交響曲第27番 (ハイドン)

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交響曲第27番ト長調Hob.I:27はフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1760年ごろに作曲した交響曲

ハイドンの最初期の交響曲のひとつであり、エステルハージ家以前、ボヘミアのモルツィン伯爵に仕えていた時期の曲のひとつと考えられている[1]。初期の交響曲に多い、急緩急の3楽章形式を取っている[1]

演奏時間は約14分。

楽器編成[編集]

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro molto[編集]

44拍子、ソナタ形式。二分音符の上昇分散和音による明るい第1主題ではじまる。

第2楽章 Andante: Siciliano[編集]

ハ長調68拍子、ソナタ形式。初期のハイドンの曲のほとんどと同様、緩徐楽章は弦楽器のみで演奏される。低音楽器のピッツィカートの上で、弱音器をつけたヴァイオリンがシチリアーナのリズムをもつ旋律を演奏する。

第3楽章 Finale: Presto[編集]

38拍子、ソナタ形式。ごく短い簡単な曲である。

その他[編集]

1946年にルーマニアシビウ(ドイツ語名ヘルマンシュタット)近郊でハイドンの新しい交響曲の1786年の筆写譜が発見されたと報じられた。この曲は1950年1月29日に「初演」され、「ヘルマンシュタット交響曲」の名で録音もされたが、後に交響曲第27番に過ぎないことがわかった[2]

2007年、欧州文化都市になったシビウ市から委嘱されて、オーストリアの現代音楽・ジャズ作曲家であるフランツ・コーグルマンは『夜の散歩道』を作曲したが、シビウと関連の深いこの交響曲と哲学者エミール・チョランの肉声を素材として使用している[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b デッカ・レコードのホグウッドによるハイドン交響曲全集第1巻、ウェブスターによる解説。1993年
  2. ^ H. C. Robbins Landon (1994) [1976]. Haydn: Chronicle and Works. 1. Thames and Hudson. p. 294. ISBN 0500011699. 
  3. ^ Aktivitäten, Fundația Samuel von Brukenthal, http://www.brukenthal.org/index.php?id=32  (ドイツ語)

外部リンク[編集]