ダイナブック (東芝)

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ダイナブック(DynaBook、2003年からdynabook)は、東芝クライアントソリューション[1]が製造し、東芝コンシューママーケティング[2]が販売するパーソナルコンピュータの日本でのブランドである。1989年に発売されたJ-3100SSから使用された。

歴史[編集]

由来[編集]

ブランド名は、アラン・ケイの提唱した「ダイナブック」を意識し目指した[3]ことに由来する。「ダイナブック」はアスキー(現・KADOKAWA)が取得していた商標だった。

当時は「DOSベースのただのノートパソコンにダイナブックという名前をつけるとは何事か」との批判もあったが、やがて東芝のブランドとして定着した。

ラップトップPCの開発[編集]

ラップトップ型 T1000(1987年)

ポータブルパソコンの黎明期、東芝では1985年に当時としてはコンパクトなIBM PC互換機ラップトップPC第一弾、T1100(重量4Kg)を輸出専用モデルとして発売した。

欧米市場でのラップトップPCの成功を機に、東芝は本格的にPCハードウェア市場へ参入した。1986年には世界初のハードディスク(10MB)搭載ラップトップ型パソコンであるT3100を発売し、その日本国内向けがJ-3100である。ラップトップ型で培った小型化への技術の進歩は、その後に登場するノートブック型パソコンDynaBookシリーズへの布石となった。

小型ノートパソコンの登場[編集]

ダイナブック初代のJ-3100SSは、20万円を切る低価格とそれまでのラップトップPCより小型軽量な筐体で注目を集め、「ブック型PC」(後のノート型PC)という新ジャンルを普及させた。

アーキテクチャ的にはそれまでのラップトップ型J-3100シリーズ同様にIBM PC互換で、独自の日本語表示機能(画面解像度は640x400 ピクセル、80桁x25行)を追加したものであり、英語モードではIBM PC用ソフトウェアが実行できた。いわゆるPC/AT互換機ベースであるが、初代は正確にはPC/XTベースで、グラフィック(英語モード)はCGA上位互換、内部バスはXTバス(8ビットISA)であった。MS-DOSでコンベンショナルメモリとして使用可能な640KBのメモリの他に、RAMディスクとして使える1.2MBの拡張メモリを搭載した。ハードディスクを持たないとはいえ、日本語環境とテキストエディタ通信ソフト、コンパイラなどを外部メディアに頼る事なく携帯できるという、ノートパソコンに求められるスペックを十分に満たしたバランスのとれたマシンであった。

サイズの縮小に努力が払われ、フロッピーディスクドライブは25.4mmの厚さがあった従来品を、18mmまで薄くすることが目標とされ、また、キーボード、液晶画面、その他筐体内の密度の高い実装について試行錯誤が繰り返された[4]

1991年に東芝はOADGに加盟し、ダイナブックも独自の日本語表示機能から、純粋なPC/AT互換機(いわゆるDOS/V)に移行し、キーボード配列もOADG準拠の配列に移行した。ノートPCに必要な部品の多くを自社またはグループ会社で開発生産しており、新開発の部品を用いたインパクトある製品を他社に先駆けて発売出来ることが強みであった。1990年代後半の機種では、自社開発によるBIOSチップセットをはじめ、メインメモリー、ハードディスク、光学ディスクドライブ、液晶パネル、バッテリーのセルなどの部品が東芝またはグループ会社の製品で構成されている製品もある。ノートPCに最適化したチップセットの開発で培った電力制御技術を活かして、インテルマイクロソフトと共に電源管理の規格ACPIの策定にも当初から参加した。

東芝は1994年から2000年までノートPC世界シェア7年連続1位を獲得した。2006年BCNランキングにてPOSデータ集計セールスナンバーワン・ベンダーを選ぶ第8回「BCN AWARD 2007」実売数ノートPC部門1位[5]を初受賞するなど、日本国内ノートパソコン販売シェアも堅調であった。2009年現在の世界PC販売ランキングは、HPエイサーデルレノボに次いで東芝が5位である(出荷台数ベース、IDC調査)[6]

ラインアップ[編集]

日本国内のラインアップ[編集]

(2016年1月現在)

ダイナブック(dynabook)の商標日本国内のみで使用されている。

dynabook (ダイナブック)
A4ノートおよびB4ノートのミドル~エントリークラスのノートPC。一般的なA4ノートおよびB4ノート。Qosmio登場後は主に普及帯のPCで使われる。
dynabook T95
  • 液晶テレビ「REGZA」で培ってきた映像技術を投入し、ノートPCとしては世界で初めて、4K UHD(3,840×2,160ドット)の超高精細液晶パネルを搭載したdynabookの最上位(フラグシップ)モデルで「dynabook T954」の後継機種である。液晶パネルにはIGZOを採用し、タッチパネルも搭載されている。
  • また、「TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink+」で写真を見た場合には、「レグザエンジンCEVO 4K」をベースにソフトウェア技術を駆使してパソコン向けに最適化された超解像技術「レゾリューションプラス」機能が作動する。
  • 2015年秋冬モデルでOSがWindows 10 Home 64bitに変更。OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスを採用する。
  • CPUも性能向上され、クアッドコア・オクタスレッド仕様の第6世代Core i7-6700HQに変更、ストレージの容量は1TBと変わりないが、NAND型フラッシュメモリを内蔵した自社製ハイブリッドドライブ「SSHD」となった。メモリ容量は8GB(デュアルチャネル対応)で、光学ドライブはBDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載する。
  • スピーカーにはharman/kardonステレオスピーカーを搭載し、「DTS Studio Sound」も搭載。市販の外付けDACや対応ヘッドフォンの使用によりハイレゾ音源に対応している。
  • カラーはサテンゴールドのみを設定する。
dynabook T75
  • 15.6型ワイド・Full HD IPS液晶を搭載したハイスペックノート。
  • 2015年秋冬モデルでOSがWindows 10 Home 64bitに変更した。OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスを採用する。
  • 光学ドライブはBDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載する。T95同様、ストレージ容量は1TBと変わりないが、HDDにNAND型フラッシュメモリを内蔵したハイブリッドドライブ「SSHD」となった。メモリ容量は8GBである。2016年春モデルでCPUが変更となり、デュアルコア・クアッドスレッド仕様の第6世代Core i7-6500Uとなった。
  • スピーカーにはオンキヨー製ステレオスピーカーを搭載し、「Skullcandy」が最適化した「DTS Sound」を搭載。市販の外付けDACや対応ヘッドフォンの使用によりハイレゾ音源に対応している。
  • カラーはリュクスホワイト、プレシャスブラック、サテンゴールド、モデナレッドの4色を設定する。
dynabook T67
  • 2015年秋冬モデルで新設した、17.3型ワイド・Full HD液晶を搭載した大画面ノート。
  • OSにWindows 10 Home 64bit、OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスをそれぞれ採用する。
  • ストレージは1TB HDD、メモリ容量は4GBである。2016年春モデルでCPUは第6世代Core i5-6200Uに、光学ドライブはBDXL対応Blu-ray Discドライブにそれぞれ変更された。
  • スピーカーにはオンキヨー製ステレオスピーカーを搭載し、「Skullcandy」が最適化した「DTS Sound」を搭載。市販の外付けDACや対応ヘッドフォンの使用によりハイレゾ音源に対応している。
  • カラーはフラッグシップモデルのT95同様、サテンゴールドのみを設定する。
dynabook T55
  • 15.6型ワイド・Full HD IPS液晶を搭載したスタンダードノート。
  • 2015年秋冬モデルでOSがWindows 10 Home 64bitに変更。OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスを採用する。
  • ストレージは1TB HDD、光学ドライブはBDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載、メモリ容量は4GBである。2016年春モデルでCPUが第6世代のCore i3-6100Uに変更した。
  • スピーカーにはオンキヨー製ステレオスピーカーを搭載し、「Skullcandy」が最適化した「DTS Sound」を搭載。市販の外付けDACや対応ヘッドフォンの使用によりハイレゾ音源に対応している。
  • カラーはリュクスホワイト、サテンゴールド、モデナレッドの3色を設定する。
dynabook T54
  • 2015年秋冬モデルで新設した、14型ワイド・HD液晶を搭載した一回り小さいコンパクトノート。
  • CPUがCore i3-5015U、ストレージが750GB HDDとなっている点を除き、前述のT55と基本スペックは同じである。
  • カラーはリュクスホワイトのみを設定する。
dynabook T45
  • 2015年春モデルで新設された15.6型ワイド液晶を搭載するベーシックノート。
  • 2015年秋冬モデルでOSはWindows 10 Home 64bitに変更。OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスを採用する。
  • CPUは低電圧・デュアルコア仕様のCeleron 3215U、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブをそれぞれ搭載し、メモリ容量は4GB、ストレージは1TB HDDを採用する。
  • 前述のT55/T75/T95同様、スピーカーにはオンキヨー製ステレオスピーカーを搭載し、「Skullcandy」が最適化した「DTS Sound」を搭載。市販の外付けDACや対応ヘッドフォンの使用によりハイレゾ音源に対応している。
  • カラーはT55同様、リュクスホワイト、モデナレッド、サテンゴールドの3色を設定する。
dynabook RX82
  • 2015年春モデルで登場した「dynabook R82」後継の12.5型ワイド・フルHDタッチパネル液晶を搭載した1スピンドル・デタッチャブルスタイルのUltrabook
  • 付属のキーボードドックを着脱することにより、Ultrabookとしても、タブレットとしても使用できる2in1タイプで、ドイツの認証機関TUVによる耐久テスト(100kgf面加圧・76cm落下・30cc防滴(キーボード部分))や製品の経年変化を短時間で確認する高加速寿命試験「HALT」をクリアし、信頼性データを収集することで品質向上に活用されている。また、タブレット本体は新素材の熱拡散シートの採用と内部設計の工夫により、ファンレス構造でも極端に発熱する部分ができにくく、表面の温度上昇を抑えた。また、タブレットを表裏逆に向けても装着できるリバーシブルドッキングに対応している。
  • OSはWindows 10 Home 64bitを、OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365 サービスをそれぞれ採用し、CPUには低電圧・デュアルコア・クアッドスレッド仕様のCore m3-6Y30を搭載する。
  • メモリは4GB、ストレージには256GB SSDを搭載する。また、電磁誘導方式デジタイザーを搭載し、専用デジタイザーペンも同梱される。
  • 高速規格のIEEE 802.11acに対応したワイヤレスLAN(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)を搭載する。
  • 手書き文書をテキスト化してOfficeアプリやメールなどに利用できる手書きノートアプリ「TruNote」を搭載する。
  • カラーはサテンゴールドのみ。
dynabook RX73
  • 「dynabook R83/R73」後継の13.3型・フルHDノングレア液晶を搭載した光学ドライブ搭載モバイルノートモデル。
  • OSはWindows 10 Home 64bitを、OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスをそれぞれ採用する。
  • CPU・ストレージ・光学ドライブの仕様が異なる2モデルが用意されており、RX73/TWQはデュアルコア・クアッドスレッド仕様の第6世代Core i3-6100U、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブを搭載。RX73/TWPはデュアルコア・クアッドスレッド仕様の第6世代Core i5-6200U、1TB SSHD(HDDにNAND型フラッシュメモリを内蔵した自社製ハイブリッドドライブ)、BDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載する。
  • メモリ容量は4GBである。
  • 高速規格のIEEE 802.11acに対応したワイヤレスLAN(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)を搭載する。
  • ボディにはマグネシウム合金を採用し、ドイツの認証機関による100kgf面加圧・76cm落下・30cc防滴テストをクリア。さらに、磁気ヘッドを自動退避させることでHDDへの損傷を軽減してデータを保護する「東芝HDDプロテクション」を搭載する。
  • 4K対応液晶テレビにハイスピードHDMIケーブルを使用して接続することで4K出力に対応する。
  • カラーはプラチナホワイトのみとなった。
dynabook N61
  • 2014年秋冬モデルから登場した、後述のN51と同一仕様で360度回転するヒンジ構造としたことでタブレットとしても使用できる11.6型ワイド・タッチパネル液晶搭載コンバーチブルモデル。
  • 2015年秋冬モデルでOSをWindows 10 Homeに変更。OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスを採用する。
  • CPUはAtomベースのCeleronを搭載するが、2015年秋冬モデルでN3050にスペックアップした。メモリ容量は4GB(空きスロットなし・交換不可)、ストレージは500GB HDDを搭載する。
  • カラーはサテンゴールドのみである。
dynabook N51
  • 2013年秋冬モデルから登場した「dynabook N514」後継の11.6型タッチパネル液晶を搭載した1スピンドルのネットノートモデル。
  • 2015年秋冬モデルでOSがWindows 10 Home 64bitに変更したほか、CPUにはAtomベースのCeleronを引き続き採用するが、N3050にスペックアップ。OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスを採用する。
  • メモリ容量は4GB(空きスロットなし・交換不可)、ストレージは500GB HDDを搭載する。
  • 高速規格のIEEE 802.11acに対応したワイヤレスLAN(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)を搭載する。
  • 2014年秋冬モデルで、カラーがシルバーからサテンゴールドに変更した。
dynabook N40/N29
  • 2015年夏モデルから登場したタッチパネル付WUXGA液晶を搭載したデタッチャブルモバイルモデル。
  • 東芝製パソコンではいち早くWindows 10 Home(N40は64ビット版、N29は32ビット版)を搭載。Officeはタッチ操作やモバイルデバイス向けに最適化したOffice Mobile搭載する。
  • N40・N29共通でメモリ容量は2GB(ただし、メモリの仕様が異なり、N40はLPDDR3を、N29はDDR3Lを採用する)、ストレージには64GB フラッシュメモリを採用する。
  • CPU・ディスプレイサイズの仕様が異なり、N40にはAtom x5-Z8300プロセッサー(Cherry Trail、クアッドコア)・10.1型ワイド液晶を、N29にはクアッドコア仕様のAtom Z3735Fプロセッサー(Bay Trail Refresh、クアッドコア)と8.9型ワイド液晶をそれぞれ搭載する。ワイヤレスLANの仕様についても異なり、N40はIEEE802.11a/b/g/n準拠、N29はIEEEb/g/n準拠となる。さらに、N40にはデュアルマイクとGPSも搭載される。
dynabook D81/D71/D51
  • 液晶一体型デスクトップモデル。元々は東芝ノートPC発売25周年記念モデルとして、TVチューナーを搭載した「dynabook Qosmio DXシリーズ」を設定し、2010年秋冬モデル以降もモデルチェンジを行いながら発売されてきた。2011年秋冬モデル発売時に東芝の液晶テレビを中心とした映像機器ブランド「REGZA」を冠した「dynabook REGZA PC」にブランド名を変更していたが、2015年春モデルでTVチューナー搭載モデルが「REGZA PC」を冠さなくなり、テレビチューナーレスモデルとして用いられていた「dynabook」へブランド統合された。
  • ディスプレイは全機種21.5型フルHD・IPS液晶を採用し、D81にはタッチパネルも搭載する。
  • 2015年秋冬モデルでOSがWindows 10 Update 64bitに変更(2016年春モデルのD71とD51はNovember Updateプリインストール済み)。OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスを採用する。
  • CPUと光学ドライブはD81・D71はCore i7-4710MQ(Haswell Refresh)とBDXL対応Blu-ray Discドライブを、D41には低電圧デュアルコアのCeleron 3215UとDVDスーパーマルチドライブをそれぞれ搭載している。
  • メモリ/HDD容量はD81は8GB/3TB、D71は8GB/2TB、D51は4GB/1TBである。
  • 全モデルで地上・BS・110度CSデジタルダブルチューナーを搭載しており、D81は電源OFF状態からリモコンの「TV電源」を押すだけで約1秒でテレビ視聴ができる「今すぐTV」用(視聴専用)地上・BS・110度CSデジタルチューナーも搭載される。D51は2015年夏モデルでBS・110度CSデジタルも視聴できるようになり、ダブルチューナー化した。
  • 全モデルでオンキヨー製ステレオスピーカーを採用し、D81とD71には「DTS Studio Sound」、D51には「DTS Sound」をそれぞれ搭載する。2015年夏モデルではD81のみだったハイレゾ音源の再生が2015年秋冬モデルではD71・D51にも対応した。
  • カラーはD81・D71はプレシャスブラック、D51はリュクスホワイトを設定する。
dynabook D61/D41
  • 2013年秋冬モデルからラインナップされている21.5型ワイド・Full HD液晶搭載、TVチューナーレスの液晶一体型デスクトップモデル。D61は2015夏モデルで一旦廃止されていたが、2015年秋冬モデルで復活した。
  • 前述のD71・D51からTVチューナーを省いたモデルのため、TVチューナーの有無以外の基本スペックはD71・D51と同じである。ただし、カラーはD61・D41共にプレシャスブラックのみの設定である。
  • 2016年春モデルはD41のみモデルチェンジ。D71やD51同様、Windows 10のNovember Update適応やソフトウェアの変更といったマイナーチェンジ程度である。
dynabook Qosmio(ダイナブック コスミオ)
高性能グラフィックスとharman/kardonステレオスピーカーを搭載したハイエンドノートPC。TVチューナーの有無で「Qosmio」と棲み分けしていたが、2010年からTVチューナー搭載モデルが登場、後述の2010年夏モデルで「Qosmio」を吸収統合、さらに2010年秋冬モデルでdynabook TVシリーズも統合し、TVチューナー内蔵モデルの位置づけとなった。
dynabook KIRA(ダイナブック キラ)
デザインや機能にこだわった13.3型ワイド液晶搭載プレミアムスリムモデル。他のモデルにも搭載されているharman/kardonステレオスピーカーをハーマン・インターナショナル社との共同開発による本機専用設計を行い搭載しているのが特徴である。
dynabook KIRA V63/V73/V83
  • 2013年春モデルで新たに追加したV632では単に「dynabook」としてラインナップされていたが、2013年4月にV832を追加発売するのに合わせて、新たなサブブランドとして「dynabook KIRA」を立ち上げ、既発売のV632を同シリーズに移行した。2013年秋冬モデルで第2世代のV834/V634に移行。2014年夏モデルでV83/V63に移行した。2015年春モデルでV63の上位機種としてV73を新設した。V83はWQHD(画面解像度2,560×1,440ドット)の高精細を特徴とするタッチパネル液晶搭載のUltrabook、V63・V73はタッチパネルなし・ノングレア・フルHD液晶搭載のスリムノートにそれぞれ分類される。
  • 堅牢性を高めるためのシリーズ共通の特徴としてマグネシウム合金ボディを採用するとともに、底面から側面部を一体成型した「バスタブ構造」、キーボードをボディと一体化させ、梁を厚くした「フレームレスキーボード」、荷重がかかるパームレスト部にはねじれやひねりに強い「ハニカムリブ構造」を採用する。
  • 2015年秋冬モデルでOSがWindows 10 Home 64bitに変更した。OfficeはOffice Home and Business Premiumを採用する。
  • CPUは全モデルで第5世代のintel Core i5-5200Uを搭載するほか、メモリは8GB(デュアルチャネル対応)、ストレージはSSDを搭載し、容量はV63は128GB、V73・V83は256GBである。
  • 高速規格のIEEE 802.11acに対応したワイヤレスLAN(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)を搭載する。
  • 4K対応液晶テレビにハイスピードHDMIケーブルを使用して接続することで4K出力に対応する。
  • 3段階の輝度調整機能が付いたバックライトキーボードを搭載する。
  • 廃熱の排気口が底面にあるため、布団やソファーなど柔らかい物の上で使うと故障の原因となる。
dynabook KIRA L93
  • 2014年夏モデルで新たにラインナップされた、13.3型WQHD液晶を搭載したコンバーチブル&デタッチャブルモデル。しかも、360度回転するヒンジ構造の採用により、普段のノートPCスタイルや、ディスプレイ部を水平にして対面の相手と画面を見ながらキー操作するフラットスタイル、さらに回転してディスプレイ部をキーボード部の背面に向けることでタブレットスタイルとなり、タブレットスタイルから少し広げて立てることでタッチ操作を使う映像再生やプレゼンテーションに適したテントスタイルとなる。また、手前に配置したキーボード部が脱着できる構造により、キーボード部を外してディスプレイ部を立ち上げ、省スペースで映像の視聴やSkypeの利用に向けたスタンドスタイルになり、外したキーボードをワイヤレスキーボードとして利用することで画面を見ながらキーボードを操作するデスクストップスタイルに、スタンドスタイルから置く向きを画面を上にしておくことで画面に傾斜がついて絵や文字を書きやすくするキャンパススタイルと、1台で7通りのスタイルに変化する自在性を持たせている。ボディにはアルミニウムを採用している。
  • 2015年秋冬モデルでOSがWindows 10 Home 64bitに変更した。OfficeはOffice Home and Business Premiumを採用する。
  • 2015年春モデルでCPUが第5世代となり、低電圧・デュアルコア・クアッドスレッド仕様Core i7-5500Uとなる。メモリは8GB、ストレージは128GB SSDを搭載する。
  • 高速規格のIEEE 802.11acに対応したワイヤレスLAN(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)を搭載する。
  • 4K対応液晶テレビにハイスピードHDMIケーブルを使用して接続することで4K出力に対応する。
  • ディスプレイにはタッチパネルに加えて電磁誘導方式デジタイザーを施し、手書き用に最適化された専用のデジタイザーペンを同梱している。
dynabook tab(ダイナブック タブ)
  • 2013年秋冬モデルから登場した、「dynabook」ブランド初のタブレットモデル。
  • 発売当初はタッチパネル付8.0型ワイド液晶を搭載したVT484のみの設定だったが、2014年夏モデルでシリーズ名をS38に変え、新たに、タッチパネル付10.1型ワイド液晶を搭載したS50を追加。2014年秋冬モデルでラインナップが細分化され、8.0型ワイド液晶モデルはS68、10.1型ワイド液晶モデルはS80とS90の3シリーズを追加した。これらのシリーズにはワコムとの共同開発によって、紙のノートの様な書き味と太さや濃淡の表現を実現したアクティブ静電結合方式を採用し、デジタイザーペンを追加で同梱、プリインストールアプリも手書きノート・キャプチャボイスレコーダーの3種類のアプリで構成された「Truシリーズ」を追加している。2015年秋冬モデルでラインナップを整理し、10.1型液晶搭載のS80とS90のみのラインナップとなった。
  • 2015年秋冬モデルでOSをWindows 10 Home 32bitに、OfficeはOffice Mobileにそれぞれ変更した。
  • CPUはバースト・テクノロジーに対応したクアッドコア・クアッドスレッド仕様のAtom Z3735Fを、メモリは全機種2GBを搭載。さらに、ワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g/n準拠)、Bluetooth、GPS、電子コンパス加速度センサー、ジャイロセンサーも搭載している。
  • S90はBluetoothキーボードを同梱しており、磁石内蔵スタンドに立て掛けることで小型モバイルノートに変化し、キーボードやクリックパッドの操作が可能である。
  • カラーは全機種サテンゴールドのみ。
dynaPad(ダイナパッド)
  • 2015年秋冬モデルから登場したデタッチャブルタイプのB5モバイルノート。
  • ディスプレイには12型・WUXGA+(画面解像度1,920×1,280ドット)の高精細液晶を搭載しており、Corning社の薄型強化ガラス「Corning Gorilla Glass 3」を採用するほか、液晶と表面ガラスの間に隙間が無いダイレクトボンディングの採用により乱反射を防ぎ、ペン先と液晶面のギャップが小さくなるためペンで書いた時の視差が少ない特徴がある。さらに、AR(アンチリフレクション)コーティングも施すことで日光や照明などの反射光を低減し、液晶画面にも指紋が付きにくい耐指紋コーティングも施した。
  • 併せて、独自の高密度実装技術も導入し、基盤回路を高密度に集約する片面実装を行い、Wi-Fiアンテナは筐体の断面構造に合わせて小型化するなどにより、キーボードを外したタブレット単体で厚さ約6.9mm・重量約569gの世界最小・最軽量を実現している。また、カーボンとプラスチック樹脂の一体成型ボディを採用することで高剛性も両立している。
  • キーボードドックは約19mmのフルサイズキーピッチと約1.5mmのキーストロークを確保し、タッチパッドを指で操作した時のみ有効になるパームリジェクション機能を備えたクリックパッドも搭載している。また、ワコム製のアクティブ静電結合方式を採用したデジタイザーペンを同梱しており、文字の太さや濃淡を自在に表現できるほか、ペン先を1.0mmに細くすることで小さな文字も手書き入力ができる。
  • OSはWindows 10 Home 64bitを、OfficeはOffice Home and Business Premium + Office 365サービスをそれぞれ採用する。また、手書きノート・キャプチャ・ボイスレコーダー・シェア・クリップの5つのアプリで構成された自社開発のビジネスアプリ「Truシリーズ」をプリインストールしている。
  • CPUにはクアッドコアのAtom x5-Z8300を搭載するほか、メモリは4GB、ストレージは128GB フラッシュメモリを搭載する。
  • 高速規格のIEEE 802.11acに対応したワイヤレスLAN(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)を搭載する。
  • タブレット本体にはmicro USB2.0コネクタ(2系統)、HDMI(micro)コネクタ、micro SDカードスロットを搭載するほか、電子コンパス・加速度センサー・ジャイロセンサーも搭載する。
dynabook Satellite(ダイナブック サテライト)
ビジネス向けA4ノートPC。コンシューマー向けではほとんど廃された後も、内蔵FDDを装備していた。ただし、コンシューマー向けのdynabookと筐体を共通化している場合はFDDは存在しない場合がある。また、最近では店頭販売モデルの「dynabook」をベースに仕様変更(グラフィックス機能の強化など)を行った「東芝ダイレクトPC」限定のコンシューマー向けモデルやCADソフトなどの専門アプリケーション操作を快適に行えるだけでなく、現場や会議室に持ち込むようなモバイル環境でも高いパフォーマンスを実現したモバイル・ワークステーション仕様の「WS754」も存在する。
dynabook SS (ダイナブック エスエス)
B5モバイルノート。光学ドライブの有無と記憶媒体の違い、PowerPointの有無で4タイプ存在した。モバイルPCの先駆的存在。2005年にはDVDドライブ搭載をしたdynabookSS・MXを導入。2007年Windows Vistaがリリースされた時にはレッツノートの一人勝ちだったモバイルPCに対抗するためにdynabookSS RXシリーズ[7](2010年1月現在「dynabook SS RX2」シリーズ[8])を発表した。特徴はDVDドライブや大容量バッテリーが標準装備され薄いことで、2011年10月現在でも光学ドライブ搭載の12.1型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量である[9]。このため、レッツノート同様モバイルPCでは人気モデルになった。スピーカーはモバイルノートに多いモノラルスピーカー仕様。[10]
dynabook NX
dynabook SSと同様に東芝が開発した12.1型モバイルPC。dynabook SS同等の機能を持ちながらSSシリーズよりも価格を抑え、更に女性向けにデザインを重視したモデル。2009年の春モデルではSSD128GB搭載モデルが20万円で購入出来るようになった。ビジネスでもプライベートでも気軽に使えることや、製造やパソコンの買い替えなどにおいて環境に重視していることを強調している。なお、dynabook NXはdynabook SS RX2シリーズにベーシックモデルを設定したことで2009年秋冬モデルを最後に姿を消した。
DynaBook SatellitePro(ダイナブック サテライトプロ)
ビジネス向けA4ノートの上位モデル。現在では使われていない。
DynaBook TECRA (ダイナブック テクラ)
ビジネス向けA4ハイエンドノート。末期はアキュポイントとタッチパッド両方を装備したTECRA M5のみだった。現在では販売されていない。
DynaBook Portégé (ダイナブック ポーテジェ)
B5ノート。現在では販売されていない。
dynabook TV(ダイナブック ティーヴィー)
dynabookのTVチューナー内蔵モデル。後述の「Qosmio」の普及価格帯の位置付け。以前、「dynabook」ブランドでTVチューナー内蔵モデルを発売していたが、「Qosmio」の登場により一旦中断。2009年夏モデルから「dynabook TV」として同モデルが復活するも、「dynabook Qosmio」へ統合のため、2010年夏モデルを最後に再び販売を終了した。
Qosmio (コスミオ)
テレビチューナーを標準装備した大型のフラッグシップAVノートPC。コンパクトデスクトップのような位置づけであり、モバイル用途には適さない。2010年夏モデルでdynabook Qosmioに統合。
Libretto (リブレット)
モバイルサイズのミニノート。Windows95の時代からスーツのポケットに収まる小型ボディを実現していた。このシリーズの思想は2008年10月に発売されたネットブックNB100(→dynabook UXシリーズ)にほぼ引き継がれた。東芝ノートPC発売25周年記念モデルの1つとして、2010年6月に5年ぶりとなる新モデル「libretto W100」が発表された。
DynaBook EZ (ダイナブック イージー)
個人・家庭向けA4ノートPC。「一太郎Dash」「Lotus 1-2-3」をROMで内蔵しており、電源投入後に表れる「DynaBookメニュー」から選ぶだけで、これらのソフトや住所録などの機能を利用できた。パソコンとワープロの中間に位置する機器である。熱転写プリンタを内蔵したラップトップ型の486P、CD-ROMドライブとビデオ出力を装備したマルチメディア志向の「Vision」もあった。いずれのモデルも液晶はモノクロであった。現在では販売されていない。

海外展開のラインアップ[編集]

Satellite(サテライト)
コンシューマー向けA4エントリーノートパソコン
Satellite Pro(サテライト プロ)
ビジネス向けA4エントリーノートパソコン
Tecra(テクラ)
ビジネス向けA4ハイエンドノートパソコン
Portégé(ポーテジェ)
B5ノートパソコン・薄型ノートパソコン(日本におけるdynabook SS/dynabook Rシリーズにあたる)およびタブレットPC
Equium(エクィアム)
A4デスクノートパソコン(屋内、特に机上のみで使用されることを想定された比較的大きなノートパソコン)
欧州のみで販売されており、日本国内で販売されている同名の企業向けデスクトップパソコンとは全く別の商品。
KIRAbook(キラブック)
2013年5月に発表された海外かつ個人向けプレミアムブランド「KIRA」を冠するUltrabook。日本におけるdynabook KIRAシリーズにあたる。

また、一時期日本国内でもdynabookの名称と併記する形でこれらの名称が使用されていたが(例:DynaBook TECRA・DynaBook Portégé)、現在ではSatelliteを除き廃止されている。ただし、裏面の製品ラベルにはこれらの名称が記載されているものもある。(例:DynaBook G6シリーズ→「Satellite 5200 series」、DynaBook Satellite4600シリーズ→「Satellite Pro 4601 System Unit」、DynaBook Satellite1800シリーズ→「Satellite 1801 System Unit」、dynabook Satellite T43シリーズ→「Satellite L300 series」、dynabook Satellite B554/Lシリーズ→「Satellite Pro A50-A series」……等)

ロゴ・命名ルール[編集]

1989年の初代モデルから2003年のC8シリーズ登場までは、DとBが大文字で斜体の『DynaBook』ロゴを使用してきたが、以降は小文字のみで正体の『dynabook』ロゴに改められた。この頃から、ハーマン・カードンステレオスピーカーが搭載される機種が多くなった。

従来の命名ルールはカテゴリやグレードを示す2文字のアルファベットと、世代を表す数字を使用していた。2010年秋冬モデルから命名ルールを変更し、カテゴリーを表す1文字のアルファベットと3桁の数字でシリーズを示すようになった。3桁の数字は百の位から「グレード」・「画面サイズ(一の位)」・「世代」を表す。

アルファベットの意味は下記の通りである。

  • D:液晶一体型デスクトップ
  • T:個人向けスタンダードノートブック
  • V:モバイルノートブック(1スピンドル)
  • L:モバイルコンバーチブル
  • RX:個人向けモバイル
  • N:ネットノート及び2in1モバイル(元々はネットブックやCULVノートに用いられていたが、CULVノートは2011年春モデル、ネットブックは2012年春モデルをもってそれぞれ販売を終了し、シリーズそのものも終息していたが、2014年夏モデルでネットノートを発売し、シリーズを復活した)
  • S:ペンタブレット
  • B:ビジネス向けノートブック(主に法人向けに販売されているが、一部販売店向けのモデルがあり、個人での購入も可能)
  • R:ビジネス向けモバイル(2015年秋冬モデルでRXシリーズが新設するまでは個人向けにも設定されていた)

2014年夏モデルでは世代を表す数字が無くなり、カテゴリーを表す1文字のアルファベットと2桁の数字でシリーズを示すようになった。また、型名はこれまでのハイフンなしから、世代を表す数字がハイフンに置き換わりハイフン入りとなった(例:L93/39Mの型名はPL93-39MKXGである)。

2014年秋冬モデルではシリーズ内におけるグレードを示す2桁の数字が無くなり、型番表記も変更となっている(例:T95/Nの型名はPT95NGP-LHAとなる)。

2015年秋冬モデルで個人向けB5サイズモバイルの新シリーズであるRXシリーズが登場(アルファベット2文字のシリーズは2010年夏モデル以来)。このシリーズに限り、型名は2014年春モデル以前に使用されていたハイフンなしとなった(例:RX82/Tの型名はPRX82TBPNWAとなる)。

アキュポイント[編集]

アキュポイント

かつての東芝ノートパソコンの特色の一つにアキュポイントがある。人差し指で操作するポインティングスティックとしてノートPCに採用され、独特の操作感覚・使用感には今なおファンは多い。初期のタッチパッドは誤動作が多く機能が貧弱だったため、法人向け需要が多かった東芝のダイナブックは、安定した動作のアキュポイントを2000年頃まで多くのノートPCに搭載した。

タッチパッドの機能・感度が改善され、長時間の使用における操作性も良好になったことで、東芝ノートにも2000年頃よりタッチパッドが採用され始めた。2014年現在では、アキュポイントは一部の直販及び法人向けモデルに搭載されている。

CMキャラクター[編集]

現在

(2016年4月現在該当なし)

過去

関連項目[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ 2016年3月31日までは東芝社内カンパニーであるパーソナル&クライアントソリューション社(2014年3月31日まではデジタルプロダクツ&サービス社)、2016年4月1日に東芝のパソコン事業等をグループ会社の東芝情報機器へ移管し、東芝情報機器から商号変更
  2. ^ 東芝、テレビ・PC・家電の販売会社とサービス会社を統合 - ITmedia 2014年5月23日
  3. ^ DynaBook名前の由来
  4. ^ THE COMPUTER編集部(編)、1991、『パソコンヒット商品物語』、ソフトバンク ISBN 4-89052-194-1
  5. ^ 「BCN AWARD 2007」受賞メーカー・PC関連及びデジタル家電商品93部門の国内ナンバーワン・ベンダーを決定BCNニュースリリース
  6. ^ 【IDC調査】3Qの世界PC市場シェア、エイサーが第2位に - COMPUTERWORLD
  7. ^ dynabook SS RXシリーズ
  8. ^ dynabook SS RX2シリーズ
  9. ^ RX2/T9Lでバッテリパック32A装着時で858g
  10. ^ ジャックはステレオ出力

外部リンク[編集]