交響曲第24番 (ハイドン)

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交響曲第24番ニ長調 Hob.I:24は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲1764年作曲。初期の作品だが、随所にハイドンらしい工夫がなされている。第2楽章でフルートが活躍する。

概要[編集]

交響曲第21番から24番までの4曲は自筆原稿が残っていて、1764年に作曲されたことが判明している[1][2]。いずれも4楽章形式で、うち23番と24番は両端楽章が速い通常の形式になっている。

エステルハージ家の副楽長時代(1761-1765年)のハイドンの交響曲のうちには、独奏楽器が協奏曲的に活躍する楽章を含むものがいくつかあるが、この曲もそうした交響曲のひとつである。

編成[編集]

1761年から1765年9月までエステルハージ家の楽団にはフランツ・ジーグルというフルート奏者が雇われていた[2]。この曲の第2楽章の協奏曲的な部分も彼が演奏するために書かれた可能性が高いが、フルートは第2楽章と第3楽章のトリオにのみ出現し、同じ場所でオーボエは休みになっているため、オーボエ奏者がフルートを持ち替えていたともいう[3]

曲の構成[編集]

第1楽章 (Allegro)[編集]

44拍子、ソナタ形式。弦楽器の伴奏にオーボエとホルンが祝祭的な第1主題を提示し、開始される。それを全合奏で確保し、華やかに進行する。同じ音型で展開される展開部の終わりにはフェルマータの休符が書かれ、休止すると、第1主題が短調でしかも静かに再現されるなど、ドラマチックである。

第2楽章 Adagio[編集]

ト長調34拍子、二部形式。オーボエとホルンは休みで、弦楽器は伴奏に徹し、カンタービレ(cantabile)と記された独奏フルートが終始旋律を吹く。カデンツァ部も用意され、明らかにフルート協奏曲といえる形を備えている(Entwurf-katalogに記載のあるフルート協奏曲ニ長調 Hob.VIIf:1の第2楽章、ト長調のアンダンテとの類似性が指摘されている)。

第3楽章 Menuetto - Trio[編集]

オーボエの合いの手のバックに弦楽器がピチカートを奏し、効果的である。トリオではフルートとホルンが主旋律をなぞる。

第4楽章 Finale: Allegro[編集]

44拍子、ソナタ形式。ppの最弱音で開始されるなど、この時代にとって斬新であり、強弱の変化に富んでいる。

脚注[編集]

  1. ^ 音楽之友社ミニスコアのランドンによる序文
  2. ^ a b デッカ・レコードのホグウッドによるハイドン交響曲全集第4巻、ウェブスターによる解説。1990年
  3. ^ 大宮(1981) p.174

参考文献[編集]

  • 大宮真琴『新版 ハイドン』音楽之友社〈大作曲家 人と作品〉、1981年。ISBN 4276220025
  • 『ハイドン 交響曲集II(13-27番) OGT 1590』音楽之友社、1981年。(ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1964年のもの)

外部リンク[編集]