みどり (スーパーマーケット)

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株式会社みどり
(ジャスコ資本参加時)
種類 株式会社
本社所在地 広島県大竹市
設立 1964年9月
業種 小売業
代表者 代表取締役社長 : 秋友荘次(1987年12月まで)
代表取締役社長 : 山田幸雄(1987年12月より)
資本金 2億円
主要株主 ジャスコ : 25%
特記事項:『ジャスコ三十年史』488ページに基づく
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ある店の出店許可証明

みどりは、かつて存在していた広島県を営業区域とする独立系スーパー。1986年(昭和61年)にジャスコが資本参加し、その後の事業再編で、現在はマックスバリュ西日本になっている。イオンの営業形態の一つザ・ビッグは、みどりの業態変更から始まっている[1]

概要[編集]

みどりは、1964年昭和39年)9月に設立された[2]

1971年(昭和46年)11月にはいづみフランチャイズ契約を結び、旧来運営していた大竹店を増床し『ニューいづみ』の商号で営業を開始[3][4]。いづみが40%出資し、技術や営業指導[3]、商品の供給を行っていた[3]。また、みどりは売り上げの1%をいづみに納める契約だった[5]。また、社名についても『ニューいづみ』に改め[5]、1975年10月には戸坂店を開業していた[5]

しかし、1976年(昭和51年)7月に同年8月末でのフランチャイズ契約解消を発表[5]。戸坂店が開業し売り上げが増加し、さらには同年11月の高陽店・船越店開業に伴う、ロイヤリティ支払いの負担増[5]。自力がついたことでの独立などが理由として報じられた[5]。出資株式については、持ち株交換で精算された[5]

フランチャイズ解消後は旧来の『みどり』に戻し[5]1975年(昭和50年)から1980年(昭和55年)に掛けて、新規店舗5店出店および店舗改装2店舗を行い、積極的な店舗運営をしていた[6]。ジャスコが資本参加する1986年(昭和61年)時点で、15店舗を運営する地場中堅スーパーマーケットに成長していた[6]

しかし、地場産業の不振と消費不振で業績は低迷[6]。積極的な投資が裏目に出たことで[6]、1986年(昭和61年)2月期で赤字に転落した[6]。経営不振の原因を構造的な物と判断[6]。当時の山陽ジャスコ会長の仲介で[6]、1986年(昭和61年)12月12日に、全面的な業務提携を行った[6]

提携内容は、4000万円の第三者割り当て増資を行い、全てをジャスコが引き受けることで、ジャスコが25%の株式を所有[6]。ジャスコより取締役管理本部長の派遣および[6]、山陽ジャスコより代表取締役社長の派遣[6]。ジャスコ本部の情報・人材教育・店舗開発システムの活用[1]。商品供給や山陽ジャスコと共同でキャンペーンを行うなどした[6]

1989年(平成元年)に、粗利益率を3分の1かつ商品の回転率を高めた、新業態ザ・ビッグを開発[1]。岩国店の転換を皮切りに、既存店の閉鎖およびザ・ビッグへの業態変換を行い、1991年(平成3年)12月までに全12店を転換した[1]。その後、1992年(平成4年)から1993年(平成5年)に山陽ジャスコより3店舗を営業譲渡[1]。ザ・ビッグに転換した[1]1994年(平成6年)より新店設置を再開[1]。企業再生を果たした[1]

1998年(平成10年)に、マックスバリューの展開を開始[7]1999年(平成11年)に、山陽ウェルマートと合併して、山陽マックスバリューに社名変更した[7]。2000年(平成12年)8月に[8]マックスバリュ西日本と合併した[7]

かつて存在した店舗[編集]

以下のリストは、1986年(昭和61年)の提携時に基づく[1]

店舗名 所在市町村 その後 補足
大竹店[1] 広島県大竹市[1] 1990年(平成2年)6月にザ・ビッグに転換[1] 『ニューいづみ大竹店』だった時期もある[5]
戸坂店[1] 広島県広島市[1] 1991年(平成3年)12月にザ・ビッグに転換[1]
現在のザ・ビッグ戸坂店
『ニューいづみ戸坂店』として開店[5]
船越店[1] 広島県広島市[1] 1991年(平成3年)11月にザ・ビッグに転換[1]
1997年(平成9年)4月閉店[1]
現在、跡地にはエル船越店が出店している
高陽店[1] 広島県広島市[1] 1990年(平成2年)11月にザ・ビッグに転換[1]
2002年(平成14年)4月にマックスバリュに再転換
現在のマックスバリュ高陽店
岩国店[1] 山口県岩国市[1] 1989年(平成元年)3月にザ・ビッグに転換[1]
現在のザ・ビッグ岩国店
店舗建て替えのため、2017年(平成29年)2月に一時閉店[9]
廿日市店[1] 広島県廿日市市[1] 1989年(平成元年)3月に閉店[1]
五日市店[1] 広島県広島市[1] 1991年(平成3年)3月にザ・ビッグに転換[1]
現在のザ・ビッグ五日市店
焼山店[1] 広島県呉市[1] 1990年(平成2年)3月にザ・ビッグに転換[1]
2001年(平成13年)9月にマックスバリュに再転換
2004年(平成16年)7月にザ・ビッグに再々転換
現在のザ・ビッグ焼山店
グリーンマート皆賀店[1] 広島県広島市[1] 1994年(平成6年)3月に閉店[1]
現在、跡地にはペットワールドアミーゴ五日市店が出店している
グリーンマート矢口店[1] 広島県広島市[1] 1990年(平成2年)3月に閉店[1]
現在のフレスタおかず工房矢口店
グリーンマート大毛寺店[1] 広島県広島市[1] 1988年(昭和63年)9月に閉店[1]
グリーンマート宇品店[1] 広島県広島市[1] 1987年(昭和62年)1月に閉店[1]
フレンズ宮内店[1] 広島県廿日市市[1] 跡地にはジュンテンドー宮内店が建物を引き継いで出店していたが、その後閉店・解体され現在はセブンイレブンとウォンツ宮内店が出店している。
河内店[1] 広島県広島市[1] 1995年(平成7年)2月に閉店[1]
宮内店[1] 広島県廿日市市[1] 1991年(平成3年)9月にザ・ビッグに転換[1]
現在のザ・ビッグ宮内店
山陽ジャスコからの譲渡店
店舗名 所在市町村 その後 補足
下関東店[10] 山口県下関市[10]
可部店[10] 広島県広島市[10] 後に独立系ショッピングセンター『可部ビック』
2011年に閉店解体後はラ・ムー可部店
山陽ジャスコとしては、広島地区初の店舗[11]
安古市店[10] 広島県広島市[10] 現在のザ・ビッグ安古市店

脚注[編集]

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補足[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb 『ジャスコ三十年史』489ページ
  2. ^ 『ジャスコ三十年史』856ページ
  3. ^ a b c 『大竹市に初めてのフランチャイズ店 スーパー「いづみ」』 - 中国新聞 1971年11月11日 6ページ
  4. ^ 『大竹市に新スーパーが開店 「ニュー・いづみ」』 - 中国新聞 1971年11月13日 6ページ
  5. ^ a b c d e f g h i j 『フランチャイズ契約 来月末で解消へ 「ニューいづみ」と「いづみ」』 - 中国新聞 1976年7月7日 6ページ
  6. ^ a b c d e f g h i j k l 『ジャスコ三十年史』488ページ
  7. ^ a b c 『ジャスコ三十年史』490ページ
  8. ^ 『ジャスコ三十年史』861ページ
  9. ^ “「ザ・ビッグ岩国店」の閉店について” (PDF) (プレスリリース), マックスバリュ西日本株式会社, (2017年2月6日), http://www.maxvalu.co.jp/shared/pdf/news/2016_shimoki/0206_01.pdf 2017年3月5日閲覧。 
  10. ^ a b c d e f 『ジャスコ三十年史』282ページ
  11. ^ 『ジャスコ三十年史』178ページ

参考文献[編集]

  • 『ジャスコ三十年史』ジャスコ株式会社、2001年(平成13年)12月20日発行