耳をすませば

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耳をすませば
ジャンル 青春恋愛
漫画
作者 柊あおい
出版社 集英社
掲載誌 りぼん
レーベル りぼんマスコットコミックス
発売日 1990年2月
発表期間 1989年8月号 - 1989年11月号
巻数 全1巻
漫画:耳をすませば-幸せな時間
作者 柊あおい
出版社 集英社
掲載誌 りぼんオリジナル
レーベル りぼんマスコットコミックス
発売日 1996年2月
巻数 全1巻
漫画
作者 柊あおい
出版社 集英社
掲載誌 りぼん、りぼんオリジナル
レーベル 集英社文庫
発売日 2005年7月
発表期間 りぼん1989年8月号 - りぼんオリジナル1995年8月号
巻数 全1巻
その他 リボンマスコットコミックスの2冊を纏めた文庫版
映画
監督 近藤喜文
制作 スタジオジブリ
封切日 1995年7月15日
上映時間 111分
小説
著者 田中雅美(著)
柊あおい(原作)
出版社 集英社
レーベル コバルト文庫
発売日 1995年6月
巻数 全1巻
テンプレート - ノート

耳をすませば』(みみをすませば、英題:Whisper of the Heart)は、柊あおい漫画作品、およびそれを原作とした近藤喜文監督、スタジオジブリ製作の劇場アニメ作品。

原作漫画版とアニメ映画版では設定や展開が異なる。アニメ映画版では、背景美術として東京都多摩市と同武蔵野市を描写した絵柄が多く見られる。

漫画[編集]

耳をすませば[編集]

りぼん1989年8月号 - 11月号にて連載。1990年、りぼんマスコットコミックスにて単行本化。2005年文庫本コミック版)にて発売。全1巻。「耳をすませば〜幸せな時間〜」同時収録。

読書が大好きな中学1年生の少女、月島雫(つきしま しずく)。雫は愛読書の図書貸し出しカードに天沢聖司(あまさわ せいじ)という名が度々あることに気がつき、知らない彼への思いをめぐらす。そんなある日、電車の車内で出会った猫に導かれ、地球屋という不思議な店に迷い込む。

耳をすませば 幸せな時間[編集]

『りぼんオリジナル』1995年8月号に掲載。1996年りぼんマスコットコミックスにて単行本化。全1巻。「桔梗の咲く頃」同時収録。

中学生最後の夏休み。「受験生」という立場を持て余し気味の雫はちょっと憂鬱。そんな時、空から降ってきた不思議な羽を拾う。その本体である翼について調べるうちに「猫の図書館」に行き着く。

映画[編集]

1995年7月15日公開。同時上映は『On Your Mark』。キャッチコピーは「好きなひとが、できました」(糸井重里)。近藤喜文の「最初で最後の監督長編作品」である[1]

宮崎駿の義父が建てた山小屋には、彼の姪らが昔読んだ少女マンガ雑誌が残されていて、宮崎は毎年夏の休暇中にそれらを読むのが習慣だった。1989年の夏、雑誌がボロボロになったので、宮崎が農協のスーパーで新しいのを買ったところ、2度目に購入した雑誌に原作漫画の連載2回目が掲載されていて、これに興味を持ったのが制作のきっかけとなった[2]。一方『耳をすませば』の文庫本に掲載されている鈴木敏夫の解説によれば、山小屋とは宮崎の義理の父親のアトリエであり、雑誌は宮崎の姪らが昔に読んだ雑誌だったという。休暇を共にしたスタッフで『耳をすませば』の一部から全体がどんな話なのかを膨らませていったといい、実際に宮崎が原作を全編通して読んだとき「ストーリーが違う」と怒ったという。

原作者の柊あおいは、以前から宮崎のファンであったが、宮崎が本作品の映画化を希望しているという話を担当からの電話で聞いた際、それが信じられず、思わず「冗談でしょ」と返事をしたという[3]

日本の映画では、初めてドルビーデジタルが採用されたことで知られる[4]1994年10月アメリカ・ドルビー・ラボラトリーの副社長がジブリを訪ね、宮崎に「日本のスピルバーグといったらアナタでしょう。アナタが音を良くしようと思わなければ、日本の映画の音は一向によくならない」と言われ、宮崎は「よし、じゃあ今回はぜひ、そのドルビーデジタルを使ってみよう。それだけじゃなく音作りの面にたっぷり時間をかけて、今までにない、いい音を作っていこう」と答え、日本初のドルビーデジタルが採用された映画となった[4]。ただし、当時ドルビーデジタルに対応した映画館はごく少数しかなかった[4]

作中にはいくつかの古楽器が登場する。ヴィオラ・ダ・ガンバリコーダー、コルネット(ツィンク)、リュートなどである[5]。 作中の「牢獄でヴァイオリンを作る職人」の挿絵は、宮崎駿の次男である宮崎敬介の作品である。

あらすじ[編集]

月島雫は読書が好きな中学3年。ある日、父の勤める図書館で自分が借りた本の読書カードにいずれも「天沢聖司」の名前があることに気がつく。夏休み、雫は学校の図書室で本を借りるが、その本を寄付したのも「天沢」という名前の人物だった。学校のベンチで雫は親友の夕子に依頼されていた『カントリーロード』を和訳した歌詞を渡すと、夕子はラブレターを貰ったが、自分は雫の男友達でもある野球部の杉村が好きなのだと告げる。その後、雫と夕子は2人で帰ろうとするが、本を忘れた雫がベンチに戻ると、見知らぬ男子生徒が雫の本を読んでいる。彼は「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うよ」と雫の歌詞を揶揄する言葉を残して去っていく。

ある日、雫は父親に弁当を届けるために図書館へと向かうが、電車の中で不思議な太った猫を見つけ、追いかけるうちにロータリーの前にある小さな古道具屋「地球屋」を見つける。雫は店内で猫の人形「バロン」や古時計など様々な品物を店主の老人・西司朗に紹介してもらう。その後、雫は図書館へと戻るが、雫が忘れた弁当箱を届けにやってきたのは、またしてもあの男子生徒だった。

新学期が始まり、雫は本を寄付した「天沢」の末っ子が学校の同じ学年にいることを知る。試験の後、夕子は杉村に声をかけられる。その夜、夕子から電話がかかってくる。杉村はラブレターを夕子に渡した男子から、返事を聞いてくれと頼まれたといい、夕子はショックを受けて泣きはらす。翌日、雫は杉村に、夕子は杉村のことが好きなのだと告げると、杉村は自分は雫が好きだと告白する。

動揺した雫は「地球屋」に向かうが店は閉まっている。店の前で太った猫に話しかけていると、あの男子がやって来る。彼は猫をムーンと呼んでいると話し、雫を店の中に案内する。雫が地下に降りると、彼は工房でヴァイオリンを作っている。彼はヴァイオリンを弾き、雫は『カントリーロード』を歌うと、西老人とその仲間が帰ってきて、一緒に演奏する。そこで彼が西老人の孫であり、「天沢聖司」だと知る。2人で帰る途中、聖司はヴァイオリン職人になるためにイタリアへ留学したいという夢を雫に語る。

季節は流れ、聖司はイタリア留学の許しを親に得たと雫に話し、聖司は前から図書カードで雫のことを知っていたと言う。確固たる夢に向かって進んでいく聖司と目標のない自分を比べて劣等感を覚える雫だったが、やがて自分のやりたいこと、「物語」を書こうと決心する。聖司は卒業を待たずイタリアに旅立つ。

雫は物語の執筆に没頭したせいで成績を落とし、姉に説教されるが、父は雫のやりたいようにやらせようと言う。やがて雫は作品を書き終え、西老人に渡して読んでもらう。それは人形のバロンを主人公にした物語だった。西老人は雫を讃え、バロンにまつわる物語を話す。

翌朝、雫のアパートの前に、一時帰国した聖司がやってくる。雫は聖司の漕ぐ自転車の後ろに乗り、街を見渡せる高台に行き、2人で夜明けを眺める。聖司は自分が一人前のバイオリン職人になったら結婚しようと言い、雫は肯く。

登場人物[編集]

月島 雫(つきしま しずく)
- 本名陽子
主人公で、向原中学校3年生(漫画版は中学1年生)。14歳。性格は明るく友達も多いものの、家ではおとなしい。面倒くさがりな所がある[6]。恋愛に鈍い。読書好きで図書館や学校の図書室に頻繁に赴き、夏休みには本を20冊も読んでいる。夏休みに、図書館で読んだ本の図書カードに「天沢聖司」という名を見つける。その後天沢聖司と出会い、反発しながらも徐々に彼に惹かれていく。聖司と自分の違いから「自分を試す」という決心をし、映画タイトルと同じタイトルの物語を書き始めるが……。受験生として受験勉強をしなければならない時期に物語の執筆に没頭し、授業をろくに聴かない日が続いたため、試験で本来の成績順位から100番も落とすことになり[7]、それが元で姉と大喧嘩を起こす[8]
猫の恩返し』は、彼女の書いた物語という設定である。
天沢聖司(あまさわ せいじ)
声 - 高橋一生
向原中学校3年生で、西司郎の孫。15歳。才色兼備な美少年。読書も好きであり、雫のことは以前から図書カードで知っていた。雫に負けないために、何冊も本を読んでいた。ヴァイオリンを演奏でき、ヴァイオリン職人(原作では画家)になるという夢を抱いている。そのために、中学卒業後は海外修行に出るつもりである。徐々に雫が好きになり、最終的には告白した(映画ではプロポーズしている)。
作中、聖司が読んでいる本に『霧のむこうのふしぎな町』という作品があるが、これは後に宮崎がアニメ化しようとしたが叶わず、『千と千尋の神隠し』という形で作品化した、柏葉幸子著の実在する本である。
ムーン
雫が図書館に行く時に同じ電車に乗り込んでいた猫。「ムーン」という名前は聖司が付けた。あっちこっちと渡り歩いているため、各地で色んな名前を付けられているらしく、「ムーン」の名もそのうちの一つであり、本名というわけではない。作中で登場した異名は「お玉[9]」「ムタ[10]」の2つが登場した。このうち、「ムタ」の名は姉妹作『猫の恩返し』にて「ルナルド・ムーン」を本名とした上での普段の通称名として継承されるかたちで登場している。
月島靖也(つきしま せいや)
声 - 立花隆
雫の父。45歳。黒縁眼鏡をかけている。市立図書館勤務(原作では県立。アニメ映画版の貸出カードには原作と同じく「県立」と記載されている)。図書館司書として働いているが、本業は郷土史家である。
月島朝子(つきしま あさこ)
声 - 室井滋
雫の母。43歳。社会人学生として、大学院(修士課程)に通っている(原作では専業主婦)。現実主義者であり、雫と似ている。
月島 汐(つきしま しほ)
声 - 山下容莉枝
雫の姉。18歳。大学一年生(原作では高校生)。母が常に家にいるわけではないため、雫と2人で家事もこなす。しっかり者。美人で、スポーツ好きで活発的。寝ている雫を起こすときに「雫、いい加減に起きな」とよく言う。原作と映画では、性格がかなり異なっている(映画版の性格は原作の母の性格に近い)。映画後半では家を出て一人暮らしを始める。
フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵
声 - 露口茂
西司朗がドイツからもらってきた猫の人形。通称バロン。雫が書いた物語の主人公。『猫の恩返し』にも再登場する。
西 司朗(にし しろう)
声 - 小林桂樹
地球屋の主人で、聖司の祖父。71歳。戦前、ドイツ留学中にバロンと出会い、原作では3日頼み続けて譲ってもらった。優しい性格で、雫と聖司のよき理解者。
北(きた)
声 - 鈴木敏夫
西の友人。雫らと「カントリー・ロード」を演奏した際、リュートを弾いていた。70歳。
南(みなみ)
声 - 井上直久
西の友人。雫らと「カントリー・ロード」を演奏した際、タンバリンを叩いたり、コルネットやリコーダーを吹いていた。60歳。
作中の、バロンが登場する雫の小説のなかの世界のデザイン(背景)は井上直久が担当している。雫の小説のストーリーは井上直久によるものではないが、この世界の設定は彼が描く「イバラード」の世界観にほぼ準じている。
高坂先生(こうさかせんせい)
声 - 高山みなみ
向原中学校の保健室の先生で、眼鏡をかけている。生徒に慕われている。男勝りな口調。
原田夕子(はらだ ゆうこ)
声 - 佳山麻衣子
雫の親友。向原中学校3年生。14歳。そばかすを気にしている。優しくておとなしい性格で、立ち直りが早い。杉村が好き。
原作者は、彼女をアン・シャーリーをイメージして描いている。
杉村(すぎむら)
声 - 中島義実
雫の男友達。向原中学校3年生で野球部所属。14歳。恋愛には鈍い。雫からは「万年玉拾い」と言われているが、レギュラー選手であり、少なくとも地区予選で三回戦の突破に貢献するだけの実力を持つ。夕子が自分のことを好きなのを知らずに、夕子にラブレターをあげた男子からラブレターの返事を聞いてくれと頼まれ、そのことを夕子に漏らしてしまい、仲は険悪になってしまった。雫が前から好きだった。聖司に対する嫉妬心などは描かれていないが、聖司が雫のクラスを訊ねてきた時にクラス中が「月島に男が居た」と大騒ぎになる中、杉村のみ複雑な表情を浮かべるシーンがあり[11]、雫への告白が玉砕した後は暫く引きずっていた様子[12]。最終的には、夕子とうまくいっている模様。メインキャラクターの一人だが、下の名前は設定されていない。
原田夕子の父
声 - 中村晴彦
夕子の父で、夕子と喧嘩していた。その後仲直りしたような描写は作中にはない。なお、アニメ映画版の声優は関西テレビフジテレビ系列で放送されていた視聴者参加オークション番組『とんねるずのハンマープライス』において出演権利を落札した一般人で、50万円で落札されたが、セリフは「おかえり」の一言のみであった。
絹代(きぬよ)
声 - 飯塚雅弓
雫の友達。向原中学校3年生。愛称「きぬちゃん」。聖司とは、1年生の時同じクラスだった。
ナオ
声 - 千葉舞
雫の友達。向原中学校3年生。眼鏡をかけている。

その他、アニメ映画版では、先生役に岸部シロー笛吹雅子(数学担当)。作中のテレビの野球放送で解説者として江川卓、実況アナウンサーとして小川光明が出演している。

スタッフ[編集]

主題曲[編集]

オープニングテーマ[編集]

Take Me Home, Country Roads
作詞・作曲 - ジョン・デンバービル・ダノフタフィー・ナイバート / 歌 - オリビア・ニュートン=ジョン
※オリビアもまたカバー歌手であり、原曲の歌手はジョン・デンバー自身。

エンディングテーマ[編集]

カントリー・ロード
日本語訳詞 - 鈴木麻実子 / 補作詞 - 宮崎駿 / 編曲 - 野見祐二 / 歌 - 本名陽子
上記の曲に日本語詞をつけたもの。劇中では雫が訳詞した設定で聖司のヴァイオリンの伴奏で歌っている。サントラにヴァイオリンバージョンとして収録されている。

サウンドトラック[編集]

耳をすませば サウンドトラック
音楽 - 野見祐二

賞歴[編集]

  • 第13回ゴールデングロス賞・最優秀金賞、マネーメイキング監督賞
  • 日本映画復興賞・日本映画奨励賞
  • 全国映連賞・新人監督賞
  • 児童福祉文化賞
  • 中央児童福祉審議会特別推薦文化財

売上記録[編集]

(日本国内)

内容 記録 補足
配給収入 18.5億円[13] 84日間
観客動員数 208万8967人[13] 84日間
VHS(ブエナビスタ) 40万本[14]

テレビ放送の視聴率[編集]

回数 放送日 視聴率
1 1996年10月11日(金) 18.5%
2 1998年10月23日(金) 17.9%
3 2000年11月10日(金) 19.6%
4 2002年07月19日(金) 20.5%
5 2004年03月12日(金) 18.9%
6 2006年03月10日(金) 15.2%
7 2008年02月22日(金) 15.1%
8 2010年07月09日(金) 16.7%
9 2013年07月05日(金) 13.3%

備考[編集]

原作と映画の相違点[編集]

  • 原作では雫達の学年は中学1年だが、映画では中学3年。
  • 聖司が打ち込んでいるのは原作では絵画、映画ではバイオリン製作である。
  • 雫と聖司の出会いのシーンで原作では読んでいる本の内容をバカにしているが、映画では本に挟んであった雫の考えた「コンクリート・ロード」(カントリー・ロードの替え歌)の歌詞をバカにしている。
  • 原作では聖司の兄である航司が登場している。映画の最初に汐が雫にポストカードを渡すシーンがあるが、原作では汐は彼と交際している設定であり、ポストカードを受け取って嬉しそうにしている。
  • 汐は原作では高校生だが、映画では大学生である。
  • 汐は原作ではおっとりした性格だが、映画では気の強い性格をしている。
  • 月島姉妹の母は映画では社会人大学生で現実主義者だが、原作では専業主婦で気の強い性格をしている。(映画の汐の性格に近い)
  • 原作では月島家は一軒家に住んでいるが、映画では集合住宅(団地)に住んでいる。
  • 原作のムーンは黒猫でルナという姉猫も登場しているが、黒猫は『魔女の宅急便』のジジと被り、「同じことは2度やらない」という宮崎の主義もあった[15]。ルナという名前も当時放送されていた『美少女戦士セーラームーン』に登場する黒猫「ルナ」をイメージするのであえて変えた。
  • 原作では某県であるが、映画では東京都である。また、原作では学校の設置者が緑町による「町立」だが、映画では某市による「市立」である。

図書館協会からの抗議[編集]

作中で雫は図書カードに書かれた名前から、聖司に興味を持つといった描写がされているが、この貸出方式(ニューアーク方式)はプライバシー保護の観点から、公開当時には使用されていないものであった。日本図書館協会は抗議を行い、DVD化の際にはテロップが挿入されている[16]

  • 雫の部屋に1994年10月のカレンダーが掛けてあり、雫が赤字で×や取り消し線などを書き込むシーンがある。

街並みのモチーフ[編集]

劇中で雫が通っている学校は小金井市立小金井第一中学校がモデルである[17]。原作では「緑町立向い原中学校」となっているが、小金井市には実際に「緑町」という地名が実在する。また、スタジオジブリの制作スタジオがあるのも小金井市(地域は梶野町)である。ただし、原作は映画よりも古く、スタジオジブリによる映画化を意図して作られたものではないので、スタジオジブリの制作スタジオがある小金井市に緑町が実在するというのは全くの偶然である。

実際の街並みなどは、東京都多摩市京王線聖蹟桜ヶ丘駅周辺をモチーフにしている[18]。作中に登場する電車は京王線の鋼製車両のようなデザインをしており、作中で雫とムーンが電車を降りる「京玉線 杉宮駅」は京王線聖蹟桜ヶ丘駅と酷似している。雫がムーンを追いかけているうちにロータリーにたどり着くが、これも実在し、このロータリーから聖蹟桜ヶ丘駅までの街並みが作中でよく登場する。このことから、聖蹟桜ヶ丘駅西口広場の交番横には中央商店会により「耳をすませばモデル地案内マップ」が設置されている[19]

劇中に登場する「地球屋」のモデルは「桜ヶ丘 邪宗門」という喫茶店である[20]が、店は2012年10月に店主の逝去に伴って廃業となり、現存しない。ロータリー付近の「ノア」という喫茶店には、店内には当作のファンが自由に書き込みできる『耳すま想い出ノート[21]』というファンノートが設置されており、バロンの置人形もある。以上のことから「ノア」が地球屋のモデルであると誤解されることが多いが「ノア」は地球屋のモデルではない。『耳すま想い出ノート』は「ノア」の店主が始めた企画ではなく、元は当作のファンによる有志で始められたものであり、聖司が雫にプロポーズした場所のモデルとなる所に設置されていた。しかし、心無いファンによって場所(所謂「聖地」)が荒らされたり、ノートを持ち去るなどの悪質な行動が後を絶たず、事態を重くみた自治体によってフェンスが設置されたため、立ち入りできなくなってしまった。そこでノートの設置場所を移設することになり、新たな設置場所を求めていた時に設置を快諾したのが「ノア」の店主である。以降は「ノア」の店内に常設され、現在に至っている。ノアは現在、ジブリから許可を得て当作にちなんだ菓子類を販売する権利を得ている[要出典]。実際に耳すまのロータリーにファンが通うお店が3軒あり「ノア」と「和桜」、「アトリエタッセル」があり「ノア」は古くからファンノートを置いてあるお店で、クッキーやケーキは耳すま用が数多くある「和桜」はお店の夫妻が天沢聖司 月島雫夫妻に似ておりファンから愛され、土日の昼間は喫茶店で健康茶やアルコールが飲めファンとの交流の場となっている。平日と土日の夜は日本料理店となっていて料理がおいしくファンから愛されている。「アトリエタッセル」は月島雫の母親にそっくりのオーナーが経営されており雫ファンが数多く訪れ、コーヒーやケーキ―がおいしく、雑貨が人気で多くのファンが買いに来る。

関連商品[編集]

作品本編に関するもの[編集]

映像ソフト
出版
  • 映画『耳をすませば』より 「バロンのくれた物語」の物語(スタジオジブリ・徳間書店、1995年6月30日)絶版
  • アニメージュ特別編集ガイドブック 耳をすませば(ロマンアルバム)(徳間書店、1995年8月25日)絶版
  • 耳をすませば(徳間アニメ絵本)(徳間書店、1995年8月31日)ISBN 4-19-860347-2
  • 耳をすませば―フィルムコミック(1)(徳間書店アニメージュコミックス、1995年9月20日)ISBN 4-19-770035-0
    • 耳をすませば―フィルムコミック(2)(1995年9月20日)ISBN 4-19-770036-9
    • 耳をすませば―フィルムコミック(3)(1995年10月20日)ISBN 4-19-770038-5
    • 耳をすませば―フィルムコミック(4)(1995年10月20日)ISBN 4-19-770039-3
  • 耳をすませば(ジス・イズ・アニメーション)(小学館、1995年10月1日)絶版
  • スタジオジブリ作品関連資料集V(スタジオジブリ・徳間書店、1997年2月28日)ISBN 4-19-860660-9
  • 耳をすませば(スタジオジブリ絵コンテ全集10)(スタジオジブリ・徳間書店、2001年12月)ISBN 4-19-861463-6
  • 耳をすませば(シネマ・コミック9)(スタジオジブリ・文藝春秋〈文春ジブリ文庫〉、2015年4月)ISBN 4-16-812108-9
  • 耳をすませば(ジブリの教科書9)(スタジオジブリ・文藝春秋〈文春ジブリ文庫〉、2015年4月)ISBN 4-16-812008-2
音楽
  • 耳をすませば イメージアルバム 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/2004年9月29日)TKCA-72745(オリジナル盤/1995年2月25日))
  • 耳をすませば サウンドトラック 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/2004年9月29日)TKCA-72746(オリジナル盤/1995年7月10日))
  • 映画「耳をすませば」より 地球屋にて〜西老人の語ってくれたこと〜 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1996年1月25日)TKCA-70810

小説[編集]

柊あおいの漫画を田中雅美が小説化したもので、1995年6月集英社コバルト文庫より出版されている。なお、現在は絶版になっており、新刊書店に注文を依頼しても出版社から取り寄せることは出来ない。また、映画の公開に因んで執筆されたものであるため、内容は原作版と映画版が混在したような作風である(登場人物とその身分、目指すもの(夢など)の設定は原作版をベースとし、ストーリーの展開は映画版をベースとしている)。

出典[編集]

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  1. ^ 金曜ロードショー』CMより
  2. ^ 『映画『耳をすませば』より 「バロンのくれた物語」の物語―ひとつのシークエンスが完成するまで―』徳間書店、ジブリ THE ARTシリーズ、1995年、3-5頁。ISBN 4-19-860317-0
  3. ^ 『耳をすませば 幸せな時間』集英社、りぼんマスコットコミックス、1996年、115頁。
  4. ^ a b c 耳すまNET's ~耳をすませばHP~ 中級者のための“耳をすませば”講座
  5. ^ 耳をすませば サウンドトラック ライナーノーツより
  6. ^ 親から頼まれていた米磨ぎをしていない、旅行から帰ってきたばかりの汐から散らかしっぱなしの所を片付けるように言われて渋々片付け始める、汐からお父さんに弁当を届けるように命じられて面倒くさがる、お母さんに牛乳を買ってくるように命じられて面倒くさがる、など。
  7. ^ 276名中153番。本来なら50番前後の順位。
  8. ^ 国語に関しては82点を獲得している。
  9. ^ 他の家で「お玉」と呼ばれていた旨が聖司によって解説された時に登場した名前
  10. ^ 原田夕子の自宅近くに住む幼女が独自に名付けていた名前
  11. ^ フィルムブック第3巻45ページ 1〜2コマ目
  12. ^ 結果として、杉村の登場シーンはこれが最後となる。
  13. ^ a b 叶精二『宮崎駿全書』フィルムアート社、2006年、184頁。ISBN 4845906872
  14. ^ 日経BP社技術研究部 『進化するアニメ・ビジネス―世界に羽ばたく日本のアニメとキャラクター』日経BP社、2000年、47頁。ISBN 4822225542
  15. ^ 劇場版パンフレットより。
  16. ^ 大平睦美「学校図書館の現状: 私立K中学高等学校における図書館の変遷から」、『大阪大学教育学年報』第14号、2009年3月2015年6月21日閲覧。
  17. ^ エンディングテロップより。
  18. ^ 『スタジオジブリ絵コンテ全集10 耳をすませば/On Your Mark』徳間書店、2001年に収録の月報、5頁。
  19. ^ 桜ヶ丘商店会連合会事務局
  20. ^ 東京都・聖蹟桜ヶ丘で「耳をすませば」のあの丘・坂を巡ってみた--写真33枚 マイナビニュース 2014年10月28日閲覧
  21. ^ 初期のタイトルは「耳ノート」で、「耳すまノート」を経て現在のタイトルに至っている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]