天国と地獄 (トムとジェリー)

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天国と地獄』(てんごくとじごく、Heavenly Puss)はトムとジェリーの短編作品の一つ。1949年7月9日公開。

スタッフ[編集]

作品内容[編集]

いつものようにトムとジェリーは追いかけっこをしていた。トムは階段のカーペットを引っ張るが、その際カーペットに釣られて滑ってきたピアノの下敷きになり死亡してしまう。

トムの魂は長い長いエスカレーターで天空へ運ばれていき、トムは辺りを見回しながら奥へと向かう。上に着くとそこには天国列車というものが止まっており、そこから沢山の猫が列車へ乗っていった。

さらに改札では、かつてトムの悪友であった「ブッチ」(死因・ブルドッグとの戦いで敗北)、「フランキー」(死因・裏庭のフェンスで、歌を歌う途中にアイロンに直撃)、「アロイシウス」(死因・スチームローラーにひかれる)、「フラフ・マフ・パフ」(死因・川に投げ捨てられた)が駅長のチェックを受け、列車に乗っていくのを見て、トムも駅長の目をかいくぐって行こうとするが、見つかって止められてしまい話をすることに。駅長は「君は自分の一生を罪のないネズミをいじめることに使ってきた。残念だが通すことはできない」とトムに言うが、一時間後の列車の発車までに、仲直りの書類にジェリーの署名をもらえば通すことを伝える。

そして駅長は失敗した場合、地獄に落ちることをトムに教える。駅長の見せたビデオの中で、地獄の門番スパイクは「そいつをよこせ!下に送るんだ。今すぐオレにやれよ!」と地獄でトムを待ち構えていた。駅長が「覚えておけ。残された時間は一時間だ」と念を押した直後、トムは現世に戻ってきた。

夢だったと思いひとまず安心したトムだが夢でもなく、トムの手にはちゃんと紙もあった。すぐさま天国から駅長の「急げ!トム」という声が聞こえる。早速トムはジェリーにケーキをあげて署名をもらうようにする。

しかしジェリーはこれには全く協力せず、もらったケーキを丸ごと食べて帰ろうとしたり、インクペンのインクをトムにぶちかけるなどやりたい放題。

そうしているうちに時間は3分の1を切り、タイムリミットはどんどん迫っていく。慌てたトムは自分でジェリーの偽の署名を書こうとするが、駅長に咎められてしまう。

トムはジェリーの大好物であるチーズを署名と交換して書いてもらうことにする。だがジェリーは書類をビリビリに破ってしまった。怒ったトムはジェリーの頭をちりとりで叩こうとするが、その際スパイクが登場し、「いいぞ!トム。そいつを殴って一緒に行くぞ!早く!」とトムをどんどん追い詰めていく。

やがて天国列車が出発する音が聞こえ、トムはジェリーに事情を理解してもらい、新しい紙に署名を書いてもらったことでギリギリで天国に行こうとするが、あと一歩の所でエスカレーターは消えてしまい、トムはそのまま燃え盛る地獄へと落とされてしまう。トムは釜に入れられ、スパイクの槍で串刺しにされるが、やがてトムが気がつくとそこは天国も地獄もなく、トムはただ寝ていたのだった。

一体あれはなんだったのか。それは夢だったのか。とにかく生きていてよかったとトムは大喜びでジェリーを呼び出しキスをした。訳が分からないジェリーは首をかしげるばかりだった。

備考[編集]

  • この回では、トムの悪友.ブッチも死亡している(原因はブルドッグとの喧嘩)。尻尾にブルドッグの入れ歯がくっついている。
  • スパイクが地獄の釜茹での番人役として登場している(毛の色が赤く顔つきも変わっており、かなり別人と化している)。

日本でのテレビ放映[編集]

TBS系列及び他系列で、1964年1990年頃まで時折放映された。DVDにも収録。

関連事項[編集]