MEG ザ・モンスター

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MEG ザ・モンスター
The Meg
The Meg - 2018 film.svg
監督 ジョン・タートルトーブ
脚本
  • ディーン・ジョーガリス[1]
  • ジョン・ホーバー[1]
  • エリック・ホーバー[1]
原作 スティーヴ・オルテン英語版
Meg: A Novel of Deep Terror
製作
製作総指揮
  • ジェラルド・R・モーレン
  • チアン・ウェイ
  • ランディ・グリーンバーグ
  • バリー・オズボーン
出演者
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影 トム・スターン
編集 スティーヴン・ケンパー
製作会社
配給 アメリカ合衆国の旗 日本の旗 ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ[2]
中華人民共和国の旗 グラヴィティ・ピクチャーズ[1][3]
公開 アメリカ合衆国の旗中華人民共和国の旗 2018年8月10日[4]
日本の旗 2018年9月7日
上映時間 113分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[5]
中華人民共和国の旗 中国[2][1]
言語 英語
製作費 $130,000,000 - 178,000,000[6][7]
興行収入 世界の旗 $527,805,856[8]
アメリカ合衆国の旗 $143,005,856[8]
中華人民共和国の旗 $153,033,208[8]
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MEG ザ・モンスター』(メグ ザ・モンスター、原題:The Meg)は、2018年アメリカ合衆国中国合作[9]SFアクションスリラー映画。監督をジョン・タートルトーブ、脚本をディーン・ジョーガリス、ジョン・ホーバー、エリック・ホーバーが務め、1997年スティーヴ・オルテン英語版のSF小説『Meg: A Novel of Deep Terror』を原作とする。200万年前に絶滅したはずの巨大なサメ、メガロドンに襲われた潜水艦を助けようとするレスキューダイバーの闘いが描かれる。出演はジェイソン・ステイサムリー・ビンビンレイン・ウィルソンルビー・ローズウィンストン・チャオクリフ・カーティス

あらすじ[編集]

レスキュー・チームのリーダーを務めるテイラーは沈没した原子力潜水艦の乗組員救助に向かうが、外部からの衝撃により原子力潜水艦は圧壊し、テイラーはチームと乗組員を守るためにメンバーのマークスを原子力潜水艦に置き去りにして救命艇を発進させる。帰還後、テイラーは「巨大な生物による攻撃を受けた」と主張するが精神異常と判断され相手にされず、仕事を辞めてしまう。

5年後。中国・上海の沖に建設された海洋研究所「マナ・ワン」ではジャン博士の指揮の元、マリアナ海溝の海底探査を行っていた。探査艇は定説上海底とされていた地点よりもさらに深く進んでいき未知の領域に到達する。しかし、探査艇は巨大生物の攻撃を受け破損し、浮上できなくなってしまう。地上のメンバーたちは探査チームを救助するため、タイ王国で暮らしているテイラーに助けを求める。事故がマークスを殺した巨大生物の仕業と聞いたテイラーは「マナ・ワン」に向かうが、ジャン博士の娘スーインが救助に向かっており、テイラーも後を追い海底に向かう。海底に到着した2人は救助を開始しようとするが、200万年前に絶滅したはずの巨大生物メガロドンが現れ襲いかかる。テイラーはスーインを海上に逃がした後に救助を開始し、元妻ローリーとウォールを救出するが、トシはテイラーたちを逃すため探査艇に残りメガロドンを引き付け犠牲になる。

「マナ・ワン」のチームはメガロドンの対策を講じるが、メガロドンがテイラーたちを追って「マナ・ワン」近海に現れる。救難信号を受信したテイラーたちはメガロドンを殺すため出発し、テイラーとスーインの活躍でメガロドンを殺すことに成功する。彼らは殺したメガロドンを「マナ・ワン」に持ち帰ろうとするが、そこにもう一匹のメガロドンが現れ船が転覆させられウォール、ヘラーが殺され、重傷を負ったジャン博士も「マナ・ワン」に戻る途中で死亡する。「マナ・ワン」のスポンサーであるモリスは遺族や研究チームから訴訟を起こされることを危惧し、部下を引き連れてメガロドンを殺そうとするが失敗して食い殺される。

仕掛けた発信器の情報でメガロドンが三亜湾英語版に向かっていることを知ったテイラーたちは、クジラの音声を利用してメガロドンを誘き出そうとする。メガロドンは三亜湾に現れて海水客たちを襲い出すが、クジラの鳴き声に誘われてテイラーたちの元に向かう。テイラーとスーインは魚雷を使いメガロドンを殺そうとするが失敗し、テイラーの潜水艇が破損してしまう。テイラーは破損部分を使用してメガロドンの腹部を切りつけ、さらに銛でメガロドンの目を突き刺す。メガロドンはテイラーを襲おうとするが、血の匂いで集まってきたサメの群れに襲われて食い殺される。テイラーはスーインと共に脱出し、近海にいたクルーザーに「マナ・ワン」のメンバーと共に救助される。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替声優[10]

製作[編集]

当初、小説の権利は1997年にウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のハリウッド・ピクチャーズが取得した[11]。脚本にはトム・ウィーラー英語版が起用されたが、彼の脚本が不十分なものだと判断したディズニーは新たにジェフリー・ボームを起用して脚本を執筆させた。しかし、ボームの脚本もウィーラーと同様の理由で却下された[12]。原作者のスティーヴ・オルテン英語版によると脚色が酷く、また社長が解雇されるなど混乱があり[13]、1999年までに企画は停止し、権利はオルテンに返還された[11]

2005年にニュー・ライン・シネマが権利を取得し、7,500万ドルの製作費が投じられ2006年夏に公開予定であることが報じられた[14]。監督はヤン・デ・ボン、プロデューサーはギレルモ・デル・トロ、脚本はシェーン・サレルノ英語版が務めることになっていたが、脚本は原作を無視した内容となり、企画も製作費の関係で取り止めとなった[13][14]

2015年にワーナー・ブラザースがディーン・ジョーガリスを脚本に迎えて企画を進めていることが報じられた[15]。同年6月までに、監督にイーライ・ロスが交渉中と報じられていたが[16]、彼は創造的な面での相違を理由に2016年初頭に降板し、ジョン・タートルトーブが監督を務めることになった[17]。同年8月から9月にかけて、ジェイソン・ステイサムなどの主要キャストが発表された[18]主要撮影は10月13日にニュージーランドのウェスト・オークランドで始まり[19][20]、2017年1月4日に中国海南省三亜市で撮影が終了した[21]

公開[編集]

当初は2018年3月2日に公開予定だった[22]。最終的な公開日は8月10日に変更され、3DとIMAXで公開されることになった[4]

評価[編集]

興行収入[編集]

製作費は1億3,000万ドルから1億7,800万ドル、宣伝には1億4,000万ドルかかったと見られ、費用を回収するためには4億ドル以上の興行収入が必要とされている[7]

北米では『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』や『ブラック・クランズマン』と同じ週に4,118劇場で公開され、公開週末に2,000万ドルから2,200万ドルの収益が予想された[6]。しかし、映画はプレビュー上映で400万ドルの収益を上げたため、アナリストは当初の2,000万ドルの予想を上回るだろうと指摘し、公開初日の収益が1,650万ドルだったことから公開週末の興行収入は4,000万ドルになるだろうと予測を修正した[7]。実際の公開週末の興行収入は4,540万ドルを記録している[23]。公開第2週末の興行収入は2,150万ドルを記録した[24]

中国では1万2,650スクリーンで公開され、公開初日に5,030万ドルの興行収入を記録し、他の地域ではメキシコ620万ドル、ロシア500万ドル、イギリス440万ドル、スペイン240万ドル、フィリピン200万ドルを記録し、96か国の合計興行収入は1億150万ドルを記録している[25][26]。2018年9月7日には合計興行収入が4億7,353万ドルを記録し、『ジョーズ』の記録(4億7,065万ドル)を抜きサメ映画史上最高額を記録した[27]

批評[編集]

Rotten Tomatoesでは202件のレビューが寄せられ支持率48%、平均評価5.5/10となっており「『MEG ザ・モンスター』は古き良きB級映画のクリーチャーの特徴のために観客を盛り上げるが、ダイビングする価値を持たせるためにはジャンルのスリル—または安っぽさ—が欠如している」と批評している[28]Metacriticには46件のレビューが寄せられ46/100のスコアとなっており[29]CinemaScoreでは「B+」評価となっている[7]

バラエティ誌オーウェン・グレイバーマンは、映画を「良くも悪くもない」と表現している[30]Exclaim!のアレックス・ハドソンは、「これは今年の夏に観る先史時代モンスター映画の最高のブロックバスター作品です。ごめんね、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』」と批評している[31]フォーブス誌のスコット・メンデルソンは特殊効果に感銘を受け、映画を「上品なB級映画」と批評しており[32]IGNのウィリアム・ビビアーニはキャストの演技、特にステイサムの演技を称賛している[33]ハリウッド・リポーターのサイモン・エイブラムスは『シャークネードシリーズ』と比較して、映画は「爽快で気取らない」「新鮮な息吹」と表現している[34]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f Frater, Patrick (2016年10月13日). “China to Get First Release of Shark Thriller 'Meg'”. Variety. 2016年12月19日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g Film releases”. Variety Insight. 2016年11月15日閲覧。
  3. ^ “China to Get First Release of Shark Thriller ‘Meg’”. Variety. (2016年10月13日). https://variety.com/2016/film/asia/china-to-get-first-release-of-shark-thriller-meg-1201887432/ 2018年4月12日閲覧。 
  4. ^ a b McNary, Dave (2017年3月2日). “Jason Statham’s Shark Thriller ‘Meg’ Swims Back Five Months”. https://variety.com/2017/film/news/jason-statham-shark-thriller-meg-2018-1202001256/ 2017年9月17日閲覧。 
  5. ^ The Meg (2018)”. AllMovie. 2018年4月10日閲覧。
  6. ^ a b McClintock, Pamela (2018年8月8日). “Box-Office Preview: Big-Budget 'The Meg' Heads for Tepid $20M-Plus U.S. Debut”. The Hollywood Reporter. Prometheus Global Media. 2018年8月8日閲覧。
  7. ^ a b c d D'Alessandro, Anthony (2018年8月11日). “‘Meg’s Opening Grows To $40M+…But Is It Big Enough? What The Shark Movie Means During Trump’s Trade War With China”. Deadline Hollywood. Penske Business Media. 2018年8月11日閲覧。
  8. ^ a b c The Meg”. Box Office Mojo. IMDb. 2018年9月16日閲覧。
  9. ^ Film releases”. Variety Insight. 2018年4月11日閲覧。
  10. ^ 『MEG ザ・モンスター』2018年12月12日(水)デジタル先行配信開始/2019年1月9日(水)ブルーレイ&DVD発売・レンタル開始”. 2018年11月2日閲覧。
  11. ^ a b Raftery, Brian (2018年8月9日). “The 20-Year Journey of 'The Meg'—the Movie the Internet Wouldn't Let Die”. Wired (Condé Nast). https://www.wired.com/story/the-meg-movie/ 2018年8月20日閲覧。 
  12. ^ Turek, Ryan (2007年7月12日). “The Details of Meg’s Demise”. ComingSoon.net. Mandatory. 2018年8月20日閲覧。
  13. ^ a b 『MEG ザ・モンスター』映画化は20年越し、原作者が明かす”. シネマトゥデイ (2018年8月22日). 2018年9月19日閲覧。
  14. ^ a b Welkos, Robert W. (2008年4月13日). “Trapped down in the depths”. Los Angeles Times. http://articles.latimes.com/2008/apr/13/entertainment/ca-newline13 2018年8月20日閲覧。 
  15. ^ Allen, Clark (2015年6月3日). “{TB EXCLUSIVE} Long-Awaited Giant Shark Thriller “Meg” Swims To Warner Bros.”. The Tracking Board. http://www.tracking-board.com/tb-exclusive-long-awaited-giant-shark-thriller-meg-swims-to-warner-bros/ 2017年9月17日閲覧。 
  16. ^ Kroll, Justin (2015年6月16日). “Eli Roth to Direct Giant Shark Thriller ‘Meg’ for Warner Bros. (EXCLUSIVE)”. Variety. https://variety.com/2015/film/news/eli-roth-direct-giant-shark-thriller-meg-for-warner-bros-1201520955/ 2017年9月17日閲覧。 
  17. ^ Chitwood, Adam (2016年3月6日). “Eli Roth Exits Giant Shark Movie ‘Meg’”. Collider (Complex Media). http://collider.com/eli-roth-shark-movie-meg-jon-turteltaub/ 2018年8月10日閲覧。 
  18. ^ Foutch, Haleigh (2016年4月14日). “Jason Statham Is Going to Fight a Giant Dinosaur Shark in ‘Meg’”. Collider (Complex Media). http://collider.com/jason-statham-meg-shark/ 2018年8月20日閲覧。 
  19. ^ Butler, Karen (2016年10月15日). “Jason Statham, Jon Turteltaub start shooting shark tale 'Meg' in New Zealand”. UPI. http://www.upi.com/Entertainment_News/Movies/2016/10/15/Jason-Statham-Jon-Turteltaub-start-shooting-shark-tale-Meg-in-New-Zealand/1101476584740/ 2017年9月17日閲覧。 
  20. ^ “Meg: Filming Begins on Giant Shark Movie with Jason Statham”. Collider. (2016年10月13日). http://collider.com/meg-filming-begins-jason-statham-li-bingbing/ 2017年9月17日閲覧。 
  21. ^ “李冰冰杰森斯坦森联袂《巨齿鲨》杀青后期制作一年2018年上映” (中国語). Mtime. (2018年1月13日). http://news.mtime.com/2017/01/04/1565105.html 2018年8月13日閲覧。 
  22. ^ McNary, Dave (2016年5月16日). “Jason Statham's Shark Movie 'Meg' Gets 2018 Release Date”. Variety (Penske Business Media). https://variety.com/2016/film/news/meg-release-date-jason-statham-1201776331/ 2017年9月17日閲覧。 
  23. ^ D'Alessandro, Anthony (2018年8月12日). “‘August Audiences Get Hooked On ‘Meg’ Shelling Out $44.5M”. Deadline Hollywood. Penske Business Media. 2018年8月12日閲覧。
  24. ^ D'Alessandro, Anthony (2018年8月19日). “‘Crazy Rich Asians’ Even Richer On Saturday With $10M+; Weekend Bling Now At $25M+ With $34M 5-Day Debut”. Deadline Hollywood. Penske Business Media. 2018年8月19日閲覧。
  25. ^ “The Meg” devours P63.4-M in 5 days, opens at No.1 in PH”. POP! (2018年8月13日). 2018年8月22日閲覧。
  26. ^ Tartaglione, Nancy (2018年8月12日). “‘The Meg’ Devours $97M Overseas/$141M Global Opening; ‘Fallout’ Flies Past $400M WW – International Box Office”. Deadline Hollywood. Penske Business Media. 2018年8月12日閲覧。
  27. ^ 『ジョーズ』超えた!『MEG ザ・モンスター』興収、サメ映画史上ナンバーワンに”. THE RIVER (2018年9月8日). 2018年9月8日閲覧。
  28. ^ The Meg (2018)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2018年8月21日閲覧。
  29. ^ The Meg Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2018年8月14日閲覧。
  30. ^ Gleiberman, Owen (2018年8月8日). “Film Review: 'The Meg'”. Variety (Penske Business Media). https://variety.com/2018/film/reviews/the-meg-review-jason-statham-1202896831/ 2018年8月9日閲覧。. 
  31. ^ 'The Meg' Review: Outrageous Shark Romp Brings Prehistoric Thrills”. Exclaim! (2018年8月9日). 2018年8月9日閲覧。
  32. ^ Review: Jason Statham's 'The Meg' Is So Much Better Than 'Sharknado'”. Forbes (2018年8月9日). 2018年8月9日閲覧。
  33. ^ THE MEG REVIEW”. IGN. Ziff Davis (2018年8月9日). 2018年8月10日閲覧。
  34. ^ 'The Meg' Feels Refreshingly Unpretentious”. The Hollywood Reporter. Prometheus Global Media (2018年8月13日). 2018年8月16日閲覧。

外部リンク[編集]