交響曲第23番 (ハイドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

交響曲第23番ト長調 Hob.I:23は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲

自筆原稿から1764年に作曲されたことがわかっている4つの交響曲(交響曲第21番-24番)のうちの1曲だが[1]、4曲中では楽器編成も楽章構成ももっとも普通であるにもかかわらず、メヌエットに出現するカノンや、終楽章のピアニッシモの終わり方など、いたるところにハイドンらしい工夫があふれている。

編成[編集]

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro[編集]

34拍子、ソナタ形式。3小節単位の主題による快活な楽章。対位法的な技法が遺憾なく発揮されている。最初の主題から最後の軍隊信号風の部分まで、ホルンの響きが目立つ曲でもある。

第2楽章 Andante[編集]

ハ長調24拍子、ソナタ形式。弦楽器のみによる。終始続く低音の3連符や32分音符による合いの手が印象的である。

第3楽章 Menuet - Trio[編集]

メヌエット部は高声と低声による1小節遅れのカノン。トリオはハ長調で、第2楽章とおなじく弦楽器のみにより、第1ヴァイオリン・第2ヴァイオリン・低音による、2小節遅れの3声のカノンを形成している。

第4楽章 Finale: Presto assai[編集]

68拍子、ソナタ形式。ひたすらトゥッティによるfでの和音の連打と、弦のみによるpでの細かく飛び跳ねるような音型の繰り返し、対比によって構成、展開されている。最後はppとなりさらにピチカートになり、消えるように終わる。

脚注[編集]

  1. ^ 音楽之友社ミニスコアのランドンによる序文

参考文献[編集]

  • 『ハイドン 交響曲集II(13-27番) OGT 1590』音楽之友社、1981年。(ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1964年のもの)

外部リンク[編集]