交響曲第54番 (ハイドン)

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交響曲 第54番 ト長調Hob.I:54は、ヨーゼフ・ハイドン1774年に作曲した交響曲感情の表現を主体にしたシュトゥルム・ウント・ドラング期を脱し、作品が大衆迎合への道を歩み始めた時期の作品であり、編成や構成の点で作曲者の後期様式に繋がる発展が見られる。

編成[編集]

曲の構成[編集]

第1楽章 adagio maestoso3/4拍子-Presto2/2拍子[編集]

付点音符を多用した序奏に開始され、第1主題は、弦楽器がユニゾンで示す伴奏音型の上にファゴットとホルンに歌われる。曲はこの伴奏音型により展開される。

第2楽章 Adagio assai3/4拍子[編集]

ハ長調。ハイドンの全交響曲中、最も遅く、珍しい速度表示をとる緩徐楽章であり、演奏時間も長く、全てのリピートを実行すると20分近くを要する。後のロマン派交響曲の緩徐楽章へと通じる繊細で感動的な、深い情緒を称えている。

第3楽章 Menuet-Trio[編集]

前打音を伴った、軽快で特徴的な主題をもつ。トリオは第1ヴァイオリンとファゴットがユニゾンで歌う。

第4楽章 Finale,Presto4/4拍子[編集]

第1主題は、跳ねるようなシンコペーションのリズムの伴奏の上に軽快に歌われる。第2主題は足踏みするようなヴァイオリンの旋律の裏で伸びる、提示部ではオーボエ、再現部ではファゴットの保続音が特徴的である。通して軽快な気分に貫かれている。

外部リンク[編集]