交響曲第63番 (ハイドン)

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交響曲 第63番 ハ長調 Hob.I:63は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1779年以降1781年以前に作曲した交響曲

概要[編集]

しばしば「ラ・ロクスラーヌ仏語La Roxelane)」の愛称で親しまれている。愛称の由来は、第2楽章の副題から取られている。つぎはぎして作られた典型的なパスティッチョ交響曲である。この交響曲には2つの版があり、特に第3楽章と第4楽章は全く異なる。初版は、この交響曲が書かれる10年ほど前の断片を基にしている。上演日が迫っていたため、大急ぎで仕上げたことが推察される。

楽器編成[編集]

初版 フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ弦楽五部

第2版 フルート1、オーボエ2、ファゴット1、ホルン2、弦楽五部

楽章構成[編集]

第1楽章 Allegro
歌劇「月の世界」序曲を編曲して簡略化させたものを転用。第2版では原曲の序曲からファゴット1本、トランペット2本、ティンパニが外され、フルートが付け加えられている。
第2楽章 「ラ・ロクスラーヌ」 Allegretto (o più tosto allegro)
変奏曲C.S.ファヴァール英語版作の演劇「ソリマン2世、あるいは3人のスルタンの妻」の挿入音楽として作曲したものを転用。
第3楽章(第1版) Menuet e Trio (Allegretto)
フィナーレ第1版と組み合わされた形で筆写譜がベルリンに遺っていたのをロビンズ・ランドンが第1版として印刷。しかし、現在では交響曲第63番に使用されたのはフィナーレだけで、このメヌエット楽章は交響曲第63番とは無関係であることが明らかになっている。
第4楽章(第1版) フィナーレ (Prestissimo)
1769年〜1773年頃に書きかけていた未完成の交響曲から転用。
第3楽章(第2版) Menuet e Trio
第4楽章(第2版) フィナーレ (Presto)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]