交響曲第22番 (ハイドン)

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交響曲 第22番 変ホ長調『哲学者』Hob.I:22は、ヨーゼフ・ハイドン交響曲1764年作曲。哲学者の標題はハイドンの生前には既に名付けられていたとされるが、正確な由来は不明である。しかしオーボエの代わりに、完全五度低いコーラングレが用いられたことによる、その渋い音色や、第1楽章の深く思索するような曲想から付けられた可能性が高い。

編成[編集]

オーボエの代わりに、2本のコーラングレを使用した特殊な編成は後にも先にも他に例を見ない。またその特殊性から、コーラングレのパートをフルートやオーボエに差し替えた異稿も存在する。


曲の構成[編集]

全編が主調で統一された、緩―急―メヌエット―急の教会ソナタの形式をとる。

第1楽章 Adagio[編集]

ソナタ形式弱音器をつけた弦の、ユニゾンで足取りを刻むような伴奏の上にホルンとコーラングレが、息の長い瞑想的な旋律を歌う。この第1主題が表題の由来といわれている。展開部は弦によって対位法的に展開されながら、管楽器が主題の断片を様々な調で出す。

第2楽章 Presto[編集]

弦によるせわしない音型で進行する。管楽器は合いの手を入れる。

第3楽章 Menuetto-trio[編集]

メヌエットトリオ。トリオでは、ホルンとコーラングレを重ねた独特の音色に特徴がある。

第4楽章 Finale,Presto[編集]

6/8拍子。狩りを思わせる快活な楽章。やはり特異な編成による、中音域に集中した和音の響きに特徴がある。

外部リンク[編集]