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|名称=Super Audio CD |
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|略称=SACD |
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[[ステレオ]](2.0ch)と[[サラウンド]](最高5.1chサラウンドまで)をサポートする。ステレオおよびマルチチャネルにはそれぞれ最大255のトラックを納めることが可能であり、各トラックには最大255のインデックスを付与することが可能となっている。5.1chサラウンドはオプション扱いで、一部のプレーヤーでは再生不能。2.0chステレオに機能を絞ったプレーヤーは音質重視の高級機種が多い。 |
[[ステレオ]](2.0ch)と[[サラウンド]](最高5.1chサラウンドまで)をサポートする。ステレオおよびマルチチャネルにはそれぞれ最大255のトラックを納めることが可能であり、各トラックには最大255のインデックスを付与することが可能となっている。5.1chサラウンドはオプション扱いで、一部のプレーヤーでは再生不能。2.0chステレオに機能を絞ったプレーヤーは音質重視の高級機種が多い。 |
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約2倍のロスレス圧縮が行われるため、2chステレオ録音の場合、片面1層でも4時間以上の収録が可能であり、長大なオペラなども1枚に収められる。ただし、CDフォーマットとのハイブリッド盤の場合、そちらの収録時間(1枚70分余り)に合わせることになる。 |
約2倍のロスレス圧縮が行われるため、2chステレオ録音の場合、片面1層でも4時間以上の収録が可能であり、長大なオペラなども1枚に収められる。ただし、CDフォーマットとのハイブリッド盤の場合、そちらの収録時間(1枚70分余り)に合わせることになる。 |
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== 著作権保護 == |
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== 脚注 == |
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== 関連項目 == |
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* [http://www.ps3sacd.com/faq.html PlayStation 3 スーパーオーディオCD FAQ] {{en icon}} |
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* {{Cite journal|和書|author=海老塚伸一 |title=スーパーオーディオ |url=https://doi.org/10.3169/itej.55.1588 |journal=映像情報メディア学会誌 |publisher=映像情報メディア学会 |year=2001 |month=dec |volume=55 |issue=12 |pages=1588-1592 |naid=110003692916 |doi=10.3169/itej.55.1588 |issn=13426907}} |
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* [https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1997/55/12/55_12_1588/_pdf/-char/en 映像情報メディア学会誌Vol.55,No.12(2001)] |
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* {{Cite journal|和書|author=鈴木弘明, 前田宗泰 |title=音声用光ディスク |url=https://doi.org/10.3169/itej.55.806 |journal=映像情報メディア学会誌 |publisher=映像情報メディア学会 |year=2001 |month=jun |volume=55 |issue=6 |pages=806-809 |naid=110003685818 |doi=10.3169/itej.55.806 |issn=13426907}} |
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* [https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1997/55/6/55_6_806/_pdf 映像情報メディア学会誌Vol.55,No.6,pp.806~809(2001)] |
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2020年10月21日 (水) 07:33時点における版
Super Audio CD SACD | |
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SACDディスクとプレーヤー | |
メディアの種類 | 光ディスク |
記録容量 | 4.7GB |
コーデック |
2822.4kHz DSD2.0chステレオ 2822.4kHz DSD5.1chサラウンド(オプション) |
策定 | ソニー、フィリップス |
主な用途 | 音声 |
ディスクの直径 | 12cm |
大きさ | 120×120×1.2mm |
下位規格 | コンパクトディスク |
スーパーオーディオCD(スーパーオーディオシーディー、Super Audio CD, SACD, SA-CD)は、1999年にソニーとフィリップスにより規格化された、次世代CD規格の1つ。製品の発売日は1999年5月21日。
CDと同じサイズの120mm光ディスクに、オーディオデータをCD以上の高音質で記録したものである。規格書はその表紙の色からScarlet Bookと呼ばれる[1][2]。
ディスクの構造
CDと同様に直径120mm、厚さ1.2mmの円盤である。スーパーオーディオCDには2層分の記録領域があり、このうち1層を通常のCD-DAとすることもできる(SACD/CDハイブリッド仕様)。1層でSACDプレーヤーのみで再生できるソフトや、2層ともSACD層で構成された長時間SACDも製作可能。SACD層の1層あたりの容量は4.7GBで、物理的な構造ではCDよりはDVDのそれに近い。
オーディオフォーマット
リニアPCMではなく、ΔΣ変調による低bit高速標本化方式で、サンプリングレートは1bit 2.8224MHz(=2822.4kHz)。これをダイレクトストリームデジタル(Direct Stream Digital, DSD)フォーマットと呼ぶ。
SACDに記録された1bit 2.8224MHzのデジタル信号は原理的にはローパスフィルタを通すだけでアナログ音声信号に変換することができる。
ステレオ(2.0ch)とサラウンド(最高5.1chサラウンドまで)をサポートする。ステレオおよびマルチチャネルにはそれぞれ最大255のトラックを納めることが可能であり、各トラックには最大255のインデックスを付与することが可能となっている。5.1chサラウンドはオプション扱いで、一部のプレーヤーでは再生不能。2.0chステレオに機能を絞ったプレーヤーは音質重視の高級機種が多い。
約2倍のロスレス圧縮が行われるため、2chステレオ録音の場合、片面1層でも4時間以上の収録が可能であり、長大なオペラなども1枚に収められる。ただし、CDフォーマットとのハイブリッド盤の場合、そちらの収録時間(1枚70分余り)に合わせることになる。
著作権保護
スーパーオーディオCDは、コンテンツを再生させるまでに、電子透かし(ウォーターマーク)以外にも、二重三重のデータ保護機構(コピーガード)が採用されている。デジタルデータを複写できても、それだけでは再生できないようにし、録音データを保護するのである。
当初は著作権保護のため、S/PDIFなどからのデジタル出力が許可されていなかったが、これではD/Aコンバーター分離型プレーヤーすら製作できないことから、2005年にはデノンやアキュフェーズといったオーディオ機器メーカーが、各社独自の方式でデジタル出入力が可能な機器を発売、伝送にはi.LINKを用いた機種が多く登場した。HDMI 1.2a以降では、DSDデータの転送が可能となっている。
スーパーオーディオCDを自主制作する場合
スーパーオーディオCDは著作権保護の関係から基本的にPC上で使用することは不可能であり、市販のソフトのコピーなどはできないようになっている。
しかしながら、CD-DAやDVDビデオ、BDMVなどと同様に、自分たちで作詞、作曲、演奏などを手がけてSACDとは規格は異なるものの、同じ信号形式のDSDで記録したディスクを制作することは可能である。
ティアックから「タスカム」ブランドで、そうしたユーザー向けにDSD録音対応のDVDレコーダー「DV-RA1000HD」が発売されている。最大の特長は、一般的なDVDレコーダーとは異なり、最大24bit/192kHzのリニアPCM形式での録音に加え、スーパーオーディオCDなどで利用されるDSD形式での録音が可能なこと。このレコーダー単体では、スーパーオーディオCDやDVDオーディオ形式のディスクは作成できないが、録音モードとしてBWF(リニアPCM)、DSIDIFF(DSD)、CD-DAの3種類が搭載されている。このため、このレコーダーで作成したDVDデータディスクをマスターとしてプレス業者に委託すれば、オリジナルのスーパーオーディオCDソフトやDVDオーディオソフトを制作することが可能である。なお、一般的な音楽CD(CD-DA形式)であれば、このレコーダー単体で作成可能である。
ソニーのノートPC「VAIO」に搭載されているSonicStage Mastering Studioなどのソフトウェアを用いることで、DSD形式の音楽をDVDメディアに書き込んだ擬似的なSACDを作成することができるので、小ロットのディスク制作には向いている。ただし、VAIOの他にこの方法で作ったDSDディスクを再生可能な機器は、一部のスーパーオーディオCDプレーヤーとPlayStation 3(スーパーオーディオCD再生非対応モデルを含む)のみである。
普及
複数の映像・音声規格が再生できるユニバーサルプレーヤーが登場し、その価格が大きく下落したため、実売2万円以下のクラスからスーパーオーディオCDの再生機を購入できる状況になってきている。
しかし、レーベルが積極的に発売しないのとコンパクトディスク(CD)と比較して、選択できる機種が限られることや、過剰なコピーガードの為にパソコンでの取り込みどころか再生すらできないこと、CD以上の特性を十分に発揮するために一定水準以上のオーディオが必要なこと、多くの消費者は現行のCD(あるいはそれ以下のMP3、WMA、AAC等の圧縮音声)でも音質に不満が少ないとされていること等から、スーパーオーディオCDはCDを代替する程には普及していない。
このためSACDは、CD規格のPCM録音に満足できないハイエンドユーザーを対象とした録音フォーマットとみなされることが多い。発売されているソフトはロックやポップスから歌謡曲まで様々なジャンルあるが、クラシック音楽・ジャズなどが発売されるソフトの大部分を占める。2008年6月現在で約5300タイトルが発売されている。
2003年11月に、ソニーからSACDを標準対応としたミニコンポ「Listen」を発売し、実売価格が4万円強からと普及価格であったものの、僅か1年半程度で終焉している。
2006年に発売されたPlayStation 3は日本国内でSACDが再生できるのは初期型である60GB/CECHA00と20GB/CECHB00のみである。ファームウェア・バージョン2.00で光デジタル音声端子からの出力が可能になった。5.1chサラウンドを収録したソフトについてはDTS5.1chサラウンド(48kHz/24bit)に変換して出力されたが、直後に出たバージョン2.01において、デジタル光出力ではリニアPCM2.0chステレオ(44.1kHz/16bit)のみ出力可能、DTS5.1chサラウンドでは出力されなくなった。ただし、HDMI端子接続ではリニアPCMに変換することで、2.0chステレオ(176.4kHz/24bit)と5.1chサラウンド(176.4kHz/24bit)のハイサンプリング&ハイビットで出力可能である。なお、DSDのビットストリーム出力には対応していない。
DVD規格の一つであるDVD-Audioは、ハイエンドユーザーを対象としている点では、スーパーオーディオCDと競合する規格である。DVDオーディオはリニアPCM形式(非圧縮または可逆圧縮)を採用。DVDビデオとの互換性を活かして映像との融合・低価格機種への展開などが見られるが、ソフト数ではスーパーオーディオCDの方が多い。
一時はベータマックス・VHS規格の対立のような規格争いが指摘されてきたが、その後オーディオ専業メーカーを中心にスーパーオーディオCD・DVDオーディオの両規格が再生可能なユニバーサルプレーヤーが普及し、規格提唱メーカー(ソニーはスーパーオーディオCD専用、松下電器(現・パナソニック)と日本ビクターはDVDオーディオ専用、パイオニア(現・オンキヨー&パイオニア)とオンキヨーからもそれぞれスーパーオーディオCD専用プレーヤーが発売された[3])以外はほぼその方向に向かった。しかしその後DVDオーディオは普及せず、SACD/CDが再生可能な機種が目立つようになってきた。
2010年代に入ると、DVDオーディオで採用されたCD-DAスペックを超えたリニアPCMやFLAC、スーパーオーディオCDで採用されたDSDが、共にインターネットのウェブサイト経由で、本格的に音楽配信されるようになった(詳しくはハイレゾリューションオーディオの項目を参照)。
2010年6月、ユニバーサルミュージックはSHM-CDと同じく液晶パネル用ポリカーボネート素材を用いた「SA-CD ~SHM仕様~」の発売も開始した。
脚注
関連項目
- Direct Stream Digital
- 音響機器
- ハイレゾリューションオーディオ
- 同様に過剰なコピーガードが普及を妨げ衰退したオーディオ規格
外部リンク
- スーパーオーディオCDプレリリース
- スーパーオーディオCDテクノロジー
- スーパーオーディオCDのサイト - ウェイバックマシン(2018年11月27日アーカイブ分)
- スーパーオーディオCDのサイト - ウェイバックマシン(2005年12月31日アーカイブ分)
- PlayStation 3 スーパーオーディオCD FAQ
- 海老塚伸一「スーパーオーディオ」『映像情報メディア学会誌』第55巻第12号、映像情報メディア学会、2001年12月、1588-1592頁、doi:10.3169/itej.55.1588、ISSN 13426907、NAID 110003692916。
- 鈴木弘明, 前田宗泰「音声用光ディスク」『映像情報メディア学会誌』第55巻第6号、映像情報メディア学会、2001年6月、806-809頁、doi:10.3169/itej.55.806、ISSN 13426907、NAID 110003685818。