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高松宮殿下記念世界文化賞

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高松宮殿下記念世界文化賞
The Praemium Imperiale
受賞対象絵画
彫刻
建築
音楽
演劇・映像
会場東京
日本
主催日本美術協会
初回1988年
公式サイトwww.praemiumimperiale.org/ja/

高松宮殿下記念世界文化賞(たかまつのみやでんかきねんせかいぶんかしょう、ラテン語: Praemium Imperiale プレミウム・インペリアーレ)は、1988年昭和63年)に財団法人日本美術協会が前総裁・高松宮宣仁親王(前年2月に没)の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継ぎ、協会設立100周年を記念して創設したである。

概要

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絵画」「彫刻」「建築」「音楽」「演劇・映像」の5部門で優れた人物に授与される。文化芸術の分野でノーベル賞を補完しようとする目的がある(ノーベル賞に存在する文学部門がないのはそのためである)。受賞者へは金メダルと1500万円が与えられる。

例年9月中旬に受賞者が発表され、10月下旬に明治記念館で授賞式が行われる。その報道は、日本美術協会がフジサンケイグループに属している関係で、産経新聞では1面で大きく掲載し、フジテレビジョンでは授賞式の特別番組を放送しているほか、FNNのニュース番組でも受賞者の横顔が取り上げられる。他のメディアでも扱われる。また、新聞メディアでは産経系新聞各紙でも他紙より大きく扱われる。

授賞式は、日本美術協会の総裁である常陸宮正仁親王夫妻が出席し常陸宮より受賞者に顕彰メダルが授与された(令和に改元前後は常陸宮華子妃のみである)。平成期には度々、天皇ならびに皇后が出席し受賞者と謁見・懇談する形でのレセプションもホテルで開かれた。高松宮喜久子妃(存命時)とも懇談が行われた。

1994年にはホワイトハウスビル・クリントン米大統領夫妻主催によるレセプション、1995年2000年にはバッキンガム宮殿エリザベス2世主催によるレセプション(1995年には、首相官邸にてジョン・メージャー英首相主催によるレセプション)、1996年エリゼ宮ジャック・シラク仏大統領主催による昼食会が開かれた。

新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けて2020年は中止され、2021年は授賞式は行われず、受賞者には個別で授与された。2022年10月の授賞式は規模を縮小し行われた[1]。2023年10月の授賞式はほぼ通常で行われた。

国際顧問

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名誉顧問

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元顧問

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歴代受賞者

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絵画 彫刻 建築 音楽 演劇・映像
1 1989年 ウィレム・デ・クーニング
デイヴィッド・ホックニー
ウンベルト・マストロヤンニ イオ・ミン・ペイ(アメリカ) ピエール・ブーレーズ(フランス) マルセル・カルネ
2 1990年 アントニ・タピエス アルナルド・ポモドーロ ジェームス・スターリング(イギリス) レナード・バーンスタイン(アメリカ) フェデリコ・フェリーニ
3 1991年 バルテュス エドゥアルド・チリーダ ガエ・アウレンティ(イタリア) ジェルジ・リゲティ(ハンガリー/オーストリア) イングマール・ベルイマン
4 1992年 ピエール・スーラージュ アンソニー・カロ フランク・ゲーリー(アメリカ) アルフレート・シュニトケ(ロシア) 黒澤明
5 1993年 ジャスパー・ジョーンズ マックス・ビル 丹下健三(日本) ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(ロシア) モーリス・ベジャール
6 1994年 ザオ・ウーキー リチャード・セラ チャールズ・コレア(インド) アンリ・デュティユー(フランス) ジョン・ギールグッド
7 1995年 マッタ クリストとジャンヌ=クロード レンゾ・ピアノ(イタリア) アンドリュー・ロイド・ウェッバー(イギリス) 中村歌右衛門
8 1996年 サイ・トゥオンブリー セザール 安藤忠雄(日本) ルチアーノ・ベリオ(イタリア) アンジェイ・ワイダ(ポーランド)
9 1997年 ゲルハルト・リヒター ジョージ・シーガル リチャード・マイヤー(アメリカ) ラヴィ・シャンカール(インド) ピーター・ブルック
10 1998年 ロバート・ラウシェンバーグ ダニ・カラヴァン アルヴァロ・シザ(ポルトガル) ソフィア・グバイドゥーリナ(ロシア) リチャード・アッテンボロー
11 1999年 アンゼルム・キーファー ルイーズ・ブルジョワ 槇文彦(日本) オスカー・ピーターソン(カナダ) ピナ・バウシュ
12 2000年 エルズワース・ケリー ニキ・ド・サン・ファール リチャード・ロジャース(イギリス) ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(ドイツ) スティーヴン・ソンドハイム
13 2001年 李禹煥 マルタ・パン ジャン・ヌーヴェル(フランス) オーネット・コールマン(アメリカ) アーサー・ミラー
14 2002年 ジグマー・ポルケ ジュリアーノ・ヴァンジ ノーマン・フォスター(イギリス) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ドイツ) ジャン=リュック・ゴダール
15 2003年 ブリジット・ライリー マリオ・メルツ レム・コールハース(オランダ) クラウディオ・アバド(イタリア) ケン・ローチ
16 2004年 ゲオルグ・バゼリッツ ブルース・ナウマン オスカー・ニーマイヤー(ブラジル) クシシュトフ・ペンデレツキ(ポーランド) アッバス・キアロスタミ
17 2005年 ロバート・ライマン(アメリカ) 三宅一生(日本) 谷口吉生(日本) マルタ・アルゲリッチ(アルゼンチン) マース・カニングハム(アメリカ)
18 2006年 草間彌生(日本) クリスチャン・ボルタンスキー(フランス) フライ・オットー(ドイツ) スティーヴ・ライヒ(アメリカ) マイヤ・プリセツカヤ(ロシア)
19 2007年 ダニエル・ビュラン(フランス) トニー・クラッグ(イギリス) ジャック・ヘルツォーク
ピエール・ド・ムーロン
(共にスイス)
ダニエル・バレンボイム(イスラエル) エレン・スチュワート(アメリカ)
20 2008年 リチャード・ハミルトン(イギリス) イリヤ・カバコフ
エミリア・カバコフ(ロシア)
ピーター・ズントー(スイス) ズービン・メータ(インド) 坂田藤十郎(日本)
21 2009年 杉本博司(日本) リチャード・ロング(イギリス) ザハ・ハディド(イギリス) アルフレート・ブレンデル(オーストリア) トム・ストッパード(イギリス)
22 2010年 エンリコ・カステラーニ(イタリア) レベッカ・ホーン(ドイツ) 伊東豊雄(日本) マウリツィオ・ポリーニ(イタリア) ソフィア・ローレン(イタリア)
23 2011年 ビル・ヴィオラ(アメリカ) アニッシュ・カプーア(イギリス) リカルド・レゴレッタ(メキシコ) 小澤征爾(日本) ジュディ・デンチ(イギリス)
24 2012年 蔡國強(中国) チェッコ・ボナノッテ(イタリア) ヘニング・ラーセン(デンマーク) フィリップ・グラス(アメリカ) 森下洋子(日本)
25 2013年 ミケランジェロ・ピストレット(イタリア) アントニー・ゴームリー(イギリス) デイヴィッド・チッパーフィールド(イギリス) プラシド・ドミンゴ(スペイン) フランシス・フォード・コッポラ(アメリカ)
26 2014年 マルシャル・レイス(フランス) ジュゼッペ・ペノーネ(イタリア) スティーヴン・ホール(アメリカ) アルヴォ・ペルト(エストニア) アソル・フガード(南アフリカ)
27 2015年 横尾忠則(日本) ヴォルフガング・ライプ(ドイツ) ドミニク・ペロー(フランス) 内田光子(イギリス) シルヴィ・ギエム(フランス)
28 2016年 シンディ・シャーマン(アメリカ) アネット・メサジェ(フランス) パウロ・メンデス・ダ・ロシャ(ブラジル) ギドン・クレーメル(ラトビア/ドイツ) マーティン・スコセッシ(アメリカ)
29 2017年 シリン・ネシャット(イラン) エル・アナツイ(ガーナ) ホセ・ラファエル・モネオ(スペイン) ユッスー・ンドゥール(セネガル) ミハイル・バリシニコフ(ロシア/アメリカ)
30 2018年 ピエール・アレシンスキー(ベルギー) 中谷芙二子(日本) クリスチャン・ド・ポルザンパルク(フランス) リッカルド・ムーティ(イタリア) カトリーヌ・ドヌーヴ(フランス)
31 2019年 ウィリアム・ケントリッジ(南アフリカ) モナ・ハトゥム(パキスタン) トッド・ウィリアムズ
ビリー・ツィン(アメリカ)
アンネ=ゾフィー・ムター(ドイツ) 坂東玉三郎(日本)
32 2021年 セバスチャン・サルガド(ブラジル/フランス) ジェームズ・タレル(アメリカ) グレン・マーカット(オーストラリア) ヨーヨー・マ(アメリカ) 該当者なし
33 2022年 ジュリオ・パオリーニ(イタリア) 艾未未(中国) 妹島和世西沢立衛 /SANAA(日本) クリスチャン・ツィメルマン(ポーランド) ヴィム・ヴェンダース(ドイツ)
34 2023年 ヴィヤ・セルミンス(ラトビア) オラファー・エリアソン(デンマーク) ディエベド・フランシス・ケレ(ドイツ) ウィントン・マルサリス(アメリカ) ロバート・ウィルソン(アメリカ)
35 2024年 ソフィ・カル(フランス) ドリス・サルセド(コロンビア) 坂茂(日本) マリア・ジョアン・ピレシュ(ポルトガル/スペイン) アン・リー(台湾)

脚注

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関連項目

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外部リンク

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