交響曲第26番 (ハイドン)

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交響曲第26番ニ短調『ラメンタチオーネ』フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの作曲した交響曲。1番から数えて、初めての短調の交響曲となるが、音楽的内容から考えて、感情表現に主体を置いた「シュトゥルム・ウント・ドラング期」の幕を開く1768年に作曲されたと考えられている。曲中にグレゴリオ聖歌の旋律が引用されている。


編成[編集]

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro assai con spirito[編集]

シンコペーションのリズムによる感情の表出という手段は、モーツァルト交響曲第25番と共通している。第2主題として第1オーボエと第2ヴァイオリンにグレゴリオ聖歌の受難の旋律を出し、これは再現部ではニ長調に転調し、ホルンも加わって奏される。いきなり立ち止まったり、突然な曲想の変化や転調などドラマチックな構成故に、展開部以降の形式的な反復記号を欠いている。

第2楽章 Adagio[編集]

ヘ長調。第2オーボエは休止する。第1オーボエと第2ヴァイオリンに再びグレゴリオ聖歌のコラールが引用され、第1ヴァイオリンが対旋律やまとわりつくような16分音符の音型で絡め、低弦は規則正しく刻む。ソナタ形式のようであるが、第2主題はコラール主題をハ長調に移しただけである。第1楽章と同じく再現部からはホルンも主題を歌う。これは「インチピト・ラメンタチオ(哀歌が始まる)」という旋律であり、ハイドンはこの旋律をこの曲の他にもしばしば用いている。

第3楽章 Menuet-Trio[編集]

メヌエット部は2対1のリズム、ナポリの6の和音や突然の休止などが印象的である。後半は緊迫した転調を繰り返し、前半に登場した16分音符の動機を使用した低声部主体のカノンとなって再現され、盛り上がる。トリオはニ長調となり、3拍目が強奏される特徴的なフレーズの後にヴァイオリンが音階を下降する独創的な主題が特徴的である。

なお、本来続くであろう急速な第4楽章は作曲されておらず、3楽章までの充実した内容に反して、未完成感が伴う。 この理由には、この曲を本来交響曲第49番ヘ短調『受難』に続かせるつもりだったという説がある。

外部リンク[編集]