交響曲第71番 (ハイドン)

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交響曲第71番変ロ長調Hob.I:71は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン1780年に作曲した交響曲

楽器編成[編集]

楽章構成[編集]

第1楽章: Adagio - Allegro con brio[編集]

シュトゥルム・ウント・ドラングを連想させる暗い響きの弦楽合奏によるゆったりとした44拍子の序奏の後、34拍子の軽快優美な主題によるアレグロに移行する。この主部において、明快な主題の間に暗色の弦楽合奏の動機が割り込む。動機の推移には卓越した対位法が使われる[1]

第2楽章: Adagio[編集]

ヘ長調24拍子。4つの変奏およびコーダである。主題と第一変奏は弱音器をつけたヴァイオリンで演奏される。第二変奏はフルートとファゴットの二重奏であり、第三変奏は16分音符の三連符が駆使される。最終変奏はよくあるように最初の主題の再現になっているが、ここでハイドンは楽想を発展させ、カデンツァのようなパッセージも盛り込んでいる[1]

第3楽章: Menuetto - Trio[編集]

トリオの部分ではバス部のピチカートを伴奏にした2挺のヴァイオリンによる独奏部が用意されている[1]

第4楽章: Finale: Vivace[編集]

44拍子。ソナタ形式の軽快な音楽で、管楽器による終結主題も魅力的である。展開部は変ニ長調という意外な調ではじまり、すぐに短調に変わる。

注記[編集]

  1. ^ a b c Brown, A. Peter, The Symphonic Repertoire (Volume 2). Indiana University Press (ISBN 025333487X), pp. 184-186 (2002).

参考文献[編集]

  • Haydn: Chronicle and Works, 5 vols, (Bloomington and London: Indiana University Press, 1976-) v. 2, Haydn at Eszterhaza, 1766-1790
  • Oxford Composer Companions: Haydn, ed. David Wyn Jones, Oxford University Press, 2002. ISBN 0-19-866216-5

外部リンク[編集]