白鳥 (列車)

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白鳥(はくちょう)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)・北海道旅客鉄道(JR北海道)が新青森駅 - 函館駅間を、奥羽本線津軽線海峡線江差線函館本線津軽海峡線)を経由して運行している特急列車である。

本項では、同一経路で運行されている特急「スーパー白鳥」(スーパーはくちょう)とともに、青森県北海道を結ぶ列車の沿革および、2001年3月2日まで大阪駅 - 青森駅間などで運行されていた同名の「白鳥」についても記述する。

目次

[編集] 津軽海峡線・奥羽本線「白鳥・スーパー白鳥」

白鳥・スーパー白鳥
789系「スーパー白鳥」(2007年6月)
789系「スーパー白鳥」(2007年6月)
運行鉄道事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
北海道旅客鉄道(JR北海道)
列車種別 特急列車
運転区間 新青森駅 - 函館駅
経由線区 奥羽本線津軽海峡線
使用車両
(所属区所)
485系電車青森車両センター
789系電車函館運輸所
785系電車函館運輸所
運転開始日 2002年12月1日
備考 2010年12月現在のデータ

[編集] 概要

現行の青森県と北海道を連絡する特急「白鳥」「スーパー白鳥」は、2002年12月東北新幹線八戸駅まで開業したのを機に、八戸駅での東北新幹線との接続、及び津軽海峡線の快速「海峡」の置き換え目的で、八戸駅・青森駅 - 函館駅間で運転を開始した。

「海峡」は青函トンネルが開通した1988年に運行を開始していたが、運転開始より15年が経過した時点では、専用客車である50系客車ED79形電気機関車の老朽化が進行していたこと、機関車入れ替えや速達化の限界など、客車特有の作業の繁雑さが問題となっており、これらの問題を抜本的に改善するため、東北新幹線八戸駅延伸を機に「海峡」を廃止して、青函間直通の昼行旅客列車を全列車特急化することが決定された。従来運行されていた特急「はつかり」の分も含め、列車本数は従来分を確保することとし、「はつかり」と「海峡」の時間帯が接近している列車については統合した。

2010年12月4日、東北新幹線の新青森駅までの全通にあわせ、新青森駅で東北新幹線と接続する特急として新たに運行を開始した[1][2]

[編集] 列車名の由来

歴史が長く、列車の姿が何度も変わっているが、いずれも渡り鳥のハクチョウつまり、オオハクチョウないしはコハクチョウが直接の名称の由来である。しかし、渡り鳥であるが故に経由地・目的地に即した「由来」がある。

「白鳥」が初めて列車名に採用されたのは、1960年12月に秋田駅 - 鮫駅間で運転を開始した準急列車で、この時の由来は経由地、国の天然記念物でもある「青森県東津軽郡平内町の浅所海岸に飛来する「白鳥」とされている。

1961年10月から大阪駅 - 直江津駅 - 青森駅上野駅間の特急に使用され、「新潟県北蒲原郡水原町(現在の阿賀野市)の瓢湖(ひょうこ)に飛来する白鳥」とされていた。なお、同時期に運転を開始した特急列車の列車名には、鳥類を使用した事例があり、この列車の場合もその一つとも言える。この特急は2001年3月に廃止された。

八戸駅 - 函館駅間の特急として設定した際には、「北海道亀田郡七飯町大沼に飛来する白鳥」とされており、一般公募により決定された。2001年3月の廃止以来、経路は違えど、約1年半後の名称復活となった。スーパー白鳥のヘッドマークには、駒ヶ岳をバックに大沼を飛ぶ白鳥の姿が描かれている。「白鳥」と「スーパー白鳥」の列車名の違いは、使用車両の違いによるものである。

[編集] 運行概況

2010年12月4日現在、全列車が新青森駅 - 函館駅間で運転されており、「白鳥」が2往復、「スーパー白鳥」が8往復設定されている。ただし、臨時列車の「白鳥」1往復のみは青森駅 - 函館駅間で運転されている。

新青森駅で東北新幹線「はやて」に接続するダイヤを組んでおり、号数も接続する「はやて」に合わせている。2011年3月5日以降は、一部列車が「はやぶさ」とも接続できるように設定されているが、号数は「はやて」に合わせたものになっている。

日中の列車は、函館駅で特急「北斗」「スーパー北斗」に接続する。函館駅での乗換は原則同一ホーム(函館駅5・6番のりばおよび7・8番のりば)で行っている。

列車番号は号数に40を冠している。「白鳥」と「スーパー白鳥」の基本的な停車駅に差異はないが、車両性能の違いから「スーパー白鳥」の所要時間が5分程度短い。

[編集] 停車駅

新青森駅 - 青森駅 - 蟹田駅 - 〔津軽今別駅〕 - (竜飛海底駅) - (知内駅) - 木古内駅 - (五稜郭駅) - 函館駅

  • ( )は一部の列車が停車。
  • 〔 〕は定期列車の「白鳥」のみ停車。
    • 竜飛海底駅は、海底駅見学者のみ乗降可能。昇降料も必要。

[編集] 使用車両・編成

2010年12月4日現在の編成
白鳥・スーパー白鳥
← 函館/新青森
青森 →
白鳥
1 2 3 4 5 6
G
スーパー白鳥
1 2 3 4 5 6
G
  • 全車禁煙
  • 青森駅で列車の進行方向が変わる
凡例
G=グリーン車
指=普通車指定席
自=普通車自由席

「白鳥」はJR東日本の青森車両センターに所属する485系電車の3000番台が、「スーパー白鳥」はJR北海道の函館運輸所に所属する789系電車の0番台、増結用として785系電車の300番台が使用されている。

新青森駅 - 青森駅の1駅間だけ奥羽本線に乗り入れる関係で、青森駅で列車の進行方向が変わる。グリーン車は函館、新青森駅方の1号車半室、自由席は2-3号車でそれ以外は指定席である。基本は6両で運行され、多客時には青森駅方に2両増結し8両編成となる。

785系電車は、2010年12月4日の東北新幹線全線開業日に使用が開始された。これは保留車となっていた2両を改造し789系0番台の塗装に合わせた[3]ものである。「スーパー白鳥」増結時の7 - 8号車として、789系0番台に併結して運用されている。

計画当初、JR北海道は自社運行分として781系電車を海峡線に転用する案も持っており、実際に試運転も行われたが問題も多く、結果としてJR北海道は新型車両を投入し、JR東日本は「はつかり」用車両を継続使用する事となった。

運行開始当初、JR東日本運行分は国鉄色の485系により運行される場合があり、2001年3月2日まで大阪駅 - 青森駅間で運行されていた「白鳥」のヘッドマークがそのまま掲出されていた[4]。 JR北海道運行分の789系は5両編成だったが、青森駅 - 八戸駅間の混雑が著しく、特別企画乗車券で指定席の確保ができない乗客が自由席に流れ込み自由席の混雑に拍車をかけていたなどの理由から、2006年3月18日に中間車両を新造し、485系と同じ6両編成になった。しかし2 - 5号車の座席種別はどちらの列車も同じであるものの、グリーン車の位置が「スーパー白鳥」は1号車、「白鳥」は6号車と異なっていたため[5]、2010年12月4日のダイヤ改正で「白鳥」の方向転換を行い、統一を図った。また、八戸駅発着時代でも、八戸駅 - 青森駅で東北本線(現在の青い森鉄道線)に乗り入れていた関係で、青森駅で列車の進行方向が変わっていた。

「白鳥」JR東日本485系3000番台 「スーパー白鳥」JR北海道789系0番台
「白鳥」
JR東日本485系3000番台
「スーパー白鳥」
JR北海道789系0番台


[編集] 担当車掌区所

JR北海道とJR東日本の両区間を走行するため、基本的には青函トンネル案内時の車内アナウンス以外「JR」とアナウンスする。ただし、始発駅発車後の放送や終点駅到着前の放送、青森駅および蟹田駅到着前の放送では担当車掌が所属する「JR東日本」や「JR北海道」を用いることが多い。

  • 新青森駅 - 青森駅間:JR東日本青森運輸区
  • 青森駅 - 蟹田駅間:JR東日本青森運輸区、JR北海道函館運輸所札幌車掌所
  • 蟹田駅 - 函館駅間:JR北海道函館運輸所・札幌車掌所

[編集] 車内販売

車内販売は全区間でJR東日本の関連会社である日本レストランエンタプライズ (NRE) 盛岡営業支店青森営業所が担当する。なお、一部区間では車内販売を実施しない。

[編集] 乗車制度の特例

特急列車を利用するには特急料金が必要だが、蟹田駅 - 木古内駅間は特例として乗車券だけで特急列車に乗車できる。これは同区間に普通列車が全く運行されていない区間であるためで、当該特例区間内の駅間での普通車自由席を利用した場合に限られる。特例区間内であっても指定席やグリーン車を利用した場合、自由席であっても特例区間外にまたがって乗車した場合は、実際に乗車した全区間の特急料金が必要となる。この特例は「青春18きっぷ」「北海道&東日本パス」などの「普通列車に限って利用可能」という特別企画乗車券でも適用される。

また、新青森駅 - 青森駅間にも同様の特例が両駅相互間の普通車自由席に乗車する場合に限り適用される。ただし、同区間でも普通車指定席やグリーン車に乗車する場合や新青森駅から青森駅を越えて津軽海峡線津軽線)の函館駅方面の特急列車に通して乗車する場合には、新青森駅 - 青森駅間の特急券も必要となる。また、「青春18きっぷ」「北海道&東日本パス」にはこの特例は適用されない。

[編集] 臨時列車

[編集] ドラえもん海底列車

「ドラえもん海底列車」用塗装変更機
「ドラえもん海底列車」車内

海峡線の吉岡海底駅では、「ドラえもん広場」を設置するなど、藤子・F・不二雄の漫画・アニメドラえもん』とタイアップした企画が行われていた。これに合わせて、列車にも内外装に「ドラえもん」に登場するキャラクターなどを入れた編成が使用されることがあった。

快速「海峡」が運行されていた時期には「海峡」用の客車(50系客車および14系客車)の一部にペイントを施すなどして運転していたが、「海峡」廃止後は781系にペイントを施すなどした「ドラえもん海底列車」(ドラえもんかいていれっしゃ)が臨時特急として運転された。2006年3月18日に北海道新幹線工事のため、吉岡海底駅見学コースは休止し、「ドラえもん海底列車」も、2006年8月27日を最後に運転終了となった。

特急「ドラえもん海底列車」の停車駅は、函館駅・五稜郭駅・木古内駅・吉岡海底駅で、吉岡海底駅では車両を留置することも折り返すこともできないため、吉岡海底 - 蟹田間を回送して運転し、蟹田駅で折り返していた。

「ドラえもん海底列車」は往復乗車が原則であり、吉岡海底行は吉岡海底駅のみで降車、函館行は吉岡海底駅のみで乗車可能であった。全車指定席で定員制のため、乗車券のほかに指定席特急券・海底駅見学整理券が必要で、整理券はJR北海道管内のみどりの窓口、「ツインクルプラザ」(本州に所在する「JR北海道プラザ」を含む)、もしくは道内の旅行会社で発売していた。ただし、仙台駅盛岡駅秋田駅・青森駅・弘前駅・八戸駅 - 本八戸駅間・三沢駅を発駅とする「函館・大沼フリーきっぷ」を併用して利用する時に限り、JR東日本の発売箇所で海底駅見学整理券を発行していた。

函館近郊からは海底駅見学整理券がセットになった「吉岡海底駅往復きっぷ」が発売されており、「ドラえもん海底列車」乗車の時に限り指定席が利用できた。「吉岡海底駅では安全上の理由から2号車と4号車のドアのみ開く」とアナウンスがあるが、実際はすべての車両のドアが開いた。ただし乗降は2・4号車のみであり、その他の乗降ドアにはロープを張ることにより使用を制限していた。

[編集] さくらエクスプレス

弘前さくらまつりの開催時期に合わせて函館駅 - 弘前駅間で運行される臨時列車。2000年から毎年運転されていたが、2011年からは函館駅 - 札幌駅間を中心に「道南さくらエクスプレス」が運転されることになり、本列車の運転は休止された。

2000年度はキハ183系気動車お座敷改造車両だったが、翌年からノースレインボーエクスプレスとなった。この際、青函トンネル内では気動車は防火対策上自走することが禁止されているため、函館駅 - 青森駅間はED79形電気機関車に牽引されて運転されている。そのため列車番号上は函館駅 - 青森駅間は客車列車扱いとなり、気動車を表す「D」のアルファベットは付加しない。

青森駅 - 函館駅間では、車内で映画を上映ほかオーディオサービスを実施していた。

停車駅
函館駅 - 五稜郭駅 - 木古内駅 - 青森駅 - 弘前駅
運転開始当初は上磯駅にも停車していた。

[編集] ねぶたエクスプレス

青森ねぶたに合わせて函館 - 青森間で運行される臨時特急列車で、2005年から運行されている。

2006年までは「ドラえもん海底列車」に使用される781系電車6両編成を使用して全車指定席・全車禁煙車として運転されていた。2007年以降は下り(青森発函館行)のみの設定となり、789系6両編成での運転となっている。

停車駅(2005年・2006年実績)
青森駅 → 木古内駅 → 五稜郭駅 → 函館駅

※ 2005年・2006年は上磯駅にも停車していた。

[編集] ハーバー函館

JR東日本秋田支社が主体となって運転された臨時列車。運転当初は急行「ハーバー函館」でのちに「ハーバーレインボー」に改称し、その後、特急「ハーバーレインボー」になった。なお、「ハーバーレインボー」時代に1往復だけ大館駅 - 洞爺駅間で運転されたことがある。また夏祭りシーズンは「夏祭りエクスプレス」として運転されたこともあった。車両はJR北海道の「ノースレインボーエクスプレス」を使用していた。その後、特急「ハーバー函館」を数回運転したが、この時はJR東日本青森運転所(当時)の485系1000番台6両編成で運転された。

ダイヤは基本的に秋田発土曜日朝、函館発日曜日の昼であったが、秋田発金曜日の晩発で函館着土曜日の朝着だったこともあった。

[編集] 青森県対北海道連絡列車沿革

[編集] 青函連絡船代替快速「海峡」

ヘッドマークを掲出した牽引機ED79形
  • 1988年昭和63年)3月13日:海峡線が開業。青函連絡船代替および津軽海峡線内の地域輸送列車として青森駅 - 函館駅間を運行する客車快速列車海峡」が運転開始。東北新幹線に接続して盛岡駅 - 青森駅間を運行していた485系電車によるエル特急はつかり」の一部が函館駅まで延長。
  • 1991年平成3年):「はまなす」にB寝台車の連結を開始。
  • 1995年(平成7年)3月1日:「海峡」1往復を毎日運行ながら季節列車化。また、このころまでに、5両編成での運転が主体となる。
  • 1997年(平成9年)3月22日:「海峡」の1往復を「はつかり」に格上げし、「海峡」は季節列車を含めて7往復に減少。また、この時青森始発の「海峡」1号を「はつかり」41号に、函館駅で夜行快速列車「ミッドナイト」に接続する列車を「はつかり」21号から「海峡」13号に立て替えるなど、ほぼ2002年11月30日までダイヤ自体は踏襲される。この改正で1・14号の1往復が臨時列車に格下げ。これ以降「海峡」の地位は単なる青函間連絡列車という地位に甘んじる結果となる。てこ入れの一環として、50系客車「海峡」の一部列車にカラオケ個室を設けた車両を設置(末期は非連結)。
    • 津軽海峡線の開業当初にあった「青函トンネルブーム」は数年で収束し、以後の利用者は年々減少傾向にあった。
  • 1998年(平成10年)3月:津軽海峡線開業10年を記念して映画ドラえもん のび太の南海大冒険』とのタイアップを行い「ドラえもん海底列車」の運転を開始し、以後2002年まで毎年継続。運行中は牽引する機関車にも毎年さまざまなペイントが施された。

[編集] 青森県・北海道連絡特急の登場

  • 2002年(平成14年)12月1日:東北新幹線八戸駅開業により以下のように変更[6]
    1. 「海峡」を廃止。これにより、JRにおける客車を使用した定期普通列車は消滅した。
    2. 「はつかり」を廃止。「はやて」「つがる」「白鳥」(6両)「スーパー白鳥」(5両)運転開始。
  • 2006年(平成18年)3月18日:ダイヤ改正により、以下のように変更[7]
    1. 寝台特急「日本海」1・4号の青森駅以北の区間を「白鳥」「スーパー白鳥」に置き換え、「白鳥」1往復を「スーパー白鳥」に変更。
    2. 「スーパー白鳥」は1両増強し「白鳥」と同じ6両編成となる。
  • 2007年(平成19年)3月18日:「白鳥」「スーパー白鳥」が全車両禁煙となる[8]
  • 2010年(平成22年)12月4日:東北新幹線の全線開業により、運転区間を新青森駅 - 函館駅間に変更[9]

[編集] 日本海縦貫線の「白鳥」

白鳥
特急「白鳥」(2001年1月9日 新疋田駅 - 敦賀駅間)
特急「白鳥」(2001年1月9日 新疋田駅 - 敦賀駅間)
運行鉄道事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
列車種別 特急列車
運転区間 大阪駅 - 青森駅
経由線区 東海道本線湖西線北陸本線信越本線白新線羽越本線奥羽本線
使用車両
(所属区所)
キハ82系(1972年10月まで)
485系電車(1972年10月以降)
運転開始日 1961年10月
運転終了日 2001年3月2日

[編集] 運行概要

大阪駅 - 直江津駅 - 青森駅・上野駅を結んでいた特急「白鳥」は、1961年10月に運転を開始。北陸本線信越本線羽越本線・奥羽本線経由(上野発着列車は、北陸本線・信越本線・高崎線東北本線経由)で運転された。これに先立ち、従来の準急「白鳥」は改正前の9月に「岩木」と改称されている。

大阪駅 - 直江津駅間は、青森駅発着の編成と上野駅発着の編成を併結した多層建て列車として運行された。混乱を防止するため、国鉄内部では青森駅発着の編成を「青森白鳥」、上野駅発着の編成を「信越白鳥」と区分していた。また、「青森白鳥」は大阪駅 - 青森駅間(当時1052.9km)を走るという、昼行特急列車としては日本一の走行距離を有する列車となった。

青森では青函連絡船の深夜便を介して、北海道内の特急「おおぞら」に接続していた。なお、青森以北の深夜便に接続するダイヤは連絡船の便名をとって「1便接続」と呼ばれたが、接続列車の列車番号も1D(「はつかり」、「おおぞら」)、2001D(「白鳥」)など、下一桁が1で統一されており、以後大阪 - 青森間の「白鳥」が廃止されるまで踏襲された。

大阪発基準で「青森白鳥」が下り列車、「信越白鳥」が上り列車となる。このため列車番号は、青森行きが2001D(青森発は2002D)、上野行きが2001D、直江津駅で分割後は2004D(上野発は2003D、直江津駅で併結後は2002D)であった。

2001年3月3日のダイヤ改正により、大阪駅 - 金沢駅間は「雷鳥」に、金沢駅 - 新潟駅間は「北越」に、新潟駅 - 青森駅間は「いなほ」に系統分割することにより、「白鳥」は廃止された[10]

[編集] 停車駅

運転開始時
  • 大阪駅発着編成
大阪駅 - 京都駅 - 米原駅 - 敦賀駅 - 福井駅 - (大聖寺駅) - 〔動橋駅〕 - 金沢駅 - 高岡駅 - 富山駅 - 直江津駅 - 長岡駅 - 新津駅 - 鶴岡駅 - 酒田駅 - 秋田駅 - 大館駅 - 弘前駅 - 青森駅
  • 上野駅発着編成の上野駅 - 直江津駅間の停車駅
上野駅 - 高崎駅 - 横川駅 - 軽井沢駅 - 長野駅 - 直江津駅
  • ( )は大阪行きのみ停車、〔 〕は青森・上野行きのみ停車
2001年3月運転終了時まで
大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - (近江今津駅) - 敦賀駅 - 武生駅 - 鯖江駅 - 福井駅 - 芦原温泉駅 - 加賀温泉駅 - 小松駅 - 松任駅 - 金沢駅 - 高岡駅 - 富山駅 - 魚津駅 - 糸魚川駅 - 直江津駅 - 柏崎駅 - 長岡駅 - 東三条駅 - 新津駅 - 新潟駅 - 新発田駅 - 中条駅 - 坂町駅 - 村上駅 - あつみ温泉駅 - 鶴岡駅 - 酒田駅 - 象潟駅 - 仁賀保駅 - 羽後本荘駅 - 秋田駅 - 東能代駅 - 鷹ノ巣駅 - 大館駅 - 弘前駅 - 青森駅
  • ( )は大阪行きのみ停車

[編集] 使用車両

2001年3月廃止時の編成図
白鳥
← 大阪
青森 →
1 2 3 4 5 6 7 8 9
Rauchen Verboten.svg
Rauchen Verboten.svg
Rauchen Verboten.svg
Rauchen Verboten.svg
G
Rauchen Verboten.svg
Rauchen Verboten.svg
  • Rauchen Verboten.svg=禁煙車
  • 新潟駅 - 青森駅間は逆向き
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

車両は新製されたいわゆるキハ82系が充当された。前年の1960年に開発され、東北本線特急「はつかり」に投入されたいわゆるキハ81系の改良型である。キハ81系は初の特急形気動車であり、急造設計の車両でもあったため、「はつかり」へ投入された際は初期故障を頻発させ、マスコミから「はつかり、がっかり、事故ばつかり」と揶揄される不名誉な前歴があった。そのためキハ82系では、故障防止のために入念な走り込みなどが行われた。それでも運転開始直後の冬には、豪雪によって「白鳥」が運転不能となる事態が発生し、またマスコミから「瀕死の白鳥」と書き立てられたこともあった。

この「白鳥」では青森発着編成、上野駅発着編成ともに、同一のキハ82系標準とされる一等車食堂車各1両を連結した7両編成(運転開始当初は6両)で組成されており、それぞれの有効時間などの兼ね合いで、編成毎に食堂車が営業していた。調理、給仕を行う日本食堂も、青森駅発着編成は青森店、上野駅発着編成は上野店と、担当する営業所が分かれていた。

1972年10月に羽越・奥羽本線が電化されたことにより、青森運転所(現在の青森車両センター)の485系電車に置き換えて電車特急化され、当時は「運行距離世界最長の電車列車」と称された。

[編集] 能生騒動

特急「白鳥」運転開始時といえば能生騒動が有名である。当時は単線のため、すれ違い列車待ち合わせのため能生駅新潟県西頸城郡能生町、現在の糸魚川市)に「白鳥」が運転停車するダイヤが組まれたが、誤って駅の時刻表や一般の時刻表に発車時刻が掲載され、能生駅に客扱いをすると伝えられ、一漁村である能生駅に新しい特急列車が停まるということで、地元はたちまちお祭り騒ぎになってしまった。そして運転開始日に能生駅に大勢の人が「白鳥」を出迎えたが、「白鳥」はただ停まるだけでドアを開けずにそのまま走り去ってしまい、地元の人々は愕然としたという。騒動は国鉄の不祥事としてマスコミによって日本中に伝えられ[11]、「能生(のう)はNO!」などという流行語まで生まれた。

[編集] 沿革

特急「白鳥」(1983年 山崎駅付近)
特急「白鳥」上沼垂色グレードアップ編成(1991年 青森駅)
(東海道本線大阪 - 京都間、1987年8月15日)

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  • 1961年(昭和36年)10月 サンロクトオダイヤ改正により、大阪駅 - 直江津駅 - 青森駅・上野駅で「白鳥」の運転を開始。80系気動車を使用。
  • 1965年(昭和40年)10月:上野発着列車を上野駅 - 金沢駅間運転の「はくたか」として分離し、「白鳥」は大阪 - 青森間特急のみの名称となる。この間、1962年6月に北陸トンネルが開通した際に、郵政省が発行した記念切手の図柄に、トンネルを走行する「白鳥」が採用された。
  • 1972年(昭和47年)10月:羽越・奥羽本線の電化に伴い、大阪駅 - 青森駅間の全線電化が完成。「白鳥」を485系電車に置き換え電車化。
  • 1975年(昭和50年)3月:山科駅 - 近江塩津駅間を湖西線経由に変更。
    • これにより、運行距離が1040.0kmとなったが、同時に延伸開業した東海道山陽新幹線ひかり」の東京駅 - 博多駅間直通列車が1069.1km(実キロ)と29.1km長くなった関係で「在来線運行距離最長の電車列車」と称される。また、廃止までこの走行距離は続くこととなる。
  • 1978年(昭和53年)10月:「白鳥」のヘッドマークに「飛び立つハクチョウ」を描いたイラストマークに変更。
  • 1982年(昭和57年)11月15日ダイヤ改正により、従来の金沢 - 青森間急行「しらゆき」を格上げする形で、福井駅 - 青森駅間に「白鳥」1往復を増発し、「白鳥」は計2往復となる。
  • 1984年(昭和59年)11月1日:大阪発着の「白鳥」2・3号に連結されていた食堂車の営業を休止。
  • 1985年(昭和60年)3月:福井駅 - 青森駅間「白鳥」1・4号は、「北越」と「いなほ」の2列車に系統分割される形で廃止され、「白鳥」は再び1往復となる。
    • 残存した大阪駅 - 青森駅間の「白鳥」に連結されていた食堂車の連結を廃止。また車両受け持ちを向日町運転所(現在の京都総合運転所)に移管。
  • 1986年(昭和61年)11月:「白鳥」の車両受け持ちを上沼垂運転区(現在の新潟車両センター)に移管。
    • JR化後に同所所属車はグレードアップが行われ、指定席車のシート交換やピッチ拡大、自由席車を簡易リクライニングシートに統一、塗色変更などが行われる。
  • 1988年(昭和63年)3月:青函トンネル開通に伴い、「白鳥」が青森駅で接続する対北海道ルートは、従来の青函連絡船から青森 - 札幌間運行の夜行急行「はまなす」へと切り替えられる。
    • しかし、すでに1980年代以降、「白鳥」の京阪神北海道連絡の役割は航空機利用へのシフトに伴いほとんど失われていた。この「白鳥」と「はまなす」の接続は、秋田駅 - 弘前駅間辺りの地域から北海道へ向かう人や、「北海道周遊券」などの特別企画乗車券を利用する者に使われた程度だったと言われている。また、対北海道連絡の役割以外にも、東北地方北陸地方・近畿地方を結ぶ特急列車として観光客・帰省客に多く利用されていた。
  • 1997年(平成9年)3月:車両受け持ちを京都総合運転所に移管。ただし、担当する車掌は、廃止されるまで全区間JR東日本(新潟運輸区秋田運輸区)のまま。
  • 1999年(平成11年):「白鳥」の秋田駅 - 青森駅間の車内販売営業が廃止される。
  • 2001年(平成13年)3月3日:ダイヤ改正で「白鳥」を以下の3系統の特急に分割することとなり、大阪駅 - 青森駅間の「白鳥」は約40年の歴史を終えた。これにより、昼行列車で新潟駅を跨いで運行する列車が無くなった。
    • 大阪駅 - 金沢駅・富山駅間:「雷鳥」「サンダーバード」
    • 金沢駅 - 新潟駅間:「北越」
    • 新潟駅 - 青森駅間:「いなほ」[12]

[編集] 脚注

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  1. ^ 東北新幹線新青森開業に伴う特急「スーパー白鳥・白鳥」の運転区間について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2010年5月11日
  2. ^ 平成22年12月ダイヤ改正について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2010年9月24日
  3. ^ 789系0番台のトレードマークである「HEAT789」ロゴは存在しない。
  4. ^ この国鉄色の編成は2006年に「あかべぇ」色に改造され、磐越西線快速「あいづライナー」に使用されている。
  5. ^ 2010年12月ダイヤ改正 (PDF) - 東日本旅客鉄道盛岡支社プレスリリース 2010年9月24日
  6. ^ ■平成14年12月ダイヤ改正についてインターネット・アーカイブ) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2002年9月20日
  7. ^ 平成18年3月ダイヤ改正について (PDF)(インターネット・アーカイブ) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2005年12月22日
  8. ^ “スーパー白鳥”“白鳥”が全車禁煙となります (PDF)(インターネット・アーカイブ) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2006年12月22日
  9. ^ 2010年12月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2010年9月16日
  10. ^ -平成13年3月 ダイヤ改正について- I 在来線特急・急行(インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年12月8日
  11. ^ 「ぬか喜びの特急停車 北陸線能生駅 国鉄が不手際」- 朝日新聞 1961年10月3日朝刊
  12. ^ 2010年(平成22年)12月4日ダイヤ改正により、新潟駅 - 秋田駅間が「いなほ」、秋田駅 - 青森駅間を「つがる」に分割。昼行列車で秋田駅を跨いで運行する特急列車が無くなった。

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

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