交響曲第43番 (ハイドン)

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交響曲第43番変ホ長調Hob.I:43フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの作曲した交響曲

交響曲第44番と同様、1772年のブライトコプフ社カタログに記載されており[1]1771年前後に作曲されたと考えられている。激しい44番とは対照的な、明るくさわやかな調子の曲である。

19世紀以降「マーキュリー」: Merkur)という名で呼ばれているが、由来は不明である[2]

演奏時間は約23分。

編成[編集]

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro[編集]

3/4拍子、ソナタ形式。同音の4回の繰り返しにはじまる長いおだやかな第1主題がヴァイオリンによって演奏され、華やかに盛り上がって変ロ長調に転調した後にも繰り返される。展開部もこの主題が支配する。

Haydn-Symphony-43-I-bar1-8.png

第2楽章 Adagio[編集]

変イ長調、2/4拍子、ソナタ形式。弱音器をつけたヴァイオリンによって主題が演奏される。管楽器の使用は全体に控えめである。展開は弦楽器のみにより、短調で始まったのちに和音を変えながら同じ音型が繰り返される。

第3楽章 Menuetto - Trio[編集]

メヌエット主部とトリオの双方ともかなり単純な曲である。ランドンは「流行歌」(hit tunes)を旋律にもっていると言っている[3]

第4楽章 Finale: Allegro[編集]

2/2拍子、ソナタ形式。再び長めのおだやかな主題ではじまる。再現部の後にコーダが付加され、いったんピアニッシモまで音をおとした後、全休止をはさんで華やかに終わる。

脚注[編集]

  1. ^ デッカ・レコードのホグウッドによるハイドン交響曲全集第6巻、ウェブスターによる解説、1994年
  2. ^ 大宮(1981) p.177
  3. ^ 音楽之友社ミニスコアの解説

参考文献[編集]

  • 大宮真琴 『新版 ハイドン』 音楽之友社〈大作曲家 人と作品〉、1981年。ISBN 4276220025
  • 『ハイドン 交響曲集IV(41-49番) OGT 1592』 音楽之友社、1982年。(ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1967年のもの)

外部リンク[編集]