関鉄パープルバス

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関鉄パープルバス株式会社
Kantetsu Purple Bus Co., Ltd.
Kantetsu Purple Bus Head Office.jpg
本社営業所(券売所)
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
315-0022
茨城県石岡市行里川5番地18
本店所在地 304-0067
茨城県下妻市下妻乙1274番地
設立 1978年昭和53年)9月26日
業種 陸運業
法人番号 9050001013764
事業内容 一般乗合旅客自動車、一般貸切旅客自動車運送事業
代表者 長津博樹(代表取締役社長)
資本金 3000万円
従業員数 22名(臨時社員を除く)
主要株主 関東鉄道(株) 100%
外部リンク http://kantetsu.co.jp/green-bus/
特記事項:関東鉄道連結子会社。関東鉄道バス部門の下妻管内の分社化。2001年6月1日営業開始。
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一般路線バス車両。関東鉄道の塗色と基本は同じで、側面社名表示と前面の「パープルちゃん」マークが相違点である。
関鉄パープルバスの貸切・高速仕様車(筑波山直行シャトルバス)

関鉄パープルバス株式会社(かんてつパープルバス、: Kantetsu Purple Bus Co., Ltd.)は、茨城県でバス事業を営む関東鉄道グループのバス会社である。関東鉄道の連結子会社

概要[編集]

おもに路線バスを運行する。設立時には、営業所用地・建物、バス車両などほとんどの資産を関東鉄道下妻営業所(設立直前の名称はつくば北営業所下妻車庫)からそのまま引き継いだ。

社名のパープル(purple)は、「」を意味する英語で沿線地域から見える筑波山の雅称が峰であることに由来とする。

2008年時点では、一般路線車と貸切仕様車が混ざって運用される「筑波山シャトルバス」の一部便を分担するほかは、基本的に一般路線が主体である。一般路線の営業エリアはつくば市、下妻市、常総市土浦市である。2016年10月より開始した広域路線バスでは、筑西市桜川市への再進出もしている。筑波研究学園都市や土浦市で関東鉄道のバス路線と重複するほかは、郊外・農村部を経由する長距離のローカル線、準ローカル線が多い。石岡市を中心とする関鉄グリーンバスと異なり、拠点である下妻市では路線網と呼べるほどの路線は持たず、本数も多くない。又、最終便が早く、下妻駅発着は18時00分~18時37分、土浦駅とつくばセンターは共に20時前には発着を終了してしまう。

高速路線は、一時期東京ディズニーリゾート (TDR) への路線を京成バス、関東鉄道と共同運行したが、利用率の低さから短期間で廃止された。2007年平成19年)1月10日から、常総ルートにおいてジェイアールバス関東が撤退したことに伴い、一部便を担当していたが、2016年(平成28年)12月31日の路線廃止で運行終了した。

沿革[編集]

  • 2001年(平成13年)6月1日、関東鉄道つくば北営業所下妻車庫を関東鉄道から分離する形で設立。
  • 2016年(平成28年)10月1日、筑西市広域連携バス[1]、桜川市広域連携バス[2]運行開始。
  • 2017年(平成29年)1月23日、下妻市コミュニティバス「シモンちゃんバス」運行開始[3]

本社および営業所[編集]

設立時から、茨城県下妻市下妻乙にある下妻本社営業所を使用する。関東鉄道常総線下妻駅前に位置し、事務所(券売所)、車庫、バス停留所を有する。

現行路線[編集]

一般路線バス[編集]

下妻・土浦線[編集]

下妻と土浦を国道125号経由で結ぶ主要路線である。北条三差路・土浦駅間は関東鉄道の路線(筑波土浦線)と重複する。沿線には北条(つくば市)や真鍋(土浦市)など鉄道駅から離れた市街地や複数の高校、イオンモール下妻といった集客施設がある。

全線乗り通すと所要時間は約1時間15分、運賃は1,130円。(回数券を購入すれば1000円で済む) 鉄道を乗り継ぐよりも早く安いため、全区間乗り通す利用客も存在する。下妻・土浦間にはかつて大曽根経由のジェイアールバス関東南筑波線が存在していた。

下妻・つくばセンター線[編集]

  • [71]:下妻駅 - 高道祖 - 田中 - 佐入口 - 大穂支所 - 筑波記念病院 - つくばセンター - 竹園高校前 - 学園並木
  • [直行]下妻駅 - つくばセンター(途中無停車)
    • 2002年9月1日:開業。

下妻市街地と筑波研究学園都市センター地区(つくばセンター周辺)を結ぶ、分社後に開業した新しい路線である。通学時間帯の一部便は、つくばセンター・学園並木間を延長運転する。おもに国道125号・学園東大通り学園西大通りを走行し、沿線には研究機関や病院が多い。イオンモール下妻もある。時間帯により毎時1本の運行である。佐入口発つくばセンター着の区間便が平日のつくばセンター着最終便で運行される。ほとんどの区間は、当社や関東鉄道の路線と重複する。

下妻駅・つくばセンター間の所要時間は約50分、運賃は740円であり、下妻・つくばセンター間は関東鉄道常総線・つくばエクスプレス経由より大幅に安い。下妻地区とセンター地区間は遠距離逓減制の運賃体系となり、運賃の上昇が抑えられている。

2017年9月16日のダイヤ改正にて、平日の朝において、下妻駅からつくばセンターまでの直行便が新設された。

石下・土浦線[編集]

  • [19]:石下駅 - 上郷 - 高野 - 春日一丁目 - 筑波大学病院 - つくばセンター - 竹園高校前 - 土浦二高 - 亀城公園前 - 土浦駅

常総線の石下駅から豊田城 (下総国)国道294号を横切る形で、筑波大学病院や土浦駅へと向かう路線で朝は土浦方面のみの運行となっており、石下駅方面は終日において午後の運行となる。区間便として[11B]つくばセンター始発学園竹園・土浦二高経由土浦駅行き、石下駅発つくばセンター止まりも存在していたが、2017年9月16日のダイヤ改正で廃止となり、かつては研究学園駅・東光台経由の便も存在したが、つくバス作岡シャトルに代替される形で2011年に廃止された。現在は、平日4往復、土休日3往復となっており、この他に、つくばセンター - 土浦駅の区間便が存在する。

石下方面各線[編集]

  • 石下駅 - 三坂 - 鬼怒中学校前
  • 石下駅→本宗道→下妻駅 ※冬休み期間の平日運行

両路線とも茨城県道357号谷和原筑西線を走行し、鬼怒中学校前行きは三妻小学校へ向かう沿線の学生のスクールバスとなる為、往路は朝、復路は午後の運行となっている。

砂沼サンビーチ線[編集]

  • 下妻駅 - (直行) - 砂沼サンビーチ
    夏休み中の砂沼サンビーチ営業時のみの季節運行。
    2015年、路線型ツアーバスを改め、乗合として開始。2016年までは往復乗車券取扱。2017年はコミュニティバス「シモンちゃんバス」が運行されていることから単独で便数を確保する必要性がなくなり、同バス便と競合しない時間に運行されるようになった。

他社幹事路線[編集]

  • 土浦駅 - つくばセンター - 筑波大学中央 ※一部便を担当
  • 土浦駅 - つくばセンター ※一部便を担当
  • 土浦駅 - 土浦二高 - つくばセンター
  • 筑波山シャトルバス ※一部便を担当

いずれも関東鉄道が幹事となっている共同運行路線で一部便を担当する。関東鉄道公式サイトのバス経路検索に対応するが、交通系ICカードは使用できない(関東鉄道便のみICカード対応)。

急行バス[編集]

常総ルート
  • 岩井バスターミナル - 水海道駅 - つくばセンター⇔運転免許センター茨城町) (急行わかば号
  • 古河駅東口 - 下妻駅 - 下館駅⇔運転免許センター (急行わかば号)※3月の平日のみ運行(但し、運転免許センター 休館日は運休)
    2014年7月22日に、従来の土浦北IC経由から下館駅経由に変更。下記の下館駅経由路線廃止以降、筑西市および桜川市には1つも定期運行のバスが存在しなかったが、これにより両市を経由する路線が久々に運行されることになった。

コミュニティバス・広域連携バス[編集]

筑西市・つくば市間広域連携バス[編集]

  • 筑波山口 - 下館駅
    • 2016年10月1日運行開始(実証実験)
    • 2017年10月1日本格運行

通称筑西市広域連携バス。かつて2008年3月まで同社で運行されていた路線が形を変えて復活。運賃は全区間200円均一となっている。『つくバス』北部シャトルと接続し、北部シャトルとの間に乗り継ぎ割引がある。

桜川市・つくば市間広域連携バス[編集]

  • 筑波山口 - 桜川市役所真壁庁舎 - 岩瀬駅 - 桜川市役所岩瀬庁舎
    • 2016年10月1日運行開始(実証実験)
    • 2017年10月1日桜川市役所真壁庁舎~桜川市役所岩瀬庁舎を延伸(本格運行)

通称桜川市バス。2011年3月まで当該区間を関東鉄道つくば北営業所が運行していた路線。筑西市広域連携バスと同様に運賃は全区間200円均一となっている。『つくバス』北部シャトルと接続し、北部シャトルとの間に乗り継ぎ割引がある。

筑西市地域内運行バス実証実験運行[編集]

  • 下館駅南口 - 下館工業高校前 - 玉戸駅 - 川島駅南 - 筑西遊湯館
    • 2017年10月1日運行開始

下妻市コミュニティバス「シモンちゃんバス」[編集]

  • ビアスパークしもつま - 砂沼サンビーチ - Waiwaiドームしもつま - 下妻駅 - イオンモール下妻 - 小貝川ふれあい公園
    • 2017年1月23日運行開始
    • 2017年10月1日Waiwaiドームしもつま乗り入れ開始

2017年1月23日から実証運行として運行開始。専用カラーの日野ポンチョ(1輌)を使用。ビアスパーク方面行きを「西行き」、ふれあい公園方面行きを「東行き」と称する。運賃は大人200円、小人(小学生)・障害者(介助者も含む)・高齢者(75歳以上)は100円、未就学児無料。回数券1,000円(100円券×12枚綴)。

廃止路線[編集]

  • 下妻駅 - 菅谷 - 諸川 - 古河ニュータウンけやき平⇔東京駅 - 潮見駅/東京ディズニーリゾート ※2006年(平成18年)4月1日廃止
  • 下妻駅 - 中上野 - 大村十字路 - 真壁駅 ※2007年(平成19年)10月1日廃止
  • 下妻駅 - 関本仲町 - 鬼怒商高入口 - 結城駅 ※2007年(平成19年)10月1日廃止
  • 下妻駅 - 菅ノ谷 - 鹿窪 - 結城駅 ※2007年(平成19年)10月1日廃止
  • 下館駅南口 - 下館税務署 - 県西合同庁舎 ※2007年(平成19年)10月1日廃止
  • 筑波山口 - 上大島 - 明野支所前 - 村田仲町 - 下館駅 ※2008年4月1日廃止。
  • 真壁駅 - 谷貝 - 成田 - 下館駅 ※2008年4月1日廃止。
  • 下館二高入口→下館駅 ※2008年4月1日廃止。
  • [C9]:石下駅 - 上郷 - 高野 - 東光台研究団地 - 研究学園駅 - つくばセンター
  • 岩井 - 水海道駅 - 新守谷駅入口⇔東京駅 (常総ルート) ※関東鉄道と共同運行。2007年1月10日 - 2016年12月31日廃止[4]
  • 下妻駅 - 高道祖 - 田中 - 北条 - 大池東 ※2017年9月15日廃止
  • 土浦駅 - 竹園学園前 ※2017年9月15日廃止
  • [C9A]:石下駅 - 上郷 - 高野 - 春日一丁目 - 筑波大学病院 - つくばセンター ※2017年9月15日廃止

車両[編集]

「パープルちゃん」マークのない一般路線車

社番は関東鉄道本体から移管された車両は関東鉄道時代の社番にP表記。パープルバス分社化以降に配置された車両はP001〜[5]。車両の登録ナンバーは「つくば」ナンバーである[6]。一般路線バス車両は関東鉄道の塗色と基本は同じである。側面の紫色の社名表記と前面に「パープルちゃん」マークが貼付されていることが相違点であるが、このマークは貼付されていない車両も多い。 2014年10月現在、マークの貼付されている車は一台残っているのみとなっている。

発足時点での関鉄パープルバスの路線車はいすゞ車が殆どであったが、1台だけ三菱MKが在籍していた。発足後最初の移籍車は2002年(平成14年)秋に71系統(下妻センター線)新設に伴う車両所要増のため、京浜急行電鉄(現・京浜急行バス羽田京急バスなど)からいすゞ・キュービックが導入され、同年末にはいすゞ・エルガミオが新車導入された。

2003年(平成15年)にはちばシティバスからいすゞLV1台が導入され、2004年(平成16年)には千葉内陸バス京成バスから日野・レインボーRJがそれぞれ導入された。2006年(平成18年)にはパープルバスとしては初めて京成バスから中4枚折戸のいすゞ・キュービックが導入されている。また、2014年には、尼崎市交通局より、関東鉄道グループでは初めてとなる西工ボディ[7]日産ディーゼル・UAノンステップが導入された。2015年には東急バスより三菱ふそう・エアロスターノンステップが導入され、2016年には、京成バスより日野レインボーHRといすゞエルガのノンステップが導入され、ノンステップバスで4メーカーの車両が在籍していることになった。これに伴い、ツーステップバスは大型路線車の配置が無くなり、2017年3月にはRJが除籍となった為、中型車は、いすゞのLRが3台残るのみとなっており、そのうち、1744Pは同社最後の幕車となっている。

又、2016年10月より運行を開始した桜川・下館方面の路線に併せてエアロミディMKエアロミディMEが導入され、小型車も配置されており、2017年1月23日より運行を開始した下妻市コミュニティバスのシモンちゃんバスとして、日野・ポンチョが導入された。

そして、2017年4月には、2002年に導入されたエルガミオ以来の自社発注による新車が導入されており、新型エルガミオのP032が在籍している。

高速車は2007年常総ルート参入に伴い配置された。ほとんどが関東鉄道の他営業所からの移籍車である。一般路線塗装の先代いすゞ・ガーラが主力で、関鉄グループでは少数派の日産ディーゼル・スペースアローも在籍する。また京成バスから、いすゞ・ガーラが移籍し、京成バス時代のKanacカラーのまま使用されている。2017年現在は、常総ルートの廃止に伴い、高速車は車庫で待機していることが多く、休日は筑波山シャトルで運用されることも増えている。

その他、スクールバスなどの契約輸送用の貸切車も在籍する。

脚注[編集]

  1. ^ 平成28年10月1日(土) ~ 広域連携バス(下館駅⇔筑波山口線)の実証実験運行がはじまります!(筑西市公式サイト)
  2. ^ 桜川市とつくば市を結ぶ広域連携バスの実証実験運行について(10月1日~)(桜川市公式サイト)
  3. ^ 広報しもつまNo.728 平成28年12月号(2016年12月12日閲覧)
  4. ^ 高速バス【岩井・水海道・守谷~東京駅線】運行終了のお知らせ”. 関東鉄道. 2016年10月11日閲覧。
  5. ^ ただし、関東鉄道からリースされた中古車両は関東鉄道本体と同じ9000番台が付けられている。
  6. ^ 2007年2月12日以前に登録された車両は「土浦」ナンバー
  7. ^ その後関鉄グリーンバスにも元東急バスの西工ボディの車両が移籍配置された。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]