初笑い東西寄席

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初笑い東西寄席

新春生放送!東西笑いの殿堂
ジャンル 演芸番組/特別番組
出演者 爆笑問題
中川家
ほか
放送
放送局NHK
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1994年1月3日 -
放送時間毎年1月3日
12:15 - 15:15
→12:15 - 16:00
→13:05 - 17:00
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初笑い東西寄席(はつわらいとうざいよせ)→新春生放送!東西笑いの殿堂(しんしゅんなまほうそう!とうざいわらいのでんどう)とはNHK総合テレビで毎年1月3日生放送される年始特別番組1994年放送開始。

概要[編集]

番組の源流は1950年代中盤より『初笑い寄席中継』として開始後、東京、大阪の各演芸場から高座の模様を放送。その後、東西で別番組の時代も経て本番組に至った。
東京・大阪4箇所の寄席・演芸場からの中継でお笑い、漫才、落語などの寄席の模様を放送している。

2014年までは司会者陣が寄席の前に陣取り番組進行を行なっていた。

番組リニューアル[編集]

2015年に放送時間が従来より45分延長され、以前の完全な寄席・演芸場からの放送から、NHK放送センター112スタジオをキーステーションに各会場と繋ぐ体制へと番組がリニューアルされた。

それに伴い、これまで物理的に出演できなかった五代目円楽一門会[注 1]落語立川流[注 2]および米朝事務所[注 3]の落語家も出演するようになり、112スタジオで芸を披露する。また2016年よりNHK新人お笑い大賞・新人落語大賞の優勝者も、優勝特典として同様に112スタジオで芸を披露するように。

総合司会兼東側キャプテンとして爆笑問題太田光田中裕二)、西側キャプテンとして中川家礼二)、進行役としてNHK女性アナウンサーが司会者席に陣取る。

スタジオ出演者の東西チーム分けは、活動拠点、出身地などにより適宜設定されており、その点は司会者が突っ込んでいる場面も多い。

終盤はトリ前に東側・爆笑問題と西側・中川家が漫才を披露した後、東西の漫才界の大御所[注 4]がトリを飾る。

112スタジオからの放送となって以降は、太田の意向で最後に東西いずれかの勝利を決めるようにしているが、観覧者による判定など方法は様々で、勝敗も「両軍勝利」「引き分け」などと明確にはしない。2024年は後述の事情により決めないこととなった。

2017年よりタイトルを現在の『新春生放送!東西笑いの殿堂』に変更。タイトルの末尾にはその年の西暦が入る。放送時間は13:05 - 17:00(15時台はじめにニュースによる中断が5分あり)と、2016年までより約1時間繰り下げた。

2021年新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、無観客での放送となった。

2024年は正月に能登半島地震日本航空機と海上保安庁機の衝突炎上事故が発生したことによる報道特別体制に伴い、番組開始が13:10に繰り下がったり、各定時にニュースが挿入されるなど、演出が一部変更された。放送後の同年1月10日、太田は『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)でニュースが挟まれる度に重い雰囲気になるスタジオの様子を話題にしつつ「こんなに難しかった東西寄席はない」と振り返った[1][2]

2024年の中継地は下記の通り(中継順)。

出演者[編集]

NHK112スタジオ 司会者陣
爆笑問題は紋付羽織袴、中川家はタキシードを着用して司会を務めるが、漫才の際は爆笑問題が衣装を替えないのに対し中川家はスーツに着替える。
2015年は藤井彩子、2016・2017年は片山千恵子、2018・2019年は雨宮萌果、2020年は赤木野々花、2021年は中川安奈、2022年は中山果奈、2023年は浅田春奈[注 5]の各アナウンサーが担当[注 6]。晴れ着姿で登場することが多い[注 7]
浅草演芸ホール(落協)リポート担当
1995年は柳家小三治松居直美(94、96年は浅草、98年はNGK)、2008 - 2010年は林家正蔵中川翔子、2011 - 2012年は正蔵と杉崎美香といった、当時放送されていた『笑いがいちばん』の司会コンビが進行を担当していた。2013年は3代目三遊亭圓歌神戸蘭子、2014年は柳家権太楼と藤井彩子アナ[注 8]が担当。2015・2018年は春風亭一之輔、2016・2022年は林家三平、2017年は春風亭ぴっかり☆(現:蝶花楼桃花)、2017・2019年は古今亭文菊、2018 - 2020年は柳亭こみち(男性落語家とのコンビ)、2020年は林家木久蔵、2021年は林家彦いち、2023年は柳家わさびがリポートを担当。
なんばグランド花月(大阪吉本)リポート担当
1994年は桂文珍有働由美子アナ、翌年は武内陶子アナとのコンビ、1998年は月亭八方、翌年は海原やすよ ともこが加わる。2000 - 2014年は笑福亭仁鶴が長らく進行を担当。パートナーとして2007年までは武内由紀子(元:OPD)、2008 - 2013年は友近、2014年は宇都宮まきが仁鶴と共演していた。2015・2017・2018年は銀シャリ、2016年は藤崎マーケット、2019・2022年は和牛、2020年はアインシュタイン、2021年はおいでやすこが、2023年はミルクボーイがリポートを担当。
DAIHATSU 心斎橋角座(松竹)リポート担当
2016年より担当(2018年[注 9]を除く)。2024年[注 9]は中西茂樹(なすなかにし[注 10]と一緒に担当。1995年は浜村淳、1998 - 2000年は笑福亭鶴光。その後はますだおかだに続いて2014年までは長らくアメリカザリガニが進行を担当。2015年は増田英彦(ますだおかだ)とキンタロー。、2018年は森脇健児アルミカンがリポートを担当。
新宿末廣亭(芸協)リポート担当
1994年は春風亭昇太ピンクの電話、翌年から昇太と三遊亭小遊三(1995年:江戸家まねき猫も)、1999年・2000年はヨネスケ河合美智子、2014年の番組リニューアル前までは爆笑問題(総合司会兼任)が進行を担当。2015 - 2019・2021・2023年はナイツ、2020・2022年は柳亭小痴楽[注 11]がリポートを担当。
2021 - 2023年は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、オープニングではリポーターがNHK112スタジオに登場し、その後に末廣亭へ向かうようになっていた。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2015・2018・2021年の6代目三遊亭円楽
  2. ^ 2015年の立川志らく。2016・2020・2022年の立川談笑。2023年の立川吉笑(新人落語大賞優勝)。
  3. ^ 2016年の桂吉弥桂佐ん吉(新人落語大賞優勝)。2017年の桂雀太(新人落語大賞優勝)。2018・2020年の桂米團治。2022年の吉弥と桂二葉(新人落語大賞優勝)、2024年の吉弥と桂慶治朗(新人落語大賞優勝)。桂文珍が2015・2016年のNGK出演以降、西暦奇数年は112スタジオ、西暦偶数年はNGKへの出演が定着しており、文珍が上京しない偶数年の112スタジオでの上方落語枠を担う形に。
  4. ^ 2015年は青空球児・好児オール阪神・巨人。2016年はおぼん・こぼん大木こだま・ひびき。2017年は東京太・ゆめ子宮川大助・花子。2018・2020・2022年はおぼん・こぼんと阪神・巨人。2019・2021年は堺すすむとこだま・ひびき。2023年は堺とザ・ぼんち。2024年はおぼん・こぼんとザ・ぼんち(同年は放送時間が急遽短くなった都合上、爆笑問題と中川家がトリで時間調整をすることになり、ザ・ぼんち→おぼん・こぼん→心斎橋角座中継→中川家→爆笑問題の順序で進行)。
  5. ^ 担当時点では名古屋放送局所属。
  6. ^ 片山(2016年)、雨宮(2019年)、中川、浅田は、前年秋に新人お笑い大賞でフットボールアワーと共に司会を務めていた。
  7. ^ 2024年の浅野は能登半島地震直後という事情により、紺系のドレスを着用。
  8. ^ 2014年の藤井は、前年に再婚した古今亭菊之丞との夫婦共演が実現した。
  9. ^ a b チキチキジョニーは水曜日の日中にKBS京都ラジオでレギュラー番組『チキチキ・遠藤 Nami乗りジョニー』を抱えており、当番組の放送が水曜日になる場合、『Nami乗りジョニー』には2018年は出演したが2024年はアルミカンが代演。
  10. ^ 当初は演者として出演予定だったと思われるが、前年末に相方で従弟の那須晃行が病気療養に入ったため、空いた中西がチキチキジョニーと共演することに。
  11. ^ ナイツが在京民放ラジオ局のレギュラー生番組(2020年はTBSラジオ土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』、2022年はニッポン放送ザ・ラジオショー』)との兼ね合いでフルタイム出演ができないことに伴う実質代役。2023年以降は同日の『ザ・ラジオショー』が放送休止。

出典[編集]

関連項目[編集]