太地町

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たいじちょう
太地町
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
東牟婁郡
団体コード 30422-1
面積 5.96km²
総人口 3,201
推計人口、2012年1月1日)
人口密度 537人/km²
隣接自治体 那智勝浦町
町の木 ハマセンダン
町の花 ハマユウ
町の鳥 イソヒヨドリ
太地町役場
町長 三軒一高
所在地 649-5171
和歌山県東牟婁郡太地町大字太地3767番地1
外部リンク 太地町

太地町位置図(和歌山県)

― 市 / ― 町・村
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太地町(たいじちょう)は和歌山県東牟婁郡である。

昔から捕鯨で全国的に知られた町であり、日本の古式捕鯨発祥の地といわれている。この町は周辺の町村が合併を繰り返す中、1889年(明治22年)に太地村と森浦村が合併した当時のまま残っているため面積が和歌山県で一番小さく、その全域が海と那智勝浦町に囲まれている。そのため、「南紀の小さな漁村」といった雰囲気がある。

目次

[編集] 地理

太地町は熊野灘に突き出た二股の崎に位置しており海岸線はリアス式、森浦湾と太地湾のため森浦・太地と2つの良港に恵まれた。太地湾の奥には太地町の主集落太地があり漁港の町として大規模な集落が発展している。森浦湾の奥にも森浦集落があるがこちらは至って小規模なものである。紀伊半島の南西部の南方に位置しており気候は温暖である。なお当町の北方にして那智勝浦町の南部、JR湯川駅附近の海岸に当たる場所には当町の大字太地に属する小字夏山(なつさ)が飛び地として存在している。

川:与根子川

[編集] 人口

Demography30422.svg
太地町と全国の年齢別人口分布(2005年) 太地町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 太地町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
太地町(に該当する地域)の人口の推移
1970年 4,566人
1975年 4,433人
1980年 4,539人
1985年 4,314人
1990年 4,098人
1995年 3,907人
2000年 3,777人
2005年 3,506人
2010年 3,251人
総務省統計局 / 国勢調査

[編集] 歴史

太地町の方面。右側に太平洋が有る。

太地の歴史は鯨なしには語れない。

太地の捕鯨は和田家一族の和田頼元という人物が外来の漁師などと共に原始的な捕鯨技術の開発を行い太地浦を拠点として捕鯨を行ったのが始まりで、和田一族を中心として5つの刺手組という捕鯨団体のようなものが形成されていた。その後1675年延宝3年)に太地の和田頼治という者が鯨を網に追い込んでとる網捕法という方法を発明すると今度は和田一族統制の下太地村一村で大きな鯨方を形成するに至り、これが200年近く続いたがついに1878年(明治11年)に捕鯨中の事故により百名以上の死者を出す大背美流れという大惨事が起こったためこの鯨方も崩壊してしまった。

太地が再び捕鯨の町となるのは25年ほど経った日露戦争後のことである。近代的な大資本による捕鯨基地として多くの船で賑わい、鯨体の処理場や鯨を缶詰にする工場もできたため太地は再び捕鯨に依存するようになった。遠洋捕鯨船の乗組員としても、多くの太地町の出身者が活躍した。ゴンドウクジラなどを対象とし、捕鯨銃を使う沿岸捕鯨も明治時代の末には非常に盛んになった。北日本沖でミンククジラを対象として操業する沿岸捕鯨の拠点でもあった。しかし、遠洋捕鯨は、資源の枯渇などから国際捕鯨委員会(IWC)を中心とした規制が進み、最終的には商業捕鯨モラトリアムにより、資源状態に関わらず全面停止となった。これにより1988年(昭和63年)には太地でも、沿岸のミンククジラ漁を含むヒゲクジラ商業捕鯨が中断されるに至った。以後は、ゴンドウクジラなどを捕獲する小型捕鯨業と、イルカ追い込み漁などのイルカ漁業だけが行われており、イルカ追い込み漁に関しては他地域での衰退もあり、日本国内で大規模な追い込み漁が実施されている唯一の町でもある。しかし、残された日本の捕鯨に対する風当たりも強い(捕鯨問題)。

昭和40年代には太地町立くじらの博物館などの建設も進み、商業捕鯨こそ中断されてはいるものの今でも「くじらの町」と称し、また鯨を目玉とした観光の振興への取り組みが見られる。太地町には全国でも珍しく漁業協同組合直営のスーパーマーケットもあり、鯨肉も売られている。

『古式捕鯨蒔絵』、太地

[編集] 住民の体内への大量の水銀の蓄積

2010年(平成22年)5月9日、環境省国立水俣病総合研究センターは、全町民の3割にあたる1137人を調査し、全国の他地域と比べて平均で4倍超の水銀濃度を毛髪から検出したと発表した。この調査は、太地町の要請で、夏季(2009年(平成21年)6-8月)と、鯨肉をよく食べる冬季(2010年(平成22年)2月)の2回実施されたものである。町民から魚介類の摂取状況を聞くとともに、毛髪を採取して水銀含有量を検査した。検査の結果、夏季調査の毛髪水銀濃度は男性が平均11.0ppm、女性が6.63ppm、冬季調査では男性が平均11.2ppm、女性が平均6.46ppmとなり、国内14地域で調べた平均値(男性2.47ppm、女性1.64ppm)を大きく上回っていた。なかでも調査対象の3.8%にあたる43人は、メチル水銀による神経障害の症状が出る可能性がある下限値として世界保健機構(WHO)が提示している50ppmを上回っていた。毛髪水銀濃度と鯨肉摂取の関連性が示唆されたという[1]

反捕鯨団体は太地町民に対しイルカ、クジラ類に高濃度の水銀が含まれていることを再三警告してきたが結果的に彼らの懸念は現実のものとなったことになる。もっとも、後述のように、クジラ類といっても水銀濃度が高いものはハクジラ類に限られている。

ただし、町民のうち毛髪水銀濃度が比較的高い182人を対象として行われた健康影響調査では、神経障害などの水銀中毒と思われるような健康への影響は認められなかった。WHOの基準を超えても影響がないという事実に関して、様々な要因が指摘されはするものの未解明な部分が多く、継続研究が検討されている[1]。そのほかに水銀の健康被害として想定される先天障害を伴った新生児なども、統計的有意差が認められる範囲で誕生しているわけではない。

また、国立水俣病総合研究センターによると、体内に蓄積されたメチル水銀は一定割合が自然に排泄されるため、一定限度以上に高濃度となることは考えられないという。仮に毛髪水銀濃度が80ppmあったとしても、普通の魚食や、鯨肉でもミンククジラなどのヒゲクジラ類中心の生活に変えることで、1年後には日本人の平均レベルである2.5ppm程度まで下がると予想される[2]

なお、国立水俣病総合研究センターは、太地町で販売されていた鯨肉の水銀濃度分析も、雑誌『AERA』の依頼で2008年(平成20年)に実施している。その結果、ハンドウイルカゴンドウクジラなどのハクジラ類からは、筋肉で2.65-11.6ppmの高いメチル水銀が検出され、内臓のうちでもなどから高いメチル水銀が検出された。他方で、イワシクジラやミンククジラなどのヒゲクジラ類のサンプルからは、0.00-0.12ppmの低い値のメチル水銀しか検出されなかった。これは、従来の知見と一致する結果だという[2]

[編集] 自治

  • 太地町長:三軒一高(2004年(平成16年)8月8日就任 2期目)
  • 太地町議会
    • 議長:三原勝利

[編集] 経済

2000年(平成12年)の国勢調査によると、

  • 第1次産業就業者数は198名
  • 第2次産業就業者数は286名
  • 第3次産業就業者数は1066名

である。

[編集] 産業

くじらの町である。古来から捕鯨が盛んな地域であり、現在でもゴンドウクジラなどを対象にした沿岸捕鯨が続けられている。そのため町のマークもイルカである。
町の税収の3割は、捕鯨からである。

[編集] 日本郵政グループ

  • 太地郵便局(太地) - ゆうちょ銀行ATMのホリデーサービス実施局(2011年(平成23年)6月現在)

※ 太地町内の郵便番号は以下のとおり。

  • 649-5371」=太地(3772~3904番地)
  • 649-5171」=太地(その他)
  • 649-5172」=森浦
集配業務はいずれも郵便事業紀伊勝浦支店(東牟婁郡那智勝浦町築地)が担当している。

[編集] 姉妹都市・提携年都市

2009年(平成21年)8月22日、米国人が同町のイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』が公開されたことを機に、イルカ漁に反対してきた反捕鯨団体「シー・シェパード」が市や市民に姉妹提携の破棄を迫っていた[3]。ブルーム市議会はイルカ漁問題で太地町との姉妹都市関係停止を全会一致で議決したが、地元の文化交流団体などからの要請で、姉妹提携停止決議は無効となった[4]。ただし市議会の「イルカ猟は容認できない」との立場に変わりはない[5]。太地町とブルーム市の関係は、日本がブルーム市の真珠養殖産業の基盤づくりに協力していた20世紀初頭にまで遡ることができ、日本人墓地がある[6]

[編集] 教育

[編集] 小・中学校

[編集] 隣接する自治体

[編集] 交通

[編集] 鉄道

太地駅
太地町町営じゅんかんバス

町内には西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)が走っている。代表駅は太地で、太地町にある唯一の駅である。普通電車と一部の特急列車が停車する。太地駅は森浦集落のはずれに位置し、太地の中心部へは太地町町営のバス(太地町町営じゅんかんバス)が出ている。小字夏山地区には紀勢本線は通るが駅はない(最寄り駅は湯川駅)。

西日本旅客鉄道
紀勢本線
那智勝浦町) - 太地駅 - (那智勝浦町

[編集] 道路

町内を走る主要な道は以下のとおり。

[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集] 観光

Dolphin Base、2006年5月撮影

[編集] 温泉

[編集] お祭り

くじら踊り
毎年8月15日に行われるもので、和歌山県の無形民俗文化財に指定されている。1670年寛文10年)ころから鯨方の出初式に行われていた踊りである。

[編集] 太地町出身の有名人

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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