大瀧詠一
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大瀧詠一 | |
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出生名 | 大瀧榮一 |
別名 | 通名:大滝詠一 |
生誕 | 1948年7月28日(75歳) |
出身地 |
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学歴 | 早稲田大学第二文学部中退 |
ジャンル | ロック、ニューミュージック |
職業 | シンガーソングライター、音楽プロデューサー |
担当楽器 | ボーカル、ギター |
活動期間 | 1969年 - |
レーベル | キングレコード→ナイアガラ・レーベル※尚、エレックレコード→コロムビアミュージックエンタテイメント→ソニーミュージックレコード(移籍した当初は、CBSソニーレコードであった。)とレーベル毎移籍している。 |
事務所 | ザ・ナイアガラ・エンタープライズ |
公式サイト | Ami-go Gara-ge |
大瀧 詠一(おおたき えいいち、通名:大滝詠一、本名:大瀧 榮一、1948年7月28日 - )は、シンガーソングライター・作曲家・アレンジャー・音楽プロデューサー・レコードレーベルのオーナー・ラジオDJ・レコーディングエンジニア・マスタリングエンジニア・著述家、元Oo Records(現在は会社自体がない)取締役など、多くの顔を持つミュージシャン。
略歴
- 1948年 - 岩手県梁川村(現・奥州市)に生まれる。
- 1969年 - はっぴいえんど(当時の名前は「バレンタインブルー」)の一員としてデビュー。
- 1972年 - 初のソロアルバム『大瀧詠一』発表。
- 1973年 - はっぴいえんど解散。
- 1974年 - ザ・ナイアガラ・エンタープライズ設立。
- 1975年 - ナイアガラ・レコードの所属レコード会社がエレックレコードに決まり、活動を開始する。
- 1976年 - エレックレコード倒産に伴い、 日本コロムビアに移籍(不遇の時代でスタジオの機材などを売り払ったこともある)。
- 1981年 - CBSソニーに移籍。『A LONG VACATION』が大ヒット。
- 1984年 - アルバム『EACH TIME』で初のチャート1位獲得。他アーティストへの楽曲提供も多く、ナイアガラ全盛期となる。
- 1985年 - 歌手活動を休業。
- 1997年 - 12年ぶりのシングル『幸せな結末』発表。
- 2003年 - 6年ぶりのシングル『恋するふたり』発売。
- 2005年 - 「ナイアガラ不滅プロジェクト」と題して、過去のアルバムを30周年記念盤として以降毎年3月21日に発売。
岩手県江刺郡梁川村(江刺市を経て、現:奥州市)生まれ。血液型はAB型。岩手県立花巻北高等学校中退、岩手県立釜石南高等学校(現:岩手県立釜石高等学校)卒業、早稲田大学第二文学部中退。「福生ストラット」を作っている事等から東京都福生市在住とされているが、実際の居住地は福生市の隣にある瑞穂町である。
最近は音楽家としては実質的に引退状態で、「勉強家」などと称している。非常に多くの別名を持ち、その時々・役割で使い分けている。熱心なファンは自らを「ナイアガラー」などと称し、大瀧の才能に敬意を込めて「師匠」や「福生の仙人」などと呼んでいる。非常に多趣味であるが、特に読売ジャイアンツの大のファンであり、敬愛する長嶋茂雄の復帰などは本人のその後の活動に大きな影響を及ぼしている。
少年時代〜はっぴいえんど時代
母子家庭で育ち、母親が教師だったため、小学校・中学校でそれぞれ転校を経験する(小学校で江刺から遠野。中学で遠野から釜石)。少年時代からエルヴィス・プレスリーを初めとするアメリカン・ポップスに熱中。1962年夏から1966年までにチャートインした曲はすべて覚えているというほど精通している。また同時にハナ肇とクレイジーキャッツにも傾倒していた(1975年以降のソロ作品にその影響が見られ、その後クレイジーのメンバーとも仕事をしている)。
幼児の頃から歌を歌うのが好きな子供だった。小学生時代はラジオから流れる落語や演芸番組に熱中。また漫画にも熱中し、漫画家になろうとも思っていた。自宅にはテレビがなかったため、土日は母親の宿直に同行して学校に行き、校長室でテレビを見ていた。1960年にテレビで初めて観た「クレイジーキャッツ」の宝塚でのライブに衝撃を受ける。小学6年の時にラジオクラブに入り、鉱石ラジオを作る。また野球部にも入っていたが、1962年に中学2年で釜石市に引越して野球はやめ、米軍極東放送(FEN)のアメリカン・ポップスに熱中。当時は日本の製鉄業の最盛期にあたり、釜石市は富士製鐵株式會社釜石製鐵所(後の新日本製鐵釜石製鐵所)の街として非常に栄えていたため、レコード屋も多く、レコード収集にはもってこいだった。
同じ1962年に、再発されたエルヴィス・プレスリーの「ハウンド・ドッグ」をラジオで聞いたことをきっかけに、1年半かけてプレスリーのレコードをすべて集める。またプレスリーのレコードの作曲家リストを作ったことがきっかけとなり、それ以降、音楽は必ず作曲家の名前に注意して聴くようになった。1964年にビートルズの日本盤が発売されると、大瀧はビートルズのアルバムを買うようになり、プレスリーはプレスリー好きの友達に買ってもらって聞くようになった。レコード屋に入り浸り、レコード屋の店員より音楽に詳しいことから助言をしていた。そのおかげで買えないレコードも全部聴けていた。
花巻の高校に入学し、下宿で一人暮らしをするが、授業料を全部レコードにつぎ込んでいたため、1年で退学させられ、釜石の高校に再入学。ビートルズを始めとする、リバプール・サウンド全般を買いまくっており、後に知り合うピーター・バラカンよりもコンプリートに集めていたという。
高校卒業後の1967年春に上京し、船橋の製鉄会社でサラリーマンをしていたが、午後に出社したりと散々な勤務成績で、わずか3ヶ月の在籍期間の後、退社。一方で会社の宴会でビートルズの「ガール」を歌ったところ好評で、上司に「キミはこんな所にいてはいけない」とプロになる事を暗に薦められたというエピソードもある。翌1968年には早稲田大学に入学。友人の布谷文夫が所属していた「タブー」というバンドや、竹田和夫率いるバンドブルース・クリエイションに参加している(正式なメンバーではなくライブに飛び入り参加する程度だった)。同時期に細野晴臣とも知り合い、共通の友人であり中田喜直の甥である中田佳彦と3人で「ランプ・ポスト」という私的な音楽研究会を開く。
1969年、エイプリル・フール解散直後の細野と松本隆によって計画されていたバンドに加入。松本が作詞した「12月の雨の日」を大瀧が作曲する際、そのあまりに異常なコード進行に細野が、ギターは鈴木茂がいいと決定。バンド名をヴァレンタイン・ブルーとし、細野、松本、大瀧、鈴木の4人で活動開始。1970年にはバンド名をはっぴいえんどと改名し、アルバム『はっぴいえんど』でデビュー。アルバム『風街ろまん』『HAPPY END』を発表するも、1972年末をもって解散。
プレイヤー志向の全くなかった大瀧にとって、はっぴいえんどでの経験はその後の活動に大きな影響を与えており、後に「あのおっさん(小坂忠)が「ヘアー」に行ってなきゃ、あんなこと(はっぴいえんど)やってない。」、「(はっぴいえんどに入っていなければ)何をやっていたか分からない。想像が付かない。」とはっぴいえんどなくしてミュージシャンとしての自分は無かったという趣旨の発言をしている。また、はっぴいえんどの「日本語でロックをやる」という考えにも、当初は猛反対していたが、押し切られたという。
1970年代
はっぴいえんど活動中の1971年にソロ活動を開始し、アルバム『大瀧詠一』(1972年)を発表。はっぴいえんど解散後ソロ活動を本格化し、1973年には三ツ矢サイダーのCMソング「Cider '73」を制作する。自身のレコード・レーベル「ナイアガラ」を立ち上げ、「サイダー」をシングルとして発売する計画で、所属するレコード会社を探すも、当時CMソングをシングルとして商品化することは考えられなかったことで、どこに行っても断られるという状態であった。最終的には1975年にエレックレコードに所属することが決定し、アルバム『NIAGARA MOON』(1975年)を発表。また山下達郎や大貫妙子が所属していたバンド、シュガー・ベイブのプロデュースなどを行う。ちなみに大瀧は日本3大アングラレーベルと呼ばれたアングラ・レコード・クラブ(通称URC)、エレックレコード、ベルウッド全てに在籍した経験を持つ唯一のミュージシャンである。
1975年からはラジオ関東(現在のアール・エフ・ラジオ日本)で、DJをつとめる番組『ゴー・ゴー・ナイアガラ』を開始。マニアックな洋楽やオールディーズの他に、クレージーキャッツ、坂本九、弘田三枝子を中心とする日本の'60Sポップスや、三橋美智也や小林旭などの曲をかけ、カルト的な人気を博した。後の「昭和歌謡ブーム」に与えた影響も大きい。『ゴー・ゴー・ナイアガラ』は1979年からはTBSに移り、長期人気番組となった。
一方、間もなくエレックレコードは倒産し、移籍した先のコロムビアレコードでは、16チャンネルのマルチトラックレコーダーを与えられる代わりに、1年間にアルバム4枚(3年間で12枚のアルバムを作成する契約)という、作品の大量生産を余儀なくされた。そんな中で発売された『NIAGARA CM SPECIAL Vol.1』(1977年)は、どのレコード会社に持って行っても断わられていた、純粋にCMのために書き下ろされた曲を集めてレコード化する企画をようやく実現させたものだが、このアルバムは1970年代のナイアガラレーベルのアルバムの中で一番のヒットとなる(ソニー以前のナイアガラレーベルで実売が5桁だったのはこのアルバムだけだったといわれる)。だが、この時期のアルバムには、音頭や洋楽のパロディ、ノベルティ・ソングなど、本人が「シュミシュミ音楽」と呼ぶようなマニアックな曲が並び、当時は一般的に理解されることはなかった。1978年には自身の事務所(その当時のナイアガラエンタープライズ)も閉鎖(倒産?)するという不幸も重なり、不遇の時代を過ごした。
ただし、本人はナイアガラ時代の作品について、「売れないだろうし、何年経っても理解されないだろう」と、アルバム『Niagara Moon』の制作当初から考えていたようで、ナイアガラエンタープライズの立上げは、(セールス面においては)覚悟の上の船出であった。事実、大衆がどういったものを聴いてくれるか、ということは「Cider '73」で既に自覚しており、「Cider '74」にいたっては、大ヒットアルバム『A LONG VACATION』のサウンドに何ら劣らない出来であったと後にラジオ番組で語っている。
なおこの時代に「千の風になって」の日本語訳詞と作曲を行った新井満の若き日の作品であるアルバム「マンダーランド」収録の「消防署の火事」と言う曲の作曲を手掛けていることは一般的には余り知られていない。このことを知っている「ナイアガラー」の中でも若い「ナイアガラー」は、近年まで収録アルバムである「マンダーランド」がCD化されていなかったためどのような曲か知ることはできなかった。
1980年代
しかし、この、いい意味でも悪い意味でも偏った作品群の制作の後、1980年にはCBSソニーに移籍。はっぴいえんど時代の盟友である松本隆と組んだアルバム『A LONG VACATION』(1981年)がミリオンヒットし、商業的な大成功を収めた。1〜2年も売れなかったらアーティストとしては終わり、といった当時のニューミュージック的な考え方からすると、5年も売れなかったアーティストが(急に)売れるなどというのは考えられないことで、一部では奇跡とも言われている。
『A LONG VACATION』は同年の「第23回日本レコード大賞・ベストアルバム賞」も受賞した。
その後は、佐野元春・杉真理とのアルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』(1982年)、松田聖子のアルバム『風立ちぬ』(1981年)のA面のプロデュースや、アルバム『EACH TIME』(1984年)など、『A LONG VACATION』と同系統の作品を発表。1985年3月には全ての大瀧のアナログ盤を廃盤にしている。これは本人によると「アルバム『A LONG VACATION』が邦楽第一号でCD化されたことで人一倍レコードに思い入れのあった自分が結果的にCD普及を早めることになってしまったから」らしい。ベストアルバム『SNOW TIME』(1985年)をサンプル盤のみで配布するが、それが市場流出し、法外な高値を呼ぶことともなった(後に正規盤が発売することとともに、事態は収束していった)。
この頃、歌手としての活動を休業。歌手「大滝詠一」としてのライブ活動に関しては、1985年のはっぴいえんど再結成ライブなど「大滝詠一」以外のものを除くと、1983年7月24日に西武球場で行われた、サザンオールスターズ、RATS&STARと競演した「ALL NIGHT NIPPON SUPER FES. '83」以後は一切していない。それに伴って、「快盗ルビイ」(小泉今日子、1988年)などの曲提供以外では新曲を発表することもなくなった。
1984年には、「ニッポン放送開局30周年記念」の“一日中音楽をかける”《ティーンズ放送局》と銘打たれたイベントが企画され、“総合プロデューサー”を勤める。その中で、ラジオ・ドラマ『マイケル・ジャクソン出世太閤記』を企画。プロット:小林信彦、脚色:藤井青銅、出演:片岡鶴太郎、谷啓、由利徹、ビートきよしで制作され、伝説的な番組となった。
1990年代 - 現在
しかし、1997年には12年ぶりにシングル『幸せな結末』を発表し、月9ドラマ『ラブジェネレーション』の主題歌としてミリオンセラーを達成。2000年初期のラジオで、仕事をしないのは依頼がないからで、話があれば引き受けると語っており、2003年には6年ぶりのシングル『恋するふたり』を発表。同じく月9ドラマ『東京ラブ・シネマ』主題歌となる。これ以降の作品はいまだ発表されていない。そのため、大瀧自身が東京福生を拠点していることから(正確には隣接する瑞穂町在住)「福生の仙人」とも呼ばれている。
新作発表は途絶えているものの、2005年より「ナイアガラ不滅プロジェクト」と題した各アルバムにおける30周年記念事業を展開し、自身でマスタリングを行い、解説を新たに書き下ろし、さらにボーナストラックを追加し再発売している。また、『幸せな結末』10周年の2007年には実に23年ぶりとなるアナログシングル『幸せな結末 / 恋するふたり』を発売した。
なお、『EACH TIME』発売時には月刊「ミュージック・ステディ 大滝詠一徹底研究III」という特集で「1988年に『ナイアガラトライアングル Vol.3』、1989年に『ナイアガラカレンダー '89(復刻版)』、1991年にはソロでの新作『1991』でレコード番号も1991を予約。1994年には『ナイアガラトライアングル Vol.4』、2000年に『ナイアガラトライアングルVol.5』、2001年に再びソロの新作として『2001年ナイアガラの旅』」という構想を語っていた。『1991』が幻となった後には『2001年ナイアガラの旅』に期待を寄せるファンが多かったものの、結果的には『A LONG VACATION』の20周年記念盤ということになり、これも幻となった。同じ発言は同年「宝島」5月号のロング・インタビューでも語られ、構想としては実現させるつもりだったのではとも語られている。同じ発言は1984年「FMレコパル」誌のインタビューでも語られている。
なお、「ナイアガラ不滅プロジェクト」は、2014年に発売する予定の「EACH TIME」の30周年記念盤のリマスターを最後に終了すると言っている。更に2010年「山下達郎のJACCS CARDサンデーソングブック」における「新春対談」で「ナイアガラ不滅プロジェクト」の終了に際し、全てのナイアガラ作品をボックスにして発売する予定であると語っている。その中で、ボックスにする作品は全てボーナストラックなしの発売当時の収録曲だけで制作し、ミックス違いのアルバムがあるものについてはオリジナル盤とリミックス盤の2種類入れること、ひょっとしたらシングル収録曲を集めたアルバムを制作する可能性もあるとも語っている。また、同年、NHKのテレビ番組「SONGS」に鈴木雅之が出演した回にゲストとして音声のみで出演した。
2011年3月21日には「A LONG VACATION」の30周年記念盤の発売に合わせて、NHK-FMにて『今日は一日大滝詠一三昧』と題して、10時間余りに渡って特集が放送された(当初、大瀧自身の出演が予定されていた。しかし故郷である岩手県が東日本大震災により甚大な被害を受けた事を理由に出演を自粛した。その際ゲストとして出演予定であった亀渕昭信が全編を通して出演した)。
音楽性
海外の音楽についての豊富な知識をもち、それを駆使して制作される音楽は、時として極めてマニアックであり、本人が「シュミシュミ音楽」と呼ぶような、独特であり、かつ、閉じた世界を形作ることが多い。作品によっては、パスティーシュとも言えるような作品もあるといわれるが、海外の音楽に詳しくないと(あるいはある程度詳しくても)、どの作品に由来しているのか、よくわからないことが多いようである。そのせいか、本人の楽曲は他の音楽作品(特に洋楽)と似通った部分がいくつかあり、しばしば指摘されることもあるが、そのことについては本人も言及している。
一例として、大瀧の部下がその引用(盗用)の多さに気づき、いたずら心を出して大瀧に「あの曲は3つの曲からの剽窃ですね」と訊ねたところ大瀧は「その3つとあと2曲の5曲から出来てるけど、君は3曲しかわからなかったんだ」と言ったところ、件の部下は緘黙(かんもく)してしまったという
また、定期的に自身の作品群をマスタリングするなどし、多くの「バージョン違い」が存在することでも有名である(下記記載の「シングル」「アルバム」「プロデュース」の項についてもその詳細は大瀧詠一著『All About Niagara』(増補改訂版、白夜書房、2005年)に委ねられる)。
「音頭好き」として
自ら音頭好きと称して多数の音頭を発表してもいる。これについては、1973年、伊藤銀次から薦められて、小林信彦(当時の筆名は中原弓彦)の『日本の喜劇人』を読んだことが大きく、いままで個人的に愛好していた「小林旭サウンド」「クレージーキャッツ・サウンド」を同じように愛する者がいることを知り、衝撃を受ける。この本を読んだのち1年間のうちに、中古レコード屋をめぐって、クレージーキャッツのシングルをすべて集めたという。「音頭」に限らず、「クレージーキャッツ」「小林旭」などの音楽に関わっていくきっかけとなり、後に小林とは個人的な親交を結んだ。また「クレージーキャッツ・ソング」の作曲家である萩原哲晶をリスペクト。大瀧は「三ツ矢サイダーのCM、伊藤銀次、山下達郎、小林信彦と、この1973年は私にとって当たり年」「60年代はフィル・スペクター、70年代は小林信彦、この二人の影響からは逃れられない」と、のちに語っている。
代表曲に「ナイアガラ音頭」(アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録)、「クリスマス音頭」(アルバム『NIAGARA CALENDAR』収録)、「ビックリハウス音頭」、片岡鶴太郎の『スリラー音頭』と『ビート・イット音頭』や角川博の「うさぎ温泉音頭」、更に金沢明子の「イエロー・サブマリン音頭」(萩原哲晶編曲)のプロデュースなどがある。緻密に練られたポップス系とは異なるお気楽さが身上。1970年代から独自の路線を貫き、また、ライブでは洋楽と自身の楽曲をつなげて演奏したりと言った遊び心もあり、他のミュージシャンと競演した際にはよくこういった試みがなされていた。このことから、元祖日本のマッシュアップアーティストとの説もある。
コーラスワーク
ステージでのコーラスを手伝ってほしいと言われた事がきっかけで出会い、在籍していたバンド「シュガーベイブ」のプロデューサーを経てその後、30年弱も交流のある山下達郎と共に、多重録音コーラスを行うアーティストとして非常に有名である。山下のようにアカペラアルバムこそ制作していないものの、活動初期から多重録音コーラスを行った作品を数多く制作しており、特に『GO! GO! NIAGARA』(1976年)では大瀧1人によるコーラスグループ「Jack Tones」を登場させている。また他人への提供曲においても、後にスターダスト・レビューで活躍する根本要が在籍していたクレージーパーティーへ「がんばれば愛」を提供した際には、作ったデモテープをスタッフに聞かせた際、入っていたコーラスをレコードでも入れてほしいと言われて多重録音コーラスを行っている。
現在
現在メディアへの露出は『山下達郎のサンデーソングブック』での「新春対談」出演時と坂崎幸之助がDJを務める『K's TRANSMISSION』(NACK5)の年に一回程度のゲスト出演の他は、NHK-FMなどのラジオ番組での単発の特集への出演、自身のアルバムのリミックス盤に関して『レコード・コレクターズ』誌上へ寄せる解説文などにほぼ限定されており、近況の写真などはほとんど公表されていない。大滝自身『山下達郎のJACCS CARDサンデーソングブック』における「新春対談」(2011年1月9日放送分)で「あなた(山下)がずっと第一線でご活躍なので、僕がこうやって音楽業界から足をキッパリ洗って悠々自適で暮らせる」と語っており、半ば引退状態となっている。なお、2012年の新春放談は「諸事情によりお休み」となった。
音楽プロデューサーとして
当初、フィル・スペクターのように、アイドルまたはガールグループをある程度「もの」としてとらえ、自分の考えを押し付けるという思想を持っていたふしがあり、その失敗例が吉田美奈子である。吉田の「夢で逢えたら」は客観的に見ると、作品としての質は高いが、大瀧の持っていたイメージに吉田を無理に合わせたということがあったようで、吉田は吉田で嫌いな作品と明言しており、大瀧の方も、決定盤は吉田の作品ではなくシリア・ポールの「夢で逢えたら」と考えているようである。このときの反省に基づいて松田聖子のプロデュースには成功した、という話もある。
もともと「夢で逢えたら」は、アン・ルイス用に書いた曲がお蔵入りになってしまい、大瀧、吉田の両者とも不承不承、製作側の強い意向によりアルバム「フラッパー」に収録することになり、レコーディング、発表されたもの。明らかに当時の方向性が違う吉田としては、この曲を代表曲扱いされてしまったことに対し激しい嫌悪感を抱くことになる。そのため、吉田本人はシングルカットの際に拒否していたが、シリア・ポールのバージョンが一部で話題になったことを受けて、結局アルバム発売から2年後の1978年にシングルカットされた。カップリングは同じく「フラッパー」に収録されていた「Last Step」だった。
なお、大瀧も方向性の違いを承知し、吉田の意向を理解していたため、これより前に、それまでの経緯から顔ぶれとして参加する必要があったことや、「シャレ」という意味からアルバム「MINAKO」のために「わたし」を提供・制作に参加した段階で吉田作品に自分が参加するのは最後にするつもりで、「フラッパー」には参加するつもりはなく、「夢で逢えたら」の提供についても彼女との方向性の違いを理由に大瀧は一旦断っている。しかし、制作側に押し切られる形で結局受諾せざるを得なくなり、ここでも「シャレ」という意味を強調するために間奏に台詞を入れたりもしたが、編曲に協力した山下達郎を始めとしたレコーディングメンバーの才能が結集したことから、結果として「最高の作品」が出来てしまったという。そのため、彼女が嫌悪感を抱いた理由について「その気持がよく分かる」のコメントをしている。
こうした経緯から、吉田のデビュー前からの知り合いであり、吉田のデビューのきっかけに大瀧が絡んでいたにもかかわらず、その後の交流は私的なものは別として、音楽面では公的には行っていない。ただ、その「嫌いな曲」である「夢で逢えたら」を完全に自分のものとして消化しているとして、彼女の才能を高く評価している。
シリア・ポールのバージョン及び同曲を収録したアルバムは、この曲を高く評価していた朝妻一郎(フジパシフィック音楽出版社長・音楽評論家)が、「せっかく出来た素晴らしい曲を埋もれされるのはもったいない」として大瀧に持ちかけた企画だったという。
勉強家として
諸芸能を始めとした様々な分野についての深い見識を持ち、交友関係が広いことでも有名である。自身は音楽の系譜についての勉強をライフワークとしているが(『分母分子論』『ポップス伝』のように紙上・ラジオ上でその成果を垣間みることができる)、音楽のみにとどまらず広い分野にまで“関連性”を基底に置いて研究していることが「勉強家」と称するゆえんである。
同じように、日本の大衆音楽を研究しているミュージシャンに近田春夫がいるが、彼には多数の著作があるのに対し、大瀧の「音楽研究」のメインの発表舞台は、「後に残らず消えてしまう」ラジオ放送である。今後、ラジオ放送のCD化・書籍化、あるいは、本格的な著作の刊行が待たれる。
レコーディングエンジニアとして
1970年代の大瀧の作品はほぼ大瀧自身が、笛吹銅次(ミキサーの吉野金次、伊藤銀次と来て次は「銅次」だということで、笛吹童子から考え出された)名義でレコーディングエンジニアを担当している。また、はちみつぱい唯一のシングル盤「君と旅行鞄(トランク)/酔いどれダンスミュージック」にもレコーディングエンジニアとして参加。現在、再発売された唯一のアルバム『センチメンタル通り』に2曲とも追加収録されていて聴くことができる。ファンクラブ会員及び通販限定で販売されている「山下達郎CM全集 Vol.1 (Second Edition)」に収録された「ナショナルまきまきカール’75」のミキサーも担当している。
後世に与えた影響
日本のポピュラー音楽に与えた影響には小さからぬものがあり、特に、山下達郎の一部の作品、渋谷系などへの影響を指摘する声もある。また、早くからのCMソングの重視も、その後のニューミュージック・J-POPにおけるテレビのCMや番組とのタイアップという路線の先駆をなしている。音楽プロデューサーの小林武史もラジオではっぴぃえんどを特集するなど、非常に影響を受けていると語っており、タイアップの話が持ち上がった際に大瀧の自宅まで出かけ相談したそうである。大瀧は小林の楽曲の良さを認めたうえで、「自分はここまで長く自分の曲を封印しているからこそ、自分の手だけで次曲を作りたい」というように、小林によると「気持ちよく断られた」とのことである。桑田佳祐は英語の発音から意味不明的な歌詞を作ることで有名だが、「それは僕が先にやっていたんだよね」と語っており、実際、その様な歌詞は多く見られる。桑田はラジオで「こんばんわ、大瀧詠一です」とモノマネをすることもあった。
エピソード
及川伸一は大瀧のメールの師匠。大瀧は及川からメールのやり方を教わったと言う。
ディスコグラフィ
シングル
- Bellwood ⁄ KING
- 空飛ぶくじら (1972年6月25日) - EP:OF-3 ※セカンド・プレスからジャケットの“はっぴいえんど”名が削られる。
- 空飛ぶくじら ※アルバム未収録
- 五月雨 ※LPとは別ミックス
- 幸せにさよなら (1976年4月1日) – EP:LX-2-E
- 幸せにさよなら / ナイアガラ・トライアングル ※山下、伊藤、大滝ヴォーカルによるシングル・ヴァージョン、モノミックス。
- ドリーミング・デイ / 山下達郎 ※イントロがカットされたモノミックス
- ナイアガラ音頭 (1976年6月1日) – EP:LK-15-E
- ナイアガラ音頭 / 布谷文夫 with ナイアガラ社中 ※シングル・ヴァージョン、モノミックス
- あなたが唄うナイアガラ音頭 / ナイアガラ社中 ※イントロ付きのカラオケ、モノミックス。
- 夢で逢えたら (1977年6月1日) – EP:LK-37-E ※両曲とも、LPよりエコーが控えめのシングル用ミックス。
- 夢で逢えたら / シリア・ポール
- 恋はメレンゲ / シリア・ポール
- 青空のように (1977年7月1日) – EP:LK-39-E
- 青空のように ※アルバム『ナイアガラ・カレンダー』収録のミックスと大きく異なるシングル用ミックス、未CD化
- Cobra Twist ※シングル用モノミックス、未CD化
- 霧の彼方へ (1977年12月1日) - EP:LK-59-E
- 霧の彼方へ / 多羅尾伴内楽團 ※THE BELAIRSのカヴァー
- 悲しき北風 / 多羅尾伴内楽團 ※THE CASCADESのカヴァー
- ブルー・ヴァレンタイン・デイ (1978年2月1日) - EP:LK-66-E
- ブルー・ヴァレンタイン・デイ ※シングルには、アルバム『ナイアガラ・カレンダー』未採用のミックスを使用。
- お花見メレンゲ ※シングル用モノ・ミックス、未CD化
- NIAGARA ⁄ CBS/SONY
- 君は天然色 (1981年3月21日) - EP:07SH-944
- 君は天然色 ※LPにあるイントロのカウントがカットされている。
- カナリア諸島にて
- 恋するカレン (1981年6月21日) - EP:07SH-1007
- 恋するカレン ※イントロの音量がLPより2.5dB上がっている。
- 雨のウェンズデイ
- 哀愁のさらばシベリア鉄道 (1981年9月21日) - EP:07SP-567 ※CBS/SONYの洋楽番号帯(07SP)からリリースされた「さらばシベリア鉄道」のインストゥルメンタル
- 哀愁のさらばシベリア鉄道(Organ Version) ⁄ FIOLD 7 ※未CD化
- 哀愁のさらばシベリア鉄道(Guitar Version) ⁄ FIOLD 7
- A面で恋をして (1981年10月21日) - EP:07SH-1077
- ♥(ハート)じかけのオレンジ (1982年3月21日) - EP:07SH-1131
- ♥(ハート)じかけのオレンジ ※LPにあるエンディングのSEがカットされている。
- ROCK'N'ROLL 退屈男 ※アルバム未収録
- 雨のウェンズデイ (1982年5月21日) - EP:07SH-1151 ※初回プレスのみクリア・ヴィニール。
- 雨のウェンズデイ
- 恋するカレン
- EACH TIME SINGLE VOX (1984年4月1日) 12inch EP:50AH-1706~10
- 夏のペーパーバック / 木の葉のスケッチ - 50AH-1706
- 夏のペーパーバック
- 木の葉のスケッチ
- 1969年のドラッグレース / 銀色のジェット - 50AH-1707
- 1969年のドラッグレース
- 銀色のジェット
- 魔法の瞳 / 恋のナックルボール - 50AH-1708
- 魔法の瞳
- 恋のナックルボール ※イントロの“ブン!”は、大瀧が振るバットの音
- レイクサイドストーリー / ガラス壜の中の船 - 50AH-1709
- レイクサイドストーリー
- ガラス壜の中の船
- ペパーミント・ブルー / ペパーミント・ブルー(Instrumental) - 50AH-1710
- ペパーミント・ブルー
- ペパーミント・ブルー(Instrumental) / 大滝詠一楽団
- 夏のペーパーバック / 木の葉のスケッチ - 50AH-1706
- フィヨルドの少女 (1985年11月1日) - EP:07SH-1777
- フィヨルドの少女
- バチェラー・ガール ※イントロにSEが付き、フェード・アウトで終わるシングル・ヴァージョン。
- NIAGARA ⁄ SONY RECORDS
- 幸せな結末 (1997年11月12日) - SCD:SRDL-4500
- 幸せな結末 ※フジテレビ系ドラマ「ラブジェネレーション」主題歌
- Happy Endで始めよう ※作品集未収録
- 恋するふたり (2003年5月1日) - CD-S:SRCL-5555
- 恋するふたり ※フジテレビ系ドラマ「東京ラブ・シネマ」主題歌
- 恋するふたり(Strings Version)
- 幸せな結末 (2007年9月21日) - EP:SRKL-3040【限定盤】
- 幸せな結末
- 恋するふたり
アルバム
- 1979年
- SONGS / SUGAR BABE (1975年4月25日) - LP:NAL-0001(NGLP-501,502-SB)
- NIAGARA MOON (1975年5月30日) - LP:NAL-0002(NGLP-503,504-OT) ※「君に夢中」のタイトルが「いつも夢中」になっている。
- 「僕は天使ぢゃないよ」サウンドトラック / あがた森魚、大瀧詠一 (1975年12月5日) - LP:OFL-34 ※「びんぼう」「それはぼくじゃないよ」「乱れ髪」収録。
- NIAGARA TRIANGLE Vol.1 / 山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一 (1976年3月25日) - LP:LQ-7001-E(NGLP-505,506-NT),CT:CAK-1226-E
- SONGS / SUGAR BABE (1976年10月25日) - LP:LQ-7021-E,CT:CAK-1239-E ※カセット版は「SUGAR」未収録。
- NIAGARA MOON (1976年10月25日) - LP:LQ-7020-E,CT:CAK-1238-E
- GO! GO! NIAGARA (1976年10月25日) - LP:LQ-7011-E(NGLP-507,508-OT)
- NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 (1977年3月25日) - LP:LZ-7005-E(NGLP-509,510-CM)
- 夢で逢えたら / シリア・ポール (1977年6月25日) - LP:LX-7017-E(NGLP-511,512-CP),CT:CAY-1032-E(1977年7月25日)
- 多羅尾伴内楽団 Vol.1 / 多羅尾伴内楽団 (1977年11月25日) - LP:LX-7031-E(NGLP-513,514-TB)
- NIAGARA CALENDAR (1977年12月25日) - LP:LX-7032-E(NGLP-515,516-OT),CT:CAY-1059-E(1978年1月25日)
- 多羅尾伴内楽団 Vol.2 / 多羅尾伴内楽団 (1978年6月25日) - LP:LX-7042-E(NGLP-517,518-TB),CT:CAY-1080-E ※全編に波の音が入っている
- DEBUT (1978年8月25日) - LP:LX-7046-E(NGLP-519,520-OM),CT:CAY-1088-E
- LET'S ONDO AGAIN / NIAGARA FALLIN' STARS (1978年11月25日) - LP:LX-7054-E(NGLP-521,522-TB)
1980年 - 1989年
- A LONG VACATION (1981年3月21日) - LP:27AH-1234(NGLP-523,524-OT)、CT:27KH-959(NGCA-115,116-OT)
- SONGS / SUGAR BABE (1981年4月1日) - LP:27AH-1240,CT:27KH-960
- NIAGARA MOON (1981年4月1日) - LP:27AH-1241,CT:27KH-961
- NIAGARA TRIANGLE Vol.1 / 山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一 (1981年4月1日) - LP:27AH-1242,CT:27KH-962
- GO! GO! NIAGARA (1981年4月1日) - LP:27AH-1243,CT:27KH-963
- NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 2nd Issue (1981年4月1日) - 25cm LP:23AH-1244,CT:23KH-964 ※新曲追加、差し替えにより“2nd Issue”となる。
- NIAGARA CALENDAR (1981年4月1日) - LP:27AH-1245,CT:27KH-965 ※全曲リミックス(1981年MIX)
- NIAGARA FALL STARS (1981年4月1日) - LP:27AH-1246(NGLP-525,526-OM),CT:27KH-966
- Sing ALONG VACATION (1981年7月21日) - LP:27AH-1290(NGLP-527,528-TB) ※「さらばシベリア鉄道」を除く、全9曲のインストゥルメンタル・アルバム。1万枚限定、クリア・ヴィニール。
- NIAGARA VOX (1981年12月2日) - 9LP:00AH-1381~9 ※27AH-1240~6までの7枚に『MORE NIAGARA FALL STARS』『MORE MORE NIAGARA FALL STARS』の2枚を加えて八曜社版『ALL ABOUT NIAGARA』を加えたBOXセット。
- SONGS / SUGAR BABE - 00AH-1381(NGLP-501,502-SB) ※27AH-1240と同内容
- NIAGARA MOON - 00AH-1382(NGLP-503,504-OT) ※27AH-1241と同内容
- NIAGARA TRIANGLE Vol.1 / 山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一 - 00AH-1383(NGLP-505,506-NT) ※27AH-1242と同内容
- GO! GO! NIAGARA - 00AH-1384(NGLP-507,508-OT) ※27AH-1243と同内容
- NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 2nd Issue - 00AH-1385(NGLP-509,510-CM) ※27AH-1244と同内容
- NIAGARA CALENDAR - 00AH-1386(NGLP-515,516-OT) ※27AH-1245と同内容
- NIAGARA FALL STARS - 00AH-1387(NGLP-525,526-OM) ※27AH-1246と同内容、レーベルに“NIAGARA RARE MASTER SERIES Vol.1”のクレジットが入る。
- MORE NIAGARA FALL STARS - 00AH-1388(NGLP-529,530-OM) ※NIAGARA RARE MASTER SERIES Vol.2
- MORE MORE NIAGARA FALL STARS - 00AH-1389(NGLP-531,532-OM) ※NIAGARA RARE MASTER SERIES Vol.3
- NIAGARA TRIANGLE Vol.2 / 佐野元春、杉真理、大滝詠一 (1982年3月21日) - LP:28AH-1441(NGLP-533,534-NT),CT:28KH-1130
- NIAGARA SONG BOOK / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL (1982年6月1日) - LP:20AH-1444(NGLP-536,537-TB),CT:20KH-1172
- NIAGARA CM SPECIAL Vol.2 / NIAGARA CM STARS (1982年10月1日) - LP:15AH-1515(NGLP-537,538-CM),CT:15KH-1217 ※45回転LP。
- A LONG VACATION (1982年10月1日) - CD:35DH-1(NGCD-7-OT)
- NIAGARA TRIANGLE Vol.2 / 佐野元春、杉真理、大滝詠一 (1982年10月1日) - CD:35DH-2(NGCD-8-NT)
- NIAGARA SONG BOOK / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL (1982年11月21日) - CD:35DH-12(NGCD-9-TB)
- アーリー大瀧詠一 (1982年12月21日) - LP:K20A-369,CT:K20H-413 ※ベルウッド・レーベル設立10周年記念としてキングレコードがベルウッド音源を使って再編集したアルバム。カセット版のみ「五月雨」収録。
- A LONG VACATION (1983年8月1日) - LP:30AH-1616,CT:33KH-1050 ※マスターサウンド盤
- NIAGARA CM SPECIAL (Special Issue) / NIAGARA CM STARS (1983年11月1日) - CD:35DH-28(NGCD-10-CM) ※CD用にVol.1、Vol.2を再編集、ヴァージョン違いなどに差し替えられたほか、「Cider'83」を追加したスペシャル版。
- EACH TIME (1984年3月21日) - LP:28AH-1555(NGLP-539,540-OT),CT:28KH-1460
- NIAGARA BLACK VOX (1984年4月1日) - 5LP:98AH-1701~5 ※CBS/SONY未発売の5枚にガイドブック『NIAGARA RECORD COLLECTING GUIDE』を加えた限定BOXセット。
- 夢で逢えたら / シリア・ポール - LP:98AH-1701(NGLP-511,512-CP) ※オリジナル・マスターをデジタルに起こし、全編にエコーがかけられている。
- 多羅尾伴内楽団 Vol.1 / 多羅尾伴内楽団 - LP:98AH-1702(NGLP-513,514-TB) ※オリジナル・マスターをデジタルに起こし、全編にエコーがかけられている。
- 多羅尾伴内楽団 Vol.2 / 多羅尾伴内楽団 - LP:98AH-1703(NGLP-517,518-TB) ※オリジナル・マスターをデジタルに起こし、全編にエコーがかけられている。波の音は入っていない。
- DEBUT - LP:98AH-1704(NGLP-519,520-OM) ※オリジナル・マスターをデジタルに起こした音源が使用されている。
- LET'S ONDO AGAIN / NIAGARA FALLIN' STARS - LP:98AH-1705(NGLP-521,522-TB) ※オリジナル・マスターをデジタルに起こし、全編にエコーがかけられているが、リミックスに差し替えられた曲がある。コロムビア盤未収録だった「河原の石川五右衛門」を収録。
- EACH TIME (1984年4月21日) - LP:30AH-1617,CT33KH-1470 ※マスターサウンド盤
- EACH TIME (1984年6月1日) - CD:35DH-78
- NIAGARA SONG BOOK 2 / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL (1984年6月1日) - LP:23AH-1777(NGLP-541,542-TB),23KH-1555
- NIAGARA SONG BOOK 2 / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL (1984年6月10日) - CD:35DH-111(NGCD-12-TB) ※「レイクサイドストーリー」がエンディング付きで収録(CD用マスター使用)。
- B-EACH TIME L-ONG (1985年6月1日) - CD:32DH-250(NGCD-7-OM),CT:28KH-1700(NGCA-127,128-OM) ※全曲、演奏の前にストリングスが入り、3曲がリミックスされている。
- アーリー大瀧詠一 (1985年11月21日) - CD:K32X-65 ※K20A-369に7曲追加されたほか、CD用にジャケットが新しくなる。
- SONGS / SUGAR BABE (1986年6月1日) - CD:32DH-501(NGCD-8-SB) ※全曲リミックス(1986年MIX)
- NIAGARA MOON (1986年6月1日) - CD:32DH-502(NGCD-9-OT)
- NIAGARA TRIANGLE Vol.1 / 山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一 (1986年6月1日) - CD:32DH-503(NGCD-10-NT) ※5曲は吉田保リミックス、「ココナツ・ホリデイ'76」はエンディングがフェード・アウトする。
- GO! GO! NIAGARA (1986年6月1日) - CD:32DH-504(NGCD-11-OT) ※全曲リミックス(1986年MIX)
- NIAGARA CALENDAR (1986年6月1日) - CD:32DH-505(NGCD-12-OT) ※全曲リミックス(1986年MIX)
- NIAGARA FALL STARS 2nd Issue (1986年6月1日) - CD:32DH-506(NGCD-13-OM) ※CD用に再編集およびリミックスされ“2nd Issue”となる。
- Complete EACH TIME (1986年6月1日) - LP:28AH-2001(NGLP-539,540-OT),CT:28KH-2001(NGCA-123,124-OT),CD:32DH-555(NGCD-5-OT) ※『EACH TIME』に2曲が追加され、曲順も変更されたコンプリート版。LPは初回プレスのみヴィニール・パッケージ仕様。CDは『EACH TIME SINGLE VOX』のマスターに2曲追加となっている。
- NIAGARA CD BOOK I (1986年6月1日) - 8CD:00DH-401~6 ※32DH-401~6までの6枚に単品市販のない『DAWN IN NIAGARA』『NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 2nd Issue』の2枚を加えたCD BOX。バインダー仕様。
- SONGS / SUGAR BABE - 00DH-401(NGCD-8-SB) ※32DH-501と同内容
- NIAGARA MOON - 00DH-402(NGCD-9-OT) ※32DH-502と同内容
- NIAGARA TRIANGLE Vol.1 / 山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一 - 00DH-403(NGCD-10-NT) ※32DH-503と同内容
- GO! GO! NIAGARA - 00DH-404(NGCD-11-OT) ※32DH-504と同内容
- NIAGARA CALENDAR - 00DH-405(NGCD-12-OT) ※32DH-505と同内容
- NIAGARA FALL STARS 2nd Issue - 00DH-406(NGCD-13-OM) ※32DH-506と同内容
- DAWN IN NIAGARA - 00DH-407(NGCD-14-OM) ※NIAGARA RARE MASTER SERIES Vol.4
- NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 2nd Issue - 00DH-408(NGCD-15-CM) ※単品市販でCD化されなかった23AH-1244の初CD化
- 夢で逢えたら / シリア・ポール (1987年6月21日) - CD:32DH-701(NGCD-16-CP) ※全曲リミックス(1987年MIX)、「夢で逢えたら、もう一度」未収録。
- TARAO BANNAI SPECIAL / 多羅尾伴内楽団 (1987年6月21日) - CD:32DH-702(NGCD-17-TB) ※『多羅尾伴内楽団』Vol.1より8曲、同Vol.2より8曲、さらに未発表曲2曲を加えて再編集およびリミックスしたスペシャル版。
- DEBUT SPECIAL (1987年6月21日) - CD:32DH-703(NGCD-18-OM) ※『DEBUT』より4曲(但しリミックス)、未発表ライブ5曲で構成されたスペシャル版。
- LET'S ONDO AGAIN SPECIAL / NIAGARA FALLIN' STARS (1987年6月21日) - CD:32DH-704(NGCD-19-OM) ※『LET'S ONDO AGAIN』より6曲(但し別ミックスまたは別ヴァージョン)にノヴェルティ・ソングの提供曲など未発表を含む9曲を加えた新編集・新構成のスペシャル版。
- NIAGARA BLACK BOOK (1987年6月21日)- 4CD:00DH-601~4 ※32DH-701~4までの4枚のCD BOX。バインダー仕様。
- 夢で逢えたら / シリア・ポール - 00DH-601(NGCD-16-CP) ※CD:32DH-701と同内容
- TARAO BANNAI SPECIAL / 多羅尾伴内楽団 - 00DH-602(NGCD-17-TB) ※CD:32DH-702と同内容
- DEBUT SPECIAL - 00DH-603(NGCD-18-OM) ※CD:32DH-703と同内容
- LET'S ONDO AGAIN SPECIAL / NIAGARA FALLIN' STARS - 00DH-604(NGCD-19-OM) ※CD:32DH-704と同内容
- A LONG VACATION (1989年6月1日) - CD:27DH-5300(NGCD-1-OT),CT:27KH-5300(NGCA-1008-OT) ※1989年リマスター、「さらばシベリア鉄道」未収録。
- NIAGARA TRIANGLE Vol.2 / 佐野元春、杉真理、大滝詠一 (1989年6月1日) - CD:27DH-5301(NGCD-2-NT),CT:27KH-5301 ※1989年リマスター、「A面で恋をして」未収録。
- NIAGARA SONG BOOK / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL (1989年6月1日) - CD:27DH-5302(NGCD-3-TB),CT:27KH-5302 ※1989年リマスター、「夢で逢えたら」が20秒程長いヴァージョンに差し替えられる。
- EACH TIME (1989年6月1日) - CD:27DH-5303(NGCD-5-OT),CT:27KH-5303 ※1989年リマスター、曲順が新しくなり、2曲差し替わった新構成となる。
- NIAGARA SONG BOOK 2 / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL (1989年6月1日) - CD:27DH-5304(NGCD-6-TB),CT:27KH-5304 ※1989年リマスター、曲順が新しくなり、2曲が未発表曲差し替えられ、「魔法の瞳」も別ヴァージョンに差し替えられる。
- B-EACH TIME L-ONG (1989年6月1日) - CD:27DH-5305(NGCD-7-OM),CT:27KH-5305(NGCA-1015-OM) ※1989年リマスター、新たに再編集され、2曲がカットされる。
1990年 - 1999年
- A LONG VACATION (1991年3月21日) - CD:CSCL-1661(NGCD-1-OT),MD:SRCY-7320(NGMD-1-OT)(1997年10月22日) ※全10曲のオリジナルに戻る。
- NIAGARA TRIANGLE Vol.2 / 佐野元春、杉真理、大滝詠一 (1991年3月21日) - CD:CSCL-1662(NGCD-2-NT),MD:SRCY-7321(NGMD-2-NT)(1997年10月22日) ※全13曲のオリジナルに戻る。
- NIAGARA SONG BOOK / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL (1991年3月21日) - CD:CSCL-1663(NGCD-3-TB),MD:SRCY-7322(NGMD-3-TB)(1997年10月22日) ※オリジナルの内容に戻る。
- EACH TIME (1991年3月21日) - CD:CSCL-1664(NGCD-5-OT),MD:SRCY-7323(NGMD-4-OT)(1997年10月22日) ※オリジナルの内容に戻る、「レイクサイドストーリー」はエンディングがフェード・アウトするヴァージョン。
- NIAGARA SONG BOOK 2 / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL (1991年3月21日) - CD:CSCL-1665(NGCD-6-TB),MD:SRCY-7324(NGMD-5-TB)(1997年10月22日) ※オリジナルの内容に戻る。ジャケット裏の“Sing-Along with EACH TIME”の表記がなくなる。
- B-EACH TIME L-ONG (1991年3月21日) - CD:CSCL-1666(NGCD-7-OM),MD:SRCY-7325(NGMD-6-OM)(1997年10月22日) ※オリジナルの内容に戻る。
- 大瀧詠一 Song Book I -大瀧詠一作品集 (1980-1985)- (1991年3月21日) - CD:CSCL-1667,MD:SRCY-7326(1997年10月22日) ※ソニー在籍時の提供曲を集めたコンピレーション盤。
- SONGS / SUGAR BABE (1994年4月10日) - CD:AMCM-4118(NGCD-8-SB) ※オリジナル・マスターによる初CD化、ボーナス・トラック7曲追加。
- 大瀧詠一 (1995年3月24日) - CD:OOCO-1 ※ボーナス・トラック10曲追加
- NIAGARA CM SPECIAL / NIAGARA CM STARS (1995年3月24日) - CD:SRCL-3215(NGCD-0-OM) ※タイトルが“NIAGARA CM SPECIAL”に変更、35DH盤と曲順・収録内容が一部異なる。
- NIAGARA MOON (1995年3月24日) - CD:SRCL-3216(NGCD-2-OT) ※ボーナス・トラック6曲追加
- NIAGARA TRIANGLE Vol.1 / 山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一 (1995年3月24日) - CD:SRCL-3217(NGCD-3-NT) ※オリジナル・マスター初CD化、ボーナス・トラック3曲追加。「ココナツ・ホリデイ'76」はエンディングがフェード・アウトする。
- 大瀧詠一 Song Book II -大瀧詠一作品集 Vol.2 (1971-1988)- (1995年3月24日) - CD:VICL-2154 ※1971年~1988年の提供曲・プロデュース曲を集めたコンピレーション盤。
- GO! GO! NIAGARA (1996年3月21日) - CD:SRCL-3500(NGCD-4-OT) ※オリジナル・マスター初CD化、ボーナス・トラック4曲追加。
- NIAGARA CALENDAR (1996年3月21日) - CD:SRCL-3501(NGCD-8-OT) ※1981年MIXの初CD化
- LET'S ONDO AGAIN / NIAGARA FALLIN' STARS (1996年3月21日) - CD:SRCL-3502(NGCD-11-TB) ※コロムビア盤未収録だった「河原の石川五右衛門」を収録、オリジナル・マスター初CD化、ボーナス・トラック1曲追加。
- SNOW TIME / 大滝詠一、FIORD 7 (1996年3月21日) - CD:SRCL-3503(NGCD-20-TB) ※冬向きの曲と、未発表インストゥルメンタル・ナンバーを集めたプロモーション用アルバムのレギュラー化。「レイクサイドストーリー」のインストゥルメンタル・ヴァージョンが「YOKAN」に、「木の葉のスケッチ」が未発表ヴァージョンに差し変えられた。
- 夢で逢えたら / シリア・ポール (1997年6月21日) - CD:SRCL-3993(NGCD-6-CP) ※オリジナル・マスター初CD化、ボーナス・トラック6曲追加。
2000年 - 2009年
- A LONG VACATION 20th Anniversary Edition (2001年3月21日) - CD:SRCL-5000(NGCD-1-OT/NGCD-21-TB) ※2001年リマスター、ボーナス・トラック9曲(インストゥルメンタル from 『Sing A LONG VACATION』)追加。
- NIAGARA TRIANGLE Vol.2 20th Anniversary Edition / 佐野元春、杉真理、大滝詠一 (2002年3月21日) - CD:SRCL-5001(NGCD-2-NT) ※2002年リマスター、ボーナス・トラック6曲追加。
- EACH TIME 20th Anniversary Edition (2004年3月21日) - CD:SRCL-5002 ※2004年リマスター、『Complete EACH TIME』の11曲にボーナス・トラック3曲追加。
- NIAGARA MOON 30th Anniversary Edition (2005年3月21日) - CD:SRCL-5004 ※笛吹銅次による2005年リマスター。ボーナス・トラック14曲追加、初回仕様銀蒸着盤。
- NIAGARA TRIANGLE Vol.1 30th Anniversary Edition / 山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一 (2006年3月21日) - CD:SRCL-5005 ※笛吹銅次による2006年リマスター、ボーナス・トラック5曲追加。
- GO! GO! NIAGARA 30th Anniversary Edition (2006年9月21日) - CD:SRCL-5006 ※笛吹銅次による2006年リマスター。76年オリジナル・マスターにボーナス・トラック“96年リミックス・マスター”12曲とスペシャル・ボーナス・トラック1曲追加。
- NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 3rd Issue 30th Anniversary Edition / NIAGARA CM STARS (2007年3月21日) - CD:SRCL-5007 ※笛吹銅次による2007年リマスター。“Rarities”14曲、“Fussa Demo”8曲を含む70曲収録。“3rd Issue”となる。
- 多羅尾伴内楽団 Vol.1 & Vol.2』(2007年9月21日) - CD:SRCL-5008 ※笛吹銅次による2007年リマスター。『多羅尾伴内楽団』Vol.1と同Vol.2全曲にボーナス・トラック4曲追加。
- NIAGARA CALENDAR 30th Anniversary Edition』(2008年3月21日) - CD:SRCL-5009 ※笛吹銅次による2007年リマスター。オリジナル78年版にボーナス・トラック“81年リミックス版”12曲追加(「クリスマス音頭」はスペシャル短縮版で収録)。
2010年 -
- 大瀧詠一 Song Book I -大瀧詠一 作品集 Vol.1 (1980-1998)- (2010年3月21日) - CD:SRCL-5011 ※1991年に発売された同タイトルの増補改訂版作品集。初回限定三方背仕様。
- 大瀧詠一 Cover Book 1 -大瀧詠一カバー集 Vol.1 (1978-2008)- (2010年3月21日) - CD:SRCL-5012 ※初回限定三方背仕様。
- A LONG VACATION 30th Edition (2011年3月21日) - 2CD:SRCL-8000~1 ※Disc1に『A LONG VACATION』30thリマスター、Disc2にDisc1 M-1~M-10の純カラオケと「君は天然色(Original Basic Track)」を収録。
- NIAGARA CD BOOK I (2011年3月21日) - 12CD:SRCL-7500~11 ※00DH-401~6の再構成版CD BOX。笛吹銅次による2010年リマスターでのオリジナル・フォーマット。前回同様、バインダー方式のボックス仕様。
- SONGS / SUGAR BABE - SRCL-7500
- NIAGARA MOON - SRCL-7501
- NIAGARA TRIANGLE Vol.1 / 山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一 - SRCL-7502
- GO! GO! NIAGARA - SRCL-7503
- NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 - SRCL-7504
- 夢で逢えたら / シリア・ポール - SRCL-7505
- 多羅尾伴内楽団 Vol.1 / 多羅尾伴内楽団 - SRCL-7506
- NIAGARA CALENDAR '78 - SRCL-7507
- 多羅尾伴内楽団 Vol.2 / 多羅尾伴内楽団 - SRCL-7508 ※波の音入り
- DEBUT - SRCL-7509 ※オリジナル・フォーマットでの初CD化
- LET'S ONDO AGAIN / NIAGARA FALLIN' STARS - SRCL-7510
- NIAGARA CALENDAR '81 - SRCL-7511
- NIAGARA TRIANGLE Vol.2 30th Edition (2012年3月21日) - 2CD:SRCL-8002~3 ※Disc1に『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』30thリマスター、Disc2に全14曲分の純カラオケを収録(「A面で恋をして」のみ、コーラス有り、コーラス無しの2ヴァージョン収録)。初回のみデジパック+三方背BOX仕様。
プロデュース
- 『SONGS』(SUGAR BABE)
- 『夢で逢えたら』(シリア・ポール)
- 『風立ちぬ』(松田聖子、A面のみ)
- 『Candy』(四月のラブレター/Rock'n'roll Good-bye)(松田聖子)
- 『Soul Vacation』(ラッツ&スター)
- 『Ring-a-Bell』(渡辺満里奈)
- 『PINUP GIRL』(市川実和子)(「多幸福」名義)
- 『クレイジー・シングルズ』(ハナ肇とクレイジー・キャッツ)
- 『ジス・イズ・ミスター・トニー谷』
- 『クレイジーキャッツ スーパー・デラックス』
- 『アキラ1~4』(小林旭)
- 『植木等的音楽』
(他多数)
楽曲提供
- 『ナイアガラ音頭:あなたが唄うナイアガラ音頭』(作詞:大瀧詠一/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内/歌:布谷文夫 with ナイアガラ社中)
- 当時、大瀧が出演していたラジオ『ゴー!ゴー!ナイアガラ』に送られてきたハガキのアイディアを元に作られた。アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』に収録されているが、シングルでは異なったヴァージョンとなっている。詳細は同アルバムの収録曲の節を参照。もともと、この曲をシングルカットする予定はなかったが、当時レーベルが置かれていたコロムビアからの要請を受けてシングルカットされた。なお、B面の「あなたが唄うナイアガラ音頭」はいわゆるカラオケ・ヴァージョンで、イントロが追加されている。当時B面にカラオケを入れることは珍しかったため、「手を抜いている」と言われたことがあったようだ。
- なお、大瀧の作曲家としてチャートに載った最初の楽曲である。最高198位
- のちにアルバム『A LONG VACATION』にてセルフカヴァー。
- 『風立ちぬ』(作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内/歌:松田聖子)
- 1981年12月3日に行われた「ヘッドフォンコンサート」では大瀧によるセルフカヴァーが披露された。本人曰く、これ以降は二度と歌わないとのこと。これ以前には松田聖子とのデュエットで歌っている。
- のちに『SNOW TIME』で英語詞で「夏のリヴィエラ」としてセルフカヴァー。
- のちにデモテープを用いた大瀧とのデュエット版が作成された。『KYON3〜KOIZUMI THE GREAT 51』に収録。
- 『すこしだけやさしく』(作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:井上鑑/歌:薬師丸ひろ子)
- 『うなずきマーチ』(作詞:大瀧詠一/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内/歌:うなずきトリオ)
- ビートきよし、島田洋八、松本竜介の3人によるトリオの名称。『オレたちひょうきん族』内で歌われた楽曲。
- 大瀧は小林の大ファンで、小林の代表曲である「さすらい」と「惜別の唄」を掛け合わせて作ったと言っている。ちなみに「熱き心」は阿久悠が色紙によく書いていた言葉である。味の素ゼネラルフーヅのタイアップに起用。
- 『実年行進曲』(作詞:青島幸男/作曲:大瀧詠一/編曲:大瀧詠一/歌:ハナ肇とクレージーキャッツ)
- 大瀧がこよなく愛するクレージーキャッツと、クレージーの数々のヒット曲を生み出した作曲家の萩原哲晶へのオマージュ。青島幸男の作詞を得て、往年のクレージーらしい作品になったが、大瀧同様クレイジーのファンであった所ジョージには酷評される。アレンジには昔のヒット曲のフレーズも垣間見える。
- 『夢で逢えたら』(作詞:大瀧詠一/作曲:大瀧詠一/編曲:大瀧詠一/コーラス&ストリングスアレンジ:山下達郎/歌:吉田美奈子)
- ラッツ&スターのカヴァーでも知られるように、現在日本の歌謡曲としては最も多くのカヴァーバージョンの存在する楽曲だが、大瀧自身によっては一度も歌われていない。吉田のオリジナルはシングルカットされたが、ヒットチャート100位にも入らず売れていなかった。
- 「君は天然色」の姉妹曲として作られた曲。アニメ「ちびまる子ちゃん」のオープニングテーマ。シングルとアルバムのバージョンは違っている。井上鑑がストリングアレンジしたストリングが入ったり、「あの子に」の大瀧によるコーラスが無かったり知久寿焼のハーモニカの後にメロディーと歌詞が追加されていたりとかなり違っている。歌い方も若干違っているので録り直したと思われる。シングル等にクレジットされてはいないが、コーラスアレンジを山下達郎が手がけ、コーラス(多重録音コーラス)でも参加している。「SNOW TIME」に収録されたインストバージョンは、アルバムバージョンの物である。シングルバージョンは、「MAX JAPAN 2」、「まるまるちびまる子ちゃん」、「音壁 JAPAN」に収録されている。
- アルバムバージョンのオリジナルはアルバム「Ring-aーb-Bell」にしか収録されていない。バージョン違いのアルバムバージョンとしては「大瀧詠一 Song Book I-大瀧詠一作品集Vol.1(1980-1998)-」Cメロを省略したシングルと同じ収録時間に編集したバージョンが収録されている。ただライナーノーツでは、バージョンの違いには触れられていない。
その他
特記しない曲は作曲のみ。また、はっぴいえんど在籍時でも大瀧が何かしらで参加したと明確に確認された楽曲は記する。
- ロンリー・ティーンエイジ・アイドル(作詞・作曲・編曲) 西田敏行
- 哀愁のコニーアイランド 山口百恵
- 恋のハーフムーン、 ブルー・ベイビー・ブルー(作曲・編曲)太田裕美
- がんばれば愛 (作曲・コーラス(一人多重録音コーラスグループ「Jack Tones」にて参加))クレイジーパーティー
- 君と旅行鞄(トランク)、酔いどれダンスミュージック(レコーディングエンジニア(笛吹銅次名義))はちみつぱい
- うさぎ温泉音頭 角川博
- DOO-WOP! TONIGH(訳詞・プロデュース・編曲(大浜和史と共同))、 ラストダンスはヘイジュード (編曲・プロデュース)ザ・キングトーンズ
- イエロー・サブマリン音頭 (プロデュース、曲のとこかにさり気無く参加しているらしいが、それが何処かは分かり辛い。)金沢明子
- 時にまかせて(シングルバージョン)(エレキベース演奏(恐らく南部半九太郎名義ではないかと思われる。)・プロデュース・編曲(編曲のみちぇるしー名義))、空はふきげん かねのぶさちこ
- ナショナルまきまきカール ’75 (レコーディングエンジニア(笛吹銅次名義))山下達郎
- われらスラップスティック!、 海辺のジュリエット、スラップスティック見参!、 星空のプレリュード、デッキ・チェア スラップスティック
- 消防署の火事 新井満
- スポーツ・ガール、ロンサム・シティ 西城秀樹
- あの娘にご用心 (作詞・作曲・編曲・コーラス)沢田研二
- 後に『GO! GO! NIAGARA 』でセルフカバーしている。
- ポップスター、雨のマルセイユ (作曲・編曲(編曲のみBannai Tarao名義(ポップスター)・CHALSHE名義(雨のマルセイユ))・プロデュース)市川実和子
- 蝶々さん(コーラス、ベースボイス(宿霧十軒名義))細野晴臣
- 想い出のサマーソング (SAILING DREAM) (コーラス)五十嵐浩晃
- 恋のひとこと(ボーカル(デュエット))竹内まりや
- お先にどうぞ (作詞・作曲・編曲(編曲のみ羅尾伴内名義)・コーラス)かまやつひろし
- 親愛なるQに捧げる(コーラス)、靴ひもむすんで(コーラス)、働くな (コーラス)加川良
- 自転車に乗って(コーラス)高田渡
- だからここに来た(コーラス)、コペルニクス的回転のすすめ (コーラス)岡林信康
- あなただけ I LOVE YOU (作詞・作曲・編曲)須藤薫
- 針切りじいさんのロケンロール((Sheb Wooley「The Purple People Eater(邦題:ロックを踊る宇宙人[3])」のカバー)コーラス・編曲(編曲のみRINKEY O'HEN名義)・プロデュース) 植木等
- レッツ・オンド・アゲイン((アミーゴ布谷のカバー)訳詞・コーラス・プロデュース)細川たかし
- ダンスが終わる前に、あなたから遠くへ(金延幸子のカバー) (編曲(多羅尾伴内名義)) 渡辺満里奈
未発表
- 幸せな結末(コーラス) 松たか子
- 「LOVE LOVEあいしてる」にて披露
トリビュート・アルバム
- 『ナイアガラで恋をして Tribute to EIICHI OHTAKI』
- 『A LONG VACATION from Ladies』
主な別名・変名
大瀧は、数多くの別名や変名を使い、活動している。ここでは、歌詞カード等で書かれて知られている別名や変名を記する。
- 大滝栄一
- 大滝詠一(アーティスト名)
- イーチ大滝(DJ)
- 多羅尾伴内(アレンジャー、CM音楽作曲、ピアニスト)
- ちぇるしぃ (CHELSEA) (アレンジャー)
- 笛吹銅次(レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニア)
- RINKY O'HEN(アレンジャー。多羅尾伴内の別名)
- 多幸福(テレビドラマのプロデューサーとの共同ペンネーム)
- 南部半九郎(ベーシスト)
- イーハトヴ・田五三九(ドラマー)
- Jack Tones(多重録音コーラス時の一人コーラスグループ。グループ名は楽曲提供したキングトーンズと、アメリカのコーラスグループQuin-tones、The Teen Queensから)
- 宿霧十軒 (Bass)
- 我田引水 (Baritone)
- ちぇるしぃ (1st Tenor)
- 金田一幸助 (2nd Tenor)
- 遠山“桜吹雪”金五郎(「お花見メレンゲ」(『NIAGARA CALENDAR』)ヴォーカル)
- 国定公園(「名月赤坂マンション」(『NIAGARA CALENDAR』)ヴォーカル)
- 二宮損損(「座 読書」(『NIAGARA CALENDAR』)ヴォーカル)
- 坂本八(「お正月」(『NIAGARA CALENDAR』)ヴォーカル、坂本九のパロディー)
- トランク短井(「お正月」(『NIAGARA CALENDAR』)ヴォーカル、フランク永井のパロディー)
- 厚家羅漢(評論家、解説者)
- 鬼野盗作("ナイアガラ俳句友の会")
- 馬耳東風("信じられる耳を持つ努力をしよう会"会長)
- 吉川詠一
(その他多数)
CMソング
- 1976年は山下達郎が担当(映像は秋吉久美子)だが、これは大瀧曰く「当初は75、76年はシュガー・ベイブが担当することを制作会社と約束していたが、75年はスポンサー側の要望で再度自分が担当し、76年については、シュガー・ベイブが解散したため、約束を履行する意味からリーダーの山下がやることになった」。
- リンレイジャック(ザ・ブレッスン・フォー。おかあさんといっしょの「そうさんのあくび」や「パジャマでおじゃま」(初代)の歌唱で有名なコーラスグループ)
- ブルボン・ココナツコーン
- 大瀧が最初に作ったバージョンは、却下された。
- 曲の最後の部分では、過去にキダ・タローが作曲したCM曲のメロディーを使用している。
- 資生堂サマーローション
- スポンサー側の若干の反対意見を押し切りオン・エアしたところ”声が不快だ”と叱責されたため、1回のオン・エアのみで放送中止。CMは映像だけそのまま、音楽を瀬尾一三作のものに差し替えられた。
- 資生堂(「A面で恋をして」)
- CM出演者のスキャンダル発覚により一週間で打ち切られる。
- 清酒 大関
- 映像は渡哲也
- CMには松田聖子本人も出演
- ロート製薬・新Vロート(「君は天然色」)
- 片岡物産・トワイニングアールグレイ(「カナリア諸島にて」)
- ソニー・デジタルハンディカム(「スピーチ・バルーン」)
- キリンビール(「ロックンロール・マーチ」)
- NTTサンクスフェアー(「レッツ・オンド・アゲイン」。細川たかしによるカヴァー。日本語詞を担当)
- 横浜ゴム(「バチェラー・ガール」。稲垣潤一によるカバー。作曲を担当)
- AGF・マキシム(「熱き心に」(小林旭)。作曲を担当)
- サントリーギフト(「冬のリヴィエラ」(森進一)。作曲を担当)
- ライオン・クリスタ(「夢で逢えたら」。ラッツ&スターによるカバー。作詞と作曲を担当)
- キリンビバレッジ・生茶(「君は天然色」)
- ダイハツ工業・ミラジーノ(2代目)(「夢で逢えたら」。キンモクセイによるカバー。作詞と作曲を担当)
- トヨタ自動車・アリオン(2代目)(「恋するカレン」)
- 丸井池袋スポーツ館(現:「フィールド」)(関東ローカル)
- CMソングは、丸井スポーツ館の店内でも掛けられていたため、ロングバージョンで制作されている。
- アサヒビール・すらっと(「君は天然色」)
大瀧ファンの著名人
- 岩崎元是 ・・・ 元岩崎元是&WINDYのメンバーで、現在、アレンジャー、作曲家、キーボーディスト。大瀧の影響を受け、「サウンドオブウォール」と言う多重録音で壁の様な重厚な音を作る手法を用いている。
- 山口隆 ・・・ サンボマスターボーカル、ギター。大瀧をリスペクトしており、対談した事がある。
- 萩原健太 ・・・ 音楽評論家で作曲家、プロデューサー。大瀧を敬愛しており、「ナイアガラ祭り」なるイベントを行っている。
- さくらももこ ・・・ 漫画家。原作を手掛けた「ちびまる子ちゃん」のアニメ版で大滝作曲を依頼した渡辺満里奈のうれしい予感をオープニングに使用したり「映画ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」で大滝の「1969年のドラッグレース」を挿入歌として使用している。
参考資料
- All About Niagara(増補改訂版、白夜書房、2005年)
- 各アルバムのライナー・ノーツ
監修ビデオ、DVD
- クレージーキャッツ Deluxe
受賞
作品名「A LONG VACATION」
- 第23回日本レコード大賞ベスト・アルバム賞
書籍
- All about Niagara 八曜社, 1982.1
- テレビの黄金時代 キネマ旬報社 1983.5 -小林信彦監修によるクレージー・キャッツ本。谷啓による正しいガチョーンのやり方収録。谷啓、小林信彦、大瀧詠一による座談会も収録。
- いちど話してみたかった─小林信彦デラックストーク 情報センター出版局 1983 -小林・大瀧の対談が収録。
- All about Niagara 白夜書房, 2001.3
- 小林旭読本 歌う大スターの伝説 小林信彦と共同で責任編集 キネマ旬報社, 2002.3.
- 聖戦サイキック 15thアニバーサリー 座談会 文藝春秋、2003.8 ISBN 4163652604
- All about Niagara 増補改訂版 白夜書房, 2005.12
- 叱り叱られ 山口隆対談集 幻冬舎 2008.2 - 山口と大瀧の対談が収録。大瀧は非常な辛らつぶりで、山口と火花が散るようなトークを展開している。
関連項目
- ゴー・ゴー・ナイアガラ
- ナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラ
- 三ツ矢サイダー
- エルヴィス・プレスリー
- フィル・スペクター
- ハナ肇とクレージーキャッツ
- 萩原哲晶
- 岩手県出身の人物一覧
- 日本語ロック論争
- 小林信彦
- 高信太郎 -70年代に音楽雑誌の対談で知り合い、「ナイアガラ予言者」「ナイアガラ大滝登り」などの漫画を描いた。
- さくらももこ
- 朝妻一郎
- 誠のサイキック青年団 ラジオ番組 リスナー
- 大森明男 - 三ツ矢サイダーなどのCMソング制作を多数依頼した人物
- Oo Records - 大瀧詠一が取締役を務めたレコード会社。1997年にソニー・ミュージックエンタテインメントに吸収