交響曲第60番 (ハイドン)

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交響曲 第60番 ハ長調 Hob.I:60は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン作曲による交響曲

概要[編集]

1775年までに成立した(おそらくは1774年の11月に作曲)。ジャン=フランソワ・ルニャール戯曲のために書かれた自作の劇付随音楽に基づき、イタリア語で"Il Distratto"、ドイツ語で"Der Zerstreute"という愛称が付けられている。これらは日本語では、「愚か者」「うつけ者」「迂闊な男」「迂闊者」などと訳されている。

楽器編成[編集]

オーボエ2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ弦五部

楽章構成[編集]

変則的な6楽章制を採る。抒情的で静かな音楽の途中で、ふざけた、茶化すような曲想が乱入してきたり(第2楽章および第5楽章)、和声法の反則が冒されたり(第4楽章)、バルカン半島ハンガリー民俗音楽の粗野な一面が誇張されたり(第3楽章および第4楽章)と、堅苦しくない性格が何かと打ち出されている。これらは、原作となったドタバタ劇の主人公の、うっかりした性格に関連している。終楽章では、演奏中にヴァイオリン奏者の調弦が間違っていることに気付いて調弦をやり直すという場面も挿入されている(G弦=ト音をヘ音にして開始、途中でト音に直して演奏を再開する。サイモン・ラトルバーミンガム市交響楽団と共演したディスクでは、指揮者のラトルが口笛を吹いてヴァイオリンの調弦ミスを指摘し、やり直しを合図するという演出がなされている)。

  1. Adagio - Allegro di molto
  2. Andante
  3. メヌエット。Non troppo presto - トリオ
  4. Presto
  5. Adagio(di Lamentatione) - Allegro
  6. フィナーレ。Prestissimo

外部リンク・参照サイト等[編集]