バイオハザード ディジェネレーション

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バイオハザード ディジェネレーション
Resident Evil: Degeneration
監督 神谷誠
脚本 菅正太郎
製作 小林裕幸
製作総指揮 辻本春弘
音楽 高橋哲也
主題歌 土屋アンナ「GUILTY」
製作会社 カプコン
デジタル・フロンティア
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 日本の旗 2008年10月18日
上映時間 96分
製作国 日本の旗 日本
言語 英語
次作 バイオハザード ダムネーション
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バイオハザード ディジェネレーション』 (Resident Evil: Degeneration) は、カプコンサバイバルホラーゲームバイオハザードシリーズ』を原案としたフルCGアニメ映画、およびそれを元にした携帯電話ゲーム

概要[編集]

本作は『バイオハザード2』(以降、『2』)の直接の続編であり、時系列としては『バイオハザード4』(以降、『4』)と『バイオハザード5』(以降、『5』)の間に位置しており、更に『バイオハザード リベレーションズ』とほぼ同系列にあたる。『5』に登場する新企業「トライセル」がわずかながら登場し、『5』へ繋がる重要なストーリーでもある。

公式サイトでは4種類の予告編映像と大まかなストーリー、製作者ブログスクリーンショットなどが紹介されている。

2008年10月18日から同年10月31日まで、期間限定で劇場公開された。同年12月26日にはDVD版、BD[1]UMD版が発売され、2010年8月25日にはDVD版とBD版のレンタルが開始された。

なお、映像特典についてはセル版もレンタル版も共通。UMD版には予告編のみが収録されているが、DVD版やBD版にはそれに加えてメイキング映像やギャグ映像などの映像や設定資料が多数収録されている。

全国3館での2週間限定公開だったが、動員3万3000人、興行収入4300万円を達成し、発売されたDVDとBDは全世界で累計160万本以上を出荷した[2]。この大ヒットを受け、続編『バイオハザード ダムネーション』の製作開始が2010年9月14日に発表された[3]

ストーリー[編集]

1998年夏、アメリカ合衆国中西部の工業都市ラクーンシティバイオハザードが発生した。国際的巨大製薬企業アンブレラが開発したT-ウイルスが研究所から漏洩し、それに感染した市民が次々とゾンビ化していったのだ。この事態を重く見たアメリカ政府は、「滅菌作戦」と称した核ミサイル攻撃をラクーンシティへ行う。攻撃を受けたラクーンシティは跡形もなく消し飛び、地上から消滅した。

この件が元で政府から業務停止命令を下されたアンブレラ社は世界中で株が暴落し、事実上崩壊した。しかし、これを機にt-ウィルスはテロリスト達の手へ渡り、バイオテロに利用されることとなってしまう。

2005年、ラクーンシティからの生還者であるレオン・S・ケネディクレア・レッドフィールドは、別々の道を歩みながらバイオテロ撲滅のための戦いを続けていた。レオンは大統領直轄のエージェントとなって極秘任務をこなす日々を送り、ヨーロッパの山村へ誘拐された彼の令嬢を救出するなどの確かな実績を残していた。クレアはNGOに所属し、世界中を飛び回ってバイオテロや薬害の被災者救済に尽力していた。

一方、製薬業界では巨大製薬企業ウィルファーマ社が力を付け始めていた。上院議員ロン・デイビスは、ウィルファーマ社の研究所をアメリカ中西部の工業都市ハーバードヴィルへ誘致する。しかし、ハーバードヴィルではラクーンシティの惨劇の再来を懸念した地元住民が、誘致反対のデモを起こしていた。

そんなある日、ハーバードヴィル空港へ降り立ったクレアは、利用客達の中に1人のゾンビを発見した。そのゾンビに噛まれた空港警察官を皮切りに次々と感染者が増大し、空港は大パニックとなる。一方、ハーバードヴィルへ向かって飛行中の旅客機の中でも感染者が発生し、パニックとなっていた。旅客機は滑走路へ緊急着陸を試みるも失敗してロビーへ激突し、爆発炎上してしまう。まもなく、旅客機からは乗員や乗客が次々と姿を現すが、彼らは皆ゾンビ化していた。この事態によってクレアは、居合わせたデイビスや知人の姪のラーニーといった生存者達と共に、空港の一室へ立てこもることとなる。

同じ頃、政府へはテロリストからの犯行声明が届いていた。テロリストの要求は、7年前に政府が隠蔽したラクーンシティ消滅事件の真相を、大統領が公表すること。この要求が拒否された場合は、t-ウィルスをアメリカ中へ撒き散らすというのだ。この事態を重く見た大統領は、直轄のエージェントであるレオンをハーバードヴィルへ向かわせる。

レオンはハーバードヴィルへ到着すると、地元警察の特殊部隊「SRT (Special Responce Team)」隊員のアンジェラ・ミラーやグレッグ・グレンと合流し、完全封鎖された空港から生存者達を救出するべく作戦を練る。やがて、レオン達は空港の屋上から侵入するが、中はゾンビの巣窟と化していた。

登場人物[編集]

詳細は、バイオハザードシリーズの登場人物やリンク先の個別項目を参照。声優名は、オリジナル版/日本語吹き替え版。

レオン・S・ケネディ
声:ポール・メルスィエ/山野井仁
アメリカ大統領直属のエージェントを務めている男性。28歳。
7年前、新人警官としてラクーンシティを訪れた際にバイオハザードに巻き込まれたが、クレアと共に辛くも生還した。そのため、t-ウィルスやG-ウィルスの脅威について非常に詳しい。1年前にヨーロッパの山村へ誘拐された大統領令嬢を救出して以来、大統領からは絶大な信頼を受けている。
本作では「SRT」の助っ人としてハーバードヴィル空港の人命救助に参加し、そこでクレアと再会する。なお、その際には『2』での初対面時と同じく「Get down(しゃがめ)!!」の第一声を放つ場面がある。
クレア・レッドフィールド
声:アリソン・コート/甲斐田裕子
NGO『テラセイブ』に所属して世界を飛び回り、バイオテロや薬害の被害者救済に尽力している女性。26歳。
大学時代、兄のクリス・レッドフィールドを探してラクーンシティを訪れた際にバイオハザードに巻き込まれたが、レオンと共に辛くも生還した。そのため、レオンと同じくt-ウィルスやG-ウィルスの脅威について非常に詳しい。
本作では空港でのバイオテロに巻き込まれ、そこでレオンと再会する。なお、空港では護身のためにアンブレラ社のロゴと同じ紅白2色に彩られたパラソルを手にしたクレアが、「ふ、これが武器とはね…」と皮肉る場面がある。
アンジェラ・ミラー
声:ローラ・ベイリー/安藤麻吹
本作のヒロイン。地元警察の特殊部隊「SRT」の隊員で、カーティスの妹。29歳。
出身地バーナードヴィルの治安を守る仕事に誇りを持つ軍人風の男勝りな性格だが、カーティスが関わると複雑な心境を見せる。カーティスが空港でのバイオテロに絡んでいると知った後は、彼を止めようと奔走する。
グレッグ・グレン
声:スティーヴン・ブルーム/竹田雅則
「SRT」の隊員で、アンジェラの同僚。28歳。
救助部隊としてレオンに同行するが、当初は彼を部外者と見なして警告を無視した挙句、危機に陥るという失態を犯す。その後は自らの慢心を反省してレオンに協力するが、作戦中にゾンビに噛まれてゾンビ化してしまう。
ラーニー・チャウラー
声:ミシェル・ラフ/矢島晶子
空港でクレアに懐いた少女。8歳。
インドで行われたウィルファーマ社の臨床実験で両親が犠牲になり、アメリカ在住の叔母へ引き取られた。叔母がデモ活動へ参加するためにバーナードヴィルを訪れていたところ、クレアと共に空港でのバイオテロに遭遇する。
ロン・デイビス
声:マイケル・ソリッチ/広瀬正志
ハーバードヴィルへウィルファーマ社の研究所を誘致した、地元出身のアメリカ上院議員。56歳。
自己中心的な性格で、普段からシークレットサービスを引き連れて批判者を寄せ付けないようにしており、空港から脱出する際には自らが先に助かろうとしたほど。また、「繁栄は犠牲の上に成り立つ」という考えを持っており、ラクーンシティ消滅事件についても必要悪と見なしていた。前者はラーニーを危険に晒す要因となり、後にクレアから平手で頬を殴られた。
フレデリック・ダウニング
声:クリスピン・フリーマン/江原正士
ウィルファーマ社の主席研究員。立ち振る舞いはイギリス紳士風で、礼儀正しい。44歳。
元はアンブレラ社の研究員であり、ラクーンシティから脱出する際に持ち出したt-ウィルスからt-ワクチンを開発。バイオテロの被害者救済のため、そのt-ワクチンを搭載したトラックを引き連れて空港を訪れる。しかし、裏ではテロリストへt-ウィルス、t-ワクチン、G-ウィルスのデータを渡し、t-ウィルスの販売デモンストレーションとして空港でのバイオテロを発生させる。
カーティス・ミラー
声:ロジャー・クレイグ・スミス/小山力也
元NGO職員で、アンジェラの兄。35歳。
ラクーンシティ消滅事件で妻子を失ったが、フレデリックから事件の真相を聞き、空港でのバイオテロを実行する。終盤には自身にG-ウィルスを投与、G-カーティスと化してしまう。

登場クリーチャー[編集]

詳細は、リンク先の個別項目を参照。

ゾンビ
空港でのバイオテロに遭い、t-ウィルスに感染してしまった人々のなれの果て。
バーキンG
クレアの回想シーンにのみ登場。
G-カーティス
自らにG-ウィルスを注入したカーティスのなれの果て。本作のボスクリーチャー。
巨大化した体躯、右肩に出現した巨大な眼球、右手から伸びた巨大な爪など、『2』に登場したバーキンGとの共通点はあるが、全身の姿は異なっている。
変異した直後は、バーキンG同様、右肩が盛り上がり、そこに巨大な眼球と巨大な鋭い爪を持ち、左側や頭部は人間の面影が残る歪な体格となっていたが、後に足など、全体が更に肥大化、頭部もG-生物独自の頭部に置き換わり、左手も長く巨大化するなど、更に歪な体格へ進化する。
エンディング後、亡骸の一部はトライセルへ回収された。
タイラント
携帯電話ゲーム版にのみ登場。

スタッフ[編集]

ゲーム[編集]

本作を元にした携帯電話ゲームがカプコンより発売されている。対応機種はdocomoauのフィーチャーフォン、iOS。また、一部のシャープ製のAndroid端末には、3D(立体視)対応版がプリインストールされている。Windows Mobile版も開発されていたが、こちらは未発売に終わった。

ゾンビが登場する他、映画本編に登場しなかったタイラントも登場する。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

  • 鈴木史朗 - 『バイオハザードシリーズ』のファンとして知られるフリーランスアナウンサーGyao特集『バイオハザード ディジェネレーション 鈴木史朗レポート』では本作を視聴し、感想を述べている。

外部リンク[編集]