ザ・ビッグ

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ザ・ビッグ信濃大町店(長野県大町市
ジャスコから業態転換した店舗
ザ・ビッグ岩国店(山口県岩国市)ザ・ビッグ1号店2017年2月28日の一時閉店まで初代ロゴを継続して使用していた
ザ・ビッグ岩国店(山口県岩国市
ザ・ビッグ1号店
2017年2月28日の一時閉店まで初代ロゴを継続して使用していた
ザ・ビッグ戸坂店(広島県広島市東区)2代目ロゴを使用している店舗の例
ザ・ビッグ戸坂店(広島県広島市東区
2代目ロゴを使用している店舗の例
ザ・ビッグ輪之内店(岐阜県安八郡輪之内町)メガマートから業態転換した店舗の例(一部店舗は、同じ敷地内のマックスバリュと統合してからメガマートを業態転換)
ザ・ビッグ輪之内店岐阜県安八郡輪之内町
メガマートから業態転換した店舗の例
(一部店舗は、同じ敷地内のマックスバリュと統合してからメガマートを業態転換)
ザ・ビッグ福岡空港東店(福岡県糟屋郡志免町)マックスバリュから業態転換した店舗の例
ザ・ビッグ福岡空港東店(福岡県糟屋郡志免町
マックスバリュから業態転換した店舗の例
ザ・ビッグエクスプレス白石中央店(北海道札幌市白石区)小型店舗業態の例※札幌フードセンターから業態転換した店舗
ザ・ビッグエクスプレス白石中央店(北海道札幌市白石区
小型店舗業態の例
札幌フードセンターから業態転換した店舗
ザ・ビッグエクストラの入口付近
ザ・ビッグエクストラの入口付近

ザ・ビッグ (THE BIG) は、イオングループが展開するディスカウントストア (DS) である。

概要[編集]

エブリデー・ロー・プライス(毎日がお買得)」を基本コンセプトに、実用衣類と生鮮食料品を中心に衣食住に関する商品全般を扱う。

「ザ・ビッグ」は元々、マックスバリュ西日本(MV西日本)の前身の一つで、山口県広島県を地盤にスーパーマーケットを展開していた株式会社みどりが、既存業態の不振を期に[1]、1989年(平成元年)9月に岩国店を転換[2]してオープンした独自業態の店舗であった。以降、1991年(平成3年)12月までに既存のみどり12店を全て転換[2]。その後、1992年(平成4年)から1993年(平成5年)に掛けて、同管内の山陽ジャスコより3店舗を移管し、『ジャスコ』のリブランドを行い出店した[2]。当時の店舗コンセプトは、粗利益率を3分の1に減らすことで商品回転率を高める戦略だった[2]

当初、イオングループ全体で見たとき、従来からのイオンのディスカウントストア業態である「メガマート」と区別する意味もあって、MV西日本ではこの店舗形態そのものを「ビッグ (BIG)」と称していた[3]。山口・広島の店舗(既存店舗と新店舗の大型店)では、持ち帰ることが可能な家電製品等の扱いもあるほか、数年前まで冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビなどの大型家電を取り扱っていた店舗も存在した。

その後、「ザ・ビッグ」をイオングループ共通業態であるスーパー・スーパーマーケット「マックスバリュ」などへ転換する施策もあって店舗数は減少傾向にあったが、2008年以降、消費者のデフレ嗜好に応える形で、「マックスバリュ」や「ジャスコ」をディスカウント業態である「ザ・ビッグ」店舗に転換する動きが見られ、関東北陸山陽マルナカ光洋を除く全国のマックスバリュ運営会社により展開されるようになっている。さらに、2009年以降は日配品中心だった「メガマート」を食品中心の「ザ・ビッグ」へ、2011年以降はイオンリテール(現・イオンビッグ)運営の「イオンスーパーセンター」を派生業態の「ザ・ビッグ エクストラ」に、マックスバリュ中部が運営する「バリューセンター」を派生業態の小規模店舗である「ザ・ビッグ エクスプレス」へ転換する動きもみられる。これらにより店舗数は再び伸び、派生業態を含むグループ全体の店舗数は201店舗(2017年8月現在)となっている。なお、他業態店舗の業態転換による出店(あるいは旧業態店舗の閉鎖後に隣接地に出店)の事例が大半で、純然たる新規店舗は41店舗(MV北海道:1店舗、MV東北:2店舗、MV南東北:6店舗、イオンビッグ:7店舗、MV長野:5店舗、MV東海:5店舗、MV西日本:12店舗、MV九州:3店舗。2017年6月現在)と全店舗数の約20%にとどまる。

出店形態そのものも「ディスカウント版マックスバリュ」との位置づけが強くなり、ジャスコの1階部分(食料品・日用品フロア)のみを転換した倉敷店[4]や、マックスバリュとして出店計画していた(このため日用品スペースが極端に小さい)ものを開店直前に転換した国分寺店など、これまでの「ザ・ビッグ」店舗とは形態のやや異なる店舗も登場している。また、ザ・ビッグ焼山店(広島県呉市)は、一度マックスバリュに業態転換しているが、数年後増床し、再度ザ・ビッグとなっている。イオングループの商業ブランドの多くがイオン発祥の店舗ブランド(イオンイオンモール、マックスバリュなど)に集約される中で、傍流企業の店舗ブランドがグループ全体の主力ブランドにまで拡大した(イオングループにおいては)数少ない例である。

店舗のロゴデザインについては当初はオレンジを基調に「ザ・ビッグ」と書かれたデザイン[5]。その後、「BIG」をデザインした赤色のロゴデザイン[6]に変更されたが、2009年の平島店(岡山県岡山市東区)以降にオープンした店舗について、オレンジ基調を生かしつつ、新ブランドマークとして「PRICE VALU」を加えた、マックスバリュのものに類似した新しい店舗ブランドロゴを導入した。また、2011年3月に総合スーパーの店舗ブランドを「イオン」に統一するのに先駆け、後述の同年2月開店のエクストラ野洲店より左側に「ÆON」ロゴを配した店舗ブランドロゴ(表記上は「ÆON BIG」)にマイナーチェンジされている(なお、マイナーチェンジ後のロゴには「PRICE VALU」の表記が無くなっている)[7]。旧ロゴの時代にオープンした既存店舗の看板類の掛け替えはリニューアル店舗を除いて行われていないが、マックスバリュ南東北マックスバリュ中部では、既存の店舗も公式サイトや折り込みチラシで「ÆON BIG」表記を用いている。なお、マックスバリュ東北イオン琉球(旧・琉球ジャスコ)では2代目ロゴ時代には店名が中黒が入らない「ザ ビッグ」表記となっていた(新ロゴ導入となった2010年9月以降は中黒入りの「ザ・ビッグ」表記となっている)。

店内でのBGMとしてオリジナルソング「ザ・ビッグソング」が流れている(一部の運営会社は除く)。MV西日本のウェブサイトで聴取可能となっている。MV西日本が近年になって流し始めたものだが、運営会社が増えていくにつれて多くの地域で流れるようになった。

派生業態[編集]

ザ・ビッグは売場面積2,000m2~5,000m2で広域商圏を対象としているが、以下のような派生業態も存在する。

ザ・ビッグ エクスプレス(The BIG Express)
都市型の小商圏を対象とした売場面積1,000m2クラスの小型店舗業態。マックスバリュ中部並びに、マックスバリュ北海道・マックスバリュ南東北・マックスバリュ九州・イオン琉球の一部店舗で展開している。なお、マックスバリュ西日本では同クラスの小型店舗でも「ザ・ビッグ」として営業している。
ザ・ビッグ エクストラ(The BIG EXTRA)
「ザ・ビッグ」よりも店舗面積が広く、品揃えを充実させた店舗業態。多くはイオンスーパーセンターから業態転換された店舗が中心だが、岐阜池田店、刈谷店はマックスバリュとメガマートを統合し、1つの店舗とした転換方法をとっている。また、ほとんどの店舗はイオンビッグが運営しているが、新規店舗である萩店・氷上店・阿南店はマックスバリュ西日本が運営している。

命名[編集]

店舗の発展と成長を願い、命名された[2]

沿革[編集]

運営会社・店舗[編集]

9つのマックスバリュ運営会社(マックスバリュ北海道マックスバリュ東北マックスバリュ南東北マックスバリュ長野マックスバリュ東海マックスバリュ中部マックスバリュ西日本マックスバリュ九州イオン琉球)およびイオンビッグイオンリテールが全国に展開している。北陸は未出店。各社の営業エリアは各社の記事を参照。

イオンビッグやイオンリテールが展開するザ・ビッグは他のマックスバリュ運営会社とエリアが重複しており、愛知県、三重県、滋賀県では運営会社の異なる「ザ・ビッグ」が混在している。

海外での展開[編集]

2012年10月31日にフランスのCarrefour S.A.(カルフール)傘下でマレーシアにおいてハイパーマーケット事業を展開するMagnificient Diagraph Sdn. Bhd.と同社の株式を保有するCarrefour Malaysia Sdn. Bhd.(カルフール・マレーシア)の発行済株式のすべてをイオン株式会社が取得して子会社化[13]し、Magnificient Diagraph Sdn. Bhd.はAEON BIG (M) SDN. BHD.(イオンビッグマレーシア)に商号変更した。

同年12月8日にはイオンビッグマレーシアへの商号変更後初の新店として、ディスカウント型スーパーマーケット業態のリバーウォークヴィレッジ店をオープン[14]し、翌年の7月25日には商号変更後初となるハイパーマーケット業態の新店舗クルアン店をオープンした[15]。2014年12月現在、ハイパーマーケット業態24店舗、ディスカウント型スーパーマーケット業態5店舗の計29店舗を展開している[16]

なお、店舗ロゴは日本国内での3代目・マイナーチェンジ後のものと同じ「AEON BIG」表記だが、店舗名称は日本国内での「ザ・ビッグ」ではなく、店舗ロゴの表記通り「イオンビッグ」となる。

脚注[編集]

  1. ^ 『ジャスコ三十年史』488ページ
  2. ^ a b c d e 『ジャスコ三十年史』489ページ
  3. ^ 店舗所在地(マックスバリュ西日本公式サイト内)。ただし、みどり及び山陽マックスバリュー当時はザ・ビッグの業態を「ディスカウントストア (DS) 」と称しており(参考(MV西日本設立のニュースリリース))、ザ・ビッグの業態を「ビッグ (BIG)」と称するようになったのは2000年代以降のことである。
  4. ^ 10月15日(金)ザ・ビッグ倉敷店オープン!! - マックスバリュ西日本ニュースリリース2010年10月8日 (PDF) 。なお、ジャスコ部分もイオンリテールが2011年3月にザ・ビッグ倉敷笹沖店に業態転換したが、両店とも建て替えのため2016年5月をもって閉店し、建て替え期間中の仮店舗営業時よりマックスバリュ西日本運営のザ・ビッグ倉敷店に統一の上、2017年4月22日に再開業。
  5. ^ 2017年2月28日の岩国店の一時閉店を以て初代ロゴを使用する店舗は無くなった。なお、安古市店(広島県広島市安佐南区)は2016年4月21日のリニューアルで初代ロゴから直接「ÆON BIG」表記へと移行した。
  6. ^ 2代目ロゴの店舗の大半は広島県・山口県に集中しているが、東北地方でも青森東店(青森県青森市)、浪岡店(青森県青森市)、大館西店(秋田県大館市)の3店舗で使用されている。「ザ ビッグ 西原店」(沖縄県中頭郡西原町)も2代目ロゴで開店したが、「ザ・ビッグエクスプレス西原店」へのリニューアルの際に「AEON BIG」表記に変更され、その後移転した。
  7. ^ 同時期よりマックスバリュも新規店舗やリニューアル店舗については「ÆON」ロゴを配した店舗ブランドロゴ(表記上は「ÆON MaxValu」)にマイナーチェンジされている。
  8. ^ 岡山に1号店、順次「ザ・ビッグ」に。 日経MJ 2009年7月8日
  9. ^ マックスバリュ北海道、DS業態に参戦 「ザ・ビッグエクスプレス平岸店」オープン - 日本食糧新聞2010年2月15日
  10. ^ 「イオンビッグ株式会社」設立のお知らせ (PDF) - イオン株式会社 ニュースリリース 2011年8月19日
  11. ^ ジャスコから業態転換した昭島店と八潮店はイオンリテールによる運営が継続されている。倉敷笹沖店も同様であったが、店舗建て替えのため、マックスバリュ西日本運営の倉敷店と共に2016年5月31日で閉店(その後、建て替え期間中よりマックスバリュ西日本運営の倉敷店に統合され、2017年4月22日に新店舗がオープン)。
  12. ^ 「ザ・ビッグ岩国店」の閉店について (PDF) - マックスバリュ西日本株式会社 ニュースリリース 2017年2月16日
  13. ^ 当社によるカルフール社のマレーシア事業買収に関する株式売買契約締結及び株式買収手続きの完了についてのお知らせ (PDF) - イオン株式会社 ニュースリリース 2012年11月1日(2015年2月23日閲覧)
  14. ^ 12/8マレーシアで同時2店舗を開店 (PDF) - イオン・イオンアジア・イオンマレーシア・イオンビッグマレーシア 4社連名によるリリース(配信元:イオン株式会社) 2012年12月7日(2015年2月23日閲覧)
  15. ^ 7月25日(木)「イオンビッグ クルアン店」オープン (PDF) - イオン・イオンビッグマレーシア 2社連名によるリリース(配信元:イオン株式会社) 2013年7月22日(2015年2月23日閲覧)
  16. ^ 12月12日(金)「イオンビッグ アロースター店」オープン (PDF) - イオン・イオンビッグマレーシア 2社連名によるリリース(配信元:イオン株式会社) 2014年12月10日(2015年2月23日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]