交響曲第13番 (ハイドン)

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フランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲第13番ニ長調は、1763年に作曲された交響曲である。演奏時間は約20分である。


作曲時期[編集]

ブダペストの国立図書館にあるハイドンの自筆譜に記された日付から、この交響曲の作曲時期(1763年)が正確に特定されている。この年に作曲された交響曲としては、他に交響曲第12番交響曲第40番の2つがある。

献呈[編集]

ハイドンが仕えるニコラウス・ヨーゼフ・エステルハージの管弦楽団のために作曲された。

編成[編集]

当時の交響曲の編成は、オーボエ、ホルン各2本と弦五部というものが一般的であったが、当時アイゼンシュタットの管弦楽団に新たに2名のホルン奏者が雇われたため、ハイドンもそれに乗じて管弦楽の規模を拡大して作曲した。

ただし、ファゴットはバスの強化を目的に管弦楽に組み込まれただけであり、独自のパートが割り振られているわけではない。また、ティンパニのパートはハイドン自身が書いたものではない。

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro molto[編集]

第1楽章は管楽器と弦楽器によるアルペジオ風のフレーズで始まる。 ソナタ形式と考えられる。第1主題部はニ長調、第2主題部はイ長調であり、これは一度繰り返される。それに続く展開部ではロ短調によって既出の動機が展開される。再現部はすべてニ長調である。ここで、また展開部以下をもう1回繰り返す。「第2主題部」とは書いたが、明確な第2主題は欠いている。

第2楽章 Adagio cantabile[編集]

第2楽章はト長調である。定石通りの調性選択である。 弦楽器の演奏する和音に乗って、独奏チェロがメロディを演奏する。この楽章では、管楽器は登場しない。

第3楽章 Menuet[編集]

第3楽章はニ長調メヌエットトリオである。複合三部形式をとる。トリオでは、フルートの独奏がある。

第4楽章 Allegro molto[編集]

第4楽章は、4つの音からでいた動機に支配される。この動機は、後のモーツァルトジュピター交響曲のフィナーレとよく似ている。 この動機はさまざまな調で楽章全体で現れて、フーガ風な扱いを受ける。終わりが近づくと、弦楽器によってストレットのように演奏される。

外部リンク[編集]