交響曲第58番 (ハイドン)

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交響曲第58番ヘ長調 Hob.I:58は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲

成立[編集]

自筆原稿は残っていないが、「メヌエット・アッラ・ツォッパ」と題された第3楽章がバリトン三重奏曲第52番(Hob.XI:52)と共通する。バリトン三重奏曲の番号は大体作曲順を反映しており、次の第53番が1767年の作曲であることから、三重奏曲第52番およびこの交響曲もだいたい同じ時期に作曲されたと考えられる[1]

編成[編集]

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro[編集]

34拍子。弦楽器によって穏やかに始まる。

第2楽章 Andante[編集]

変ロ長調24拍子。弦楽器のみで演奏される。

第3楽章 Menuet alla zoppa. Un poco Allegretto – Trio[編集]

「アッラ・ツォッパ」(びっこをひく)は音楽用語で不均整なリズムの一種を言う[2]。付点つきリズムを主体として第2拍が長く引き伸ばされるが、ところどころ1拍めや3拍めが伸ばされる箇所がある。対照的にトリオはヘ短調で(ホルンの長いヘ音の伸ばし以外)弦楽器のみによる暗く沈んだ調子に変わる。

第4楽章 Finale. Presto[編集]

ソナタ形式38拍子の舞曲調の音楽で、2拍めが強調される不思議なリズムを持つ。再現部にはいったところでは1拍めが強調される。

脚注[編集]

  1. ^ 音楽之友社ミニスコアのランドンによる解説
  2. ^ “alla zoppa”. The Oxford Companion to Music. Oxford University Press. (2011). ISBN 9780199579037. http://www.oxfordreference.com/view/10.1093/acref/9780199579037.001.0001/acref-9780199579037-e-185. 

参考文献[編集]

  • 『ハイドン 交響曲集VI(58-65番) OGT 1594』音楽之友社、1982年。(ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1967年のもの)

外部リンク[編集]