塩尻市
しおじりし 塩尻市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方(甲信越地方) | ||||
都道府県 | 長野県 | ||||
市町村コード | 20215-1 | ||||
法人番号 | 3000020202151 | ||||
面積 |
289.98km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
65,910人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||||
人口密度 | 227人/km2 | ||||
隣接自治体 | 松本市、岡谷市、伊那市、上伊那郡辰野町、南箕輪村、木曽郡木曽町、木祖村、東筑摩郡朝日村 | ||||
市の木 | イチイ | ||||
市の花 | キキョウ | ||||
市制施行 | 1959年4月1日 | ||||
塩尻市役所 | |||||
市長 | 百瀬敬 | ||||
所在地 |
〒399-0786 長野県塩尻市大門七番町3番3号 北緯36度6分53.9秒 東経137度57分12.4秒 / 北緯36.114972度 東経137.953444度座標: 北緯36度6分53.9秒 東経137度57分12.4秒 / 北緯36.114972度 東経137.953444度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
特記事項 |
面積は岡谷市との間に境界未定部分があるため 公式サイト掲載の参考値 | ||||
ウィキプロジェクト |
塩尻市(しおじりし)は、長野県中部(中信地方)の市である。県央部における交通の要衝となっている。
地理
松本盆地の南端、長野県のほぼ中央に位置し、県内随一の交通の要衝となっている。地形は扇状地形で、東西約18キロメートル (km)、南北約38 km、面積290.18平方キロメートル (km2) の地域を有する。塩尻峠、善知鳥峠、および鳥居峠は太平洋と日本海への分水嶺となっている。
歴史
信州には海がないため塩を生産することができず、かつては日本海から塩売りがやってきていた。各地を回って売り歩いていると、ちょうどこの近辺で品切れになるため、塩尻という名前がついたと言われている。 また、日本海側と太平洋側からそれぞれ塩が運ばれてくると、この辺りで両者が合流することから塩の道の終点=塩尻という説もある。この説に沿う地名として小県郡塩尻村(現:上田市)がある。なお、塩尻市の見解は、定説はないとしつつも上杉氏が武田氏に塩を送った義塩伝説、食塩を由来とする説、地質・地形からなる説の三つを挙げている[1]。かつては塩の旧字である鹽を用いて、「鹽尻(しおじり)」とされた。
鎌倉時代から戦国時代にかけて、諏訪大社下社の神領として筑摩郡塩尻郷が見え、田川を境に西条、東条に二分していた。江戸時代は塩尻宿や洗馬宿などが中山道や北国西街道の宿場町として栄えた。明治時代、塩尻宿から約2km西方の大門地区に塩尻駅が建設されて以降、塩尻駅を中心として中央東線・中央西線・篠ノ井線が集約する分岐点となり、国道19号・国道20号、国道153号などの主要な幹線が交わる交通の要衝となっている。
行政区画の変遷
- 1959年(昭和34年)4月1日 - 東筑摩郡塩尻町・片丘村・広丘村・宗賀村・筑摩地村が合併して発足。
- 1959年(昭和34年)5月10日 - 市章を制定[2]。
- 1960年(昭和35年)4月1日 - 北内田が松本市に編入。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 南内田のうち崖の湯が松本市に編入。
- 1961年(昭和36年)6月28日 - 洗馬村を編入。
- 1982年(昭和57年)4月1日 - 境界線変更により洗馬の一部(現・空港東)が松本市に編入、同市笹賀の一部を塩尻市に編入。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 木曽郡楢川村を編入。
人口
- DID人口比は53.9%(2015年国勢調査)。
塩尻市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
行政
- 歴代市長
- 初代:小松多喜雄(1959年4月30日 - 1967年4月29日・2期)
- 2代:高砂政郎(1967年4月30日 - 1971年4月29日・1期) = 日本共産党[3]
- 3代:花村政温(1971年4月30日 - 1978年8月20日・2期)
- 4代:小野光洪(1978年10月1日 - 1990年9月30日・3期)
- 5代:三沢光広(1990年10月1日 - 2002年9月30日・3期)
広域連合
警察・消防
所轄警察署
所轄消防署
県の機関
- 中南信運転免許センター
- 長野県野菜花き試験場
- 長野県畜産試験場
- 長野県林業総合センター
エリア放送
塩尻市は地上一般放送事業者として地上一般放送局の免許を取得[4]、ワンセグ放送を実施していた。
市内に地上一般放送局3局が設置[5]されていた。
免許人 | 局名 | 呼出符号 | 物理チャンネル | 周波数 | 空中線電力 | ERP] | 業務区域 |
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塩尻市 | 塩尻エリア放送大門 | JOXZ4AF-AREA | 47ch | 676.142857MHz | 760µW | 760µW | 塩尻大門ウイングロード周辺 |
塩尻市エリア放送広丘 | JOXZ4AG-AREA | 760µW | 600µW | 塩尻市役所広丘支所周辺 | |||
塩尻市エリア放送奈良井 | JOXZ4AH-AREA | 760µW | 760µW | 奈良井周辺 |
立法
市議会
- 議長: 丸山寿子
- 副議長: 西條富雄
- 議員定数:18人(任期:2023年4月29日まで)
長野県議会(塩尻市選挙区)
- 定数:2人
- 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日
衆議院
- 任期 : 2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(令和3年)10月21日(「第48回衆議院議員総選挙」参照)
選挙区 | 議員名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
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長野県第4区(岡谷市、諏訪市、茅野市、塩尻市、諏訪郡、木曽郡) | 後藤茂之 | 自由民主党 | 6 | 選挙区 |
地域
- 大門地区
(大字大門及び大門田川町以外は住居表示実施地区)
- 大門一番町、大門二番町、大門三番町、大門四番町、大門五番町、大門六番町、大門七番町、大門八番町
大門泉町、大門幸町、大門並木町、大門桔梗町、大門田川町、大字大門
- 塩尻東地区
- 片丘地区
- 大字片丘
- 広丘地区
- 大字広丘原新田、大字広丘堅石、大字広丘郷原、大字広丘野村
- 吉田地区
- 大字広丘吉田
- 高出地区
- 大字広丘高出
- 洗馬地区
- 大字洗馬
- 宗賀地区
- 大字宗賀
- 北小野地区
- 大字北小野
- 楢川地区
- 大字贄川、大字木曽平沢、大字奈良井
経済
就業人口割合は第一次産業:第二次産業:第三次産業=8.4%:32.6%:59.0% となっている(2010年国勢調査)。
農業
- 都市近郊型農業
工業
- 飲料・たばこ・飼料製造業
- 木材・木製品製造業
- 精密機械工業
- 昭和39年、松本・諏訪地区新産業都市に指定される(2001年3月30日に廃止)。
- 精密機械、電気機械、一般機械製造などの工場が立地している。
- 拠点を置く主な企業
商業
ドーナツ化現象により国道19号沿線の郊外にロードサイド店舗の集積が顕著に見られ、JR塩尻駅周辺の中心市街地が空洞化しつつある。そのため中心市街地活性化基本計画(2008年11月11日承認)を策定し、活性化事業に取り組んでいる。
- 物流拠点
交通の要衝としての立地を生かし、多くの物流・運輸企業が拠点を置いている。
マスメディア
郵便
集配郵便局 | 塩尻郵便局、洗馬郵便局、奈良井郵便局、小野郵便局(辰野町) |
無集配郵便局 | 北熊井郵便局、塩尻大門南郵便局、塩尻中町郵便局、洗馬郵便局、贄川郵便局、平沢郵便局、広丘郵便局、本洗馬郵便局 |
簡易郵便局 | 桔梗ヶ原簡易郵便局、郷原簡易郵便局、塩尻大門簡易郵便局、塩尻吉田簡易郵便局、高出簡易郵便局 |
姉妹都市
海外
- 姉妹都市
日本国内
- 姉妹都市
交通
太平洋側と日本海側の交通が交差し、本州内陸部きっての交通の要衝である。道路標識においても「重要地」に指定されている。
空港
- 松本空港(信州まつもと空港)の敷地の半分以上が塩尻市内にある。
鉄道
市の中心となる駅:塩尻駅
東日本旅客鉄道(JR東日本)
東海旅客鉄道(JR東海)
- 都道府県庁への連絡
- 広範囲な連絡
路線バス
- 高速バス
- 中央高速バス
- 中央道高速バス
- 名古屋線 - 市内では広丘野村BSとみどり湖PAの高速バス停に停車する。
- みすずハイウェイバス
- 長野 - 飯田線 - 市内では広丘野村BSとみどり湖PAの高速バス停に停車する。
- 花バス観光(トラビス) - 市内では広丘野村BSとみどり湖PAの高速バス停に停車する。
- 路線バス
道路
公共施設
- 塩尻市文化会館 レザンホール
- 市役所近くにある文化会館。レザン(raisin)とはフランス語でブドウの実という意味。
- 塩尻市役所
- 市役所庁舎敷地内には、D51が置いてある。
- えんぱーく(塩尻市市民交流センター)
- 塩尻市立図書館が入居している。著名な作家や文化人を招いた講演会も実施されている。
- 塩尻市総合体育館(ユメックスアリーナ)
- 2021年4月開館予定。
教育
大学
専修学校
高校
- 長野県塩尻志学館高等学校
- 長野県田川高等学校
- 東京都市大学塩尻高等学校
- 山本学園緑誠蘭高等学校 サテライト塩尻校(通信制)
小中学校
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名所・旧跡・文化財・観光スポット・祭事・催事
観光
- 信州塩尻農業公園チロルの森(2020年閉園)
- 平出歴史博物館
- 塩尻短歌館
- 塩尻市小坂田公園(道の駅小坂田公園併設、小坂田わくわく園、塩尻市立自然博物館(蝶の博物館))
- 釜井庵
- 中世豪族信濃三村氏の妙義山城址にある陶庵で、江戸時代には菅江真澄も滞在した。本洗馬歴史の里資料館内。
- 高ボッチ高原(八ヶ岳中信高原国定公園)
- 宿場町
- みどり湖
- 農業灌漑用として造成された人造湖。釣り場を整備してへらぶな幼魚を放流しているため、近くの田川浦湖と共にへらぶな釣の湖として人気がある。
- 以前はへらぶなの他に鯉、フナ、わかさぎ、にじますの魚影が濃く、時にはウナギや鯰が釣れたこともあったが、一時違法に放流されたブラックバスによって漁獲が激減してしまった。
- 現在はブラックバスを駆除して水質の浄化など環境改善にも取り組んでいるため、春から晩秋まで釣り人の人気を博している。
- また、湖畔には旅館跡地(旧 市営みどり湖会館跡地)を利用した花公園が整備されている。
- 日本の音風景100選:塩嶺の小鳥のさえずり
- 塩嶺御野立公園
- 塩尻峠の東山橋南付近にある。
- 綿半フットボールパーク塩尻
神社・寺院
文化財
国指定・選定・登録の文化財
- 重要文化財
- 小野家住宅
- 島崎家住宅
- 小松家住宅
- 堀内家住宅
- 深澤家住宅
- 手塚家住宅
- 重要有形民俗文化財
- 木曽塗の製作用具及び製品
- 史跡
- 平出遺跡
- 重要伝統的建造物群保存地区
- 奈良井宿
- 木曽平沢
- 登録有形文化財
- 巣山家住宅
県指定の文化財は長野県指定文化財一覧を参照。
祭事
- 塩嶺御野立記念祭(年2回)
- 日本一短い祭りと言われる。
- 阿禮神社例大祭(7月)
- 上町、室町、中町、宮本町、堀の内、長畝、桟敷の7町会から豪壮な山車が繰り出す。
- 高ボッチ高原観光草競馬大会(8月)
- 競走馬、農耕馬、ポニーが参加する草競馬大会。
- 玄蕃まつり(8月)
- 大門商店街一帯が歩行者天国となり、キツネをイメージした音楽と踊りで商店街を練り歩く。
- 小坂田公園納涼花火大会(8月)
- 水上スターマインやナイアガラなどが楽しめる。
- 全国短歌フォーラム in 塩尻(9月、12月)
- 1987年より毎年開催。
- ハッピー ハロウィン in しおじり(10月)
- 1997年より毎年開催。玄蕃まつり同様、大門商店街一帯が歩行者天国となり、仮装した人々が商店街一帯を埋め尽くすハロウィンイベント。
- ヌーボーワインと新そばフェスティバル(11月)
特産品
塩尻市出身の著名人
(五十音順)
- 赤羽巌穴(社会主義者、ジャーナリスト)
- 有賀誠門(打楽器奏者)
- 潮みどり(歌人)
- 碓井広義(社会学者、テレビプロデューサー)
- 碓井稔(実業家)
- 大瀬うたじ(漫才師)
- 太田青丘(歌人)
- 太田水穂(歌人)
- 小口久仁子(声優)
- 小澤美夏(スケート選手)
- 北沢猛(都市計画家)
- 熊井英水(水産学者、近畿大学水産研究所所長)
- 熊谷岱蔵(医師、元東北帝国大学総長)
- 郷原古統(日本画家)
- 小松慶也(旧軍人、アルゼンチンの酪農家)
- 小松憲太(サッカー選手)
- 小松倍一(教育者)
- 酒井琢朗(人類学者)
- 塩沢由典(経済学者)
- 清水直樹(レーシングライダー)
- 下平正一(政治家)
- 高津聖志(免疫学者)
- 高山憲之(経済学者)
- 高山正雄(法医学者、元九州帝国大学総長)
- 滝澤行雄(医学者)
- 田代秋鶴(書家)
- 田杉競(経営学者)
- 田中あさみ(ファッションモデル)
- 田中虔一(化学者)
- 田中義麿(遺伝学者)
- 津金恵(柔道選手)
- 続木美香(アナウンサー)
- 出口クリスタ(柔道選手)
- 手塚縫蔵(教育者)
- 寺沢拓敬(社会学者)
- 中野幹隆(編集者)
- 中村武志(小説家)
- 中村胤夫(三越元社長)
- 野々山広三郎(サッポロビール元社長)
- 浜光雄(児童文学者)
- 東原伸明(国文学者)
- 降幡愛(声優)
- 古田晁(筑摩書房創業者)
- 古厩忠夫(歴史学者)
- 古厩智之(映画監督)
- 丸山勝(ジャーナリスト)
- 御子柴進(プロ野球)
- 村澤明伸(陸上競技選手)
- 百瀬晋六(富士重工業元社員、スバル360開発責任者)
- 百瀬優(柔道選手)
- 森山儀文治(政治家)
- 柳田元三(旧軍人)
- 山岸絵美(柔道選手)
- 山本惠朗(富士銀行元頭取)
- 吉江喬松(フランス文学者)
- 吉江喜一(プロ野球)
- 米窪満亮(政治家)
- 若山喜志子(歌人)
脚注
- ^ “しおじり声の広場 塩尻の名の由来”. 塩尻市ホームページ (塩尻市) 2014年6月4日閲覧。
- ^ 図典 日本の市町村章 p118
- ^ 地方自治法下で初の日本共産党籍を持つ市長
- ^ エリア放送を行う地上一般放送局への予備免許(信越総合通信局 報道資料 平成26年6月25日(2014年7月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ エリア放送を行う地上一般放送局の免許状況(詳細)(信越総合通局 - 放送)(2014年8月5日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ a b c 佐々木、石野、伊藤 2015, p. 77.
- ^ a b 小川、栗栖、田宮 2016, p. 68.
- ^ a b 中村純一 編 2017, p. 68.
参考文献
- 小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著「高ボッチスカイライン」、中村純一 編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日、68頁。ISBN 978-4-7779-3980-0。
- 中村純一 編 編「高ボッチスカイライン」『日本の絶景道100選』枻出版社〈エイムック〉、2017年4月10日、68頁。ISBN 978-4-7779-4572-6。
- 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選[新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日。ISBN 978-4-05-610907-8。
関連項目
- FedEx硬式野球部(フェデックス日本法人が塩尻市に本拠地登録する社会人野球チーム)
- FCアンテロープ塩尻(北信越フットボールリーグに所属するサッカークラブ)