クール・ランニング

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クール・ランニング
Cool Runnings
監督 ジョン・タートルトーブ
脚本 リン・シーファート
トミー・スワードロー
マイケル・ゴールドバーグ
製作 ドーン・スティール
製作総指揮 クリストファー・メレダンドリ
スーザン・B・ランドー
音楽 ハンス・ジマー
撮影 フェドン・パパマイケル
編集 ブルース・グリーン
配給 ブエナ・ビスタ
公開 アメリカ合衆国の旗 1993年10月1日
日本の旗 1994年2月19日
上映時間 98分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $14,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $68,856,263[1]
世界の旗 $154,856,263[1]
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クール・ランニング』(原題: Cool Runnings)は、ジョン・タートルトーブ監督のスポーツコメディ映画

概要[編集]

南国ジャマイカボブスレー(男子4人乗り)チームが、カナダアルバータ州カルガリー1988年に行われた冬季オリンピックに初出場した実話を基に、フィクションのエピソードを加えて制作された作品である(登場人物は全て架空[2])。

映画の音楽は随所にレゲエが用いられ、カルガリーの雪景色に南国の陽気なリズムという相反するイメージを融合させている。挫折を味わったジャマイカチームが様々な苦難と戦いながら友情を深め、カルガリーオリンピックで活躍する姿を、コミカルでありながらも感動的に描いている。

本映画のヒットもあり、実際のジャマイカチームは国の資金援助を得て以降2002年ソルトレイクシティオリンピックまで5大会連続出場。以降は資金援助が減り、出場から遠ざかっていたが、2002年当時の選手が現役復帰し、世界中からの寄付金も得て2014年ソチオリンピックで12年ぶりに出場を果たしている。[3]

あらすじ[編集]

1987年、常夏の国・ジャマイカ。ソウルオリンピック陸上男子100メートル競走代表選手を決める選考会で、父親も過去オリンピック100m走で金メダルを獲得し、代表最有力候補と目されていたデリース・バノックはスタートラインに着く。下馬評通りデリースはレース途中まで先頭を争うが、隣のレーンを走っていたジュニアがバランスを崩して転倒し、デリースとユル・ブレナーも巻き込まれる形で転倒してしまい、夏季オリンピック出場の夢は断たれた。

数日後、委員会でレースのやり直しを訴えるデリースであったが、取り合ってもらえず。デリースはその時、委員会室の壁に掛けられた写真に目を留める。そこには金メダルを首にかけているデリースの父と共に、1人の白人男性が写っていた。その男は当時、ボブスレーで金メダルを獲得したアメリカ人選手で、現在この町のプールバーにいると知らされる。その時デリースは「ボブスレーでオリンピックに参加しよう」という奇抜なアイデアを思いつく。

今は肥え太り、ギャンブルに明け暮れていた元金メダリスト(アービング・ブリッツァー)をコーチに迎え、『手押し車レース』の名手で親友のサンカと共にメンバーを募集するが、加わったのは純朴だが気弱なジュニアと、彼に転倒させられた短気なユルという因縁の2人で、団結力もイマイチ。練習用にボロボロのソリを手に入れるが、当然ジャマイカには雪がない。草原の斜面で滑ったり、寒さ対策で冷凍庫に入ったり。遠征費用の捻出にも苦労するが、結局ジュニアが無断で父親の高級車を売って調達。

ソリが無いままカナダに到着するも、寒くて動けず。アメリカチームから練習用の中古ソリを譲ってもらうが、氷上をまともに歩けず滑って転び、練習できず。現地では他から嘲笑され、新聞にもお笑い記事が掲載される。また、アービングが選手当時、競技中の不正行為により金メダルを剥奪されていた事実も明らかになる。酒場では他国選手から侮辱されて喧嘩となり、出場停止直前になるが、この事で団結力がつき、予選で通過基準タイムをクリア。だが競技委員会から「国際大会の出場経験が無い」との理由で失格にされる。しかしアービングによる必死の主張が実り、本戦出場の権利を得る。

本戦1日目は緊張のうえ、強豪スイスチームのマネをしようとして自滅。2日目は自分たちのスタイル『クール・ランニング』で臨もうと話し合い、ラップを歌いながら登場し、自己ベストタイムで8位入線。最終日、スタートは好調だったが、途中でソリが壊れて激しく転倒。しかし、4人は起き上がってソリを担ぎながら何とかゴールを目指す。その姿に、観衆や他国チームたちから万雷の拍手が沸き起こる。息子の行動に憤慨し、息子を連れ戻すため現地を訪れていたジュニアの父も笑顔で見守る中、ジャマイカチームは完走を果たす。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
ソフト版 日本テレビ
デリース・バノック レオン・ロビンソン 松本保典 大塚芳忠
サンカ・コフィ ダグ・E・ダグ 島田敏 堀内賢雄
ジュニア・バヴェル ロール・D・ルイス 中村雄一 高木渉
ユル・ブレナー マリク・ヨバ 荒川太郎
アービング・ブリッツァー ジョン・キャンディ 樋浦勉 玄田哲章

実話との相違点[編集]

  • 登場人物は全て架空。ジャマイカチームのプロデューサーが手押し車レースに着想を得ているのは事実であるが、そのまま手押し車レーサーがメンバーに加わるのはフィクションである。
  • 映画では陸上選手がオリンピックに出たい一心でボブスレーのメンバーになるが、現実には地元の新聞に選手募集の求人を出しても反応がなかったため、ジャマイカ国防軍所属のアスリートから選ばれている。ただし兄の負傷で急きょ交代した、ソウル五輪を目指す現役陸上選手が一名参加している[4]
  • チームを率いたコーチは試合を残してカルガリーを離れており、映画のように1人のコーチが大きな役割を果たしたという事実はない。
  • 競技中に転倒するのは事実であるが、ソリの不具合ではなく、技術面で劣っていたからである。
  • カナダのホテルで「臭いぞ」と文句をいわれながらサンカが作る「ママの秘伝」はバナナ・ソテー。
  • 当時のジャマイカチームのレース映像も一部使用されており、転倒時のニュース映像も実際のものだが、選手は医療班によって速やかに救出され、映画のようにソリを担いでゴールはしていない[5]

主題歌[編集]

ジミー・クリフの『アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ英語版』が使用された。

興行成績[編集]

  • アメリカ国内総売上:$68,856,263[1]
  • 他国の総売上:$86,000,000[1]
  • 世界総売り上げ:$154,856,263[1]
  • ジャマイカ総売り上げ:$46,271

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f Cool Runnings (1993)” (英語). Box Office Mojo. 2010年6月1日閲覧。
  2. ^ ジャマイカチームのプロデューサーが手押し車レースに着想を得ているのは事実であるが、そのまま手押し車レーサーがメンバーに加わるのは映画のフィクション。また、発足に際して本職の陸上選手には断られており、ジャマイカ国防軍の協力を得て軍人から選手を集めている。ただし最終的には兄の負傷に伴い急きょ交代したソウル五輪を目指す現役陸上選手が一名参加した(ネルソン・クリスチャン・ストークス著『クール・ランニング物語 ジャマイカ・ボブスレーチームの軌跡』より)。
  3. ^ ソチ五輪で「クール・ランニング」復活 寄付金でジャマイカ・ボブスレー出場(SankeiBiz)
  4. ^ ネルソン・クリスチャン・ストークス著『クール・ランニング物語 ジャマイカ・ボブスレーチームの軌跡』より
  5. ^ 「映画になった奇跡の実話」 鉄人ノンフィクション編集部

関連項目[編集]

外部リンク[編集]