素敵なママ

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素敵なママ』(すてきなママ、原題:That's My Mommy, 1955年11月19日)は『トムとジェリー』の作品のひとつ。フレッド・クインビー退社後、製作・監督両方がハンナ=バーベラ名義となった最初の作品。

スタッフ[編集]

作品内容[編集]

アヒルの巣から卵が転げ落ち、家畜小屋の中で眠っていたトムの尻に敷かれて割れ、子アヒルが誕生した。アヒルはインプリンティングの習性で、トムのことを母親だと思い込んでしまう。

トムはこれ幸いとばかりに、そのアヒルの赤ん坊を食べようとする。その度にジェリーはアヒルを救い出そうとするのだが、トムを母親だと信じて疑わないアヒルの子は、ジェリーから逃げ出し、「ママのそばがいいよ!」と言ってトムに擦り寄るのだった。

そんなアヒルの子にジェリーは絵本を使って「猫とアヒルの違い」を教え込もうとするが、やはりアヒルの子は猫の絵を指さし「ぼくのママ」と言い張る。ジェリーは子アヒルにアヒルの絵を見せ、「こっちが本当の君のお母さんだよ!」と教えるも、子アヒルは「あんなの僕のママじゃないよ!」と言ってジェリーから逃げる。追いかけるジェリーであったが、待ち伏せしていたトムに捕らえられ、マトリョーシカよろしく何重にも箱詰めにされ、井戸に投げ込まれてしまった。

邪魔者がいなくなったトムは、ゆっくりアヒルを料理しようとする。彼が料理の本の「アヒルのシチュー」の項を読みながらガスコンロで湯を沸かしていると、アヒルが「ママ、僕がやるよ。休んでていいよ」とやってくる。しかし料理の本に目を通したアヒルは、ついにトムの真意を悟った。

「そうか…ママは僕を食べたかったんだね。でも今でも、ママのこと好きだよ」。

親孝行のつもりで潔く鍋に飛び込もうとするアヒル。しかしすんでのところで改心したトムが引き止め、九死に一生を得る。母性本能が芽生えたトムはアヒルを抱きしめて涙を流し、アヒルも「やっぱりやさしいんだね。僕のママ」と頬ずりをするのだった。

一方、なんとか井戸から脱出したジェリーは、トムと子アヒルが川で仲良く泳いでいるのを目撃。泳ぎながら子アヒルは満面の笑みをたたえて、トムを指さし「僕のママだよ!」と言うのであった。

日本でのテレビ放映[編集]

TBS系列及び他系列で、1964年-1990年頃まで時折放映された。DVDにも収録。