交響曲第98番 (ハイドン)

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交響曲第98番 変ロ長調 Hob.I:98(Die Sinfonie Nr. 98 B-Dur)は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン1792年の第1回ロンドン旅行の折りのために作曲した4楽章からなる交響曲で、ロンドン交響曲の中の1曲。同年の3月2日にザロモンの演奏会で初演された。

概要[編集]

ハイドンは自作に民謡など俗謡を挿入することを得意としており、この交響曲の第2楽章(アダージョ)の冒頭に、英国国歌である『国王陛下万歳』を使用してロンドンの聴衆を喜ばせたとされているが、その前年である1791年2月に、親友であるモーツァルトが亡くなったことでその哀悼の意が込められているとも言われている。

楽章[編集]

第1楽章
第2楽章

標準的な4楽章制で作曲されている。

楽器編成[編集]

交響曲としては異例なことにクラヴィーアのためにオブリガート声部が含まれており、終楽章の終結部の近くでは、ソロの楽句さえ与えられている。クラヴィーアはしばしば通奏低音楽器として利用されるに過ぎないが、それでも純粋な管弦楽曲で鍵盤楽器がこれほどの優位を占めるのは珍しい。初演では、通例どおりハイドン自身が通奏低音パートを受け持った。

編成表
木管 金管
フルート 2 ホルン 2 ティンパニ 第1ヴァイオリン
オーボエ 2 トランペット 2 第2ヴァイオリン
クラリネット ヴィオラ
ファゴット 2 チェロ
コントラバス
その他通奏低音チェンバロもしくはフォルテピアノ

外部リンク[編集]