羽後本荘駅
羽後本荘駅 | |
---|---|
![]() 西口(2023年4月) | |
うごほんじょう Ugo-Honjō | |
![]() | |
所在地 | 秋田県由利本荘市西梵天85-1 |
所属事業者 | |
電報略号 | ホン |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
(JR東日本)-2022年- 906人/日(降車客含まず) |
乗降人員 -統計年度- |
(由利高原鉄道)-2018年- 277人/日 |
開業年月日 | 1922年(大正11年)6月30日[1] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■羽越本線(JR東日本) |
キロ程 | 228.9 km(新津起点) |
◄西目 (5.8 km) (7.1 km) 羽後岩谷► | |
所属路線 | ■由利高原鉄道鳥海山ろく線 |
キロ程 | 0.0 km(羽後本荘起点) |
(2.2 km) 薬師堂► | |
備考 |

羽後本荘駅(うごほんじょうえき)は、秋田県由利本荘市西梵天(にしぼんてん)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・由利高原鉄道の駅である。
本稿では、駅周辺にある日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ集配基地、羽後本荘オフレールステーションについても記述する。
概要[編集]
JR東日本の羽越本線と、由利高原鉄道の鳥海山ろく線が乗り入れ、接続駅となっている。鳥海山ろく線については当駅が起点である。
由利本荘市の中心駅であり、特急「いなほ」が停車する。かつては寝台特急「あけぼの」、「鳥海」や「日本海」、臨時快速「きらきらうえつ」も停車していた。
歴史[編集]
- 1922年(大正11年)
- 1924年(大正13年)4月20日:羽越線(後の羽越本線)に所属線を変更。
- 1937年(昭和12年)9月1日:横荘鉄道西線が国有化され国鉄矢島線となる[3]。
- 1961年(昭和36年):秋田機関区羽後本荘支区を開設。
- 1972年(昭和47年)10月15日:秋田機関区羽後本荘支区廃止。
- 1981年(昭和56年)
- 1984年(昭和59年)2月1日:コンテナ貨物の取扱を開始[5]。
- 1985年(昭和60年)10月1日:国鉄矢島線が第三セクター化、由利高原鉄道鳥海山ろく線となる。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物・貨物の取扱を廃止[5]。羽後本荘コンテナセンターを設置[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となる[5]。羽後本荘コンテナセンターはJR貨物に継承。
- 2006年(平成18年)4月1日:羽後本荘コンテナセンターが羽後本荘オフレールステーションに改称。
- 2007年(平成19年)3月25日:JR線乗り場の自動改札機が稼働開始。
- 2010年(平成22年)4月1日:本楯駅 - 上浜駅間各駅の管理が象潟駅から当駅に変更となる。
- 2015年(平成25年)9月30日:びゅうプラザ営業終了。
- 2018年(平成30年)6月30日:キオスク営業終了[6]。
- 2019年(令和元年)6月15日:駅舎改築に伴い、仮駅舎での営業を開始[7]。
- 2021年(令和3年)
- 2023年(令和5年)
-
旧駅舎(2018年)
-
ホームと旧連絡橋(2005年)
-
由利高原鉄道旧改札口(2005年)
駅構造[編集]
島式ホーム2面4線を有し、その上に橋上駅舎を有する地上駅で、東口と西口は東西連絡自由通路「ごてんまりロード」で結ばれている。
JRは、1・2番線(第1ホーム)、3番線(第2ホーム)を使用する。由利高原鉄道は、4番線(第2ホーム)を使用している。通路と陸橋はJR・由利高原鉄道で共用しているが、改札口・出札口は、待合室を挟んで、JRと由利高原鉄道のものが別々にあり、乗降する会社のものを使用することになる。国鉄末期には1・2番線ホーム中間に森川弁当部が売店を営業していた(キオスク受託運営&駅弁そばうどんを販売)。また、4番線ホームにはトイレが設置されていた。
JRの駅は直営駅である。管理駅として、本楯駅 - 道川駅間の各駅を管理する。2021年8月に橋上駅舎となり[10]、駅舎には自動券売機、自動改札機、待合室、話せる指定席券売機が設置され、西口の1階には由利本荘市の観光情報発信施設が入っている。なお、2015年9月までびゅうプラザが、2018年3月までキヨスクが営業していた。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■羽越本線 | 下り | 秋田方面[14] |
2 | 上り | 酒田・新潟方面[14] | |
3 | (待避線・当駅始発・終電留置) | ||
4 | ■鳥海山ろく線 | 下り | 前郷・矢島方面 |
- 別に留置線が敷設されているが、電化されていないため使われていない。
- 夜間滞泊列車は3番線を使う。また、当番線を発着する全て列車はホームの酒田方面側に停車する。
- 由利高原鉄道4番線のすぐ隣に羽越本線3番線秋田方と由利高原鉄道をつなぐ側線があり、由利高原鉄道がメーカーからの車両を搬入するときにだけ使用されている(通常は途中に簡易車止めが置かれ、由利高原鉄道の保守用車が留置)。
-
駅構内
-
JR改札口
-
由利高原鉄道改札口
-
東西自由通路
羽後本荘オフレールステーション[編集]
羽後本荘オフレールステーション(略称、羽後本荘ORS・北緯39度23分17.4秒 東経140度3分28.9秒)は、駅の東側にあるJR貨物のコンテナ集配基地(オフレールステーション)。線路は敷設されていないため貨物駅ではなく、貨物列車の発着もない。現在は列車代替のトラック便が1日3往復、秋田貨物駅との間に運行されている。
取扱貨物は、コンテナ貨物のみで、12ftコンテナを取り扱っている。
1986年に駅での貨物取扱が廃止され、代替として羽後本荘コンテナセンターが設置された。その後2006年の名称整理の際に羽後本荘オフレールステーションに改称した。
利用状況[編集]
JR東日本[編集]
2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は906人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
2000年(平成12年) | 2,021 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 1,951 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 1,868 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 1,762 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 1,703 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 1,642 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 1,600 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 1,516 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 1,415 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 1,367 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,338 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 1,316 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 1,301 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 1,333 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 1,240 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 1,225 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 1,159 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 1,109 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 1,088 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,064 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)892 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)870 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)906 | [利用客数 1] |
由利高原鉄道[編集]
1日乗降人員推移 [15][16] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2015年 | 339 |
2016年 | 335 |
2017年 | 293 |
2018年 | 277 |
駅周辺[編集]
西口側は由利本荘市(旧・本荘市)の中心部である一方、東口側は国道105号線本荘東バイパスの開通以降、宅地や商業地の開発が進んだ地域である。
当駅東口へアクセス道路である停車場東口線(市道)の幅員は3.0~5.1mと狭隘な道路で問題になっていた[17][18]。2023年4月1日に駅の東西に整備されていた広場が完成し、24時間利用可能な有料駐車場も東西に配置され、屋根付きの歩道が整備されるとともにバリアフリー化された[13]。
- 由利本荘市文化交流館 カダーレ
- 由利本荘市役所
- 秋田しんせい農業協同組合由利本荘市役所出張所
- 由利本荘市立尾崎小学校
- 本荘公園
- 本荘駅前郵便局
- 北都銀行本荘支店
- きらやか銀行本荘支店
- 羽後信用金庫本荘支店・御門支店
- 秋田銀行本荘東支店
- イオンタウン本荘中央
- 秋田県道165号羽後本荘停車場線
- 国道105号
- 国道107号
- 国道108号
バス路線[編集]
羽後交通の路線バスが、西口側において連絡する[注釈 4]。実質的なバスターミナルは、当駅からやや離れた場所にある、羽後交通本荘自動車営業所となっている(循環バスも、「羽後交通前」の停留所名で停車する)。なお、西口駅前広場の整備期間中、待合所は仮設のプレハブ小屋となっていた[19]。また、バス停の位置も暫定的なものとなっていたが、一部整備終了[注釈 5]に伴い、乗り場はこれまでの位置に戻り、降り場は仮バス停の位置になった[20]。
- 本荘市内線
- 本荘・伏見線
- 福祉エリア線
- 県立大学線
- 岩谷線
- 東由利線 / 本荘・横手線
- 本荘高校線[注釈 6]
- 急行 本荘・秋田線
- 高速バス:東京方面(エクスプレス鳥海号)、仙台方面(仙台 - 酒田・本荘線)
- 由利本荘市循環バス
その他[編集]
隣の駅[編集]
※東日本旅客鉄道の特急「いなほ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
- 由利高原鉄道
- ■鳥海山ろく線
- 羽後本荘駅 - 薬師堂駅
脚注[編集]
記事本文[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b 「鐵道省告示第67号」『官報』1922年06月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c “国鉄羽後本荘駅 60年間ごくろうさん 23日から解体作業” 秋田魁新報 (秋田魁新報社): p11. (1981年5月19日 朝刊)
- ^ 「鐵道省告示第278号」『官報』1937年08月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “新駅舎が完成 15日に開業式 羽後本荘駅” 秋田魁新報 (秋田魁新報社): p13. (1981年12月6日 朝刊)
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、564頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 各駅情報
- ^ 『「羽後本荘駅」仮駅舎使用開始のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2019年5月15日。 オリジナルの2020年3月27日時点におけるアーカイブ 。2020年3月27日閲覧。
- ^ a b “駅の情報(羽後本荘駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2021年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月1日閲覧。
- ^ a b “「話せる指定席券売機」の導入について提案を受ける!” (PDF). 東日本旅客鉄道労働組合秋田地方本部 (2021年5月25日). 2021年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月27日閲覧。
- ^ a b 『羽後本荘駅新駅舎の供用を開始します!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2021年7月1日。 オリジナルの2021年7月1日時点におけるアーカイブ 。2021年7月1日閲覧。
- ^ “「きれい」「便利になった」 羽後本荘駅新駅舎、供用始まる”. 秋田魁新報. (2021年8月5日). オリジナルの2021年8月9日時点におけるアーカイブ。 2021年8月9日閲覧。
- ^ a b “羽後本荘駅・橋上駅舎供用、来年8月に 工期再延長で”. 秋田魁新報. (2020年3月28日). オリジナルの2020年9月7日時点におけるアーカイブ。 2020年9月7日閲覧。
- ^ a b “羽後本荘駅の東西に有料駐車場備えた広場完成 4月1日供用開始”. 秋田魁新報. 2023年4月1日閲覧。
- ^ a b “駅構内図(羽後本荘駅)”. 東日本旅客鉄道. 2020年3月13日閲覧。
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 統計情報リサーチ、2020年8月30日閲覧
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 国土交通省、2020年9月12日閲覧
- ^ “由利本荘市総合都市交通体系調査”. 国土交通省. 2023年4月1日閲覧。
- ^ 新・羽後本荘駅(下)近隣住民の声 整備効果、期待と疑問 - 秋田魁新報、2021年8月5日閲覧
- ^ “羽後本荘駅の「バス停」移設について”. 由利本荘市. 2022年12月11日閲覧。
- ^ “羽後本荘駅西口駅前広場の路線バスなどの乗車場所が変わります”. 由利本荘市. 2022年12月11日閲覧。
利用状況[編集]
- ^ a b “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月25日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月10日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 駅の情報(羽後本荘駅):JR東日本
- 羽後本荘駅(各駅情報) - 由利高原鉄道