交響曲第25番 (ハイドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

交響曲第25番ハ長調 Hob.I:25は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲。初期の交響曲ではあるが、エステルハージ家の副楽長時代のものか、それ以前モルツィン伯爵に仕えていた時代のものかは明らかでない[1]

3楽章構成の交響曲はハイドンの初期には多いが、この曲のように緩徐楽章を欠くものはほかに例がない。そのかわり第1楽章に長めの序奏が附属する。すべての楽章が同じ調性で書かれている。

演奏時間は約14分。

編成[編集]

曲の構成[編集]

第1楽章 Adagio - Allegro molto[編集]

アダージョの序奏は44拍子で、23小節からなる。弦楽器で主題が対位法的に出現し、終わりそうで終わらない(フェルマータが2回出現する)、やや不思議な音楽になっている。序奏の後に24拍子のアレグロにはいるが、こちらは明るくごく単純なソナタ形式の曲である。低音楽器の刻みに乗って上昇分散和音の主題が出現する。再現部の第2主題はかなり変形されている。

第2楽章 Menuet - Trio[編集]

メヌエット主部はトリル、付点つきリズム、三連符などを組み合わせた、はずんだ音楽である。トリオでは弦楽器のピッツィカートによる素朴な伴奏に乗ってオーボエとホルンが旋律を演奏する。

第3楽章 Presto[編集]

24拍子、ソナタ形式。二分音符による4つの音を主題とする。短い展開部のはじめでは第2ヴァイオリンが第1ヴァイオリンを1小節遅れて追いかけ、再現部のはじめでは低音が第1ヴァイオリンの主題を2小節遅れて追いかける対位法な手法が使われている。

脚注[編集]

  1. ^ デッカ・レコードのホグウッドによるハイドン交響曲全集第2巻、ウェブスターによる解説。1993年

外部リンク[編集]