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2014年7月23日より、京成バスの運行していた[[リムジンバス|空港連絡バス]]「市川・行徳 - 羽田空港線」が運行移管された。
2014年7月23日より、京成バスの運行していた[[リムジンバス|空港連絡バス]]「市川・行徳 - 羽田空港線」が運行移管された。

2021年2月2日に創立20周年を迎えた<ref>[https://transitbus.co.jp/web/20th/ 20周年記念特設サイト] - 京成トランジットバス</ref>。


==本社および営業所==
==本社および営業所==

2021年4月10日 (土) 06:31時点における版

京成トランジットバス株式会社
Keisei Transit Bus Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
272-0127
千葉県市川市塩浜2丁目17-4
設立 1999年2月2日
業種 陸運業
法人番号 4040001028454 ウィキデータを編集
事業内容 一般乗合旅客自動車運送事業
一般貸切旅客自動車運送事業
特定旅客自動車運送事業
代表者 代表取締役社長 藤本剛弘
資本金 9,000万円
純利益 1億0209万4000円(2020年03月31日時点)[1]
総資産 24億8794万1000円(2020年03月31日時点)[1]
従業員数 290人
主要株主 京成電鉄 67%
オリエンタルランド 33%
外部リンク http://www.transitbus.co.jp/
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京成トランジットバス(けいせいトランジットバス)は、主として千葉県市川市船橋市浦安市にて路線バス等の営業を行っているバス事業者である。京成電鉄の連結子会社であり、京成グループの企業の一つである。京成カード(バス定期券のみ)加盟店。

沿革

もともとは東京ディズニーリゾート内の輸送等(東京ディズニーリゾート内ホテル・駐車場 - パーク間、および提携ホテルとリゾートを結ぶ無料送迎バスの運行)を目的として京成電鉄およびオリエンタルランドの出資により1999年2月2日に設立された。

その後、京成電鉄が市川営業所八幡車庫担当路線(浦安線、行徳線、原木線、大洲線)の全線を分社化することとなり、行徳・浦安に至る2線は当社が受け持ち、北側の2線はタクシー会社の市川交通自動車(以下「市川交通」。現:京成タクシー市川)が「市川ラインバス」として受け持つことになった。4線の2社への移管は2001年9月16日である。

京成電鉄の連結子会社(持株比率67%)であるが、東京ディズニーリゾート内の既存の事業も継続していることから、現在でもオリエンタルランドの持分法適用会社(同33%)である。従って東京ベイシティ交通同様、京成電鉄から平成に分割された事業者と言うことはできるが、類する事業者である、ちばフラワーバスちばレインボーバス京成タウンバスちばシティバスちばグリーンバスの5社とは、経営支配的観点で若干異なっている。

2006年5月16日には京成バス船橋営業所の海神線が移管され、船橋市でも路線バスを営業するようになった。また、2009年8月1日をもって市川ラインバスの原木線・大洲線が移管され、市川交通は再びタクシー専業となった。これで、旧・京成電鉄八幡車庫の担当路線すべてを京成トランジットバスが受け持つことになり、路線数は5路線に増えた。なお、移管後も市川交通の本社営業所(旧八幡車庫に所在)にトランジットの車両が待機していることがある。

2014年7月22日より、京王バス東と共同運行で調布駅北口 - TDR間の高速バスを運行開始した[2]

2014年7月23日より、京成バスの運行していた空港連絡バス「市川・行徳 - 羽田空港線」が運行移管された。

2021年2月2日に創立20周年を迎えた[3]

本社および営業所

本社営業所
千鳥営業所

京成電鉄から2路線を受け継いだ2001年9月16日以降、本社営業所は千葉県市川市塩浜(市川塩浜駅の近傍)である。また、2005年3月には、東京ディズニーリゾートパートナーホテルシャトルバスの運行開始に伴い、専用車18台の増車(のちに25台へ増強)への対応と回送距離短縮のために浦安市千鳥に千鳥営業所が開設された。

本社営業所は、全ての一般路線、市川市コミュニティバス南部ルート、東京ディズニーリゾート・グッドネイバーホテルシャトルバスなど千鳥営業所が担当しない貸切特定バス全般、高速バス、空港連絡バス、千鳥営業所は東京ディズニーリゾート・パートナーホテルシャトルバスと、ウイッシュ&ディスカバー・シャトルバス、ディズニーリゾートクルーザーオリエンタルランドキャスト用構内バスを担当する。社番は東京ディズニーリゾート・パートナーホテルシャトルバスがK、オリエンタルランド関連輸送用車がR、ウイッシュ&ディスカバー・シャトル用貸切車がC、それ以外がMを冠している。

なお、車両の検査は京成バス市川営業所に委託している。このため、時折北高校線をトランジットバスの車両が走ることもある。また、教習車が東京ベイシティバスの路線で教習していることもある。

現行乗合路線

浦安線

  • 浦安01: 本八幡駅南口 - 行徳橋北詰 - 押切 - 東京ベイ医療センター - 浦安駅
  • 浦安02: 行徳駅 - 押切 - 東京ベイ医療センター - 浦安駅
  • 浦安03: 本八幡駅南口 - 行徳橋北詰 - 押切 - 行徳駅 - 福栄二丁目 - ハイタウン塩浜 - 新浦安駅
  • 浦安03: 行徳駅 → 福栄二丁目 → ハイタウン塩浜 → 新浦安駅(平日朝1本のみ)
  • 浦安04: 本八幡駅南口 - 行徳橋北詰 - 押切 - 行徳駅
  • 浦安05: 浦安駅 - 東京ベイ医療センター - 南行徳駅 - ハイタウン塩浜 - 市川塩浜駅
  • 浦安06(廃止): 市川塩浜駅 → ハイタウン塩浜 → 行徳高校 → ハイタウン塩浜第二 → ハイタウン塩浜第一
  • 浦安07(廃止): ハイタウン塩浜第二 → ハイタウン塩浜第一 → 市川塩浜駅
  • 浦安08: 新浦安駅 → ハイタウン塩浜 → 行徳高校 → ハイタウン塩浜第二 → ハイタウン塩浜第一
  • 浦安09: ハイタウン塩浜第二 → ハイタウン塩浜第一 → 新浦安駅
  • 浦安10: 新浦安駅 → ハイタウン塩浜 → 行徳高校 → ハイタウン塩浜第一 → 市川塩浜駅
  • 浦安10: 市川塩浜駅 → ハイタウン塩浜 → 行徳高校 → ハイタウン塩浜第一 → 新浦安駅
  • 浦安11: 新浦安駅 → ハイタウン塩浜 → 行徳高校 → ハイタウン塩浜第一 → 新浦安駅
    • 1921年:[葛飾乗合]八幡 - 河原(現・行徳橋南詰) - 欠真間 - 相の川 - 当代島 - 浦安(現在の林屋旅館付近(中央公民館のやや北側))を開通。
    • 大正末期:[葛飾乗合]船橋 - 原木 - 河原 - 浦安、および小松川(現在の京葉交差点付近) - 今井 - 相の川 - 浦安を開通。船橋 - 浦安線はその後の動向が不明。
    • 1942年2月1日:[京成]京成となる。今井 - 小松川は東京市営(現在の都営バス)となる。
    • 戦中: 休止される。
    • 1948年:[京成]本八幡駅 - 猫実(=浦安庚申前)、および今井 - 猫実の運行を再開(これより下は本八幡関係のみ記述する)。
    • 1963年3月以前:[京成]本八幡駅 - 行徳橋南詰 - 下妙典 - 徳願寺前(のちの寺町通り) - 相の川 - 猫実(または今井)を開通。下新宿経由の今井便もあった。その当時から、寺町通りが一方通行だったため、浦安方面のみの運行であった。また、行徳街道経由のほうが多かったようだ。
    • 1969年:[京成]本八幡駅 - 浦安車庫(のちのTDL直通バスターミナル、現・浦安駅入口と神明裏の中間)に変更。
    • 1971年12月:[京成]「水にかこまれたまち」によれば「ワンマン化に伴い、妙典経由便を廃止」と記述されている。詳細不明。
    • 1976年11月16日:[京成]本八幡駅 - 浦安橋南詰 - 押切 - 行徳駅 - 行徳高校を開通。
    • 1988年12月1日:[京成]相の川経由便を浦安駅南口(現在の東京ベイシティ交通の浦安駅入口停留所のやや西側付近)に短縮。行徳便を新浦安駅まで延長。本八幡駅・富浜 - 押切 - 行徳駅 - 郵政寮 - 浦安駅南口を開通。
    • 平成:[京成]新浦安駅発着便を美浜東団地経由から浦安警察経由に変更
    • 1995年4月1日:[京成]郵政寮経由便を廃止。相の川経由便を浦安駅までに短縮。
    • 1997年7月6日:[京成]本八幡駅 - 行徳橋南詰 - 押切 - 行徳駅 - 宝二丁目 - 富浜を開通。
    • 2001年9月16日: 京成トランジットバスの路線となる。本八幡駅 - 行徳駅 - 富浜の運行がなくなる。行徳駅 - 相の川 - 浦安駅を開通。
    • 2010年1月18日: 浦安05系統(浦安駅 - 東京ベイ医療センター - やなぎ公園 - ハイタウン塩浜 - 市川塩浜駅)を開通。ただし、平日のみ運行。
    • 2011年7月16日: 浦安05系統平日のみ運行から土日祝も運行開始。
    • 2013年12月28日: 浦安06~09系統 新規開業。
    • 2017年3月16日: 浦安06・07系統廃止。浦安10・11系統新設。
    • 2018年7月16日: 浦安05系統の経路変更。南行徳駅を経由するようになる。

浦安01〜04系統は主に行徳街道を走行する路線である。古くからある路線のため、本八幡駅前や行徳橋など狭い区間がかなり多い。本八幡駅前の停留所は駅からやや離れており、100mほど南に行ったMEGAドン.キホーテ(旧・長崎屋)の前から発車する。浦安02・04は出入庫を兼ねていて、ほとんどの便は行徳駅到着後同じ車両で塩浜03・行徳04として運行される。逆方向も同様で、塩浜03系統は行徳駅到着後全便が浦安02・04となる。浦安05系統はそれまで回送で行われてきた浦安駅 - 本社営業所の区間を市川市の要望で旅客化した路線である。浦安08〜11系統は新浦安駅・市川塩浜駅とハイタウン塩浜を結ぶ路線で、2013年に新規開業した区間を経由している。

浦安線の系統番号は京成電鉄の時には存在せず、トランジットに移管後に設定された。起終点の頭文字+番号で接続する駅などで番号が被らないようにするのが本来慣例であるが、千葉県内では特に系統番号を掲出することが義務付けられておらず各社バラバラの系統番号を設定している。新浦安駅では[浦安03]系統とベイシティ交通の[3]系統の番号が重複している。また[浦安03]系統は本来浦安駅には行かずに新浦安駅に行くので本来は[新浦03]となる訳だが、これはこの路線も含めて浦安線という意味であえて[浦安03]系統としている。

行徳線

  • 行徳01: 富浜 - 宝二丁目 - 行徳駅(朝のみ)
  • 行徳02: 妙典駅 - 宝二丁目 - 行徳駅(10時以降)
  • 行徳03: 富浜 - 行徳中央公園入口 - 第七中学校 - 行徳駅
  • 行徳04: 行徳駅 → 行徳中央病院 → 幸一丁目
  • 塩浜01: 富浜 - 宝二丁目 - 市川塩浜駅(朝のみ)
  • 塩浜02: 妙典駅 - 宝二丁目 - 市川塩浜駅(10時以降)
  • 塩浜03: 行徳駅 - 新浜小学校 - 行徳中央病院 - 市川塩浜駅
  • 妙典01: 妙典駅 → ヴェレーナシティ行徳 → 妙典駅(10時以降)
  • 妙典02: 妙典駅 → ヴェレーナシティ行徳 → 行徳総合病院
  • 富浜01: 富浜 → ヴェレーナシティ行徳 → 富浜(朝のみ)
  • 富浜02: ヴェレーナシティ行徳 → 行徳総合病院 → 富浜
    • 昭和40-50年代:[京成]本八幡駅 - 妙典三丁目 - 富浜 - 行徳駅 - 行徳支所を開通。
    • 1981年4月1日:[京成]本八幡駅 - 行徳橋南詰 - 下妙典 - 妙典三丁目 - 稲荷木二丁目 - 本八幡駅を開通。
    • 1988年12月1日:[京成]本八幡駅 - 妙典三丁目 - 富浜 - 市川塩浜駅を開通。本八幡駅 - 行徳橋南詰 - 下妙典 - 富浜 - 行徳駅 - 行徳支所を開通。妙典線は廃止。
    • 1995年4月1日:[京成]下妙典経由便を廃止。
    • 1997年7月6日:[京成]行徳支所発着便をすべて富浜止まりに短縮。
    • 2000年9月16日:[京成]市川塩浜駅便を富浜 - 市川塩浜駅に短縮。妙典駅 - 宝二丁目 - 行徳支所(または市川塩浜駅または本八幡駅南口)を開通し、こちらが本線となる。
    • 妙典駅開業にともない、富浜停留所は朝のみの使用となる。
    • 2001年9月16日: 京成トランジットバスの路線となる。行徳駅 - 市川塩浜駅を開通。
    • 2002年1月16日: 行徳便が富浜・妙典駅 - 行徳駅に短縮。
    • 2012年7月16日: 行徳03系統 路線開設。
    • 2014年3月20日: 妙典01・02系統、富浜01・02系統(妙典駅・富浜 - ヴェレーナシティ行徳)路線開設。
    • 2019年3月16日: 行徳04系統(行徳駅 → 幸一丁目)新設。

主に行徳地区南部を走行する路線である。市川塩浜駅発着路線は出入庫を兼ねている。この路線の特徴としては、朝ラッシュ時(行徳01と塩浜01の運行時間帯)とそれ以外の時間帯によって乗車方法が異なることである。朝ラッシュ時は前乗り後降りで運賃は前払い(申告制)を、それ以外の時間帯は後乗り前降りの整理券方式を採用している。これは朝ラッシュ時の乗降時間の短縮のためである。(このため各ターミナル駅では前後両方の扉が開くという放送が入る。)なお、前乗り時間帯は車両の前面に「前乗り」と書かれた黄色いボードが置かれ行先表示LEDにも「前払い」と表示される。 行徳03系統は富浜停留所近くの東西線高架下にあるバス折返場と行徳駅との回送区間を旅客化したものである。行徳04系統は夜間の塩浜03系統市川塩浜駅行の一部便を幸一丁目行に変更したもので、これにより同地区への利便性が向上した。

行徳線の系統番号は浦安線と同じく京成電鉄の時には存在せず、トランジットに移管後に設定された。

海神線

  • 西船21: 西船橋駅 - 西船二丁目 - 山手三丁目 - 諏訪神社
西船橋駅を発着する海神線
    • 1959年4月8日:[京成]西船橋駅 - 海神駅 - ひなぎく幼稚園 - 諏訪神社を開通。船橋営業所担当。
    • 1991年6月21日:[京成]西船橋駅 - 西船二丁目 - ひなぎく幼稚園 - 諏訪神社に変更。
    • 2006年5月16日:京成トランジットバスの路線となる。
    • 2020年3月16日:朝・夜一部便の経路変更により、ひなぎく幼稚園 - 山手2丁目 - 希望荘前区間を通過する便が誕生[4]

この路線については 京成バス市川営業所#ファイターズタウン線 も参照のこと

海神線はもともと海神駅をまわって諏訪神社に至る路線であった。そのころは、あまりに道の狭さに、海神駅前の踏切に船橋営業所の誘導員がいた。

その後、海神駅付近の道路が慢性的に渋滞するようになり、正常運行が難しいこともあってか、新道が完成するとそちらの方を経由してから諏訪神社に行くようになった。海神駅は通らなくなったが、一応海神五丁目の端を通過している。団地入口からそのまま環状道路を走ればすぐに諏訪神社に到着するが、行田団地線との差別化と沿線住民と利便のためにVターンで逆行してひなぎく幼稚園を経由するという変則的なルートを通る。ひなぎく幼稚園から山手三丁目までは道が狭く、中型車を使用している。この路線は運行本数がもともと少なかったのだが、年を経るごとにさらに少なくなっている。この線の独自区間とも言える山手三丁目付近においては海神線が走る1つ東側の道を船橋新京成バスの建鉄循環線が並行して走行しており事実上競合している。さらに2015年には平日昼間のみの運行とはいえ、京成バス市川営業所と船橋新京成バス共同運用による船橋行田線が開通し、建鉄循環線のルートからひなぎく幼稚園を経由し更に海神線のルートを北上して直接行田団地に入ることで新たな競合相手を迎えることになった。このような状況の中、便数は徐々に減り、京成バスとしての路線の維持が難しくなってきたため、京成トランジットバスに移管された。なお移管日時点において、車両は京成のものをそのまま使用していたが、排気ガス規制で継続検査が通らなくなったため廃車し、現在は小豆色の中型AT車を使用している。

原木線

原木線の変遷
  • 二俣01: 本八幡駅 - 稲荷木保育園入口 - 高谷 - 原木中山駅 - 二俣新町駅入口
    • 戦前:[葛飾乗合]今井 - 今井橋 - 行徳橋 - 原木 - (現・西船橋駅の南側) - 本町 - 船橋駅を開通。(廃止日不明)
    • 1943年:[京成]京成電気軌道となる。当時の運行状況は不明。
    • 1958年12月20日:[京成]原木線として、本八幡駅 - 西船橋駅を開通。
    • 1963年2月1日:[京成]高谷線(本八幡駅 - 行徳橋北詰 - 埋立3号地 - 三菱石油前)を開通。なお、バス停などは「埋立地」行となっていた。
    • 昭和40年代:[京成]原木線を、本八幡駅 - 二俣団地に変更。
    • 昭和40年代:[京成]高谷線を廃止。
    • 1989年6月30日:[京成]本八幡駅 - 二俣新町駅に変更。
    • 2001年9月16日:[市川ライン]市川交通自動車(市川ラインバス)となる。
    • 2009年8月1日: 市川交通自動車から京成トランジットバスに移管
    • 2020年3月10日3月15日行徳橋架け替え工事による通行止めに伴い、大和田兜橋・一本松・稲荷木・行徳橋北詰区間を運転を取りやめ、産業道路京葉市川ICへと迂回する運行を行った。[5]
    • 2020年3月16日:行徳橋架け替え工事で用いた迂回経路へ正式に変更された。これにより、大和田兜橋・一本松・稲荷木・行徳橋北詰区間の運行を終了し(浦安01・03・04系統は引き続き経由する)、新規区間に「稲荷木保育園入口(とうかぎほいくえんいりぐち)」バス停を新設した[4]

この線は、もともと船橋と行徳地区・今井を結ぶ路線であった。その後、本八幡駅 - 西船橋駅になり、二俣団地ができたときに、本八幡駅 - 二俣団地に変更になり、京葉線開通で二俣新町駅に至った。ただし、終点の二俣新町駅入口停留所はJRの駅から大変離れている。バスが国道357号を横切ることができず、地下道による徒歩連絡となっているためである。行徳橋北詰 - 原木東口の道路の幅員が大変狭いことが路線の特徴である。1963年から約10年間にわたり、支線的存在である高谷線が、本八幡駅 - 埋立3号地 - 三菱石油前間に数往復程度運行されていた。

なお、市川交通自動車に移管されたときの路線の変更はないが、本数が少なく、長く待たされることが多く、本八幡駅でも原木中山駅でも二俣新町駅でも駅とバス停が若干か、かなり離れているなどして不便なため抜本的な改良が望まれており、市議会では、原木 - 西船間のバス路線復活[6] や、京成電鉄直営時代に存在していた西船橋駅 - 二俣新町駅間の二俣線復活[7] も要望されている。

南部区間では、21世紀になってから、東京エアカーゴシティターミナルが撤退した跡地にコーナンが造られているなどの大変化がある。現在この辺りでは、会員制バスのJBSバス[8] が運転されているが、乗車には会員券か臨時会員券が必要である。

大洲線

大洲線の変遷
大洲線の変遷(市川駅付近)
  • 市川01: 市川駅 - 大洲防災公園 - 本八幡駅南口
  • 市川02: 市川駅 → 大洲防災公園 → 大和田兜橋 → 行徳橋北詰 → 行徳駅 → 行徳中央病院 → 幸一丁目(深夜バス、平日深夜のみ)
  • 市川04: 行徳駅 → 行徳橋北詰 → 大和田兜橋 → 大洲防災公園 → 市川駅(朝のみ)
    • 1970年:[京成]市川駅【北口】 - 市川広小路 - 大洲町 - 本八幡駅を開通。
    • 昭和40年代:[京成]市川駅南口発着に変更。
    • 1976年11月12日:[京成]警察廻り(市川駅 - 大洲町 - 市川警察 - 市役所 - 京成百貨店入口)を開通。(京成百貨店入口 - 八幡車庫を回送。)
    • 1989年6月30日:[京成]警察廻りを廃止し、市川駅または本八幡駅 - 市川警察(移設) - 市川東病院 - 西船橋駅南口を開通。
    • 1995年4月1日:[京成]本八幡駅 - 市川警察 - コルトンプラザ現代産業技術館を開通。
    • 1997年7月14日:[京成]西船橋駅南口発着便を廃止。コルトンプラザ発着便を市川駅との往復に変更。
    • 2001年7月16日:[京成]コルトンプラザ発着便を廃止。
    • 2001年9月16日:[市川ライン]市川ラインバスとなる。
    • 2009年8月1日: 市川交通自動車から京成トランジットバスに移管
    • 2010年8月16日: 市川01系統と市川02系統にて深夜バス運行開始(平日のみ運行)
    • 2010年12月4日: 市川04系統を開設
    • 2019年3月16日: 市川02系統を幸一丁目まで延伸。

市川駅南口から南の大州町を経由して本八幡駅南口まで行く。市川駅南口を発着する唯一の路線でもある(開通当初のごくわずかな時期は市川駅北口発着だった。図を参照)。江戸川に沿った線形と言えるが、少し離れたところを走るのでバスから川自体を見ることはできない。

この路線は1970年に市川駅 - 本八幡駅間で営業を開始したが、その後東側にも足をのばすようになった。1976年には市川警察を経由する便(警察廻り)が開通し、1989年にはさらに西船橋駅南口まで足を伸ばした[9]。しかし、これらの便は本数があまり多くないことなどからあまり乗客が定着せず、1997年7月に廃止されてしまった。

このほか千葉県立現代産業科学館への足として、1995年に本八幡からの支線が設けられたこともある。隣接したところにショッピングセンターであるニッケコルトンプラザがあったため、終点の停留所名は「コルトンプラザ現代産業科学館」という非常に長いものになった。しかし、コルトンプラザ、現在産業科学館のどちらに行くにしても本八幡駅から徒歩での移動が難しくないため、乗客は定着しなかった。このためわずか2年後の1997年に市川駅発着に変更を行なったが、それでも改善が見られず、結局廃止となった。なお現在は、コルトンプラザへは京成バスシステムによる無料送迎バスが、また現代産業科学館へは京成バス本73系統(最寄停留所は「現代産業科学館・メディアパーク」)が、いずれも本八幡駅北口より運行されている。

市川市コミュニティバス「わくわくバス」

高速バス

  • 調布駅 - 東京ディズニリゾート線
  • 東京ディズニーランド - 東京ディズニーシー - 調布駅(北口)
  • 座席定員制
  • 2014年7月22日 運行開始
  • 京王バスと共同運行
  • 東京都調布市の京王線調布駅と、東京ディズニーリゾートを直行で結ぶ路線
  • いわき・日立 - 東京ディズニリゾート線
  • 東京ディズニーシー - 東京ディズニーランド - 新田中内 - 多賀市民プラザ - 日立市役所前 - 北茨城IC - いわき勿来IC - いわき湯本 - いわき好間 - (いわき中央インター) - 好間一小 - いわき駅
  • 座席指定制(発車オーライネットなどで販売)
  • 東京ベイシティ交通からの運行移管により、2016年4月1日より運行開始
  • 新常磐交通茨城交通と共同運行
  • 福島県いわき市から茨城県日立市経由で、東京ディズニーリゾートを結ぶ路線
  • 往復割引あり
  • 得10(とくてん)スタンプ(1乗車でスタンプ1個押印。スタンプを10個集めると、次回当路線1往復を無料となるサービス)を実施
  • 川越・大宮 - 東京ディズニーリゾート線
  • 東京ディズニーランド - 東京ディズニーシー - 大宮駅西口 - 川越駅西口 - 本川越駅 - 札の辻 - 神明町車庫
  • 座席定員制
  • 東京ベイシティ交通からの運行移管により、2016年4月1日より運行開始
  • 東武バスウエストと共同運行。
  • 埼玉県川越市から同県さいたま市を経由で、東京ディズニーリゾートを結ぶ路線
  • 回数券(発売金額5,000円(310円券×15枚+150円券×10枚))を発売
  • 交通系ICカードでの運賃支払いが可能
  • 武蔵浦和・池袋 - 東京ディズニーリゾート線
  • 東京ディズニーランド - 東京ディズニーシー - 池袋駅西口 - 武蔵浦和駅西口 ※京成トランジットバスは池袋駅西口~TDR間のみ運行
  • 2017年9月16日より運行開始
  • 座席定員制
  • 国際興業、京成バスと共同運行
  • 埼玉県さいたま市の武蔵浦和駅を起点に池袋駅を経由して東京ディズニーリゾートを結ぶ路線
  • 大江戸温泉物語(お台場)・東雲車庫・東雲イオン前・銀座駅・東京駅鍛冶橋駐車場 - 東京駅八重洲口 - 成田空港
  • 2020年2月1日より運行開始
  • 座席定員制(一部便は座席指定制)
  • 京成バス、京成バスシステム成田空港交通JRバス関東平和交通あすか交通西岬観光と共同運行
  • お台場、東雲、銀座、東京駅と成田空港を結ぶ高速バス路線。京成グループが運行する「東京シャトル」、「有楽町シャトル」と、ビィートランセグループとJRバス関東が共同運行する「THEアクセス成田」が2020年2月1日に統合され運行開始。京成トランジットバスはこの統合時より正式参入している。
  • 幕張メッセ - 渋谷駅線
幕張メッセ発渋谷マークシティ行きの臨時直通バス
  • 横浜駅 - 東京ディズニーリゾート線
  • 東京ディズニーランド - 東京ディズニーシー - 横浜駅東口
  • 座席定員制
  • 京成バスから高速路線バスの管理の受委託制度により受託
  • 多客日の臨時便を受託
  • 東京駅 - カシマサッカースタジアム(直行便)
  • 東京駅 - カシマサッカースタジアム
  • 座席指定制(高速バスネットで販売)
  • 京成バスから高速路線バスの管理の受委託制度により受託
  • カシマサッカースタジアムでのJリーグ試合開催日の臨時便を受託

空港連絡バス

  • 市川・行徳-羽田空港線
  • 市川駅(南口) - 富浜(妙典駅) - 行徳駅 - 羽田空港(国内線・国際線)
  • 2010年7月16日運行開始(2014年7月23日より運行移管)
  • 東京空港交通と共同運行
  • 京成バスが運行していた空港連絡バスの市川・行徳 - 羽田空港線が2014年7月23日より運行移管された
  • 空港バスチケットサービス対象路線
  • 羽田空港行きのみPASMO・Suica利用可能
  • エアポートバス東京・成田

花火大会開催時

毎年8月第1土曜日に「市川市民納涼花火大会」が開催される。当日は夕方以降、大洲線と空港連絡バスの運行区間が以下のとおり変更となる。

大洲線
花火大会開催時の大洲線
  • 本八幡駅 - 大洲防災公園(花火大会会場)
「大洲防災公園 - 大洲町 - 市川駅」間は運休となる。
行先表示は「[臨時]本八幡駅→花火大会会場」(帰りの場合は「[臨時]花火大会会場→本八幡駅」)となる。
なお、大洲防災公園(花火大会会場)の本八幡駅方面の乗り場は大洲防災公園内に設置される。
空港連絡バス
  • 富浜(妙典駅) - 行徳駅 - 羽田空港
「市川駅 - 富浜(妙典駅)」間は運休となる。

東京ディズニーリゾート輸送

ディズニーリゾートクルーザー

詳しい内容は、ディズニーリゾートクルーザーを参照。

ディズニーリゾートクルーザーは、東京ディズニーリゾート内のオフィシャルホテルとパークを連絡する無料シャトルバスであり、京成トランジットバスは、こ のうち「Aルート」と「Bルート」と呼ばれる路線をアメリカンテイストの専用バスで運行している。

「Aルート」はディズニーアンバサダーホテル(以下DAHと略記)と東京ディズニーランド東京ディズニーシーそれぞれのパークを結ぶ2路線がある。これらの路線は当初DAH所有の自家用車が使用され運行管理を大新東に委託していたが、2016年4月より当社が受託しさらに同年夏より各車両が順次当社に移籍し貸切車として登録され現在も運行中である。

「Bルート」には路線が6つあり、それぞれディズニーリゾートラインベイサイド・ステーション駅と、各オフィシャルホテル(東京ベイ舞浜ホテル ファーストリゾートヒルトン東京ベイシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルホテルオークラ東京ベイグランドニッコー東京ベイ 舞浜東京ベイ舞浜ホテル)を直結するものである。

東京ディズニーリゾートパートナーホテルシャトル

東京ディズニーリゾートパートナーホテルシャトルは、リゾート内でオフィシャルホテルに次ぐランクの公認ホテルであるパートナーホテルとパークを連絡する無料シャトルバスであり、アメリカ横断バスをイメージした車両で運行される。運行開始当初は貸切免許によっていたが、現在は特定免許での運行となっている。

路線はいずれも東京ディズニーランドから東京ディズニーシーを経由して各ホテルへ直通するもので、京成トランジットバスでは、浦安ブライトンホテルオリエンタルホテル東京ベイ三井ガーデンホテルプラナ東京ベイの各ホテルを連絡する路線を担当している。2016年2月まではファウンテンテラスホテル、5月まではパームテラスホテルへも運行していた。

東京ディズニーリゾートグッドネイバーホテルシャトル

東京ディズニーリゾート・グッドネイバーホテルシャトルは、上記2ホテル群に次ぐランクで主に浦安市外の近隣地区にある公認ホテルとパークを連絡する無料シャトルバスであり、高速型の車両で運行される。全線が京成トランジットバスによる運行である。運行開始当初は貸切免許によっていたが、現在は特定免許での運行となっている。そのため、車両も特定登録であるが増便や代走は貸切登録に変更された車両が使用されることがある。

路線はいずれも東京ディズニーランドから東京ディズニーシーを経由して各ホテルへ直通するもので、都内の8ホテル(京王プラザホテル東京ベイ有明ワシントンホテルグランドニッコー東京 台場ヒルトン東京お台場第一ホテル両国東武ホテルレバント東京ホテルイースト21東京相鉄グランドフレッサ 東京ベイ有明)と千葉県内の2ホテル(京成ホテルミラマーレホテルニューオータニ幕張)を連絡している。

ウイッシュ&ディスカバー・シャトル

パートナーホテルであったパーム&ファウンテンテラスホテルが、ディズニーホテルにリブランドされ2016年6月1日にオープンした東京ディズニーセレブレーションホテルと各パークを連絡する。当初は旧ファウンテンテラスホテルであるウィッシュ棟のみがオープンしたためウィッシュ棟発着のみだったが、旧パームテラスホテルであるディスカバー棟が追って9月10日に開業したため、名称はそれを先取りして「ウイッシュ&ディスカバー・シャトル」となっている。他のホテル送迎と異なり、貸切免許での運行となっている。

車両

路線車は京成バス市川営業所だった時代と同じく小型車を除いてすべていすゞエンジンの車両である。また、ほとんどの路線車が大型車はいすゞ・エルガ、中型車はいすゞ・エルガミオとなっている。

車体はジェイ・バス(旧IKコーチいすゞバス製造)製のもののほかに富士重工業製のものが存在していたが、現在はほとんどがジェイ・バス製である。カラーリングは小豆色一色に黄色で「TRANSiT」のロゴが入り、ノンステップバスは黄色のアクセントラインが加わる。分社化当初は京成バスと同じカラーリングも存在したが、後年市川ラインバスからの転入車も塗り替えられて統一された。導入された新車はすべて中型大型を問わずAT車となっている。京成グループのバス事業者としては、早い時期から持ち手が進行方向に対して垂直向きで握りやすい五角形の吊革を採用しており、現在では五角形の吊革を取り付けている車両が多い。京成バスからの移籍車も存在し、内装に一部トランジット自社発注車との相違点があるが、移籍車も小豆色のトランジット標準色に塗り替えられている。小型車は日野・リエッセで、主に原木線で使用されている。

東京ディズニーリゾート関連は、TDRを経営・運営するオリエンタルランドが、車両デザインを日野自動車系列のアトラデザイン(当時)に依嘱したためか日野車が中心で、ディズニーリゾートクルーザーレインボーRJ・レインボーII・レインボーHRブルーリボンIIパートナーホテルシャトルブルーリボンシティおよびブルーリボンIIをベースに東京特殊車体がオリジナルボディを架装、または標準ボディをアレンジしている。なおパートナーホテルシャトルは車両点検や故障時の代走、繁忙期の応援として路線車と同色(元パーキングシャトルの全塗装車)で用意した予備車や青色濃淡塗装の貸切登録の路線車(オフィシャルホテル等のスタッフ送迎貸切用)、更に足りないときは塩浜営業所の路線車を使用することがある。2016年6月1日より運行を開始したウイッシュ&ディスカバー・シャトルは専用ラッピングを施した三菱ふそうトラック・バス製のエアロスターを使用している。2014年5月1日に大新東から引き継いで運行を開始したオリエンタルランドキャスト輸送用車は専用塗色のいすゞ・エルガハイブリッドを使用している。そのほか、オフィシャルホテル等のスタッフ送迎貸切車が在籍し、こちらは青系濃淡塗装にトランジットバスのロゴが入っている。これらスタッフ送迎車は貸切登録のいすゞ・エルガ(いすゞバス製造製車体・富士重工業製車体)である。また、同様の塗装でトランジットバスのロゴがなく、東京ディズニーリゾートのロゴが入った日野・ブルーリボンIIが存在している。この車両は大新東からの移籍車で元々オリエンタルランド構内輸送用であった。

グッドネイバーホテルシャトルは当初は日野・セレガシリーズが中心だったが、2014年に三菱ふそう・エアロエースが加わっている。2005年に新浦安地区のグッドネイバーホテルがパートナーホテルに切り替わったため、一部が一般貸切用になりグッドネイバーホテル表記の無いものに塗装変更された。また高速バス用として乗合登録に変更された車両もあるほか、京成バス新習志野高速営業所および京成バスシステムに転出した車両もある。これらの用途は窓下の帯の色で判別できる。赤帯=特定登録(グッドネイバーシャトル)、黄帯=貸切登録(一般貸切用)、青帯=乗合登録(高速バス用)。

高速バスは新車のエアロエースに加え、前述のように元グッドネイバーホテルシャトルのセレガRが転用される。京成グループ他社からは京成バス新習志野高速営業所から三菱ふそう・エアロバスが、東京ベイシティ交通からいすゞ・ガーラ(2代目)が転入している。

その他、トヨタ・ハイエース日野・リエッセIIがある。ハイエースは当初はピンク色だったが現在はシルバーになっている。少人数の貸切や運転手の交代要員の輸送などに使用している。

脚注

  1. ^ a b 京成トランジットバス株式会社 第22期決算公告
  2. ^ 会社概要 京成トランジットバス公式Webサイト
  3. ^ 20周年記念特設サイト - 京成トランジットバス
  4. ^ a b ダイヤ改正のお知らせ(二俣01・西船21・市川01)2020年3月16日(月)実施”. 京成トランジットバス (2020年2月28日). 2020年5月17日閲覧。
  5. ^ 行徳橋架け替え工事に伴う、迂回運行(二俣01系統)について”. 京成トランジットバス (2020年2月28日). 2020年5月17日閲覧。
  6. ^ 6月市議会、議案質議に入る(松永修巳 質問) - 市川ジャーナル
  7. ^ 会議録 (2005年6月 第6日目 2005年6月17日 ) - 市川市
  8. ^ 2003年までは原木ターミナルサービスが担当していた。
  9. ^ これは、京葉線の開通を機とした当時の八幡車庫担当の抜本的路線改変の一つである。

関連項目

外部リンク