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エジプト航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エジプト航空
مصر للطيران
IATA
MS
ICAO
MSR
コールサイン
EGYPTAIR
法人番号 7700150005960 ウィキデータを編集
設立 1932年6月7日(Misr Airworkとして)
ハブ空港 カイロ国際空港
焦点空港

ボルグ・エル・アラブ空港
フルガダ国際空港
ルクソール国際空港

シャルム・エル・シェイク国際空港
マイレージサービス EgyptAir Plus
航空連合 スターアライアンス
親会社 EgyptAir Horlding Company
保有機材数 67機(26機発注中)
就航地 73都市
本拠地 エジプト・アラブ共和国カイロ市
代表者 Sherif Saad Eldin Galal(会長
外部リンク www.egyptair.com
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エジプト航空 (えじぷとこうくう、アラビア語: مصر للطيران‎; miṣr liṭ-ṭayarān, 英語: EgyptAir)はエジプトの国営航空会社

概要

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エジプト政府がオーナーのいわゆるフラッグ・キャリアである。アフリカで2番目に大きい航空会社でアラブ航空会社機構の加盟航空会社で創設メンバーである。2007年に75周年を迎えた。機体の垂直尾翼に描かれているのは古代エジプト天空の神ホルスで“安全な飛行を…”との願いが込められている。

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。 [1] [2]

歴史

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  • 1932年 - カイロを本拠地とする「ミスル・エアワーク」として設立、これは世界で7番目の長い歴史を持つ航空会社である。
  • 1958年 - エジプトとシリアの合併により「アラブ連合航空(ユナイテッド・アラブ航空)」に変更、1961年に両国が分裂したが社名は継続され、1971年現社名に変更した。
  • 1962年5月20日 - カイロからB707にて南廻りで羽田空港へ定期便の運航を開始、日本とアフリカ大陸が初めてダイレクトに結ばれた[3]
  • 1982年 - アラブ諸国で唯一(エジプトは現在イスラエルと国交を持っている)のイスラエル路線として、カイロ - テルアビブ線の運航を開始した。この路線は他のアラブ国家からの非難を避けるため、子会社のエアシナイを設立し、運航する形態をとっている。(現在は便名の付与と機材のみ残し、エジプト航空による運航)
  • 2003年 - カイロ航空の最大株主となって、同社を実質子会社化した。
  • 2004年 - 貨物航空会社エジプト航空カーゴを、2006年にはコミューター航空会社エジプト航空エクスプレスを子会社として設立した。
  • 2007年10月16日 - 航空連盟のスターアライアンスに加盟することを表明し、2008年7月11日に正式加盟。
  • 2008年5月 - エジプト航空は航空機の新塗装を発表。機体には天空の神ホルスが描かれる。
  • 2009年4月27日 - カイロ国際空港に第3ターミナルがオープンし、スターアライアンス加盟航空会社が集結することになった。
  • 2013年 - 成田国際空港関西国際空港の日本線を運休。
  • 2017年10月29日 - 成田国際空港へ定期便の運航再開[4]
  • 2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの定期便が運休、減便、経路変更となっている。

サービス

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エジプトは国教イスラム教と定めているため、機内食では豚肉は使われない。また、アルコール飲料も提供されないが、機内への持ち込みは可能である。国際線、国内線ともにはホルスクラス(ビジネスクラス)、エコノミークラスの2クラス制である。

就航都市

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2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの定期便が運休、減便、経路変更となっている。

(2013年7月現在)

エジプト航空 就航都市
都市 空港 備考
北アフリカ
 エジプト カイロ カイロ国際空港 ハブ空港
アブ・シンベル アブ・シンベル空港
アレクサンドリア ボルグ・エル・アラブ空港 焦点空港
シャルム・エル・シェイク シャルム・エル・シェイク国際空港 焦点空港
アスワン アスワン国際空港
ルクソール ルクソール国際空港 焦点空港
アシュート アシュート空港
マルサ・マトルーフ マルサ・マトルーフ空港
マルサ・アラム マルサ・アラム空港
フルガダ フルガダ国際空港 焦点空港
ニューバーレ ニューバレー空港 エジプト航空エクスプレスによる運航
アルジェリアの旗 アルジェリア アルジェ ウアリ・ブーメディアン空港
リビアの旗 リビア ベニナ ベニナ空港
トリポリ トリポリ国際空港
モロッコの旗 モロッコ カサブランカ ムハンマド5世国際空港
スーダンの旗 スーダン ハルツーム ハルツーム国際空港
チュニジアの旗 チュニジア チュニス カルタゴ国際空港
東アフリカ
エリトリアの旗 エリトリア アスマラ アスマラ国際空港
エチオピアの旗 エチオピア アディスアベバ ボレ国際空港
 ケニア ナイロビ ジョモ・ケニヤッタ国際空港
タンザニアの旗 タンザニア ダルエスサラーム ジュリウス・ニエレレ国際空港
ウガンダの旗 ウガンダ エンテベ エンテベ国際空港
ルワンダの旗 ルワンダ キガリ キガリ国際空港 2019年4月27日から運航開始
南アフリカ
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 ヨハネスブルグ ヨハネスブルグ国際空港
西アフリカ
ガーナの旗 ガーナ アクラ コトカ国際空港
ナイジェリアの旗 ナイジェリア カノ カノ国際空港
ラゴス ムルタラ・モハンマド国際空港
マリ共和国の旗 マリ バマコ バナコ・セヌー国際空港 チャーター便のみの運航
東アジア
日本の旗 日本 東京 成田国際空港 2013年7月14日に運休したが、2017年10月29日より運航再開[5] 2023年9月12日、運航再開予定[6]
大阪 関西国際空港 2013年10月20日を最後に定期便を撤退。2018年現在はチャーター便のみの運航
中華人民共和国の旗 中国 北京 北京首都国際空港
広州 広州白雲国際空港
香港の旗 香港 香港 香港国際空港
中央アジア
カザフスタンの旗 カザフスタン アルマトイ アルマトイ国際空港
南アジア
インドの旗 インド ムンバイ チャットラパティー・シヴァージー国際空港
東南アジア
タイ王国の旗 タイ バンコク スワンナプーム国際空港
西アジア
バーレーンの旗 バーレーン マナーマ バーレーン国際空港
イスラエルの旗 イスラエル テルアビブ ベン・グリオン国際空港 (以前はエアシナイによる運航)
ヨルダンの旗 ヨルダン アンマン クィーンアリア国際空港
クウェートの旗 クウェート クウェート クウェート国際空港
レバノンの旗 レバノン ベイルート ベイルート国際空港
オマーンの旗 オマーン マスカット マスカット国際空港
サウジアラビアの旗 サウジアラビア ダンマーム キング・ファハド国際空港
ジッダ キング・アブドゥルアズィーズ国際空港
マディーナ プリンス・ムハンマド・ビン・アブドゥルアズィーズ国際空港
リヤド キング・ハーリド国際空港
シリアの旗 シリア ダマスカス ダマスカス国際空港
アレッポ アレッポ国際空港
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 アブダビ アブダビ国際空港
ドバイ ドバイ国際空港
アルアイン アルアイン国際空港 季節運航(夏期のみ)
シャールジャ シャールジャ国際空港
ラアス・アル=ハイマ ラアス・アル=ハイマ国際空港
アルメニアの旗 アルメニア エレバン ズヴァルトノッツ国際空港 季節運航
ヨーロッパ
 オーストリア ウィーン ウィーン国際空港
ベルギーの旗 ベルギー ブリュッセル ブリュッセル国際空港
キプロスの旗 キプロス ラルナカ ラルナカ国際空港
フランスの旗 フランス パリ シャルル・ド・ゴール国際空港
ドイツの旗 ドイツ ベルリン ベルリン・シェーネフェルト国際空港
フランクフルト フランクフルト空港
ミュンヘン ミュンヘン国際空港
ギリシャの旗 ギリシャ アテネ アテネ国際空港
ミコノス ミコノス空港 季節運航
 ハンガリー ブダペスト フェレンツ・リスト国際空港
イタリアの旗 イタリア ミラノ ミラノ・マルペンサ国際空港
ローマ レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港
カターニア カターニア空港 エジプト航空エクスプレスによる運航
マルタの旗 マルタ バレッタ マルタ国際空港
オランダの旗 オランダ アムステルダム アムステルダム・スキポール空港
ポルトガルの旗 ポルトガル リスボン ポルテラ空港
ロシアの旗 ロシア モスクワ ドモジェドヴォ空港
スペインの旗 スペイン バルセロナ バルセロナ・エル・プラット国際空港
マドリード アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
スイスの旗 スイス ジュネーヴ ジュネーヴ・コアントラン国際空港
トルコの旗 トルコ イスタンブール アタテュルク国際空港
イギリスの旗 イギリス ロンドン ロンドン・ヒースロー空港
 デンマーク コペンハーゲン コペンハーゲン空港
北アメリカ
カナダの旗 カナダ トロント トロント・ピアソン国際空港
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港
ワシントンD.C. ワシントン・ダレス国際空港 2019年6月3日から運航開始
休・廃止路線
日本の旗 日本 東京 東京国際空港 成田移転への1979年以前
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ロサンゼルス ロサンゼルス国際空港
イギリスの旗 イギリス マンチェスター マンチェスター空港
インドネシアの旗 インドネシア ジャカルタ ジャカルタ
マレーシアの旗 マレーシア クアラルンプール クアラルンプール国際空港
シンガポールの旗 シンガポール シンガポール シンガポール・チャンギ国際空港
タイ王国の旗 タイ バンコク ドンムアン空港
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 フジャイラ フジャイラ国際空港
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 ケープタウン ケープタウン国際空港
ダーバン ダーバン国際空港
 ウクライナ キエフ ボルィースピリ国際空港
ザンビアの旗 ザンビア ルサカ ルサカ国際空港
ジンバブエの旗 ジンバブエ ハラレ ハラレ国際空港
フィンランドの旗フィンランド ヘルシンキ ヘルシンキ・ヴァンター国際空港
ドイツの旗 ドイツ デュッセルドルフ デュッセルドルフ空港
ハンブルグ ハンブルグ空港
ギリシャの旗 ギリシャ テッサロニキ テッサロニキ・マケドニア国際空港
キプロスの旗 キプロス ニコシア ニコシア国際空港
チェコの旗 チェコ プラハ ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港
カナダの旗 カナダ モントリオール モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港
オーストラリアの旗 オーストラリア シドニー シドニー国際空港
イスラエルの旗 イスラエル ハイファ ハイファ空港
カタールの旗 カタール ドーハ ドーハ国際空港 2014年5月27日ハマド国際空港の完成により移転
ハマド国際空港 一時運休中
イエメンの旗 イエメン アデン アデン・アッデ国際空港
サナア サヌア国際空港
スイスの旗 スイス チューリッヒ チューリッヒ空港
 スウェーデン ストックホルム ストックホルム・アーランダ空港
パレスチナの旗パレスチナ 東エルサレム アタロット空港
ガザ ヤーセル・アラファト国際空港

機材

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保有機材

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エジプト航空 機材一覧(2023年11月現在)[7][8]
機材 発注機数 運用機数 座席数 備考
C W Y 合計
エアバスA220-300 12 - - 15 122 137
エアバスA320-200 2 - 16 - 123 139
129 145
エアバスA320neo 8 - 16 - 126 142
エアバスA321neo 7 - 16 - 166 182
エアバスA330-200 4 - 24 - 244 268
エアバスA330-300 4 - 36 - 265 301
エアバスA350-900 - 10 TBA 2023年11月、ドバイ航空ショーにて発表[9]
ボーイング 737-800 28 - 24 - 120 144
16 138 154
ボーイング 737 MAX 8 - 18 TBA 2023年11月、エア・リース・コーポレーション(ALC)と長期リース契約[10]
ボーイング 777-300ER 6 - 49 - 297 346
ボーイング 787-9 7 - 30 - 279 309
エジプト航空カーゴ
エアバスA330-200P2F 3 - 貨物
ボーイング 737-800SF 1 - 貨物
82 28

退役機材

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事件・事故

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炎上したSU-GBPのコックピット

関連項目

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脚注

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  1. ^ 日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)”. 2015年9月26日閲覧。
  2. ^ Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
  3. ^ 1932~1962 「こだわりのエアラインガイド 改訂版」イカロス出版[要ページ番号]
  4. ^ 成田国際空港では、再開ではなくて新規就航としている[要出典]
  5. ^ エジプト航空、10月29日から成田/カイロ線の運航を再開 週1便でFlyTeam 2017年6月13日
  6. ^ エジプト航空、成田への直行便を9月から再開へ -JETRO 2023年7月20日
  7. ^ EGYPTAIR - Fleet” (英語). www.egyptair.com. 2019年10月7日閲覧。
  8. ^ EgyptAir Fleet Details and History
  9. ^ エジプト航空、エアバスA350-900型機を10機発注
  10. ^ エジプト航空、ボーイング737-8型機18機をリース導入 ALCと契約
  11. ^ http://aviation-safety.net/photos/displayphoto.php?id=20110729-0&vnr=1&kind=C
  12. ^ エジプト航空のハイジャック犯を逮捕-キプロス外務省 - Bloomberg 2016年3月29日

外部リンク

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