バイオハザードシリーズの登場人物

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バイオハザードシリーズの登場人物(バイオハザードシリーズのとうじょうじんぶつ)は、カプコンのゲーム『バイオハザード』シリーズの登場人物の一覧である。

映画版の登場人物や映画版のみの設定もここで解説するが、『バイオハザード:ディジェネレーション』および『バイオハザード ダムネーション』以外はゲーム版と直接の関係は無い。

本編の主人公および主要人物

クリス・レッドフィールド (Chris Redfield)
年齢:25歳『1』&『CV』(1998年当時)→30歳『UC』(2003年当時)→31歳『RV』(2005年当時)→32歳『5』(2006年当時)→35歳『5』(2009年当時)→38歳『MD』(2012年当時)→39歳~40歳『6』(2012年~2013年当時)
声:Scott McCulloch(『1』オリジナル版)、井上和彦(『1』DC DS ver.コンプリートディスク日本語吹き替え版)、ジョー・ホワイト(『1』リメイク版)、マイケル・フィリポウィッチ(『CV』)、ロジャー・クレイグ・スミス(『5』『DC』『MVC3』『UMVC3』『RV』『6』)
映画版俳優:ウェントワース・ミラー(『IV』)
『1(HDリマスター版』『RV』『6』『MVC3』『UMVC3』『PXZ』および映画版日本語吹替え:東地宏樹
『1』『CV』『5』『6』『UC』『DC』『RV』『IV』に登場するラクーンシティ警察署(以降、「R.P.D.」)の特殊戦術および救助部隊(以降、「S.T.A.R.S.」)アルファチーム所属のポジションはポイントマン (PM) で、2003年以降は対バイオテロ組織「B.S.A.A.」に所属、国連直轄の機関に成長した2006年以降はの北アメリカ支部に所属し、創設メンバー「オリジナル・イレブン」の1人として活動している。
シリーズ全体における主人公的存在。詳細はリンク先を参照。
ジル・バレンタイン (Jill Valentine)
年齢:23歳『1』&『3』(1998年当時)→28歳『UC』(2003年当時)→29歳『RV』(2005年当時)→30歳『5』(2006年当時)→33歳『5』(2009年当時)
声:Una Kavanagh(『1』オリジナル版)、鶴ひろみ(『1』DC DS ver.コンプリートディスク日本語吹き替え版)、宮村優子(『1』ドラマCD)、Heidi Anderson(『1』リメイク版)、キャサリン・ディッシャー(『3』『MVC2』)、パトリシア・ジャ・リー(『UC』『5』)、Tara Platt(『パチスロ』)、カリ・ウォールグレン(『MVC3』『UMVC3』)、ミシェル・ラフ(『RV』『OR』)
映画版俳優:シエンナ・ギロリー(『II』『IV』『V』)
『1(HDリマスター版』『RV』『OR』『MVC3』『UMVC3』『PXZ』および映画版日本語吹き替え:湯屋敦子(VHS/DVD版)、岡本麻弥(『II』『IV』『V』 地上波放送)
『1』『3』『5』『UC』『RV』『OR』『II』『IV』『V』に登場するS.T.A.R.S.アルファチーム所属のポジションはリア・セキュリティ (RS) で、クリス・レッドフィールドと共にアンブレラと戦い続けてきたが、2006年の時点では、B.S.A.A.のオリジナル・イレブンの1人としてクリスと共に活動していた。詳細はリンク先を参照。
アルバート・ウェスカー (Albert Wesker)
年齢:38歳『1』&『CV』(1998年当時)→42歳『DC』(2002年当時)→43歳『UC』(2003年当時)→44歳『4』(2004年当時)→45歳『5』(2006年当時)→48歳『5』(2009年当時) 
声:Sergio Jones(『1』オリジナル版)、リチャード・ウォー (Richard Waugh) (『CV』『0』『4』)、Peter Jessop(『1』リメイク版)、D.C.ダグラス(『UC』『DC』『5』『MVC3』『UMVC3』)、中田譲治(『1(HDリマスター版)』『0(HDリマスター版)』『MVC3』『UMVC3』日本語吹替え)
映画版俳優:ジェイソン・オマラ(『III』)、ショーン・ロバーツ(『IV』『V』)
映画版日本語吹き替え:立木文彦(VHS/DVD版)、中博史(『III』地上波放送)、大塚明夫(『IV』『V』地上波放送)
本シリーズの黒幕的人物で、かつてはS.T.A.R.S.の隊長だった。詳細はリンク先を参照。
バリー・バートン (Barry Burton)
年齢:38歳『1』&『3』(1998年当時)→51歳『RV2』(2011年当時)
声:Barry Gjerde(『1』オリジナル版)、佐藤正治(『1』DC DS ver.コンプリートディスク日本語吹き替え版)、Ed Smaron(『1』リメイク版)、Jamieson Price(『5』)、屋良有作(『1(HDリマスター版)』、『RV2』日本語吹替え)
映画版俳優 : ケヴィン・デュランド
『1』『3』『5』『GAIDEN』『RV2』『V』に登場、『UC』では小説版のみに登場する。S.T.A.R.S.アルファチーム所属。ポジションはバックアップマン (BUM) で、SWATに所属していた経験があり、クリス・レッドフィールドとは彼が空軍に所属していた頃からの親友。自他共に認める銃マニアで、愛銃はコルト・パイソン44マグナム他、S.T.A.R.S.オフィスの自分の机にショルダーストックを置いていたことから、H&K VP70も所有していることがうかがえる。火炎放射器ロケットランチャーなども所持している模様で、それらの愛銃達の整備には余念が無い。
ケンド銃砲店のオーナーであるロバート・ケンドとは懇意にしており、非番の日には2人で釣りに出かけていくほどの仲だった。そのためもあり、愛銃の1つ「サムライエッジ」には、ロバートが大口径を好むバリーの要望を請けて彼専用に製作したという設定が存在する。また、妻のケニーや娘のモイラとポリーとは深い家族愛で結ばれているが、こちらは事件の黒幕のアルバート・ウェスカーに付け入れられる要因となってしまう。
洋館事件ではアルファチームの面々と共に洋館へ逃げ込み、主にジル・バレンタインのパートナーとして活動するが、裏では先述の理由からウェスカーに付け入れられて妻子を人質にされていたため(実際はウェスカーの口車でしかなく、妻子は身柄拘束すらされていない)、それゆえに隙あらばジルを殺害しようとしたが、仲間を裏切りたくないという思いから失敗して[1]、最終的にはウェスカーに背き、クリスやジルと共に洋館を脱出した。その後は妻子を亡命先であるカナダ某所へ送るためにラクーンシティを離れていたが、ラクーンシティでのバイオハザード発生を知ると、洋館事件の贖罪のためにも残された仲間を救おうと決意し、ラクーンシティへの核ミサイル攻撃寸前にはヘリコプターで単身駆け付け、ジルとカルロス・オリヴェイラを救出した。ラクーンシティ脱出後はしばらく消息について語られなかったが、『RV2』にて、対バイオテロ部隊B.S.A.Aのアドバイザーを務めていることが明らかとなっている。『RV2』では、突如消息を絶った娘のモイラを救出するため、単身で孤島へ探索に向かう。島で出会った少女ナタリアから「モイラは死んだ。」と聞かされるも「そんなはずはない。」と娘の生存を信じていたが、その後出会したアレックス・ウェスカーから「恐怖の名の下に葬ってやった。」と聞かされ絶望する。しかしモイラは生存しており、自身がピンチの時に彼女が救出に駆け付けた際には娘の生存が確認出来た事と娘が立派に成長したことを喜んでいた。ヘリで迎えに来たクレア・レッドフィールドと共にアレックス・ウェスカーとの決着をつけ、モイラとナタリアと共に無事に島から脱出する。帰還後はナタリアを引き取り、モイラやポリーと共に家で暮らしている。『RV2』では作中、災難に遇うと口癖のように「サイアクだ」という言葉を発することが多い。
身体的特徴については、『1』のオリジナル版では明確に肥満とわかる体形だったが、GC版ではそれよりやや細身の体形へ変更された。口周りの髭の濃さも変更されており、『1』のオリジナル版よりGC版の方が薄くなっている。
『5』では物語に一切関わらないが、『5』のオルタナティブエディションに収録されている『THE MERCENARIES REUNION』にはプレイヤーキャラクターとして登場している。
『V』ではレオン・S・ケネディ率いるレジスタンスの一員として登場し、終盤では巨大リッカーに襲われて重傷を負いながらもジル達を1人で足止めしてワンらと銃撃戦を繰り広げ、人質に取られたエイダを助けようと瀕死になりながらも最後の切り札であるマグナム銃でワンを射殺する。しかし、一矢報いた直後にカルロス達の一斉掃射を浴びて死亡する。
レベッカ・チェンバース (Rebecca Chembers)
年齢:18歳『0』&『1』(1998年当時)
声:Lynn Harris(『1』オリジナル版)、Hope Levy(『1』リメイク版)、ステファニー・シェー(『UC』『5』)、Riva Di Paola(『0』)、小清水亜美(『1(HDリマスター版)』、『0(HDリマスター版)』日本語吹替え)
『0』の主人公であり、『1』『5』『UC』の操作キャラクターのS.T.A.R.S.ブラヴォーチームに所属する、ポジションはリア・セキュリティ (RS) 。詳細はリンク先を参照。
レオン・S・ケネディ (Leon Scott Kennedy)
年齢:21歳『2』(1998年当時)→25歳『DC』(2002年当時)→27歳『4』(2004年当時)→28歳『DG』(2005年当時)→34歳『DM』(2011年当時)→36歳『6』(2013年当時)
実写俳優:ブラッド・レンフロ(『2』のテレビCM)、ヨハン・アーブ(『V』)
声:ポール・ハダド(『2』)、前田剛(『2』ドラマCD)、ポール・メルスィエ(『4』『DG』『DC』)、Christian Lanz(『OR』)、Matthew mercer(『6』『DM』)、山野井仁(『DG』日本語吹き替え)、森川智之(『OR』『6』『DM』『V』日本語吹替え)、宮内敦士(『V』BD/DVD日本語吹き替え)
モーションキャプチャー:小川輝晃(『4』)
『2』『4』『6』『GAIDEN』『DC』『OR』『DG』『DM』『V』の登場人物で、『UC』ではエイダ・ウォンの回想シーンと小説版にのみ登場するラクーンシティの猟奇事件に興味を持ち、警察学校卒業後に自らR.P.D.への配属を志願した若き警官で、2005年以降はホワイトハウス直属のエージェントになっており、2011年以降からは、合衆国直轄のエージェント組織『DSO』のメンバーとなっている。
クリス・レッドフィールドと双璧を成す、シリーズにおけるもう1人の主人公的存在。詳細はリンク先を参照。
クレア・レッドフィールド (Claire Redfield)
年齢:19歳『2』&『CV』(1998年当時)→26歳『DG』(2005年当時)→32歳『RV2』(2011年当時)
声:アリソン・コート(『2』『CV』『GS2』『DG』『DC』『OR』)、James Baker(『RV2』)、甲斐田裕子(『DG』『OR』『RV2』日本語吹き替え)
映画版俳優:アリ・ラーター(『III』『IV』)
映画版日本語吹き替え:岡寛恵(VHS/DVD版)、林真理花(地上波放送)
『2』『CV』『GS2』『OR』『DG』『DC』『RV2』『III』『IV』の登場人物で、クリス・レッドフィールドの妹で、2005年以降はNGO団体「テラセイブ」に所属し、クリスやレオン・S・ケネディとは違う方法でバイオテロと戦っている。詳細はリンク先を参照。
シェリー・バーキン (Sherry Barkin)
年齢:12歳『2』(1998年当時)→26歳~27歳『6』(2012年および2013年当時)
声:Lisa Yamanaka(『2』)、飯塚雅弓(『2』ドラマCD)、ローラ・ベイリー(『DC』)、Eden Riegel(『OR』『6』)、金元寿子(『OR』日本語吹替え)、坂本真綾(『6』日本語吹替え)
『2』『6』『DC』『OR』に登場するG-ウイルス開発者のウィリアム・バーキンと彼の妻のアネット・バーキンとの間に生まれた一人娘。詳細はリンク先を参照。
エイダ・ウォン (Ada Wong)
年齢:24歳(推定)『2』(1998年当時)→30歳(推定)『4』(2004年当時)→37歳(推定)『DM』(2011年当時)→39~40歳(推定)『6』(2013年当時)
声:サリー・カヒル (Sally Cahill) (『2』『4』『DC』)、水谷優子(『2』ドラマCD)、Courtenay Taylor(『OR』『6』『DM』)、Megan Hollingshead(『UC』)、皆川純子(『OR』『6』『DM』『V』日本語吹替え)、岡本麻弥(『V』BD/DVD日本語吹き替え)
映画版俳優 : リー・ビンビン
『2』『4』『6』『UC』『DC』『OR』『DM』『V』に登場する東洋系の風貌を持つ謎の美女。詳細はリンク先を参照。
ハンク (Hunk)
年齢:不明
声:キース・シルバーシュタイン(『UC』以降の作品)、てらそままさき(『OR』日本語吹替え)
『2』『4』『UC』『DC』『OR』『RV』『RV2』に登場するアンブレラ特殊工作部隊(以降、「U.S.S.」)アルファチームに所属する特殊工作員。詳細はリンク先を参照。
カルロス・オリヴェイラ (Carlos Oliveira)
年齢:21歳『3』(1998年当時)
声:ヴィンス・コラッザ(『3』)、キム・ストラウス(『UC』)、ギデオン・エメリー(『OR』)、安元洋貴(『OR』日本語吹替え)
映画版俳優:オデッド・フェール
映画版日本語吹き替え:寺杣昌紀(VHS/DVD版)、江原正士(『II』『III』『V』地上波放送)
『3』『UC』『OR』『II』『III』『V』に登場するアンブレラバイオハザード対策部隊(以降、「U.B.C.S.」)D小隊A分隊所属。詳細はリンク先を参照。
ビリー・コーエン (Billy Coen)
年齢:26歳『0』(1998年当時)
声:David Webster(『0』)、スティーブ・ヴァン・ワーマー(『UC』)、小西克幸(『0(HDリマスター版)』日本語吹き替え)
『0』『UC』の操作キャラクターで、元は海兵隊少尉だったが、濡れ衣によって死刑囚とされてしまった。無口で凄みのある男だが、その罪状とは裏腹に言動から残虐性は感じられず、本来自分を捕える立場のレベッカを何度も助けるなど義理堅く正義感が強い。事件後、レベッカの独断で逃がされ、死亡したと報告される。以後の消息は不明。
スティーブ・バーンサイド (Steve Burnside)
年齢:17歳(1998年当時)、血液型:AB型
声:ビル・ホウストン(『CV』『GS2』)、サム・リーゲル(『DC』)
『CV』『GS2』『DC』に登場するロックフォート島へ投獄されていた少年。
特別な訓練もない一般人でありながらも、身体能力とサバイバル能力は著しく高く、銃の扱いに長け、クリーチャーに動じない精神力をもっている。
アンブレラ社員であった父親の裏切りが原因で母親を殺され、自分は父親共々投獄されてしまったため、やや人間不信に陥っており、家族の絆という物に嫌悪感を示す。そのためか、力の象徴である銃に対し、並々ならぬこだわりを持つが、心の底から父親を憎んでいたわけではなく、ゾンビと化した父親と対峙した際には攻撃を躊躇していた。クレアと行動するうち、段々と心を開き、信頼を寄せるようになる。オリジナル版と完全版では髪型が異なり、オリジナル版ではレオンに似た髪形である。
後に南極のアンブレラの施設内で捕らえられ、アレクシアにT-Veronicaを投与されてモンスター化させられ、クレアに襲い掛かったものの、一時的に理性を取り戻してクレアを助けるが、アレクシアの操る触手により致命傷を受け、最期はクレアに愛を告げて静かに息を引き取った。彼の死体にはT-Veronicaが残っていたため、そこに目を付けたアルバート・ウェスカーによって持ち去られる。また、彼の台詞から、今後何らかの形で再登場する可能性もある。
アシュリー・グラハム (Ashley Graham)
年齢:20歳『4』(2004年当時)
声:キャロリン・ローレンス
『4』に登場するアメリカ合衆国大統領であるグラハムの娘で、マサチューセッツ州にある大学へ通う大学生。明るくも我が儘で、勝気なところがあるが、レオンの指示でゴミ箱に隠れることも辞さないことから柔軟性はあるようで、またかなり活動的であるが故に危機に直面しても自力で突破口を探してレオンの危機を救ったこともある。また、ルイス・セラに「巨乳」と評されるなどの童顔に抜群のプロポーションを持っている。ある日の帰宅途中にジャック・クラウザー率いるロス・イルミナドス教の集団によって拉致されてしまい、ロス・イルミナドス教によってプラーガに寄生させられて村落の教会に拉致されていたが、レオンに救助される。その後、ロス・イルミナドス教からも重要視されているために再び拉致されてはレオンに救助されることが繰り返されてしまい、更にはレオンより先にプラーガに寄生されたことから症状の進行は彼よりも早いために一時はサドラーに操られてしまう程に悪化したが、最後にはレオンと共に体内のプラーガを除去し、ようやく脱出に成功した。
シェバ・アローマ (Sheva Alomar)
年齢:23歳『5』(2009年当時)
声:カレン・ダイヤー
『5』に登場する左利き[2]のアフリカ出身の黒人系女性で、『5』においてクリスのパートナーとなるB.S.A.A.西部アフリカ支部に所属するエージェント。厳しい訓練に耐えてきただけあって射撃の腕前はクリスに劣らず、彼には真似できない体術も軽々とこなし、体術はバネのような肢体を活かした足技を得意とする。
クリスにも劣らない強い正義感と、明朗で優しい性格の持ち主[3]。更に仲間や相棒を思う想いは人一倍強く、その想いがジルを失って仲間を求めなくなったクリスの心情を徐々に変化させていく。
8歳の頃、アンブレラが生物兵器の実験を隠蔽するために引き起こした事故に巻き込まれ、両親を失って以来、バイオテロに対して憤りを抱いてきた。その後、補助金目当ての遠縁の叔父夫婦に無理矢理引き取られるが、補助金が出ないと知った彼らに虐待されて逃げ出し、行き倒れていたところを反政府のゲリラ組織に救われた。その後はアンブレラと癒着している政府への反感に共感し、しばらくはゲリラ組織での活動に参加していた。しかし、15歳の頃、突如アメリカ政府の職員と名乗る男からの接触を受け、ゲリラがアンブレラと組んでバイオテロによる政府転覆を目論み始めていた事を知り、ゲリラ仲間をテロ容疑の罪に問わない事を条件に取引の情報をリークし、バイオテロを未然に防ぎ、これを機にゲリラとの決別をし、アメリカ政府の支援下での万全の教育を受ける事になる。元々、聡明だったようで半年で英語をマスターした後に2年後には大学へ進学、卒業、その後は政府職員の男からの勧めもあって、B.S.A.A.への入隊を果たした。
キジュジュでクリスと対面して以降は行動を共にし、途中で自分の身を案じて帰らされる事もありながらも、彼を説得してそれでも同行、クリスに仲間の大切さを気付かせていく事になる。その後は様々なB.O.W.を退け、遂にクリスの因縁の相手であるウェスカーを彼と共に倒すと、ジョッシュ、ジルに救助されて無事に帰還した。
『6』ではファイルの追記にて本人のコメントがあり、行方不明になったクリスの安否についてピアーズに連絡を行っている。西部アフリカ支部と共にクリスに恩を感じており、捜索の協力は惜しまないと述べていた。
ヘレナ・ハーパー (Helena Harper)
年齢:24歳『6』(2013年当時)
声:ローラ・ベイリー佐古真弓(日本語吹き替え)
『6』に登場するアメリカ合衆国エージェントで、『6』においてレオンのパートナーとなる。感情に流されやすく冷静さを失いやすいところもあり、組織内では鼻つまみ者のように扱われているが、実力と正義感は本物であり、バイオテロに動じない行動力の源となった。本編開始直前には妹のデボラの恋人が、別れ話の縺れから彼女を傷つけた事に激昂し、銃を発砲して報復(幸いにもデボラの恋人は一命を取り留めた)するという不祥事を起こし、その咎でUSSS(アメリカ合衆国シークレットサービス)に出向という形で左遷させられていた。
トールオークスにて行われる合衆国大統領による講演会の際、大統領警護の一端を任されていたものの、講演当日にバイオテロが発生し、ゾンビ化した大統領に襲われかけるが、レオンによって助けられた。しかし、事態を把握しようとする彼に対し、この事件には自分が起こしたのだと告白するが(実際は良心の呵責に耐えられず、レオンに告白する以前にUSSSの同僚に告白していたが、取り乱した語り口や彼女の悪評によって真剣に耳を傾ける者は皆無だった)、実際には妹のデボラを人質に取られ、シモンズに言われるがままにバイオテロに加担しただけで、彼女自身に悪意などはなく、その加担行為もUSSSの警護体勢に若干の隙を生じさせるという補助的な行為であり、バイオテロ自体には直接加担したわけではない。
その後、デボラ救出をレオンに手伝ってもらおうと、真実はトールオークス教会にあると告げて共に行動、教会到着後はシモンズの地下研究室でデボラを発見したが、彼女は既に投与されていたC-ウィルスによって脱出する道中で変異してしまい、悲しみつつ、戸惑いながらもレオン、エイダの共闘の末、自身の手で彼女を倒す事となる。その後はシモンズからレオンと共にバイオテロの容疑を掛けられてしまい、仇を取ることを決意すると同時にシモンズを止めることを決意、レオンの一計によって自分達を死亡した事にしてシモンズを追って中国へ向かう途中で自分達の生存と追跡を知ったシモンズからの妨害や、中国で発生していたバイオテロに巻き込まれながらも、どうにかシモンズの元に辿り着き強化型C-ウィルスで変異した彼を1度は打倒するも、その直後、達芝に放たれたガスによるバイオハザードに巻き込まれてしまう。
B.S.A.A.の協力を受けてレオンと共にゾンビの大群を潜り抜けた末にたどり着いたタワーではシモンズと再び戦闘となり、レオンやエイダとの共闘の末にシモンズを倒してデボラの仇を討つと中国を脱出する。帰国後はエイダが残してくれたデータでシモンズの犯行とレオンの無罪を証明し、自らは逮捕される覚悟でいたが、レオンやハニガン達の口添えで彼女のバイオテロ加担に関しても不問という形となり、レオンと共にエージェントへ復帰した。
当初は能天気に見えるレオンを疎んでいる様子を見せていたが、次第にレオンが強い正義感と信念の持ち主だと理解して好感を抱くようになり、非情に徹してデボラを死なせた後、黒幕のシオンズを倒して、仇を取る事を決意したのを機に消極的な一面は鳴りを潜めて、巻き込んでしまった事をレオンに詫びながらも目的達成の為に徐々に積極的になっていき、レオンが見せた明るさを、ヘレナも次第に持つようになった[4]
また、パートナーとして、レオンを心配したりする一面も見せており、特に強い繋がりがあるエイダ・ウォンに対して、当初はデボラを射殺した事に対し、怒りを向けていたが、次第にレオンとの関係を理解していき、「彼女の事は心配しなくていいの?」と聞いてきたり、エイダが死亡したと報告が入り、茫然自失としていたレオンに「大丈夫?」と声を掛けたり、心配する素振りを見受けると「行っても良いのよ」と促したりする等、レオンの良き理解者であり、パートナーとして立ち回っている。
ピアーズ・ニヴァンス (Piers Nivans)
年齢:26歳~27歳『MD』&『6』(2012年および2013年当時)
声:クリストファー・エマーソン、阪口周平(日本語吹き替え)
『6』に登場するB.S.A.A.北米支部に所属する若き隊員で、『6』においてクリスのパートナーとなる。左利き。優れた動体視力と集中力から標的は確実に外さないと言われる天性の狙撃手でクリスにも一目置かれ「将来、B.S.A.A.を背負って立つ存在になる」とも言われている。
クリスに尊敬の態度を示しているが、気が高ぶると呼び捨てするなど感伏の激しい性格であり、また敵対する立場で実際に侮蔑的な態度をとってきたジェイクに語気を荒げ、痛いところをついたフィンに皮肉な言い方で新人扱いするなど、喧嘩っぱやく、気性の荒い一面がある(ジェイクに対しては性格の不一致という理由もある)。
記憶を失い、治療中だったにも関わらず姿を消したクリスを捜索、東欧の酒場で発見して連れ戻し、国連長官を救出するため共に中国へと向かうが、記憶を取り戻したクリスがエイダ(カーラ)への敵討ちに固執する余り周りが見えず、半ば暴走気味になっている姿に振り回され、一時期に対立する。だが、最後まで使命を投げ出すことなくクリスをサポート、レオンの言葉を受けて正気を取り戻したクリスと和解を果たした後は、共に協力し合いながら敵やB.O.W.を退け、エイダ(カーラ)を追跡し続けた。その後は外海にてエイダ(カーラ)の仕掛けたミサイルを阻止し(そのうちの一発は、中国の達芝へ発射された)、クリスと共に、ジェイク達を救出しにネオアンブレラの本拠地である海底プラントに向かうが、その途中でクリスからこの任務を終えた後に引退する意向を聞かされ、この先のB.S.A.A.の事を託される。
その後、ジェイク達との共闘を経てネオアンブレラの最終兵器であるB.O.W ハオスと対峙するが、クリスを庇った事で右腕を失い、大きな深手を負ってしまう。しかし、窮地に立たされたクリスを救うために欠損した右腕に強化型C-ウィルスを投与する事でモンスターピアーズと化し、知能と意識を保ちながらもクリスと共に奮闘、遂にハオスを倒した。しかし、一時的にクリスの危機が去ったことから、爆発的にウィルスの侵食が進み、肉体がさらに異形化してしまう。
クリスは彼を見捨てず助けようとしたが、ピアーズ自身は自分がもう普通の人間には戻れないと判断し、クリス一人を脱出ポッドに乗せて脱出させ、なおも襲い掛かるハオスから最後の攻撃でクリスを助け、自身は海底プラント諸共爆発に飲まれていった。
『RV2』では、クレア・レッドフィールドの会話の中で名前が出ており、シークレットファイルでは彼がクレアへ宛てた手紙が存在している。クリスの妹であるクレアとも関わりがあったことが明らかになった。
ジェイク・ミューラー (Jake Muller)
年齢:20歳~21歳『6』(2012年および2013年当時)
声:トロイ・ベイカー、浪川大輔(日本語吹き替え)
『6』に登場する東欧の紛争地域であるイドニア共和国で反政府軍の傭兵として生きる青年で、アルバート・ウェスカーの実の息子。そのため、劇中ではシェリーが、一度だけジェイク・ウェスカーと呼称している。
波乱に満ちた人生を送って来たが故に少々捻くれた性格の持ち主で、常に憎まれ口を叩くが、内面では愛情に飢えている。冷酷非情な父と違い、感情的で根は善人でもある。また、父親譲りの体術の持ち主で、格闘技はもちろん常人ができないようなアクロバットで移動をしたり、B.O.W.を相手に素手で渡り合うなどもできる他、知性と精神力も非常に高く、情報を集める為に半年もの間あえて囚われの身でいたり、その間に広東語をマスターしたりした。シェリーも弾けないピアノを華麗に弾くなどの腕前を見せる程に芸達者でもある。ただし素手での戦闘に関しては父親から受け継いだ才能だけでなく、イドニア紛争の三年前(2009年頃)、かつて傭兵として南米に赴いた際に、部隊が自分を除いて全滅、弾薬も底をついたという状況下で数で勝る敵を、素手による死に物狂いの反撃を行い、満身創痍になりながらも味方の増援が到着するまで戦い続けたという壮絶な経験による部分も大きい。
食糧を手に入れる事すらままならず、頼れるモノもいないという傭兵としての死と隣り合わせの日々が、彼を精神的に荒ませていき、「信じられるのは己の力と金だけ」という信条を作り上げていった。また、かつて入隊した傭兵部隊の上官から、厳しくも部下の人命を第一にした方針の指導を受けた事で、上官を母親以外で唯一心から信頼できる存在と見なしていたが、実は敵側のスパイだった上官の裏切りで部隊は壊滅、更に人間不信に陥るきっかけとなった。
そして作中、イドニアの戦場でシェリーと出会い、高額な報酬と引き換えにC-ウィルスに抗体を持つ自身の血液を提供する事になる。その後はクリス達B.S.A.A.の協力を受けてイドニアからの脱出を目指すが、後一歩というところでエイダ(カーラ)に捕まり、そのままシェリーと共に中国にあるネオアンブレラ研究施設に半年間収容され、その間に自身がアルバート・ウェスカーという男の"呪われた血"を引き継いでいるという現実に向き合うことになる。一度はそんな自分を悲観するも、同じくバイオハザードを引き起こす原因となった父親を持つシェリーに叱咤激励される。その後、施設を脱出し、時にはクリス達とエイダからの援護を受けながら様々なB.O.W.を退け、レオン達と共にシモンズと対峙するも、再度監禁される形で達芝沖の海上プラントに偽装されたネオアンブレラ海底研究所に収容されてしまう。
その後はシモンズに騙されていた事にショックを隠せなかったシェリーを今度は逆に激励し、共に再び研究所からの脱出を目指して行動を開始する。その途中でクリスと再会、彼から自分が父親の仇であることを打ち明けられ、クリスに銃を向ける。結果的にわだかまりを残しつつ和解を果たせなかったものの、一時的に共闘する形で脱出に向かい、脱出途中に襲撃してきたウスタナクにシェリーと共に決着をつけると、自分を助けてくれた事をシェリーに礼を言いながら見事に脱出に成功した。
脱出後はB.S.A.A.上層部やシェリーの取り計らいにより、ジェイクに関する情報は機密とされ、シェリーとも別れを告げて再び傭兵として各地の戦場へと旅立って行った。また、物語を通してのシェリーとの行動が彼の心境を変えたようであり、当初、自らのウィルス抗体と引き換えに5000万ドルを要求していたが、エンディング後のシェリーとのメールのやり取りで「50ドルに負けといてやった。」というメールを送信している。
エイダ編のエンディング後ではジェイク自身のその後が描かれており、とある戦場にて傭兵としてB.O.W.と戦う姿が見られ、その際に報酬としてリンゴを要求し、受け取っている。
モイラ・バートン (Moira Burton)
声 - 藤村歩
年齢:不明(『1』『3』当時)→20歳(『RV2』〈2011年当時〉)
『RV2』の主人公の1人。バリー・バートンの娘。『1』では「バリーの写真」で姿を確認できるが、バリーのもう一人の娘ポリーも写っているためどちらがモイラかは不明。『3』には設定のみ登場。成長後の『RV2』ではNGO団体「テラセイブ」の新人となり、先輩に当たるクレアとも知人になっていたが、謎の特殊部隊によって彼女とともに孤島の収容所へ収監されてしまう。父親であるバリーからは、テラセイブの一員であることは快く思われておらず、そのことで、あまり仲はよくない模様であった[5]
過去に妹であるポリーと本物の銃を使って遊んでいたところ、暴発してポリーを撃ってしまう事故が起きて以来銃を使うことが出来ずにいたが、B.O.W.との戦いの中クレアがピンチに陥っていたところを銃を使って救出し、銃を克服した。その後、孤島にある塔からの脱出中にクレアを庇って瓦礫に挟まれたまま塔が爆発したため、死亡したと思われていたが、古くから孤島に暮らすエフゲニー・レビックによって救出されており生存していた。島で再会した自身の父バリーとナタリアと共にクレアのヘリで脱出するまでの間、半年間孤島でエフゲニーと共に彼の隠れ家で暮らし、自足自給のサバイバル生活を送っていた。彼との出会いで父親への考えが改まったこともあり、バリーが自分のために島へ救出に来てくれた事を知ってバリーとの仲は回復したようである。父親のバリーと同じく、災難に遇うと口癖のように「サイアク」という言葉を発することが多い。
ナタリア・コルダ (Natalia Korda)
声 - 悠木碧
年齢:不明(『RV2』〈2011年当時〉)
『RV2』に登場する主要人物の一人。強い感受能力を持つ小さな少女。テラグリジアパニックの被害者で、事件当時目の前で両親をなくしており、その時のショックで恐怖というものを感じなくなった。彼女自身は自分の命に対する不安こそ感じるものの、恐怖というものは全く感じず、テラグリジアの惨状を「きれいだった」と述べている。その点をアレックスに目をつけられ、自身の新たな器と選定される。一方で、シチュアートはナタリアの強靭過ぎる精神力に危機感を感じていたようである。
アレックスの研究所から脱走後、一時はクレアとモイラと行動を共にするが、ニールに保護され再度アレックスの元に送られる。再度黒ナタリアの導きで脱走に成功し、やがて埠頭に到着し、バリーと行動を共にする。バッドエンディングの場合は、アレックスに完全に乗っ取られてしまいバリーの前から消える。グッドエンディング゙の場合は、家族としてバリー一家とともに住んでいるようだが、最後に不気味な笑みを浮かべて終わる。これがアレックスの覚醒なのか、ナタリア自身の覚醒を意味するのかは不明。彼女が所有するクマのぬいぐるみのロッティはニールが贈ったものである。ニールに対しては優しいおじさんと評し、慕っていたようである。

映画版の主人公と主要人物達

アリス・アバーナシー (Alice Abernathy)
年齢:不明
映画版俳優:ミラ・ジョヴォヴィッチ
日本語吹き替え:本田貴子(劇場版/VHS/DVD版)、岡寛恵(地上波放送)
『I』『II』『III』『IV』『V』の主人公。詳細はリンク先を参照。
マット・アディソン (Mat Addison)
映画版俳優:エリック・メビウス
日本語吹き替え:宮本充(VHS/DVD版)、内田夕夜(地上波放送)
『I』『II』に登場する自然保護運動家。ハイブで働いている妹のリサに、アンブレラ社の非道を暴くための情報を調べてもらっていた。しかし、リサからの連絡が途絶えたためにラクーンシティへ着任したばかりの刑事を偽ってハイブへと向かい、その入口の洋館で出会ったアリスや特殊部隊員らと行動を共にする。
ハイブでは、特殊部隊の壊滅やリサがゾンビ化して襲い掛かってくるなどの凄惨な目に遭う。その後は何とか洋館へと生還するが、脱出する際の列車内でリッカーによって生じた傷口が変異したため、「変異したT-ウィルスの感染者」としてアンブレラ社に拘束されてしまう。
『II』ではアンブレラ社のネメシス計画の素体にさせられてネメシスと化し、覚醒した後は人間としての自我や理性を失ってアンブレラ社の命令に従っていたが、アリスと戦わされている最中に本来の記憶を取り戻し、彼女と共闘する。ラクーンシティ隔離部隊を蹴散らすが、彼女を庇って撃墜したヘリコプターの残骸の下敷きとなり、死亡した。
『I』の小説版ではゾンビ化したリサに襲われた所をアリスに助けられたが、完全に死亡していなかったリサに喰い付かれ、死亡している。
リサ・アディソン (Lisa Addison)
映画版俳優:ハイケ・マカッシュ
『I』に登場するマット・アディソンの妹で、ハイブに勤めていた。マットに頼まれ、協力者(記憶を失う前のアリス)と共にアンブレラ社の悪事の情報を集めていたが、T-ウイルス流出を受けて放出されたハロンガスにより死亡する。その後、ハイブを訪れたマットの前にゾンビ化して現れるも、駆け付けたアリスに後頭部を鈍器で殴られ、完全に死亡した。
スペンサー・パークス (Spence Parks)
映画版俳優:ジェームズ・ピュアフォイ
日本語吹き替え:江原正士(VHS/DVD版)、山路和弘(地上波放送)
『I』に登場。略称はスペンス。ハイブへ向かう列車の中でアリスと同様に記憶喪失で発見され、彼らと行動を共にする。記憶喪失時は薄着のアリスに自分の上着を貸すなど非常に優しい性格だったが、元は利己心が強い金の亡者とも呼べる人物であった。本来はアンブレラ社特殊工作員としてアリスと共にハイブの出入り口がある洋館の警備しており、彼女とも社命で洋館に暮らす夫婦に成りすますべく偽装結婚していた(着けていた結婚指輪も擬装用の小道具でしかなく、裏側にはアンブレラの所有物である旨を示す文字が刻まれている)上、リサへ情報を流している彼女を盗撮したり、関係者に対する口封じの目的で、ハイブ内でT-ウイルスを故意に漏洩させ、自分だけがT-ウイルスと抗ウイルス剤の入ったケースを持ち出して一儲けしようと目論んでいた。記憶が戻った後はアリスらを裏切り、後にアンデッドの襲撃を受けて受傷し感染するも、密かにケースを隠していた列車へと一人戻り、自らに抗ウイルス剤を注射しようとしたが、その直後に現れたリッカーに襲われ、殺害される。後にアリスが現れた際にはゾンビ化して噛み付こうとしたが、彼女に斧で止めを刺された挙句、結婚指輪もその場に捨てられた。なお、小説版ではハイブ内でのバイオハザードはスペンスの故意によるものではなく、事故という設定になっている。
アンジェラ・アシュフォード (Angela Ashford)
映画版俳優:ソフィー・ヴァヴァサー
日本語吹き替え:三村ゆうな(VHS/DVD版)、嶋村侑(地上波放送)
『II』に登場するチャールズ・アシュフォードの娘。愛称はアンジー。T-ウイルスの開発者を父に持つなど、立場は原作におけるシェリーに近い。生まれつき難病の筋ジストロフィーを患っていたが、T-ウイルスと抗ウィルス剤の同時接種により各細胞の変異化ではなく活性化のみが行われたことで急速に回復し、物語開始時点では治療を続けながらも、普通の健常者と同様に自力で歩ける普通の生活を送っていた。ラクーンシティのバイオハザード発生時には、アンブレラ社の手によって街から避難していたが、乗っていた車がトレーラーと衝突事故を起こしてしまったため、通学先の小学校で隠れていた。チャールズの手引きで訪れたアリス達と出会ってからは共に行動し、チャールズをケインに目の前で射殺されたものの、ラクーンシティからの脱出には成功する。その後の経緯は映画では語られていないが、『III』の小説版ではアンブレラ社から人工衛星を通じて操作されたアリスにより射殺されたことが述べられている。
ベッキー
映画版俳優:アリアーナ・エンジニア
『V』に登場するクローン・アリスとトッド(カルロスのクローン)の娘。口での会話はできるものの聴力に障害があり、手話を交えながら話す。オリジナルのアリスを母親と思い込んで行動を共にするが、その過程で自身も数多く製造されたクローンの1人に過ぎず、肉体も記憶も作り物であることを目の当たりにさせられることとなる。

ガンサバイバーシリーズの主人公達

アーク・トンプソン (Arc Thompson)
年齢:不明
声:Patrick Harlan
『GS』の主人公で、私立探偵。レオンとは親友であり、彼の依頼でアンブレラの施設があるシーナ島へ調査に訪れていた。最初は一時的な記憶喪失に陥っていたために途惑うばかりだったが、バイオハザードの中を単身で、ゾンビや生物兵器(大量のタイラント)、実弾装備のU.T.ユニットを相手に戦いながら記憶を取り戻し、最後には子供2人(ロット、リリィ)と共にシーナ島からの脱出に成功する。また、使用武器はグロック17Cz75など。
ブルース・マッギャヴァン (Bruce McGivern)
年齢:27歳(2002年当時)
声:Raj Ramayya / 平田広明(『NAMCO x CAPCOM』)
『GS4』の主人公で、アメリカ統合戦略軍 (U.S.STRATCOM) 所属の対アンブレラ追撃調査チーム工作員。2002年9月21日、アンブレラ所有の豪華客船シージャック事件の調査で客船に潜入、正義感が強く、自分の命を無視した無鉄砲な行動を取ることがあるが、最終的に首謀者のモーフィアスを退け、鳳鈴とも別れを告げ、帰還した。衣服は、『4』でのレオンのノーマルコスチュームとほとんど同じで、使用武器はUS M9
鳳鈴(フォンリン) (Fongling)
年齢:25歳(2002年当時)
声:Claire o' Connor / 荒木香恵(『NAMCO x CAPCOM』)
『GS4』の登場人物で、中華人民共和国安全部所属工作員。アンブレラ所有豪華客船シージャック事件調査のために潜入した客船で、ブルースと出会う。政府に対して忠実で冷徹な女性だが、政府と敵対関係にあった兄を、上官の命令で逮捕した後に処刑されたという暗い過去を持つ。政府にとっては捨て駒に過ぎなかったらしく、そのせいで命を落としかけたが、ブルースの機転で救われ、最後は「アメリカに来ないか?」というブルースの誘いを嬉しく思いながらも断り、愛する祖国へ戻っていく。また、使用武器はサイレンサーを装着したS&W M39

アウトブレイクシリーズの主人公達

『2』と『3』の舞台であるラクーンシティで、ミサイル攻撃による消滅の数日前から数時間前の中、生き残るためにラクーンシティからの脱出を図る8人の一般市民が主人公。歴代の主人公達とは違ってT-ウィルスに対する抗体を持っていないため、ウイルスゲージが溜まるとゾンビ化してしまう。それぞれが能力や最初から持っているアイテムに個性があり、キャラ同士でも気が合う、合わないなどの相性がある。

ケビン・ライマン (Kevin Ryman)
年齢:31歳(1998年当時)
声:カーク・ソーントン(『OB2』)
R.P.D所属の白人男性。射撃の腕前は良く、身体能力もかなり優れているが、楽天家の上に細かいことにはあまりこだわらない性格で、欠勤も多く遅刻の常習犯であることなどから、S.T.A.R.S選抜試験に二度も落ちている。射撃能力が高く、体力が高めで移動速度も8人の中で一番速いが、その分ウイルス感染速度が速い。パーソナルアイテムは「ケビン専用45オート(コルト・ガバメント)」。エクストラアイテムは「45オートのマガジン」。J'sBarの支払いのツケ常習犯でブラックリストにも名が入っており、対戦表からダーツは上手ではないことが分かる。
ラクーンシティからの脱出後は、フロリダ州マイアミの警察に勤務しているが、勤務態度は相変わらずでエンディングでも遅刻していた。
デビット・キング (David King)
年齢不詳
声:ボブ・パーペンブルック(『OB2』)
配管工の白人男性。寡黙で必要なこと以外はあまり喋らない性格で、過去のことはあまり話さないものの、それなりに荒れていたらしい。身近にある物を使って武器や爆弾などを作ることができる他、戦闘向けで体力も高い上に、ウイルス感染にも強い。パーソナルアイテムは「工具入れ」。エクストラアイテムは「ライター」。
ラクーンシティからの脱出後は、船で旅へ出たような描写があり、無駄話も悪くないと考えるようになっていた。
マーク・ウィルキンス (Mark Wilkins)
年齢:52歳(1998年当時)
声:ボー・ビリングズリー(『OB2』)
民間警備会社に勤める黒人男性。ベトナム戦争を経験したことから戦争の虚しさを痛感し、今の平穏な暮らしが続くことを願っている。妻と息子がおり、年齢こそ50代だが、体力は8人の中で一番高い上、ハンドガンの連射速度も早い。しかし、移動速度は遅く、ウイルス進行度もかなり早い。また、立派な体格が災いして机の下やロッカーなどの狭い場所には入れない場合があるが、その代わりに2人以上で動かせるオブジェクトを1人で動かすことができる。パーソナルアイテムは「マーク専用ハンドガン」。エクストラアイテムは「ハンドガンマガジン」。
ラクーンシティからの脱出後は、同じく脱出に成功した家族と共に平和な日々を過ごしている。
シンディ・レノックス (Cindy Lennox)
年齢:24歳(1998年当時)
声:ジュリー・マッダレーナ(『OB2』)
『OB』の主人公達が最初に集まっていた「J'sBAR」でウェイトレスとして働く白人女性。美人でサービス精神に富み、店では多くの客をその笑顔で魅了し、厳しい社会現実への慣れから、かなりの度胸の持ち主。また、趣味はハーブ栽培。体力は2番目に低く、攻撃によるウイルス進行も高いが、仲間を助けるようなアクションを取ることや、ハーブを多く持つことが可能。パーソナルアイテムは「ハーブケース」。エクストラアイテムは「止血帯」。
ラクーンシティからの脱出後は、新しく家を購入するなど、新生活を満喫している。
ジョージ・ハミルトン (George Hamilton)
年齢:39歳(1998年当時)
声:ボブ・バックホルツ(『OB2』)
ラクーンシティ市内の病院で医者をしている白人男性。自然に周囲の信頼性を得ていく包容性があり、紳士的で周囲に友人が多いが、私生活ではバツイチらしい。専攻はウイルス学で、趣味は腕時計収集。また、対T-ウイルスワクチン「デイライト」の開発者であり、ラクーン大学の教員であるピーター・ジェンキンスとは友人関係。戦闘能力・体力・移動速度は平均的だが、パーソナルアイテムで様々な薬品が作り出せる。パーソナルアイテムは「メディカルキット」。エクストラアイテムは「カプセルシューター」。
なお、実在する同名の俳優やプロデューサーとは無関係。
ラクーンシティからの脱出後は、その仕事熱心ぶりは変わらず、飛行機で各地を飛び回る日々を送っている。
アリッサ・アッシュクロフト (Alyssa Ashcroft)
年齢:28歳(1998年当時)
声:ジェシカ・ストラウス(『OB2』)
「ラクーンプレス社」の社会部に勤める新聞記者の白人女性。かなり好奇心旺盛で、押しが強く負けず嫌いな性格。また、他人と衝突しやすいが、自分を慕う者には面倒見が良く、記者としての実力は確かであり、同業者であるベン・ベルトリッチも彼女のことを一目置いている。銃の扱いは慣れており、トレーニングは欠かさなかったため、女性の中では一番戦闘向け。移動速度もケビンに次いで早く、体力も女性の中では一番高い。パーソナルアイテムは「キーピック」。エクストラアイテムは「スタンガン」。
ラクーンシティからの脱出後は、生物兵器に関する記事を執筆し新聞に掲載された。
ジム・チャップマン (Jim Chapman)
年齢:24歳(1998年当時)
声:ボー・ビリングズリー(『OB2』)
地下鉄職員をしている黒人男性。気さくで陽気だが、少々臆病な性格で、悪気は無いが、常に一言多く、周囲の反感を買いやすい。バスケットボールと靴の趣味があり、パズルも得意で、ゾンビでさえ欺く「死んだフリ」は、役者顔負けの演技である。体力が低くウイルス感染速度が最も早い上、戦闘能力も無いが、パーソナルアイテム「コイン」を使うと、運次第で攻撃面は非常に強力なものとなる。エクストラアイテムは「幸運のコイン」。
ラクーンシティからの脱出後は、趣味を楽しんでおり、再就職も無事に決定した。
ヨーコ・スズキ (Yoko Suzuki)
年齢:20歳(1998年当時)
声:アリソン・コート(『OB』)、リア・サージェント(『OB2』)
大学生を自称する日系人女性で、ロバート・ケンドと共に、シリーズ数少ない日系人の一人。かつてアンブレラで働いていた経歴があるらしいが、実験体にされた影響でその時の記憶はほとんど失ってしまっている。物静かで控え目な性格だが、探究心は強く、コンピュータのことになると大胆な行動に出ることもある。体力・移動速度・戦闘能力は8人の中で最低だが、アイテムを多く持てる上、ウイルス感染速度も8人の中で最も遅い。パーソナルアイテムは「ナップサック」。エクストラアイテムは「お守り」。なお、彼女の隠しコスチュームは『OB』ではブルマータイプの体操着、『OB2』ではスクール水着と、前代未聞のセレクトになっている。
ラクーンシティからの脱出後は、元アンブレラ社員リンダと共にアンブレラ裁判で証言台に立つ。

S.T.A.R.S.とその関係者

エンリコ・マリーニ (Enrico Marini)
年齢:41歳(1998年当時)
声:Daniel Hagen(『1』リメイク版)、相沢まさき(『1(HDリマスター版)』、『0(HDリマスター版)』日本語吹替え)
『0』や『1』に登場するS.T.A.R.S.の副隊長で、ブラヴォーチーム隊長。使用武器はベレッタM92サムライエッジである。猟奇事件の真相が洋館にあると踏んで他の隊員に洋館の調査を指示し、『1』で洋館を単独探索中に事件の真相とウェスカーの裏切りを知り、更にはクリスを裏切り者と誤解してしまうが、最後は主人公達の目の前で物影からウェスカーに射殺される。
ジョセフ・フロスト (Joseph Frost)
年齢:27歳(1998年当時)
声:伊藤健太郎(『1』DC DS ver.コンプリートディスク日本語吹き替え版)、Adam Paul(『1』リメイク版)、小松史法(『1(HDリマスター版)』日本語吹替え)、実写俳優:ジェイソン(『1』)
『1』に登場するS.T.A.R.S.のアルファチームの所属である隊員。血の気が多くて暴走気味な性格だが、天性の明るさからチーム内のムードメーカーとなっている。また、ポジションはオムニマン(OM)であるために主に機器の操作や重火器の整備、運搬を担当しており、また使用武器はモスバーグM590散弾銃である。『1』のオープニングでオリジナル版ではエドワード・デューイの手首だけを発見して驚愕しているところを、リメイク版ではブラヴォーチームの捜索中にケビン・ドゥーリーの遺体を発見したところをケルベロスに襲撃されて抵抗虚しく死亡する。
ブラッド・ヴィッカーズ (Brad Vickers)
年齢:35歳(1998年当時)
声:Evan Sabba(『3』)/Adam Paul(『1』リメイク版)/ジョニー・ヨング・ボッシュ(『UC』)、高木渉(『1(HDリマスター版)』日本語吹替え)
『1』や『2』、『3』や『UC』に登場するS.T.A.R.S.のアルファチームの所属である隊員。小心者で、プレッシャーに弱く、長い者には巻かれやすい。また、ポジションはリア・セキュリティ(RS)であるために主に後方警戒とヘリコプターの操縦を担当しており、また使用武器はベレッタМ92サムライエッジである。『1』のオープニングで怯えるあまりに他の隊員を残して飛び立つが、後に自責の念から再び舞い戻ったために結果的には功を奏することとなる。洋館事件後は他のS.T.A.R.S.メンバーと距離を置いてアンブレラにも関わらないようにしていたが、『3』ではS.T.A.R.S.の抹殺の命令を受けていたネメシスの追跡を受ける事となり、最後はR.P.D.正面玄関前で出くわしたネメシスにより顔面を串刺しにされて死亡する(また、『2』ではゾンビ化した姿でその地下を徘徊するようになる)。
ケネス・J・サリバン (Kenneth J.Sullivan)
年齢:45歳(1998年当時)
声:Ed Smaron(『1』リメイク版)、楠大典(『1(HDリマスター版)』)
『0』や『1』、『UC』に登場するS.T.A.R.S.のブラヴォーチームの所属である隊員。無口な性格だが、園芸と犬の調教を趣味とするなどの良き一面もある。また、ポジションはポイントマン(PM)であるために偵察や陣地確保といった危険を伴う任務が主で、化学兵器に対する対策や防護を専門としている。洋館事件ではアルファチーム到着直後にゾンビに殺害される。
リチャード・エイケン (Richard Aiken)
年齢:23歳(1998年当時)
声:ジョー・ホワイト(『1』リメイク版)/ユーリ・ローエンタール(『UC』)、うえだゆうじ(『1(HDリマスター版)』日本語吹替え)
『0』や『1』、『UC』に登場するS.T.A.R.S.のブラヴォーチームの所属である隊員。幼少期にを目の前で精神異常者に殺害されたことがあるためにその経験から他者の命に対する責任感が強く、また『UC』では陽気な性格を発揮しており、それ故に希望を無くしたレベッカを励まし続けていた。また、ポジションはバックアップマン(BUM)であるために主に通信を担当しており、またチームではレベッカと一番近い年齢のために彼女の指導役を任されていた。洋館事件ではヨーンからレベッカを庇って負傷し、その毒で(もしくは回復後にヨーンか、ネプチューンの攻撃で)死亡する。
『UC』ではレベッカの隠しシナリオにパートナーとして登場し、レベッカと共にブラヴォーチームの捜索を担当しており、後に書室でヨーンとの戦闘中にレベッカを庇って重傷を負い、直後に駆けつけたクリスやジルにレベッカと共に発見されるが、まもなく力尽きて死亡する。
フォレスト・スパイヤー (Forest Speyer)
年齢:29歳(1998年当時)
声:Ed Smaron(『1』リメイク版)
『0』や『1』、『UC』に登場するS.T.A.R.S.のブラヴォーチームの所属である隊員。クリスやジルとは仲が良く、特にクリスとは射撃の腕を競って張り合っていた。また、ポジションはOMであるために電脳犯罪や整備も担当している。洋館では負傷したところにクロウから追い討ちを受けて死亡する。その後、ゾンビ化して襲い掛かる。
エドワード・デューイ (Edward Dewey)
年齢:26歳(1998年当時)
声:乃村健次(『0(HDリマスター版)』日本語吹替え)
『0』や『1』に登場するS.T.A.R.S.のブラヴォーチームの所属である隊員。ライフルによる狙撃を得意としており、またダンスを趣味としている。また、ポジションはRSであるために主にヘリコプター操縦を担当している(黄道特急事件ではケビン・ドゥーリーが操縦を担当している)。黄道特急事件ではケルベロスに襲われて片腕を失う(失った片腕は後にオリジナル版『1』のオープニングでジョセフに発見される)程の重傷を負いながらも列車へ飛び乗り、最後はレベッカ・チェンバースに森は危険であることを告げて死亡する。その後、ゾンビ化して襲い掛かる。
ケビン・ドゥーリー (Kevin Dooley)
『0』や『1』に登場するR.P.D.の所属であるヘリコプターパイロット。黄道特急事件では出動したブラヴォーチームに同行していたが、最後はエンジントラブルで墜落後に待機していたところをクリーチャーに襲撃されて死亡する。その後、『1』でジョセフに遺体で発見される。
ペイトン・ウェルズ (Payton Wells)
映画版俳優:ラズ・アドティ英語版、日本語吹き替え:乃村健次(VHS/DVD版)、小杉十郎太(地上波放送)
『II』に登場したS.T.A.R.S.の黒人隊員で、ジル・バレンタインの上司。温厚且つ誠実な性格で、ジルとの親交も深い。ラクーンシティの封鎖ゲート付近でゾンビ化した市民に噛まれてt-ウイルスに感染し、しばらくはジルらと行動を共にするが、死への恐怖から性格が一変して感情的となり、些細なことで苛立って声を張り上げるようになる。その後、アリスの忠告を無視して先に進もうとしたところをネメシスにガトリングガンで撃たれて死亡するが、頭部を撃ち抜かれなかったために後でゾンビ化し、ジルに射殺された。
ライアン・ヘンダーソン (Ryan Henderson)
映画版俳優:デイヴ・ニコルズ、日本語吹き替え:不明
『II』に登場したS.T.A.R.S.の隊長で、ジルやペイトンの上司。街の映画館に12人の部下と共に立てこもっていたところをさ迷って訪れたL.Jを保護し、直後に現れたネメシスに屋上で狙撃を担当していた部下をロケットランチャーで殺害された上に残りのメンバーで攻撃するも全く歯が立たず、最後はガトリングガンで撃たれて死亡する。

R.P.D.

ブライアン・アイアンズ (Brian Irons)
声:Gary Krawford(『2』)、JB Blanc(『DC』)
『2』や『DC』に登場するR.P.D.の署長。表向きは温厚な性格で、それ故に市民にも親しまれていたが、裏ではアンブレラやウィリアム・バーキン個人と癒着して多額の金を受け取ったり、デザートイーグルを携行していたり、常人には理解しがたい美術品を集めてきては署内に飾っていたり、他の署員に対してその異常さを見せていたりしていた。また、大学時代には二度も婦女暴行に及んでいるが、成績優秀という理由から不問にされていた。署内に多くの仕掛けを施して自分の正体を知った秘書を内々に殺害することで秘密を守ることに執着し、更にはラクーンシティ壊滅時は心のタガが外れて部下を撃ち殺した上で市長令嬢を剥製にしようと目論むなどの常軌を逸した行動に走るが、最期は「G」化したウィリアムによって自業自得の死を迎えた(殺され方は表シナリオと裏シナリオとで異なる)。
『DC』では署長室地下の剥製処理室へレオン達に踏み入られた直後に胚から成長したG成体に身体を食い破られたことで死亡する。
マービン・ブラナー (Marvin Branagh)
『2』や『1.5』、『3』や『OB2』、『DC』に登場するR.P.D.に務める黒人の警官(階級は巡査)。真面目且つ正義感が強い性格で、戒厳令下でも普段と同様に職務をこなして盗難事件の報告書を書いたり、レオンの歓迎パーティーの準備などを行っていた。バイオハザード発生後は署内へ侵入したゾンビを他の警官と共に迎え撃つが、多勢に無勢で仲間は次々と倒れて自身も重傷を負う。その後、同僚のハリーとリタがトラックで駆け付けた際は既に助からないことを悟って生存者をトラックに乗せると時間を稼ぐために敢えて単身で署内に残る道を選ぶ。その後はしばらくは昏睡状態に陥り、後にふと意識を取り戻した際には訪れた生存者(レオンもしくはクレア)に知っている全ての情報を提供し、自分には構わずに他の生存者を探してくれと頼むが、皮肉にも生存者が戻って来た時にはその目前でゾンビ化してしまう。
『DC』では「滅びし街の記憶」のチャプター2のボス的な存在として登場する。
リタ (Rita)
声 - ウェンディー・リー
『OB2』に登場した女性警察官。マービンと同じく非常に真面目で、上司である彼を慕っていた。マービンやプレイヤーらとR.P.D.からの脱出を図るべく、署内の換気ダクトを通って外部から救援を呼び、ハリーと共に駆け付けてプレイヤーの救出には成功したが、マービンは自分達を助けるためにR.P.D.に残ったために彼を助けることは出来なかった。その後の消息は不明である。
ハリー (Harry)
『OB』や『OB2』に登場した警官。大柄な体格だが、実際は臆病である。『OB』では「発生」にてゾンビ掃討を目的とした大通りの爆薬敷設作業に動員されていたが、バリケードを突破したゾンビに爆薬を設置していた同僚2名を目の前で殺害されてしまい、どうすることも出来ずに撤退する。
『OB2』では「死守」にてリタからの連絡を受けて避難用車両でR.P.D.に駆け付けるが、マービンが自分を残して脱出しろと促している間に運転席へ近付いてきたゾンビに恐怖心を抱き、彼を残したまま発車する。その後の消息は不明である。
アーサー (Arthur)
『OB』に登場した警官。「発生」にてJ'sBAR前通りで一帯の封鎖と避難誘導のアナウンスを市民へ行うが、プレイヤーが到着した時には居なくなる。
レイモンド (Raymond)
『OB』に登場した警官。「発生」にて市民の避難誘導に動員されてプレイヤーと一時的に行動を共にし、閉鎖された道をショットガンで切り開くなどの活躍をしたが、刹那の隙を突かれてクリーチャー(ゾンビか、難易度によってはシザーテイル)に組み付かれてしまい、その際にタンクローリーの燃料を引火させてクリーチャーの群れを焼き殺すようにプレイヤーに促し、直後に噛みつかれて死亡した。
ドリアン (Dorian)
『OB』に登場した警官。「発生」にて市民の避難用車両の運転を担っており、プレイヤーを乗せて安全地帯へ向かおうとしたが、道路のほとんどが封鎖されていたために歩くしかないという旨を伝える。その後はプレイヤーを安全地帯まで送り届ける。
フレッド (Fred)
『OB2』に登場した警官。「死守」にてR.P.D.の屋上でクロウの掃討を行っていたが、避難用車両到着直前にクロウに殺害される。
アーロン (Aaron)
『OB』や『OB2』に登場した警官。『OB』にて「発生」の大量ゾンビ掃討後はムービーで事後処理を他の警官と共に行う。
『OB2』では「死守」にてR.P.D.の外階段でゾンビの侵入を阻止していたが、フレッドと同様に避難用車両到着直前にゾンビに腹部を噛み切られて死亡した。
トニー (Tony)
『OB2』に登場した警察犬訓練士。「死守」にて災害時に警察犬を心配して地下の犬舎を訪れたが、直後にゾンビ犬に殺害される。
エリック (Eric)
『OB』に登場した警官。ハリーやエリオットと共に大通りの爆薬設置を行い、ゾンビがバリケードを突破した直後に準備を終えるが、間に合わずに殺害される。
エリオット (Elliott)
『OB』に登場した警官。大通りの爆薬設置に動員されており、爆薬を調整していたエリックを援護していたが、バリケードを突破したゾンビから彼を守ろうとしたところを共に襲われて死亡した。
デビッド・フォード (David Ford)
『2』で入手できるファイル『作戦報告書1』の作者として名前のみ登場した警官。1998年9月26日から27日の間に同ファイルを作成したが、同年9月28日午前2時30分に作戦会議室に侵入してきたゾンビとの戦闘で死亡した。
エリオット・エドワード (Elliot Edward)
『2』で入手できるファイル『作戦報告書2』の作者として名前のみ登場した警官。1998年9月28日にゾンビとの戦闘で殉職したデビッド・フォードに代わって同ファイルを作成し、生存者が残りわずかとなったことや下水道を使った脱出作戦について、「この報告書が生存者らの役に立つように」との旨で書き終える。9月29日に屋上で警察のヘリの救助を待っている際にゾンビに襲われ、その際乱射した流れ弾がヘリパイロットに命中、墜落の巻き添えで死亡
ニール・カールセン (Neil Carlsen)
『2』で入手できるファイル『パトロール報告書』の作者として名前のみ登場した巡査部長。1998年9月20日にラクーンシティ郊外の下水道不審者[6]が居るとの通報を受けて捜索を行う。
ジョージ・スコット (George Scott)
『2』で入手できるファイル『ジョージの日記』の作者[7]。9月29日の宿直当番でそのことから署内掲示板で苗字が分かる。T-ウィルスに感染していたが、宿直室で何者かに襲われ、喉と腹を裂かれた状態の死体として見つかる。
デビッド (David)
『3』に名前のみ登場した警官。『デビッドのメモ』に名前が出てくる。街からの生還を断念してクリーチャーと戦う日々を人生最後の楽しみにし、ショットガンを使って歓声を挙げながらゾンビを撃つなどの味方の警官を誤射で殺害しても悔やまないといった自暴自棄の行動を取るが、9月27日には作戦会議を行っている同僚に対してくだらないことをしていると述べた上で飲んでいる酒が切れたら自殺することを仄めかしてメモを書き終える。
メイヤー (Meyer)
『3』に名前のみ登場した警官。『デビッドのメモ』に名前が出てくる。9月27日以前のゾンビとの戦いでデビッドを助けたが、彼には見捨られて逃亡されたためにその直後にゾンビに殺害された。
エルラン (Elran)
『3』に名前のみ登場した警官。『ジルの日記』に名前が出てくる。コーヒーの雫をクリスへ零した為に彼に殴り飛ばされる。
レイモンド・ダグラス (Raymond Douglas)
『OB2』に名前のみ登場した警官。『避難勧告』に名前が出てくる。ラクーン動物園地区を閉鎖するために救助ヘリコプターの使用を許可したが、救助は難航した。
ジャン (Jean)
『OB2』に名前のみ登場した警官で、ケビン・ライマンの同僚。『ジャンのメモ』に名前が出てくる。ゾンビの襲撃を逃れて地下鉄駅へ逃げ込んだが、ケビンやアーロン、フレッドに宛てたメモを残して死亡した。

ラクーン市民

マイケル・ウォーレン (Michael Warren)
ラクーンシティの市長。技術者の身としてラクーンシティの電化に尽力して路面電車も開通させ、その功績を称えられて市長に就任し、更には裏でブライアン・アイアンズと同様にアンブレラ社と組んで活動していたが、ラクーンシティ壊滅時には娘を見捨てて真っ先に街の外へ脱出し、直後にアメリカ合衆国軍に保護されたことでゾンビ化せずに生還する。
市長令嬢
『2』や『DC』に遺体のみ登場するマイケル・ウォーレンの娘。その美貌故に日頃からブライアン・アイアンズに目を付けられており、ラクーンシティ壊滅時に剥製目的で殺害される。
ベン・ベルトリッチ (Ben Bertolucci)
声:Rod Wilson(『2』)、Skip Stellrecht(『DC』)
『2』や『OB2』、『DC』に登場する凄腕のフリーランスであるジャーナリスト。金にはうるさいが、危険を冒して不正を暴こうとするなどの気概を持っている。ラクーンシティで起こった猟奇事件に興味を持って訪れたが、ブライアン・アイアンズの身辺調査を行ったためにR.P.D.の地下にある留置所へ収監される。その後、ブライアンの正体を突き止めることに成功した後はゾンビから身を守るために牢の中で留まっていたが、最後はバーキンGに殺害される(殺され方は表シナリオと裏シナリオとで異なる)。
『DC』ではレオン達が留置場へ着く寸前にバーキンGによって殺害される。
ネイサン・ドネリー(Nathan Donnelly)、サミュエル・カーク(Samuel Kirk)
『OB2』の「死守」シナリオHARD以上でベン・ベルトリッチの隣の留置場にいる男性陣[8]。リタらと共には逃げなかったが、9/29には房からいなくなっていた。サミュエルは左腕を負傷している。
ロバート・ケンド (Robert Kendo)
年齢:40歳(1998年当時)
声:Gary Krawford(『2』)、Jason Miller(『DC』)
『2』や『DC』に登場するケンド銃砲店の店主をしている日系人男性。S.T.A.R.S.御用達のカスタムハンドガン「サムライエッジ」は兄のジョウ・ケンドがカスタマイズしたもので、バリー・バートンとは個人的にも親交があり、リメイク版『1』に登場した「サムライエッジバリーバージョン」は彼のために製造したものである。また、趣味は釣りである。訪れた主人公(レオンもしくはクレア)を警戒して一旦は武器(レオンにはショットガン、クレアにはボウガン)を向けるが、すぐに打ち解けて情報や弾丸を提供する。その後、主人公の去り際に窓ガラスを突き破って侵入してきたゾンビ達の餌食となって死亡する。
『DC』ではレオン達の到着直前にゾンビに襲われて死亡する。
トーマス (Thomas)
『2』で入手できるファイル『ジョージの日記』に名前のみ登場する下水処理場に勤務する老人。チェスが好きだという趣味を持つR.P.D.の警官であるジョージと意気投合したが、知り合った1998年9月5日の時点で既にT-ウィルスに感染し、同年9月12日にはかなり病状が悪化する。
ダリオ・ロッソ (Dario Rosso)
声:Tony Rosato
『3』や『OB』に登場する一般市民で、ルチアの父親。『3』ではアップタウンの倉庫にてジル・バレンタインと出会うものの、倉庫へ逃げ延びる間に一人娘のルチアをゾンビによって失ったことで錯乱する。その後、ジルの説得を全く聞き入れずに倉庫内のコンテナへ閉じこもるが、彼女の居ない間にコンテナを開けてしまい、最後は倉庫内へ侵入していたゾンビ達の餌食となって死亡する。
『OB』では「獄炎」のホテル「アップルイン」に名前のみ登場する。
ルチア・ロッソ (Lucia Rosso)
『3』に登場する一般市民で、ダリオの娘。本編では父と共に逃げている途中に通りでゾンビに襲われて死亡した。『THE MERCENARIES OPERATION MAD JACKAL』では救助者の一人として登場する。
ボブ (Bob)
『OB』の「発生」に登場するマーク・ウィルキンスの同僚。T-ウィルスに感染しており、最後はゾンビになってマークらを襲うことを恐れて手にしていた拳銃で自殺する(難易度によってはそれすら叶わずにゾンビ化してしまう)。
ジャック(Jack)
『OB』の「発生」に登場。J's Barの店長。ワイン通として有名。9月に店に来る物騒な客への対策としてケンド銃砲店にS&W M27のメンテナンスを依頼していた。「発生」シナリオ時、オーナールームにゾンビが一人いるが、彼かどうかは不明。
ウィル (Will)
『OB』の「発生」に登場するJ'sBARの店員。ウェイター業務を担当していたが、実際は料理も上手で、またシンディ・レノックスに好意を寄せていた。店内へ侵入してきたゾンビに襲撃されて死亡し、直後にゾンビ化してしまう。
イーサン(Ethan)
『3』『OB』の「巣窟」に登場するラクーン総合病院の医院長。医師詰め所で死体となっている。バイオハザード発生当初からウイルス感染者治療に奮戦していたが、26日の時点で病院の維持が不可能であり、自身の体力も限界だと日記に記す。その一方で「巣窟」のナースセンターからはアンブレラからの贈収賄を伺わせる「疑惑のメモ」が見つかる。
ハルシュ (Hursh)
『OB』の「巣窟」に登場するラクーン総合病院の医師。プレイヤーと協力して脱出のためにエレベーターを起動していたが、直後にリーチマンに寄生されてしまう。
スコット・ジョーンズ(Scott Jones)
『OB』の「巣窟」に登場するラクーン総合病院の男性の主任医師でナースセンターで死亡。ネームカードから身元が分かる。死体のポケットがハルシュ[9]によって漁られていた。
ロバート (Robert)
『OB』の「巣窟」で入手できるファイル「看護師の日記」に名前のみ登場するラクーン総合病院の関係者。遺体がリーチマンにさらわれた
レン (Len) 、チャーリー (Charlie)
『OB』の「獄炎」に登場する二人の消防隊員。火事になってしまったアップルインで生存者を探していたが、直後にボイラー室の爆発に巻き込まれて共に死亡する(また、二人のタグはプレイヤーによって同僚のダニー達の元へ届けられる)。
ダニー (Dany) 、ギル (Ghil)
『OB』の「獄炎」に登場する二人の消防隊員。アップルインで消火活動をしながら生存者を探しており、レンやチャーリーとは別行動を取っていたためにボイラー室の爆発に巻き込まれず、最終的にはアップルインのロビーのドアを破壊してプレイヤーの脱出を促す。その後は「決意」にて共にヘリコプターでラクーン大学に駆け付けてプレイヤーを救出し、ラクーンシティから脱出する。
ピーター・ジェンキンス (Peter Jenkins)
『OB』の「決意」に登場するラクーン大学の教員で、ジョージ・ハミルトンの友人。同僚のグレッグ・ミューラーの支援(実際には彼に利用されている)を受けながら対T-ウイルスの特効薬である「デイライト」の試薬を作っていく段階で彼の本性に気付き始めたために友人のジョージにデイライトの生成方法を託そうとするが、後にグレッグによって殺害される(難易度によってはゾンビと化して襲い掛かる)。
グレッグ・ミューラー (Greg Mueller)
『OB』の「決意」に登場するラクーン大学の教員で、元アンブレラ研究員であるヨーコ・スズキを実験体にして彼女の記憶を消した張本人。兵器に関しては独自の美学を持っており、それ故に本社からのタナトス量産命令を拒否していた。アンブレラを裏切る[10]ことでピーター・ジェンキンスを利用してデイライトを独占しようと目論み、更には『OB』のプレイヤー達にデイライトを完成させて一気に奪おうとするも失敗し、最期はU.B.C.S.の隊員に射殺される。
グラハム・バローズ (Graham Barrows)
『OB2』に名前のみ登場するラクーン大学の生物学を担当する助教授。アークレイ西部山岳地帯にて全長2mの巨大昆虫がキャンプ客などによって目撃されているという目撃情報に対し、自身はその存在を「ヘビかイタチを見誤ったもの」と否定する。
エリオット・マーチン (Elliot Martin)
『OB2』に名前のみ登場するラクーン動物園の副園長。運営資金を遣い込んでおり、その金を新造の植物園「ジャングルドーム」内の野性の原種ランの栽培資金にしているという内部告発を受けた。
オースチン・テイラー (Austin Taylor)
『OB2』に登場するラクーン動物園の監視員。勤務態度は動物園勤務者の中で最低だったが、ハンターとしての腕前は高い。また、『OB2』に登場するハンティングライフルを所有している。監視塔内で籠城しており、パトリックやロイドの台詞によると、彼なら一人でも生き残れる能力があると評価されている
パトリック・レイズ (Patrick Leis)
『OB2』に登場するラクーン動物園の職員。根は真面目で、特にオースチン・テイラーのことを信頼していた。凶暴化した動物に襲われて瀕死の重傷を負い、後にプレイヤーに発見されたが、まもなく事切れる。
ロイド・スチュアート(Lloyd Stewart)
『OB2』に登場するラクーン動物園の職員。動物園の事務所で救助を待っており、凶暴化した動物がいる園内にプレイヤーが入ってきたことに驚く。
ジョセフ・マロウズ (Joseph Murrows)
『OB2』に名前のみ登場するラクーン動物園の職員。門の管理を20年以上担当していたり、15年前に象のオスカーが園内パレードで使っていたBGMテープのことを象飼育員に教えたりした。また、門のナンバーロックを忘れてしまう程に物忘れが酷くなり、手帳に「年は取りたくない」と嘆いていたが、勤務態度は動物園勤務者の中で最高である。
ジョン・マーフィー(John Murphy)、スーザン・フィッシャー(Susan Fischer)、キム・デレク(Kim Derek)、マット・スミス(Matt Smith)、マギー・ネーデル(Maggie Nadel)
『OB2』に名前のみ登場するラクーン動物園の職員。「勤務評定表」に名前のみ登場。
リッキー (Rickey)
『OB2』に遺体のみ登場する地下鉄の職員で、ジム・チャップマンの同僚。メガバイトに噛み付かれたことでT-ウイルスに感染して死亡する。
リーガル・マレット (Legal Mallette) 、ルーシー・マレット (Lucie Mallette)
『OB2』に登場するラクーンシティからの脱出を目指す親子。リーガルが母で、ルーシーが娘である。脱出の際に森ではぐれてしまった状態でプレイヤーと出会う。
アメリア(Amelia)
『OB』の「獄炎」エンディングデモで地面に座り込んでいる女性。その後『OB2』の「異界」で女子トイレにいたところ、メガバイトに通気口に引きずり込まれ襲われて死亡。ゾンビ化。『OB 』シリーズ、『UC』のモブゾンビで登場。
マシュー(Matthew)
『OB』の「決意」で避難所として開放されていた警察署地下駐車場に座り込んでいた男性。その後『OB2』のラクーン動物園の事務所に怪我をした状態で登場。ゾンビ象が倒されていなかったら、壁を突き破って現れた鼻にさらわれて死亡する。モブゾンビとして登場しており、結局は生きてラクーンシティを出られなかった模様。
チャック(Chuck)、ショーン(Sean)
『OB』の「発生」でアップルインの前で避難用護送車の出発待ちしている男性陣、ショーンは白人系、チャックは黒人系の男性。ショーンは座り込み、マーガレットという恋人の名を呟いている。二人ともその後ゾンビ化したらしく、『OB』シリーズ、『UC』のモブゾンビで登場する。
ボーン(Bone)、、ゲイリー(Gary)、アイザック(Isaac)、ハワード(Howard)、ニコラス(Nicolas)、フィリップ(Philip)、ロバート(Robert)
『OB』シリーズの男性モブゾンビ。ボーンは配管工。ゲイリーは老人で帽子をかぶっている。アイザックとハワードは医者で、アイザックは黒人系。ニコラスは青いシャツを着ており、首元の傷が原因で死亡した模様。フィリップは黒い短髪に青シャツ黒スーツの格好をしている。ロバートは『UC』の「Raccoon's Destruction」「The 4th Survivor 」「Death's Door」では黒人として登場。
ドン(Don)
『OB』シリーズのモブゾンビ。口ひげを生やしており、『UC』の「Death's Door」にも登場。「発生」シナリオで重傷を負い、動けなくなっていたウィルを殺したゾンビの一人。
リチャード(Richard)
『OB』シリーズのモブゾンビ。「発生」シナリオの難易度HARD未満で油断したレイモンドを襲い、死に至らしめる。
ラウラ(Laura)
『OB』の「獄炎」シナリオでアップルインの30号室で倒れていた女性。胸に大きな穴が空いており、既に虫の息だった。その後ゾンビ化したらしく『OB』シリーズのモブゾンビとして登場。
エレナ(Elena)、ケイシー(Kathy)
『OB』シリーズの女性モブゾンビ。エレナとケイシーは看護婦で、ケイシーは首をかみつかれたのが致命傷になった。
L.J
映画版俳優:マイク・エップス、日本語吹き替え:江川央生(VHS/DVD版)、高木渉(地上波放送)
本名ロイド・ジェファーソン・ウェルズLloyd Jefferson Wells)。『II』や『III』に登場するスリの容疑でR.P.D.に捕まっていた黒人男性。金メッキのデザートイーグルを2丁所持していたが、『III』では1丁しか所持していない。署内でゾンビ化した隣の女に襲われそうになり、救助を求めて喚いていたところをジル・バレンタインに助けられる。その後はしばらく単独で行動していたが、やがてはジルの運転する車に拾われて行動を共にし、アリス・アバーナシー達とラクーンシティを脱出する。その後、『III』までの間にカルロス・オリヴェイラと共にクレア・レッドフィールドの率いるコンボイ(車団)に加わる。
『III』では序盤でモーテル内の安全探索中に鏡に映ったゾンビを本物と勘違いした隙に噛まれてT-ウイルスに感染し、ベティにもそれを隠していたが、物語中盤でゾンビ化してKマートに襲い掛かったところをカルロスに制止され、彼へ噛み付いた後に射殺される。
テリ・モラレス (Terri Morales)
映画版俳優:サンドリーヌ・ホルト、日本語吹き替え:金沢映子(VHS/DVD版)、雨蘭咲木子(地上波放送)
『II』に登場するラクーンシティのテレビ番組『ラクーン7』のニュースキャスター天気予報も担当)。ゲート付近で出会ったジル・バレンタインらと行動を共にし、アンジェラ・アシュフォードを探しに小学校を訪れたが、最後はゾンビ化していた子供達に襲撃されて死亡する。

アンブレラ

オズウェル・E・スペンサー (Ozwell E. Spencer)
声:アダム・クラーク
アンブレラグループの総帥であり、エドワード・アシュフォードとジェームス・マーカスと共に始祖ウィルスを発見し、同時にアンブレラを作り上げた人物で、ヨーロッパの貴族の中では知らない者はいない有名貴族でもある。大学時代のジェームスが国の援助を受けられなくなった際に研究室を用意するなどアンブレラの最重要人物。当初は名前だけの存在だったが、『5』で初登場し、『UC』にも彼らしき人物が一瞬だけ登場している。『5』では自らの後継者にして始祖ウィルスによる進化がもたらす新世界の支配者たる者を生み出す「ウェスカー計画」を進めていたことが明らかになる。その計画とは、世界中から優れた才能を持つ両親から生まれた子供たちを何百人と集めて、徹底的な英才教育を施した上で世界中に放ち、各分野の道を極めさせた後、今度は肉体的に優れた人物であるかを見極めるために、各ウェスカー達に様々な経由で始祖ウィルスの改良したウィルスを渡して各々に投与させて超人化させ、あらたな現世人類と新たな世界を作り出し、自らはその頂点に立とうとするものであった。アルバート・ウェスカーも第一次候補者の13番目の人間であったが、スペンサー自身は自らの老いとウェスカー計画の候補者の大半が先のウィルス投与で死亡してしまい、更には、アルバートとウィリアム・バーキンに暗殺させたマーカスが怪物化して復讐のために起こした洋館事件や黄道特急事件等のバイオハザードや、ウィリアムとアンブレラのG-ウィルスをめぐる内輪の権力抗争がきっかけで、起こったラクーンシティ事件が重なり、計画は脆くも崩れ去ってしまった。その後、長年自身に仕えていた執事のパトリックと自らの頼れる息子とすら思っていたウェスカー計画の第一次候補者の12番目、アレックス・ウェスカーにしか心を許さず、老いを克服しようとテロメアの消滅を抑制することで不老不死をもたらすウィルスの開発をアレックスに託し、膨大な資金や機材、研究者や被検体を拠点である南洋の孤島へ送るが、そのアレックスが研究成果をはじめとする全てを独占して消えたことで人間不信を強め、パトリック以外の誰をも心から信用できなくなる。その後、パトリックに暇を出すと、自らの隠れ家である私邸にやってきたアルバートに対し、彼の出生の秘密を明かした上で後継者に指名するが、そのアルバートによって殺害される。
ジョン (John)
『1』のファイル「ある研究員の手紙」に名前だけ登場した『2』でもアネット・バーキンの発言の中で名前が出るアークレイ研究所の研究員であるアンブレラの人間。恋人のエイダに対してアークレイ研究所を起爆装置を起動させて爆破すると、研究所の資料をマスコミに公開して全てを明らかにしてほしいとの旨を手紙に書き残し、この時点で彼自身は検査で陽性反応が出たことからT-ウィルスに感染していると知っており、いずれ自分がゾンビと化すことから手紙の中ではエイダに彼女の手で楽にしてほしいと書いていたが、作品や難易度によっては手紙がある部屋の中に彼のなれの果てと思しきゾンビが登場する。『ウェスカーズリポート2』によると、情報部へ移籍したアルバート・ウェスカーやG-ウィルスの研究に専念すべく別の拠点に移ったウィリアム・バーキンの後任としてアークレイ研究所に配属されたが、頭脳はともかく精神面ではウェスカー曰く「ここでの研究には適していない」であり、度々上に研究の非人道性を訴えている。そのため、情報部の中では「もし情報漏れがあれば、真っ先に考えられるのはあいつだ」という最低の評価をされている。
ジェームス・マーカス (James Marcus)
声:Lyon Smith(『0』の美青年時)、糸博(老人時。『0(HDリマスター版)』日本語吹替え)、平川大輔(美青年時。『0(HDリマスター版)』日本語吹替え)
『0』『UC』に登場する『0』のラスボスで、アンブレラ創設者の一人である元アンブレラ幹部養成所の所長。人間不信で、家族はおらず、後述する自らが実験によって育てたヒルや弟子であったブランドン・ベイリー以外に心を開くことはほとんど無かった。また、幹部候補生を実験台にするなど、研究のためなら手段を選ばない非人道的な性格から密かに恐れられていた。始祖ウイルスを研究し、ヒルに投与した始祖ウイルスの変異種であるT-ウイルスが完成間近になった時点でオズウェル・E・スペンサーの指示によりその当時で唯一信用していたアルバート・ウェスカーとウィリアム・バーキンの手引きで暗殺され、T-ウイルスの研究はウィリアムに引き継がれる。しかし、自分が研究していたヒル達が彼自身の記憶と意思を受け継ぎ、女王ヒルとして現代に復活すると、アンブレラへの復讐のためにアークレイ山中にT-ウイルスをばら撒いてバイオハザードを発生させるが、それも束の間で、まもなく女王ヒルに肉体の主導権を奪われ、皮肉にも自らが最も愛していたヒル達にまで裏切られてしまう。その後、怪物化するもレベッカ・チェンバースとビリー・コーエンに倒される。
セルゲイ・ウラジミール (Sergei Vladimir)
声:パトリック・ザイツ
『UC』のラスボスで、アンブレラ社幹部である1000万人に1人の確率で存在すると言われるT-ウィルスに感染しても脳細胞や肉体に劣化を来たさないウィルス完全適応者。元はソビエト連邦軍人として大佐の地位に就いていたため、その後も大佐と呼ばれることがある。また、イベントシーンでは持っている奇妙な形状のナイフを玩んでいることが多いが、自ら指や舌を傷付けることも多く、台詞からも「痛み」に対して独特の価値観を持っている。U.B.C.S.の創設に関与しているらしく、U.B.C.S.のニコライ・ジノビエフとは顔見知りである。また、アンブレラ幹部の地位は極めて貴重なウィルス完全適応者である自らのクローン10人と引き換えに得ている。自分用にカスタマイズした改良型タイラントの「イワン」と共に何度もアルバート・ウェスカーの前に立ちはだかる。その後、ロシアの工場でセルゲイモンスターとしての正体を露にし、ウェスカーに戦いを挑むが、返り討ちに遭って絶命する。
ウィリアム・バーキン (William Birkin)
声:Diego Matamoros(『2』)、TJ・ロトロ(『DC』『OR』)、関俊彦(『0(HDリマスター版)』日本語吹き替え)
映画版俳優:ジェイソン・アイザックス ※ノンクレジット
年齢:36歳(1998年当時)
『0』『2』『UC』『DC』『OR』『V』の登場人物で、アンブレラ社の科学者。とても残忍な性格で、自らの恩師のジェームス・マーカスを少しも躊躇せず殺害する一方[11]、才能がある故の屈折した性格も持ち合わせており、幹部養成所再利用計画が頓挫した際や遡ってアレクシア・アシュフォードが10歳で南極研究所の主任となった時もかなり苦悩していた。わずか16歳にしてアークレイ研究所の主任研究員に抜擢され、物語の根幹であるT-ウイルスとG-ウイルスを開発したが、後にアンブレラから離反し、独自にアメリカ合衆国政府と兵器売買交渉を行おうとしたためにU.S.S.に襲撃され、死の間近には自らに多量のG-ウイルスを注入してクリーチャー「G」へと変貌(『UC』でG生物化した姿は「バーキンG」と呼称される)を遂げ、ハンク以外のU.S.S.を全滅させる際にT-ウイルスのカプセルを破壊したことがラクーンシティ壊滅の引き金となった。その後、何度もレオン・S・ケネディやクレア・レッドフィールドと戦うこととなるが、その度に敗れて異常進化を繰り返した挙句、列車の爆発で完全に死亡した(しかし、G-ウイルスを含んだ細胞片は後にエイダ・ウォンによって採取され、ウェスカーの手へ渡ることになる)。『DC』ではレオンやクレアと何度も戦うが、やはりその度に敗れて異常進化(第3形態以外はほとんど進化するときの姿を見ることができない)を繰り返し、第5形態になった時には列車で脱出するレオンやクレアを襲撃するが、最後は圧し掛かっていた後方を切り離され、そのまま研究施設の爆発に巻き込まれて完全に死亡した。
アネット・バーキン (Annette Birkin)
声:Jennifer Dale(『2』)、Deborah Sale Butler(『DC』)
『2』『DC』に登場するウィリアム・バーキンの妻で、シェリー・バーキンの母親。家族に対する愛情は深いが、敵対組織に夫を殺されかけた事から人間不信の気がある。また、エイダ・ウォンの手から銃のみを撃ち落としたりするなど、研究員ながら卓越した射撃能力を持っている。夫の研究を守りたいと願うあまりにG-ウイルスの新しいサンプルを作ってしまい、クレア表編ではバーキンGに切り裂かれて死の間際には優しい母の顔に戻り、娘のシェリーを救うべく対G-ウイルス用ワクチンの精製方法をクレアに教えた上で「娘に愛していたと伝えてほしい」と頼みながら息を引き取る。レオン表編およびクレア裏編でもサンプルは造るが、バーキンGには遭遇せず、ウィリアムを傷つけたこととエイダのことでレオンと会話していた際には爆破装置の影響で天井から落ちてきた鉄パイプの下敷きとなって致命傷を負ってしまう。その後、「G」のサンプルはレオンに奪われたが、メインシャフトでエイダが彼にサンプルの譲渡を迫った際にはエイダを撃って気絶し、レオンが去った後は動力室から逃げてきたシェリーに自分がしたことの悔いや愛を伝えるも致命傷を負っていたこともあり、彼女に看取られながら死亡した。『DC』では「Gの研究は間違っていた」と認識しており、レオンやエイダに銃を向けたのも危険なG-ウィルスを他人に渡さぬようにという義心からである。その後、レオン、クレアがスパイではなくシェリーの協力者であると判ると、2人にG-ウイルスの真相とウィリアムが怪物化した経緯を話し、クレアからシェリーを助けるために共闘を持ちかけられるが、夫を止められなかった責任感からか、あえて単独でバーキンGを止める事を優先した。しかし、彼との戦闘で敗れて重傷を負ってしまい、その直後に駆け付けたレオンとクレアにワクチンの精製方法とシェリーへの伝言を託して死亡した。
ビンセント・ゴールドマン (Vincent Goldman)
声:Michael Naishtut
『GS』に登場するシーナ島のアンブレラ施設の司令官。冷酷且つ非情な性格で、立身出世のためなら仲間を殺すことすら躊躇わない。アーク・トンプソンが自分の身辺を調査していることや島の住民がアンブレラ本社に自分の行為を告発しようと考えていることをロット・クラインの密告で知ると、島にT-ウイルスをばら撒いてバイオハザードを発生させ、口封じを図ったが、最期は生み出した自ら曰く「タイラントを超えるB.O.W.」のヒュプノス-T型によって殺害されるという皮肉にして自業自得の死を遂げる。
アンディ・ホランド (Andy Holland)
声:Walter Roberts
『GS』に登場する下水道の清掃員で、下水道へ流れてくる街の生活ゴミの撮影が趣味という変人。窃盗など軽犯罪の前科がある。主人公の選んだルートによってはビンセント・ゴールドマンではなくアンディ自身がヒュプノス-T型に殺害される。
U.T.コマンダー (U.T.Commander)
声:Matt Uhi
『GS』に登場する証拠隠滅部隊の指揮官。この部隊はU.T.ユニットと呼ばれる使い捨ての生物兵器で構成されており、ゾンビであろうとなかろうと「生存者」を皆殺しにした上で島を爆破してバイオハザードの痕跡を抹消する命令を受けていた。アンディ・ホランド同様に主人公のルート次第ではヒュプノス-Tに殺害されることもある。
モーフィアス・D・デュバル (Morpheus D. Duvall)
年齢:32歳(2002年当時)
声:Angus Waycott
『GS4』のラスボスで、元アンブレラ社の研究開発部の人間。「美」に対して独自の美学を持ち、整形手術までしていた(ウィルスに力により自らの願望であった女性になる)が、変身前はがっしりした体格で、ブルース・マッギャヴァンを蹴り飛ばすほどの筋力を誇る。洋館事件の発端者という無実の罪(実際の犯人はジェームズ・マーカス)を着せられ、アンブレラ社から追放される。その後はアンブレラ社に対する復讐を誓い、同社のパリ研究所から未知のウイルス、T-ウイルスとG-ウイルスを混合した「T+G」と呼ばれる新型ウィルスを奪い、最終的にそれを使用して「T-レディ」へと変貌するが、ブルースと鳳鈴に倒される。
ロドリゴ・ファン・ラバル (Rodrigo Juan Raval)
年齢:32歳(1998年当時)
声:Martin Roach
『CV』『GS2』に登場するロックフォート島の牢屋の看守で、元ロックフォート島の原住民。アンブレラ社が島に施設を作って原住民を追い出したため、現在の仕事に就いている。また、家族のロベルトマリアを失って以来、生きる希望を無くしていた。バイオハザードが発生した際はせめての償いにと、自分が捕らえたクレア・レッドフィールドを牢屋から出す。その後、クレアを助けに来たクリス・レッドフィールドと出会い、彼女が既に島には居ないことを伝えた直後に砂虫に飲み込まれ、クリスに救助されるも致命傷を負っていたため、最期(クレアが止血剤とライターを渡していた場合)は預かっていたライターを託し、家族の墓の前で亡くなる。
パトリック (Patrick)
『5 Extra』に名前だけ登場するスペンサーの執事で、メモ「パトリックの手記(1・2・3)」に出てくる。パトリック自身の家は「忠義と礼節」を家訓として代々スペンサーに仕えており、自分の父親はスペンサーの元で執事長を務め、パトリック自身も50年という長きに渡ってスペンサーに仕えていたため、スペンサーからは息子こと「ウェスカー計画」の第一次候補者の12番目であるアレックスの裏切りの後は唯一、スペンサーの実験に協力させるほど信頼されており、当人もその期待に背かないよう努力していたが、スペンサーから突如暇を告げられ、自身は人生の意義を喪失し、主人スペンサーが死を覚悟したのではないかと思うも何か考えがあってのことと、最後まで主人スペンサーを信じて屋敷を去った。
モニカ (Monica)
『OB』に登場するアンブレラ社の女性研究員で、記憶を失う前のヨーコ・スズキと面識がある。研究所からG細胞のサンプルを持ち出すが、事故でG細胞に寄生された後に身体を食い破られて死亡する。
ロドリゲス (Rodriguez)
『OB2』に登場するU.S.S第2分隊長。理由は不明だが、ニュクスの入ったカーゴを奪おうとしたため、アンブレラ社内での権限を剥奪された。
リンダ (Linda)
『OB2』に登場するアンブレラ社の女性研究員。デイライトの試薬サンプルを入手するため、無理を言って研究所に舞い戻る。しかし、ホテル「アップルイン」の玄関先でアーノルドにゾンビと誤認されて狙撃され、負傷した。
カーター (Carter)
『OB2』に登場するリンダの同僚で、アンブレラ社の研究員。リンダと同じく試薬を回収しに来て研究所内をうろつくハンターを駆逐すべく、プログラムされたタイラントを起動するが、全てのハンターを倒した直後に暴走したタイラントに殺害される。
トミー・ニールセン (Tommy Nielsen)
『OB2』に登場するアンブレラ社職員。ラクーンシティ内の輸送用カーゴの管理を担当していたが、ニュクスの入ったカーゴをロドリゲスに奪われたため、アーノルドらU.B.C.S.隊員を引き連れて行方を追っており、ストーリー分岐によってはニュクスのカーゴの奪還に成功するが、その後は不明である。
サミュエル・アイザックス (Samuel Isaacs)
映画版俳優:イアン・グレン
日本語吹き替え:水内清光(VHS/DVD版)、大塚芳忠(地上波放送)
アンブレラ社の実験開発担当。冷酷且つ非道な性格で、自分の安全のために部下を囮にして見捨てたり、ウェスカーからの命令を自分に都合良く改変するなど、非道の限りを尽くしていた。『II』の終盤から登場し、「アリス計画」を進める。『III』でも登場し、アンブレラ北米支部を拠点に製造したクローンアリスのテストを行う他、ゾンビを飼い馴らして兵士や労働力に利用する研究も行う。その後、スーパーアンデッドを開発したものの、アリス・アバーナシーらにその多くを倒された上、まだ残っていた1体に自分が噛まれてしまう。スーパーアンデッド内のT-ウイルスは通常のものよりも感染力が強いため、大量の抗ウイルス剤を自らに投与したところをその影響で身体が突然変異を起こしてタイラントと化し(ゲーム版のタイラントと違い、変異前の記憶や自我は失っていない)、脅威的な身体能力でアンブレラ北米支部を壊滅させる。そこへやってきたアリスを圧倒するが、クローンアリスが起動させたレーザートラップによって全身を切り刻まれ、死亡する。
チャールズ・アシュフォード (Charles Ashford)
映画版俳優:ジャレッド・ハリス
日本語吹き替え:石住昭彦(VHS/DVD版)、野島昭生(地上波放送)
『II』に登場したアンブレラ社のT-ウイルス開発者。原作のアシュフォード家とは無関係。足が不自由なため、車椅子で生活している。足が不自由な愛娘のアンジェラ・アシュフォードを治療するためにT-ウイルスを開発したが、社の方針によりそれは生物兵器へ利用されてしまう。その後、バイオハザードに見舞われたラクーンシティから一旦は脱出したものの、アンジェラがまだ市内に残っていたためにパソコンや電話を通じてアリス・アバーナシーらに「脱出させるから娘を助けてほしい」と連絡する。しかし、その行動がティモシー・ケインに発覚して自らが市内へ連れ戻される羽目になり、市内ではアリスらが救出したアンジェラと再会できたが、アリスをネメシスと戦わせようと目論んだケインに見せしめとして射殺される。その後、傷口からT-ウイルスに感染したことでゾンビ化しており、ケインが市内に取り残された際には真っ先に襲い掛かった。
ティモシー・ケイン (Timothy Kane)
映画版俳優:トーマス・クレッチマン
日本語吹き替え:田中秀幸(VHS/DVD版)、野沢那智(地上波放送)
『II』に登場するラクーンシティ隔離部隊の指揮官(階級は少佐)。市を隔離した後はネメシスを回収するために市内へ入るが、彼が本来の記憶を取り戻したために回収を断念し、アンブレラ社の研究所屋上でチャールズ・アシュフォードを射殺すると、ヘリコプターで脱出しようと目論む。しかし、コックピットに陣取っていたL.Jに顔面を殴られて失敗した上、アリス・アバーナシーに落とされて足を骨折し、歩けなくなる。その後、屋上まで上がってきたゾンビの大群に落ちていた銃を拾って立ち向かうが、たまらず自決しようと銃口を自分のこめかみに向けて引き金を引いたものの弾切れで叶わず、最期はゾンビ達の餌食となって死亡する。
アレクサンダー・スレイター (Alexander Slater)
映画版俳優:マシュー・マーズデン
『III』に登場するアンブレラ社科学部門副部長で、北米支部を取り仕切る幹部。アルバート・ウェスカーの命令に背いた上にスーパーアンデッドに噛まれたサミュエル・アイザックスを社の規則に違反したと見なして銃撃し、居合わせた部下に実験用サンプルとしての回収を命じるが、既にタイラント化していたアイザックスに両目と口を触手で貫通されて死亡した。
五十嵐皓貴
『5』公式サイト内にあるコンテンツの『B.S.A.A.』にて名前の確認できる、アンブレラの日本法人「アンブレラ・ジャパン」の代表取締役社長。会社解散後は清算人に就任している。

U.B.C.S. (Umbrella Biohazard Countermeasure Service)

ニコライ・ジノビエフ (Nicholai Ginovaef)
年齢:35歳(1998年当時)
声:Roger Honeywell(『3』)、Rick D. wasserman(『OR』)、三宅健太(『OR』日本語吹き替え)、映画版俳優:ザック・ウォード、映画版日本語吹き替え:横堀悦夫(VHS/DVD版)、小山力也(地上波放送)
『II』や『3』、『OR』に登場するモスクワや旧ソ連軍特殊部隊「スペツナズ」の出身であるデルタ小隊B分隊長で、U.B.C.S.とB.O.W.との戦闘データの収集などを目的とした「監視員」。監視員の長とも言われるセルゲイ・ウラジミールとはソ連軍時代に同じ戦場で戦ったこともある。ラクーンシティには市民救出目的で他の隊員と共に派遣される。『3』の終盤ではルートによってはネメシスに殺害されるか、もしくは戦闘ヘリコプターでジル・バレンタインを抹殺しようとするも反撃されて死亡した(後の作品でセルゲイが彼へ手紙を送っていることが確認されたためにジルの反撃を交わして逃げ延びるルートが正規であることが明らかとなる)。また、生存ルートでは戦闘ヘリコプターでジルの前に現れて襲撃し、直後にラクーンシティに爆撃用のミサイルが接近しているために彼女達の生還は不可能と見なすことで敢えて自由を与えて自分はラクーンシティを脱出して生還する。その後の行方は不明である。
『II』ではU.B.C.S.隊員として登場(また、『3』とは異なって仲間を救うために戦ったり、自分を犠牲にして民間人を逃がそうとするなどの善良な性格で、カルロス・オリヴェイラとも良き友人関係を築いており、また銃はIMI タボールAR21を使いこなす)し、カルロスと共にラクーンシティからの脱出を目指すが、最後はケルベロスに襲われて死亡した。
ミハイル・ヴィクトール (Mikhail Victor)
年齢:45歳(1998年当時)
声:Benedict Campbell
『3』に登場するデルタ小隊長で、サンクトペテルブルクの出身である元ソ連軍大尉。ソ連崩壊と同時に退役し、後に少数民族出身の妻と共に民族独立のためにテロ活動を行っていたところを逮捕されるが、仲間の銃殺刑免除のためにU.B.C.S.に雇われる。その後は優れた指導能力と統率能力を駆使してならず者の寄せ集めたデルタ小隊をならず者だと思えない程の団結力を発揮出来るまでに成長させ、直後にバイオハザード発生下のラクーンシティへ派遣されたが、ゾンビに立ち向かう内に仲間は次々と倒れてしまい、自身も重傷を負う。その後、何とか路面電車まで逃げ延びてジル・バレンタインと出会い、直後に多くの部下を失ってしまったことに責任を感じて路面電車で時計塔へ向かう際には乗り込んできたネメシスに立ち向かうが、アサルトライフルでは歯が立たずに殴り倒され、最後は覚悟を決めてジルを先頭車両へ逃がした後にネメシスを道連れに手榴弾で自爆する。
タイレル・パトリック (Tyrell Patrick)
年齢:32歳(1998年当時)
声:Peter Windrem
『3』に登場するスリナム共和国の出身のA小隊所属である監視員。かつてフランス外人部隊に所属していた当時に金目当てで武器密売を行っていたことが発覚したことで逮捕されて無期懲役を言い渡されるが、U.B.C.S.に自分を売り込んで採用されたことで無罪放免を勝ち取る。その後、金儲けに目が無い性格をしていたことが災いし、そこを突いたニコライのトラップに掛かって死亡する(あるいは邪魔者だと見なしたニコライに撃たれた後に手榴弾で自爆する)。
マーフィー・シーカー (Murphy Seeker)
年齢:27歳(1998年当時)
声:Richard Clarkin
『3』に登場するA小隊所属であるカルロス・オリヴェイラの友人。かつて兄弟を殺害したギャングとその仲間を狩猟用ライフルで狙撃して計20人を殺害し、逮捕後は無期懲役の刑に服していたが、その神業的な狙撃の腕前を高く評価されたことでU.B.C.S.に入隊した。その後、ラクーンシティでT-ウイルスに汚染された水を飲んで感染し、ゾンビ化する寸前にカルロスに自身を撃たせて(あるいはゾンビ化する前の耐久力が弱い人間の内に脅威を少なくした方が良いと判断したニコライ・ジノビエフに撃たれて)死亡した。
アーノルド (Arnold)
『OB2』に登場するU.B.C.S.の隊員。残忍な性格で、遊び感覚でゾンビを射殺したりしていたが、一方では狙撃の腕前が良く、H&K PSG-1狙撃銃を愛用している。ニュクスの輸送カーゴの奪還とそのカーゴを輸送するロドリゲスの暗殺任務に就いていたが、後にラクーンシティへの核攻撃を知ると「割に合わない」と任務を放棄して脱出する。
ユーリ・ロギーノワ (Ure Loginova)
映画版俳優:ステファン・ヘイズ
日本語吹き替え:斉藤次郎
『II』に登場したU.B.C.S.の隊員。カルロス・オリヴェイラやニコライ・ジノビエフと行動を共にしていたが、ゾンビに噛まれてT-ウイルスに感染する。その後、ゾンビ化してカルロスに噛み付くが、ニコライに射殺される。

アシュフォード家

ヨーロッパの由緒ある名門貴族。アンブレラ創設者の一人であるエドワード・アシュフォードが出身であるために同社の創設以来は何かしらの形で関わっている。ロックフォート島と南極研究所で発生したバイオテロ(『CV』)でアルフレッドとアレクシアが死亡したために家系は完全に潰えることとなる。

アレクシア・アシュフォード (Alexia Ashford)
声:Leila Johnson(『CV』)、Karen Strassman(『DC』)
『CV』や『DC』に登場する『CV』のラスボスで、アシュフォード家の現当主であるアルフレッド・アシュフォードの双子の妹。残忍な性格で、父のアレクサンダー・アシュフォードや兄のことはもちろんに自分以外の全員を見下している。また、兄と違ってアシュフォード家のことにはあまり興味が無く(それでも自分が作ったウイルスには初代当主「ベロニカ」の名前を入れている)、また『CV』では高飛車な性格を表すような厳しい口調だったが、『DC』では精神年齢が12歳であることが考慮されて子供特有の無邪気な残酷さを感じさせる口調となっている。兄と共に父のクローン技術によりクローン人間として誕生し、後にベロニカ再来と謳われる程の天才となって10歳にして有名大学を首席で卒業する。その後はアンブレラ南極研究所の主任研究員となるが、12歳の時には自分が作り出したT-Veronicaウイルスを父に投与し、そこからヒントを得て同年にはT-Veronicaウイルスを自身に投与すると自分は実験中の事故で死亡したと偽り、以後は15年間もウイルスを馴染ませるためのコールドスリープに入る(また、この事実を知っているのはアルフレッドだけで、眠りに就く自身の安全を無能な兄だけに守らせることに関してはかなり不安を抱いていたが、巨大な力を得るためのリスクとして割り切った)。15年後はクリーチャー状態で復活して本性を現し、アルバート・ウェスカーやクリス・レッドフィールドを苦戦させるも最後はクリスの放ったリニアランチャーによって粉々に吹き飛ばされて死亡した。
アルフレッド・アシュフォード (Alfred Ashford)
声:Peter Oldring(『CV』)、リチャード・カンシーノ(『DC』)
『CV』や『DC』に登場するアシュフォード家の7代目当主で、アンブレラ社所有のロックフォート島の責任者。父のアレクサンダー・アシュフォードを無能と見下して家の栄光を取り戻そうとしており、またとても司令官として優秀とは言えずに性格も人間的な問題が多く、自分が気に入らない人間をすぐに牢屋行きにしたり、娯楽で囚人を惨殺して楽しんでいるために看守達からは非常に恐れられている。
一方では「アレクシアを守ってやりたい」という想いから高じてミリタリーマニアの一面が強く、ロックフォート島には戦車が一台、その地下にはハリアー戦闘機が二機格納されている他、様々な戦争の映像資料や銃器の収集を趣味としており、劇中で愛用しているMR7狙撃銃もその一つである(『DC』では手榴弾も持ち歩いている)。また、妹のアレクシア・アシュフォードには過剰なまでのコンプレックスを抱いており、彼女がいない寂しさに耐え切れずに自分の中に妹の人格を生み出してしまう程だが、そのアレクシアからは本心では「忠実だが、無能な兵隊蟻」と見下されている。スティーブ・バーンサイドとの銃撃戦で負傷し、アレクシアの目覚めと共に彼女の前で絶命する。
『DC』では「島からの脱出ゲーム」と称してクレア・レッドフィールドとスティーブに戦いを挑むが、最終的にはアレクシアから不要と見なされてしまい、最後は彼女が操る触手によって絞殺される。
アレクサンダー・アシュフォード (Alexander Ashford)
アシュフォード家の6代目当主で、アレクシア・アシュフォードとアルフレッド・アシュフォードの父。家の栄光を取り戻すために専攻していた遺伝子工学で初代当主であるベロニカ・アシュフォードの遺伝子を基に知能の遺伝因子を操作して代理母に移植し、彼女のクローンであるアレクシアとアルフレッドを生み出したが、そのアレクシアとアルフレッドによって彼らの出生の秘密を突き止められた末に捕らえられ、アレクシアによってT-Veronicaウイルスの実験体にされてクリーチャー化する。その後は手の付けられない程にまで変貌してしまったためにアルフレッドとアレクシアによって南極研究所の地下へ封印され、その事情を知らない研究所職員からは「ノスフェラトゥ」という通称を付けられた。その後、クレア・レッドフィールドとスティーブ・バーンサイドの南極研究所への到着と同時に自らで封印を解いて脱出を目指す彼らに襲い掛かるが、最後はクレアに倒される。
アシュフォード家の人間としては無能と言われていたが、最終的に歪んでしまったとはいえ、遺伝子学から二人の天才を生み出し、先見の明からアレクシアを倒せる為にリニアランチャーを開発するなど、水準以上の能力は持っていた。
『DC』ではノスフェラトゥ化前の過去の映像として登場し、アレクシアが自分の身体を使った実験にまで手を出したことに危機感を抱いて彼女の野望を阻止するために用意していたリニアランチャーをクレア達に託す。
エドワード・アシュフォード (Edward Ashford)
アシュフォード家の5代目当主で、アンブレラ創設者の一人。研究者としての顔を持っていたが、最終的には始祖ウイルスに感染して死亡する。
ベロニカ・アシュフォード (Veronica Ashford)
アシュフォード家の初代当主。歴代当主の中では唯一の女性であるが故に非常に聡明である。

アメリカ合衆国政府と関係者

グラハム大統領 (president Graham)
アシュリー・グラハムの父親で、2004年当時の大統領。『4』で娘のアシュリーをレオン・S・ケネディに救助されて以降は彼に絶大な信頼を置くようになる。
ロン・デイビス上院議員 (Ron Davis)
年齢:56歳(2005年当時)
声:マイケル・ソリッチ、日本語吹き替え:広瀬正志
『DG』に登場するハーバードヴィルにウィルファーマ社を誘致した地元出身の議員。傲慢な性格で、ラクーンシティ消滅事件にも関与している人を人とも思わず、またウィルファーマ社とも深い関わりがある。真の黒幕に利用されてしまい、物語終盤には事件後に議員を辞職したが、自室と窺える部屋で何者かに暗殺される(また、自身のパソコンに入っていたウィルファーマ社関連の全データを削除されたような描写がある)。
イングリッド・ハニガン (Ingrid Hannigan)
声:Salli Saffioti、杉本ゆう(『6』『DG』『DM』日本語吹き替え)
『4』や『6』、『DG』や『DM』に登場した合衆国政府機関に所属する眼鏡姿の女性。レオン・S・ケネディのサポート役を務めており、通信にてレオンに色々なアドバイスをするが、中盤で回線がオズムンド・サドラーにジャックされてしまったことで一時は音信不通となる。エンディング後は無線会話で回線が復旧し、眼鏡を外した状態で再登場した。
『DG』にも登場し、レオンのサポートをこなす。
『6』にて再びゲームに登場を果たし、合衆国エージェントのサポート機関「FOS」(Field Operations Support)に所属しており、2011年では新たに設立された組織「DSO」(Division of Security Operations)のエージェントとしてバイオテロの発生した現地へ出向中のレオンのサポートを務める[12]
『DМ』にも登場し、通信を介してレオンのサポートを務める。
マイク (Mike)
『4』に登場するレオン・S・ケネディの応援としてアメリカ合衆国から派遣されたヘリコプターのパイロット。搭乗するUH-1ヘリにはバルカン砲やミサイルが搭載されており、敵の至近距離に接近しても気付かれないように操縦することが可能な程の腕前を持っている。レオンをサポートしながらガナード達を全滅させるという活躍を見せるが、一瞬で油断した際に敵が放ったロケットランチャーによって撃墜されてしまう(その後の消息は不明であるが、おそらく死亡したものと思われる)。
アンジェラ・ミラー (Angela Miller)
年齢:29歳(2005年当時)
声:ローラ・ベイリー、日本語吹き替え:安藤麻吹
『DG』に登場するハーバードヴィルでスペシャル・レスポンス・チーム(SRT)の隊長を務める女性で、カーティス・ミラーの妹。出身地であるハーバードヴィルの治安を守る仕事には誇りを持っている。ハーバードヴィル空港で起きたバイオテロ事件を受けて出動し、レオン・S・ケネディへの協力を命じられる。その後は初めて目にするT-ウィルスの脅威やグレッグ・グレンの死を乗り越えて空港から生存者達を救出するが、その直後にカーティスが今回のテロの犯人として浮上し、彼の無実を信じてレオンと共にカーティスの自宅を訪れる。その後、ウィルファーマ社の研究所でカーティスと再会したのも束の間でクリーチャー「G-カーティス」と化した彼との交戦中に死を覚悟するが、レオンに救助されて生還し、テロの黒幕であるフレデリック・ダウニングを逮捕する。
グレッグ・グレン (Greg Glenn)
年齢:28歳(2005年当時)
声:スティーヴン・ブルーム、日本語吹き替え:竹田雅則
『DG』に登場するアンジェラ・ミラーと同じくSRTの隊員。最初は突然現れて自分に指示を出すことになったレオン・S・ケネディを毛嫌いし、彼の「ゾンビの頭を撃て」という忠告を全く聞かずにアサルトライフルを乱射していたが、弾切れの隙に襲われたところをレオンに助けられて反省する。その後は生存者を救助しながら空港からの脱出を目指す途中でゾンビに噛まれてT-ウィルスに感染してしまうが、ワクチンの投与が叶わない状況から自身の運命を悟って他の生存者らを先に行かせて自分はその場に残って皆の脱出の時間を稼ぐ。その後、脱出寸前のアンジェラにゾンビ化した姿を目撃された後は突入した海兵隊によって射殺された。
ジャック・ハミルトン (Jack Hamilton)
『2』のファイルに名前のみ登場するアメリカ合衆国連邦警察局内務調査室の課長。クリス・レッドフィールドからG-ウイルスについてやブライアン・アイアンズの過去についての調査依頼を受けてG-ウイルスについては確証を得られなかったが、ブライアンについてはアンブレラとの癒着の可能性や二度の婦女暴行などの経歴を突き止めることに成功する。その後、調査結果をファックスでS.T.A.R.S.オフィスへ送信する(また、その内容はレオン・S・ケネディやクレア・レッドフィールドが受け取ることになる)。
ハンナ (Hannah)
『DC』の音声ファイルに声のみ登場する女性オペレーター。「オペレーション・ハヴィエ」でクラウザーがレオン・S・ケネディと合流するまでのサポート役を務める。
案山子
『DM』に登場するCIAが送り込んだ諜報員で、今作の潜入作戦『プロジェクト・オズ』でレオンが合流する予定だった。暗号名は『オズの魔法使い』の「案山子」に因む。
合流時にはすでに重症を負っており、言葉を発することさえも困難な状態だったが、それでもレオンに「養蜂家(ビーキーパー)」というメッセージを伝えた直後に、突然襲撃してきたリッカーに首をはねられて死亡する。また、彼が生前アメリカにもたらした情報が序盤のアメリカの撤退並びに終盤のアメリカとロシアの侵攻の切っ掛けとなった。
アダム・ベンフォード(Adam Benford
声:佐々木勝彦(日本語吹き替え)
『6』の2013年時点でのアメリカ合衆国大統領。軍人から政治の道を志しており、「正義感で国は動かない」という政治の現実も理解している。ラクーン事件後は生き残りであるレオン・S・ケネディを合衆国エージェントに引き入れる。その後、アメリカ合衆国の国益に反するという反対意見を押し切って「B.O.W.は全世界の脅威であり、その一因は我々にある。情報を公開し、世界の国々と共にこれを根絶する」という自らの信念に従い、トールオークスにてラクーン事件の真相についての講演を行うことを画策するが、その当日に会場の大学にて発生した大規模なバイオテロでゾンビと化してしまい、最後はUSSS(アメリカ合衆国シークレットサービス)に出向していたヘレナ・ハーパーへ襲い掛かろうとしたためにレオンによって射殺される。
ディレック・C・シモンズ(Derek C.Simmons
声:菅生隆之(日本語吹き替え)
『6』に登場する大統領補佐官で、シェリーの後見人且つ上司だが、実は世界の裏側で暗躍して国や歴史を操作し続けている巨大組織(ファミリー)の長で、今作の事件の黒幕である。残忍な性格で、どんな時でも手段を選ばない。また、完璧主義で、「気に入った者は自身に従うべき」という歪んだ考えを持っている。自分と同じ天才性を持つエイダ・ウォンを「自分と唯一肩を並べる存在」として執着していたが、ラクーンシティの「滅菌作戦」の実行に自身が関わっていたことを知ったエイダには去られてしまう。その後はエイダを「作り出す」という常軌を逸した決意に至り、自らの腹心として自身に心酔するカーラ・ラダメスを騙すことで実験に参加させてC-ウィルスと調教により心身共に「エイダ」として生まれ変わらせる(しかし、その「エイダ」にはカーラの意思が僅かに残ってしまう)。その後、ファミリーが作り上げた「変化のない安定した世界」を維持した上でラクーン事件の真相の公表による「変化」を防ぐためにバイオテロを画策し、その過程でヘレナ・ハーパーの妹であるデボラ・ハーパーを拉致することでヘレナに協力させたバイオテロを起こしてアダムを殺害する。事件後は間接的にデボラを死に追いやった上に自らが起こしたバイオテロやアダム殺害の罪をレオン・S・ケネディとヘレナに着せようと目論むが、後に復讐に囚われたカーラによって強化型C-ウィルスを注入されてしまい、苦しみながら変異し続けた結果としてその醜悪な姿を目の当たりにしたファミリーからも見放されたことで全ての配下達に裏切られた怒りをレオン達にぶつける形で執拗に幾度も戦うこととなる。その後はレオンやヘレナ、エイダ本人と合計4回にわたる戦闘の末にレオンとヘレナに敗れてタワーの屋上から転落し、下階にあるオベリスクに串刺しとなった身体から流れ出る血で世界を大きく「変化」させたアンブレラの紋章を描くという皮肉な姿を晒して死亡する。
『DM』ではスタッフロール直前においてエイダと通信しており、B.S.A.A.職員を偽って東スラブ共和国に潜入したエイダの国際指名手配の取り下げを行う。

東スラブ反政府勢力と政府軍

アレクサンドル(サーシャ)・コザンチェンコ
声:デイブ・ウィッテンバーグ / 日本語吹き替え:檜山修之
『DМ』に登場する東スラブの反政府勢力主要メンバーで、通称としてバディ(相棒)と呼ばれている元小学校教師。かつて同じ小学校教師である婚約者のイリーナを政府軍に殺されたことにより政府に反旗を翻す。アタマンの死後は彼の役割を引き継ぐ形で自らに支配種プラーガを投与し、被支配種プラーガを投与したリッカーを操る能力を得た。その後、戦いがアメリカとロシアの軍事介入によって終結するという予想外の展開を見届けたことでレオンに「怪物になりたくない」と訴えて自分を殺すように頼むが、最終的には支配種プラーガを脊髄ごと撃ち抜かれて半身不随になりながらも生還した。その後はスベトラーナの悪行が露見したことでB.О.W.を実戦で使用したものの、それ自体がスベトラーナの目論見であると認知されたために一切の罪に問われずに自由の身となり、終盤では教師の職へと復帰した。
JD
声:ヴァル・タッソー / 日本語吹き替え:大畑伸太郎
『DМ』に登場するサーシャの幼馴染である反政府勢力のメンバーで、彼を慕う情に厚い青年。アメリカという国家自体は憎悪しているが、映画や音楽、ファストフードの影響で本人は「アメリカ製品は大好き」とアメリカかぶれになっている。また、劇中では政府軍の銃弾を受けるが、捕らわれたレオンから奪って着用していた戦闘用ベストの防弾機能のおかげで無事に済んだために「さすがアメリカ製品」と絶賛していた。政府への憎しみから暴走し始めたサーシャを救うためにガナードから助けてくれた命の恩人であるレオンに助力し、望みを託す。その後はガナードに襲われてプラーガに寄生されてしまい、自身の運命を悟ってベストをレオンに返却した直後にガナード化し、最終的には寄生体を露出させてバディに襲い掛かったところをレオンに射殺された。
イワン・ジュダノビッチ
声:ロビン・サックス / 日本語吹き替え:飯塚昭三
『DМ』に登場する反政府勢力長老議会の指導者。通称としてアタマン(長老)と呼ばれている。高齢の自身へ支配種プラーガを投与したが、その影響で体力が弱っているためにサーシャやJDらの助けを借りつつも大統領府への侵入作戦を画策する。その後はリッカーを自分の制御下に置き、遭遇したレオンを最初の敵と認識して襲うが、彼を生け捕りにするとの判断に従って襲うのを止めた。その後も自我は保っていたが、最後は身を案じたサーシャによって射殺された。
スベトラーナ・ベリコバ
声:ウェンディー・リー / 日本語吹き替え:川崎恵理子
『DМ』に登場する東スラブの大統領。冷徹な性格で、自分の理想のためなら非人道的行為を行うことにも躊躇しない。また、軍で戦闘訓練を積んで来たためにエイダを上回る圧倒的な身体能力と戦闘力を持っている。旧ソ連時代に運動家である父親の影響で自らも反政府運動に参加していたが、そのためにKGBからスパイ容疑を掛けられて酷い拷問を受ける。その後、ソ連の崩壊に伴って様々なビジネスに手を染めることでオルガルヒ(大富豪)になり、更には莫大な資金力を背景に政界へ進出することで地位を高めて初の女性大統領にまで上り詰めるが、同時に大統領執大統領官邸の地下施設でロス・イルミナドス教団やトライセル社、アルバート・ウェスカーですら実現できなかった支配種プラーガの大量生産に成功する。その後はエイダに不信感を抱いて調査を部下に命じたが、偽の肩書きで東スラブに潜入してきたスパイであることを突き止めて大統領執務室に備えていた緊急事態用の隔離装置に身柄を拘束した。その後、ダミー会社を通して出所を隠しながら敢えて敵対する反政府勢力へB.О.W.を提供することで反政府勢力に「B.О.W.を実戦使用した凶悪なテロリスト」という評価を与えた上で彼らへの武力行使の正当性を国内外へ広く訴えて内戦終結後の国連やEUの加盟を円滑に行う下地を作ることを目論んでおり、後に秘密を知ったレオンや地下に乗り込んできたサーシャ及び彼率いるリッカーの群れを始末するために切り札として有していた大量のタイラントを放ったが、最終的にはアメリカやロシアに秘密を知られた末にこれを危険視した両国から派兵されたことで目論見は崩壊して政府軍も物量に勝る連合軍に呆気無く降伏し、その事から負けを悟って自殺を試みたところを前述の過去に理解を示していた秘書官に制止され、最後は大統領を辞任した上で国外退去命令が出る前に自ら姿を消した。

ネオ・アンブレラとその実験体

カーラ・ラダメス(Kara Rhadames
『6』に登場するシモンズの財団に所属している研究員。冷酷且つ傲慢な性格で、自分と一部の関係者以外の人間を見下しており、実験のためならば他の人間に対して躊躇なくウィルスを投与させて化け物に変異させる、「実験体なんて外に出ればいくらでもいる」と発言するなど、非常に残虐非道な所業を繰り返していたために、当初は同情的だったエイダからも「最早、同情の余地はない」と怒りを買われていた。
 わずか15歳で大学の博士課程を修了し、その才能を評価したシモンズによって研究員としてスカウトされ彼に心酔するようになるが、当のシモンズからは「使える駒」としか見られていなかった。やがてはエイダ・ウォンとの遺伝子配列が近いという理由でC-ウィルスの実験体にされ、ウイルスの効果と彼の調教によって心身共に『エイダ』として生まれ変わる。しかし、心の奥底にシモンズへの憎悪が残っており、やがては復讐のために動き出す。世界の安定を望むシモンズが最も嫌う混沌である「ウイルス感染による常に変異する世界」を作り出そうと画策して彼の元を離れ、「ネオアンブレラのエイダ」として世界各地にバイオテロを引き起こす。復讐の最後の仕上げとしてシモンズに強化型C-ウイルスを投与し、さらに外海に配置した空母からウイルスを積載したミサイルを全世界へ発射しようと目論むもクリス達によって阻止され(そのうちの一発は間に合わずに中国の達芝へ発射された)、直後にシモンズの「ファミリー」による銃撃を受けて致命傷を負い、艦橋から落下した。しかし、死亡してはおらず、そこに追ってきた本物のエイダと対面し、死の間際に自身へ強化型C-ウイルスを投与、クローンエイダとしての強い自我とシモンズへの憎悪から空母ごとエイダを取り込もうとする巨大且つ醜悪なクリーチャーへ変異するもエイダとの戦闘の末に倒される。
バイオハザード〜マルハワデザイア〜#その他ではシモンズの命を受けマルハワ学園へ潜入し、そこでバイオテロの手引きをした上で裏で暗躍する。
デボラ・ハーパー(Deborah Harper
『6』に登場するヘレナ・ハーパーの妹。ゲーム中のファイルによると真面目な性格の姉とは違い、かなりの遊び人だったことが窺える。ヘレナにとって唯一の肉親であるために彼女から溺愛されていたが、後にシモンズにヘレナをバイオテロへ加担させるための人質として拉致され、教会の地下研究室に監禁される。バイオテロ発生後はシモンズから用済みとして始末を言い渡されるが、健康な肉体に興味を持った科学者達によってC-ウイルスの実験体にされる。その後、地下室でレオンとヘレナに発見された際にはC-ウイルスの影響からクリーチャー化したが、最後は彼らや居合わせたエイダに倒される。レオン編のエンディングではデボラの墓が登場するが、遺体が回収されたかは定かではない。

ロス・イルミナドス教団と関係者

オズムンド・サドラー (Osmund Saddler)
声:Michael Gough
『4』のラスボスで、ヨーロッパの奥地に繁栄しているロス・イルミナドス教団の教祖。疑心暗鬼且つ用心深い性格で、部下をあまり信用してはおらず、また寄生された後も人間としての意志を持つことが可能な支配型プラーガを用いることには慎重であるためにビトレス・メンデスやラモン・サラザールに対してもあまり期待はしていなかった上にアメリカ人のジャック・クラウザーに至っては使い捨てるつもりでいたが、一方ではルイス・セラのことは彼にプラーガの研究を任せている事もあってそれなりに信頼していた(しかし、ルイスの裏切りに遭ってからはますます人間不信となる)。寄生体「プラーガ」による世界征服の野望の一環としてクラウザーを使ってアシュリー・グラハムを拉致する。その後、序盤の教会で姿を現して以降は何度もレオン・S・ケネディの前に現れ、自身や部下のガナードを使ってルイスやマイクを殺害する。その後はクリーチャー化してレオンに襲い掛かるが、最後はエイダ・ウォンからレオンに託されたロケットランチャー(特殊弾)の攻撃を受けて死亡する。
ラモン・サラザール (Ramon Salazar)
年齢:20歳(2004年当時)
声:Rene Mujica
『4』の舞台の地域を治めていたサラザール家の8代目城主。20歳。短気且つヒステリックな性格で、外見が小柄且つ老け顔という姿のためにレオン・S・ケネディに年寄り呼ばわりされたり、彼のジョークに対して怒り狂いながらに捨て台詞を吐くなどしていた。また、レオンのことはファーストネームで呼ばずに「スコット君(Mr. Scott)」や「ケネディ君(Mr. Kennedy)、Mr.ケネディ」と呼ぶ。かつてはロス・イルミナドス教団を弾圧していたが、自分の代になった際に家族が誰も居らずに寂しさに悲しんでいたところをオズムンド・サドラーに付け入られてプラーガの封印を解く。その後、アシュリー・グラハムを再び拘束した後は城のからくりを駆使してレオンを殺そうと画策し、それでも退かれた上に彼に出し抜かれたことで癇癪を起こして側近のヴェルデューゴを嗾けるが、それもレオンに倒される。その後はアシュリーをジャック・クラウザーへ渡し、直後に自身の手でレオンを始末するためにプラーガの母体にもう1体のヴェルデューゴと共に取り込まれてクリーチャー化するが、敗北してプラーガの母体もろとも消滅した。
ビトレス・メンデス (Bitores Mendes)
声:Jesse Corti
『4』の序盤の舞台である村落の村長で、ロス・イルミナドス教団の神父。片手だけで難なくレオンの蹴りを止めたり、持ち上げる程の怪力を持ち、また敵対勢力に対する打開策を常に考えていたり、スペイン語しか解さない村人の中では唯一英語を話す事が出来るためにレオン・S・ケネディとの会話が成り立っているなどの知能も高く、自室にも英語で書かれた学術書が置かれてある事からも知性が高い事が伺える。また、サラザールに対する忠誠心が厚く、サドラーに利用されていることにも光栄に感じており、作中で度々入手できる手記やファイルからもその事が伺える。教団に反発していた者を処罰していた小屋にてレオンと対峙し、直後にドラム缶の爆発でプラーガの力を解放することで節足動物のような正体を現してレオンと戦う。その後、ある程度のダメージを受けたために下半身を捨てて上半身だけで攻撃するが、最後は村からの脱出の鍵となる義眼を落として死亡する。
ジャック・クラウザー (Jack Krauser)
声:Jim Ward(『4』『DC』)
『4』や『DC』に登場する元アメリカ特殊作戦軍に所属する兵士で、白兵戦の達人。詳細はリンク先を参照。
ルイス・セラ (Luis Sera)
年齢:28歳(2004年当時)
声:リノ・ロマノ
『4』に登場する自称「ハンサムなプー」。行動力と銃の腕前はかなりのもので、レッド9を使用する。また、マドリッドで警官として務めていたが、割に合わないという理由で退職してしまったとレオン・S・ケネディに語っている(その際、警官時代に「警察のラボでウィルス兵器のサンプルを見た」とも伝えようとしたが、ガナードの襲撃に邪魔されてあやふやなままとなる)。『4』の序盤の舞台である村落の出身であるためにロス・イルミナドス教団ではプラーガの研究に携わっていたが、好奇心に負けて非人道的な研究をしていたことに罪悪感を抱き、教団から脱走したところを再び拉致されて村の廃屋に監禁される。その後、現れたレオンに助けられて彼のためにプラーガのサンプルとその成長を抑える薬を入手すべく、危険を冒して教団の施設に乗り込み、サンプルと薬を入手するとレオンの元へ急ぐが、後一歩及ばずにオズムンド・サドラーの触手により胸部を貫通されて深手を負った上にサンプルを奪われてしまい、死の間際にはレオンへ薬を託して自身の過去を告白し、彼に看取られながら死亡する。
武器商人
声:ポール・メルスィエ
本編にてお金と引き換えにアイテムや武器の売買、改造をプレイヤーに提供する謎の人物で、ガナードの一人。目深に被った黒いフードからオレンジ色に光る目を覗かせ、独特の癖のある英語を話す。また、その品揃えは不自然なまでに充実しており、レオンも「戦争が出来るな」などと呆れた素振りを見せているが、他のガナードとは違ってよそ者にも敵意を見せずに金さえ貰えれば誰とでも商売する(また、近くに敵キャラクターのガナードがいる場合はレオンとエイダの会話に応じない)。作中では行商中の交渉がほとんどであるが、本格的な店舗もいくつか構えられており、営業形態に寄らずに青白い炎を上げる松明を周辺に灯しては一種の目印となっている。また、卵と『4』の隠し武器であるP.R.L.412以外の武器で攻撃すると死亡するため、そこでの武器の売買が不可能になってしまう。

ウィルファーマ社

アンブレラ倒産後に力を付けてきた国際的製薬企業。ウィルス研究やワクチン開発に取り組んで成果を挙げてきたが、インドでウィルス臨床実験を行った際に被験者を死亡させてしまったために世論からは大バッシングを受けるようになる。その後、『DG』でフレデリック・ダウニングが起こしたバイオテロが世間に公表されて企業としての信用を失い、最終的にはトライセル社に吸収された。

フレデリック・ダウニング (Frederic Downing)
年齢:44歳(2005年当時)
声:クリスピン・フリーマン、日本語吹き替え:江原正士
『DG』に登場するウィルファーマ社のT-ウィルス研究主任。狡猾な性格で、自分の利益のためなら他者の犠牲をも厭わないが、窮地に追い込まれると怖気づいて命乞いをするなど本質的には臆病者な為にアンジェラからは「殺す価値もない」と侮蔑されていた。元はアンブレラ社で研究員を務めており、配属先のラクーンシティからT-ウィルスとG-ウィルスのサンプルを持って脱出したが、ワクチン無しでは価値が薄いと判断し、過去を隠してウィルファーマ社に入社する。その後はワクチン研究を行いながらその売却先を探していたが、後にグランデ将軍に着目するとハーバードヴィルでのバイオテロを目論み、彼へのデモンストレーションとしてカーティスにテロを行わせる。その後、グランデ将軍の連絡員がFBIに逮捕された後はその自白で全てが露呈したために逃走しようと目論むが、最終的には追い詰められてアンジェラに逮捕された。

トライセル社

アンブレラやウィルファーマと同じく国際的な製薬企業。B.S.A.A.のスポンサー企業の中でも理事企業としてトップクラスに君臨しているが、アフリカのキジュジュ自治区で起こった事件に関与しており、裏でB.O.W.の開発も行なっていた。また、『5』では重要な役割に位置しており、『DG』にも名前が登場しているが、『RV2』では既に壊滅した事がクレアの口から語られている。

エクセラ・ギオネ (Excella Gionne)
声:ニーナ・ファレン
『5』に登場するトライセル社創造者の一族の一人で、アフリカ支社長である女性。自分以外の人間(特に男性)を見下しており、その態度からシェバには「女狐」と呼ばれて毛嫌いされているが、一方ではアルバート・ウェスカーには非常に心酔しており、彼の暗躍をサポートしている。若さに加えて類稀な商才とウェスカーから提供された数々のウィルス情報を活用することで現在の地位を築く。その後、ウロボロスの資格を持たなかったことからウェスカーに見捨てられた上にウロボロス・ウィルスを注入され、彼に裏切られたことを嘆きながら怪物化してウロボロス・アヘリとなり、山積みにされていた人間の死体を取り込んで船を覆う程の巨大となった自身を利用してクリスとシェバを苦しめたが、最後は彼らの放った静止衛星からのレーザー攻撃を受けて死亡した。
リカルド・アーヴィング (Ricardo Irving)
声:Allan Groves
『5』に登場するトライセル社アフリカ支社資源開発部門の所属である油田の所長。傲慢な性格で、拝金主義であるために自分の私利私欲の為には手段を選ばず、裏ではB.O.W.の闇市場への横流しを行っている(また、この行為はトライセル社からの指示ではないとされていたが、実際はウェスカーに加担したエクセラからの指示によるウロボロス計画の資金調達の為であった事が後に判明する)。B.S.A.A.に潜入させた内通者からの密告によって自らの拘束作戦を知り、元のキジュジュ自治区から外にある鉱山に取引場所を変更してB.S.A.A.を出し抜き、更にはクリスとシェバに対する威嚇と同時にプラーガを商品として闇市場へ流通させるための前段階のデータ収集も兼ねて新たに開発された「プラーガ タイプ2」をキジュジュ自治区内にばら撒くことで市民全員を「マジニ」に変貌させた上で突入部隊のアルファチームにはウロボロス・ウィルスを解き放つが、クリスとシェバにウロボロス・ウィルスを倒されたことで本当の取引場所を知られてしまう。その後、本来は取引で転売するはずだったポポカリムを独断で実戦投入したが、これもクリスらに倒された(『BIOHAZARD archives II』によるとポポカリムを放ったのは取引をフイにされた腹いせでやったことなどから合理的なビジネスマンであると同時に子供っぽい一面を持っていたことが示唆されている)上に逃走中にはジョッシュ・ストーン率いるデルタチームに発見されてしまい、止むを得ずに同じく商品であるンデスを放ち、これもクリスらに倒されたことでエクセラらに対する面目を失う。その後は逃亡を図ろうとするも仮面の人物に阻止され、落とし前として自らがクリスらを排除するように命じられて最終通告代わりの支配種プラーガを渡される。その後、最後の悪あがきとしてクリスとシェバを片付けるためや枯渇しかかっていた原油等の証拠隠滅のために油田の爆破まで実行したが、これも失敗する。その後は心身共に完全に追い詰められた状態の中で自分が利用されていただけの存在であることを知って自暴自棄となり、遂には支配種プラーガを自身へ注入して巨大な異形の水棲怪物と化すが、結局はクリスらに倒され、最後は遺跡にヒントがあると諭して死亡した。
仮面の人物
声:パトリシア・ジャ・リー
『5』に登場する黒い迷彩柄のマントに身を包んで鉄の仮面で顔を隠している謎の人物だが、正体は『5』の3年前に死亡したと思われていたジル・バレンタインである。その声色やブーツから女性と窺えるが、銃を持つクリスとシェバを同時に相手しても全く引けを取らない程の常人離れした身体能力を持っている。共に崖下へ落下したウェスカーに攫われてトライセル社に運び込まれ、肉体を強化すると同時に精神を支配する薬物「P30」を投薬されたことでウェスカー達に操られる。その後、ウェスカーやエクセラ・ギオネに仕えて暗躍しながらクリスとシェバの前に何度も現れる。

B.S.A.A. (Bioterrorism Security Assassiment Alliance)

2003年にアンブレラ社崩壊に伴うB.O.Wの流出によって世間からの責任や追及を恐れた製薬企業連盟が資金を出し合って設立した対バイオテロ特殊部隊。本部はイギリスにある欧州本部(詳細な場所は非公開)とされており、北米支部や西部アフリカ支部、極東支部などの世界各地に支部を置いている他、各地での捜査権を持つ。また、設立当初から在籍している最初の11人は他隊員から敬意を込めて「オリジナル・イレブン」と呼ばれており、2013年現在においてもクリスを始めとする数人が活躍している。『UC』に登場した私設対バイオハザード部隊が前身であることや設立された当初はNGO団体という形であったためにバイオハザードが発生した際は各国の軍隊や警察の作戦などのオブザーバーとしてしか関われずに先に設立されていたFBCの補助の役割のようだったが、バイオテロの脅威が増大してそのような対応はすぐに限界に達したためにより即応できるように求められたことを受けて現場に直接出向ける実働部隊を組織することも検討された。その後、あくまでも民間団体にしか過ぎずに他国に入っての調査や武力行使等を行うにはあまりにも制限が多すぎていたが、2005年に起こったクイーン・ゼノビアにおける一連のバイオハザード事件をきっかけに国連直下の組織として再編成され、それに伴って加盟国に捜査権を求めたところで全体の7割は受け入れて残りの3割も制限付きながらも容認し、見事に確立された(また、『BIOHAZARD archives II』によると国連が加盟国に多額の負担金を強いながら出資することは難しいためにB.S.A.A.の資金の出資は未だに製薬企業連盟が行っており、B.S.A.A.の活動には製薬企業連盟側の意思等に影響されやすい側面があってこうした背景に対しては批判の声が多く上がっている。クリスやシェバに関しては#本編の主人公を参照)。

ジョッシュ・ストーン (Josh Stone)
声 - TJ・ストーム
年齢:35歳(2009年当時)
『5』に登場する西部アフリカ支部所属のSOU(Special Operation Unit)。長い間にB.S.A.A.に所属していることからシェバがB.S.A.A.に入隊した時には彼女の教官を務めており、またバイクに乗って高速で移動するマジニを狙撃するなどの高い実力を持ち、モーターボートやヘリコプターの操縦も出来る。キジュジュでの作戦ではデルタチームの隊長として任務に参加し、クリスやシェバと接触した後は襲撃してきたンデスを相手に他のデルタチームの隊員達と共に戦っていた最中にマジニ達に捕らわれてアーヴィングの油田へ連行されるが、そこでクリスやシェバと合流し、油田脱出後はアーヴィングとの戦いを経てクリス達を遺跡まで送った。その後、ダグの操縦するヘリコプターで再び遺跡へ向かい、そこで自我を取り戻したジルを発見すると彼女と共にクリスとシェバの救援に向かうために遺跡に併設されていた敵の施設を突破し、脱出の際にダグを失うも火口にてウェスカーと戦っているクリスとシェバの元へヘリコプターで駆け付け、彼らを救助した。
ダン・デチャント (Dan Dechant)
声:Jim Sonzero/Douglas Rye
年齢:53歳(2009年当時)
『5』に登場する西部アフリカ支部所属のSOU。B.S.A.A.の中でも最年長として活動しており、それ故に力量は未だに衰えていない。若い頃はアメリカ陸軍やアフリカのPMCに身を置いていたが、B.O.Wの引き起こす惨劇を目の当たりにしたことがあることからB.S.A.A.に参加する。その後はキジュジュでの作戦でアルファチームの隊長を務めてアーヴィングを逮捕するために出撃したが、彼が放ったウロボロス相手にアルファチームは全滅し、自身も重傷を負う。その後、遅れて到着したクリスとシェバにアーヴィングから何とか奪ったデータを託して死亡した。
カーク・マシソン (Kirk Mathison)
年齢:24歳(2005年当時)→28歳(2009年当時)
声:Chris Mala(『5』)、遠藤大輔(『RV』日本語吹替え)
『5』や『RV』に登場する西部アフリカ支部のヘリコプターパイロット。学業を卒業直後にB.S.A.A.へ入隊したために他の隊員のようなB.S.A.A.参加前の前歴は無い。また、コードネームは「ハットトリック」である。『RV』ではクイーン・ゼノビアから脱出を目指すクリスとジルの元へヘリコプターで駆け付け、直後に巨大寄生虫型B.O.W.「マラコーダ」と戦う彼らを援護した。
『5』でのキジュジュでの作戦ではヘリコプターで上空から本部への中継や地上部隊のバックアップを担当したが、最後はキペペオにヘリコプターごと襲撃されて墜落死する。
デイブ・ジョンソン (Dave Johnson)
声 - ルーベン・ラングダン
年齢:27歳(2009年当時)
『5』に登場する西部アフリカ支部のSOU。B.S.A.A.参加前はプライベートで自動車の世界ラリー選手権に参加し、入賞した経験を持つ。キジュジュではその並外れたドライブテクニックを買われてデルタチームのジープを運転するドライバー兼隊員として参加し、一時はクリス達を乗せて行動したが、最後は仲間の遺体を発見してジープから降りたところをンデスに踏み潰されて圧死した。
レイナード・フィッシャー (Reynard Fisher)
声 - リアム・オブライエン
年齢:35歳(2009年当時)
『5』に登場する西部アフリカ支部の潜入工作員。かつてアフリカ某国の国家保安省に所属し、当時から潜入工作員として活動していたために地元住民に溶け込む能力に長けている。物語開始時にクリスとシェバにベレッタM92などの装備を手渡したが、その直後に正体が露見し、処刑マジニによって公開処刑された。
ダグ (Dag)
声 - 不明
『5』のAlternative editionの『DESPERATE ESCAPE』に登場するジョッシュの同僚。所属支部は語られないが、ジョッシュと一緒に行動していたことから西部アフリカ支部所属であることが窺える。また、陽気な性格で、ジルを「レディ・バレンタイン」と呼んでいる。ジョッシュとジルの元へヘリコプターで駆け付けて彼らの救助には成功するが、自身は搭乗直前にマジニが放ったスティンガーミサイルの攻撃から逃げ切れずに爆死した。
ライアン (Ryan)
カプコンの『5』公式サイト内にあるコンテンツの『B.S.A.A.』にて存在を確認できる北米支部に所属する情報分析官。クリスら前線メンバーとも連絡を取り合っていたが、最終的には何者かによって射殺された。
パーカー・ルチアーニ (Parker Luciani)
日本語吹き替え:宮本充 /英語版:Kirk Thornton
『RV』に登場する剛毅な情に厚いイタリア系イギリス人。あらゆる物事に対処できるなどの冷静な判断力を持っており、また何かと冷笑ぶろうとするが、生真面目且つ不器用な一面が隠しきれない。『RV』本編の1年前まではFBCに所属しており、ジェシカと共に海上都市テラグリジアで発生したバイオテロ「テラグリジア・パニック」の対策にあたっていたが、そこでバイオテロの悲惨な実態を目の当たりにしたことがきっかけでジェシカ共々戦うためにB.S.A.A.へと移籍する。その後、テロ組織「ヴェルトロ」の追跡任務の最中に消息が途絶えたクリスとジェシカの捜索のためにジルと共にゴーストシップとなったクイーン・ゼノビアに乗り込み、終盤ではジェシカの裏切りによって負傷した状態でジルに発見されて共に脱出を図るも途中で足場が崩れて転落し、消息不明となる。その後はFBC時代の同僚であるレイモンド・ベスターに助けられたことで奇跡的にゼノビアから脱出して生還したことが判明し、地中海マルタ沖にて一人で漂流中だったところを救助された。事件解決後は1か月間ほど療養し、後に特殊作戦要員としてB.S.A.A.作戦本部の任務に復帰した。
ジェシカ・シェラワット (Jessica Sherawat)
日本語吹き替え:水樹奈々/英語版:Ali Hillis
『RV』にてクリスとコンビを組む女性メンバー。やる気のない特徴的な口調に加えて任務中にも雑談するなどの軽めな口と性格をしており、そうした態度から同僚との衝突も多々あるが、戦闘能力は高い。また、パーカーとはFBC時代からの同僚として共にテラグリジア・パニックの対策にあたっており、それなりに仲は良い。クリスと共に北欧においてテロ組織「ヴェルトロ」の追跡任務に就くが、何者かによって通信を妨害されている間に「任務中に消息不明」というデマの情報を流されてしまう。その後はクリスと共にクイーン・ゼノビアに向かおうとするが、姉妹船であるクイーン・セミラミスに乗り込んでしまうなどのアクシデントに見舞われて到着が遅れてしまう。その後、何とかゼノビアに乗り込んだ後はヴェルトロに扮装してジルとパーカーに接触していたレイモンドを撃ち、直後にパーカーと行動を共にするが、後に生きていたレイモンドによって敵方の内通者であることが発覚し、それについてパーカーに問い詰められると本性を露わにしてパーカーを撃ち、ゼノビアの自爆装置を作動させて逃亡した。その後のエンディングではt-Abyssウィルスのサンプルを保有してレイモンドと接触しており、彼と同じく何らかの組織に属するスパイであることを明かす。
キース・ラムレイ (Keith Lumley)
日本語吹き替え:小野大輔
『RV』に登場するB.S.A.A.所属エージェントの一人。全身に刺青を入れており、口や態度も非常に軽いが、戦闘能力は非常に高く、ククリナイフの二刀流を得意とする。また、プライベートでは女遊びが趣味なことから相棒であるクエントからは「グラインダー」(女たらしの意)という仇名で呼ばれており、自らも女性に疎いクエントをからかうことが多いが、公私共に仲は非常に良好である。北欧にてクリスとジェシカが発見したヴェルトロの拠点とされる空港の調査にクエントと共に出向くが、調査の結果としてヴェルトロは復活しておらずに一連の事件がFBC長官のモルガン・ランズディールによる陰謀であることを知る。その後、口封じのためにモルガンが嗾けたFBCの戦闘機からの爆撃によってクエント共々消息を断つが、エンディングにおいて奇跡的に生還していたことが判明した。事件解決後は作戦の功績を認められ、東部アフリカ支部に異動した。
クエント・ケッチャム (Quint Cetcham)
日本語吹き替え:坂東尚樹
B.S.A.A.本部技術班に所属する指折りのメカニックとして知られるエージェント。いわゆるオタクな性格で、何でも映画に例える癖があるが、その反面では兵士としての実力はそれなりに高い。また、コードネームは「ジャッカス」である。やや女性には奥手であるためにジェシカに好意を抱いているが、彼女に対してストーカー紛いの尾行活動も行なっており、キースからはそのことを含めて度々からかわれながらも仲は良く、公私共に互いの欠点を補い合っている。また、機械知識や生物工学に精通しており、バイオスキャナーの通称「ジェネシス」の開発にも携わっている。キースと共にヴェルトロのアジトである空港に調査に出向くが、そこに残されていた映像記録などから一連の事件の裏に潜む黒幕の正体を冷静に暴いていく。その後、真相に辿り着こうとした矢先にその黒幕であるモルガンの差金で空港もろとも爆撃されて生死不明となるが、エンディングにおいてキースと同様に辛くも生還したことが判明した。事件解決後は昇進の話を何度も拒み、今まで通りに本部技術班に残る。
クライヴ・R・オブライエン (Clive R.O'brian)
日本語吹き替え:石塚運昇/英語版:Paul Eiding
『RV』に登場した2005年当時のB.S.A.A.代表。やや飄々とした態度で劇中でも何度も不可解な言動を取ることがあったが、指揮官としての腕は確かで、正義感も強い。また、コードネームは「フォークボール」である。テラグリジア・パニックにオブザーバーとして参加した際には強硬手段で事件を解決しようとするモルガンに苦言を呈したが、結局は彼を止めることは出来ず、結果的にはテラグリジアが消滅するというきっかけを作ってしまう。その後、テラグリジア・パニックがテロ組織「ヴェルトロ」とモルガン・ランズディールによる共謀であったことを知り、彼の陰謀を告発するためにFBCのレイモンド・ベスターと共謀して既に壊滅した「ヴェルトロ」の復活を装ってクリスやジルを動員し、『RV』における事件の旗揚げ役を担うこととなり、後に自らが告発されることを危惧したモルガンと彼の率いるFBCによってB.S.A.Aご.と拘束されてしまうが、全てを知ったクリスとジルがモルガンの陰謀の証拠を裏付けるPADを入手してそこに記録されていた彼とヴェルトロの指導者であるジャック・ノーマンとの取引映像を公開したことでモルガンの逮捕に成功した。事件解決後は独断で作戦を指示した責任を取ってB.S.A.A.代表を辞任し、現在はB.S.A.A.本部の顧問を務めながら自宅にて探偵小説を執筆する。
フィン・マコーレー (Finn Macaulay)
声 - ユーリ・ローエンタール
『6』に登場したB.S.A.A.北米支部の新人隊員。22歳。少々気弱だが、仲間の死に涙するなどの実直な性格をしており、またクリスのことを「素晴らしい方だ」と慕って憧れている。初の実戦ながらもバリケードや高射砲の爆破作戦においても活躍していたが、エイダ(カーラ)の罠に嵌まって他の隊員達と共にC-ウィルスに感染させられ、クリスやピアーズの目の前でジュアヴォにはならずに直接サナギと化した後にナパドゥに変貌してクリスに襲い掛かる(また、その時に殴り飛ばされたクリスは頭を強く打っており、その事が彼が記憶を無くす原因となる)。その後、追加投入されたB.S.A.A.の部隊により射殺された。
マルコ・ローズ (Marco Rose)
『6』に登場したB.S.A.A.北米支部の隊員で、クリスやピアーズが参加した中国での任務に参加した者の一人。倒した際にC4爆弾が入手できることからフィンと同様に爆発物の担当であることが窺える。また、レオン編では教会で自身の父親らしき人物が登場している。部隊が蛇型B.O.W.「イルジヤ」に襲撃された際にはピアーズを除く仲間の中では唯一生き残ってイルジヤ撃退に貢献するが、直後にエイダ(カーラ)にC-ウィルスを打ち込まれてグネズドに変異してしまい、最後はクリス達に倒される。
キートン (Keaton) 、リード (Reed) 、ジェフ (Jeff)
『6』に登場したB.S.A.A.隊員。キートン、リードはバラクラバを装備しており、ジェフは他隊員の中で唯一素顔を確認できる黒人男性。クリスらと共に中国での任務に参加するが、それぞれイルジヤに襲われ、後に三人の遺体が発見された。

FBC (Federal Bioterrorism Commission)

アメリカ合衆国政府が2001年に設立し、2005年まで存在していた同国直轄の対バイオテロ部隊。2004年に発生したテラグリジア・パニックにおいて対策の全権を握るなど、当時の世界のバイオテロ対策において非常に強い発言権と影響力を持っていたが、後に創設者である長官のモルガン・ランズディールの逮捕によって事実上解散となり、その機能と人材の大部分はB.S.A.A.に吸収されることとなる。

モルガン・ランズディール (Мorgan Lansdale)
日本語吹き替え:銀河万丈
『RV』に登場するFBCの創設者で、現在も長官の地位にある老人。銀髪から口元や顎までつながった髭が特徴。標的を確実に抑えるためには手段を選ばない冷徹な性格のうえ、その風貌から「シルバーフォックス」という仇名が付いているため、B.S.A.A.のオブライエンなどからは快く思われておらず、世論で非難の的にもなっている。2004年にFBCの権力拡大を狙ってテロ組織「ヴェルトロ」の指導者であるジャック・ノーマンと共謀し、t-Abyssウィルスを提供してテロを手引きすることによって、ヴェルトロに地中海の海上都市であるテラグリジアで「テラグリジア・パニック」を引き起こさせてFBC代表として対策を指揮するが、バイオテロが全域に拡大して事態の収拾がつかなくなった同都市を太陽光発電システム「レギア・ソリス」の兵器転用という強行的手段で消滅させ、事態を収束させた。テラグリジア・パニック成功後は自らの罪が暴かれないよう、ノーマン達ヴェルトロメンバーを口封じのため、拠点であったクイーン・ゼノビアの姉妹船であるクイーン・ディード諸共海に沈めるが、後に自らの陰謀を探ろうとするB.S.A.A.の隊員達をも手段を選ばずに始末しようと画策する。終盤ではFBCの部隊を率いてB.S.A.A.本部を制圧することでオブライエンらを拘束するが、後にジル・バレンタインとクリス・レッドフィールドによって沈没したクイーン・ディードから回収されたノーマンとの取引の様子を映した映像記録を公表されたことで自らの悪事が露見し、オブライエンによってFBC長官の任を解かれると同時に逮捕された。
レイモンド・ベスター (Reymond Vester)
日本語吹き替え:松本保典/英語版:David Earnest
『RV』に登場するFBCの男性エージェント。赤髪とベスト姿が特徴。腕は確かだが、態度や言動は冷徹で、強引な捜査で度々B.S.A.A.への捜査妨害もあったことから、評価は著しくない。テラグリジア・パニックの際にも派遣され、パーカー・ルチアーニやジェシカ・シェラワットの後輩として事態収拾にあたっていたが、負傷したために彼らよりも一足先に撤退する。その後はテラグリジア・パニックの黒幕であるFBC長官のモルガン・ランズディールの悪事を告発するため、B.S.A.A.の代表のクライヴ・R・オブライエンと結託し、ヴェルトロの復活を装いながらB.S.A.A.とFBCの双方を撹乱することでモルガンの綻びを浮き立たせることや、B.S.A.A.に潜んでいるとされる彼の手駒を炙り出すことを画策する。その後、クリス達を探してクイーン・ゼノビアに乗り込んだジル・バレンタインとパーカーの前に現れるが、B.S.A.A.に協力する意思はないと自称しながらもジル達に船内の鍵を渡したり行くべき場所を教えるなど、当初から敵か味方か分からない行動を起こす。その後はヴェルトロに扮装してジルやパーカーと接触していたところをジェシカに撃たれるが、致命傷には至っておらず、それによって彼女がモルガンの内通者であることを確信する。その後、足場から転落してジル達とはぐれたパーカーを救出し、ゼノビアから脱出した。エンディングではt-Abyssウィルスのサンプルを保有したジェシカと接触しており、彼女と共に何らかの組織に属するスパイであることを明かす(また、ジェシカからパーカーを救出した動機を聞かれるが、「想像に任せる」とだけ答える)。
レイチェル・フォリー (Rachel Foley)
日本語吹き替え:世戸さおり/英語版:Mari ueda
『RV』に登場するFBCの女性エージェント。目元も前髪に覆われるほどの長い金髪や、前部を大きく開いて胸の谷間を露出させたウェットスーツ姿が特徴。ウーズとの戦闘では銃撃以外に抵抗する術を持たずに逃げてばかりしていたことから、戦闘能力はあまり高くないようである。レイモンド・ベスターと共にクイーン・ゼノビアへ潜入するが、物語の序盤でゼノビアを調査中のジル・バレンタインの目前でウーズに殺害される。その後は自らもウィルスに感染、ウーズと化してジルやパーカー・ルチアーニに幾度も立ちはだかり、一度はジル達によって倒されたかに見えたが、後にパーカーの前に再度立ちはだかり、最後はゼノビア諸共海に沈む。
『RV UE』のレイドモードでは使用可能キャラクターとなっている。

ヴェルトロ

『RV』に登場する少数精鋭のテログループ。元は愛国者の活動団体だったものが徐々に過激化してテロリストと化し、後にテラグリジアの開発に反対を唱えてバイオテロの標的として2004年にテラグリジア・パニックを引き起こした。その後、FBCによる掃討作戦が実行されて壊滅したが、モルガン・ランズディールを逮捕するために結託していたレイモンド・ベスターとクライヴ・R・オブライエンの捏造によって2005年では復活が噂されるようになる。

ジャック・ノーマン (Jack Norman)
日本語吹き替え:池田秀一
テロ組織「ヴェルトロ」の指導者。用心深い性格で、もしもの時のために自身とFBCの長官であるモルガンの取引映像を録画したPADを用意していた(後にそれがモルガン逮捕の証拠となり、クリスとジルが入手することとなる)。2004年に自分と共謀して「t-Abyss」の提供やテロの手引きをしたモルガンに利用されてB.O.Wによるテラグリジア・パニックを引き起こしたが、直後に彼の陰謀でヴェルトロの拠点としている姉妹船の第3の船「クイーン・ディード」諸共バイオハザードで口封じを図られてしまう(しかし、表向きはFBCの極秘の掃討作戦で他の幹部達と共に死亡したとされてしまう)。その後はモルガンに復讐するためだけに生ける怨念となって一年もの間に自分へ「t-Abyss」を投与し続け、遂には逮捕の証拠を手に入れるために乗り込んだクリスとジルの目の前で最後の一個を直接体内に飲み込むことで「t-abyss完全体」への変貌を遂げる。その後、クリスとジルをモルガンと思い込んで襲い掛かるも彼らに致命傷を負わされ、最後は自らの死に安堵しながらヴェルトロの証である旗を燃やし、全てに終わりを告げて静かに息絶えた。
Earl Brinvico
空港で読める教義文のようなメモで名前を確認できる人物。名前がオブライエンのアナグラムになっている。
ベルナール・コルティ
ファイル『ヴェルトロ工作員の日記1・2』を書いた人物。テラグリジアでのテロ工作の様子を記すが、テラグリジア・パニック後は船内でバイオハザードが発生した様子を記しており、「ヴェルトロに裏切り者は存在しない」として銀髪の男(おそらくモルガン)を首謀者だと断定する。
ジャフェル・トクシュ
クイーン・ディードに安置された遺体の一人。弔辞には【ヴェルトロの理想のためによく戦い倒れた若き猟犬】と記されている。
エクレム・アタイズィ
クイーン・ディードに安置された遺体の一人。弔辞には【此処に眠るは己の異変に最後まで抗い続けた屈強なヴェルトロの魂】と記されており、下半身がグロブスターのように変異していることが確認できる。
ウリゴーノ・バローニオ
クイーン・ディードに安置された遺体の一人。弔辞には【ヴェルトロの最高の理解者で私の最高の盟友 此処に眠る】と記されている。
ジルベルト・レオーネ
クイーン・ディードに安置された遺体の一人。弔辞には【最愛の妻とヴェルトロに尽くした猟犬 此処に眠る】と記されている。
ハシーム・カダレ
クイーン・ディードに安置された遺体の一人。弔辞には【「私が異形の者となろうとも閣下に従い 飼われ続けましょう」】とハシーム自身の遺言が記されている。
リディア・レオーネ
クイーン・ディードに安置された遺体の一人。弔辞には【あなたの子が嘘偽りのない世界に生きることを祈る】と記されており、左腕がウーズのように変異していることが確認できる。

トールオークス市民

大学職員
『6』に登場するトールオークスの大学の職員。ウィルスに感染して咳き込みながらも娘のリズを必死に捜索しており、娘を心配するあまりに我を忘れてレオン達の制止を振り切って娘を探そうとするが、レオンからの警告を受けて共に娘を捜索することになる。その後、娘を見つけることは出来たが、エレベーターに乗り込んだ後に娘の死を目の当たりにしてしまい、悲しみに暮れた直後にゾンビ化した娘によって食い殺されてしまう。
リズ
『6』に登場する大学に勤める職員の娘。父の職員がレオンと出会うまで大学内で父と通話していたが、父との再会時点でウィルスに感染していたためにエレベーターに乗り込んだ後に父の目の前で死亡してしまう。その後、ゾンビ化して父を食い殺し、そのままレオン達に襲い掛かるが、最後はヘレナによって射殺された。
女性
『6』で舞台になるトールオークスの地下鉄に閉じ込められている中年の女性。「ピーター」という息子(市内でゾンビと戦っていた若者と同名の別人)を探しており、レオン達に閉じこめられていた電車から救い出された直後に息子を探そうと出口であるシェルターを開けたが、直後にそこから侵入してきたゾンビに襲われて死亡する。
ピーター
『6』に登場したトールオークスの市民である若者。とにかく気が荒く、自分勝手な性格で、警官に対して「ヒーロー気取り」と突っかかったり、恋人のナンシーを「足手まとい」と罵っていた。ガンショップに立て篭もって迫り来るゾンビから逃れるために恋人や警官と共に銃で応戦しており、弾詰まりで銃が使えなくなると恋人の銃を奪って他の生存者を見捨てた挙句に「仲良く戦争ごっこしてな!」と吐き捨てて店外へ逃亡するが、直後にブラットショットと化したゾンビ変異体に襲われるという因果応報な形で死亡する。
ナンシー
『6』の生存者であるトールオークスの市民で、ピーターの彼女。彼氏のピーターに見捨てられても彼を愛するなどの一途な一面やパニックに陥りながらもガンショップ店主を助ける際には「皆で生きて脱出する!」と言うなどの正義感が強くて心優しい性格を併せ持っている。ピーターや警官と共にゾンビから逃れるために銃で戦っており、レオン達とバスに乗ってトールオークス市内からの脱出には成功するもトールオークス教会へ向かう途中にバスが事故を起こした上にバスに集ってきたゾンビの群れに襲われて死亡する。
新人警官
『6』の生存者で、トールオークスの警察官。街中がゾンビの徘徊する地獄と化した際には「配属された初日に銃撃戦かよ」と愚痴っていたが、職務を放棄せずに市民を守ろうとするなどの一面を持ち合わせているためにピーターに見捨てられたナンシーを気にかけたり、ガンショップ店長を助けようするなどの正義感も強い。配属初日に市内でバイオハザードが発生してしまい、それでも何とかレオン達とバスに乗ってトールオークス市内からの脱出には成功するもトールオークス教会へ向かう途中にバスが事故を起こした上にバスに集ってきたゾンビの群れに襲われて死亡する。
ガンショップ店主
『6』の生存者で、トールオークスでガンショップを経営する初老の男性。頑固な性格で、とにかく荒っぽく、レオン達や上記にある三人の生存者が店に来た際には店の2階に避難して最初は周囲にソンビがいることからレオン達を入れようとしなかったが、反面ではゾンビに襲われて2階から落ちそうになって警官やナンシーが自分を助けようとすると「俺に構うな!お前らも死ぬぞ!」と叫んで自分よりも他人を優先するなどの人情溢れるという一面もある。迎えに来てくれた友人のバスに自身も乗り込むが、ゾンビに襲われてバスから引きずり出されてしまい、最後は自分を助けに来てくれた日本人男性と酒の約束を交わした後に彼と共に自爆する。
日本人男性
『6』の生存者で、トールオークスを訪れた観光客(銃を所持していることから市民の可能性もある)。人が良い性格で、行動力の強い一面も持ち合わせており、また店主を「親父」と呼んで慕っているために互いに信頼している。また、旅行者のために日本語で喋ることが多く、英語で話す場面はほとんどないためにガンショップ店主から「日本人」と呼ばれている。レオン達や他の生存者よりも先にガンショップを訪れていたために店主と共に2階に避難しており、後に店主の友人がバスで迎えにきた際にはバスに乗り込むが、ゾンビに襲われた店主を助けようと飛び降りて自身もゾンビに襲われてしまい、最後は店主と酒の約束を交わした後に自爆する。
ジェニー、ミーガン
『6』の生存者で、トールオークス教会へ訪れたレオン達と出会った避難民の女性二人連れ。救助を待っていたが地下施設から現れたレポティッアとの戦闘に巻き込まれてしまう。ジェニーは持っていたマシンガンで、男性の武装市民らに混じってレオン達と共にレポティッアに応戦する。この時の避難民達は、敵のガスを受けるとゾンビ化して死亡してしまうので、生死はプレイヤーの腕にかかっている。ミーガンは銃を持っていないので他の避難民と同様に戦闘から逃れるしかないが、二人一緒に生還できた場合、精神的に追い詰められたミーガンに希望を捨てないよう言い聞かせるなど気丈な姿を見せる。

テラセイブ

ニール・フィッシャー (Neil Fisher)
声 - 花輪英司
NGO組織「テラセイブ」の幹部メンバーで、クレアの上司だが、正体は解散したFBCのモルガン・ランズディールの右腕と呼ばれる元幹部で、アレックスの協力者である。個性の強い「テラセイブ」をまとめるリーダーシップと冷静沈着な判断力、鋭い洞察力を備えており、「テラセイブ」のメンバーからの信頼も厚い。FBCの再興を画策した上でアレックスを利用してかつてモルガンが行おうとしたことを再び繰り返そうとしており、「t-Phobos」の献体としてテラセイブのメンバーを送り込むが、ナタリアという完成品を手に入れたアレックスからは用済みとして扱われ、ウロボロスウイルスを投与されてクリーチャーとして変異してしまう。その後、ウイルスによる強い破壊衝動によってクレア達に襲い掛かり、倒されても尚も立ち上がってクレアを追い詰めるが、最後はクレアもしくはモイラに銃弾を何度も撃ち込まれるという形で止めを刺された。
本性を露わにしてからは狂信的な言動が目立つが完全な悪人とは言えず、「テラセイブ」のメンバーを騙した事に対する罪悪感を手紙に綴っていた。両親を失ったナタリアを庇護していたのも彼である。
ペドロ・フェルナンデス (Pedro Fernandez)
声 - 亀田佳明
「テラセイブ」のメンバーの一人。基本的には陽気な性格だが、憶病な一面もあり、窮地に陥ると激しく取り乱してしまう。また、機械工学に深い知識を持つ一方で、途中で見つけた電動ドリルを軽々と使いこなす程の腕力を持つ。仲間の腕輪を独自に解析し、その発信源を特定するなどの活躍をするが、ヴォセクにおいてアフリクテッドの大群を相手にクレア達と籠城戦を展開していた最中に投与されていた「t-Phobos」が発症し、クリーチャーに変異してしまう。変異後は意味のないうわ言を発しながら島を徘徊していたが、最後は市街地にてバリーに倒された(クレア編の間で倒してしまう事も可能である)。
ガブリエル・チャベス (Gabriel Chavez)
声 - 後藤光祐
愛称ゲーブ。「テラセイブ」のメンバーの一人。剛健な見た目そのままに頑強な肉体を持ち、怖いもの知らずではあるが、その一方で様々な分野の知識に造詣が深く、読書家という一面もあって腕輪から発せられるオーバーシア(監視者)の意味不明な言葉をカフカの引用だと見抜いていた。また、軍人だった時に整備要員として働いていたため、様々な乗り物の修理に長けている。クレア達と合流後は乗り捨てられたヘリを発見し、後にヘリを修理して島を脱出しようとするが、オーバーシアによってヘリを故障させられ、その時に抱いた恐怖心から「t-Phobos」が発症した挙句、ヘリごと廃墟ビルに激突して死亡する。その後、バリー編で変異しかかったままの焼死体としてバリーに発見される。
「テラセイブ」としての活動で『5』の舞台となったキシュジュ自治区の現場に赴き、本人曰く「(アフリクテッドに襲われる方が)まだマシ」だったという程の経験があったことから実験体として選出された。
ジーナ・フォリー (Gina Foley)
声 - 品田美穂
「テラセイブ」のメンバーの一人。クレアやモイラと同じ収容所に収監されていたが、彼女達が初めて遭遇したアフリクテッド達に襲われ、最後はクレア達の目の前で息絶える。
バイオテロから人々を救うことに気高い理想を持って活動していたが、「テラグリジア・パニック」の折で現実に打ちのめされた苦い過去を持っていたために実験体として選出された。
姓と役回りが前作のレイチェルと同じであるが、両者の関連性は不明。

ザインの関係者

オーバーシア(監視者)/アレックス・ウェスカー (The Overseer/Alex Wesker)
声 - 深見梨加
収容所へ収監された者達の手首に装着されたブレスレットのような装置からメッセージを発信する正体不明の謎の人物だが、正体は「ウェスカー計画」の第一次候補者の12番目であるアレックス・ウェスカーで、『RV2』における黒幕である。存在自体は『5』のオルタナティブ・エディションの追加エピソード『Lost In Nightmares』で名前のみが登場していた。メッセージはフランツ・カフカの詩を読み上げたり、「ねぇ、教えてその“恐怖”を今、どんな気持ち?」と質問する等の不気味且つ悪趣味な思考を持つ。アルバート・ウェスカーを兄のような存在と捉えているが、実際に血の繋がりがあるわけではない。オズウェル・E・スペンサーにより不老不死の研究を任されていたが、その研究を余命少ない自身が使うために研究を奪って逃亡を図り、後に経済的に衰退していたザインに再開発という名目で訪れて様々な施設を設立したことで島民からは「救世主」として半ば盲目的に崇められるようになる。その後、施設の職員として雇用するという形で島民達を実験体として連れ去る一方で、恐怖を克服して永遠の命を得た自身が恐怖によって人々を支配するという新世界を作り出そうと画策しており、その過程で他人に自身の人格を移植する「転生の儀」の研究を行って永遠に生きるために身体を移し替える器を探すようになる。終盤でナタリアという器を手に入れ、転生の儀を施したことで今の自分は不要と判断して自殺を図るが、拳銃の引き金を引く直前で自身の死に恐怖したせいでウイルスが発症し、ゾンビとなって甦る。ゾンビ化後は自分の身も心も醜く変わり果てたことを実感して深く絶望し、自身の死の恐怖に抗えなかったことで「恐怖を支配する」という考えから「恐怖を振りまく」という考え方に変わり、転生先の「アレックス・ウェスカー」であるはずのナタリアに同族嫌悪に近い憎しみを覚えて自己を確立する為に彼女を殺すことを決意する。その後、ナタリアの首を絞め上げて殺そうとしたところでナタリアの中のもう一人の自分を見たのか、急に怯えだして失敗し、ウロボロスウィルスを投与して変異した後に再びナタリアを絞め殺そうとするが、バッドエンディングではアレックスとして覚醒したナタリアに殺されてしまう。また、グッドエンディングではモイラに銃撃を何度も喰らってまたしても殺害に失敗し、最期はクレアとバリーの共同戦線の末にクレアにロケットランチャーで止めを刺されて死亡した。
エフゲニー・レビック (Evgeny Revic)
声 - 樋浦勉
ザインに住む住人で、唯一の生存者である老人。気難しい性格で、口を開けば憎まれ口ばかり叩いており、またアレックスのせいで島が滅茶苦茶になった事もあって余所者には強い拒絶と敵意を示している。また、病を患っているようで、しきりに咳き込んでいる。炭工夫として一人娘のイリーナと共に幸せに暮らしていたが、アレックスが島を訪れてからはイリーナが自分の反対を押し切って施設に就いてしまい、更には島が異変に見舞われると地上での生活を捨てて一人で下水道へと身を隠し、生き延びるようになる。その後、バリーが島を訪れるまでの半年間はクレアとはぐれたモイラを憎まれ口を言いながらも保護し、共に自給自足の生活を送っていたが、後に鉱山でイリーナの遺書を発見したことで既に彼女が死亡していることを知ってしまう。その後は病が悪化し、自分が先が長くないことを悟るとモイラを追い出すという形で島から脱出するように促すが、後に亡くなってしまう。その後、バリー編で隠れ住んでいた下水道の管理室において死体となってバリーとナタリアに発見される。

『I』の特殊部隊隊員

ジェームズ・P・シェイド (James P Shade)
映画版俳優:コリン・サーモン
日本語吹き替え:大友龍三郎(VHS/DVD版)、玄田哲章(地上波放送)
特殊部隊隊長で、「ワン隊長」とも呼ばれる。優れた身体能力の持ち主で、レーザートラップの部屋で最後まで生き残ったが、その次に来た逃げ場の無い網目状のレーザーで他の男性隊員2人、女性隊員1人と共に細切れにされて死亡した。
『V』ではアンブレラに造り出されたクローンがジル率いる攻撃部隊の一員および他の隊員達の纏め役として登場し、バリーと激しい銃撃戦を繰り広げるが、最後はバリーが最終兵器として用いたマグナムで射殺される。
レイン・オカンポ (Rain Ocampo)
映画版俳優:ミシェル・ロドリゲス
日本語吹き替え:朴璐美(VHS/DVD版)、高山みなみ(地上波放送)
女性隊員で、かなり気の強い性格の持ち主。登場人物の中で最初にゾンビに噛まれ、その後も4回ゾンビに噛まれてしまうが、それでも脱出列車まで生き延びてアリス・アバーナシーに抗ウィルス剤を投与される。しかし、リッカーの襲撃中に結局はゾンビ化してマット・アディソンに襲い掛かったところを突き飛ばされ、射殺された(小説版ではゾンビ化時点でも辛うじて自我を保っており、最期の力を振り絞ってリッカーへ特攻し、餌食となった)。
『V』ではアンブレラに造り出された銃の扱いも知らない民間人という設定のクローンと、ジル率いる攻撃部隊の一員およびジルの副官という設定のクローンが登場する。民間人の方は、アンデッドの襲撃から逃げ回るアリスのクローンと娘のベッキーを自動車で救助するが、その直後に事故ではぐれてしまう。その後、モスクワエリアにてオリジナルのアリスと合流し、彼女やレオン・S・ケネディ達と行動を共にするが、巨大リッカーの襲撃で首の骨を折られ、死亡する。もう1人の方は、終盤にて自身に「プラーガ・パラサイト」と呼ばれる寄生生物を注入し、超人的な能力や生命力を得る。その後、レオン達との氷上戦でルーサー・ウエストを殺害してレオンを負傷させ、アリスをも絶体絶命にまで追い詰めたが、自我を取り戻したジルの援護によって形勢を逆転され、最後は足元の氷を銃撃で破壊されて海中へ落下し、アリスを罵る捨て台詞を吐きながら、氷下に潜むマジニ達に引きずり込まれていった。なお、『V』の未公開シーンでは、それに先んじてニューヨークエリアにアンデッド化したクローンも登場してアリスに襲いかかる描写がある。
J.D.サリナス (J.D.Salinas)
映画版俳優:パスクエール・アリアルディ
日本語吹き替え:大川透
男性隊員で、チームメイトからは「J.D」と呼ばれる。また、レイン・オカンポとは入隊前からの友人であり、彼女を脅かしてからかうシーンがあるなど仲の良さが窺える。脱出時にナンバーロックの掛かった扉のロックを解除したが、その先に待ち受けていたゾンビの大群に集られてしまい、死亡する。その後にゾンビ化してレインに噛み付いたが、射殺される。
チャド・カプラン (Chad Kaplan)
映画版俳優:マーティン・クルーズ
日本語吹き替え:咲野俊介(VHS/DVD版)、小森創介(地上波放送)
男性隊員で、コンピュータの専門家だが、想定外の事態が起こるとパニックを起こす小心者な性格が災いしてレーザートラップの部屋のアクセスコード入力に時間が掛かった結果、部屋内に居た隊員は全滅してしまう。その後、アンデッドの大群に襲われた際にアリスやレイン達を行かせるためにその場に残り、しばらく行方不明になっていたが、満身創痍ながらも生存しており、スペンスによって閉じ込められたアリス達を救助した。その後は脱出列車を運転していたが、変異したリッカーに天井裏へ連れ去られて死亡した(小説版では、スペンスに射殺された)。

上記の全員がメイン武装にH&K G36もしくはH&K MP5、サイドアームにスプリングフィールド1911もしくはワルサーP99を所持している。また、小説版では全員がS.T.A.R.S.所属という設定であり、アンブレラの保安警察という見解がより強いものとなっている。

『III』のクレア・レッドフィールド・コンボイ(車団)

ベティ・グリア (Betty Greer)
俳優:アシャンティ
日本語吹き替え:小松由佳
車団の女性メンバーで、元看護師の黒人。また、車団においても看護師を担当しているが、L.Jがアンデッドに噛まれたことには気付いていなかった。
L.Jとは恋仲で、その仲はカルロス・オリヴェイラらが敬遠するほどだったが、クロウの集団に襲撃された際には生存者を行かせるためにバスの中に残り、L.Jの目の前でクロウ達の餌食になる。その後、遺体は共に犠牲となったオットーら数人のメンバー共々、クレア達の手で丁重に葬られた。S&W M39を使用。
マイキー (Mikey)
俳優:クリストファー・イーガン
日本語吹き替え:杉山大
車団の男性メンバーで、本名マイケル・ファーバー (Michael Ferber) 。生真面目な性格で、クレア・レッドフィールドの指示には忠実に従い、彼女からの信頼も厚い右腕的な存在である。
コンピュータの専門家で、乗り込んでいる中継車からの防衛ライン設置や生存者への呼びかけなどを担当する。ラスベガスでスーパーアンデッドに襲撃された際にはクレアの救助も間に合わず、多数の個体に貪られて死亡したうえ、無残に喰い散らされた死体は後にクレアへ大きな喪失感を与えた。トーラスPT92英語版を使用する他、中継車の中にはベネリM3を常備していることが確認できる(劇中では未使用)。
Kマート (K Mart)
俳優:スペンサー・ロック
車団の女性メンバーで、本名不明。本名を気に入っておらず、クレア・レッドフィールドと出会った場所から取った通称「Kマート」を名乗っている。幸先の見えない状況の中でも常に周囲を励まし続ける前向きな性格の少女で、気絶状態のアリスを介抱し、最後はクレアらと共にヘリコプターに乗り込み、アラスカへ脱出できた。
クレアを除く車団の主要メンバーの中では唯一生き延びて『IV』にも登場するが、アラスカへ到着した直後に他の車団メンバーの生き残りと共にアンブレラ社によって拉致され、アンブレラ社の研究船「アルカディア」へ連行される。人体実験用に拘束されていたが、物語終盤でアリス・アバーナシーやクレアに救出され、ベネットを殴り倒してアリス達を援護する。自らは銃を持っていないが、『III』ではL.Jが持ちだしたウィンチェスターM1300を1発だけ発砲し、『IV』ではアリスが落とした水平2連式ショットガンを打撃器代わりに使ってベネットを昏倒させている。
チェイス・マラヴォイ (Chase Malavoy)
俳優:リンデン・アシュビー
クレア車団の男性メンバーで、車団の中ではカルロス・オリヴェイラやL.Jと並ぶ主戦力的存在。元保安官であり、現在でもその名残であるテンガロンハットを着用し自身のトレードマークとしている。少々皮肉屋の気があるが決して陰気というわけではなく、仲間のためなら自己犠牲も辞さない気概ある性格。自らの使用銃器であるL85S&W M29に愛着を抱いている。
ラスベガスでのスーパーアンデッド戦では塔上からの狙撃で地上メンバーを援護したが、弾切れ後には塔へ逃れてきた女性を逃がすために囮となり、次々に登ってくるスーパーアンデッド達を自らに集らせると道連れに飛び降りて自殺した。なお、『III』の小説版では、スーパーアンデッドに引っ張られて転落死している。
オットー・ワレンスキー (Otto Walensky)
俳優:Joe Hursley
クレア車団の男性メンバーで、生存者達が乗るバスの運転手。タバコが無いことに苛立つ一同をからかったり、子供に食料を与える際に「中身はキャットフードだ」と言って怒らせようとするなど陽気かつ冗談好きな性格で、未開封の缶詰の中身を振った音で当てるという変わった技能を持つが、本人曰く「廃れつつある技術」とのことである。
クロウの集団に襲われた際、ベティ・グリアと共にバスの中へ残り、クロウ達に全身を啄ばまれて死亡。遺体はベティらクロウの犠牲者達と共に、生存者達の手で葬られた。

『IV』のロサンゼルス刑務所生存者グループ

ルーサー・ウエスト (Luther West)
俳優:ボリス・コジョー
日本語吹き替え:楠大典
ロサンゼルス刑務所に立てこもる生存者グループのリーダー的存在で、バイオハザード発生前はプロバスケットボールのスター選手であり、アリス・アバーナシーにも顔を覚えられていた。また、Taurus PT92を使用。マジニに襲撃された刑務所からの脱出をアリス達と協力して目指すも、下水道を抜ける際にマジニに襲われる。しかし、死亡してはおらず、物語終盤にはアリス達と再合流こそできなかったものの、マジニ達を倒して下水道からの脱出に成功したため、刑務所の生存者達の中では唯一の生還者となった。次回作の『V』にも登場、レオン率いるアリス救出チームの一員として活躍し、終盤ではレオンと共にレインと肉弾戦を繰り広げるが、プラーガを投与した彼女に終始圧倒され、強烈な一撃を受けて絶命する。
エンジェル・オーティス (Angel Otis)
俳優:セルヒオ・ペリス=メンチェータ
日本語吹き替え:奈良徹
ロサンゼルス刑務所に立てこもる生存者グループのサブリーダー的存在で、アルカディアへの信号弾を撃ち続けたり、複雑な構造の鍵を解除するなど、機械作業に長けている元傭兵であり、H&K G3を所有しているが、作中では一度も発砲していない。クリス・レッドフィールドの指示で刑務所からの脱出に必要な装甲車を取りに向かったが、車は既に分解されており、これに激怒したベネットから八つ当たりで射殺されるという非業な最期を遂げる。
ベネット (Bennett)
俳優:キム・コーツ
日本語吹き替え:梅津秀行
ロサンゼルス刑務所に立てこもる生存者グループのメンバーだが、元は映画プロデューサーで、その当時からの部下であるキムを顎で使う自己中心的な性格。また、SIG SAUER P230を使用。エンジェル・オーティスを八つ当たりで射殺した後、アリス・アバーナシーがロサンゼルス刑務所へ向かうために使用した小型飛行機を自らが強奪し、アルカディアへ脱出する。その後はアルバート・ウェスカーに与してアルカディアへ到着したアリス達を迎え討つが、Kマートに殴り倒されて封鎖される部屋に置き去りにされてしまい、それでも開き直った態度でアリス達に呪いの言葉を吐き捨てるが、その直後に蘇生したウェスカーに食い殺されるという自業自得の最期を遂げた。
クリスタル (Crystal)
俳優:ケイシー・バーンフィールド
日本語吹き替え:小林沙苗
ロサンゼルス刑務所に立てこもる生存者グループの紅一点で、女優ばりの美女。また、生存者達の中ではコックを担当している。高校時代は水泳のトップだったらしく、志願してアリス・アバーナシーやクリス・レッドフィールドと共に浸水したエレベーターを通って武器庫へ武器を取りに向かうが、武器庫の存在する階へ上がりきる直前に水中から出現したマジニに背後から襲われてアリスから借用していたS&W M460Vも発砲できず、そのまま水中にさらわれて死亡した。
キム (Kim)
俳優:ノーマン・ヤン
日本語吹き替え:坂本くんぺい
ロサンゼルス刑務所に立てこもる生存者グループのメンバーの韓国人で、ベネットの元部下だが、普段から常に物腰の低い臆病な性格で、刑務所の中でもベネットには頭が上がらない。アリス・アバーナシー達と共に刑務所から脱出しようとするも、下水道を通って逃げることに躊躇ってしまい、その隙に処刑マジニに背後から襲われて斬殺された。
ウェンデル (Wendell)
俳優:フルヴィオ・セセラ
日本語吹き替え:吉田浩二
ロサンゼルス刑務所に立てこもる生存者グループのメンバーの初老で、略称はウェンディ。また、刑務所内では主にクリス・レッドフィールドの監視役を担当している他、メンバーの中で最初にマジニの侵入を察するなど勘が鋭く、ルーサーに警告していた。一方で、スケベな一面もあり、シャワーを浴びようとしたアリス・アバーナシーを覗こうとする。しかし、アリスに気づかれて咎められていた所を、下水道から室内の床へ穴を空けて侵入してきたマジニに襲撃され、穴の中へさらわれて死亡した。

『V』のアリス救出チーム

セルゲイ
俳優:ロビン・カシヤノフ
日本語吹き替え:金野潤
レオン率いるアリス救出チームの一員で、チーム内では電子端末による現在地の確認や救出ルートの計算を担当している。基地内のモスクワエリアにおいて、プラーガアンデッド部隊の攻撃から逃げ切った矢先に巨大リッカーに襲撃されて死亡する。
トニー
俳優:オフィリオ・ポルティージョ
レオン率いるアリス救出チームの一員。基地内のモスクワエリアにおけるプラーガアンデッド部隊との銃撃戦の最中、銃器のリロード中にチェーンソー男の咄嗟の攻撃に抵抗できず無惨に殺害される。

小説版『V』のドリ一行

ドリ
小説版のもう1人の主人公。15歳ほどの容姿をしたクローンの少女。自身が兵器実験の消耗品として造られた事実を認知しており、生きて自由を得るために外の世界を目指す。実戦経験はないが、アリスの戦闘データを学習されているため、運動能力は高い。
ジュディテク(ジュディ・ゴードン)
実験施設に身を置いていた研究者。経緯は不明だが、試験用クローンであるドリを娘のように育てており、彼女と共にレオンらとクローン兵の戦闘で手薄になった地下施設から脱出を決意する。
トム・ペッパー
実験施設で働いていたアンブレラの整備士。友人をT-ウイルスによって失っており、その上自身もクローン兵のように洗脳されかけたことで逃亡したため、アンブレラへの忠誠心は捨てている。そういった経緯から、B.O.W.に関する知識は豊富である。決別も兼ねて潜水艦を操縦し、ドリとジュディテクの脱出を手引きした。

その他の人物

リサ・トレヴァー (Lisa Trevor)
アンブレラにその運命を狂わされた少女。母のジェシカ・トレヴァーと共に始祖ウィルスの実験台にされてしまい、始祖ウィルスを試作段階で改良した複数の種類のウィルスを投与され続けた結果、異形の怪物になってしまう。ジェシカが実験後すぐに死亡したのに対し、リサは原因不明のまま生存し続けながら研究者の望む結果を得られずにいることから「不死身の化物」「丈夫なだけの欠陥品」と揶揄されていたが、皮肉にもこの実験結果がネメシス-T型を始めとする高性能B.O.W.の誕生や、G-ウィルスの発見に繋がっていく。
その後、複数の改良型ウィルスを投与しても大して発見や効果も得られなかった上、生前のわずかな記憶を頼りに母を探して回っていることで研究所の女性研究員ばかりを襲い、生皮を剥がして自らに貼り付けるという奇行を繰り返したために処分されたが死亡せず、表向きは処分されたことになっていた。その後はジル・バレンタインもしくはクリス・レッドフィールドとさまざまな場面で接触するが、後にジェシカの骨(頭蓋骨)を発見したことで「ママ」と叫びながら奈落の底へと落ちて行った。それでもなお死亡しておらず、『UC』では脱出を図るアルバート・ウェスカーの前に現れて何度も立ち塞がるが、最後はシャンデリアの下敷きとなって動けなくなったところを洋館の爆発に巻き込まれ、長い生涯に幕を下ろした。それは不死身から解放されることを願い続け、思考と苦痛を共有できるウェスカーこそがそれを成し得る者だと悟っていたゆえの最期であった[13]
ジョージ・トレヴァー (George Trevor)
オズウェル・E・スペンサーから依頼されて洋館事件の舞台となった洋館の設計を担当した建築家で、リサ・トレヴァーの父。洋館の仕掛けを知り尽くしていることからアンブレラ社に拘束され、脱出を試みるも失敗して餓死するという悲惨な最期を迎えた。
ジェシカ・トレヴァー (Jessica Trevor)
ジョージ・トレヴァーの妻で、リサ・トレヴァーの母親。娘のリサと共に始祖ウィルスの実験台にされ、始祖ウィルス変異体「TYPE-A」を投与されるが、定着化が失敗して死亡する。
ロット・クライン (Lot Klein)
声:Colleen Lanki
『GS』に登場する12歳の少年。アンブレラに勤務する親の影響を受け、アンブレラ至上主義に染まっている。
リリィ・クライン (Lilly Klein)
声:Ruth Hallyman
『GS』に登場する8歳の少女で、ロット・クラインの妹。
スティーブの父
『CV』に登場する本名は不明であるスティーブ・バーンサイドの実父で、アンブレラ社の社員。社の情報を売ろうとしたことが発覚し、妻(スティーブの母)を殺され、スティーブと共にロックフォート島へ収監された。クレア編中盤にゾンビ化した姿でスティーブとクレア・レッドフィールドの前に姿を現し、瓦礫に埋もれて身動きの取れない彼女を襲おうとしたが、スティーブに撃たれて死亡する。
D.I.J.
『CV』に登場する隠しゲームで入手できる隠しファイル『D.I.Jの日記』の執筆者だが、正体は本編の要所要所に姿を現す謎のネズミである。何らかの実験により人間並みの知性を得ており、人語を理解できる。アルバート・ウェスカーの潜水艇に紛れ込み、基地から脱出した。
ルシア (Lucia)
『GAIDEN』に登場する。一種の読心術のようなものを操る。
ラーニー・チャウラー (Rani Chawla)
年齢:8歳(2005年当時)
声:ミシェル・ラフ、日本語吹き替え:矢島晶子
『DG』に登場したインド人の少女。インドで行われたウィルファーマ社の臨床実験(実際はテロ組織が行ったバイオテロ)で両親を失い、現在は叔母に引き取られている。空港でのバイオテロに巻き込まれた上に脱出時には自らの安全を優先したロン・デイビスから突き飛ばされ、ゾンビの大群のど真ん中に放り出されてしまうなど散々な目に遭ったが、クレア・レッドフィールド達と共に生還した。
ラーニー・チャウラーの叔母
年齢:不明
声:メアリー・エリザベス・マクグリン、日本語吹き替え:翠準子
ラーニー・チャウラーの叔母。アメリカに在住し、クレア・レッドフィールドと同じくNGO団体「テラセイブ」に所属している。空港の外に停めてある車を取りに行ったおかげで紙一重でバイオテロに巻き込まれず、そのまま隔離ラインの外でラーニーが無事脱出してくるのを待っていた。
カーティス・ミラー (Curtis Miller)
年齢:35歳(2005年当時)
声:ロジャー・クレイグ・スミス、日本語吹き替え:小山力也
『DG』に登場するラクーンシティからの生存者。脱出の際に妻と子供を失っており、バイオテロに対する恨みは人一倍強い。クレア・レッドフィールドと同じくテラセイブに所属していたが、激しい抗議活動の末に逮捕されている。物語終盤には黒幕の計画に乗り、クリーチャー「G-カーティス」と化して正気を失い、妹のアンジェラ・ミラーまでも攻撃しようとしたが、家族の写真を見てわずかに正気を取り戻し、もはや後戻りできないことを自覚しながら地下へ落下していった。その後、遺体の一部はトライセル社によって回収され、G-ウィルスを採取されることとなる。
秘書の男性
『DG』に登場するロン・デイビスの秘書。彼と共にハーバードヴィル空港を訪れる。誘致反対のデモを起こしていた批判者を避けるために一般ロビーから出ることを提案するが、空港でバイオテロが発生した際、死への恐怖からロン・デイビスを見捨てて空港内を逃げ回る。その後、生存者達を救出するべく派遣されたレオン・S・ケネディらに保護される(その時に合流したクレア・レッドフィールドからロン・デイビスの秘書だと確認された際、気まずい表情を浮かべていた)。レオンやクレアそしてアンジェラ・ミラーと脱出を試みて ラーニー・チャウラー達と共に生還した。
なお、「バイオハザードディジェネレーション ビジュアル&シナリオアーカイブ」では眼鏡をかけた彼が描かれている。
サービス係の女性
『DG』に登場するハーバードヴィル空港の空港職員。VIPルームでロン・デイビスにコーヒーを差し出すが、「泥水を飲ませる気か!」と叱かられる。空港でバイオテロが発生した際、クレア・レッドフィールド、ラーニー・チャウラー、ロン・デイビスと共にVIPラウンジに立て篭もっていたが、レオンとクレア達と共に脱出してラーニー・チャウラー達と同じく生還した。
グランデ将軍 (General Grande)
年齢:不明
『DG』に登場する。テロ支援国家に指定されたバジリブ共和国の国家主席。台詞は無い。
案内人
『DC』に登場する本名は不明であるアメリカへの留学経験を生かし、ミックスコアトル村で教職を務めている男性。情報収集能力と信頼性を評価され、「オペレーション・ハヴィエ」でアムパロまでの案内を務めることになっていた。しかし、村がB.O.W.に襲撃されて自身も重傷を負ってしまい、駆け付けたレオン・S・ケネディとジャック・クラウザーに「ハヴィエの元から逃げてきた少女(マヌエラ)が居る」と伝えて息絶えた。死体はレオン達が去ろうと目を離した隙に、ヒルダの餌となった。
マヌエラ・ヒダルゴ (Manuela Hidalgo)
年齢:不明
声:Amy Correa
『DC』の「オペレーション・ハヴィエ」に登場するミックスコアトル村にある教会で倒れていた少女だが、実はハヴィエの娘である。母のヒルダと同じ風土病に侵され、治療と称してt-Veronicaに感染させられてしまうが、暴走を防ぐために15年間定期的に臓器を移植しなくてはならない身体となってしまう[14]。V・コンプレックスとの戦闘中にt-Veronicaの力が覚醒してしまうが、アレクシア・アシュフォード以上の適合性を見せ、元の姿を保ったままアレクシアと同じく発火するようになった血を飛ばし、レオン達を援護する。「血の使いすぎにより死亡し、遺体も消滅」と「生還し合衆国政府に保護される」の2つのエンディングが存在しており、シリーズの展開としては後者が正しいルートとなるが、死亡した場合はクラウザーが闇へ落ちないため、皮肉にもマヌエラ自身が生還したことが彼の失踪や『4』での登場のきっかけとなったことが明かされた。
ハヴィエ・ヒダルゴ (Javier Hidalgo)
年齢:不明
声:Ulises Cuadra
『DC』のラスボスで、南米のアムパロという地域に一大勢力を持つ麻薬王。組織は「聖なる蛇たち」という名で呼ばれ、彼らの犠牲となった者には蛇のタトゥーを刻み込み、暗殺や財力など、ありとあらゆる手段を駆使して現在の権力を手に入れた。また、アムパロにはハヴィエ本人の命令で建造されたダムまでもが存在する。裏切り者に対しては問答無用で粛清するが、自分を慕う者や家族に対しては深い愛情を注ぐ一面もあるため、ハヴィエ自身を英雄視する者も少なくない。妻のヒルダと娘のマヌエラが医者では手の施しようがなかった風土病にかかった際に特効薬としてt-ウィルスを、元アンブレラ研究員からt-Veronicaウィルスをアルバート・ウェスカーからそれぞれ入手し(その際に組織的結託を引き換えにされた)、彼女らに使用した。しかし、その結果としてヒルダは怪物と化し、マヌエラも定期的に臓器の交換をしなければならなくなってしまう。ある日突然行方をくらましたが、アンブレラ社の生き残り研究員と接触を図ったという情報からレオン・S・ケネディとジャック・クラウザーが派遣される。居城へ乗り込んできたレオンとクラウザーにマヌエラが怪物化しなかった理由を話した直後、t-Veronica植物と融合してV・コンプレックス化し、最初こそ自由に力を操っていたものの結局は暴走してしまい、最期には2人によって倒される。
豆腐 (to-fu)
声:唐津麻勝俊
『DC』と『2』の隠しゲームに登場する『2』では、元々デバッグ用だったこのキャラクターをそのままおまけゲームに採用したという。R.P.D.のベレー帽を被ってはいるが、名前通りの姿形をした奇妙なキャラクター。特徴として、「豆腐なのに手がある」「(海外版でも)関西弁で喋る」「ダメージを受けると、どんどん不味そうな色になる」「上から見ると凹の形をしている」などが挙げられる。しかし、イベントシーンではハンクと同じ声で、流暢な英語を喋る。なお、体力こそ通常キャラクターの1.5倍[15]に設定されているが、ナイフしか持っていない状態でハンクの隠しゲームと同様のステージに挑戦することになるため、登場ゲームは難易度が高い。声は開発スタッフのもので、関西弁で話すのはそれが理由。ちなみに、この声はリメイク版『1』にも収録されており、ドアロック解除のパスワード入力画面でPS版と同じパスワードを入力した際のツッコミ音声として使用されている。クリア画面によれば、脱出後はハンクに湯豆腐にされて食べられてしまった模様。
『DC』では、プレイヤーキャラクターではなく敵役で登場。こちらでもおまけゲームのみの登場で、ゾンビの代わりに大挙して銃撃にも怯まず、プレイヤーに体当たり攻撃を繰り出す。『2』の時にあった特徴は無くなっているが、ゾンビに食べられていたり、炎の近くでは焦げ目が付いたりしている。
第一感染者 (J Pop girl)
年齢:不明
演:中島美嘉
『IV』、『V』に登場する。東京でのT-ウイルスの感染者第1号。『IV』の冒頭シーンで、通行人の男性に襲いかかった。T-ウイルスを世界中に広めた張本人でもある。『V』では、アンブレラ社の東京実験エリアにてクローンのマジニとして再登場。エリア内でアリスと遭遇し、中央制御室へと続く通路にて、他のアンデッドらと共にアリスと死闘を繰り広げるも、射殺される。
容姿は、黒の長髪、水玉模様のポップな服装、縦縞のタイツ、赤い網目状のヒール、左手首に星のタトゥー、右手首には『Trust Your Voice』と書かれたタトゥーを入れている。
『IV』と『V』では、容姿が若干異なる。『IV』では髪の色は茶色っぽい黒髪だが、『V』では全体的に黒である。また、『IV』では赤いヒールだが、『V』では黒いブーツであり、戦闘シーンでは裸足で戦っている。

脚注

  1. ^ ジルに銃を向けた時に、迷いから隙が大きく、若年で(特殊部隊の隊員とはいえ)女性のジルに銃を奪われるという形で返り討ちにあってしまうなど、ベテラン隊員とは思えないほど精彩を欠いていた。
  2. ^ プレイヤー操作時は通常、左サイドに寄るものだが、左利きのシェバは右サイドに寄ることになるので、重要なことになる。
  3. ^ 毛嫌いしていたエクセラがウェスカーに利用されて捨て駒にされた事を知ったときは同情していた。
  4. ^ ただでさえ憎んでいたシモンズが、しつこく猛攻をしてきても「飽きたから、退治してあげましょう」と軽口をたたく余裕を見せた。
  5. ^ 実際に、テラセイブにも死亡率の高さは存在するので、バリーの考えは、過保護の類では全くない。
  6. ^ 『バイオハザード2 公式ガイドブック』シナリオ解析190ページによればこの不審者はウィリアム・バーキンを襲撃する作戦のための下見に訪れていたU.S.S.のアルファチームの隊員だったことが明かされる[要ページ番号]
  7. ^ 『OB2』では『警察職員の日記』として登場し、何故か一部の内容と日付が変更されていた。
  8. ^ マックリーズに強盗を行った者と推察される。
  9. ^ 水路に通じるドアに使えるキーカードを探していた模様。ハルシュのはセキュリティレベルが低くて使えない。
  10. ^ 事件当時までアンブレラ本社との関係そのものは続いていたためにこれは自身を利用するための嘘とも取れる。
  11. ^ もっとも、そのマーカスも非道の限りをつくした人間で同情の余地がない人物ではあったが。
  12. ^ レオンの「大統領を射殺した」という一言を聞いて驚きながらも「何があったの?」とレオンの話に聞く耳を持つなどの彼の行動と考えに全幅の信頼を寄せる程の間柄になっている。
  13. ^ 小説版『バイオハザード アンブレラクロニクルズ SIDE A』より。195頁。
  14. ^ シナリオ冒頭で「少女が何人も行方不明になっている」というラジオの音声がレオン・S・ケネディとジャック・クラウザーの耳に入るが、この行方不明になった少女達はマヌエラに臓器を与えるため、「聖なる蛇たち」によって誘拐されていたことが判明している。
  15. ^ アスキー製作/アスペクト発売の攻略本「バイオハザード2デュアルショックVer.公式ガイドブック for ARRANGE GAME」より。[要ページ番号]