交響曲第101番 (ハイドン)

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交響曲第101番ニ長調 Hob.I:101は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン作曲による交響曲。演奏時間は約30分。

概要[ソースを編集]

1793年ウィーン近郊で着手し、翌1794年ロンドンで完成させたロンドン交響曲のうちの1曲で、初演は1794年3月3日ロンドンのハノーファー・スクェアー・ルームズでの第4回ザロモン演奏会で行われた。自筆譜はベルリン国立図書館に所蔵されている。

愛称の由来[ソースを編集]

 第2楽章の伴奏リズムが時計の振り子の規則正しさを思わせることから「時計」という愛称で呼ばれているが、それは作曲者自身が付けたものではなく、19世紀になってから付けられたものである。ハイドンは、この曲のメヌエット交響曲第99番の終楽章を1793年に音楽時計のためのもの(音楽時計のための作品 ハ長調 Hob.XIX-29と音楽時計のためのアレグロ ヘ長調 Hob.XIX-32)に編曲している。  第2楽章の旋律は、2016年9月から、近鉄特急「青の交響曲」の発車メロディー(大阪阿倍野橋駅で聞ける)、ミュージックホーンで採用されている。

編成[ソースを編集]

編成表
木管 金管
フルート 2 ホルン 2 ティンパニ 第1ヴァイオリン
オーボエ 2 トランペット 2 第2ヴァイオリン
クラリネット 2 ヴィオラ
ファゴット 2 チェロ
コントラバス

曲の構成[ソースを編集]

第1楽章 Presto部分の第1ヴァイオリンパート


第2楽章 冒頭部分の第1ヴァイオリンパート
  • 第2楽章 Andante
    ト長調。2/4拍子、変奏曲形式(主題と4つの変奏)。主要主題は前後2部に分かれ、それぞれ反復される。スタッカートによって奏される規則正しいリズムの伴奏部が、『時計』の振り子を思わせる。第1変奏はト短調でミノーレ。第2変奏はト長調に戻り、フルート、オーボエ、ファゴットと第1ヴァイオリンが絡み合って進む。第3変奏は変ホ長調で、主題の前半のみが変奏されてから経過部がくる。第4変奏はト長調に戻り、全管楽器を動員してクライマックスを形作る。


第3楽章 冒頭部分の第1ヴァイオリンとフルートパート
  • 第3楽章 Menuetto. Allegretto
    ニ長調。3/4拍子、三部形式。ハイドンの交響曲のメヌエットとしては最も大規模なもので、堂々とした楽章である。トリオは、オスティナートにのってうたわれる軽快な旋律となっている。


第4楽章 冒頭部分の第1ヴァイオリンパート
  • 第4楽章 Finale. Vivace
    ニ長調。2/2拍子、自由なソナタ形式。ソナタ形式の展開部と再現部が融合したような自由な形式をとり、最後に第1主題が回帰してコーダとなる。


外部リンク[ソースを編集]