キャロライン・ケネディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
キャロライン・ケネディ
Caroline Kennedy
肖像写真
生誕 1957年11月27日(56歳)
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州ニューヨーク
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身校 ラドクリフ大学
コロンビア大学ロースクール
職業 弁護士
駐日アメリカ合衆国大使
子供 ジョン・シュロスバーグ長男
ジョン・F・ケネディ
ジャクリーン・ケネディ・オナシス
親戚 パトリック・J・ケネディ曾祖父
ジョン・F・フィッツジェラルド(曾祖父)
ジョセフ・P・ケネディ祖父
ジョセフ・P・ケネディ・ジュニア伯父
ローズマリー・ケネディ叔母
ロバート・ケネディ叔父
エドワード・ケネディ(叔父)
ヴィクトリア・レジー・ケネディ義叔母
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ・ジュニア
キャロリン・ベセット=ケネディ義妹
クリストファー・ケネディー・ローフォード従妹
エドワード・ケネディ・ジュニア従弟
テンプレートを表示

キャロライン・ブーヴィエ・ケネディ: Caroline Bouvier Kennedy1957年11月27日 - )は、アメリカ合衆国弁護士駐日アメリカ合衆国大使(第29代)。第35代大統領ジョン・F・ケネディの長女。左利き

来歴[編集]

生い立ち[編集]

父とヨット「ハニー・フィッツ」号に乗るキャロライン(マサチューセッツ州ハイアニス1963年8月)

ジョン・F・ケネディと母ジャクリーン・ケネディの長女として、ニューヨークで生まれた。1960年の大統領選挙で父が大統領に選出された翌年、ホワイトハウスに入り、合衆国大統領の娘として世界的な関心を集めた[1]。1963年11月22日に父が暗殺されると母とニューヨークに戻り、彼女の保護のもとでメディアの報道合戦には巻き込まれずに済んだ。学士号を取得して、セブン・シスターズの名門校ラドクリフ大学(1999年にハーバード大学と統合)を卒業後、コロンビア大学ロースクールを卒業して法務博士となり、弁護士資格を得た。メトロポリタン美術館在職中にエドウィン・シュロスバーグと出会い、1986年に結婚した。結婚後もシュロスバーグ姓を名乗らず、旧姓のままである。

成人後の活動[編集]

ケネディ記念図書館の館長やハーバード大学ケネディ・スクールの顧問を務めた。キャロライン自身が直接政治活動をすることは少ないが、2008年の大統領選挙では叔父のエドワード・ケネディ上院議員とバラク・オバマ候補への支持を表明し、同陣営の副大統領候補者選考委員会で仕事をした。

駐加大使候補にもたびたび擬せられたが、ニューヨーク州選出のヒラリー・クリントン上院議員がオバマ政権で国務長官に就任することが明らかになると、その後継に意欲をみせた[2]CNNなどの共同世論調査では、過半数が「ケネディは上院議員になる資質を備えている」と答え、またケネディがヒラリーの後継となることには52%が肯定的、42%が否定的な反応を示した[3]。しかし、2009年1月になって一身上の都合により上院議員の補填指名を受けることを辞退した。

大使として[編集]

就任前

2013年の春頃からジョン・ルースに代わる駐日大使への起用が取り沙汰され[4]、同年7月24日にホワイトハウスが駐日大使への起用を発表した。10月16日の上院本会議で承認され、11月12日に国務省で宣誓式に臨んだ。

就任式典で平服

同月19日の皇居での信任状捧呈式を経て正式に着任した[5][6]。信任状捧呈式においては、今上天皇外務大臣岸田文雄宮内庁式部官長小田野展丈ら接受する日本側が昼の正礼装で応対したにもかかわらず、ケネディは外交慣例を無視して正礼装を着用せず、七部袖・膝上丈スカートにショルダーバッグという平服で皇居に現れた[7]。儀式にふさわしくない服装およびその際の立ち居振る舞いに対し、失礼との批判が起こった[8]

靖国参拝に対する失望

同年12月26日に内閣総理大臣安倍晋三靖國神社を参拝すると、ケネディ率いる駐日アメリカ大使館は「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」[9]とのコメントを発表し、安倍に対する失望感を露わにした。

イルカ漁批判

2014年1月18日、和歌山県太地町にて行われているイルカ追い込み漁に対し、短文投稿サイトTwitter上で「米国政府はイルカの追い込み漁に反対します。イルカが殺される追い込み漁の非人道性について深く懸念しています」というメッセージを発信し[10]、物議を醸した[11][12]。なお、シーシェパードの弁護士ロバート・F・ケネディ・ジュニア[13]とは親戚の関係にある。

NHKのインタビュー拒否

2014年2月15日、極東国際軍事裁判南京事件東京大空襲に関して、百田尚樹NHK経営委員が日本寄りの発言をしたことを理由に、大使就任直後の前年11月から申請されていたNHKとのインタビュー取材を拒否していたことが明らかになった[14][15]

著書[編集]

公民権に関する Ellen Alderman との共著:

  • In Our Defense: The Bill of Rights In Action (1991年)
  • The Right to Privacy (1995年)

ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーにもなった単編著:

  • The Best-Loved Poems of Jacqueline Kennedy Onassis (2001年)
  • Profiles in Courage for Our Time (2002年)
  • A Patriot's Handbook : Songs, Poems, Stories, and Speeches Celebrating the Land We Love (2003年)
  • A Family of Poems: My Favorite Poetry for Children (2005年)

その他の主な著作物:

  • A Family Christmas, a collection of poems, prose, and personal notes from her family history (2007年)
  • She Walks In Beauty – A Woman's Journey Through Poems (2011年)

家族・親族[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『少女フレンド』に「キャロリン日記」というのが連載されていた。
  2. ^ Caroline Kennedy Seeking Hillary Clinton's Senate Seat - Associated Content”. 2012年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月12日閲覧。
  3. ^ Caroline Kennedy says she's best for the job - CNN.com
  4. ^ “故ケネディ氏の娘が次期駐日大使の有力候補に 米で報道”. 産経新聞. (2013年2月28日). オリジナル2013年4月27日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/71yKk 2013年2月28日閲覧。 
  5. ^ “ケネディ駐日大使 来月着任へ”. 日本放送協会. (2013年10月17日). オリジナル2013年10月17日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/WQW6L 2013年10月17日閲覧。 
  6. ^ “ケネディ大使が信任状奉呈式 天皇に米大統領親書”. 共同通信社. (2013年11月19日). http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013111901001916.html 2013年11月19日閲覧。 
  7. ^ ケネディ大使、活動開始 皇居・宮殿で信任状奉呈式 : 京都新聞
  8. ^ ケネディ大使が突然「浅田真央は真の王者」 「何を今更!」「真意は何だ?」とネット騒然 J-Cast News 2014/3/ 8
  9. ^ プレスリリース | 米国大使館 東京・日本、2013年12月26日。
  10. ^ キャロライン・ケネディ駐日米国大使のツイート (424405149730107393)
  11. ^ “「米国政府はイルカ漁反対」 ケネディ大使がツイート”. 朝日新聞. (2014年1月19日). http://www.asahi.com/articles/ASG1M66QTG1MUHBI013.html 2014年1月20日閲覧。 
  12. ^ “太地町のイルカ追い込み漁に非難の声、ケネディ大使も懸念表明”. CNN. (2014年1月19日). http://www.cnn.co.jp/world/35042729.html 2014年1月20日閲覧。 
  13. ^ Anti-whalers harpoon RFK Jr to cause in US Supreme Courtp
  14. ^ “駐日米国大使、NHKのインタビュー拒否…経営委員の妄言が理由”. 中央日報. (2014年2月15日). http://japanese.joins.com/article/831/181831.html 2014年2月16日閲覧。 
  15. ^ 米大使館がNHK取材に難色 百田尚樹氏の発言理由にサンスポ.com 2014年2月14日
  16. ^ 社説:駐日米大使指名 スイート・キャロライン

外部リンク[編集]

外交職
先代:
ジョン・ルース
在日本アメリカ合衆国大使
2013年 –
現職