ラクーンシティ

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ラクーンシティRacoon City)とはテレビゲームバイオハザードシリーズ』に登場する架空都市である。

ラクーンシティ
愛称 : "ラクーン"
行政
アメリカ合衆国
ラクーンシティ
市長 マイケル・ウォーレン
地理
面積  
  市域 不明km2
  市街地 不明km2
人口
人口 (1998年現在)
  市域 約100,000人
架空の都市

目次

[編集] 概要

アメリカ中西部にある森林に囲まれた小さな都市で、元々は小さな田舎町だったが、アンブレラ社の工場が郊外に建設されたことを受け飛躍的に発展した企業城下町となる。

[編集] 地理

北部にはアークレイ山地と呼ばれる美しい山脈が連なり、観光地となっている。市は四方を山地に囲まれた山間部にあり、市外との交通手段はハイウェイ一本のみと交通の便はよいとはいえない。市内を流れるサーキュラー川がある。

そのために事件発生の際には外部との連携が遅れ、街の異変を察知した時には、既に絶望的な状態に陥っていたものと考えられる。

アークレイ山地
ラクーンシティにほど近い郊外にある山地。自然が豊富であり、登山者も多い。ここに於いてスペンサー卿が洋館およびアークレイ研究所を建造、ウイルス実験を行っていた。ラクーンフォレストやヴィクトリーが存在する。

[編集] 歴史

  • 1960年 - マイケル・ウォーレンが技術者としてラクーンシティを訪れ、街の電化を始める。
  • 1968年 - 路面電車が建設される。
  • 1969年 - カイト兄弟により地下鉄が開通。アンブレラ社が市郊外に工場を建設(詳しい年月日は不明)。これを契機として街が飛躍的に発展する。この年にはラクーン警察署「R.P.D.(Racoon Police Department)」が設置されている。
  • 1987年 - マイケル・ウォーレンが市長へ就任。
  • 1992年 - アンブレラ社の援助でラクーン市庁舎が改築される。同年にラクーン総合病院が設立。
  • 1996年 - ラクーン警察署内に新部署として特殊部門「S.T.A.R.S.(Special Tactics And Rescue Service)」が設立される。
  • 1998年 - アンブレラ事件発生。
    • 5月11日 - アンブレラ社アークレイ研究所にてバイオハザードが発生。市郊外やアークレイ山地で怪事件が相次ぐ。
    • 7月24日 - S.T.A.R.S.がアークレイ山中の洋館に投入され、アンブレラ社研究所は爆破される(洋館事件)。
    • 9月 - ラクーン市内でバイオハザードが発生し、ラクーンシティは壊滅状態に陥る(ラクーンシティ壊滅事件)。
    • 10月1日 - 米政府の議決した滅菌作戦によりラクーンシティは消滅する。

(なお、1998年に起きた一連の事件「アンブレラ事件」については後述)

[編集] 機関・施設

ここでは、ラクーンシティにある主な機関や施設に就いて説明する。『Biohazard archives Since 1960〜1998』に詳しい地図が掲載されているので、それも参照のこと。

[編集] 公共機関・施設

ラクーン市庁
行政の中心であり、街の心臓部である。アンブレラの援助で建造され、庭には現市長のマイケル・ウォーレンの像が立つ。シンボルは、市庁舎前道路に面した門にある12個の宝石があしらわれた大時計。
ラクーン警察 - R.P.D.(Racoon Police Department)
街の中央部に位置する市警察。署長は「ブライアン・アイアンズ(brian irons)」。美術館だった建物を市が買い取り警察署として改修した。そのため署内には美術館として使われていた頃の名残が見られる。設備は旧式で、至る所に老朽化が見られる。その一方で『バイオハザード アウトブレイク FILE2』(以下『OB2』)では神経ガス発生装置といった防犯設備が設けられており、ほかにも様々な仕掛けが施されている。ホールにある女神像は美術館時代からのシンボル。なお、内部にはトイレが一切存在しない
ラクーンシティ総合病院
街の北部に位置する市内唯一の総合病院。アンブレラの出資により設立された。最新の医療設備が設けられており、高度な医療行為にも対応した病院である。在籍する医師も優秀で、独自でウイルス抗体の研究を完成させる者もいた。4FからB4Fまであり、地下には下水道が繋がっている。1998年10月1日にニコライにより爆破。
セントミカエル時計塔
路面電車の沿線に位置し、ラクーン総合病院の隣にある大きな時計塔。街の名所として絵葉書にもなっている。塔内には礼拝堂のほかに寝室や食堂も併設され、修道士や修道女が住み込みで詰めており、教会としての役割もあったと思われる。ラクーンシティの祭典「セントミカエル祭」はこの時計塔で行われていた模様。
ラクーン市立公園
セントミカエル時計塔の裏手に位置する市営公園。園内は豊かな水に溢れており整備が行き届いている。しかし林道の奥には閉鎖された鉄門が存在し、立ち入り禁止となっている。園内には墓地も存在する。
ラクーンスタジアム
場所は不明だがアップタウンにあると思われるスタジアム。現在確認できるラクーンシティ唯一のスポーツ施設。9月24日(推定)の昼に観客の一人がゾンビとなりラクーンスタジアム内で暴徒化。これがラクーンシティ最初のバイオハザードとなった。
ラクーン動物園
ラクーンシティ唯一の動物園。マスコットは「ラクーン君」。ゾウのオスカーのパレードやライオンのショーなど、観客を飽きさせないイベントを行っていた。しかしオスカーは98年に引退している。この施設には、水棲生物を鑑賞できる湖畔エリアや植物を鑑賞できるジャングルドームも設けられている。裏では職員による原種ランの密売が問題となっていた。
ラクーン大学
ラクーンシティの唯一の大学で、数々の優秀な卒業生を輩出している。建物は戦前(第二次世界大戦か)に日本人建築家が設計した館であり、構内にはラクーンシティ出身の芸術家の作品等が飾られている。また構内の実験室では、同大学のグレッグ博士の手で密かにT-ウイルスや独自B.O.W.の研究が行われていた。地下には、下水施設や地下鉄の旧引込み線も存在する。U.S.S.隊員の破壊工作により一部が崩壊。
地下鉄
カイト兄弟の手で創設された地下鉄。施設当時は3区間しかない小規模なものだったが、アンブレラ社の援助で8区間まで拡大された。市民の足として欠かせなかったようである。『OB2』に登場する駅は、西側のトンネルが崩落し、通行不可になっている。また、東側トンネルにはギガバイトの巣があった。地下では配水管が破損し、漏水を起こしていた。
下水道・下水処理施設
ラクーンシティの地下に広がる巨大な公共設備であり、各地のモニター室でコンピューター制御されている。各研究施設へと繋がっていたことから、研究員が秘密裏に移動する為の経路として活用されていた。また、奥には市郊外の工場(地下研究施設入口)へと続く極秘のケーブルカーが存在する。アンブレラ事件の際には、ウイルスがアンブレラ製薬研究所から下水道に漏れ、それが上水道に伝わり一気に拡まったのが、被害拡大の最大の要因である。

[編集] 民間・商業施設

ケンド銃砲店
フラワー通りに面し、警察署の隣にある銃砲店。店主はロバート・ケンド。S.T.A.R.S.隊員達との親交が深く、カスタムハンドガンを納入したりもしている。
マックリーズ
『OB2』に名前のみ登場。強盗の被害にあった銃器店。ダウンタウンのクレメンス通りに位置。
アルカス洋服店(ARUKAS)
ケンド銃砲店と同じ通りにある洋服店。背景として登場する。スペルの「ARUKAS」を逆に読むと……。
アップルイン(Apple Inn)
観光客向けのホテル。一人1泊25ドルと良心的な価格が人気。そのためか旅行者や学生が多く利用する。様々な料理コースが堪能できるのも売り。
警備は万全であり、警備員は交代制で住み込み警備室を生活空間として利用している。中には趣味のモデルガンを持ち込み棚に飾るものもいたよう。
J'sBAR
ラクーンシティ中心街に店を構えるバー。3階建てのビル全てをこの店舗として使用している。店長がワイン通として有名で、世界各国のワインが堪能できる店として人気が高く、R.P.D.署員がこの店をよく利用していた。2階にはスタッフルーム、3階には大きな酒倉庫があり、保管されている酒は百数十種類に及ぶ。
BAR JACK
R.P.D.の職員がよく利用するバー。『3』にのみ登場し、ジルとブラットの再会の場となる。カウンターのレジには散弾銃が常備されている。
ラクーンプレス
市庁舎のすぐ近くに居を構える3階建てのローカル新聞社。町に突如起こった猟奇事件の取材に追われていた。「ニューズコメット」「メガスクープ」「デイリーラクーン」等の新聞や雑誌を出版している。また、『アウトブレイク』(以下『OB』)と『OB2』に登場するアリッサとカートはここの記者。
ラクーンウィーク
地方新聞社。所在地不明。主な出版物は「ラクーントゥデイ」「マネースコープ」「ワンダフルライフ」だと思われる。
ラクーンタイムズ
前2社と競合している新聞社。出版物は「ラクーンタイムズ」以外不明。
Grill13/CAFE13
3』に登場するレストラン。ジルとカルロスの出会いの場となる。ゲーム中では看板に「Grill13」と書かれているが、『バイオハザード アーカイブス』には「CAFE13」と表記されている。
映画館
Grill13の隣にある映画館。入口はゲートが閉まっていて入れないが、「THEATAR」のネオンが点灯したままになっていた。
M&M(?)
BAR JACKと同じ通りにあるブティック。『BH3』で一周目をクリアすることで、2周目で鍵が手に入り、一周目のランクに応じてコスチュームチェンジができる。なお、店の中の看板や手提げ袋には「H」と「M」のマークが付いているので「H&M」の可能性もある。
AMAGOMIHS
フラワー通りにある洋服店。スペルを逆から読むと『2』の制作スタッフの姓になる。
AMISET
路面電車の停車駅向かいにある店。上記とおなじく逆から読むとスタッフの名前になる。
光瑠
市庁舎そばの狭い路地にある日本料理店。
STAGLA
市役所裏手にあるガソリンスタンド。災害発生後に客が殺到したためか、車が大量に放置されている。機械油から引火し、爆発を起こして崩壊した。
L,E,BOOKS
警察署前にある本屋。入口は廃車で塞がれている。
BAGLE’S
駐車場裏手にある店。認識が困難だが、銃砲店のようである。
Shop house BLUE MOUNTAIN
倉庫そばの商店街にある店。バリケードで塞がれているため、何の店かは不明。

[編集] アンブレラ関連施設

製薬工場
30年ほど前に誘致した工場。主に市販薬を製造しており、町に多大な経済効果をもたらした。クリーン企業のイメージがある、アンブレラ社の表の顔のひとつ。
洋館 / 研究所
正式名称は「アークレイ研究所」。アークレイ山中にある謎めいた豪邸。アンブレラ社会長のスペンサー卿の私邸であり、表向きは社員保養施設として建造された。地下に大掛かりな研究施設を有し、ウイルスを利用した生物兵器研究を行っていた。ラクーンシティを襲った悲劇の始まりの場所。
工場 / 地下研究所
郊外の工場地帯地下に存在し、アンブレラ社が極秘裏に行っている生物兵器の研究施設。非常に高度な設備を持っており、有事に備えた自爆システムも存在する。地上部分は工場に偽装されており、地下施設内部へは工場の列車ターンテーブルを模した巨大エレベーターで降下。最深部には非常用の鉄道の引き込み線があり市外へ繋がっている。
廃工場 / 処理施設
ラクーン市営公園の奥側に存在し、公園側からは立ち入り禁止の門を越え、つり橋で渓流を渡らなければならない。この施設はアンブレラ社研究施設の一部であり、入り口をカモフラージュするために廃工場を模しているようである。この施設は、処理工場や焼却処理工場、廃棄物処理施設とも呼ばれる。その名の通り、地下研究所から出る有害物質の処理等を行っている。また、稀に民間人が迷い込むことがあり、その際は即時射殺されるが、投降した場合は逮捕してから研究所に搬送され、人体実験の素体にされる(素体確保の場合、研究所から手当てが給付される)。
営業所
アップタウンの端にあるアンブレラの営業事務所。ネメシス計画の一翼を担っていた。薬品倉庫を有している。
開発センター
生物兵器の研究施設のうちのひとつ。ハンター等の培養実験や、抗ウイルス試薬の開発などを行っていた。他の主な施設と違い、郊外ではなく市街地中心部の大通り近くにある。
ハイブ
映画『Resident evil』に登場した超巨大研究施設。映画版はパラレルワールドなので、ゲーム版で実際に存在したか否かは不明であり、その形状からゲーム版に於ける廃工場等とは別物であると考えられる(ただし、似通っている箇所がいくつか見られる)。施設内の一切の管理は人工知能を搭載したコンピューター「レッドクイーン」が行っている。施設には厳重な防御システムで警護されている(撮影にはスイス銀行内部の防御装置を一部借用)。この施設へのハッキングは余程の腕でないと不可能なため、コンピューターへのアクセスは「レッドクイーン」のホログラフ・イメージとの対話によってなされる。

[編集] アンブレラ事件について

アンブレラ事件とは1998年にラクーンシティで発生したバイオハザードと、それに関連する事件のことである。

[編集] 事件の序章(洋館事件)

1998年6月ごろに犬型モンスターの目撃情報が相次ぐようになると新聞が報じているが、5月頃には既に洋館、研究所、養成所等でバイオハザードが発生していた。職員や研究員には防護服の着用が命じられたようだが被害を抑えることが出来ず、結果的に職員等は全滅してしまった。
7月に入るとアークレイで遭難者が多発。さらに郊外の孤立した民家が10人ほどの徒党に襲われ一家全員が惨殺されると云う猟奇事件が発生。この「人食い事件」の捜査は行き詰まり、さらに第二第三の人食い事件が発生。この事件を受けアークレイ山地は封鎖され、猟奇事件に対処できる唯一の部隊として、S.T.A.R.S.の介入が決定される。
24日、アークレイ山中にある洋館に潜入したクリス・レッドフィールド等S.T.A.R.S.隊員は、洋館が既にゾンビやB.O.W.が徘徊する危険地帯となっていること、「T-ウイルス」という生物兵器とアンブレラ社の非人道的な実験など、恐ろしい事実を突き止めていく。
隊員のブラッド・ヴィッカーズの操るヘリにクリス達生存者が救助された直後、洋館は自爆装置によって爆発、消滅した。
この事件におけるブラッドを除く生存者は、クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタイン、バリー・バートン、レベッカ・チェンバースの4人である。
上記以外の隊員は全て殉職し、S.T.A.R.S.は事実上壊滅してしまった。
洋館事件でのバイオハザードの原因
事件の約6年前、アークレイ研究所での「T-ウイルス」の研究が無意味だと判断され、マーカス所長は殺害された。
その研究はウィリアム・バーキンの手に引継がれ彼の手腕に委ねられたものの、マーカス所長は自らが研究していたT-ウイルスによって巨大化したヒルとして復活。復讐のために洋館を汚染させた。
洋館事件後のS.T.A.R.S.隊員の動き
クリス等は洋館事件の報告を行うものの、アンブレラの息が掛かった署長は上がった報告を一挙に揉消し、一方でS.T.A.R.S.生存者による調査を妨害した。
「G-ウイルス」の情報を掴んだクリス等はさらに詳細な調査を行うためにヨーロッパへ発つことを決心。8月下旬にクリス達はラクーンシティを離れ、9月上旬には連絡が途絶えている。
なお、ジルは調査のためラクーンシティに引続き残留、その後のバイオハザードに巻き込まれることになる。
洋館事件の影響
洋館の炎上によって周辺の森に火災が発生。州兵や地元消防団の必死の消火活動にも拘らず、広範囲の森が焼失した。
洋館で「T-ウイルス」および「G-ウイルス」の研究をしていたウィリアム・バーキンとアネット・バーキンの夫妻は、S.T.A.R.S.介入の直前、アンブレラ製薬研究所へ研究資材と共に移動。研究拠点が移ったために下水道に汚染物質が流出する事になる。

[編集] ラクーンシティでのバイオハザード(ラクーンシティ壊滅事件)

バイオハザードの前
「T-ウイルス」の研究拠点がラクーンシティの地下にある研究所に移ってから下水道に汚染物質が流れ込むようになる。その影響により、8月中旬頃から街では奇怪な事件、化け物の目撃情報が相次いだ。アンブレラ社の息が掛かった警察署長は、これと云った対策を取ることなく、事態は悪化の一途を辿る。9月に入ると「人食い事件(警察文書内では暴動、略奪事件となっている)」が頻発するようになり、最終的に戒厳令が敷かれ非常事態となる。
バイオハザードの原因
9月の20日 - 23日(詳しい日時は不明)、アンブレラ社の企業警察U.S.S.が「G-ウイルス」奪取のため、ウィリアム・バーキンを強襲。ウィリアムを銃撃して重傷を負わせ、「G-ウイルス」と「T-ウイルス」のカプセルが入ったケースを強奪する。瀕死のウィリアムは自らに「G-ウイルス」を投与して怪物化し、下水道に侵入した特殊部隊員を壊滅させる。その際に開いたケースから出た「T-ウイルス」のカプセルを知能や理性を失ったウィリアムが壊した結果下水へ「T-ウイルス」が流出。これに感染したネズミが生活用水を媒介に「T-ウイルス」を街に蔓延させ、感染者を急増させることとなった。
バイオハザード発生
上記の事件により感染者が急増。そして24日(推定)の昼にラクーンスタジアム内でフットボールの試合中に観客の一人がゾンビ化、感染者を更に拡げ事態悪化を促進する結果となった。当時、ラクーン市のニュースでは「暴動」として報じられていた。このスタジアムの事件に対して警官50人が対処することとなった。
その夜、「暴徒」は本格的な増加を始め、R.P.D.はストリートの爆破や市民の避難などの対処を講じるも、狂乱したアイアンズ署長の行動によりR.P.D.内は大混乱、多大な犠牲者を出した。また、市民の脱出も同時に不可能となり、市は陸の孤島と化した。
同時刻、報告を受けた合衆国州軍が動員され、ラクーンシティ周囲を完全に隔離することが決定された。
なお、同市封鎖とウイルス汚染(放射能汚染とも)はバイオハザード発生期間中、外部に報道されていたことが『OB』で判る。

[編集] U.B.C.S.の投入・都市機関の壊滅

R.P.D.の壊滅
26日、ゾンビの大群がR.P.D.を襲撃し多数の被害者を出す。その際、通信機器が破壊され外部との連絡が取れなくなってしまう。その後もゾンビとの戦闘や狂乱した署長により、何人かの署員が殉職した。
27日、S.T.A.R.S.の後釜である選抜警官隊はゾンビの掃討作戦を展開するが、敢え無く選抜警官隊は全滅。そして29日に署内で生存していた3人の署員が死亡し、署内で抵抗を続けていた警官らは全滅した。
その他の機関
ラクーン総合病院
事件発生後、ラクーン総合病院の医師達は負傷者達や感染者を助けるために奮戦していた。市内に現れたB.O.W.を捕獲し、T-ウイルスへの対抗策を研究。ワクチンを作り出す準備段階まで到達したが、間に合わず医師や職員らは全滅してしまった。後にこのワクチンは、T-ウイルスに侵されたジルに使用された。
消防署
市内の各地で発生した火災の沈静化と住人の救助のために奮闘していたが、多数の殉職者を出した。職員の内2人はヘリにより民間人と共に脱出している。
交通機関
交通機関はその機能を完全に停止。道路では崩落箇所や事故が相次ぎ、暴動者を抑えるためのバリケード等で車がまともに走れる状況では無くなっていた。地下鉄や路面電車のほとんどは車両が大破するなどして不通となっていた。
U.B.C.S.の投入
アンブレラは26日ごろ、非正規の私設部隊U.B.C.S.を200名以上ラクーンシティに投入。「市街地の掃討、市民(アンブレラ関係者を優先)の救助及び市外への避難」が目的とされた。しかしU.B.C.S.も壊滅。生存者は数えるほどであった。また、U.B.C.S.の中には「監視員」と呼ばれる工作員が何人か含まれており、彼らは「U.B.C.S.の監視および戦闘データの回収」「実験体のデータ回収」「証拠物件の破壊」が主任務で、アンブレラ社がU.B.C.S.を投入したのは監視員の任務を達成するためである。
ラクーンシティ内部に投入された戦闘部隊はアンブレラ社のU.B.C.Sのみとされているが、実際には合衆国軍も投入されていたと思われる。これは明らかにU.B.C.Sとは異なる戦闘服を着用する遺体が市内各地で見られるからであり(『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のラクーン総合病院内でその遺体を確認可能)、投入された目的などはU.B.C.Sと同様に市民の救出と市街地の掃討であると思われる。
また、ラクーンシティには米軍特殊部隊も極秘裏に投入され(彼らの投入目的はG-ウイルスの奪取および研究者の保護である)、レールキャノン「パラケルススの魔剣」を対G生物用兵器として持ち込んだが、その動きを政界パイプを通じて事前に察知したアンブレラ社によってB.O.W.を送り込まれ、多数の死傷者が出た。しかし、隊員の決死の奮戦により、投入されたB.O.W.は撃破する。
B.O.W.の投入
アンブレラは市内の混乱に乗じ、U.B.C.S.投入と同時期に、実戦データ収集や妨害者抹殺のために、B.O.W.各種を町に放出した。

[編集] 政府による「滅菌作戦」

9月下旬、大統領連邦議会の議決によって滅菌策として「コードXX(ダブルエックス)」を発令。

10月1日早朝、「コードXX」が決行され、戦略ミサイルによるラクーンシティの核攻撃を実行。ラクーンシティは米国の地図上から消滅した。

この事実はテレビ(あるいはラジオ)で報道され、同時にアンブレラによる生物兵器製造や人体実験、ウイルス研究なども明るみになる。

[編集] 現在のラクーンシティ

現在、ラクーンシティ跡地は先のミサイル攻撃によってクレーターができ、荒廃している。その上放射能汚染が酷くラクーンシティ周囲一帯は立ち入り禁止となっており、街再建の目処は全く立っていない。アンブレラ社はその汚染状況を利用し何らかの実験を継続している模様。

[編集] その後のアンブレラ

「ラクーンシティ壊滅の原因はアンブレラによる物」であることを一般へと周知されぬよう偽造工作を繰り返す。その一方、なおも生物兵器の実験を続け、研究所の事故や敵対組織の襲撃でバイオハザードを発生させるに到り、第2、第3のラクーンシティを作っていくこととなる。

隆盛を誇ったアンブレラ社であったが、真実を知った事件生存者や反対組織の諸活動によって徐々に衰退、2003年、再起のため研究開発が行われていた「テイロス計画」がジルやクリス達に阻止されたことで計画は破綻、企業としては完全に瓦解。2004年までにアメリカ政府によって全面的な業務停止命令を受け、株価は大暴落。事実上崩壊した。

しかしながら、アンブレラ社の復活を目論む者が少なからず存在している。

[編集] 事件の生存者・犠牲者

生存者 バイオハザード発生後、ラクーンシティからの脱出が確認された人物を以下に記す。

  • レオン・S・ケネディ(R.P.D.署員だがゲーム中では未配属。緊急車両で脱出)
  • クレア・レッドフィールド(大学生。クリスの実妹。地下列車でレオンとともに脱出)
  • シェリー・バーキン(ウィリアム・バーキンの娘。レオン、クレアとともに脱出)
  • レベッカ・チェンバース(S.T.A.R.S.隊員。ただし『BH0』以降行方不明、『BH2』で資料に名前のみ確認できる)
  • ジル・バレンタイン(S.T.A.R.S.隊員。バリー操縦のヘリでカルロスと共に脱出)
  • クリス・レッドフィールド(クレアの実兄。ラクーンシティ壊滅事件時には既にヨーロッパにいたため関わっていない)
  • バリー・バートンと妻子(S.T.A.R.S.隊員。ジル、カルロスと共にヘリで脱出、妻子は既に脱出済み)
  • エイダ・ウォン(スパイ。『BH2』で死亡した様な描写がなされていていたが2004年(『BH4』)に生存が確実となった)
  • ニコライ・ジノビエフ(U.B.C.S.隊員/監視員。『BH3』での分岐によっては死亡するが、ラクーン事件後セルゲイとのやり取りの手紙が確認されている)
  • セルゲイ・ウラジミール(アンブレラ幹部。テイロス素体、U.M.F.-O13を回収し脱出)
  • カルロス・オリヴェイラ(U.B.C.S.隊員。ジルと共にヘリで脱出)
  • ハンク(U.S.S.隊員。『BH2』の「第四の生存者」での主人公。G-ウィルス奪取後にヘリで脱出)
  • ケビン・ライマン(R.P.D.署員。ヘリまたはトラックで脱出)
  • マーク・ウィルキンスおよびその妻子(警備会社社員。ヘリまたはトラックで脱出。妻子はエピローグにそれらしき人物が登場することから生存が伺える)
  • ジョージ・ハミルトン(外科医。ヘリまたはトラックで脱出)
  • ジム・チャップマン(地下鉄職員。ヘリまたはトラックで脱出)
  • デビット・キング(配管工。ヘリまたはトラックで脱出)
  • アリッサ・アッシュクロフト(新聞記者。ヘリまたはトラックで脱出)
  • ヨーコ・スズキ(自称大学生だが正体はアンブレラ研究員。ヘリまたはトラックで脱出)
  • シンディ・レノックス(ウェイトレス。ヘリまたはトラックで脱出)
  • ダニー(消防署員。ギルと民間人を乗せてヘリで脱出)
  • ギル(消防署員。上記と同じくダニーと脱出)
  • リンダ(アンブレラ研究員。ヘリまたはトラックで脱出)
  • ロドリゲス(U.S.S.第二分隊長。大尉。大型輸送ヘリで脱出)
  • マイケル・ウォーレン(ラクーン市長。事件発生直後真っ先に街から退避。その後ラクーンシティを封鎖していた州軍に保護された)
  • ほか、相当数の市民が脱出している。

犠牲者 アンブレラ事件にてラクーンシティで死亡した人物を以下に記す。

ここでは氏名が判明しており、なおかつ死亡が確実とされた人物のみ記載する。また、名前のみ登場した人物に関しては記載しないものとする

※()内は補足説明。

  • アーサー (R.P.D.署員。J'sBAR前の通りで避難誘導のアナウンスをする。プレイヤーがたどり着いたときにはいなくなっていたので死亡したと思われる)
  • ロバート・ケンド(ケンド銃砲店店主。後にゾンビに襲われ死亡)
  • マービン・ブラナー(R.P.D.署員。ゾンビ化。『OB2』にて発症経緯が描写されている)
  • ベン・ベルトリッチ(新聞記者。G幼体に寄生される、もしくはG生物に爪で引き裂かれる)
  • ブライアン・アイアンズ(R.P.D.署長。G幼体に寄生される、もしくはG生物に真っ二つにされる)
  • アネット・バーキン(アンブレラ社研究員。死因はシナリオによって異なる)
  • ウィリアム・バーキン(アンブレラ社研究員。G生物になる)
  • ブラッド・ヴィッカーズ(S.T.A.R.S.隊員。ネメシスにより殺害後ゾンビ化)
  • エンリコ・マリーニ(S.T.A.R.S.ブラボーチーム隊長。ウェスカーにより射殺)
  • ジョセフ・フロスト(S.T.A.R.S.隊員。ケルベロスに襲われ死亡)
  • ケネス・J・サリバン(S.T.A.R.S.隊員。ゾンビに襲われ死亡)
  • フォレスト・スパイヤー(S.T.A.R.S.隊員。クロウに襲われ死亡)
  • リチャード・エイケン(S.T.A.R.S.隊員。ヨーンの毒により衰弱死)
  • エドワード・デューイ(S.T.A.R.S.隊員。ゾンビ化)
  • ダリオ・ロッソ(BH3の冒頭に登場した中年男性。コンテナに立て籠もるも恐怖により逃げ出した所をゾンビに襲われ死亡)
  • ミハイル・ヴィクトール(U.B.C.S.のA分隊軍曹。ジルたちを逃がすため路面電車もろとも自爆)
  • タイレル・パトリック(U.B.C.S.隊員。爆死)
  • マーフィー・シーカー(U.B.C.S.隊員。ゾンビ化直前にニコライかカルロスによって射殺)
  • ボブ(警備員、マークの同僚。ゾンビ化の前に自殺またはゾンビ化)
  • ウィル(J'sBAR店員。勤務中にゾンビを客と勘違いした際、襲われ死亡後ゾンビ化)
  • レイモンド(R.P.D.署員。市民を庇いシザーテイルまたはゾンビに襲われ死亡)
  • エリック(R.P.D.署員。爆破作業中、ゾンビに襲われ死亡)
  • エリオット(R.P.D.署員。エリックの援護中、ゾンビに襲われ死亡)
  • モニカ(アンブレラ社研究員。G幼体を持ち出そうとするも胚を植えつけられた後に体を食い破られ絶命)
  • ハルシュ(ラクーン総合病院医師。リーチマンに襲われリーチマン化)
  • レン(消防署員。ホテルアップル・イン内ボイラー室の爆発に巻き込まれ死亡)
  • チャーリー(上記と同じく爆発に巻き込まれ死亡)
  • グレッグ(元アンブレラ研究員。U.B.C.S.工作員により射殺)
  • ピーター・ジェンキンス(ラクーン大学教諭。死因不明。難易度によりゾンビ化)
  • ルーク(U.S.S.隊員。タナトスにより殺害)
  • トニー(R.P.D.所属の警察犬調教師。ゾンビ犬に襲われ死亡)
  • フレッド(R.P.D.署員。クロウに襲われ死亡)
  • アンディ(R.P.D.署員。ゾンビ化)
  • ジャン(R.P.D.署員。駅構内で衰弱死)
  • カーター(アンブレラ社研究員。暴走したタイラントに襲われ死亡)
  • ケビン・ドゥーリー(R.P.D.署員。ヘリのパイロット。ケルベロスに襲撃され死亡)
  • ニコラス(市民。ゾンビ化)
  • ドン(市民。ゾンビ化)
  • 上記以外にも事件の犠牲者は十万人に達するとされている。

[編集] その他・豆知識

ビッグE
ビッグEとは、ラクーンシティをホームタウンとしたアメリカンロックバンド。ラクーンでの人気は絶大で知らない者はいないらしい。事件当時、一路ラクーンシティへと向かう最中だったため事件に遭遇せず、全員生存している。
ラクーンシャークス
ラクーンシティの有名フットボールチーム。9月24日(推定)にラクーンスタジアムにて試合が行われ、市外からも多数の観戦客が到来し、事件の被害を拡大させることとなった。メンバーの安否は不明。
ラクーンシティとハーブ
アークレイ地方に自生する固有種のハーブ。ラクーンシティの住民にとっては生活の一部である。『OB』に登場する市民達がハーブ調合法を理解していることから、ラクーンシティの住民はハーブを道具無しで調合出来るのは当たり前なのだろう。それゆえか、ビリー・コーエンはラクーン市出身でないためハーブの調合が全く出来ない。
ハーブ栽培を趣味とする市民もおり、教本まで出版されている。さらにハーブを使った料理「ハーブパイ」も考案された。ラクーン消滅後もこのハーブを改良した物が、他の土地で栽培されているのを確認できる。
Cool Soda
ゲーム本編には直接関係ないが、警察署内や市内の各所で広告が確認できる清涼飲料水。青を基調としたパッケージは「コカ・コーラ」に酷似している。

[編集] ラクーン壊滅事件に類似した事件

ラクーン壊滅事件の影響で、世界各地でバイオハザードやバイオテロの危険が高まり、実際にそういった被害が以下の地域で発生している。

シーナ島
GS』に登場。ラクーンの次にバイオハザードが発生した。ヨーロッパに存在する孤島で、島丸ごとアンブレラ社が所有していた。バイオハザードの発生原因は、島の研究所の司令官ビンセント・ゴールドマンが内部告発を恐れて、T-ウィルスを使用して島全体の口封じを図ったため。生存者はアーク・トンプソン、ロット・クライン、リリィ・クラインの3名。
スペンサーレイン号
GS4』に登場したアンブレラ社の豪華客船2002年9月に各国のVIPを乗せ、太平洋上を航行中だったが、数日前にアンブレラ開発研究所パリ支部からT-ウィルスを奪取したモーフィアス率いるテロリストが同船をシージャックし、T-ウィルスを散布した。同船はしばらくオートパイロットで航行した後氷山に衝突し、爆発炎上して沈没した。生存者はブルース・マッギャヴァン、フォン・リン、ウイルスを自ら投与し、怪物化したモーフィアス・デュバルの3名だが、モーフィアスは同船脱出後に海底研究所のミサイルサイロにて死亡。
スターライト号
BG』に登場した客船。乗客を乗せた同船が航行中に新型B.O.W.が船内に侵入し、船内にウイルスが蔓延した。生存者はレオン・S・ケネディ、バリー・バートン、ルシアの3名。
ロックフォート島
CV』に登場。所在地は南米付近の太平洋[1]。シーナ島同様アンブレラ社が所有している島。捕虜収容所や研究施設が存在していた。この島で研究されていたウイルス「T-veronica」を入手するため、アルバート・ウェスカーが部隊を率いて島を攻撃。それによりウイルスが漏えいし、バイオハザードとなった。生存者はクレア・レッドフィールド、スティーブ・バーンサイド、アルフレッド・アシュフォード、D.I.Jの4名だが、スティーブとアルフレッドは脱出後に南極基地で死亡した。
スペイン奥地[2]
BH4』の舞台となったスペインの奥地(ゲーム中では"ヨーロッパの片田舎"となっている)。正確な地名については不明だが、現地ではペセタが通貨として使用され、言語はスペイン語が使用されている。2004年に、この場所で活動している「ロス・イルミナドス教」という宗教の教祖オズムンド・サドラーが、かつて封印された寄生虫「プラーガ」を利用し、世界征服を計画していた。関係者のうちレオン・S・ケネディ、アシュリー・グラハム、エイダ・ウォンが生還している。
ハーバードヴィル
DG』に登場。ラクーンと同じくアメリカ中西部に存在する工業都市。アンブレラ社倒産後に力をつけた製薬企業ウィルファーマ社の研究所が存在する。地元住民には、ラクーンの二の舞を恐れデモ活動を行う者もいた。2005年にウィルファーマ社主任研究員フレデリック・ダウニングが、T-ウィルスとワクチンをグランデ将軍に売るためのデモンストレーションとしてバイオテロを発生させた。都市全体を巻き込んだ災害にはならず、空港と研究所だけで被害は抑えられた。生存者はレオン・S・ケネディ、クレア・レッドフィールド、アンジェラ・ミラー、ロン・デイビス、ラーニー・チャウラー、ロンの秘書、空港職員1名。フレデリック・ダウニングは後にアンジェラにより逮捕された。
キジュジュ自治区
BH5』に登場。アフリカ西部の某国に存在している。2008年に発生し、当初バイオテロなどは想定されていなかったが、BSAAが現地に到着してから、バイオテロが発覚した。生存者はクリス・レッドフィールド、シェバ・アローマ、ジョッシュ・ストーン、ジル・バレンタインの4名。アルバート・ウェスカーについては生死不明。

[編集] 脚注

  1. ^ 『ダークサイドクロニクルズ』のPVより
  2. ^ 『BH4』の「The another order」でウェスカーが操作していたモニターでズームする際にスペインが捕捉されている。

[編集] 参考文献