交響曲第16番 (ハイドン)

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交響曲第16番変ロ長調 Hob.I:16は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲。初期の交響曲のひとつだが、最古の筆写譜は1766年のゲットヴァイク修道院英語版のものであり[1]、正確な作曲年代は明らかでない。初期の交響曲に多い急-緩-急の3楽章形式を持ち、ランドンはハイドンがボヘミアのモルツィン伯爵に仕えていた時代のものとしたが、交響曲第14番と同様に第2楽章にチェロのソロがあり、このような形式を持つ交響曲はエステルハージ家の副楽長時代にしか見られないとして、ウェブスターは作曲年代を1762年-1763年ごろと推定した[2]

演奏時間は約13分[3]

編成[編集]

第2楽章にチェロのソロがある。

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro[編集]

34拍子、ソナタ形式。冒頭は2つの主題によるフーガ調の音楽になっており[2]、第2ヴァイオリンと低音、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリン、低音楽器とそれ以外の順に出現するが、その後はホモフォニックな通常のソナタ形式の音楽になる。

第2楽章 Andante[編集]

変ホ長調24拍子、ソナタ形式。当時の他の多くの交響曲と同様、緩徐楽章は弦楽器のみで演奏されるが、チェロのソロが弱音器をつけたヴァイオリンによる旋律をオクターブ下で重ねて演奏する。それ以外の楽器は低音としてやはりユニゾンで演奏されるので、2声部だけの音楽になる。

第3楽章 Finale: Presto[編集]

68拍子、ソナタ形式。歯切れのよい音楽で、再現部は短く切りつめられている。

脚注[編集]

  1. ^ 大宮(1981) 表p.3
  2. ^ a b デッカ・レコードのホグウッドによるハイドン交響曲全集第3巻、ウェブスターによる解説。1993年
  3. ^ 音楽之友社のミニスコアによる

参考文献[編集]

  • 大宮真琴 『新版 ハイドン』 音楽之友社〈大作曲家 人と作品〉、1981年。ISBN 4276220025
  • 『ハイドン 交響曲集II(13-27番) OGT 1590』 音楽之友社、1981年。(ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1964年のもの)

外部リンク[編集]