キッドナップ・ブルース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。126.147.165.203 (会話) による 2022年9月25日 (日) 23:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

キッドナップ・ブルース
KIDNAPING BLUES
監督 浅井慎平
脚本 浅井慎平
製作
出演者
音楽 山下洋輔
撮影 浅井慎平
編集 吉岡雅春
製作会社
  • バーズスタジオ
  • ATG
配給 東宝
公開 日本の旗 1982年10月9日
上映時間 94分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

キッドナップ・ブルース』(KIDNAPING BLUES)は1982年10月9日に公開されたタモリ(タモリ一義名義)主演・浅井慎平監督・脚本撮影照明による日本映画である。 

概要

浅井慎平が四役を一人でこなし[1][2]、浅井の人脈で豪華キャストが集結[1]。主演のタモリがノーギャラとされるため[3]、他の出演者もノーギャラか、それに近いギャラと見られる。

孤独な中年オヤジのタモリが「海が見たい」という少女と旅に出るというストーリーが、ともすれば少女誘拐に見えかねない設定に長らく封印作品だったとされ、VHSリリースはされたものの、DVD化されたのは公開から26年後の2008年であった[1]

ストーリー

キャスト

スタッフ

製作

製作費1000万円[3]。製作を伝えられた1982年3月の文献にタイトルが『KID NAPING BLUES(誘拐の唄)』と書かれたものがある[3]。タモリはノーギャラ[3]。浅井慎平との付き合いの延長として出演した[3]。タモリは出演にあたり、「(自分は)いつダメになるか、もうオチメだろうって、ずっーと思っているけど、忙しくなるばっかりで、でもいい友だちがいたので助けられたんですね」と話した[3]。映画製作中は『笑っていいとも!』はまだ始まっておらず[注 1]、映画雑誌にもタモリのプロフィールが詳しく紹介されるなど、まだ誰にでも知られる存在ではなかった[3]

映像ソフト

VHSは『ATGビデオ文庫』のひとつとして東宝ビデオからリリースされた後、1998年4月24日東和ビデオ[注 2]から再発売。その後2008年6月25日に浅井愼平監修の下で、ニューマスター仕様のDVDジェネオン エンタテインメントから発売された[1]。2021年7月にはキングレコードからブルーレイディスクが発売されている[4]

脚注

注釈

  1. ^ 『いいとも』は公開前の1982年10月4日に開始。また公開当日未明(前日深夜)にはテレビ朝日で『タモリ俱楽部』が放送開始されている[1]
  2. ^ 販売元はパイオニアLDC。

出典

  1. ^ a b c d e f 「DVD発売日一覧」6月20日の更新情報 - AV Watch
  2. ^ 石田伸也「続闇に葬られた放送禁止映像~驚天動地の35作~」『アサヒ芸能』2013年5月16日号、徳間書店、13頁。 
  3. ^ a b c d e f g 「《昔の素顔・今の横顔》(3)タモリ いつダメになるかと思いつつますます多忙!」『映画情報』1982年3月号、国際情報社、37頁。 
  4. ^ キッドナップ・ブルース《HDニューマスター版》

外部リンク