日産・フェアレディZ Z34

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日産・フェアレディZ > 日産・フェアレディZ Z34
日産・フェアレディZ(6代目)
Z34/RZ34型
Z34型 ロゴ
Z34型2008年12月発売モデル
ベースグレード/Version T フロント
RZ34型2022年夏発売モデル
Version ST フロント
概要
販売期間 2022年8月1日(製造販売一時中止)
ボディ
乗車定員 2名
ボディタイプ
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
プラットフォーム FR-Lプラットフォーム
パワートレイン
エンジン
Z34型
3,696 cc 自然吸気 VQ37VHR
RZ34型
2,997 cc ターボ VR30DDTT
最高出力
Z34型
247 kW (336 PS) /7,000 rpm
NISMO(Z34型)
261 kW (355 PS) /7,400 rpm
RZ34型
298 kW (405 PS) /6,400 rpm
NISMO(RZ34型)
309 kW (420 PS) /6,400 rpm
最大トルク
Z34型
365 N·m (37.2 kgf·m) /5,200 rpm
NISMO(Z34型)
374 N·m (38.1 kgf·m) /5,200 rpm
RZ34型
475 N·m (48.4 kgf·m) /1,600-5,600 rpm
NISMO(RZ34型)
520 N·m (53.0 kgf·m) /2,000-5,200 rpm
変速機
Z34型・NISMO(Z34型)
7速AT(7M-ATx) / 6速MT
RZ34型
9速AT(9M-ATx) / 6速MT
サスペンション
ダブルウィッシュボーン
マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,550 mm
全長
Z34型
4,250 mm
NISMO(Z34型)
4,405 mm
RZ34型
4,380 mm
NISMO(RZ34型)
4,410 mm
全幅
Z34型・RZ34型
1,845 mm
NISMO(Z34型)
1,870 mm
全高
  • 1,315 mm(クーペ)
  • 1,325 mm(ロードスター)
車両重量
Z34型クーペ
1,480 – 1,550 kg
Z34型ロードスター
1,540 – 1,580 kg
RZ34型
1,570 – 1,620 kg
NISMO(RZ34型)
1,680 kg
系譜
先代 フェアレディZ Z33
テンプレートを表示

フェアレディZ Z34FAIRLADY Z Z34)は、日産自動車2008年から製造しているファストバッククーペ型のスポーツカーである。生産は先代Z33型に引き続き、日産自動車栃木工場で行われている。

2022年夏にはビッグマイナーチェンジモデルとなるRZ34型の販売が開始された。

概要[編集]

フェアレディZとしては通算6代目のモデルである。先代Z33型からエンジンの排気量を200 cc増加した新型エンジンである「VQ37VHR」が搭載され、ホイールベースは100 mm短縮された。排気量が3.7 Lとなったため、海外においては「370Z」の車名で販売されている。なお、Z33型は世界約100か国で販売されていたが、このモデルはさらに市場を拡大し、120か国近くでの販売が予定されている[1]

2022年にビッグマイナーチェンジモデルが発表された。エンジンが3.0 Lターボの「VR30DDTT」に変更されたが、Z34の型式を継承している。このモデルは海外においては「400Z」として販売されている。

Z34型の正式な型式としては、2008年 - 2021年まで販売されたクーペモデルは「CBA-Z34」、2009年 - 2014年まで販売されたロードスターモデルは「CBA-HZ34」、2022年のビッグマイナーチェンジ以降のクーペモデルはMT車が「3BA-RZ34」、AT車が「5BA-RZ34」となる[2]

年表[編集]

2020年9月16日
デビュー12年目にして2回目となるビッグマイナーチェンジモデル「RZ34」型のプロトタイプを発表。
2021年8月18日
ニューヨークで開催されたイベントで米国市場向け「Z」が初公開された。
2022年1月14日
東京オートサロン2022で日本市場向け「RZ34」型「フェアレディZ」を公開し、特別仕様車「Proto Spec」が発表された[3]
2022年4月25日
日本市場向けの「RZ34」型の全グレードの価格が発表された。グレード体系は標準仕様の「フェアレディZ」、MT専用の「Version S」、AT専用の「Version T」、最上位の「Version ST」が設定され、「フェアレディZ」・「Version ST」・「Proto Spec」はMT車・AT車同一の価格となる。なお、部品供給の影響を鑑み、「Proto Spec」の発売時期を当初の6月下旬予定から夏予定に変更となり、カタロググレードも同時期の発売とした[4]
2022年8月1日
多くの注文が入った影響で納期の長期化が見込まれることから、既に注文されたユーザーへの確実な納車を優先させるため、クロスオーバーSUV電気自動車アリアの「B6」と共にこの日から一時オーダーストップ(受注停止)となった[5]
2022年12月8日
メキシコで「Z」が発売された[6]
2023年8月1日
2024年モデルを発表。一部仕様向上されるとともに、ビッグマイナーチェンジ時に一旦廃止されていた「NISMO」が「RZ34」型ベースの新モデルとして復活設定された(「NISMO」は当面の間、既に注文を受け付けており、納車待ちのユーザーが本モデルへ振替を希望する場合のみの販売となる)[7]

メカニズム[編集]

パワートレイン(Z34型)[編集]

標準仕様エンジンルーム
nismo仕様エンジンルーム

エンジンには、現在の日産で生産されている自然吸気フラッグシップモデルV型6気筒3,696 ccである「VQ37VHR」エンジンが搭載され、マニュアルモード付き7速ATと6速MTが組み合わされる。他車種に搭載されるVQ37VHRとはECUや細部が異なり、出力特性がZ34専用となっている。エンジンコンパートメントに純正で高剛性タワーバーが標準装備されている。

標準仕様で336 PS / 7,000 rpm、nismo/ver.nismo仕様で355 PS / 7,400 rpmの出力を発生させ、2020年現在「自然吸気V型6気筒エンジン」としては市販車で世界最高の出力を誇る[8]

6速MTについてはZ33型と共通の愛知機械工業製FS6R31型トランスミッションを採用したが、フリクションの低減および軽量化が施されており[9]、MTとしては世界初となる「ヒールトゥを電子的に行う」という最新技術のシンクロレブコントロールが採用された。7速ATはジヤトコ製のJR710E/JR711E型[10]インフィニティブランドで販売されるFX50に次いで2番目の採用であり、日産ブランド車、あるいは日本投入車としては最初の7速AT車となった[11]。搭載されているATユニットは「7M-ATx」と呼ばれるZ34専用のチューニングが施されており、専用のギア比とシンクロレブコントロールが採用され、2速以降の全段にロックアップ機構が搭載されており、MTモードでの変速時のタイムラグが0.2秒以下とトルコン式ATとしては最も反応速度が速い[12]。この7M-ATxは後にスカイライン各モデルやフーガ370GTスカイライン400R[13]にも採用された。6速MT用のシフトノブは操作のしやすい涙滴型、7速AT用のパドルシフトは固定式のマグネシウム製となっている。

スピードメーターの下部には空転や横滑りを防止する「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」の制御スイッチがあり、ボタンを押すことでON/OFFを簡単に切り替えることが出来る。初期Z34型の場合はこれをOFFにすることでABS以外の電子制御介入がほぼ無くなるが、公道では危険が伴う為、取扱説明書には緊急時以外での使用は控える旨が記載されている。特にZ34の7M-ATxは1-3速のギア比が加速重視のクロスレシオのため、OFFにした場合のフル加速時には2速でもリアタイヤが空転してしまう事もある。

2017年(平成29年)7月の一部改良では、アクセルペダルとスロットルバルブ開度の特性見直しを行い、アクセルペダル中間開度でのトルクアップ開度と高回転時のトルク低下量を削減したことで、高速道路での合流加速やワインディングロードでの加速感を生み、6速MTはクラッチを新開発の高効率タイプに変えたことでクラッチペダル踏力を軽くし、半クラッチコントロールの操作性を向上した。

Z34型 動力性能(輸出モデルノーマル車両による実測値)
最高速度
  • 全グレード国内モデル / 7速AT・6速MT : 180 km/h(速度リミッター)
  • 全グレード輸出モデル / 7速AT・6速MT : 250 km/h(速度リミッター)
  • 2018年NISMO仕様 / 7速AT・6速MT : 286 – 288 km/h(リミッター解除時の理論値)[14]
  • 2009年クーペモデル / 6速MT : 284 km/h(リミッター解除時の理論値)[15]
  • 2009年クーペモデル / 7速AT : 283 km/h(リミッター解除時の理論値)[16]
0 – 60 mph到達時間
  • 2018年NISMO仕様 / 7速AT : 4.5秒(マニュアルモード)[17]
  • 2009年ベースグレード / 7速AT : 4.6秒(マニュアルモード)[18]
  • 2009年バージョンS / 6速MT : 4.7秒 [19]
  • 2010年ロードスター / 6速MT : 5秒半 [20]
1/4マイル到達時間 (0 – 400 m)
  • 2018年NISMO仕様 / 7速AT・6速MT : 13.2秒、速度171 – 173 km/h[21]
  • 2009年バージョンST / 7速AT : 13.3秒、速度170.11 km/h(マニュアルモード)[22]
  • 2009年バージョンST / 6速MT : 13.3秒、速度172 km/h[23]
  • 2010年ロードスター / 6速MT : 14秒半、速度165.60 km/h[20]
100 – 0 km/hフルブレーキ
  • 31.3 m[20](2010年ロードスター/18インチモデル)
Z34型 ギア比

7速AT(マニュアルモード)は0 – 200 km/h間でのエンジン性能をフルに使える加速重視、6速MTは100 – 250 km/h間でのエンジン性能をフルに使える安定重視のセッティングとなっている。

選択ギア 7M-ATx 6速MT 7,500 rpmの速度理論値[24]
1速 4.923 3.794 057.7 km/h / 68.1 km/h
2速 3.193 2.324 089.0 km/h / 111.2 km/h
3速 2.042 1.624 139.2 km/h / 159.1 km/h
4速 1.411 1.271 201.5 km/h / 203.4 km/h
5速 1.000 1.000 284.3 km/h / 258.5 km/h
6速 0.862 0.794 329.8 km/h / 325.5 km/h
7速 0.771 368.7 km/h
ファイナル 3.357 3.692

パワートレイン(RZ34型)[編集]

V37型スカイライン400Rに搭載されたダウンサイジングターボハイエンドモデルである、V型6気筒2,997 ccツインターボの「VR30DDTT」エンジンが搭載され、最高出力は405 ps / 6,400 rpmとなる。トランスミッションはマニュアルモード付き9速ATと6速MTが組み合わされる。6速MTは、Z33型やZ34型と同様に愛知機械工業製FS6R31型が搭載され、9速ATはジヤトコ製JR913E型が搭載される。Z34型に搭載された7速AT「JR710E」のようなジヤトコの完全オリジナルではなく、ダイムラー社の「9G-TRONIC」をベースとしており[25]ローンチコントロール機能も搭載されている。

RZ34型 ギア比

6速MTはZ34型と同じものを搭載しており、ギア比は変わらない。9速ATはシフトチェンジの回数が多くなっているので、ハイパワーなエンジンに合わせてより加速しやすくなっている。

VR30DDTT型エンジンとFS6R31型トランスミッション
選択ギア 9M-ATx 6速MT
1速 5.425 3.794
2速 3.263 2.324
3速 2.249 1.624
4速 1.649 1.271
5速 1.221 1.000
6速 1.000 0.794
7速 0.861
8速 0.713
9速 0.596
後退 4.799 3.446
ファイナル 3.133 3.538

ボディ・シャシ[編集]

プラットフォームは、水野和敏が総指揮を務めているEプラットフォーム(FR-Lプラットフォーム)の中でも、特にCV36型スカイラインクーペのものが基本的なベースとなっている。しかし、スカイラインクーペと共有しているのは前後サイドメンバーやダッシュロアなどのみで、ほとんどが専用に設計されており[9]ホイールベースが短縮されたために、ボディ後半部分は完全に新設計となった[26]。先代のZ33と同様にフロントミッドシップを採用している。

Z33型はリアサスペンション周辺の剛性を確保するためにトリプルメンバー構造を採用していたが、重量効率が低いためZ34型では構造の見直しを図り、廃止された。この構造変更やアルミニウム合金の採用拡大などにより、エンジン排気量の増加や安全性・車体剛性の向上のために100 kgの車重増が見込まれていたにもかかわらず[27]、Z33型と同水準の車両重量を維持することに成功した。加えてねじり剛性を40%、前後曲げ剛性を10%、横曲げ剛性を60%向上させた[9]。また、アルミニウム合金の採用については、Z33型ではボンネットのみへの採用であったが、Z34型ではさらにドアやバックドアにも採用されている[28]。リア周りの剛性確保の結果、先代で問題視されたトランクルームを横切るフレームは廃され、収納面での使い勝手も向上している。

開発は先代Z33型とは異なり、当初からオープンモデルの追加を念頭にして行われたため、ロードスターについては、オープン化による剛性減少を抑えて先代よりねじり剛性を40%向上しつつ、同時に50 kg程度の軽量化を果たしている[29]

また、タイヤについては、当初「Version NISMO」も含め、全車にブリヂストン製のPOTENZA RE050が採用されていたが、2012年7月のマイナーチェンジ以降は「Version NISMO」にはPOTENZA RE-11が採用される。タイヤサイズは18インチホイール装着車がフロント225/50R18、リア245/45R18。Version NISMO/NISMOを含む19インチホイール装着車がフロント245/40R19、リア275/35R19となる。

2012年(平成24年)7月のマイナーチェンジではショックアブソーバーの減衰力特性を変更したユーロチューンドサスペンションを採用したことでドライバーの意思に素早く反応するスポーティーさと高速走行や荒れた路面での安定性や乗り心地を同時に向上。さらに、「Version ST」とクーペ「Version S」ではブレーキパッドに新開発の摩擦材を採用したことで安定した制動力を維持し、耐フェード性を向上した。

2014年(平成26年)7月のマイナーチェンジでは静粛性が向上した。

2015年(平成27年)7月のマイナーチェンジでは、BOSEサウンドシステム装着車にエンジンサウンドを強調したり、車内の騒音を低減する機能を追加した[30]

RAYS製のNISMO専用ホイール(画像はGT-R NISMOのホイール)

2022年(令和4年)、ビッグマイナーチェンジを行う。これに伴い、型式が先述の通り変更される。タイヤはブリヂストンが新たにPOTENZA S007を納入する[31]。タイヤサイズは18インチホイール装着車がフロント、リアに245/45R18 96W、19インチホイール装着車がフロント255/40R19 96W、リア275/35R19 96Wとなる。NISMOだけは異なる専用ホイールを履いているからか、フロント255/40R19 100Y XL、リア285/35R19 103Y XLとなる。

デザイン[編集]

Z34型[編集]

 
2009年改良型、豪州仕様車

Z34型にモデルチェンジするにあたり、フェアレディZのアイデンティティである「ロングノーズ」を表現するためにホイールベースが100 mm短縮されることが決定された。ちなみに、フェアレディZのショートホイールベース化は2005年頃にはすでに構想されており、Z33型をショートホイールベース化した実験車がテストされていた[1]

Z34型のデザインは“Z-Ness”と“Newness”という考え方に基づいている。“Z-Ness”の概念は次の通りである。

“Z-Ness”とは、フェアレディZ誕生当時からの基本コンセプトです。スーパーカーではない気軽なスポーツカー、具体的に言えば乗降が容易で、荷室がしっかり確保されていて、高価過ぎない、などの要素を満たしながら、ドライブすることが楽しいクルマということになるでしょう。 — 谷中譲治(日産自動車グローバルデザイン本部、
パーシブド クオリティ部(当時))、[32]

このように原点回帰として初代フェアレディZのスタイルを踏襲しており、CMでは「パールホワイトの初代フェアレディZ」と「ブリリアントシルバーのZ34」が共演をしている。プレス向けのボディカラーは「ブレードシルバー」となっている。

一方で“Newness”とは、エクステリアデザインを担当した原田英治によると、スタイリングのコンセプトとして取り入れられており、「クルマという機械に、研ぎ澄まされた有機的な魅力、色っぽさ」といった“Sensual Mechanism”(=官能的なメカニズム)をテーマとしているとのことである。こうして、先代よりも筋肉質で流麗なデザインになった[32]。ホイールは螺旋を意識したような5本スポークのデザインになっている。

 
2009年10月追加販売型 ロードスター(クローズ時、欧州仕様車)
2009年10月-2012年7月

またロードスターに関しては先代同様ソフトトップが採用されたが、このショートホイールベース化に加えてソフトトップのサイズが長く、そして厚くなり、加えて先代のビニールからより畳みにくい帆布素材に変更されたにもかかわらず、トランク容量が拡大されている[33]

開発時には北米向けモデルのA35型マキシマも並行して開発されていたが、北米市場においてはZが3ドアスポーツカー、マキシマが5ドアスポーツカーという位置づけで販売されていたため、ブーメラン型の前後ランプなど、共通のデザインも取られている[34]

デザインに際しては空力性能も考慮され、クーペについてはCd値: 0.30[35]、フロントゼロリフトを達成。リアスポイラー装着でリアゼロリフトも両立し、オプションのエアロキット装着車ではCd値0.29を実現している[9]。また、ロードスターについても風の巻き込みが抑えられてセグメントトップの空力性能を誇る[33]

また、「FAIRLADY Z」の車名ロゴに関しては、「Z」の書体に新デザインのものが採用され、「FAIRLADY」については先代同様、NE-01を斜体化したものが採用された[34]。なお、この「Z」のロゴはサイドウインカーにも装着されている。

 
2013年5月改良型、豪州仕様車

2012年7月のマイナーチェンジではフロントバンパーをロー&ワイドを強調した新デザインに変更した。グリルは元あった「牙」のような面影はあるものの、完全な長方形に形状が変更されている。LEDハイパーデイライトはNISMOに採用されるものを縦長に配置し、フロントバンパーに新たに装着されており、合わせてフロントバンパーの形状も変更されている。

2015年7月の一部仕様向上では、ボディカラーの入れ替えを行い、「ダークブルーパール」に替わり、1999年のスカイラインGT-R Vスペック R34に設定されていたヘリテージカラー「ベイサイドブルー」を受け継ぎ、GT-Rにも設定されている「オーロラフレアブルーパール2コートパール(スクラッチシールド・オプションカラー)」を新たに設定した。

2016年8月の一部仕様向上では、「プレミアムサンフレアオレンジ」に替わり、発売時に設定されていたプレミアムアルティメイトイエロー(スクラッチシールド・特別塗装色)を復刻設定した。

2017年7月の一部改良では、エクステリアデザインの一部変更が行われ、ヘッドランプやリアコンビランプの輪部をブラックハウジングで強調させ、アウトサイドドアハンドルやリアバンパー下部をブラックに変更。ボディカラーはプレミアムディープマルーンパール(特別塗装色)に替わり、カーマインレッドカラークリアーメタリック(特別塗装色)を設定した。

2018年のマイナーチェンジでホイールのデザインが変更された。従来はシルバーのみで塗装されていて立体的だったホイールだが、マイナーチェンジ後は若干平坦になったもののブラックの差し色が追加されたことで、奥行きを演出している。

RZ34型[編集]

 
東京オートサロン2022にて展示された「フェアレディZカスタマイズドプロト」。後に純正のカスタムパーツパッケージ「フェアレディZ Customized Edition」として販売される。外装色は「432オレンジ」。

2022年販売のビッグマイナーチェンジモデルである「RZ34」型では、これまでのフェアレディZをイメージしたデザインとなっている。リアは「Z32型」のようなテールランプに「S30型」に着けられていた書体のエンブレムも装着される。特徴的だったZ34型のヘッドライトも丸みを帯びたLEDタイプのものに変更。フロントマスクもグリル部分が大きく開けた特徴的なスタイルとなった。ボディカラーが変更となり、モノトーンは黒系をダイヤモンドブラックパールからミッドナイトブラックパール(特別塗装色)へ入れ替え、新色のバーガンディパールメタリック、旧モデルからの継承色であるダークメタルグレーメタリックの3色に整理。スーパーブラックと組み合わせた2トーン(特別塗装色)はモノトーンからの移行色であるカーマインレッドカラークリアーメタリックとブリリアントシルバーメタリックに、イカズチイエロー3コートパール、セイランブルー3コートパールメタリック、ステルスグレーパール、プリズムホワイト3コートパールを加えた6色が設定される。

2023年8月発表の2024年モデルでは、ボディカラーにS30型の「432」のボディカラーに設定されていたグランプリオレンジを想起させる432オレンジが追加設定されたことで、モノトーンは4色に拡充され、内装色には「Version S」・「Version ST」専用となるブルー(特別内装色)が追加設定された。

ラインナップ(Z34型)[編集]

2009年10月追加販売型 ロードスター(オープン時)
2009年10月-2012年7月

ベーシックモデルの「フェアレディZ」のほか、BOSEサウンドシステム、本革シートなどの豪華装備を標準装備する「フェアレディZ Version T」、スポーツグレードの「フェアレディZ Version S」、Version TとVersion Sの装備を並装した「フェアレディZ Version ST」の4グレードが用意される。トランスミッションはVersion Tには7速ATのみが、Version Sには6速MTのみとなり、標準仕様とVersion STでは7速ATと6速MTから選択できる。ベーシックモデルとVersion Tには18インチアルミホイール、Version SおよびSTにはレイズ製の19インチ鍛造アルミホイールが装着される。

Z33型にも用意されたオープンモデルのロードスターは北米市場には2009年9月に[36]、日本でも2009年10月に投入された。なお、アメリカなど、日本国外の一部市場においては当初Z33型ロードスターを併売している国もあった。日本仕様のグレード体系はVersion S以外の3グレードが設定されている。クーペとは異なり7速ATと6速MTの両方が選択できるのはVersion STのみで、Version Tは7速AT、標準仕様は6速MTのみとなっている。全車専用デザインのエンケイ[29]18インチホイールが装着され、19インチホイールがVersion STのみにオプション設定されている。また、すべてのグレードにリアフォグランプが標準装備された。

2012年7月のマイナーチェンジではクーペのVersion SとVersion STにおいてダーククローム色・新デザインの19インチアルミホイールを装備(ロードスターのVersion STにはメーカーオプション)し、標準仕様とVersion Tにはロードスター用18インチアルミホイールを採用した。

2014年7月の一部仕様向上では、MT車(クーペ・ロードスター共)にシンクロレブコントロールが標準装備化され、クーペの標準仕様とVersion T、ロードスター全車に装備されている18インチアルミホイールをガンメタリック塗装に変更するとともに、クーペの標準仕様とVersion Tはパンク修理キットも標準装備化された。Version TとVersion STはBOSEサウンドシステムがオプション設定に変更された。なお、ロードスターは同年9月受注分をもって終了が予定されているため、今回の一部仕様向上モデルが最終モデルとなった。

2015年7月の一部仕様向上では、Version T・Version ST及び後述のNISMOにメーカーオプション設定されているBOSEサウンドシステムに、ドライバーがエンジンサウンドをよりダイナミックに感じるように音質をコントロールすることで、アクセル操作やエンジン回転数に応じた力強いエンジンサウンドを実現するアクティブ・サウンド・コントロールとエンジンからの不快なこもり音を室内のルーフ部分に新たに設置した集音マイクで検知し、逆位相の制御音をスピーカーから出力することにより低減し、室内の静粛性を高めるアクティブ・ノイズ・コントロールを新たに設定した。

RZ34型2022年モデル Version ST リア

2016年8月の一部仕様向上では、Version STとNISMOにおいて、これまでメーカーオプション設定だったカーウィングスナビゲーションシステム、BOSEサウンドシステム(8スピーカー)、アクティブ・サウンド・コントロール、アクティブ・ノイズ・コントロールを標準装備化するとともに、Version Sはカーウィングスナビゲーションシステムを標準装備化した。

2017年7月の一部改良では、車内からバックドアを開けることが可能なバックドアアウトサイドオープナースイッチを追加し、SRSカーテンエアバッグの展開容量を拡大し、フロントガラスは合わせガラスの中間層に遮音層を挟み、遮音性を向上させることで静粛性を向上。Version TとVersion STにおいて、鍛造製法・ブラック塗装・切削光輝加工を施した19インチアルミ鍛造ホイールを採用した。

RZ34型2022年モデル Version ST インテリア

2022年のビッグマイナーチェンジモデルでは運転支援技術も盛り込まれ、インテリジェント クルーズコントロール、インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)、インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、LDW(車線逸脱警報)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、ハイビームアシスト、ヒルスタートアシストが全車に標準装備され、AT車には低速衝突軽減ブレーキ機能と低速加速抑制機能で構成され、前進時・後退時どちらでも作動する「踏み間違い衝突防止アシスト」も装備された。

2023年8月発表の2024年モデルでは一部仕様向上され、全車にAmazon Alexaが標準搭載された。

Version NISMO[編集]

 
Version NISMO

2009年6月に追加された「Version NISMO」は、エンジンに専用チューンが施され、標準車の336 PSから355 PSまで最高出力が向上されており、専用の補強パーツなどを装備し、剛性の向上と振動の減衰を両立した。また、サスペンションにチューニングが施され、専用のヤマハ製パフォーマンスダンパーが装備され、パワーステアリングの特性が変更されたことにより、よりスポーティなハンドリングとなった。そして、専用前後バンパー、サイドシルプロテクター、リアスポイラーなどを装備してCd値は0.30のまま[35]、効果的なダウンフォースの獲得と空気抵抗の低減を両立し、世界トップレベルの空力性能を実現した[37]。トランスミッションは標準仕様やVersion STと同様、7速ATと6速MTどちらも選択可。タイヤはVersion S・Version STと共通だが、ホイールのデザインはNISMOロゴ入りの専用のものとなっている。

北米ではVersion NISMOにあたるモデルの「NISMO 370Z」が2009年モデルとして2009年6月に米国で先行発売された[38]。なお、6速MTのみの設定となっている。ちなみに、少数生産のコンプリートカーが米国に輸出されるのは、先代の「NISMO 350Z」、「cube Krōm」に次いで3車種目となった[39]

2012年7月のマイナーチェンジではエンジンのコンピューターチューニングの見直しにより中速域のトルクアップを図り、タイヤにブリヂストン製のPOTENZA RE-11を採用。併せてボディの補剛パーツの追加、ブッシュの硬度見直し、サスペンションチューニングが行われた。ブレーキもブレーキホースとブレーキフルードの変更を行い、ブレーキフィーリングの向上が図られた。

NISMO[編集]

 
2014年以降の仕様
 
2023年以降の仕様

2013年6月には、Version NISMOに代わって、同年2月にジュークから展開を開始している高性能プレミアムスポーツバージョン「NISMO」シリーズの第2弾として「フェアレディZ NISMO」が発売された。ステアリングのデザインなどが他のNISMOシリーズのものと共通のものに変更されたほか、ホイールがダークメタリック塗装となった。

2014年7月にNISMOをマイナーチェンジ。他のNISMOシリーズで採用されているニスモデザインアイデンティティを採用し、エクステリアデザインを刷新。具体的には、バンパーとサイドシルプロテクターにニスモレッドアクセントを配し、専用LEDハイパーデイライトとNISMOエンブレム(フロント)を追加。レイズ製のアルミ鍛造ホイールは新デザインとなり、ヘッドライトインナーにブラック加飾を施し、リアスポイラーを追加。これらにより、前後のダウンフォースバランスが最適化され、高速域でのハンドリング性能を向上。インテリアはNISMO専用チューニングRECARO製スポーツシートやブラックアウト加飾を採用したほか、センターコンソール部にもNISMOエンブレムが配され、スターターボタンフィニッシャーにレッド加飾を施した。なお、今回のマイナーチェンジモデルから型式登録された。

2016年4月からは、パトロールカー架装された3台が警視庁に寄贈され高速道路交通警察隊交通機動隊に配備された。緊急走行時の初動加速がMTよりも優れているという点で、3台全てが7速AT仕様となっている[40]。2004年に導入されたマツダ・RX-8の後継車種という[41]

2017年7月の一部改良では、タイヤを転がり抵抗を20%低減した新型に変えたことで、低燃費とロードノイズの低減を実現した。

2022年のビッグマイナーチェンジで一旦販売を終了したものの、2023年7月に「RZ34」型をベースにした2024年モデルとして復活。エンジンのVR30DDTT型はターボのブーストアップ、電動ウエストゲートバルブの制御変更、「GT-R NISMO」にも採用されている気筒別点火時期制御の採用といった専用チューニングが施されたことで最高出力は11kW(15PS)、最大トルクは45N・m(4.6kgf・m)それぞれ向上され、ビックマイナーチェンジ前の従来モデルよりも性能が強化された。エンジンの高出力化・高トルク化に対応するため、水冷式インタークーラーのサブラジエーターが強化され、高剛性エンジンマウントも採用された。トランスミッションはマニュアルモードを備えた9速AT(9M-ATx)に一本化され、クラッチプレートの枚数追加とクラッチストロークの短縮を行うチューニングが施された。ボディ構造についても、専用フロントクロスバー、専用ラゲッジアンダーブレース、専用リアアンダーフロアVバーの追加によりフロントエンドとリアフロアが補強され、シャシーやブレーキも専用設計となった。ドライブモードは専用の「SPORT+」を含めた3モードが設定された。外観デザインはフロントのグリルとバンパー、リアのバンパーとスポイラー、サイドシルプロテクター、フェンダーモールが専用パーツとなり、リアLEDフォグランプを装備。フロントグリルのメッシュはGT-Rの2024年モデルでも採用されているハニカムデザインが採用され、アルミホイールは全面グロスブラック塗装で9本ラジアルスポークデザインとしたレイズ製の19インチ鍛造が採用された。内装はRECARO製スポーツシートが引き続き採用されているが、ブラックのパーフォレーション付きアルカンターラとレザー素材の組み合わせとなり、ノンスリップ機能も備わった。ボディカラーはモノトーンはミッドナイトブラックパール(特別塗装色)のみ、スーパーブラックとの組み合わせとなる2トーン(特別塗装色)はカーマインレッドカラークリアーメタリック、ブリリアントシルバーメタリック、プリズムホワイト3コートパールに、専用色のNISMOステルスグレーを加えた4色がそれぞれ設定される。

グレード
(クーペモデル)
エンジン ミッション 内容
ベースグレード 最高出力: 336 PS / 7,000 rpm
最大トルク: 37.2 kgf-m / 5,200 rpm
  • 7速AT
  • 6速MT
ENKEI製18インチ鋳造アルミホイール
バージョンS 最高出力: 336 PS / 7,000 rpm
最大トルク: 37.2 kgf-m / 5,200 rpm
6速MTのみ RAYS製19インチ鍛造アルミホイールアケボノ製ブレーキシステム等
バージョンT 最高出力: 336 PS / 7,000 rpm
最大トルク: 37.2 kgf-m / 5,200 rpm
7速ATのみ BOSEサウンドシステム、電動本革シート、アクティブノイズコントロール等
バージョンST 最高出力: 336 PS / 7,000 rpm
最大トルク: 37.2 kgf-m / 5,200 rpm
  • 7速AT
  • 6速MT
バージョンSとバージョンTの装備を並装した最上級モデル
バージョンニスモ 最大出力: 355 PS / 7,400 rpm
最大トルク: 38.1 kgf-m / 5,200 rpm
  • 7速AT
  • 6速MT
エンジン、足回り、エアロ等をニスモがチューンした特別モデル。〜2013年まで。
正式なカタログ登録ではなく、持ち込み登録の架装車両扱いであった。
NISMO 最大出力: 355 PS / 7,400 rpm
最大トルク: 38.1 kgf-m / 5,200 rpm
  • 7速AT
  • 6速MT
エンジン、足回り、エアロ等をニスモがチューンした特別モデル。2013年〜。
正式に型式登録されたため、カタログモデルへ昇格となった。
NISMO
(RZ34型)
最大出力: 420 PS / 6,400 rpm
最大トルク: 53.0 kgf-m / 2,000-5,200 rpm
  • 9速AT
エンジン、トランスミッション、シャシーなどに専用チューンが施され、ブレーキも専用設計に変更。外内装にも専用品が装備されている。2023年〜

特別仕様車[編集]

40th Anniversary / Black Edition[編集]

40th Anniversary

「40th Anniversary」は2009年10月にロードスターと同時発売。フェアレディZ誕生40周年記念特別仕様車として設定された。翌2010年10月までの期間限定車。クーペVersion STをベースに、記念刻印付き専用シート・インテリア、リアエンブレムのほか、専用レイズ製アルミ鍛造ホイール、ブレーキキャリパーが装備された。なお、北米仕様車の「370Z」には2010年2月に「40th Anniversary」が1,000台限定で発売されるが、MT車のみに設定される[42]。また、欧州仕様車にも同月に「ブラックエディション」の名称で370台限定で発売されたが、欧州仕様車にはAT車も用意された[43]。同時に、この仕様に関してはトミカの40周年記念事業とのコラボレーションも兼ねており、通常版とは異なる「メタルグレー」の「日産 フェアレディ Z 40周年記念車」としてNo.40に登録され、2010年4月から販売された。初回生産分のトミカは、40周年記念特別パッケージ(塗装色は「ブリリアントホワイトパール」)で販売された[44]

370Zイエロー / 370Zニュルブルクリンクエディション[編集]

「アルティメットイエロー」のフェアレディZ

「370Zイエロー」は英国で、「370Zニュルブルクリンクエディション」ドイツで発売された特別仕様車。専用ボディカラーのアルティメットイエローが採用され、ボディサイドにはブラックの車名デカールが装着される。なお、このモデルはGT4欧州選手権をモチーフとしている。また、「370Zニュルブルクリンクエディション」には専用の19インチホイールなども装着される[45]

Heritage edition[編集]

Heritage edition

2018年3月19日に、同年5月11日に発売すると発表された[46]。1977年にアメリカで愛された「280Z スペシャルデコレーションパッケージ(ZZZap)」のデザインをリメイクして、現代に蘇らせたもの。当時人気を博したレーシングストライプをボディに貼り付け、インテリアはブラック色のステアリング、センターコンソール、シフトノブ等にイエローを随所にあしらった。専用シートにもイエローで「370Z」と刺繍されている。カラーは4色で、ストライプ色が黒のプレミアムアルティメイトイエロー(特別塗装色)とブリリアントホワイトパール、ストライプ色がシルバーのダイヤモンドブラックとオーロラフレアブルーパールの全4色。

50th Anniversary[編集]

50th Anniversary

2019年4月17日に発表され、同年7月に発売された。2020年3月末までの期間限定車で、フェアレディZ誕生50周年記念特別仕様車としてクーペのみに設定された。レースカーのような特徴的なカラーリングは、1970年にSCCA(スポーツカークラブ・オブ・アメリカ)のレースで優勝した「ダットサン・240Z BRE」のデザインをこのZ33型で再現したものである。ベーシックモデルの「フェアレディZ」を素体として、ブリリアントホワイトパールのボディにバイブラントレッドの組み合わせと、ブリリアントシルバーのボディにダイヤモンドブラックの組み合わせの2種類のカラーリングが設定された。50周年記念ロゴがさまざまな場所に配置されており、ホイールはリムにレッドラインを追加した[47]

Proto Spec[編集]

Proto Spec。通常のモデルはブレーキキャリパーはレッドだが、Proto Specではイエローになっている。

2020年に公開されたプロトタイプから着想を得た仕様となっており、ボディカラーにイカズチイエロー3コートパールとスーパーブラックの2トーンカラーを採用するとともに、レイズ製19インチアルミ鍛造ホイールを専用カラーのチタニウムゴールドに、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキをイエローに変更。内装は本革・スエード調ファブリックコンビシートにイエローのセンターストライプ・ステッチ・アクセントラインが施され、インストパネル・ドアトリムクロス・MTシフトノブブーツ(MT車のみ)・ニーパッドなどに専用ステッチカラーが施された。なお、本仕様車はオンライン注文のみで、事前に専用メールマガジンの会員登録が必要となる。また、240台の限定販売で、応募数が限定数を上回った場合には抽選となる。

モータースポーツ[編集]

2010年にはスーパー耐久にシーズン途中の第2戦からZ34が参戦を開始した。なお本来Z34はスーパー耐久のレギュレーション上はST1クラスに該当するが、主催者側の特認によりウエイトハンデを乗せることで、従来のZ33同様ST3クラスへの参戦を認められている[48]

また、米国においては「NISMO 370Z」をベースとした「BRE 370Z」が2010年下旬にSCCA (スポーツカークラブ・オブ・アメリカ) のT2クラスに参戦した[49]

日産がモータースポーツ活動を大幅に縮小していたこと、GT-Rがベース車両として用いられるようになったことなどから、ワークスマシンとしてZ34は用いられていなかったが、RZ34型にビッグマイナーチェンジして以降は様々なレースに参戦している。GT-Rと同様にSUPER GTへの参戦に始まり、2022年のスーパー耐久富士24時間レース(ST-Qクラス)に2台のNissan Z Racing Conceptがテスト参戦すると発表した[50]。このレースでは特に230号車は、カーボンニュートラルフューエル(CNF)を用いて、将来の幅広いモータースポーツ活動へCNFを適応させるためのデータを蓄積する[51]。これをベースにして、市販エンジンをチューニングしたNISMO Z GT4が開発された[52]

SUPER GT GT500[編集]

Nissan Z GT500
カルソニック IMPUL Z
ボディ
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン NR4S21 1,998cc 直列4気筒(2022-2023)
NR4S24 1,998cc 直列4気筒(2024-)
最高出力 478 kW (641 hp; 650 PS)
最大トルク 50kgm以上[53]
変速機 6速セミAT
サスペンション
ダブルウィッシュボーン式
ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース 2,750 mm (108.3 in)[53]
全長 4,725 mm (186.0 in)
全幅 1,950 mm (76.8 in)
全高 1,150 mm (45.3 in)
車両重量 1,030 kg (2,271 lb)
その他
タイヤ ブリヂストン・POTENZA[53]
ミシュラン・Pilot Sport(2022年 - 2023年)[53]
ヨコハマ・ADVAN[53]
ホイール
RAYS RW-GT500 AF22[54]
ENKEI RA044[55]
クラッチ ZF製カーボン5.5インチ4プレート[53]
系譜
先代 日産・GT-R GT500
テンプレートを表示
2021年

12月5日、SUPER GTの次年度シーズンにおいて、GT500クラスに「Nissan Z GT500」が参戦することが発表された。フェアレディZがGT500クラスに登場するのは2007年以来となる。これは日産の事業構造改革「Nissan NEXT」に於ける挑戦の一つとして位置づけられている[56]

参戦車両は、2022年1月14日から16日にかけて開催された東京オートサロン2022で公開された[57]。エンジンはSUPER GT専用に製造されたNR4S21を搭載[53]。見た目は市販車と似ている部分はあるものの、内部のメカニズムはまったく異なる。

2022年

1月25日、2022年のSUPER GT GT500クラスにおける日産系チームのドライバー体制を発表した。参戦ドライバーおよび車両は以下の通りである。総監督はNISMOのCOOである松村基宏[58][59]

番号 チーム 監督 車両名 ドライバー
3 NDDP RACING 島田次郎 CRAFTSPORTS MOTUL Z 千代勝正 / 高星明誠
12 TEAM IMPUL 星野一義 カルソニック IMPUL Z 平峰一貴 / ベルトラン・バゲット
23 NISMO 中島健 MOTUL AUTECH Z 松田次生 / ロニー・クインタレッリ
24 KONDO RACING 近藤真彦 リアライズコーポレーション ADVAN Z 佐々木大樹 / 平手晃平

4月17日、2022年シーズンの第1戦(岡山国際サーキット戦)にて23号車のMOTUL AUTECH Zが3位入賞[60]

5月3日、第2戦(富士スピードウェイ戦)では23号車に22kg、3号車に12kg、12号車に8kgのサクセスウェイトが搭載された。24号車のみ、サクセスウェイトが搭載されずに予選の450kmのロングレースに挑んだ。24号車は予選2位、3号車は予選3位となった[61]。翌日の決勝レース終了直前、トップと2番手にペナルティの裁定が下され、12号車が3位、23号車が4位、24号車が8位、3号車が15位となった[61]

SUPER GT セーフティカー

5月26日、SUPER GTの第3戦(鈴鹿サーキット戦)からフェアレディZのセーフティカーが導入されることが発表された。また、同月29日には同じく鈴鹿サーキットにて贈呈式が実施された[62]

5月29日、3号車のCRAFTSPORTS MOTUL Zが優勝した。これは参戦マシンを変更して以来の初優勝であり、鈴鹿サーキットでの4連勝達成にも貢献した。この他にも24号車が6位、23号車が12位となっている。なお、12号車はトラブルが発生したため、2周目にマシンを止めてリタイアとなった[63]

8月6日、第4戦(富士スピードウェイ戦)では前戦で優勝した3号車にサクセスウェイト52kgが課されたが、50kgを超えたことから、実装する重量を35kgに抑え、燃料流量リストリクターが一段階絞られる措置が取られた。このほか、23号車には30kg、12号車には19kg、24号車には13kgのサクセスウェイトが搭載された。それでも24号車は予選2位でフィニッシュし、翌日での決勝では12号車が2位、24号車が3位と好調な戦績を残した[64]

8月28日の第5戦(鈴鹿サーキット戦)では12号車が優勝[65]、9月18日の第6戦(スポーツランドSUGO戦)では3号車が優勝し、23号車が2位入賞、10月2日の第7戦(オートポリス戦)では3号車が3位入賞[66]を果たし、11月6日の最終戦(モビリティリゾートもてぎ戦)では、24号車が9周目でのアクシデントでリヤまわりを大きく破損してリタイアしたものの12号車が2位、3号車が4位、23号車が13位という結果になった。12号車によって、日産/NISMO陣営として7年ぶりとなるシリーズチャンピオンを獲得した[67]

2023年
 
Niterra MOTUL Z

2年目となる2023年は、前年度シーズンと変わらず4台体制での参戦となった。前年度シーズンで優勝したTEAM IMPULはゼッケン番号が1番になっただけでなく、それまで監督を一人で務めた星野一義はチーム総監督として支えることになり、監督には新たに星野一樹が配置されることになった。また、車両名が変更されており、1号車がCALSONIC IMPUL Z→MARELLI IMPUL Z、3号車がCRAFTSPORTS MOTUL Z→Niterra MOTUL Zとなっている[68]。マシンについては、今季からはエンジンに対して、カーボンニュートラルフューエルに対応した改良を施している[69]

4月16日、2023年シーズンの第1戦(岡山国際サーキット戦)の予選は23号車が1位、3号車が2位となり、最前列から決勝に挑むことになった。23号車は昨年シーズン第5戦以来のポールポジション獲得となる。この調子で、決勝でも23号車が1位、3号車が2位、1号車が6位、24号車が14位となった[69]

5月4日、続く第2戦(富士スピードウェイ戦)では23号車に42kg、3号車に30kg、1号車に10kgのサクセスウェイトが搭載された。24号車のみ前年度の第2戦同様に、サクセスウェイトが搭載されずに予選の450kmのロングレースに挑んだ。24号車は予選5位となった[70]。翌日の決勝レースでは、残り5周となった95周目にて3番手走行の24号車の前でGT300クラス同士が接触するアクシデントが起こり、それに巻き込まれる形で24号車がダメージを負い、再度レースに戻ることはできなかった。最終的に3号車が5位、23号車が7位、1号車が9位、24号車が15位となった。ポイントランキングでも23号車がトップ、3号車が2位をキープしていた[70]

6月4日の第3戦(鈴鹿サーキット戦)では、58周目に23号車を含む数台がクラッシュした。このため,レース中にセーフティカーが導入されたものの、すぐさま赤旗中断となった。その後、コースバリアの修復に時間を要することなどからレースは終了となり、58周時点の順位で暫定結果が発表された。このときは3号車が優勝となっていたが、その後3号車が2回目の給油作業を58周時点ではまだ行っていなかったことから、ピットイン及び給油相当のタイム(60秒)が科されることになった。この裁定を不服とし、3号車のNDDP RACINGは抗議を行ったが、大会審査委員会はこれを却下した後、競技関係者と再協議の結果、最終的に1号車が3位、3号車は4位、24号車は8位で入賞という結果になった。なお、事故に遭った23号車をドライブしていた松田は、命に関わるほど大事に至らなかったことが確認された[71]

8月6日の第4戦(富士スピードウェイ戦)には3号車が今シーズン初優勝を果たし、24号車が10位、23号車が13、1号車が15位となった[72]

8月27日の第5戦(鈴鹿サーキット戦)では1号車が5位になり[73]、9月17日の第6戦(スポーツランドSUGO戦)では23号車が2位入賞[74]、10月15日の第7戦(オートポリス戦)では3号車が3位入賞[75]を経て、11月6日の最終戦(モビリティリゾートもてぎ戦)では、23号車が2位、1号車が4位、3号車が13位、24号車が14位という結果になった。惜しくもタイトル連覇は逃したものの、前シーズン同様に好調な戦績を残した[76]

2024年

1月18日に、2024年のSUPER GTの体制が発表された。ベース車両がNISMO仕様となり「Z NISMO GT500」の名称へと変更となった。またドライバーラインナップもTEAM IMPULを除く4チーム中3チームで変更があった。体制は以下のとおり。

番号 チーム 監督 車両名 ドライバー
3 NISMO NDDP 島田次郎 Nittera MOTUL Z 高星明誠 / 三宅淳詞
12 TEAM IMPUL 星野一義(総監督)
星野一樹(監督)
MARELLI IMPUL Z 平峰一貴 / ベルトラン・バゲット
23 NISMO 中島健 MOTUL AUTECH Z 千代勝正 / ロニー・クインタレッリ
24 KONDO RACING 近藤真彦 リアライズコーポレーション ADVAN Z 松田次生 / 名取鉄平

3号車のエントラント名がNDDP RACINGからNISMO NDDPになり、高星とGT300クラスのMax Racingから移籍昇格する三宅淳詞がコンビを組む。23号車NISMOはKONDO Racingに移籍する松田に代わり、千代がクインタレッリとコンビを組む。KONDO Racingはドライバーラインナップを刷新、松田と前年GT300のKONDO Racingから参戦していた名取鉄平のコンビとなる。またタイヤもミシュランがGT500への供給から撤退し、NISMOの2台はブリヂストンタイヤへと変更となる。

開幕戦を前にした4月12日に、総監督が松村から木賀新一に交代することが発表された。木賀は世界初の可変圧縮比エンジンであるKR20DDET/15DDTなどの開発を担当してきた経緯があり、4月1日付けで専務執行役員に就任してモータースポーツ事業部の開発や企画などを統括している。なお、2019年より5年間にわたって総監督を務めてきた松村は、エグゼクティブパートナーとして木賀をサポートする[77]

4月13日、2024年シーズンの第1戦(岡山国際サーキット戦)の予選Q1で23号車の千代が1分17秒489のトップタイムをマークした。Q2では3号車の三宅が3周目に1分18秒301をマークし、Q2を5番手で終えた。翌日の決勝では1周目に23号車のクインタレッリが第1コーナーで他車と接触し9番手にポジションを落とした。後続ではスピンしたマシンで混乱した状況のなかアクシデントが重なり、12号車のバゲットも他車と接触しマシンにダメージを負った。1周目から、ストップしたマシンを回収するためにセーフティカーが導入された。7周を終えてセーフティカー先導が終了し、8周目からレースが再開された後は、Z同士の戦いが何度も見られた。52周を終えてGT500クラス全車がピットインを終えた時点で、23号車は5番手、3号車は6番手となり、接近戦の中にいた。しかし、混雑するコース上でのオーバーテイクは難しく、65周目にコース上にマシンがストップしフルコースイエローが出るなど、ポジションアップは果たせない状況のまま82周のレースは終了した。千代は、終盤のフルコースイエローでタイヤが冷えたことでペースが上がらなくなり、より上のポジションを獲れなかったと語っている。23号車は5位、3号車は6位で2台が入賞を果たした。12号車は1周目にアクシデントによるピットインで大きく順位を落としたものの、レース後半にペースを上げて挽回し、入賞目前の11位でフィニッシュした。ペースに苦しんだ24号車は12位で開幕戦を終えた[78]

SUPER GT GT300[編集]

2024年

2024年2月の日産/NMC体制発表で本年度より新たにGT300クラスにGTA-GT300規定(旧JAF-GT300規定)で開発された車両が参戦する事が発表された。前年までGT-R NISMO GT3オフィシャルパートナーチームであった、GAINERが独自に開発を進め、NMCは技術支援を行う[79]。エンジンはGT-Rと同様にVR38DETTを搭載する。開幕戦にはエントリーはしたものの、走行可能な状態にまではいかず出走を辞退することとなった。

GT4[編集]

NISMO Z GT4
Nissan Z Racing Concept
(2022年富士24時間仕様)
ボディ
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン VR30DDTT型 2,997cc V型6気筒ツインターボ
最高出力 300 kW (402 hp; 408 PS)
最大トルク 600 N⋅m (61.2 kg⋅m; 442.5 lb⋅ft)
変速機 SADEV英語版 6速シーケンシャルパドルシフト
車両寸法
ホイールベース 2,500 mm (98.4 in)
全長 4,380 mm (172.4 in)
全幅 1,870 mm (73.6 in)
全高 1,410 mm (55.5 in)
車両重量 1,410 kg (3,109 lb)
その他
クラッチ ツインプレートタイプ
備考 最高出力、最大トルク、車両重量はルールによって変動する
テンプレートを表示

2022年9月28日、グループGT4規定車両のNissan Z GT4が発表された[80]

同年11月1日、SEMAショーにて一般公開され、スペックが公表された。また、同車のデビューイヤーとなる2023年シーズンは、アメリカで開催される「SRO Pirelli GT4アメリカシリーズ」と、日本の「スーパー耐久シリーズ」に参戦を予定するパイロットカスタマーチームに車両を供給し、NISMOがサーキットでのテクニカルサポートを行うことが発表された。参戦等を考えているチームや一般のユーザー向けには、2023年半ばより受注を開始し、2024年シーズンから順次車両を供給する予定である。車両価格はオプション装備やスターターキット込みで、229,000アメリカドル[81]

2023年のスーパー耐久にはナニワ電装 TEAM IMPULTEAM ZEROONEが、GT4アメリカ選手権英語版にTechSport Racingが2台のZ GT4で参戦した[82]。2024年はGT4をNISMOベースに変更したEvoモデルである、Nissan Z NISMO GT4を登場させた。使用するチーム、台数が増えスーパー耐久ではTEAM ZEROONEが2台体制に、GT4アメリカ選手権ではBlackdog Racing、Flying Lizard Motorsportsがそれぞれ1台体制で参戦する[83]

受賞[編集]

2009年[編集]

2010年[編集]

  • オートカラーアウォード2010」
    • グランプリ
    • エクステリア部門賞
  • ケリーブルーブック「ベストリセールバリュー賞」
  • モーターウィーク ドライバーズ・チョイス・アワード「ベストコンバーチブル」(ロードスター)

2012年[編集]

  • 「オートカラーアウォード2013」
    • 文化学園大学セレクション(外装色プレミアムサンフレアオレンジ・内装色パーシモンオレンジ)

脚注[編集]

  1. ^ a b 新型フェアレディZのすべて 実験ドライバー 加藤博義インタビュー
  2. ^ yamamotosinya. “【速報】新型フェアレディZの車両型式は「5BA-RZ34」だった! : クルマのミライ Future of mobility”. クルマのミライ Future of mobility. 2022年2月25日閲覧。
  3. ^ 新型「フェアレディZ」を日本で公開 併せて240台限定の特別仕様車「Proto Spec」を発表』(プレスリリース)日産自動車、2022年1月14日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-b55e8bf1f8f64c95b00977f83606e834-220114-01-j2022年1月14日閲覧 
  4. ^ 新型「フェアレディZ」全グレードの価格を発表』(プレスリリース)日産自動車、2022年4月25日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-756825ea00d516822dfa8e5e3602ca12-220425-02-j2022年4月25日閲覧 
  5. ^ 日産アリア B6(2WD)、新型フェアレディZご注文の一時停止のお知らせ”. 日産自動車 (2022年7月19日). 2022年7月20日閲覧。
  6. ^ 日産が黄色ボディ映える新型「Z」を発売! 「ツーリンググレード」設定で現地900万円からメキシコに投入へ”. くるまのニュース. 2022年12月18日閲覧。
  7. ^ 「フェアレディZ」 2024年モデルを発表』(プレスリリース)日産自動車、2023年8月1日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-59416c1216e9c119d9ce0f3e411accac-230801-00-j?origin=channel-NNG2442023年8月3日閲覧 
  8. ^ 最高出力が大きい V型6気筒の自然吸気車 ランキング [V6-NA | greeco ranking]”. rank.greeco-channel.com. 2021年8月31日閲覧。
  9. ^ a b c d 新型フェアレディZのすべて メカニズム詳密解説
  10. ^ 日産『フェアレディZ』に当社製新開発 中・大型FR車用7速AT搭載 Jatco ニュースリリース
  11. ^ 新型フェアレディZのすべて アウトライン
  12. ^ 日産:フェアレディZ [ Z スポーツ&スペシャリティ/SUV | 走行性能]”. Nissan. 2020年6月9日閲覧。
  13. ^ 日産:スカイライン [ SKYLINE セダン | 価格・グレード]”. Nissan. 2020年6月9日閲覧。
  14. ^ Detailed specs review of 2018 Nissan 370Z NISMO Tech automatic offered since July 2017 for North America”. www.automobile-catalog.com. 2020年11月9日閲覧。
  15. ^ Full performance review of 2009 Nissan 370Z (man. 6) offered since July 2009 for Europe”. www.automobile-catalog.com. 2020年11月9日閲覧。
  16. ^ Detailed specs review of 2009 Nissan 370Z automatic offered since July 2009 for Europe”. www.automobile-catalog.com. 2020年11月9日閲覧。
  17. ^ Full performance review of 2018 370z_z34_na offered since July 2017 for North America”. www.automobile-catalog.com. 2020年11月9日閲覧。
  18. ^ Gall, Jared (2009年4月). “2009 Nissan 370Z Automatic - Short Take Road Test”. caranddriver.com. 2017年5月3日閲覧。
  19. ^ First Test: 2009 Nissan 370Z”. Motor Trend. 2018年10月31日閲覧。
  20. ^ a b c Comparison: 2010 Audi TTS vs 2009 BMW Z4 vs 2010 Nissan 370Z vs 2009 Porsche Boxster S”. Motor Trend (2010年6月). 2011年7月31日閲覧。
  21. ^ Full performance review of 2018 370z_z34_na offered since July 2017 for North America”. www.automobile-catalog.com. 2020年11月9日閲覧。
  22. ^ First Test: 2009 Nissan 370Z”. 2011年7月31日閲覧。
  23. ^ Detailed specs review of 2009 Nissan 370Z offered since July 2009 for Europe”. www.automobile-catalog.com. 2020年11月9日閲覧。
  24. ^ Z34 理論上の最高速”. 2015年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月10日閲覧。[出典無効]
  25. ^ ジヤトコの9速AT「JR913E」とはどのような変速機なのか[MFi169 e変速機]|Motor-FanTECH[モーターファンテック]”. car.motor-fan.jp. 2022年2月25日閲覧。
  26. ^ 新型フェアレディZのすべて 開発ストーリー
  27. ^ FAIRLADY Z PRESS INFORMATION 日産自動車
  28. ^ 日産 新型 フェアレディZ 新車情報 CORISM
  29. ^ a b 新型フェアレディZロードスターのすべて メカニズム詳密解説
  30. ^ 「フェアレディZ」を一部仕様向上 - 日産自動車 ニュースリリース 2015年7月21日
  31. ^ 新型日産フェアレディZに新車装着 ブリヂストン「ポテンザS007」採用(AUTOCAR JAPAN)”. LINE NEWS. 2022年10月16日閲覧。
  32. ^ a b GAOニシカワ (2020年5月27日). “日産フェアレディZ、そのデザインの現場を訪ねる。vol.2”. ON THE ROAD MAGAZINE web. 2024年1月21日閲覧。
  33. ^ a b 「開発ストーリー」『新型フェアレディZロードスターのすべて』三栄書房〈モーターファン別冊 ニューモデル速報 第432弾〉、2009年10月28日。ISBN 978-4-7796-0741-7 
  34. ^ a b 「デザイン・インタビュー」『新型フェアレディZのすべて』三栄書房〈モーターファン別冊 ニューモデル速報 第421弾〉、2008年12月1日。ISBN 978-4-7796-0526-0 
  35. ^ a b 「Version NISMO 試乗記×開発インタビュー」『新型フェアレディZロードスターのすべて』三栄書房〈モーターファン別冊 ニューモデル速報 第432弾〉、2009年10月28日。ISBN 978-4-7796-0741-7 
  36. ^ Nissan Announces U.S. Pricing on 2010 370Z™ Roadster NISSAN/INFINITI News Room(英語)
  37. ^ 「フェアレディZ Version NISMO」を発売 NISSAN PRESS ROOM
  38. ^ ニスモ 370Z…待望の米国発売スタート Response.
  39. ^ 日産 フェアレディZの北米向けバージョン・ニスモ「NISMO 370Z」、出荷開始 CORISM
  40. ^ 交通タイムス社. “刑事ドラマばりの激速パトカー! 「ニスモ Z」や「WRXブルーの覆面S4」など逃走不可能なハイパフォーマンスモデルたち”. AUTO MESSE WEB. 2021年4月14日閲覧。
  41. ^ 警視庁、新型パトカー「フェアレディZ NISMO」公開=高速隊などに配備 時事通信2016年3月30日
  42. ^ Nissan Announces U.S. Pricing on the 2010 370Z 40th Anniversary Edition Nissan/Infiniti News Room(英語)
  43. ^ 日産 フェアレディZ 40周年記念車 Response.
  44. ^ 「でっかい子どもに、育てよう。」 約地球1周分! 「トミカ」40周年事業 のご案内”. 株式会社タカラトミー (2010年1月18日). 2024年1月20日閲覧。
  45. ^ 日産 フェアレディZ…欧州でイエローの限定車 Response.
  46. ^ 「フェアレディZ」に「Heritage edition」を追加 - 日産自動車 2018年3月19日
  47. ^ 「フェアレディZ」生誕50周年記念車の価格を発表”. 日産自動車株式会社 (2019年5月24日). 2024年1月21日閲覧。
  48. ^ 特認事項、変更事項の公表 - STO・2010年5月8日
  49. ^ Nissan Celebrates the 40th Anniversary of the Z’s First National Championship with a BRE 370Z Nissan/Infiniti News Room(英語)
  50. ^ 日産/NISMO、「Nissan Z」で富士24時間レースにテスト参戦”. NISMO (2022年4月28日). 2024年4月20日閲覧。
  51. ^ 日産/NMC、富士24時間レースに参戦する「Nissan Z Racing Concept」を公開” (2022年6月4日). 2024年4月20日閲覧。
  52. ^ Jamie Klein (2022年9月28日). “日産/NISMO、新型『Z』GT4モデルを発表。S耐Qクラスで開発……2023年前半にデリバリー開始へ”. 2024年4月20日閲覧。
  53. ^ a b c d e f g 【2022開幕特集】SUPER GTマシン総覧 Part 3 GT500/Nissan Z GT500”. SUPER GT OFFICIAL SITE (2022年4月26日). 2023年12月20日閲覧。
  54. ^ SUPER GT 第4戦FUJI Nissan Z GT500 優勝!”. RAYS ENGINEERING (2023年8月18日). 2023年12月20日閲覧。
  55. ^ RA series|製品|ENKEI WHEELS,ENKEI WHEELS
  56. ^ 日産/NISMO、Nissan Z GT500を初披露- SUPER GTシリーズGT500クラス”. NISMO (2021年12月5日). 2024年2月9日閲覧。
  57. ^ 「東京オートサロン2022」出展概要を発表”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2021年12月21日). 2024年2月10日閲覧。
  58. ^ 日産/ニスモ、2022年のSUPER GT GT500クラスのドライバー体制を発表”. 日産自動車 (2022年1月25日). 2024年2月9日閲覧。
  59. ^ 日産/ニスモ、2022年のモータースポーツ活動概要を発表”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2022年2月18日). 2024年2月9日閲覧。
  60. ^ #23 MOTUL AUTECH Zが開幕戦で3位表彰台”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2022年4月17日). 2024年2月9日閲覧。
  61. ^ a b 波乱の第2戦で#12 カルソニック IMPUL Zが3位表彰台”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2022年5月4日). 2024年2月9日閲覧。
  62. ^ 日産/NISMO、Nissan Z GT500を初披露- SUPER GTシリーズGT500クラス”. 日産自動車 (2022年5月26日). 2024年2月9日閲覧。
  63. ^ Nissan Z GT500が初優勝。日産/NISMOは鈴鹿での4連勝を達成”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2022年5月29日). 2024年2月9日閲覧。
  64. ^ レース終盤に優勝争いを演じた#12 Zが2位、#24 Zが3位表彰台”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2022年8月7日). 2024年2月9日閲覧。
  65. ^ #12 Zが優勝、日産/NISMO陣営は鈴鹿での5連勝を達成”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2022年8月28日). 2024年2月9日閲覧。
  66. ^ ポールポジションからスタートした#24 Zが3位表彰台を獲得”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2022年8月28日). 2024年2月9日閲覧。
  67. ^ #12カルソニック IMPUL Zが新型Zのデビューイヤーでチャンピオンを獲得”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2022年11月6日). 2024年2月9日閲覧。
  68. ^ 日産/NMC、2023年のモータースポーツ活動概要を発表”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年2月17日). 2024年2月10日閲覧。
  69. ^ a b 23年シーズン開幕戦、波乱のレースで日産/NISMO陣営が1-2フィニッシュ”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年2月17日). 2024年2月10日閲覧。
  70. ^ a b Nissan ZがGT500でポイントを追加し、シリーズランキングでも1-2位を堅守”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年5月4日). 2024年2月9日閲覧。
  71. ^ 赤旗中断でレースは終了となり、#1 Zが3位入賞”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年6月12日). 2024年2月10日閲覧。
  72. ^ 終盤に独走した#3 Niterra MOTUL Zが今季初優勝”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年8月6日). 2024年2月10日閲覧。
  73. ^ 第5戦鈴鹿、#1 MARELLI IMPUL Zが5位を獲得”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年8月27日). 2024年2月10日閲覧。
  74. ^ 第6戦SUGO、#23 MOTUL AUTECH Z が2位を獲得”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年9月17日). 2024年2月10日閲覧。
  75. ^ 第7戦オートポリス、#3 Niterra MOTUL Zが3位表彰台を獲得”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年10月15日). 2024年2月10日閲覧。
  76. ^ #12カルソニック IMPUL Zが新型Zのデビューイヤーでチャンピオンを獲得”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2023年11月6日). 2024年2月10日閲覧。
  77. ^ SUPER GT GT500クラス日産系チーム総監督に木賀 新一が就任”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2024年4月12日). 2024年4月25日閲覧。
  78. ^ 2024年開幕戦、新体制で挑むNissan Z NISMO GT500の2台が入賞”. 日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ (2024年4月14日). 2024年4月25日閲覧。
  79. ^ 日産/NMC、2024年のモータースポーツ活動概要を発表,NISMO,2024年2月15日
  80. ^ 日産/NMC、「Nissan Z GT4」を発表』(プレスリリース)NISMOhttps://www.nismo.co.jp/news_list/2022/motorsports_news/22026.html2022年9月28日閲覧 
  81. ^ 日産/NMC、米国SEMAショーで「Nissan Z GT4」を公開』(プレスリリース)NISMO、2022年11月1日https://www.nismo.co.jp/news_list/2022/motorsports_news/22028.html2024年4月20日閲覧 
  82. ^ 日産/NMC、2023年のSUPER GT及びGT4プログラムに参戦するチーム』(プレスリリース)NISMOhttps://www.nismo.co.jp/news_list/2023/motorsports_news/23002.html2023年1月27日閲覧 
  83. ^ 日産/NMC、2024年のモータースポーツ活動概要を発表,NISMO,2024年2月15日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]