ポッキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ポッキー チョコレート
(チョコレート味ポッキー。基本商品)
外装(パッケージデザイン2008年)と個別内包装と中身

ポッキー和製欧字綴りおよび英語名:Pocky)は、日本菓子メーカー・江崎グリコ1966年昭和41年)から発売しているスナック菓子で、同社の登録商標(第3103630号他)である。

日本を始めとする世界各国で販売されており、言語圏によっては異なる商品名となっている。詳しくは「#世界での商品展開」を参照のこと。

開発史[編集]

1960年代後期、江崎グリコは新製品の開発にあたって既存商品「プリッツ」にチョコレートをコーティングした菓子を思いついた。当初は全体にコーティングすることを考えていたため、手を汚さずに食べるための方法は開発者を大いに悩ませた。銀紙で包むことも考えたが、費用や手間の問題が壁となった。

その後、コーティングしていない部分を作り、そこを持たせるという現在のスタイルを考案した。

「てくてく歩きながら食べるチョコスナック」ということで「チョコテック」と名づけ、大阪府寝屋川市の数十軒の菓子店でテスト販売をしたところ、大好評だった。しかし、「チョコテック」の名は他社によって商標登録されており使用できなかった。そこで、細めの状の物が折れるときの日本語擬音語の一つ「ポッキン (pokkin)」をもじった「ポッキー (Pocky)」に改め、1966年(昭和41年)、商標とした。

なお、芯部分のプレッツェルは、アメリカの商品「プレッツェル」を参考にしたものである。

世界での商品展開[編集]

ゲーム「ミカド」で使われる竹ひご(ヨーロッパにおける本商品の商標の由来となっているもの)

本商品は日本以外の国・地域でも広く販売されている。アメリカ合衆国シンガポールなどでは日本と同様「Pocky」の名で販売されている。

「ポッキー」の和製欧字綴りである「Pocky」は英語では「痘痕(あばた)のある」を意味する語や男性器隠語同綴異義語の関係になってしまうため、ヨーロッパではこれを避け、「Mikado」という名前での販売となっている。「ミカドen)」というのはヨーロッパの、ランダムに積み重なった棒を1本ずつ取り除いてゆき、器用さを競うゲームであるピックアップスティックenゲーム(cf. みかど)で使われる竹ひご右の画像を参照)に似ているために付いた名前である。なお、このゲーム名の「Mikado」は元来、天皇の異称である「みかど(御門、。cf. 天皇#中世)」が語源である。

マレーシアでは「Rocky」の名で販売されていた。これは、「Pocky」が同国の国教であるイスラム教タブーとされる豚肉に関連する英単語「pork(意:豚肉)」や「porky(意:豚の、豚のような)」を連想させるためである。しかし、世界販売強化による統一的なPR戦略を図るため、2014年春を目処に本家の「Pocky」に改名することを江崎グリコ本社が発表している[1]

中国では「ポッキー」を元に漢訳された「百奇拼音:bǎi-qí、ウェード式:pai3-chi1、po2-chi1)」の名で販売されているが、同じ中国語圈に属する台湾では日本と同様「Pocky」の名で販売されている。

韓国では2013年6月4日より、江崎グリコと ヘテ製菓食品との合弁会社グリコヘテより、「포키 (po-ki)」の名で販売されている。

名前だけでなく製品の内容も、タイは気温が高いため日本より融ける温度が高いチョコレートを使って甘さを抑える、ヨーロッパではカカオ100%のチョコレートにするなど、地域によって変えている。

高級品の開発[編集]

日本では2000年代以降、「ムースポッキー」や「ポッキーデコレ」といった、贅沢な原材料を使用したり、季節に合った独特の味を出したりした商品を発売しており、高級感を演出している。

百貨店への展開[編集]

ポッキーの百貨店向け商品としてスイーツショップ「バトンドール」を新規に立ち上げ、高島屋大阪店(2012年10月24日開店)、阪急うめだ本店(2012年10月25日開店)のデパ地下に出店している。 バトンドール・ミルク/ホワイト/ストロベリー/宇治抹茶/カフェの5品で20本入481円(税込)である。2013年6月12日からはシュガーバター/シナモンシュガー/メープルシュガー/ストロベリーシュガー/抹茶シュガーの5品が36本入481円(税込)も販売されている。

商品構成[編集]

日本(現行)[編集]

いちごポッキー
パッケージ(デザイン:2008年)と中身
ムースポッキー
(カスタードフォンデュ味)
個別内包装と中身
ポッキーの自販機
日本で現在(2012年平成24年]下半期)販売中の商品の一覧。
基本的には、限定販売商品(地域限定商品、期間限定商品、数量限定商品)を除外する。
  • ポッキー チョコレート :チョコレート味のポッキー。
    • ポッキー チョコレート :発売当初からの基本商品。右最上段に画像あり
    • ポッキー極細 :チョコレートを増量するためにプレッツェルの部分を細くした商品。
    • ポッキー チョコブラン:プレッツェルの原材料にブラン(小麦襖(ふすま))を0.4%使用。
  • クラッシュポッキー :適度に粉砕した食材の香ばしさ歯ざわりを活かした商品群。
  • いちごポッキー :イチゴ味。右列に画像あり
  • はちみつミルクポッキー :蜂蜜牛乳のミックス風味。
  • ぶどうポッキー :ブドウ味。
  • ポッキーのケーキ :全国に17店舗展開している「ぐりこ・や」限定販売。
  • ジャイアントポッキー :通常のものに比べて格段に大きい商品。日本全国で販売されているもの、土産用に地方限定で販売されているもの、および、期間限定で販売されるものがある。

日本(過去)[編集]

  • アーモンドポッキー:1971年から2003年まで発売。なお2009年2011年に期間限定で再発売された。なお、2011年の再発売では、1978年(昭和53年)当時の復刻パッケージが用いられた。
  • メンズポッキー :1996年から2010年まで発売。大人向けに開発された。
  • ポッキー ミルク: 原材料のチョコレートの粉乳の比率をポッキー チョコレートより2.5倍増量した商品。
  • ポッキー ソルティ☆ :チョコレートの表面に食塩砂糖の結晶をトッピングした商品。
  • ポッキーG :通常のポッキーよりも更に硬質に焼き上げられたプレッツェルが用いられていた。
  • リトルポッキー:通常のポッキーよりも短いプレッツェルが用いられていた。
  • ソフトポッキー:ムースポッキーのルーツとも言える商品。パーティーサイズのみの発売。
  • ムースポッキー :ムース状の食感を活かした商品群。
  • ポッキー黒五・五果
    • ポッキー黒五
    • ポッキー五果

海外[編集]

上海江崎グリコ
  • Pocky百奇<ウーロン茶味> 上海限定
  • Pocky百奇<ライチ味> 上海限定
タイグリコ
  • ミルク タイ限定
  • チョコバナナ タイ限定

コラボレーション商品[編集]

  • ポッキーショック - メガハウスから発売。パッケージの箱からポッキーを模した棒を取り出してゆきハズレを引くと中にある残りのポッキーが飛び出すゲーム。
  • ジャイアントポッキーショック - メガハウスから発売。
  • お菓子なパズル グリコポッキー - ハナヤマから発売。パッケージを模したパズル。

類似商品[編集]

日本のメーカーでは1970年代初頭にカバヤ食品が「カバヤ プレッツェル」という名で「ポッキー」と「プリッツ」を模したプレッツェル菓子を発売している。他に明治製菓の「ラッキースティック」や「フラン」、ロッテの「トッポ」がある。

韓国ではパッケージの体裁まで「ポッキー」に似ているコピー品「ペペロ(Pepero、빼빼로)」が1983年から韓国ロッテから発売されている。韓国では1993年頃から11月11日は「ペペロの日」として国民的な行事になっている。

東南アジアでは「チョッキー(Chocky)」なる類似品が大量に流通している。

CM・キャンペーン[編集]

CMでは歴代その時代を象徴するトップアイドルが起用されている[2]。過去には、岡田奈々山口百恵松田聖子菊池桃子本田美奈子南野陽子吉田栄作らを起用していた。また、日本では数字の「1」をポッキーとプリッツに見立て、「1」が6つ並んだ平成11年1999年11月11日を機に、それ以降、毎年の11月11日は「ポッキー&プリッツの日」としてキャンペーンを展開している。以下、この節では日本国内についての事象を記す。

  • 1990年(平成2年)からは牧瀬里穂を起用。1992年(平成4年)秋冬CMでは加藤紀子と共演。1994年(平成6年)には清水美砂(すなみ役)、牧瀬里穂(ちなみ役)、中江有里(こなみ役)、今村雅美(えなみ役)の4人で1993年(平成5年)放送の『ポッキー四姉妹物語』のCMキャンペーンが行われ、2年後には映画化もされた。
  • 1993年(平成5年)には、関東地区限定でアーモンドチョコレートでシリアルクランチをコーティングした「シリアルポッキー」を発売し、CMに松雪泰子を起用。これが関東地区外で評判を呼び、その3年後に全国発売となった。やがて製造中止になった。
  • 1996年(平成8年)からは吉川ひなのを起用。その後『ポッキー坂恋物語』と題して、椎名桔平常盤貴子安藤政信奥菜恵鳥羽潤吉川ひなのがそれぞれカップル役でCM出演。非売品の販売促進プレゼントとして、常盤を除く5人が出演する3話オムニバスドラマのビデオ『かわいいひと』(主題歌:ウルフルズ)が制作された。総監督は相米慎二。本作は1998年(平成10年)に劇場公開もされた。
  • 1998年(平成10年)には廊下一面にポッキーを敷き詰めたCMが登場。吉川ひなの(ポッキー担当)、牧瀬里穂(ショコラポッキー担当)、上良早紀(つぶつぶいちごポッキー担当)が起用された。
  • 1999年(平成11年)には、「ユメ、ツカモウ」と題したテーマで、主題歌にゆずの「友達の唄」を起用し、田中麗奈本上まなみ末永遥らが出演するシリーズが制作されている(男性陣は、池内博之妻夫木聡)。
  • 2000年(平成12年)から、モーニング娘。を起用。「ポッキー&プリッツの日」のPRでプリッツのCMモデルである松浦亜弥と共演したり、CM限定ユニット「ポッキーガールズ」「ビーナスムース」が結成され、両ユニット特別限定CDのプレゼントキャンペーンが行われたりした。
  • 2004年(平成16年)下半期から放送された「アナタもワタシもPocky'n!」のバージョンは、同社の顔ともいえるCM女優(松浦亜弥石原さとみ仲間由紀恵柴咲コウ)を現代のポッキー四姉妹に見立て、4人全員が共演するバージョンとそれぞれ1人ずつ出演した。2004年秋〜2005年夏には、石原さとみが出演するポッキーゲーム・バージョンや、2005年秋からは仲間・松浦に代わって妻夫木聡が出演するバージョンも放送された。仲間は「ポッキーデコレ」のCMにも出演している。
  • 2004年(平成16年)10月より、スペースシャワーTV限定で、アーティストとのコラボレーションCMを開始。3か月おきに出演アーティストが入れ替わり、2011年9月現在も継続中。
  • 2005年(平成17年)のキャンペーン期間中にポッキーを買うと、過去のCMのワンシーン・シールが付いてきた。
  • 2006年(平成18年)には、ポッキー極細のイメージキャラクターとして、新垣結衣を起用。楽曲は同じ沖縄県出身であるORANGE RANGEの「DANCE2 feat.ソイソース」を起用した。
  • 2006年12月11日に、アニメ『機動戦士ガンダム』とのコラボレーションとして、ガンプラ付き「ポッキー〈ガンダム〉パック」が発売された。
  • 2007年(平成19年)は、新垣結衣出演「はじけてチャレンジ! 文化祭篇」(友達役は高瀬友規奈) 、岡田将生出演のメンズポッキー「はじけてチャレンジ! バイト篇」をテレビ放映。CM曲は絢香の「For today」が使われた。
  • 近年[いつ?]では、「ポッキー」と「キッポー」(吉報)をかけた受験シーズンの限定販売商品が出されている。
  • 2008年(平成20年)には、第50代ポッキープリンセスに選ばれた忽那汐里を、リニューアル・キャンペーンCMに起用。楽曲はORANGE RANGEの『おしゃれ番長 feat.ソイソース』を起用。
  • 2009年(平成21年)は、忽那汐里出演「エビバデポッキー篇」を9月より、益若つばさ出演の「エビバデポッキー つばさ篇」、IMALU出演の「エビバデポッキー IMALU篇」を10月より、大杉漣出演のメンズポッキー「大杉漣篇」を12月よりテレビ放映。新CM曲はいきものがかりの「じょいふる」で、いきものがかりも「ポッキー&プリッツの日」のCMに出演した。
  • 2010年(平成22年)は、YMO坂本龍一細野晴臣高橋幸宏)出演「エビバデポッキー宣言篇」を9月よりテレビ放映。CM曲はYMOの「RYDEEN」が使われた。
  • 2011年(平成23年)は、二宮和也出演「ALL篇」「DRINK&Po篇」を9月よりテレビ放映。CM曲はM.C.ハマーの「U・キャント・タッチ・ジス」が使われた。
  • 2012年(平成24年)は、11月11日はポッキー&プリッツの日にあわせて、全国のファミリーマートでアニメ「パワーパフガールズ」のオリジナルクリアファイルをプレゼントした。また、Twitterで「ポッキー」の単語を含むツイートを1日に111万ツイートしギネス記録に挑戦する企画を実施(最多記録はiPhone5発売時の108万ツイート)、結果180万を超えるツイートがあり、15日に「24時間にもっともツイートされたブランド」としてギネス世界記録に認定された。

脚注[編集]

[ヘルプ]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]