交響曲第97番 (ハイドン)
交響曲第97番ハ長調 Hob.I:97は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1792年の第1回ロンドン旅行の折りのために作曲した4楽章からなる交響曲で、最晩年の「ロンドン交響曲」の5つめの作品。全般的に和声進行や転調の創意とともに、安定感ある楽曲構成の巧みさが際立っている。 なお、第2楽章に当時としては珍しいsul ponticelloの指定がある。
楽器編成[編集]
| 木管 | 金管 | 打 | 弦 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| フルート | 2 | ホルン | 2 | ティンパニ | ● | 第1ヴァイオリン | ● |
| オーボエ | 2 | トランペット | 2 | 他 | 第2ヴァイオリン | ● | |
| クラリネット | 他 | ヴィオラ | ● | ||||
| ファゴット | 2 | チェロ | ● | ||||
| 他 | コントラバス | ● | |||||
構成[編集]
標準的な4楽章制による。
第1楽章[編集]
ハ長調 3/4拍子、序奏付きソナタ形式(提示部反復指定あり)。提示部、展開部、再現部、コーダが圧倒的なユニゾンを持つ第1主題で開始される。
第2楽章[編集]
ヘ長調 4/4拍子、変奏曲形式(主題と3つの変奏とコーダ)。主題は前後2部で出来ており、それぞれ反復されている。
第3楽章[編集]
ハ長調 3/4拍子、3部形式。この楽章は構成こそ反復記号付きのメヌエット楽章に準じているものの、通例の反復記号を一切持たないという特徴を持つ。
第4楽章[編集]
ハ長調 2/4拍子、自由なロンド・ソナタ形式。第1主題が2部形式で前半と後半がそれぞれ反復された後、経過部に入るが、提示部全体が共通の楽想に基づいているので、ハイドンの他の交響曲のフィナーレによく見られる単一主題的な性質の強い楽章である。
外部リンク[編集]
- ハイドンの交響曲第97番の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。
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