The KarateGuard

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

The KarateGuard』(2005年9月27日)は『トムとジェリー』の作品のひとつ。シリーズ通算162作目であり、ハンナ=バーベラ期115作目。

この話は原作者のジョセフ・バーベラが47年振りに制作に関わったトムとジェリーの短編映画作品であり(相方のウィリアム・ハンナはすでに死去している)、また2022年現在最後の短編映画作品となっている。

スタッフ[編集]

作品内容[編集]

ある日、昼寝をしていたトムはジェリーの部屋から聞こえてくるうるさい物音で目覚める。のぞいてみると、中ではジェリーが空手の稽古をしていた。その様子が面白おかしいトムは大笑いし、これに腹を立てたジェリーはトムに挑みかかろうとするもあっさり返り討ちにされてしまう。

のびているジェリーの前に彼の空手の師匠である精霊が現れ、巨大な武士の格好をしたスパイクにそっくりな容姿の犬をジェリーのボディーガードに付けた。彼がトムに追い詰められピンチに立たされた時、精霊から渡された銅鑼を鳴らすと、巨大な犬が現れトムを退治する、という寸法だ。

こうしてトムはその犬にさんざんにコテンパンにされ、対策としてその犬が寝ている間に彼の耳をふさいだり、殺し屋を雇って彼を始末させようとしたりするも、どちらも失敗に終わった。

最終的にトムはジェリーや巨大な犬の奴隷と化し、ジェリーは彼が運んできたポップコーンを幸せそうに頬張るのであった。

登場キャラクター[編集]

空手の師匠
ジェリーに空手の手ほどきをし、ジェリーに救助要請用の銅鑼を渡して「トムにいじめられたジェリーが銅鑼を鳴らすと即座に駆けつけてトムを退治する」ボディーガードを務める。最後はジェリーが銅鑼を鳴らすたびにトムが運んでくるポップコーンを頬張った。
トム
騒音で自身の昼寝を妨害する主がジェリーとわかり、空手の練習をするジェリーをボコボコにする。だがジェリーのボディーガードとなった犬から逆にボコボコにされ、最後は「ジェリーが銅鑼を鳴らすたびにポップコーンを運ぶ役」をさせられた。
ジェリー
空手の練習中トムからボコボコにされたが、師匠に救われ「救助要請用の銅鑼」をもらう。やがてその師匠にボディーガードとなってもらい、トムにいじめられると銅鑼を鳴らして師匠に助けを求めた。最後はその銅鑼を「トムにポップコーンを持って来させる合図」に鳴らした。

関連事項[編集]