UCC上島珈琲
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | UCC |
本社所在地 |
650-8577 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目7番7号 |
設立 | 1951年5月28日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 7140001012362 |
事業内容 | コーヒーの製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 上島豪太 |
資本金 | 49億6,000万円 |
売上高 | 2,870億(連結・2008年3月決算) |
従業員数 | 3,668名(連結・2008年3月現在) |
決算期 | 毎年3月 |
主要子会社 |
ユーシーシーフーヅ株式会社 ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社 サッポロウエシマコーヒー株式会社 沖縄ユーシーシーコーヒー株式会社 MRCホールディングス株式会社(シャディ株式会社の親会社) |
関係する人物 | 上島忠雄(創業者) |
外部リンク | http://www.ucc.co.jp/ |
特記事項:設立は1951年だが、創業は1933年5月1日(上島忠雄商店。1940年、合名会社上島忠雄商店を設立)。登記上の商号はユーシーシー上島珈琲株式会社。 |
UCC上島珈琲株式会社(ユー・シー・シーうえしまコーヒー、UCC Ueshima Coffee Co.,Ltd.)は兵庫県神戸市中央区に本社を置くコーヒーを中心とした飲料・食品メーカーである。
みどり会の会員企業である。
コーポレートメッセージは、”Good Coffee Smile”
概要
創業者の上島忠雄(1910年10月25日 - 1993年10月31日)が1933年(昭和8年)に個人商店として創業。現在でもほぼ同族経営である。呼称のUCCはUeshima Coffee Co.,Ltd.の頭文字に由来している。レギュラーコーヒー豆はもちろんだが、1969年(昭和44年)に世界初のミルク入り缶コーヒー、「UCCコーヒーミルク入り」(現在の「UCCミルクコーヒー」。別名「UCCオリジナル」)を発売したことでもその名を知られている。
自社のコーヒー農園を展開しており、1981年(昭和56年)にジャマイカでブルーマウンテンの農園を開設。1989年(平成元年)にはアメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島でコナコーヒーの農園を開設させた。他にも1995年(平成7年)にはインドネシアスマトラ島でマンデリンの農園を開設している。なおブルーマウンテンコーヒーの直営農園は同社が初めてである。
東京都目黒区に本社があるウエシマコーヒーは100%子会社であるが、同じく神戸市中央区に本社を置くウエシマコーヒーフーズ(U.COFFEE)との関連は一切ない。北海道で広く展開しているサッポロウエシマコーヒー(ユーコーヒーウエシマ)とは企業としての関連はなかったが、2008年に完全子会社化されている。また、大阪府堺市に本社がある上島珈琲貿易(マックコーヒー)はUCC上島珈琲の関連会社ではないが、上島忠雄の兄である上島勝が創業者である。
東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド・東京ディズニーシー)・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・倉敷チボリ公園(2008年閉園)・ハウステンボス・宝塚歌劇のオフィシャルスポンサーである。
2010年(平成22年)4月1日付で持株会社制に移行し、社名をUCCホールディングスへと変更、事業部門を新設のUCC上島珈琲に分割し、シャディ、ユーシーシーフーヅ、ユニカフェなどともに持株会社の傘下となった。
主力製品
- レギュラーコーヒー - ゴールドスペシャルなど
- インスタントコーヒー - ザ・ブレンドなど
- 缶コーヒー - UCC BLACK無糖など
- ギフトセット
限定商品
缶コーヒーでは不定期に(主に冬季から早春にかけて)期間限定のプレミアム無糖を発売している。当初はデフレ脱却に対する試みとしておこなわれ、その後趣旨を「普通のブラック缶コーヒー」に飽きた男性を主なるターゲットにして販売。値段も10円〜30円増であり、内容量も少ない。2010年現在では、缶コーヒーとしては珍しい無糖のエスプレッソや無糖のミルク入りブレンドコーヒー「UCC THE CLEAR」(旧:UCCカフェブルーノ・無糖)なども発売されている。2010年11月期間限定生チョココーヒー発売。
その他
旧来からの人気商品が主力だが、『BARISTA』(バリスタ)シリーズ、『ブルーマウンテン』シリーズ、『職人の珈琲』シリーズ、『珈琲専門店のこだわりコーヒー』など新シリーズも増えてきている。これらは缶より紙パックやペットボトルが主流である。
- UCC ミルクコーヒー
- UCC BARISTAキャラメルラテ
- UCC BARISTA濃厚カフェラテ
- 珈琲専門店のこだわりコーヒー
- 職人の珈琲
- 水出し珈琲
- ブルーマウンテンブレンド
- UCC ブレンドコーヒー
関連企業
- 沖縄ユーシーシーコーヒー株式会社 - 沖縄県浦添市。
- シャディ株式会社 - 東京都港区。
- 日本パーソネルセンター株式会社 - 神戸市中央区。
- 日本ヒルスコーヒー株式会社 - 神戸市中央区。
- 株式会社ホーマーコーポレーション - 滋賀県東近江市。
- ユーシーシーフーヅ株式会社 - 東京都港区。
- 多聞フーヅ株式会社 - 神戸市中央区。
- 株式会社ユニカフェ - 東京都港区。
- サッポロウエシマコーヒー株式会社 - 札幌市中央区。
- ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社(神戸市中央区) - 欧米発の「カフェ文化」に対抗する形で、かつて存在していた「日本独自の喫茶文化」を見直すという意味合いを込め、レトロモダンを基調にした珈琲店「上島珈琲店」を関東・関西圏で店舗展開している。
- ラッキーアイクレマス株式会社 - 神戸市東灘区。
- 株式会社ユーコット・インフォテクノ - 神戸市中央区。UCCホールディングスと富士通の共同出資による情報処理サービス業。
- ユーシーシーキャピタル株式会社
企業博物館
自販機事業
かつては世界初の缶コーヒー「UCCミルクコーヒー」(「UCCオリジナル」)を開発し、本業のレギュラーコーヒーのみならず、自販機事業でも1980年代後期頃までは業績も好調であった。しかし1990年代に入ると、サントリーから発売された「BOSS」を発端として、缶コーヒーのブランディング競争が激化してゆくに伴って、同様に自販機でも缶コーヒーを中心に、缶紅茶、缶入り日本茶、炭酸飲料水など、総合的に揃っている方に客が流れるようになってゆく。
UCCは缶コーヒーで先発した企業ではあったが、皮肉なことにこれが足かせとなった。缶コーヒーでは1988年(昭和63年)頃に「モカブレンド」「キリマンジャロブレンド」などを送り出してはいたが、パッケージやブランドイメージがよくなかったため、売り上げ的にパッとしない状況が続いた。その他の缶入り紅茶、缶入り日本茶もブランドイメージの地味さで、完全に後手に回った格好となった。特に缶入り日本茶の類では、ブランドイメージの地味さから売れ行きがすぐれず、2年以上続かないブランドが相次ぐと共に、1994年(平成6年)には”完全無糖なのに、おいしい”のキャッチコピーで知られた「パラダイスティー」[1]を発売するも、これも失敗に終わった。また缶紅茶でも1990年代に「霧の紅茶」を送り出すも、売れ行き低迷から、1995年(平成7年)には「レイスビーホール」へとブランドを変えるも、わずか1、2年で低迷し、再度「霧の紅茶」に戻すなど、安定しない状況が続いた。主力の缶コーヒーでも1990年代に「メジャー MAJOR」が発売されるも、ブランド力の低さから1990年代中期には「UCCスーパーオリジナル」「UCCスーパー2」「グアルジャー」などへと変遷を続けるが、1994年(平成6年)に「UCCブラック・無糖」が発売された以外は、他のメーカーに水を開けられ、他社とのブランドイメージ競争に完全に負けた格好となり、結果2000年(平成12年)にネスレマニュファクチャリングに譲渡することになった。
ただし沖縄県では自販機事業を継続しており、日本コカ・コーラに匹敵する数の自販機がある。コーヒー中心の本土と異なり、「霧の紅茶」・「シークワサー」・「さんぴん茶」などが売れ筋である。
広告・CM
前述のように、自販機事業を持っていた1999年頃まではテレビを中心に多数CM[2]放映されていたが、ここ数年間の間にロングセラーとなったのは「ブラック・無糖」のみで、それ以外にCMは制作されておらず、主に印刷メディア(雑誌、新聞など)や駅に張られた看板等の広告が多くなっている(自販機事業は2000年にネスレマニュファクチャリングに譲渡したため、「UCCオリジナル」「UCCスーパー2」などの缶コーヒーは複数のメーカーが共同で入っている自動販売機でしか買うことができない。ただし「ブラック・無糖」はローソンやセブンイレブンなどのコンビニエンスストアで販売されている。また、「UCCオリジナル」は一部スーパーでも販売されている)。
東京の八重洲口ビルに長きにわたってネオンサインを設置している。他には横浜・関内駅近くと神戸・三ノ宮駅近く、札幌・大通公園前などにも同社のネオンサインがある。また、東京・渋谷の駅前ビルの屋上にも、1993年(平成5年)から1998年(平成10年)頃まで、巨大ネオンサインを設置していた。こちらは維持費が嵩み、また自販機事業が低迷していた時期もあり、5年で撤退している。
2010年2月5日にはTwitterを用いたキャンペーンを展開するも、不特定多数のユーザーにメッセージを送信するspam行為が問題となり、わずか数時間で収束し、謝罪を表明している[3][4]。
- UCC缶コーヒーキャンペーンソング
- 田中昌之『1000カラットのサマー・ブロンズ』(1986年)
- 渡辺美里『恋したっていいじゃない』(1988年)
- 渡辺美里『センチメンタル カンガルー』(1988年)
- 渡辺美里『10 years』(1988年)
- UCC CAN COFFEE
- YSR50UCC - Yamaha Racing Team 企業広告限定車
スポンサー番組
現在
- 金曜プレステージ(フジテレビ系)
- 金曜ロードショー(日本テレビ系)拡大版やレギュラースポンサーを一時期提供。
- FNNスーパーニュース(フジテレビ系)
- サンテレビボックス席(サンテレビ)
過去
- 木曜ゴールデンドラマ(日本テレビ・読売テレビ共同枠 → 読売テレビ制作・日本テレビ系)一時期の提供。(複数社の1社)
- 金曜ドラマ→水曜ドラマ [要曖昧さ回避]→金曜ドラマ(TBS系)一時期の提供。
- 八木治郎ショー・いい朝8時(毎日放送制作・TBS系)
- ゴールデン洋画劇場(フジテレビ系)
- 木曜洋画劇場(テレビ東京系)
- 松任谷由実のオールナイトニッポン(ニッポン放送・NRN系ほか)クボタと共に番組スポンサーを担当。
ほか ※このほか三井物産食品グループの1社として、番組提供していた時期も過去にあった。
関連項目
- 東京ディズニーリゾート - オフィシャルスポンサー
- ミー・アンド・マイガール - 宝塚歌劇における協賛ミュージカル。1987年の初演からずっと継続している。
- 名古屋グランパスエイト - 1996年-2006年にユニフォーム(練習着)スポンサーを務めた。
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版 - 第1作「序」、第2作「破」ともにプロダクトプレイスメント契約に基づいて商品が作品中に登場している。
- ジョルト・コーラ - かつての日本での販売元。イメージキャラクターをビートたけしがつとめていた。
- C62ニセコ号 - 1988年~1995年の運行当時カフェカーを運営
- UBC上島珈琲 - 大陸の中国で営業されているレストラン。名称は「上島珈琲」であるが、関連は一切ない。
脚注
- ^ ただし、現在でも少量ながら販売されており、ファミリーレストランのロイヤルホストでは、レジカウンターそばにある持ち帰り用のマフィンやクッキーと共に商品として扱われている。
- ^ 通常のテレビCMの他に、過去には、1990年と1991年にはフジテレビで放映された年末特番で、スポンサーについていたこともあり、同番組内でのみ放映された120秒CM「UCC CHALLENGE」を2本ずつ制作し、放映していた時期もある。
- ^ Twitterでのキャンペーン告知に関するお詫び| UCC上島珈琲
- ^ 「Twitterを理解していなかった」――UCC、キャンペーン“炎上”を説明 勉強会で経験共有へ,ITmedia,2010年2月9日