ソリッドステートドライブ

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E-disk 2-5 scsi.jpg
Disassembled HDD and SSD.JPG

ソリッドステートドライブ: solid state driveSSD)とは記憶装置として半導体素子メモリを用いた、ストレージ(特に、ディスクドライブ)として扱うことのできるデバイスである。

シリコンドライブ半導体ドライブメモリドライブ擬似ディスクドライブなどとも呼ばれる

概要[編集]

使用するメモリの種類によりRAMを使うRAMディスク(ハードウェア方式)、フラッシュメモリを使うFlash SSDなどがある。

ハードディスクドライブ(HDD)と比較すると以下のような特徴がある。

利点
  • シークタイムがないためランダムアクセス性能に優れる
  • 物理的な稼動箇所がないため省電力、動作音がしないので静か
  • 物理的な稼動箇所がないためHDDよりはるかに振動・衝撃に強い
欠点
  • 容量単位の価格がHDDより高い(2012年9月現在、HDDの1GBあたり3~6円に比べ、SSDでは50円程度だが、急速にその差は縮まっている)
  • フラッシュメモリを用いたものでは、書き込み・消去(内部動作)のたびに素子が劣化するため、サーバーやデータベースなどの用途では寿命が短くなる場合がある
  • フラッシュメモリを用いたものでは、故障時のデータ復旧の技術は現時点では確立されていない

ディスクドライブをエミュレートすることから、「~ディスク」と呼称されることも多い。しかし、ディスク(円盤)ではないので、この名称は誤りであり、「ソリッドステートディスク」も同様に誤りである。

特にハードウェアレベル(ハードウェア方式)でディスクドライブと同等のインターフェイスを持つデバイスを言う。デバイス内にはメモリの他、専用のコントローラーなどが組み込まれ利用上はディスクドライブと大差はない。

その事からUSBメモリメモリカード等のUSBマスストレージクラスのインターフェイスを持つデバイスはSSDには直接分類されないか、またはSSDのサブクラスとして「USB SSD」のように分類されることがある[1]。また、ソフトウェアによるエミュレートの場合もSSDには分類されない。

用途[編集]

主な用途は最もアクセス頻度の高いファイルをこの装置上に記憶させておくことで、ディスクドライブで必要とされるアクセス時間を大幅に削減することにある。特にOSの起動に関しては劇的な改善が見られる。[2]

ディスクドライブのアクセス時間(ヘッドシーク待ち時間や、ディスクの回転待ち時間など)は、メモリのそれに比べて非常に長い(約100万倍)ので、SSDに置き換えることで、特にランダムアクセススループットを大幅に高めることができる。

なお2010年現在、一般的にハードディスクドライブと比較したシーケンシャルアクセスの転送速度についてはRAMディスクではより高速であるが、フラッシュメモリ(Flash SSD)ではより低速である。

各デバイスの詳細については、各関連項目を参照。


脚注[編集]

  1. ^ 工学的分類は確立されていない。
  2. ^ 速い。長い。SSDモデルなら約10秒の高速起動 ジャケットスタイルモバイル レッツノートJ10

関連項目[編集]