ザ・キング・オブ・ファイターズ

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ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
発売元 SNK(1994 - 2000)→
SNKプレイモア(2001 - 2016)→
SNK[1](Present)
1作目 THE KING OF FIGHTERS '94
1994年8月25日
最新作 THE KING OF FIGHTERS XV
2022年2月17日
公式サイト THE KING OF FIGHTERS OFFICIAL WEB SITE
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ザ・キング・オブ・ファイターズ』(THE KING OF FIGHTERS)は、1994年SNK(旧社)がゲーム機ネオジオ」で発売した対戦型格闘ゲームのシリーズ名、またその劇中で開催されている世界規模の格闘大会の名称。元々は同社の対戦格闘ゲーム作品『餓狼伝説』シリーズおよび『龍虎の拳2』の舞台である格闘大会。

公式な略称は、頭文字を取った『KOF』(ケーオーエフ)。SNK(新社、旧社名:SNKプレイモア)はこの略称も商標登録している。

なお、台湾では『格鬥天王』、香港中国大陸では『拳皇』と訳される。

概要

このシリーズ作品では、基本的にプレイヤーは3人一組(作品によっては4人1組)のチームを選択し、他のチームと勝ち抜き戦を行うというシステムである。

同時代にリリースされていたSNK最大のヒットタイトルでもあった対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』と『龍虎の拳』、および1980年代のアーケードアクションゲームである『シリーズ』や『サイコソルジャー』など、SNKの看板ゲームタイトルのキャラクターたちが作品の垣根を越えて一つの格闘大会に出場して覇を争う「ドリームマッチバトル」という設定をコンセプトに製作された。『餓狼伝説』シリーズで使われていた避け攻撃に加え、相手を遠くに吹っ飛ばす”ふっとばし攻撃”、相手の攻撃を完全にかわす”攻撃避け”、などの要素が追加された。キャラクターは『餓狼伝説』や『龍虎の拳』をふくめて描き起こしで調節がされている[2]。だが、同じくSNKのヒット作である対戦型剣劇ゲーム『サムライスピリッツ』のキャラクターは「当時、KOFのゲームエンジンの基礎の部分に、武器やママハハといったキャラクターとは別のスプライトを被せる仕組みが組み込まれていなかった」という理由で本シリーズには参戦していなかったが[注 1][1]、『THE KING OF FIGHTERS XIV』より同作のナコルルが正式参戦した。

また一方で、客演キャラクター以外にも、本シリーズ『KOF』の物語を動かす主要人物として生み出された、三種の神器の一族、オロチ一族、秘密結社ネスツなど『KOF』オリジナルキャラクターが高い人気を博し、SNKのキャラクター人気を牽引した。新作の都度、チームの構成を変えるなど、時にはかつてのライバルや宿敵ともチームを組んで戦うということが大きな魅力となっている。新キャラクターは増え続け、これまで登場したキャラクターは100人以上にも及ぶ。3vs3という対戦格闘ゲームのチームバトルの基礎を築いた作品でもあり、1990年代にはアーケード黄金期の中でも絶大な人気を誇り、現在も新作がリリースされ続けているビッグタイトルである。

1994年(平成6年)から毎年新作がリリースされているが、2001年(平成13年)はSNK(旧社)の倒産にともないサン・アミューズメントが、2002年(平成14年)以降はプレイモア→SNKプレイモア→SNK(新社)が販売している。SNKプレイモアは2016年(平成28年)に数年ぶりの新作となる『XIV』リリース発表に合わせ、社名を「SNK」に戻した[3]

ゲームは主に男性の対戦格闘ゲーマーに支持されているが、登場キャラクターは女性人気が高い。シリーズを通しての主要人物である、草薙京とそのライバルの八神庵は特に女性人気が高く、両者の関連グッズの購入者はほとんど女性である[4]

中国韓国などのアジア圏における人気が特に高く、日本と同様のファン層を有している他、ゲームセンターでの対戦が日本より活況であり、日本における対戦大会で中国や韓国のプレイヤーが活躍することも少なくない。

複数のゲーム作品のキャラクターが同一世界に共存するクロスオーバー作品として始まったゲーム作品であるため、原典となるゲーム作品群とは辿った歴史の異なるパラレルワールドとしての物語を展開している。例として挙げると、原典となるゲーム作品では『龍虎の拳』は『餓狼伝説』の10年以上前が作品の舞台だが、本作では両作品のキャラクターが同時代の人物として大会に参加している。

作品が新作へと進むごとに劇中でも時間は経過しているものの、一部の主要人物が物語の進展に応じて要所要所で若干成長することはあるが、基本的には登場人物の年齢は設定されておらず歳を取らない。製作者いわく「『サザエさん』のような感じと思っていただいて構わない」とのこと[5]

格闘大会としてのKOF

ゲーム中の設定では、『餓狼伝説』の登場人物、ギース・ハワードがサウスタウンにて開催していたストリートファイトにいつしかスポンサーがつくようになり、全世界にTV中継されるような大規模な格闘大会に発展していったものである。

元々がストリートファイトであったための伝統から、試合はリングの上で行うようなことはほとんどなく、試合開始の合図とKOを宣言するレフェリーこそいるが基本的には野外などで行われている。ただし本シリーズにおける格闘大会「KOF」は、原典となる『餓狼伝説』や『龍虎の拳2』での同大会とは一部の設定が異なる。

全世界が注目する格闘大会であるため、優勝チームには莫大な賞金と格闘家として最大級の栄誉が与えられる。しかし「平穏無事に終了したことは一度も無い」と言われるほど毎回決勝近くではトラブルが起こっている。これは大会主催者がルガール・バーンシュタインのような裏社会の権力者やオロチ一族のような存在だったり、ネスツといった秘密結社など後ろ暗い者たちが大会を利用したりするためである。そのため決勝近くもしくは決勝後は、大会主催者個人の空母や宇宙ステーションの秘密基地といった場所で、もはや格闘大会などではない殺し合いのような闘いが行われているが、世間には噂程度にしか伝わっていない。『餓狼伝説』シリーズでも大会主催者であるギースやクラウザーがテリーに敗北後、死亡するという問題が起こっており、『KOF』シリーズと違いこれは世間に知れ渡っている。対して『龍虎の拳2』では当時26歳の若いギースが第1回KOFを開催し、第1回KOF優勝者のリョウと殺し合いをするが、敗北した後は逃亡だけで済ませており、さらに莫大な賞金と格闘家として最大級の栄誉はリョウにしっかり与えたようで、大したトラブルとしては認知されなかったようである。 『XⅢ』までの『KOF』シリーズでの決勝近くもしくは決勝戦後のトラブルは噂程度しか伝わってなかったが、『XIV』ではそのトラブルが一部始終TVアナウンサーAMBCのクレメンス・ベラミーとTVカメラマンにより全て放送され、初めてKOFでのトラブルが世間に公表される事になった。更に毎回そのトラブルで『KOF』シリーズでは莫大な賞金と格闘家として最大級の栄誉が無かった事にされていたが、『XIV』のKOF大会主催者アントノフがKOF史上初の格闘ゲームでも稀に見る全く裏が無い主催者だった為に『KOF』シリーズ初の莫大な賞金と格闘家として最大級の栄誉を与えた上にチャンピオンベルトも与えられた。

出場する選手の中でも、大会の開催者が選んだ実力のある格闘家(『餓狼伝説』チームや『龍虎の拳』チームなど)には招待状が届き、シードとして各地域の決勝トーナメントからの参加となり、小説版によればそれ以外の参加チームに対しては予選が行われる。

もっとも、大会主催者が悪意ある目的で特定の人間を参加させるために招待状を届けたり、自らの配下の人間を無条件に決勝トーナメントに進ませるために招待状を利用することもある。

なお、招待状はチームでなく個人に届く(そもそも後述の通り、個人戦が存在する大会もある)ものであり、招待状を持つ格闘家はチームメイトを独自に指名して参加することが可能。指名されるチームメイトの招待状所持は特に問われないようである。これは一緒に住んでいる『龍虎の拳』のサカザキ一家には個人宛にそれぞれ招待状が届いていることや、女性格闘家チームや餓狼伝説チームのようにいつも組んでいたチームメイトが都合によって参加できないため、偶然出くわしたり通りかかった知り合いの格闘家に声をかけて出場したことが公式ストーリー中で書かれている。招待状を貰ったが欠場する場合や、参加チームを決めた場合の申込みなどはKOF運営委員に連絡を入れることになっている。

加えて、オロチチームが他人から奪い取った招待状で参戦していることや、ルイーゼ・マイリンクが他者から譲り受けた招待状で参戦していることから、招待状の本来の持ち主も特に考慮されない模様。『KOF MI2』においては、公式サイドストーリー「夜のガスパール」にて「世界最強を決めるというふれ込みである以上、乱入者にも機会を与えるのがこの大会の伝統」と語られている。

細かな大会のルールなどは判明していないが、刃物や銃火器の使用は反則であることが小説版などで解っている。ただし鞭や棍棒といった鈍器、超能力(手から炎や氷を出して攻撃したり、サイコパワーの使用や手刀を突き刺して体力を吸い取ったりする)は認められている。しかしイヤリングに爆弾を仕込んだり(レオナ)、炎が出るように細工してある棍棒(ビリー・カーン)、巨大な鉄球(チャン・コーハン)、鋭いツメのついた手甲(チョイ・ボンゲ)、クナイなどの暗器(まりん)、匕首山崎竜二。小説版では使った瞬間に反則負けになった)、サーベルのような剣(フォクシー)、デザートイーグル(ウィップ。小説版では威嚇の空砲と言っている)を使用する者、さらには銃火器を全身に仕込んだサイボーグ(マキシマ)といった人物が参加している。

『KOF』シリーズでは基本的にチーム戦だが、『餓狼伝説』シリーズや『龍虎の拳2』では個人戦である。ただし『KOF』シリーズにも個人戦を行える場合が存在し、そのような作品によってはチーム戦と個人戦の両方が行われているという設定になっている。


あらすじ

'98』『2002』『XII』はストーリー設定なしのため除外する。『KOF MAXIMUM IMPACT』は別項を参照。

プロローグ

'94』が該当。

THE KING OF FIGHTERS '94
KOFの序章、世界中の名立たる格闘家たちに、「R」と名乗る者から世界規模の格闘大会「キング・オブ・ファイターズ」の招待状が届いた。
3人1組のチームを組んで参戦するというルールの下、様々な分野で名を轟かせた各国代表のスーパースターたちが大会に参加する。
大会優勝者を載せたヘリは海上の巨大船に到着、そこで待っていたのは大会の主催者でブラックマーケットを牛耳る闇の武器商人ルガール・バーンシュタインであった。
実力でねじ伏せ倒した名立たる格闘家たちを銅像に塗りこみコレクションして飾っていた彼は、KOFを勝ち上がってきた優勝者たちをもコレクションに加えようと戦いを強要するが、優勝者チームに敗れたルガールは船ごと自爆。野望は潰えたのであった。

オロチ編

'95』『'96』『'97』が該当。主人公は草薙京

THE KING OF FIGHTERS '95
昨年の大会から1年、再び世界中の強豪たちの下に「キング・オブ・ファイターズ」の招待状が届いた。差出人の欄には、またもや「R」の1文字だけ。
今回の大会参加者の中には、草薙京の宿敵である八神庵が、ビリー・カーン如月影二と共にチームを組み、前回の「アメリカンスポーツチーム」を破って新たな本戦出場を果たしていた。
大会の主催者は、前大会で死んだはずのルガールであった。
前大会の復讐を遂げるために、地球意思「オロチ」の力を取り込みオメガ・ルガールにパワーアップして優勝者に襲いかかる。
だが、その力をもってしても追い詰められたルガールは、更なるオロチの力を解放を試みるも、制御できずに取り込まれ消滅していった。
THE KING OF FIGHTERS '96
本大会は、以前2回のような謎めいた大会ではなく、巨大企業数社のスポンサードによる全世界的スケールのメジャー大会として開催された。
世界各地で予選が開催され、前2回のKOF常連チームが本戦に顔を並べる中、それぞれが争い世界の覇権を握ろうとしていたギース・ハワードヴォルフガング・クラウザーMr.ビッグの3人がチームを組んでエントリーしていた。
他にも、ルガールの秘書を務めていた2人の女性マチュアバイスとチームを組み、再び出場する庵の姿もあった。
この大会は地球意思「オロチ」に対抗しうる力として、「三種の神器」と呼ばれる能力を守るために存在してきた三つの一族(草薙家、八神家、神楽家)のうちの一つ「神楽家」の末裔・神楽ちづるが開催したものであった。
その目的はオロチの復活を目論む「オロチ四天王」と戦えるだけの実力を備える戦士を探し出すためであった。
京たちの実力を自ら戦って確かめるちづるであったが、そこに「三種の神器」の末裔を滅ぼそうとするオロチ四天王の一角・ゲーニッツが突如乱入した。
THE KING OF FIGHTERS '97
決勝戦直後にゲーニッツの乱入というハプニングをもって幕を閉じていった前回大会。この概要は何者かによるテロ活動とのみ発表され、その詳細は世間に公表されることはなかった。
しかし、このようなきな臭い事件があったにもかかわらず、前回大会は興業的には大成功を収めた。それに興味を示した巨大企業数社がスポンサーの名乗りを挙げ「KOF」の再開催を熱望。世界各地でも、同じような現象が起こり「KOF'97」大会は開催の運びとなる。
引き続きすさまじい盛り上がりを見せた今大会の裏で、大会参加者である「ニューフェイスチーム」(七枷社シェルミークリス)の3人が、オロチの復活を実行に移そうと暗躍した。
彼らこそゲーニッツと同じオロチ四天王の残り3人であった。
大会の終盤、彼ら3人は本性を現し、ゲーニッツが遺した暗示でオロチの血を持つ八神庵とレオナ・ハイデルンを暴走させ、大会は混乱する。
何とか庵とレオナを制し、四天王の3人も撃退する京たちであったが、四天王の1人・クリスの肉体を依り代に利用することでオロチが復活を果たしてしまう。
京は、正気を取り戻した庵、ちづると3人で協力し、死闘の末に何とかオロチを封印することに成功する。
その後、京は庵と決着を付けるため、一対一の決闘を繰り広げる…。

ネスツ編

'99』『2000』『2001』が該当。主人公はK'(ケイ・ダッシュ)

THE KING OF FIGHTERS '99
オロチが封印されてから2年の時が過ぎ、世界各地の格闘家たちへ再び届けられる招待状。
だが今回は、以前のような世界規模の盛り上がりを見せる気配が一向になく前大会とは様子が違っていた。
不審に思う格闘家たちだったが、対戦形式にも「ストライカーマッチ」という新しいルール規定が盛り込まれていた。
不穏な気配の中、二階堂紅丸は招待選手で結成されたスペシャルチームの一員として大会に招かれる。
あらかじめ記されたチームメイトは K'マキシマという聞きなれない名であった。
大会が進む中で明かされたのは、本大会が秘密組織「ネスツ」によるもので、KOFで人類最高レベルの戦闘データを収集し、そのデータを世界各地の要所に配置された京のクローン戦士軍団に転送し「最強の兵器」として利用して、世界中の要所を制圧しネスツが新世界を築くという、世界同時テロ計画を計画していた。
その計画を始動するための最後の仕上げとして、世界中のクローン京を一斉稼動させるための「トリガーデータ」、すなわち「人を殺す」という概念を覚えさせるデータを完成させて転送するため、この計画を推し進めるネスツの幹部・クリザリッドがK'たちに襲いかかる。
だが、京の能力を移植した改造人間にすると同時に記憶を奪ったネスツに不満を持っていたK'らや、オロチ戦で消耗していた隙を狙って拉致され勝手にクローンを造られた借りを返そうとネスツから脱走していた京などにより、クリザリッドの計画は阻止された。のちにクリザリッドは、彼の上司に用済みとして始末されていった。
THE KING OF FIGHTERS 2000
前回大会で秘密結社「ネスツ」の存在が明るみに出るも、それ以来ネスツはこれといった活動を起こすことなくその情報は途絶えてしまう。
その一方、ネスツとは別に、世界各地ではテロ活動が頻発していた。
ハイデルン指揮下の特殊部隊はそれが、元ネスツであるK'とマキシマの2人によるものであるということを掴んでいた。
2人を捜索するハイデルンだったが、それと同時期に「KOF」開催の知らせが世界の実力者たちに届く。世界各地でトーナメントが開始される中、K'とマキシマが再び招待チームとして参加していた。
ネスツを追う特殊機関の司令官であるリングに成り済ました、ネスツの上級幹部の1人・ゼロが野望を遂行するために開いたのが本大会である。
さらにゼロは、前大会でクリザリッドを用済みと始末した張本人でもあった。
テロ行為としてメディアでは報じられたK'とマキシマの行動は、ネスツおよびゼロの不穏な動向を調査してのものであったのである。
ゼロは対ネスツ用の衛星兵器「ゼロ・キャノン」を奪い、ネスツをも出し抜き自ら新世界の頂点に君臨せんと企んでいた。衛星兵器発射のために最高峰の格闘家の力をゼロ・キャノンに転送させようと試みるが、大会優勝者らに敗れる。
結局ネスツから送り込まれた「アンチK'アーツ」のクーラ・ダイアモンドたちにゼロの野望は打ち砕かれ、自らゼロ・キャノンに撃たれる形で粛清された。
THE KING OF FIGHTERS 2001
前回大会、ゼロが起こしたクーデターにより1つの街が消失した。しかし、それは人工衛星の落下事故として報じられ、真相は世間には伝えられていなかった。
常々何らかのアクシデントがついて回る「KOF」に中止の声は少なからずあったが、皮肉にも、いわくつきながらもこの人類最高峰の格闘大会は、97年の大会と同等かそれ以上に過熱していった。
大会には、K'やクーラをライバル視する草薙京の9999体目のクローンK9999(ケイ・フォーナイン)などのネスツの改造人間らで構成された「ネスツチーム」も堂々と参戦していた。
大会が進む中、K'たちの前に前大会で死んだはずのゼロが現れた。しかしネスツを裏切り死亡した前大会のゼロはクローンに過ぎず、オリジナルである彼はネスツに忠実な戦士であった。
そしてこのゼロは、ペットである黒獅子のグルガン、元「飛賊」の長である龍(ロン)、そしてクローンのゼロに始末されかけた所を救出したクリザリッドをストライカーとして従えていた。
ゼロはクローンを遥か凌ぐ実力を持っていたが、何とか勝利したK'たちの前に、ネスツの頂点に君臨する存在・イグニスが現れる。
ネスツはいつからか彼の個人的な願望を満たすためだけの組織となり果ててしまっており、彼の父親である組織のリーダーも彼により抹殺されていた。
イグニスの目的は、地球意思のオロチすら倒した京と庵、およびその因子を移植したネスツの改造人間の傑作であるK'とクーラ、KOFで勝ち上がった格闘家たち、それら地球最高峰の実力者たちを自身の圧倒的な力でまとめて一掃することで、自身を「神」を超える存在と証明するという個人的かつ身勝手なものであった。
イグニスから全力で戦えるようにと記憶を返されたK'は、他者の人生を弄ぶイグニスに怒り最終決戦を挑む。

アッシュ編

2003』『XI』『XIII』が該当。主人公はアッシュ・クリムゾン

THE KING OF FIGHTERS 2003
ネスツが壊滅してから2年の時が過ぎ、またもや世界各地の格闘家たちへ再び届けられる招待状。
本大会の主催者はやはり謎の存在であり、その不透明さからさまざまな場所でさまざまな憶測が乱れ飛ぶ。しかしそれにもかかわらず、続々と参加を表明する歴戦の格闘家たちであった。
知名度の高い参加者が多数いることを確かめると、それまで慎重だった各メディアも、一斉に「KOF」を取り上げはじめた。
今大会から「ストライカーシステム」に代わって新ルール「マルチシフト」が採用され、それは社会現象にまで発展し、世界中の話題を独占してゆく。
新ルール以外でも、デュオロンシェン・ウー、そして謎の男アッシュ・クリムゾン。今まで表舞台で名の挙がることのなかった実力者が次第に知られるようになっていき、新たなる盛り上がりを見せ始めていた。
やがて大会が終盤に差し掛かる中、謎の主催者の正体がオロチを巡る事件の後に消息が掴めなくなっていたちづるであった事実が判明。しかし、彼女は八咫の力を狙った謎の組織「遥けし彼の地より出る者」によって洗脳され、操られていただけに過ぎず、組織の1人で石化する異形の能力を操る無界との戦いの後、オロチの封印を解除する事に成功した「遥けし彼の地より出る者」はその場を去っていく。
しかしその直後、突如姿を現したアッシュは、消耗していたちづるの身体から「三種の神器」の一角である「八咫の鏡」の力を奪い取り、相次いで不可解な混乱が巻き起こる中、大会はちづるの力を奪ったアッシュが姿を消すのと同時に幕を降ろす事になった。
THE KING OF FIGHTERS XI
「遥けし彼の地より出る者」により洗脳されて表向きの大会主催者を務めていた神楽ちづるの負傷という混乱を以って幕を下ろした前大会から、1年以上の時を隔て、新たな「KOF」の開催が宣言された。如月影二や藤堂香澄の復帰に加え、新参加者では、オズワルド、B.ジェニー、ダック・キング、桃子、エリザベート・ブラントルシュが名を連ねた。華やかな格闘大会というKOFの表向きの顔とは別に、裏側では数々の思惑が交錯する。
「遥けし彼の地より出る者」と名乗る謎の組織の動向、封印を解かれたオロチの力の行末、そしてアッシュの真の目的。「三種の神器」の一角を欠いた京と庵は、それらの気配を感じ取り、戦いに身を投じる事になる。
やがて大会が終盤に差し掛かった時、決勝会場を「遥けし彼の地より出る者」の一人である紫苑が襲撃。彼はオロチを完全に覚醒させる為に決勝戦にまで勝ち上がったチームに戦いを挑むも、結局オロチは覚醒しないままとなり、そこへ今大会の主催者である紫苑と同じ「遥けし彼の地より出る者」の一人禍忌が現れて失敗した紫苑を粛正。異形の姿に変身して紫苑を破った者達に襲い掛かるも、敗北してしまう事態となる。余裕な態度を見せながらも焦りを覚えた禍忌は異空間へと逃亡を図るのだが、オロチの覚醒に気付いて油断していた隙を突かれる形で、自らに復讐しようとした紫苑が投擲したと思われる槍が禍忌の心臓を貫き、紫色の血飛沫を上げながら禍忌は絶命した。
その後、禍忌の遺体はハイデルンの部隊に回収されるのだが、禍忌の肉体からデータを取られる事を恐れた「遥けし彼の地より出る者」の一員であるシュルームリメロの二人がハイデルンの部隊の艦隊を襲撃。禍忌の遺体を回収して行った。一方、京や真吾達は、オロチ隔世の影響で血の暴走を起こした庵によって重傷を負わされており、そこへアッシュが姿を見せる。その後、エリザベート達が姿を現した時には既に決着がついており、暴走した庵を一蹴したアッシュは、前大会での宣告通り、庵の持つ「八尺瓊の勾玉」の力を奪い取っていた。「遥けし彼の地より出る者」と戦う宿命を持っていたエリザベートは、同じ宿命を持っていたアッシュにその不可解な動向の真意を訪ねようとするも、「使命なんて忘れた」とはぐらかすアッシュはそのまま姿を消してしまい、またしても不穏な空気のまま、大会は幕を閉じる事になった。
また一方では、全大会にて介入を行った、かつてオロチの力に手を出して身を滅ぼしたルガール・バーンシュタインの息子であるアーデルハイド・バーンシュタインが、妹のローズ・バーンシュタインと対立。その心の隙を突く形で、「遥けし彼の地より出る者」の一人である牡丹が、自らの術によってローズを操る事になるのだった。
THE KING OF FIGHTERS XIII
2003年の大会のちづるに続き、前大会で庵が持つ「八尺瓊の勾玉」の力を奪い取ることに成功したアッシュ。「三種の神器」の内、二つもの力が本来持つべき継承者から奪われる事態となり、残されたのは京が持つ「草薙の剣」の力のみとなった。
相次ぐアクシデントに見舞われ、開催が危惧された「KOF」だが、何者かの強引な推進により史上空前の規模で執り行なわれ、『'97』『2001』大会と同等かそれ以上の盛り上がりを見せた。表向きの大会主催者はルガールの娘であるローズ・バーンシュタインであったが、彼女は「遥けし彼の地より出る者」に操られていた。
この大会をもってオロチの力を我が物にしようとする、アッシュの祖先にして「遥けし彼の地より出る者」の首領・斎祀が遂に姿を現す。
これまで目的不明の暗躍を繰り返し、自身の先祖・斎祀の計画に協力していると思われたアッシュの目的とその真意は全くの逆であり、斎祀の野望を潰そうと行動していたことが判明する。
最終決戦でアッシュは自身の体に斎祀を封印しようと試みるが、斎祀の子孫であったため逆にその体を乗っ取られてしまう。しかしその支配に抵抗し、自身の体ごと斎祀を消滅させることで決着を付ける。
祖先である斎祀が消滅したことで歴史が改変され、子孫であるアッシュ自身も歴史に存在しない存在となり、人々の記憶の中からも彼の存在は消えていった。

新章

XIV』『XV』が該当。主人公はシュンエイ。現時点でシリーズ名は明言されていない。

THE KING OF FIGHTERS XIV
主催者は「KOF初代王者」を自称するアントノフ
本作の最終ボス「バース」が、シュンエイと何らかの繋がりがあることなどが示唆されている。

登場人物

本シリーズオリジナルの主要人物以外にも、SNKの様々なゲーム作品(『餓狼伝説』『龍虎の拳』『』『サイコソルジャー』『サムライスピリッツ』)などからも多くのキャラクターが客演する。

作品シリーズ

各作品のキャッチコピーは全て販促ポスター、或いはソフトパッケージに記載されているもの。

ナンバリングシリーズ

アーケード向けに開発・販売される、基本となるシリーズ。西暦表記の数字部分の正式な呼び方は英語であるが、日本語読みされる場合もしばしばある。

THE KING OF FIGHTERS '94

シリーズ第1作目となる「開幕編」。

キャッチコピーは「夢のバトルにチームで挑め!!」(MVS、ネオジオ、ネオジオCD版)。

1994年8月25日にアーケードのMVS(業務用ネオジオ)で稼動後、同年10月1日に家庭用ネオジオでリリース。以降『2003』までは一貫してMVS/ネオジオを主なプラットフォームとして『KOF』は展開する。

国ごとの代表8チーム。チームメンバーは固定でエディットは無し。基本は3対3の勝ち抜き戦でKOかタイムアップで交代、仕切り直し。

対戦中にピンチのときに同チームのキャラが見える場所で一定条件とボタン入力でのもとで助けてくれることもある。

主催者はルガール・バーンシュタイン。『'94』優勝チームは日本最強チーム[6]

操作系は『餓狼伝説スペシャル』をベースに『龍虎の拳』シリーズなどの要素を取り入れたもの。必殺技コマンドは基本的に出場元のゲームのままで、また超必殺技がインストラクションカードに書かれていない。

本作オリジナルキャラクター3名で組まれた日本チーム(日本最強チーム)のリーダー「草薙京」が本作の主人公にあたるが、1P側の初期カーソルはイタリアチーム(餓狼伝説チーム)に、2P側の初期カーソルはメキシコチーム(龍虎の拳チーム)に合わせられている。またゲームスタート時に流れる基本操作の説明(HOW TO PLAY)もテリーとリョウが務めているが、開発スタッフからは「ぜひ京を出してくれ」と要望されたという(『'95』以降は一部を除いて、その作品の主人公及びライバル或いは主人公のチームメイトが務める)。加えて当時の販促ポスターでも、主人公の京属する日本チームと同列に並んでイタリアチーム(餓狼伝説チーム)が前面に出されて描かれていた。またストーリーが軽視されがちな対戦格闘ゲームにおいて、チームとしての参戦理由をそれぞれ紹介するなど、キャラクターの背景やストーリー進行に対する工夫も見られる。キャラクターイラストは本作から『2000』まで森気楼が担当した。なお、主人公チームのコンセプトは「地震(大門)、雷(紅丸)、火事(京)、親父(柴舟)」であった。

家庭用版は当初ネオジオとネオジオCDのみだったが、2004年にPlayStation 2で『KOF』10周年記念作品として本作のリメイク版『THE KING OF FIGHTERS '94 RE-BOUT』が発売され、アーケードオリジナル版も同時収録されている。また、2009年PlayStation Portableで発売された『SNK ARCADE CLASSICS Vol.1』にも16作品のうちの一つとして『'94』が収録されている。2007年にはWiiバーチャルコンソールでも配信された。また、2010年6月24日に発売されたPSPソフト『THE KING OF FIGHTERS PORTABLE'94〜'98 Chapter of Orochi』内に収録。2011年4月19日にPC向けゲームソフト配信サービスProjectEGGにてNEOGEOタイトル配信第一弾として『餓狼伝説』とともに配信された。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名(国) メンバー
日本最強チーム(日本 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム(イタリア テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム(メキシコ リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
チーム(ブラジル ハイデルン ラルフ クラーク
サイコソルジャーチーム(中国 アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム(イギリス キング 不知火舞 ユリ・サカザキ
キムの教育してやるチーム(韓国 キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
アメリカンスポーツチーム(アメリカ ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー
ボスキャラクター ルガール・バーンシュタイン

THE KING OF FIGHTERS '95

本作から『'97』まで続く「オロチ編」三部作の第1章。主人公・草薙京のライバルである八神庵がこの作品から登場。

キャッチコピーは「お楽しみはこれからだ。」(MVS、ネオジオ、ネオジオCD版)、「サイコーのファイターズは、この闘いでつくられる。」(ネオジオ、ネオジオCD版)、「サイコーのファイターズ、セガサターンに登場!」(セガサターン版)、「いよいよキングのお出ましだ。」(PlayStation版)。

1995年7月25日稼動。この作品より「チームエディット」が可能になった。なお、この作品のみキャラクター選択時に「チームエディットしますか?」と問われる。またこの作品から『'97』までは、CPUのチームもエディットされることがある、このため、前作にあった国籍によるチーム分けが無くなった。

『'94』同様対戦中にピンチのときに同チームのキャラが見える場所で一定条件とボタン入力でのもとで助けてくれることもある。

主催者は前年同様にルガール・バーンシュタイン(実際はオロチの力で復活、強化されたオメガ・ルガール)。ライバルチームと入れ替わる形でアメリカンスポーツチームが不参加となったが、設定上はライバルチームに地区予選で敗れたということになっている[7]。『'95』優勝チームは主人公チーム[6]

設定で各キャラクターが「年を取った」のはこの作品のみで、以後年齢設定が固定された(出場を逃したアメリカンスポーツチームは復活した『'98』で1歳年を取っている)。

新たに、カウンター攻撃(攻撃避け中に出せる専用攻撃)が追加された。連続技に繋げられるため、強力な連続技が生まれた。バランス面では、パワーMAX時は攻撃力1.5倍・被ダメージ1.125倍になった。また、パワーMAX時はガードキャンセルを即座に使用できるなど、ハイリスクハイリターンのゲーム性となっている。『KOF』の中でも、各種の技の一発辺りの攻撃力が全体的に高めである。

前作では隠された存在であった超必殺技のコマンドがインストカードに記載されるようになった。

なお、アーケード版『KOF』の中では珍しく最終ボスが使用可能な作品でもある。アーケード版も家庭用ネオジオ版も共に、「チームエディットをしますか?」で「YES」を選択して、スタートボタンを押しながら↑+B →+C ←+A ↓+Dの入力が完了すると、草薙柴舟とオメガ・ルガールが現れ、プレイヤーキャラクターとして使用可能となる。

家庭用としてはネオジオ&ネオジオCDに加え、セガサターンPlayStationでも発売され、セガサターン版でSNKは久しぶりにゲームボーイ用ソフトの『ファニーフィールド』から約6年振りにサードパーティー社となり、両名タイトルで同社の両ハード参入第1弾ソフトとなった。セガサターン版は本作専用の拡張ROMが同梱されており、これを使用しないとプレイできない。CD-ROMとROMカセットを併用する『Twin Advanced Rom System』が採用された。ゲームシステムや背景データを読み込みの早いROMカセットに収めることで、内蔵RAMに代わって素早い情報処理を行っている。[8]セガサターン版はボタンの数が増えたことによりパワー溜め、援護攻撃、挑発、など操作方法がより扱いやすいように改良された[9]

PlayStation版では、同一キャラクター3人のチームも可能。後にPS2でも、NEOGEO オンラインコレクションVol.3の『THE KING OF FIGHTERS -オロチ編-』内の1タイトルとして収録された。また、2007年にはPS3・PSP・PSV向けのゲームアーカイブスでもPS版が配信された。2009年にはWiiのバーチャルコンソールでも配信されている。2010年にはPSP版『THE KING OF FIGHTERS PORTABLE'94〜'98 Chapter of Orochi』内にも収録。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム ハイデルン ラルフ クラーク
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム ユリ・サカザキ 不知火舞 キング
キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
ライバルチーム 八神庵 如月影二 ビリー・カーン
ボスキャラクター
(隠しキャラクターとしても使用可)
ボス:草薙柴舟
最終ボスオメガ・ルガール

THE KING OF FIGHTERS '96

オロチ編三部作の第2章

キャッチコピーは、「燃えてるかい?」(MVS、ネオジオ、ネオジオCD版)、「俺を見たら、思い出せ。」(PlayStation版)。

1996年7月30日稼動。キャラクター選択画面のカーソルは本作から個人単位の物のみとなったため、前作にあったモード選択ミスの危険が無くなっている。

主催者は神楽ちづる。なお、本作は前作までと異なり裏大会ではなく、各メディアへの報道も行われ、様々な企業もスポンサーとして協賛した公式大会という設定である(『'97』も同様)。『'96』優勝チームは主人公チーム[6]

大門とクラークを除くキャラクターの攻撃避けが廃止され、新たに緊急回避動作(前転後転)が導入。また、フロントステップがダッシュ(ラン)に変更された。ジャンプも小・中ジャンプが追加され、スピーディーなゲーム性になった。さらに、ガード耐久値とガードクラッシュ、投げ抜け、空中ガードなど新機能が追加された。バランス面でも修正がなされており、パワーMAX時における攻撃力は低下した。また、飛び道具が大幅に削除・変更され、接近戦での攻めを主体とする戦闘形態を意識させている。さらに、キャラクター間の相性システムが適用された。これは相性によって援護攻撃の可否が決まるしくみになっている。

本作から一部のキャラクターに複数の超必殺技が実装されるようにもなった。また、体力ゲージ点滅かつパワーMAXの状態で、高い威力と派手な演出に変化するパワーMAX超必殺技が使用できるようになった(MAX状態かつ点滅状態で超必殺技の威力が上昇するのはシリーズ過去作からの仕様だが、従来、技の見た目の演出は通常の超必殺技と同じで特に分けられてはいなかった)。

パワーMAX状態になるとパワーゲージが減少を始め、これが無くなるとMAX終了という形になった。それによって状態の残り時間が視認できるようになっている。

各キャラクターの必殺技コマンドが大幅に整理され、斜め上までの入力の廃止、コマンドの一部が被っていたキャラクターは入力向きやボタンを変更など、入力し易くなるよう変更が行われた。特に『餓狼伝説』や『龍虎の拳』のキャラクターの場合、原典のゲーム時そのままの「隠すこと、出しにくくすること」自体を目的とした超必殺技コマンドが変更され『KOF』のゲームスピードにあった使い方ができるようになった。ただしコマンドの入力判定に癖があり、技自体は若干出し辛くなってしまっていた。

本作からストーリーの分量が増え(ゲームの外で語られるチームストーリーも増加)、オロチ編のストーリーが本格化。オロチ編の鍵を握るゲーニッツや神楽ちづるといったキャラクターが登場し、ゲームコンセプトは「SNKゲームキャラクターの夢の対戦」から完全に『KOF』独自路線へと移行した。また、ラウンド前に特定のキャラクター同士での掛け合いが追加された。

本作は初めて既存のチームの編成に入れ替えが入り、怒チームにはハイデルンに替わり新キャラクターのレオナが加わった。龍虎の拳チームはタクマに替りユリが加わり、一方で女性格闘家チームにいたユリに替り「龍虎の拳外伝」に登場した藤堂香澄が加わった。

なお、ユリ、キングのサービスカット(脱衣KO)が本作から廃止された。ただしユリの場合、時間切れ引き分けの時に肩部分を露出させるという演出があった(下着は見えない)。

ボスキャラクター2人はネオジオCD版以降の家庭用移植版で使用可能。ネオジオCD版では隠しキャラクター扱いで、キャラクター選択画面で、スタートボタンを押しながら、「↑+B →+C ←+A ↓+D」と入力したら、画面にちづる、ゲーニッツが現れ、使用可能になる。

家庭用としては前作同様、ネオジオ、ネオジオCD、セガサターン、PlayStationで発売。セガサターン版は汎用の拡張ラムカートリッジ(1MB)専用となり、同梱版も発売された(『'95』専用の拡張ROMとは互換性がない。後に製造された拡張ラムカートリッジ4MBを使用した場合はキャラクターが正常に表示されない。)。またセガサターン版において『'95』とセットになった、『KOFダブルパック』も限定発売された。PlayStation版では、主人公の京を差し置いて、人気キャラクターの庵が単独でパッケージとしてデザインされている。後にPS2でも、NEOGEO オンラインコレクションVol.3の『THE KING OF FIGHTERS -オロチ編-』内の1タイトルとして収録された(家庭用ネオジオ版の移植。ただし、独自の要素として、元はCPU専用だったボスキャラクター2人が使用可能になっている)。また、2007年にはPS3・PSP・PS Vita向けのゲームアーカイブスでもPS版が配信された。2010年にはPSP版『THE KING OF FIGHTERS PORTABLE'94〜'98 Chapter of Orochi』内にも収録。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
新・怒チーム レオナ ラルフ クラーク
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
新・女性格闘家チーム 藤堂香澄 不知火舞 キング
キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
八神チーム 八神庵 マチュア バイス
ボスチーム ギース・ハワード ヴォルフガング・クラウザー Mr.ビッグ
ボスキャラクター
(一部家庭用のみ隠しキャラクターとして使用可)
ボス:神楽ちづる
最終ボス:ゲーニッツ

THE KING OF FIGHTERS '97

オロチ編三部作の第3章(最終章)

キャッチコピーは「KOF is just too HOT.」(MVS、ネオジオ版)、「呪われた宿命にピリオドを打て!」(セガサターン版)、「決着(ケリ)をつけようぜ。」(PlayStation版)。

1997年7月28日稼動。キャラクターの性質を「アドバンストモード」と「エキストラモード」の2種類から選べるようになった。CPU側キャラクターはアドバンストモードしか使用しない。

主催者は前年同様に神楽ちづる。また本大会は全世界にTV中継も行われている設定である(ゲーム本編にもその設定を活かした演出が様々な面に盛り込まれている)。『'97』優勝チームは主人公チーム[6]

アドバンストモードの特色は、半永久的に持続できるゲージストックである。技を出す、攻撃を相手に当てることでゲージが溜まり、最大3つまでゲージをストックできる。ストックが一つでもあれば通常の超必殺技、ガードキャンセル緊急回避・同ふっとばしが使用できる。また、ストックを1つ消費することでパワーMAX発動、この状態でさらにストックがもう1つあれば、MAX超必殺技が出せる。このモードでは緊急回避動作(前転後転)が使用できる。なお、本作から緊急回避動作(前転後転)に避け機能が付加された。移動方法もダッシュ、大・中・小ジャンプと豊富である。

エキストラモードは、『'96』までと同様任意でパワーゲージを溜め、超必殺技およびパワーMAX超必殺技発動の条件も『'96』に準拠する。パワーゲージの溜まる速さは『'96』より速くなっている。ただし、ジャンプは通常のジャンプと大ジャンプのみ、ダッシュではなくフロントステップおよび攻撃避けが使用可能であり、守備的に戦いたい人向けの仕様となっている。体力ゲージ点滅は今作から1/8に変更された。パワーMAX時のガードキャンセル回避に制限が加わった。

先述通り、試合前演出やステージ間デモが世界規模の格闘大会のテレビ中継を意識した演出になっており、ほとんどのステージBGMも歓声などの環境音によってのみ構成されているなど、シリーズの中でも特殊な音響演出が行われている。音楽としてのステージBGMは京、アテナなど特定のキャラクターの登場時しか使用されない。

本作でオロチ編の黒幕「オロチ」が復活を果たす。また前作の最終ボスであるゲーニッツ以外の「オロチ四天王」の残り3人(社〈乾いた大地の社〉、シェルミー〈荒れ狂う稲光のシェルミー〉、クリス〈炎のさだめのクリス〉)も本作で登場する。開発者によるとこの3人は、主人公チーム3人の能力に対する上位互換のような能力を設定したという。

「'97スペシャルチーム」のメンバーは『ゲーメスト』・『ネオジオフリーク』・『ファミ通』の3誌での投票で決まった(なお、ビリーは前々作『'95』以来の登場となり、KOFシリーズにおける初の復活キャラクターとなった)。過去のSNK作品の(格闘ゲーム以外も含めた)キャラクターから選び出すというものだったが、『サムライスピリッツ』『キング・オブ・ザ・モンスターズ』シリーズのキャラクターは時代設定や世界観を理由に除外されていた。また、同じKOFシリーズでも、前作『'96』に参戦していたキャラクターも投票対象外となっていた。

本作では、必殺技・超必殺技のコマンド入力受け付けが緩く、簡易コマンドで出すことができる。ただし、キャラクターによっては、似たようなコマンドの必殺技があれば意図しない技が出てしまうことがある。これにより、次作『'98』での一部キャラクターのコマンド変更につながった。

超必殺技使用時、画面が暗転して一時停止するようになった。また、飛び道具系のMAX超必殺技は強力な貫通能力が付加され、飛び道具系の超必殺技を貫通できるようになった。

「個人出場」としてエディット専用キャラクターが初登場。彼らのエンディングを見るには特定のチーム編成を行う必要がある(八神庵であれば京・庵・ちづるの「三種の神器チーム」、矢吹真吾であれば草薙京を必ず入れて、もう1人は通常の庵・レオナ以外のキャラクターにする)。またこれ以外にも、特殊なチーム構成でクリアすると、エンディング後にそのチーム編成のテーマに応じた専用の一枚絵が表示される隠し要素があり、これは『'99』まで受け継がれた。

本作では隠しキャラクターが多く、ボスキャラクターである暴走庵・暴走レオナ・オロチチーム(オロチ四天王の3人が所属するニューフェイスチームの正体)も使用できる。これらの各キャラクターは通常版と同一のキャラクターとして扱われるため、同じキャラクターの通常版と隠し版を一つのチームに入れることはできない。オロチチームのエンディングは通常チームと同一で、オロチと通常の混成チームにした場合でもエンディングを見ることができる。

なお、庵は主人公チームまたはシングルで京をプレイし、京でオロチを倒すと隠しボスとして登場する。この試合は勝敗に関係なくそのままエンディングに繋がっていく。

後の『KOF』に繋がるゲームシステムは本作でほとんど完成していたが、隠しキャラクターの暴走庵・覚醒レオナがプレイヤーキャラクターとしては極端に高い性能を有していることや簡単な永久コンボが存在する。

家庭用としては前作同様、ネオジオ、ネオジオCD、セガサターン、PlayStationで発売。セガサターン版は汎用の拡張ラムカートリッジ(1MB/4MB)専用で、新規発売としてはSNK最後のサターン用ソフトとなった。その後、オロチ編3本(『'95』『'96』『'97』)をセットにした「ザ・キング・オブ・ファイターズ ベストコレクション」も発売された。また、最終ボスのオロチもセガサターン版ではプラクティスモード、PS版ではVSモードとプラクティスモードで使用が可能。後にPS2でも、NEOGEO オンラインコレクションVol.3の『THE KING OF FIGHTERS -オロチ編-』内の1タイトルとして本作のネオジオ版が収録された。また、2007年にはPS3・PSP・PS Vita向けのゲームアーカイブスでもPS版が配信された。2010年にはPSP版『THE KING OF FIGHTERS PORTABLE'94〜'98 Chapter of Orochi』内にも収録。また、2013年iOS/Android端末向けのネイティブアプリとして配信。2018年にはPS4・PS Vita・PC向けにオンラインに対応した『THE KING OF FIGHTERS'97 GLOBAL MATCH』が配信された。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ クラーク
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム 神楽ちづる 不知火舞 キング
キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
'97スペシャルチーム 山崎竜二 ブルー・マリー ビリー・カーン
ニューフェイスチーム 七枷社 シェルミー クリス
エディット専用、隠しキャラクター 矢吹真吾 八神庵[注 2] '94草薙京
ボス1
(隠しキャラクターとして使用可)
ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ(暴走庵)
ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ(覚醒レオナ)
ボス2(オロチチーム)
(隠しキャラクターとして使用可)
乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
最終ボス
(SS・PS版のみ隠しキャラクターとして使用可)
オロチ

THE KING OF FIGHTERS '98

1998年7月23日稼動。フルタイトルは『THE KING OF FIGHTERS '98 -DREAM MATCH NEVER ENDS-』で、シリーズで初めてサブタイトルを冠した作品となる。

キャッチコピーは「ゴージャスに行こうぜ。」(MVS、ネオジオ、ネオジオCD版)。

一応本作KOF大会主催者は本作で復活を果たしたオメガ・ルガールになっているが、前作『'97』で「オロチ編」が完結したため本作では特にストーリーは設けられておらず、これまでのシリーズ(『'94』〜『'97』)をゲームとして総括した集大成的作品となる。代わりに各キャラクターへのインタビューが存在する。そのため、本シリーズ本来のコンセプトである「SNKのゲームキャラクターの夢の祭典」としての傾向が強くなっている。

システムは『'97』を踏襲し、主に細かい変更・修正がなされたことで、対戦バランスはシリーズ中でも後の『2002』や『XIII』に並んで評価が高い作品となった[要出典]

主なシステムの変更点は、EXTRAでは小・中ジャンプおよびカウンター攻撃が追加され、「ADVANCED」ではMAX超必殺技を使用した場合にパワーMAXが解除されるようになった。ゲージシステムも改良され、「ADVANCED」は一人倒されるごとにアドバンテージとしてゲージのストック数が1つずつ増え(最大で5つ)、「EXTRA」はゲージが短くなる。

本作より投げ系必殺技・超必殺技の仕様が変更され、コマンド入力時点で技が発動し、相手が投げ間合いにいない場合には空振りモーションが発生するようになった。また、キャラクター選択時にランダムでキャラクターを選択し、その後もそのゲーム中は1試合毎に再度ランダムで選択してくれる「ルーレットチームエディット」(本作は「?」アイコンにカーソルを合わせることで選択できる)と、CPU戦で負けてコンティニューした際に、プレイヤーが有利になる特典を得られるサービスである「コンティニューサービス」も本作より導入された。

この作品から『XI』までは、CPUは特別な場合を除き必ずデフォルトのチームで出てくるようになった。またこの作品以降、対戦中の名前表記が、苗字か名前の片方だけになった(顔アイコンのみの『2001』と『XI』を除く)。

前作同様に本作でも隠しキャラクターが多い。前作に登場した裏オロチチームに加えて、一部のキャラクターには、『95』に近い技性能を持った裏キャラクターが登場している。

国内最大規模の対戦格闘ゲーム大会である「闘劇」の2007年度大会「闘劇'07」の競技タイトルの1つに選ばれている。

後の2008年に『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH』としてリメイク版が発売された。

家庭用としてはネオジオ&ネオジオCDのほか、PlayStation(PS)版と、ドリームキャスト(DC)版が発売されている。PS版には草薙京の目が開いている方と閉じている方の2種類があった[10]。DC版はSNKの参入第1弾ソフトで、正式タイトルは西暦表記が1つずれた『THE KING OF FIGHTERS DREAM MATCH 1999』となっている。さらに後に、PS2で、NEOGEO オンラインコレクション第10弾として2008年6月26日に発売されたリメイク版『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH』にオリジナル版『'98』がネオジオモードとして同時収録された。また、2007年にはPS3・PSP・PS Vita向けのゲームアーカイブスでもPS版が配信された。2010年にはPSP版『THE KING OF FIGHTERS PORTABLE'94〜'98 Chapter of Orochi』内にも収録。2014年にiOS / Android端末向けのネイティブアプリとしても配信。2009年のXBLA版『'98 UM』、2014年のSteam版『'98 UM FINAL EDITION』にもPS2版と同様にネオジオ版『'98』が同時収録。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ クラーク
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム 神楽ちづる 不知火舞 キング
キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
アメリカンスポーツチーム ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー
おやじチーム ハイデルン タクマ・サカザキ 草薙柴舟
'97スペシャルチーム 山崎竜二 ブルー・マリー ビリー・カーン
八神チーム 八神庵 マチュア バイス
オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス
裏オロチチーム
(隠しキャラクターとして使用可)
乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
エディット専用 矢吹真吾(※乱入キャラクターとしても登場)
ルガール・バーンシュタイン
隠しキャラクター '95草薙京、裏テリー・ボガード、裏アンディ・ボガード、裏ジョー・ヒガシ、裏不知火舞
裏リョウ・サカザキ、裏ロバート・ガルシア、裏ユリ・サカザキ、裏ビリー・カーン
ボスキャラクター
(家庭用でのみ使用可)
オメガ・ルガール

THE KING OF FIGHTERS '99

本作から『2001』まで続く「ネスツ編」三部作の第1章

キャッチコピーは「Kを超えるもの、その名はK'。」(MVS、ネオジオ版)。

1999年7月22日稼動。シリーズで主人公の交代が初めて行われた作品で、ストーリーとしては新たな主人公・K'ケイダッシュ)を主軸としたネスツ編(以降『2001』まで続く)の幕開けとなった作品。

主催者は不明(ゲーム中で秘密結社ネスツであることが明かされる)。また、『'95』までと同様に裏大会に戻っている(後年の『2000』も同様)。『'99』優勝チームは主人公チーム[11]

新たなシステムとして、援護攻撃の発展形ともいえるストライカーシステムが導入され、4人チーム制となる。また、スーパーキャンセルが可能になる「カウンターモード」とスーパーアーマー状態になる「アーマーモード」といったシステムが導入された(3ゲージ使うことで発動できる。『2000』まで採用された)。また、緊急回避動作が「かわし移動」となったが、この作品のみの採用となっている。動作としては、前方へのかわし移動は前に移動しながら『'95』以前の攻撃避けを行う感じになっており、この際は「かわし移動攻撃」を出すことができる。後方へのかわし移動はバックステップをした後、即座にステップインするというものになっており、バックステップ着地時は必殺技か超必殺技でキャンセルができる。なお、この作品ではスコアではなく「バトルアビリティ」と呼ばれるバトルポイント制となっている(『2000』まで採用)。グラフィックは技術の向上により、雰囲気は『'97』までとは一線を画している。この作品以降『2003』『XII』を除きCPU戦には戦闘画面にステージ数が表記されるようになった。

MVS版では京と庵は隠しキャラクターである。ストーリーモードではバトルポイント280以上で京、それ以下(200以上280未満)なら庵が、隠しボスとして乱入してくる。一定条件を満たせば使用可能になる。家庭用では最初から使用可能。

家庭用はネオジオ&ネオジオCDのほか、PlayStation(PS)、ドリームキャスト(DC)、Microsoft Windowsでも発売。DC版はタイトルが『THE KING OF FIGHTERS '99 EVOLUTION』となっており、ネオジオポケットカラー専用ソフト『THE KING OF FIGHTERS バトルDEパラダイス』との連動によりパワーアップするエキストラストライカーが追加された。後にPS2でも、NEOGEO オンラインコレクションVol.7の『THE KING OF FIGHTERS -ネスツ編-』内の収録タイトルとして、ネオジオ版とDC版がともに移植された。また、2007年にはPS3・PSP・PS Vita向けのゲームアーカイブスでもPS版が配信された。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)
なお、本作がネオジオCDで最後に発売された作品となった。また、PSで発売された最後の『KOF』でもある。

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム K' マキシマ 二階堂紅丸 矢吹真吾
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ 不知火舞
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ クラーク ウィップ
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ジョン・フーン
女性格闘家チーム キング ブルー・マリー 藤堂香澄 李香緋
エディット専用 草薙京-1 草薙京-2
ボスキャラクター
(PS版ではVS・プラクティス限定隠しキャラクターとして使用可)
(DC版・PS2版では最初から使用可)
クリザリッド(※家庭用で使用できるのは第2形態のみ)
隠しボス
(業務用では隠しキャラクターとして使用可)
(家庭用では最初から使用可)
草薙京 八神庵
エキストラストライカー
(『'99EVOLUTION』のみ)
セスヴァネッサ、草薙京SP、麻宮アテナSP
大門五郎、神楽ちづる、ビリー・カーン、山崎竜二
アルフレッドフィオ天童凱霧島翔

THE KING OF FIGHTERS 2000

ネスツ編三部作の第2章

キャッチコピーは「それは、宿命の邂逅。」(MVS、ネオジオ版)。

2000年7月26日稼動。本作がSNK(旧社)がアーケードとネオジオ向けに開発した最後の(過去作からの移植ではない)新規開発作品となった[12]。ネスツ編のヒロインで、K'と対になる存在のクーラ・ダイアモンドがこの作品から初登場。

主催者は(ゼロ(クローン)に裏から掌握された)リング機関と、ハイデルン率いる傭兵部隊による共同主催。『2000』優勝チームは主人公チーム[11]

システムは『'99』を継承しているが、本作では「アクティブストライカーシステム」の採用により、ストライカーの使用が容易になったことで連続技の自由度が非常に上がった。しかし、それらのシステムの駆使による、一部キャラクターとストライカーの組み合わせによる簡単な「ハメ技」や「即死コンボ」が発見されてしまい、逆にゲームバランスにおいて弊害が生じる結果になった。

それまでのSNKのゲームに登場したキャラクターの多くを、各キャラクターに用意されたもう一人のストライカーであるアナザーストライカー(一部キャラクターは3人目であるマニアックストライカーもいる。また、PS2版ではさらに隠しマニアックストライカーが追加されている)として登場させている。

家庭用はネオジオ、ドリームキャスト(DC)、PlayStation 2(PS2)で発売。ネオジオ版以外はSNK(旧社)倒産後に版権を受け継いだプレイモアからの発売で、PS2版はプレイモア(現:SNK(2代目))の参入第1弾ソフトである。後に、再びPS2でNEOGEO オンラインコレクションVol.7の『THE KING OF FIGHTERS -ネスツ編-』内の収録タイトルとして、ネオジオ版とDC版を移植したバージョンが登場した。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
アナザーストライカー
(下段はマニアックストライカー、カッコ内のキャラクターはPS2単体版のみ登場)
主人公チーム K' マキシマ ラモン ヴァネッサ
アナザーK'
(クリザリッド)
ロッキー デューク・エドワーズ
ネオ&ジオ
フィオ
紅丸チーム 二階堂紅丸 矢吹真吾 セス
アナザー紅丸
(暴走庵)
コスプレイヤー京子 如月影二 大門五郎
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ ブルー・マリー
ギース・ハワード
(ブライアン・バトラー)
ビリー・カーン
(ラッキー・グローバー)
ダック・キング
(ヘビィ・D!)
山崎竜二
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア キング タクマ・サカザキ

ゲーマント
アナザーロバート 獅子王 天童凱
(Mr.ビッグ)
怒チーム レオナ ラルフ クラーク ウィップ
ゲーニッツ
(オロチ)
七枷社
(暴走レオナ)
シェルミー クリス
(ハイデルン)
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
初代アテナ PS ケンスウ 白湯 渡部薫
女性格闘家チーム 不知火舞 ユリ・サカザキ 藤堂香澄 四条雛子
神楽ちづる
(ヴォルフガング・クラウザー)
ナコルル 李香緋
アンノウン
リリィ・カーン
韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ジョン・フーン
キム・スイル キム・ドンファン
スマート・チャン
キム・ジェイフン
クール・チョイ
カン・ベダル
エディット専用 草薙京 八神庵
霧島翔
草薙柴舟
マチュア&バイス
アナザー庵
乱入キャラクター
(業務用では隠しキャラクターとして使用可)
(家庭用では最初から使用可)
クーラ・ダイアモンド
キャンディー・ダイアモンド(※ノーマルストライカー)
フォクシー
ルガール・バーンシュタイン
ボスキャラクター
(家庭用のみ隠しキャラクターとして使用可)
ゼロ(クローン)(※ストライカーとしての選択不可)

THE KING OF FIGHTERS 2001

ネスツ編三部作の第3章(最終章)

2001年11月15日稼動。旧SNK倒産後初のKOFで、プレイモア(後のSNKプレイモア、現SNK)系列としては初の作品となる。また、本作は初めて秋に稼働開始した作品で、夏以外の季節に稼働開始するのも本作が初となった。以降は発売・稼動開始する時期が特に決まっておらず、作品ごとに異なるようになる。

主催者は秘密結社ネスツことイグニス。『2001』優勝チームは主人公チーム[11]

システム面では、4人のうち0 - 3人をストライカーにできるタクティカルオーダーが導入された(ライフはストライカー以外で分配。なお、CPUはラストの2ステージのボス戦を除いて、ストライカーが1人に固定されている)。このため、ROUND6、ROUND7がアナウンスされる唯一のKOF作品となる。また、相手が画面端まで吹き飛んで跳ね返るワイヤーダメージが導入されたのはこの作品からである。

これまでキャラクターイラストを担当していた森気楼の移籍により、後任としてノナを起用した。

SNK(旧社)の倒産に伴い、開発はブレッツァソフトと韓国のゲームメーカーイオリス(同時期に業務提携を結んでいたメガ・エンタープライズと共に金銭面でのスポンサーでもあった)が、販売はサン・アミューズメントとプレイモアがそれぞれ担当した。このためオープニングにはSNKのロゴが表示されるが、SNKの開発スタッフはゲームサウンドを除いてゲーム自体には一切制作に関わっていない。韓国資本の流入により、出場キャラクターなどにその影響が見られる。

従来までゲームサウンドを担当していたSNK新世界楽曲雑技団は会社の倒産により、事実上解散しているが、今作はSNKグループに残った一部のメンバーによってBGMが製作されている。

主催者は『'99』と同様に秘密結社ネスツ。『97』以来の公式大会でもある。

家庭用はネオジオ、DC、PS2で発売。後に、再びPS2でNEOGEO オンラインコレクションVol.7の『THE KING OF FIGHTERS -ネスツ編-』内の収録タイトルとして、ネオジオ版とDC版を移植したバージョンが登場した。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム K' マキシマ ウィップ
日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 矢吹真吾
庵チーム 八神庵 セス ヴァネッサ ラモン
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ ブルー・マリー
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ クラーク ハイデルン
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム 不知火舞 キング 四条雛子 李香緋
韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ メイ・リー
ネスツチーム クーラ・ダイアモンド フォクシー K9999 アンヘル
ボスキャラクター
(家庭用のみ使用可)
ゼロ(オリジナル) グルガン、 龍、クリザリッド※
最終ボス
(家庭用のみ使用可)
イグニス

※グルガン・龍・クリザリッドの3名はゼロ(オリジナル)の専属ストライカーとして設定され、本来はゼロの特殊技扱いとして技の一部に設定されているが、PS2単体版で通常キャラクターを選択した場合はストライカー専用キャラクターとして個別に使用可能。

THE KING OF FIGHTERS 2002

2002年10月10日稼動。フルタイトルは『THE KING OF FIGHTERS 2002 -Challenge to Ultimate Battle-』。一応本作KOF大会主催者は本作で二度目の復活を果たしたオメガ・ルガールだが、ネスツ編が完結したことで、オロチ編完結後の『'98』同様、ストーリーのないネスツ編の集大成的作品となった。

キャッチコピーは「BE THE FIGHTER!!」(MVS、ネオジオ、ドリームキャスト、Playstation 2版)。

ストライカーの廃止により、バトル形式は完全な3vs3に戻った。開発は『2001』同様イオリスとブレッツァソフト、販売はプレイモアがそれぞれ担当。今作はCPU戦でキャラクター曲なのは最後の1チーム・乱入してくる『2001』のネスツチームの内の1人(スコアで誰が乱入するか決まる)・ボスであるオメガ・ルガールのみで、あとは背景曲となる。ネスツ編の集大成であるが、ネスツ編のキャラクターが数人削除され、オロチ編のキャラクターも数人参戦している。対戦バランスはシリーズの中でも『'98』や後の『XIII』に並んで評価は高く、人気の高い作品となり、アーケードでは長期間に渡って稼働されていた所も多くあった[要出典]

基本的なシステムは『'98』の「ADVANCED」を継承。大きく異なる点としては、MAX発動中にのみ、通常技の普段キャンセルできないポイントや、必殺技をキャンセルして別の必殺技を出すことができる「どこでもキャンセル」が使用できることがある。使うとMAX状態の残り時間が少し減る。また、このシステムのためMAX発動中は攻撃力が逆に減少する。また、隠し超必殺技として「MAX2」が存在。通常のMAX超必殺技の条件に加え、体力ゲージが一定量まで減ると使用できる。

家庭用はネオジオ、DC、PS2、Xboxで発売。DC版はSNK系列のセガ製ハード最後のソフトとなった。

後にPS2で発売された『2002』のリメイク版である『THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH』にも、オリジナルである本作のネオジオ版が収録されている(ただし同作のアーケード版、XBLA版、Steam版にはいずれも未収録)。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

この作品を最後に開発元であるイオリスはプレイモアとの業務提携およびスポンサー契約を解消した。

出場キャラクター
チーム名 メンバー
日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ クラーク
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム 不知火舞 ユリ・サカザキ メイ・リー
韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
KOF'96チーム 八神庵 マチュア バイス
KOF'97チーム 山崎竜二 ブルー・マリー ビリー・カーン
KOF'98チーム 七枷社 シェルミー クリス
KOF'99チーム K' マキシマ ウィップ
KOF2000チーム ヴァネッサ セス ラモン
KOF2001チーム
(乱入キャラクターとしても登場)
クーラ・ダイアモンド アンヘル K9999
ボスキャラクター
(家庭用のみ使用可)
オメガ・ルガール
オロチチーム
(隠しキャラクターとして使用可)
乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
隠しキャラクター KUSANAGI
家庭用追加キャラクター
(DC版・PS2版・Xbox版)
(乱入キャラクターとしても登場)
矢吹真吾
キング(ネオジオ版では背景に登場)
家庭用追加キャラクター
(PS2版・Xbox版)
(乱入キャラクターとしても登場)
ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ
ゲーニッツ
ギース・ハワード(ネオジオ版・DC版では背景に登場)

THE KING OF FIGHTERS 2003

本作品・『XI』・『XIII』と続く「アッシュ編」三部作の第1章

キャッチコピーは「今、新たな闘いの扉が開く。」(MVS、ネオジオ版)、「新たな炎が燃え上がる。」(PlayStation 2版)。

2003年12月12日稼動。冬に稼働開始するのは本作がシリーズ初である。本作品から始まる新シリーズでは、奇抜な新主人公・アッシュ・クリムゾンを主軸に、オロチ編を伏線に利用した新たな展開が描かれる。

主催者は(牡丹に操られた)神楽ちづる。『2003』優勝チームは主人公チーム[13]

開発が韓国から日本主導に戻る。開発はSNKネオジオ(旧:サン・アミューズメント)が、販売はSNKプレイモア(旧:プレイモア)がそれぞれ担当した。新たなシステムとして、ラウンド制が廃止され、全員KOされるまで試合が続行される途中交代可能なマルチシフト制が導入された。これによりPERFECTは3人全員がライフ満タンでなければならない。また、MAX超必殺技がリーダーのみが出せるリーダー超必殺技に変更された。なお従来よりも戦闘に時間がかかるため、制限時間は1カウント約2秒×60カウント=120秒である。

キャラクター選出にも過去作から大幅な変更も入り、アンディ・ボガードや椎 拳崇、鎮 元斎、チョイ・ボンゲといった前作まで皆勤だったキャラクターが初めて欠場した一方で、餓狼伝説シリーズのキャラクターの世代交代が行われた作品であり現時点で最終作の『餓狼 MARK OF THE WOLVES』より、テリー・ボガード以外のキャラクターが今作で初めて出場した(本作ではグリフォンマスクと牙刀が初参戦)。

MVSでリリースされた『KOF』シリーズのうち、日本国内では唯一単体基板(MV-0)で発売されたタイトルで、MV-6などの複数スロット基板に入れて稼動することができない(なお、日本国外向けの後期出荷のみだが、通常のROMカートリッジ版も存在する)。

キャラクターイラストは新たにFALCOONが担当(後の家庭用版KOFプロデューサー)。

家庭用はネオジオ、PS2、Xboxで発売。本作はネオジオ最後のKOFとなった。ネオジオ版の『KOF』では唯一、最初の操作説明画面に説明役のキャラクターが存在しない。PS2版では主人公チーム3人のさらなる設定が収録されていたり、システム面を調整した「アレンジモード」が追加されている。レイティングはCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム アッシュ・クリムゾン デュオロン シェン・ウー
餓狼チーム テリー・ボガード ジョー・ヒガシ グリフォンマスク
極限流チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ クラーク
紅丸チーム 二階堂紅丸 矢吹真吾 大門五郎
女性格闘家チーム キング 不知火舞 ブルー・マリー
女子高生チーム アテナ 四条雛子 まりん
韓国チーム キム[注 3] チャン・コーハン ジョン・フーン
アウトローチーム 牙刀 ビリー・カーン 山崎竜二
K'チーム K' マキシマ ウィップ
三種の神器チーム[注 4]
(ちづるのみ業務用では隠しキャラクター)
(PS2版・Xbox版では最初から使用可)
草薙京 八神庵 神楽ちづる
乱入キャラクター(隠しキャラクターとして使用可)
(PS2版・Xbox版では最初から使用可)
KUSANAGI
ボスキャラクター(アーデルハイドルート)
(PS2版・Xbox版のみ使用可)
アーデルハイド・バーンシュタイン
ボスキャラクター(無界ルート)
(マキと無界はPS2版・Xbox版のみ使用可)[注 5]
ボス:神楽ちづる&神楽マキ
最終ボス:無界

THE KING OF FIGHTERS XI

アッシュ編三部作の第2章

2005年10月26日稼働。PS2版は2006年6月22日に発売。レイティングはCEROB(12才以上対象)ATOMISWAVEで発売された『KOF』シリーズ本編。SNKネオジオを吸収合併したSNKプレイモア単独による開発・販売となる。シリーズ本編としては前作『2003』より2年弱の間があり(前年の『NEOWAVE』は『2002』をベースとした番外編)、今作よりタイトルの西暦表記が廃止され、ナンバリング表記になった。前作『2003』のシステムを正統進化させたものを採用。

主催者は当初は不明だが、後に遥けし彼の地より出ずる者の裏切り者の禍忌だと判明。『XI』優勝チームは主人公チーム[13]

イラストはヒロアキが担当。ゲーム中のデモグラフィックなどはノナが担当。

タイムアップ時による判定が、攻撃を当てることでバランスが傾く「ジャッジメントインジケーター」に変化し、体力に依存するものではなくなった。なお、ジャッジメントインジケーターを採用したのはシリーズ中で本作が唯一である。タイムカウントは150秒で、1カウント1.5秒×99カウントとなっている。

この作品がATOMISWAVEでの最後の『KOF』となった。

PS2版ではシステム面やキャラクターを調整した「アレンジモード」、『ネオジオバトルコロシアム』からの追加キャラクター(その中でタンとほたるがKOFシリーズ初参戦、ビッグは『'96』以来、ロバートは中年の姿)、オリジナルアレンジBGMなどが追加されている。

ATOMISWAVE版はROMカセットを採用しているにもかかわらず、試合開始までの読み込み時間がメディアがDVD-ROMであるPS2版よりも長い。これはATOMISWAVE基板の「処理中のロードが非常に困難」という特殊な構成によるものである。

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム アッシュ・クリムゾン オズワルド シェン・ウー
ライバルチーム エリザベート・ブラントルシュ デュオロン 二階堂紅丸
京&庵チーム 草薙京 八神庵 矢吹真吾
K'チーム K' クーラ・ダイアモンド マキシマ
餓狼チーム テリー・ボガード キム ダック・キング
龍虎チーム リョウ・サカザキ ユリ・サカザキ キング
怒チーム ラルフ クラーク ウィップ
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 桃子
餓狼MOWチーム B.ジェニー 牙刀 グリフォンマスク
アンチ極限流チーム まりん 藤堂香澄 如月影二
エージェントチーム ヴァネッサ ブルー・マリー ラモン
乱入キャラクター
(タイムリリースで使用可)
アーデルハイド・バーンシュタイン、天童凱
ジャズウズィルバーショー・疾風
ボスキャラクター
(PS2版のみ使用可)
ボス:紫苑
最終ボス:禍忌
PS2版追加キャラクター EX草薙京(ネスツスタイル)、不知火舞、ギース・ハワード、タン・フー・ルー
双葉ほたる、ロバート・ガルシア、Mr.ビッグ

THE KING OF FIGHTERS XII

2009年4月10日稼動。PlayStation 3Xbox 360版が同年7月30日に発売(オンライン専売ソフトの配信を除いてSNKプレイモアの両ハード初のゲームディスクソフトとなった)。レイティングはCEROB(12才以上対象)

キャッチコピーは「ライバルなど、いない。」。

当初は本作について「アッシュ編三部作完結」との記述があったが、開発スタッフの度重なる離脱や人員不足による遅滞の代償として、各キャラクターごとに嬉野秋彦監修によるバックストーリーがあるのみで「本作はゲームストーリー展開は無し」という帰結点が採られた。また、本作には『KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION "A"』と同様に特定の固定チームが存在しない。一部のキャラクターは声優が変更されている。

間にリメイク作品がリリースされたものの、正規のKOFシリーズでは約3年半振りの新作となった。本作では「KOF RE-BIRTH」を謳っており、新システム基板「Taito Type X2」での稼動に伴い、グラフィックを全てHDで新規に描き下ろしている。PS3版はランクマッチが存在しない。

キャラクターアニメーションはセル画ではなくドット絵で作成。3Dモデルを作成し、それをドット絵に落とし込むという作業を経ており、その作業量の膨大さは開発側から苦労話として何度も飛び出している。枚数自体は従来の『KOF』とさほど変化はないが、中割りを再考するなどして滑らかに動くアニメーションを実現している。

アートディレクターは『2001』『2002』で公式イラストを担当したノナで、彼の画風や色使いがゲーム全体にも色濃く反映されている。公式イラストは『ネオジオバトルコロシアム』のおぐらえいすけが担当。

本作ではマルチシフト制を廃止し通常の3on3制に回帰した。また新システムとして、クリティカルカウンターゲージMAX時に相手の攻撃を近距離強攻撃で潰す(カウンターを取る)と一定時間オリジナルのコンボを決められる「クリティカルカウンター」、強攻撃・必殺技・超必殺技のいずれかが(空中で)ぶつかり合った時に発生し互いの攻撃効果を撃ち消す「相殺」、発動させるとガードモーションを取りその最中に相手の攻撃を受けると相手の攻撃を無効化して反撃(攻撃を受けなかった時も反撃動作は行う)する「ガードアタック」など3つのシステムが導入された。それ以外にもふっとばし攻撃が溜められたり(最大まで溜めるとガード不能)特殊技のように通常技からキャンセルして出せるなどの変更点がある。

再び戦闘画面にステージ数が表記されなくなった。

従来のとは異なり、CPU戦がタイムアタック制に変更され、スコアが廃止された。また、本作のCPU戦にはボスという概念が無く、5ステージ目のチームを破るとエンディングとなる。

PS3、Xbox 360版の追加キャラクターとしてエリザベート・ブラントルシュマチュアが登場。なお、『KOF』オフィシャルサイトにて本作『XII』風の不知火舞K'のキャラクターイラストが描かれていたが本作には登場しなかった。

出場キャラクター
アッシュ・クリムゾン デュオロン シェン・ウー 草薙京
二階堂紅丸 大門五郎 八神庵 テリー・ボガード
アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ キム ライデン
リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
レオナ・ハイデルン アテナ ケンスウ 鎮元斎
家庭用追加キャラクター
エリザベート・ブラントルシュ マチュア

THE KING OF FIGHTERS XIII

アッシュ編三部作の第3章(最終章)

2010年7月14日稼動。本編が夏に稼動するのは『2000』から約10年振りである。2010年10月にアーケード版の不具合を修正したマイナーアップデートバージョンの「VER1.1」がリリースされた後、2011年12月1日にPS3とXbox 360版で大幅にゲームバランスの改善を行った家庭用版が発売。さらに、この家庭用版の内容を元に修正・再調整し2012年4月26日にアーケードへ逆輸入した『THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX』が稼働開始、その微調整版として2013年9月12日NESiCAxLive対応版である『THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX for NESiCAxLive』が稼働開始された。家庭用からアーケードへの逆移植は本編ナンバリングシリーズとしては初、リメイク含めたら『2002 UNLIMITED MATCH』に続き二作目である。また、2013年9月14日に前記の最終版をベースにしたWindows向けのSteam版『THE KING OF FIGHTERS XIII STEAM EDITION』および、GOG.com版『THE KING OF FIGHTERS XIII GALAXY EDITION』が配信された。レイティングはCEROB(12才以上対象)

主催者は(牡丹に操られた)ローズ・バーンシュタイン。女性の主催者は神楽ちづるに続き2人目である。『XIII』優勝チームは不明。

キャラクターのドット絵は『XII』路線をそのまま引き継いでおり、『XII』の出場キャラクターは家庭用からも含め全員続投の他、今作で再登場したキャラクターも新たな絵柄で描き直されている。一方でシステムは『XII』で導入されたものが全て廃止され、ドライブキャンセルやハイパードライブモードで用いる「ハイパードライブゲージ」や「EX必殺技(EX超必殺技)」、「NEO MAX超必殺技」「MAXキャンセル(超必殺技からNEO MAXへキャンセル)」が新たに導入された。ゲームスピードも『XII』に比べ、従来のKOFのようにスピーディーになっている。また『'95』以来の脱衣KOが追加された。

主人公のアッシュは固定チームに属さないエディット専用キャラクターであり、チームとしてはエリザベートチームがメインチームとなっており、エリザベートが本章のヒロインを務める。エディットチームでも、アッシュで最終ボスを倒すと、固定チームでのクリア時のようにアッシュ専用のエンディングが用意されている。因みにアッシュはエディット専用キャラクターになっているが、公式ストーリーでは先祖の斎祀からKOF招待状を貰っているが、KOFには不参加だったらしい。

「Video Game Awards 2011」のベスト格闘ゲームのノミネート作品に選出されるなど、シリーズ中でも『'98』や『2002』に並んで評価は高い[要出典]

出場キャラクター
チーム名 メンバー
エリザベートチーム エリザベート・ブラントルシュ シェン・ウー デュオロン
日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
八神チーム 八神庵 マチュア バイス
K'チーム K' クーラ・ダイアモンド マキシマ
餓狼チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル レオナ・ハイデルン
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム 不知火舞 ユリ・サカザキ キング
キムチーム キム ホア・ジャイ ライデン
エディット専用(主人公)
(家庭用以降は乱入キャラクターとしても登場)
アッシュ・クリムゾン
ボスキャラクター ボス(条件あり):斎祀
最終ボス(条件あり):血の螺旋に狂うアッシュ
家庭用追加キャラクター
(乱入キャラクターとしても登場)
(CLIMAX・STEAMでは最初から使用可)
ビリー・カーン、斎祀(変身前)
家庭用DLCキャラクター
(CLIMAX・STEAMでは最初から使用可)
炎を取り戻した庵、ネスツスタイル京、Mr.カラテ

THE KING OF FIGHTERS XIV

KOF新編[14]。新キャラクターの「シュンエイ」を中心として新たな物語が展開される[3][14][15][注 6]

シリーズ名はこれまでのシリーズと同じく、数作品を通して徐々に物語の全容が判明する構成となっているため、まだ新章の1作目である本作では正式なシリーズ名は明言しないとのこと[14]。時系列はアッシュ編のその後であり、プレイキャラクターではないものの前シリーズヒロインのエリザベートが大会の裏で暗躍していたり、シュンエイが本作の最終ボス・バースと何らかの繋がりがあることなどが示唆されている。また、過去シリーズのオロチ編やネスツ編などの要素も盛り込まれている。

2016年8月25日PlayStation 4で発売された。本作はこれまでのドットパターンによる2Dグラフィックスではなく、本編シリーズとしては初めて3Dポリゴングラフィックスが採用されている。2017年6月16日SteamMicrosoft Windows 7 64-bit向け『THE KING OF FIGHTERS XIV STEAM EDITION』が配信開始。レイティングはCEROC(15才以上対象)

さらに2017年6月29日には家庭用からの逆輸入という形で、NESiCAxLive2に対応したアーケード版『THE KING OF FIGHTERS XIV Arcade Ver.』が稼働開始。家庭用でのDLC要素は最初から搭載され、DLCキャラクター4人とボスキャラクターのアントノフとバースが最初から使用可能になっている。なお、『KOF』シリーズのアーケード版でプレイヤーが最終ボスを使用できるのは、本編では『KOF'95』のオメガ・ルガール以来、外伝も含めると『NEOWAVE』の若ギース以来となった。

2021年1月7日に全てのDLCキャラクター&コスチュームを収録した、PS4版『THE KING OF FIGHTERS XIV ULTIMATE EDITION』のダウンロード版を配信し、後にパッケージ版を2021年3月11日発売した。

主催者はアントノフ。

KOFシリーズ伝統の3on3チームバトルのほかに、オンライン上での3人1組のチームによるバトルが楽しめる「パーティバトル」が加えられている。また、弱パンチ(アーケード版:LP、PS4:デフォルトで◻︎)ボタンを連打することで連続技が発動する新システム「ラッシュ」を導入。

登場するキャラクターは50人+DLC8人で、既存キャラクターも新たな衣装で登場する。『XII』からイラストを担当している、おぐらえいすけが本作ではキャラクターデザインから参加している。続投したキャラクターは一部を除き声優の大幅な刷新が施されている。

開発に着手したのは2014年の9月頃。本作のプロデューサーは、1993年から2000年まで『餓狼伝説』シリーズのスタッフで、その後旧SNKのスタッフを中心に立ち上げたゲーム開発会社・ディンプスにて、同じく対戦格闘ゲームの『ストリートファイターIV』のバトルデザイナーを担当していた小田泰之が務めている。

出場キャラクター
チーム名 メンバー
中国チーム シュンエイ 明天君 タン・フー・ルー
日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
八神チーム 八神庵 マチュア バイス
K'チーム K' クーラ・ダイアモンド マキシマ
餓狼チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム ラルフ クラーク レオナ
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム キング 不知火舞 アリス
キムチーム キム ガンイル ルオン
悪人チーム ザナドゥ チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
サウスタウンチーム ギース・ハワード ビリー・カーン ハイン
メキシコチーム ラモン アンヘル キング・オブ・ダイナソー
南米チーム ネルソン サリナ バンデラス・ハットリ
異世界チーム ナコルル ムイムイ ラブ・ハート
オフィシャル招待チーム シルヴィ・ポーラ・ポーラ ミアン ククリ
ボスキャラクター
(Ver.1.04以降およびアーケード版では最初から使用可)
ボス:アントノフ
最終ボス:バース
家庭用DLCキャラクター
(アーケード版では最初から使用可)
ウィップ、山崎竜二、ヴァネッサ、ロック・ハワード
オズワルド、ハイデルン、ナジュド、ブルー・マリー

THE KING OF FIGHTERS XV

THE KING OF FIGHTERS XV
ジャンル 格闘
対応機種 PlayStation 4
PlayStation 5
Xbox Series X/S
Windows 10
開発元 SNK
発売日 2022年2月17日
テンプレートを表示

2022年2月17日にPlayStation 4PlayStation 5Xbox Series X/S、PC(Windows 10Epic GamesSteam)で発売。(デジタル版『THE KING OF FIGHTERS XV Deluxe Edition』には、ゲーム本編+KOF XV TEAM PASS 1(DLCキャラクター×6体)が含まれる)

『XIV』から引き続き3Dグラフィックとなっており、各種演出はブラッシュアップされている[16]

担当声優は『XIV』からの新規キャストが採用されており、そこに登場しないキャラクターはアニメ『THE KING OF FIGHTERS: DESTINY』やスマートフォンアプリ『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』でのキャストが採用されている(一部新規にキャスティングされているキャラクターも存在する)。

当初は2021年発売予定だったが、COVID-19による日本国内の混乱が開発にも影響したため、2022年(第一四半期)に延期された[17]

出場キャラクター
チーム名 メンバー
ヒーローチーム[18] シュンエイ 明天君 二階堂紅丸
アッシュチーム アッシュ・クリムゾン エリザベート・ブラントルシュ ククリ
三種の神器チーム[19] 草薙京 八神庵 神楽ちづる
K´チーム マキシマ ウィップ
ライバルチーム イスラ ハイデルン ドロレス
餓狼チーム[20] テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・東
龍虎チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア キング
オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス
スーパーヒロインチーム 麻宮アテナ 不知火舞 ユリ・サカザキ
怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
G.A.W.チーム アントノフ ラモン キング・オブ・ダイナソー
クローネンチーム クローネン クーラ・ダイアモンド アンヘル
エージェントチーム ブルー・マリー ヴァネッサ ルオン
ボスキャラクター ボス:リ・ヴァース
最終ボス:オトマ・ラガ
DLC・餓狼MotWチーム ロック・ハワード 牙刀 B.ジェニー
DLC・サウスタウンチーム ギース・ハワード ビリー・カーン 山崎竜二
DLC・裏オロチチーム オロチ社 オロチシェルミー オロチクリス
DLC・サムライチーム 覇王丸 ナコルル ダーリィ・ダガー
DLC・単独キャラクター オメガ・ルガール、矢吹真吾、キム・カッファン

リメイクシリーズ

旧作をリメイクした作品群。

THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE

2004年7月27日稼動。シリーズ初のATOMISWAVEでの作品。開発はナンバリングタイトルとは異なりノイズファクトリーが担当。厳密にはリメイクではないが、内容は『2002』をベースにして制作されたマイナーアップバージョンのような作品であり、本シリーズには含まれない。『2002』と同じくストーリー設定はなしだが、一部参戦キャラクターや最終ボスなどは変更されている。

3種類のモードを選択可能。A - Eの5ボタン。Eは、体力を徐々に減少させる代わりに体力が1/4以下になるか、相手の攻撃を受けるまで攻撃力を2割ほどアップさせる「ヒートモード」を発動するためのボタンである。AW-NETに対応しており、同ハード共通カード使用による特典あり(いわゆるエントリーカードが使用できるのはこの作品のみ)。

操作モードを必殺技を必殺技でキャンセルできる「スーパーキャンセル」、専用攻撃で相手のガードを崩す「ガードブレイク」、MAX2が使用できる「MAX2」から選択できる。一部のモードではガードキャンセルふっとばしが使えないなどの変化はあるが、基本的なシステムは変わらない。

ATOMISWAVE筺体では新作の『XI』に変わり、ネオジオでは引き続き『2002』が長期間稼働したこともあり、稼働期間は短かった。また、本作の最終ボスは『'96』でボスチームとして登場したギース・ハワードが『龍虎の拳2』に登場した頃の若い姿で務めている。イラストは中野友和が担当。

家庭用ではPS2およびXboxで発売されている。Xbox版は日本のXbox最後の新作ソフトである。PS2版ではK9999を除くAC版『2002』の出場キャラクターが全員登場することになった。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム 不知火舞 ユリ・サカザキ キング
韓国チーム ジョン・フーン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
'96チーム 八神庵 マチュア バイス
'97チーム 山崎竜二 ブルー・マリー ビリー・カーン
'98チーム 七枷社 シェルミー クリス
'99チーム K' マキシマ ウィップ
混合チーム クーラ・ダイアモンド 矢吹真吾 草薙柴舟
オロチチーム
(隠しキャラクターとして使用可)
乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
隠しキャラクター キム、ヴァネッサ、ラモン
ボスキャラクター
(隠しキャラクターとして使用可)
ギース・ハワード(『龍虎の拳2』Ver.)
家庭用追加キャラクター
(PS2・Xbox版のみ隠しキャラクターとして使用可)
セス、KUSANAGI、オメガ・ルガール
PS2版追加キャラクター
(PS2版のみ隠しキャラクターとして使用可)
アンヘル、メイ・リー

THE KING OF FIGHTERS '94 RE-BOUT

2004年12月28日にKOF10周年記念作品としてPS2で発売された『'94』のリメイク作品。アーケードゲームとしては稼動していない。

チームエディットが可能になるなど、『'94』からシステムの細部に手が加えられている。また、エディット専用キャラクターとして『'95』の性能をベースにした柴舟が登場し、さらに最終ボスのルガールも使用可能になった。『'94』とは違い、1P側のデフォルトカーソルが日本チーム(京)、2P側が韓国チーム(チョイ)になっている。

グラフィックを完全ハイレゾ化でリニューアルしている。背景も3Dで描かれた新規のものに一新されており、『'95』以降も含む歴代SNKキャラクターが多数登場する他、攻撃避けの際には画面全体の視点が一瞬ズレる演出が起こる。キャラクターイラストは、オリジナル版『'94』の森気楼に代わり、ヒロアキが担当した。

なお、本作はネオジオ版『'94』も「ネオジオモード」として同時収録している。ネオジオモードでは原作仕様のためチームエディットはできずルガールと柴舟も使用できないが、リメイク版同様にゲームセレクトの一部変更や基本操作の説明削除などの改訂が加えられている。本作以降、PS2版のリメイク作品では原作のネオジオ版も同時収録しているケースが多々ある。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名(国) メンバー
日本最強チーム(日本) 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム(イタリア) テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム(メキシコ) リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム(ブラジル) ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム(中国) アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム(イギリス) キング 不知火舞 ユリ・サカザキ
キムの教育してやるチーム(韓国) キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
アメリカンスポーツチーム(アメリカ) ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー
追加キャラクター
(エディット専用)
草薙柴舟
ボスキャラクター
(エディット専用として使用可)
ルガール・バーンシュタイン
(※使用できるのは上着を脱いだ状態のみ)

THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH

2008年3月18日稼動。『'98』のリメイク作品。略称は『'98UM』。『'98』を稼動してから約10年振りにアーケード版として再登場(基板にはTaito Type Xを使用)。

キャッチコピーは「ドリームバトル、究極進化。」。

春に稼動するのはシリーズ初であり、これで『KOF』シリーズは春夏秋冬すべてで稼動したこととなった。『'98』をベースとしゲームバランスの再調整、新システム「アルティメットモード」が追加されている。その後、アジア圏向けにPGM2システム基板対応作品として、さらに再調整された『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH 英雄』がリリースされた[21]。また、NESiCAxLiveでも再調整版となる『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION』が2011年1月24日に配信されている。

本作では、『'98』までの全キャラクターが登場することに伴い、一部の対戦前の演出などが追加、変更された。『'98UM』の追加キャラクターの公式イラストは森気楼の画風に似せているが、これはイラスト担当のおぐらえいすけが当時の絵を参考に作画したものである。

アルティメットモードでは、アドバンストモードとエキストラモードからそれぞれ、移動方法・回避方法・パワーゲージを自由に組み合わせられ、よりプレイヤー自身の好みのシステムが選択可能となった。これにより、例えば「ダッシュ・緊急回避・エキストラゲージ」という『'96』のシステムでのプレイが可能である。従来のアドバンストモードとエキストラモードも改良されており、パワーMAXではない通常の状態からパワーMAX超必殺技を発動したり、攻撃中やガードしている状態からパワーMAXを発動するクイックMAX発動などが可能となっている。

CPU戦では、プレイ内容による乱入キャラクターや最終ボスの分岐が多種多様に設けられているのが特徴。

今作ではコマンドの斜め入力を省略した、例えば「←↓→+A」といった簡易コマンドが受け付けられるようになっている。連続技の内容によっては、この簡易コマンドを使用しなければ間に合わないことがある。

PS2版は2008年6月26日に発売。NEOGEOオンラインコレクションシリーズの第10弾である。アーケードモードに加え、チャレンジモード、エンドレスモード、プラクティスモードの他、3D背景、アレンジBGM、カラーエディット、ギャラリーモード等が収録されている。ある条件をクリアすることにより、ボスキャラクターの使用、および3人全員同じキャラクターでチームを組むことが可能になる。また、オリジナルの『'98』のネオジオ版も収録されており、こちらもプレイすることが可能。ネットワーク対戦は『'98UM』(ボスあり・なし)、ネオジオ版『'98』のどちらにも対応していた。

2009年7月1日にXbox 360にてXBLA版が配信。PS2版に存在したチャレンジモード、エンドレスモード、プラクティスモード、ネオジオ版『'98』は収録されているが、その他の特典要素の多くが削られており、3D背景、アレンジBGM、カラーエディット、ギャラリーなどは収録されていない。また、ネットワーク対戦は『'98UM』のみ対応し、ネオジオ版には非対応。

2014年12月16日にSteam版『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION』が配信開始。こちらは2011年稼働のNESiCAxLive版『FINAL EDITION』のゲームバランスをベースにした上で、XBLA版と同様の内容を収録している。ネオジオ版『'98』も同時収録されているが、XBLA版同様にPS2版での追加要素は一部省かれている。こちらはボスキャラクターと同キャラクターチームが最初から使用可能になっている。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)2022年6月21日にPS4版が配信され、2022年10月27日にはパッケージ版が発売予定。

なお、2016年8月25日にはスマホアプリ(AndroidiOS)版『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online』が配信されているが、本作とは全く異なるゲームとなっている(後述)。

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
八神チーム 八神庵 マチュア バイス
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ クラーク
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
女性格闘家チーム 神楽ちづる 不知火舞 キング
キムチーム キム チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
アメリカンスポーツチーム ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー
'97スペシャルチーム 山崎竜二 ブルー・マリー ビリー・カーン
オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス
おやじチーム ハイデルン タクマ・サカザキ 草薙柴舟
'96ボスチーム(ゲーニッツルート限定ボス) ギース・ハワード ヴォルフガング・クラウザー Mr.ビッグ
裏オロチチーム(オロチルート限定ボス)
(隠しキャラクターとして使用可)
乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
エディット専用[注 7]
(乱入キャラクターとしても登場)
如月影二、藤堂香澄、矢吹真吾、ルガール・バーンシュタイン
最終ボス('98UMボスチーム)
(家庭用のみ隠しキャラクターとして使用可)
オメガ・ルガール ゲーニッツ オロチ
隠しキャラクター '95草薙京、裏テリー・ボガード、裏アンディ・ボガード、裏ジョー・ヒガシ、裏不知火舞、裏リョウ・サカザキ

裏ロバート・ガルシア、裏ユリ・サカザキ、裏ビリー・カーン、裏ブルー・マリー、裏山崎竜二、裏ギース・ハワード、裏キング

乱入キャラクター
(家庭用のみ隠しキャラクターとして使用可)
ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ
ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ

THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH

『KOF98UM』と同様の趣旨で登場した『2002』のリメイク作品。略称は『2002UM』。登場総キャラクター数が66人も及ぶ大幅なキャラクター追加や、ゲームバランスの再調整、新技の追加、BGM・アナウンスの一新、デザイン・背景を中心としたグラフィックの変更などが施されている。イラストはヒロアキが担当。

システム的には『2002』を継承しているが、パワーMAX発動中でなくともゲージ3本を消費することでMAX版超必殺技やMAX2を使用可能になるなどの変更がされている。また、デザイン面では大幅に一新され、インターフェイス周りやステージ等は総入れ替えとなり、MAX2使用時にカットインが入ったり、一部のキャラクターは特定の技で相手を倒すと勝利画面のイラストが変わるなど演出面も強化されている。

『'98UM』同様、本作のCPU戦にも、プレイ内容による乱入キャラクター、最終ボスの分岐が多種多様に設けられている。

ネオジオ版『2002』の出場キャラクターの内、K9999のみが著作権の関係で登場できず、代わりに似たような設定・性能を持つ新キャラクター、ネームレスが新登場。PS2版にはオリジナルであるネオジオ版準拠の無印『2002』も同時収録されており、こちらは原作仕様であるため、前述の理由で本作に登場できないK9999も使用可能(ただし取扱説明書のキャラクター紹介欄からは意図的に除外されている)。

また、PS2・Xbox版『2002』に追加キャラクターとして出場していたギースとゲーニッツもPS2・XBLA版の今作に登場するが、同じく『2002』では出場していたツキノヨルオロチノチニクルフイオリは今作では登場していない。

PS2版の後に稼働されたアーケード版は更なるバランス調整が施されている他、背景が2Dに変更された代わりに新ステージが一部追加されている。また、基本的にPS2版のキャラクターはアーケード版にほぼ全て出場しているが、ボスキャラクターは全員CPU専用で使用できず、さらにギース(ナイトメア含む)とゲーニッツのみ登場していない。

後にアーケード版のゲームバランス準拠のものが『闘劇ver.』としてPS2版に逆輸入されている。これらでは対戦バランスや技の性能はアーケード版準拠だが、メニューやモードなどはPS2版無印準拠で同じく家庭用専用隠しキャラクターが使用可能になっている。なお、PS2版2作品ともにネオジオオンラインコレクションではないため、ネットワーク対戦には対応していない。

その後に配信されたXBLA版・Steam版のゲームバランスもアーケード版および『闘劇ver.』に準拠した上で、モード類はPS2版の要素を継承した移植となっているが、PS2版2作品には存在したネオジオ版『2002』、ギャラリー、カラーエディットなどが未収録となっている代わりに、ネットワーク対戦と実績機能に対応している。背景はPS2版の3Dではなく、アーケード版と同じ追加ステージありの2Dを採用している。Steam版はボスキャラクターと裏キャラクターが最初から全て無条件で選択可能になっている。

ボスキャラクターはプレイヤー仕様だと、CPUに比べて攻撃力が大幅低下、防御力が通常キャラクターと同じになる調整を施される。

2009年2月26日にPS2版が発売。同年7月9日にアーケード版が稼動開始(システム基板はSYSTEM BOARD Y2)され、本作はKOFシリーズ全体で初の、家庭用からアーケードへの逆移植タイトルとなった。さらに、2010年6月24日にアーケード版と同等のバランス調整が行われた『闘劇ver.』がPS2で発売され、特に『闘劇ver.』はSNKプレイモア最後のPS2用ソフトとなった。2010年11月3日にXbox 360のXbox LIVE アーケード版が配信された(詳細は上述)。2011年1月24日からはNESiCAxLiveでアーケード版準拠のものが配信されている。2015年2月27日にはSteamでXBLA版準拠のものが配信され、2020年11月には大型アップデートが行われネットワーク対戦のネットコードにロールバック方式が実装された。2021年2月9日にはPlayStation 4でSteamアップデート版準拠のもの配信され、同年4月15日にはパッケージ版も発売。レイティングは全てCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
チーム名 メンバー
京チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
K'チーム K' マキシマ ウィップ
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム レオナ ラルフ クラーク
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ
女性格闘家チーム キング 不知火舞 藤堂香澄
キムチーム キム チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
マスターチーム ハイデルン タクマ・サカザキ 鎮元斎
'97スペシャルチーム 山崎竜二 ブルー・マリー ビリー・カーン
八神チーム 八神庵 マチュア バイス
オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス
ジョンチーム ジョン・フーン 矢吹真吾
美少女格闘家チーム 李香緋 四条雛子 メイ・リー
エージェントチーム ヴァネッサ セス ラモン
裏オロチチーム
(隠しキャラクターとして使用可)
乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
クローンチーム
(乱入キャラクターとしても登場)
KUSANAGI 草薙京-1 草薙京-2
ネスツチーム
(乱入キャラクターとしても登場)
クーラ・ダイアモンド フォクシー アンヘル
エディット専用
(乱入キャラクターとしても登場)
ネームレス
隠しキャラクター
(PS2版・XBLA版では使用に解禁が必要)
ロバート・ガルシア(KOF2000Ver.)
タクマ・サカザキ(KOF2000Ver.)
ケンスウ(KOF2000Ver.)
家庭用追加隠しキャラクター
(アーケード版には未登場)
ギース・ハワード
ナイトメアギース
ゲーニッツ
最終ボス(ネスツボスチーム)
(家庭用のみ使用可)
クリザリッド
ゼロ(クローン)
ゼロ(オリジナル)
イグニス
隠しボス
(家庭用のみ使用可)
オメガ・ルガール

携帯機向け作品

ゲームボーイ(熱闘シリーズ)

タカラ(現・タカラトミー)より『熱闘シリーズ』の一部としてゲームボーイで発売。デフォルメされたキャラクターが戦う。スーパーゲームボーイにも対応し、専用フレームも用意されている。

熱闘ザ・キング・オブ・ファイターズ'95

1996年4月26日にゲームボーイでタカラより発売。開発はガイブレイン

『'95』をベースにしているが、ライバルチームの3人を除いたキャラクターは原作のチームから抜粋された数名ずつがバラバラに出場しており、固定されたチームは存在しない。隠しキャラクターとして『サムライスピリッツ』シリーズからナコルルが登場するほか、同じキャラクター同士でチームを組めたり、常にパワーゲージがMAXになる隠しモードが存在する。

日本語版はタイトルロゴがカタカナ表記となっている。欧米版のタイトルは「熱闘」が省かれて原作と同じ『THE KING OF FIGHTERS '95』となっており、タイトルのデザインもネオジオ版『'95』と同じ英字表記となっているが、ゲーム内容自体は日本GB版とほとんど相違点はない。アメリカ版は任天堂、ヨーロッパ版は有限会社Laguna Video Gamesが販売元となっている。

出場キャラクター
草薙京 二階堂紅丸 リョウ・サカザキ
ユリ・サカザキ テリー・ボガード ジョー・ヒガシ
ハイデルン ラルフ アテナ
ケンスウ キム・カッファン 不知火舞
八神庵 如月影二 ビリー・カーン
ボスキャラクター(隠しキャラクターとして使用可)
ボス:草薙柴舟
最終ボス:オメガ・ルガール
乱入キャラクター(隠しキャラクターとして使用可)
ナコルル
熱闘ザ・キング・オブ・ファイターズ'96

1997年8月8日にゲームボーイでタカラより発売。前作同様、開発はガイブレイン。

『'96』をベースとしているが、ボスチームの3人以外の出場メンバーは前作と同様に抜粋された数名ずつがバラバラに出場している。また、前作とは多少顔ぶれが変更されている。なお、本作では特定の組み合わせでチームを組むと「特殊イベント」が発生する。神楽ちづるが最初から選択可能になっており、隠しキャラクターとして『龍虎の拳』からMr.カラテや、『'97』のような暴走キャラクター、ボス性能版ちづるのKAGURAなどが登場する。また、隠しモードとして、超必殺技がいつでも出せるようになり、技の内容が強力なものに変化、パワーゲージが常に回復し続ける、といった内容の「熱闘モード」や、ボタンを同時押しするだけで必殺技が発動可能になるモードが存在する。スーパーゲームボーイ使用時は、攻撃などの効果音の一部がSFC音源に変わる。

ヨーロッパ版はタイトルが『The King of Fighters: Heat of Battle』に変更されており、前作と同じくLagunaが販売元となった。また、本作はアメリカでは発売されなかった。

出場キャラクター
草薙京 アンディ・ボガード テリー・ボガード
リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア 八神庵
大門五郎 不知火舞 ギース・ハワード
Mr.ビッグ ヴォルフガング・クラウザー マチュア
アテナ 神楽ちづる レオナ
ボスキャラクター(隠しキャラクターとして使用可)
ボス:KAGURA(ボス性能の神楽ちづる)
最終ボス:ゲーニッツ
乱入キャラクター(隠しキャラクターとして使用可)
IORI'(ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ)
LEONA'(ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ)
Mr.カラテ
  • ゲーニッツを倒した後に「特殊イベント」が発生するチーム
    • 三種の神器チーム:草薙京、神楽ちづる、八神庵
      • 「草薙京&神楽ちづる VS IORI'(暴走化)」のバトル。ゲーニッツを倒したキャラクターがいるチームを操作。
    • オロチチーム:八神庵、マチュア、レオナ
      • 「八神庵&マチュア VS LEONA'(暴走化)」のバトル。ゲーニッツを倒したキャラクターがいるチームを操作。
    • 主人公チーム:草薙京、テリー・ボガード、リョウ・サカザキ
      • 「ゲーニッツを倒したキャラクター1名 VS 他2名」のバトル。ゲーニッツを倒したキャラクターを操作。
    • ボスチーム:ギース・ハワード、ヴォルフガング・クラウザー、Mr.ビッグ
      • 「ゲーニッツを倒したキャラクター1名 VS 他2名」のバトル。ゲーニッツを倒したキャラクターを操作。
    • 餓狼伝説メインキャラクターチーム:テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ギース・ハワード
      • 「ボガード兄弟 VS ギース・ハワード」のバトル。ゲーニッツを倒したキャラクターがいるチームを操作。
    • 龍虎の拳メインキャラクターチーム:リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、Mr.ビッグ
      • 「極限流2名 VS Mr.ビッグ」のバトル。ゲーニッツを倒したキャラクターがいるチームを操作。

ネオジオポケット(Rシリーズ)

SNKより『ポケット格闘シリーズ』の一部としてネオジオポケットで発売。デフォルメされたキャラクターが闘う。『熱闘』シリーズよりもさらに頭身が低く、キャラクターが大きくなっている。

共通事項として、日本語版のロゴは熱闘シリーズ同様にカタカナ表記で、タイトルから冠詞の「ザ」が省かれており、Rには「ROUND」と読みが振ってある。英語版でも同様に「THE」が省かれている。

同じ『ポケット格闘シリーズ』のタイトルとして『サムライスピリッツ!』、『同2』、『餓狼伝説 FIRST CONTACT』なども発売された。また、シリーズには含まれないが同コンセプトのデフォルメ作品として、ネオジオポケットカラー専用ソフトの『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』、『SNK GALS' FIGHTERS』、『幕末浪漫 特別編 月華の剣士』がある。

キング・オブ・ファイターズ R-1

1998年10月28日にネオジオポケット(モノクロ)本体と同時発売。R-1は「ラウンド ワン」と読む。『'97』をベースにしており、熱闘シリーズ同様に抜粋されたメンバーが登場するが、本作では独自の公式チームが組まれている。ニューフェースチーム(本作では「フェス」が長音)以外は、新しいチームを組んでの参戦となる。

隠し要素として、簡単なコマンドで必殺技が出せる「あばれモード」が搭載されている。

出場キャラクター
チーム名 メンバー
三種の神器チーム 草薙京 神楽ちづる 八神庵
ニューフェースチーム 七枷社 シェルミー クリス
サウスタウンチーム テリー・ボガード リョウ・サカザキ キム
ヒロインチーム 不知火舞 ユリ・サカザキ アテナ
エディット専用 矢吹真吾、レオナ
隠しキャラクター '94草薙京
ボス1
(隠しキャラクターとして使用可)[注 8]
ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ
ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ
ボス2(オロチチーム)
(隠しキャラクターとして使用可)
炎のさだめのクリス 荒れ狂う稲光のシェルミー 乾いた大地の社
最終ボス
(隠しキャラクターとして使用可)
オロチ[注 8]
キング・オブ・ファイターズ R-2

1999年3月19日にネオジオポケットで発売。R-2は「ラウンド ツー」と読む。モノクロ本体でも遊べるが、今作ではネオジオポケットカラーにも対応し、この場合はカラー表示となる。『'98』をベースにしているが、『'98』にはいない藤堂香澄も登場。また、全キャラクターが単体で乱入キャラクターとして登場する可能性があり、一度ゲームをクリアした後は乱入キャラクターが1プレイ内に最大2体まで出現するようになり、2体目に出現する隠しキャラクターを倒すと解禁される。前作よりもCPU戦の難易度は下がっている。本作のみの特徴として、「テク」を集めて好きなキャラクター1人をカスタマイズし強化する「メイキングモード」がある。また、前作にあった「あばれモード」が標準で選べるようになった。1999年10月21日には価格の下がったキャンペーン版も登場。

2020年8月6日よりNintendo Switchにて「NEOGEO POCKET COLOR SELECTION」シリーズとして移植版が配信された。レイティングはCEROA(全年齢対象)。1本で2人対戦が可能だが、原作にあったドリームキャスト通信機能は非対応。2021年3月18日配信のコレクションソフト『NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1』にも収録。

出場キャラクター
チーム名 メンバー
草薙流チーム 草薙京 草薙柴舟 矢吹真吾
ちょうヒロインチーム アテナ ユリ・サカザキ 藤堂香澄
新サウスタウンチーム リョウ・サカザキ 不知火舞 テリー・ボガード
オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス
エディット専用 レオナ、八神庵
乱入キャラクター
(隠しキャラクターとして使用可)
'95草薙京、裏リョウ・サカザキ、裏テリー・ボガード
裏不知火舞、裏ユリ・サカザキ
ボスキャラクター(裏オロチチーム)
(隠しキャラクターとして使用可)
乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
最終ボス
(隠しキャラクターとして使用可)
オメガ・ルガール

ゲームボーイアドバンス(EXシリーズ)

SNK、もしくはSNKプレイモアより許諾を受けたマーベラスエンターテイメントより、ゲームボーイアドバンスで発売されたシリーズ。

SNKプレイモアのスタッフによると、『EX』シリーズはマーベラスエンターテイメントの持ち込み企画であるとのこと。ゲームボーイ版やネオジオポケット版とは異なり、キャラクターのグラフィックは通常のシリーズと同じ頭身になっている。

THE KING OF FIGHTERS EX 〜NEO BLOOD〜

2002年1月1日にGBAでマーベラスエンターテイメントから発売。開発はアートゥーン。サブタイトルは日本語に訳すと「新しい血統」、つまり新キャラクターを意味している。

任天堂の携帯ゲーム機向けとしては4年半ぶりの新作。SNK倒産後の発売だが、クレジットやタイトルデモにはSNKロゴが表示される。

『'99』のデザインと『2000』のシステムを主にベースとした作品だが、ストーリーはオロチ編を継承した新たなものになっている。新キャラクターの葉花萌の声優に千葉麗子を起用。

チーム構成はメイン3名+ストライカー1名という構成になっている。ストライカー専用のみとして登場するキャラクターはメインで使用することはできず、各チームのストーリー上もメンバーとしては存在しないような扱いになっているが、チーム単位のストーリーは正規のストライカーも加えないと見ることができない。

発売前は期待が集まっていた作品ではあったが、実際に発売された製品版は不具合が非常に多く、ゲームがフリーズする、操作ができなくなるなど一部プレイに支障が出るものもあるほどだった。

出場キャラクター
チーム名 メンバー ストライカー
主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 葉花萌 矢吹真吾*
餓狼チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード 不知火舞 ジョー・ヒガシ*
龍虎チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア キング ユリ・サカザキ*
怒チーム レオナ ラルフ クラーク ウィップ*
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎*
韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ジョン・フーン*
ボスキャラクター
(隠しキャラクターとして使用可)
ボス:八神庵
最終ボス:ギース・ハワード
エキストラストライカー
(隠しストライカーとして選択可)*
K'、マキシマ、ヴァネッサ、山崎竜二
*はストライカー専用キャラクター。
THE KING OF FIGHTERS EX2 〜HOWLING BLOOD〜

2003年1月1日にGBAでマーベラスエンターテイメントから発売、開発はサン・テック。『EX』の続編で、前作同様に『2000』を基本にしている。前作に存在した不具合などの問題点は大幅に改善されている。

前作の葉花萌に加え、新たに大神零児、華守純、黒咲壬羽、天羽忍(最終ボス)の4名のオリジナルキャラクターが登場し、オロチ編に沿った新たな設定として「十種神宝」を中心としたストーリーが展開される。ストライカーのシステムも変更され、次の順番のキャラクターがストライカーを務めるようになった(3人目はストライカーを使用できない)。

2005年には日本国外でノキアよりN-Gage向けに本作をベースとした移植作『The King of Fighters Extreme』が発売された。開発はハドソン

出場キャラクター
チーム名 メンバー
主人公チーム 草薙京 葉花萌 大神零児
餓狼チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード 不知火舞
怒チーム レオナ ラルフ クラーク
韓国チーム キム チョイ・ボンゲ チャン・コーハン
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ
龍虎チーム リョウ・サカザキ ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ
八神チーム 八神庵 華守純 黒咲壬羽
ボスキャラクター
(隠しキャラクターとして使用可)
ボス:天羽忍
最終ボス:暴走忍

携帯電話

The King of Fighters Extreme(日本国外)
日本国外で、2005年にノキアよりN-Gage向けに発売された。GBA版『EX2』をベースとした作品となっている。開発はハドソン
THE KING OF FIGHTERS-MOBILE-
2005年7月4日よりi-modeで配信開始[22]。2008年10月1日にはYahoo!ケータイ、2009年7月9日にはEZwebでも配信された。こちらは原作から抜粋された12名のキャラクターが参戦している。ストーリーなどは『'94』に準拠しているが、イラストは一新されている。
  • 登場キャラクター:京、アテナ、リョウ、キング、テリー、舞、ラルフ、ユリ
  • 隠しキャラクター:キム、紅丸、庵、ルガール(最終ボス)
THE KING OF FIGHTERS MOBILE R-2
2006年10月2日よりi-modeで配信開始[23]。前作に3名を加えた総勢15名が戦う。チームバトルではなく1対1のラウンド制になっている。
  • 追加キャラクター:柴舟、タクマ、ジョー

格闘ゲーム以外の携帯電話向け作品は携帯電話(格闘ゲーム以外)の節を参照。

スマートフォン

THE KING OF FIGHTERS-i / THE KING OF FIGHTERS Android
iPhone/iPod Touch版『-i』が2011年7月7日配信開始[24]、Android版『Android』が2012年3月22日配信開始[25]。『ザ・キング・オブ・ファイターズXIII』をベースにアレンジされている。
THE KING OF FIGHTERS-i 2012 / THE KING OF FIGHTERS-A 2012
iPhone/iPod Touch版『-i 2012』が2012年5月2日配信開始[26]、Android版『-A 2012』が2013年8月31日配信開始[27]。前作の内容に加え、新要素としてWi-Fiネットワーク対戦、新キャラクターや新ステージ、タイムアタックモード、チーム毎のエンディングムービーなどが追加されている。
『-A 2012』は、『-i 2012』で有料ダウンロードコンテンツであった「ネスツスタイル京」「炎を取り戻した庵」の2名が最初から使用可能になっている。
後に無料版として、Android版『-A 2012(F)』が2014年12月4日に、iPhone/iPod Touch版『-i 2012(F)』が2015年2月11日に配信開始されている。

上記の他、iPhone/iPod TouchとAndroid共に『THE KING OF FIGHTERS’97』の移植版が2013年11月14日に、『THE KING OF FIGHTERS’98』の移植版が2014年7月24日に配信開始されている。

格闘ゲーム以外のスマートフォン向け作品はスマートフォン(格闘ゲーム以外)の節を参照。

KOF MAXIMUM IMPACTシリーズ

3D格闘ゲームとして製作された外伝シリーズ。略称は『MI』、もしくは『KOF MI』。当初はPS2で展開してきたが、後にXboxやアーケード(システム基板は「Taito Type X2」)でも登場した。PlayStation 3やXbox 360での作品も予定されていたが、発売中止となった。

その他

ここでは対戦型格闘ゲームではないものを挙げる。

クイズ キング・オブ・ファイターズ

1995年2月1日MVSで稼動したクイズゲーム。発売元はザウルスで、同社のマスコットだった恐竜のキャラクターが随所に登場している。家庭用はネオジオROM版が1995年3月10日、ネオジオCD版が1995年4月7日に発売。

タイトルに『キング・オブ・ファイターズ』とついているが、草薙京などの『KOF』オリジナルキャラクターは登場しない。また、タイトルロゴのデザイン上では中黒が省かれた『クイズ キング オブ ファイターズ』のように表記されている。登場キャラクターは、『餓狼伝説』(『SPECIAL』準拠のデザイン)と『龍虎の拳』(『2』準拠のデザイン)に加え、本家『KOF』には参戦していなかった『サムライスピリッツ』(初代準拠のデザイン)から選ばれている。

ストーリーの大筋は、謎の組織「Q」に誘拐されたユリを救出するため6人の勇者(テリー・ボガード、不知火舞、リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、覇王丸、ナコルル)が立ち上がるという、初代『龍虎の拳』をなぞらえたような展開で、『龍虎の拳』のボーナスゲーム「超必殺技伝授」と同様のボーナスゲームが今作にも取り入れられている。ゲーム内容はパロディ色が強く、コメディ調の世界観となっている。また、劇中の地名はサウスタウンではなく『クイズ大捜査線』と同じ「クイズシティー」となっている。ただし、ネオ&ジオを始めとする『大捜査線』の面々は本作には登場しない。本編との繋がりは特になくギャグ調のストーリーだが、舞のエンディングは『KOF』へと続くものになっている。

6名のプレイヤーキャラクターから1人を選択し、ルーレットを止めてスゴロク式のマップを進んでいくと、出題者キャラクターがプレイヤーにクイズ勝負を挑んでくる。クイズ形式はオーソドックスなノルマ達成型の4択問題。途中『クイズ大捜査線』にもあった連打クイズや間違い探しなども登場する。道中で歴代のSNK格闘ゲームのキャラクターたちがクイズを挑んでくることがあり、こちらは後述の「格闘クイズ」形式となる。各章の最後には固定ボスキャラクターが待ち構えており、第一章は暴走族のリーダー、第二章はマフィアの首領、第三章はタクマ・サカザキ、第四章はトーナメントのチャンピオンと戦うことになるが、タクマ以外のボスはギース・ハワード、ヴォルフガング・クラウザー、天草四郎時貞の3人からランダムでそれぞれの役割に割り当てられる。第四章でチャンピオンを倒した後は該当のボスが正気を取り戻して黒幕の正体を暴き、「Q」の首領キューリッチとの最終決戦に入る。

クイズノルマ達成時にお金やクイズを有利に進められるアイテムが手に入ることもある他、マップの途中にあるショップでお金を支払ってアイテムを購入可能。ただしアイテムには所持数制限がある。

ボス戦や対戦モードでは特殊な「格闘クイズ」となり、クイズに正解して敵にダメージを与えていき、敵の体力を0にすれば勝利となる。答えるまでの経過時間によって、「必殺技(強)→必殺技(弱)→ジャンプ攻撃→大キック→大パンチ→小キック→小パンチ(『サムライスピリッツ』のキャラクターのみ通常技が大斬り→中斬り→小斬り)」と技の威力が減少していくため、早く正解すれば派手な必殺技で大ダメージを与え、少ない問題数で倒すことができる。また、必殺技発動前に素早くキャラクター毎のコマンドを入れることで、さらに強力な「超必殺技」に変化させられる。対戦では通常の6名に加え、タクマ・サカザキ、ギース・ハワード、ヴォルフガング・クラウザー、天草四郎時貞のボス4名も使用可能。

THE KING OF FIGHTERS '96 ネオジオコレクション

1997年2月14日にネオジオCDで発売されたデータベースソフト。『'96』関連のデータなどが収録されたファンディスクとなっている。

ザ・キング・オブ・ファイターズ 京

1998年8月27日にPlayStationで発売。格闘ゲームではなく、夏元雅人による同名の漫画『ザ・キング・オブ・ファイターズ 京』をベースとしたアドベンチャーゲームとなっており、対戦はコマンド指示形式で行われる。『KOF'97』の開催直前が舞台となり、大会に出場するチームメイトを探していく。イベント時にはほとんどのキャラクターがボイス付きで会話するが、登場するKOFキャラクターの中でクラークのみボイスがない(セリフはある)。また、ゲーム作品では本作のみに登場するキャラクターも存在する。ゲーム中でのイラストも全て夏元雅人が担当している。開発元は夢工房。

1999年9月9日には「SNKベストコレクション」として廉価版が発売。また、2007年にはゲームアーカイブスでも配信された。レイティングはCEROB(12才以上対象)

出場キャラクター
草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
キング 不知火舞 神楽ちづる
キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
ビリー・カーン ブルー・マリー 山崎竜二
七枷社 シェルミー クリス
Mr.ビッグ 八神庵 矢吹真吾
ギース・ハワード
隠しキャラクター(バトルモードで使用可)
千堂恭司 千堂翔太 千堂順子
草薙蒼司 草薙柴舟 ツキノヨルオロチノチニ
クルフイオリ
乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
オロチ

THE KING OF FIGHTERS バトルDEパラダイス

2000年7月6日に発売されたネオジオポケットカラー専用ソフト。双六形式のボードゲームで対戦する。

プレイヤーの勝利目的はいかにしてスターを集めるかである。途中会話イベントなどがあり、選択肢次第でストライカーがダークかジャスティスの性能にチェンジする。また、ゲーム中チャレンジできるミニゲームがかなり豊富である。

このソフトとDC版『'99 EVOLUTION』と連動させることにより様々な恩恵があり、ST霧島翔、天童凱は連動が無ければDC版『'99』では使用することができなかった。またDC版『'99』での追加のSPストライカー(セス&ヴァネッサ除く)のレベル(最高3)を上げるのにも欠かせないソフト。

主人公の一人、ユウGは『ネオジオバトルコロシアム』の背景にも登場している。

このソフトをネオジオポケットで起動すると、「このゲームソフトはネオジオポケットカラーせんようです モノクロにはたいおうしていません」と通常は警告文が表示されるが、数秒待つとさらに「...が」のメッセージが現れた直後「PLAY YO・SA・KU GAME」タイトル画面が表示され、隠しゲーム『与作』(新日本企画時代制作、1979年作品)のアレンジ移植がプレイできるようになる。

パチスロ版 ザ・キング・オブ・ファイターズ

2004年春、4号機大量獲得機として販売手前まで行ったが、各メーカーが射幸性の高い機種を見直す時期に差し掛かり、この機種も射幸性が高い機種であったため、自主的に販売を取りやめた。現在は携帯サイト『サミー777タウン』内でのみプレイ可能。

2006年5月下旬、上記の問題点を見直し、さらに『サムライスピリッツ』に登場するナコルルの演出も加えた5号機の稼働を開始。

2007年6月上旬、ネスツ編をベースにした続編『KOF2』の稼働を開始。

2012年10月、アッシュ編をベースにした『KOF3』の稼働を開始。

KOF SKY STAGE

2010年1月22日稼動のアーケードゲーム(システム基板はTaito Type X)。「正闘派シューティング」と銘打たれた、シリーズ初の縦スクロール型シューティングゲームとなっている。KOFのキャラクターを操作し、現れる敵を倒していく。2人プレイモードもあり、協力プレイもしくは対戦プレイを選択できる。

2010年7月29日に発売のPSP用ソフト『ネオジオヒーローズ 〜アルティメット シューティング〜』にもカップリング収録。

2010年9月15日には、Xbox 360のXbox LIVE アーケード用ソフトとしても配信が開始された。レイティングはCEROB(12才以上対象)

The King of Fighters Online

韓国のスタジオDragonflyが開発したオンラインゲーム(Massively Online Battle Arena)。2013年9月4日にクローズドβテストが行われ[28]、その後本格稼働した。

携帯電話(格闘ゲーム以外)

KOF検定 めざせカルトクイズ王![29]
クイズゲーム。
THE KING OF FIGHTERS -Volleyball-[30]
バレーボールゲーム。
燃えよ! KOF大運動会[31]
スポーツアクション。
KOFギャルズ麻雀[32]
麻雀ゲーム。
THE KING OF FIGHTERS麻雀[33]
麻雀ゲーム。
THE KING OF MILLIONAIRE[34]
トランプの大富豪。
THE KING OF REVERSI[35]
リバーシ。
THE KING OF FIGHTERS バトルフェスタ
2011年4月28日よりMobageにて配信されたソーシャルゲーム[36]。基本プレイ無料のアイテム課金制。2013年4月26日をもって配信終了。
SNKドリームバトル
2012年3月26日よりGREEにて配信されたソーシャルゲーム[37]。SNKの様々なゲームのキャラクターたちが一堂に会するソーシャルカードゲーム。後にスマートフォン向けにも2012年6月14日に配信開始。基本プレイ無料のアイテム課金制。2013年4月30日をもって配信終了。
SNKハイスクールコレクション
2012年5月23日よりMobageにて配信されたソーシャルゲーム。SNKプレイモアによる様々なSNKキャラクター、とくに美少女・美女キャラクターたちが多く通う覇天学園の生徒となり、カードを収集しながら数々のストーリーをクリアしていくソーシャルカードゲーム。基本プレイ無料のアイテム課金制。2012年11月をもって配信終了。
KOF(旧名:KOF×餓狼伝説)
2013年2月13日よりMobageにて配信されたソーシャルゲーム[38]。SNKプレイモアを代表する2D対戦格闘ゲーム『KOF』と『餓狼伝説』のキャラクターたちが100人以上登場するソーシャルカードゲーム。スマートフォン向けにも配信。2013年5月16日に名称を『KOF×餓狼伝説』から『KOF』に変更。基本プレイ無料のアイテム課金制。2013年9月30日をもって配信終了。

スマートフォン(格闘ゲーム以外)

THE KING OF FIGHTERS ENCOUNTER -KOF すれちがいバトル!-
iPhone/iPod Touch向けに2011年10月18日より配信された位置情報連動のソーシャルゲーム[39]面白法人カヤックがSNKプレイモアのライセンスを得て制作。基本プレイ無料。2012年3月にタイトルが『KOF すれちがいバトル!』へと変更され、同年10月にユーザー減少を理由にサービス終了[40]
THE RHYTHM OF FIGHTERS
iPhone/iPod Touch版とAndroid版が共に2014年6月25日配信開始[41]。「格闘ゲーム」と「音楽ゲーム」が融合した新感覚のリズムアクションゲーム。基本プレイ無料のアイテム課金制。2015年7月15日をもって配信終了。
BEAST BUSTERS featuring KOF
Android版が2014年12月22日に、iPhone/iPod Touch版が2015年2月6日に配信開始[42]ガンシューティングゲームビーストバスターズ』誕生25周年と『KOF』誕生20周年を記念したコラボレーション。基本プレイ無料のアイテム課金制。2015年8月31日をもってサービス終了。
THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online
iOS・Androidで2016年8月25日配信開始。運営はSNKからライセンス契約を取得したOURPALM[43]。格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH』の派生作品だがゲーム性は原作と全く異なり、キャラクターを集めて育て、最大6名でチームを組み、敵を倒してストーリーを進めるゲームとなっている。『KOF '98』というタイトルであるが、『KOF '99』以降に登場するキャラクターも続々登場している。
THE KING OF FIGHTERS D 〜DyDo Smile STAND〜
iOS・Androidで2017年10月20日配信開始。飲料メーカーダイドードリンコとコラボしたゲームアプリ。ダイドードリンコ社製のスマートフォン連動機能が付いた自動販売機「スマイルスタンド」と連動。対応の自販機で商品を購入することで、ポイントが貯まり、ゲーム内のガチャなどで利用可能となる[44]。2018年4月12日をもってサービス終了。
THE KING OF FIGHTERS:DESTINY 拳皇命运
中国のiOS・Androidで2018年5月17日配信開始。YINHAN GAMES社が開発し、Tencent社より配信。横スクロールアクションゲーム。
THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR
iOS・Androidで2018年7月26日配信開始。原作と同様に3人1組でチームを組んで戦う、横スクロールアクションゲーム。運営はNetmarble
担当声優は『XIV』、もしくはアニメ『DESTINY』に合わせられている。そこに登場しないキャラクターは独自のキャスティングが行われている場合が多い。
ストリートファイター』や『鉄拳』、『ギルティギア』などの他社格闘ゲームや、『銀魂』や『七つの大罪』、『WWE』など他コンテンツとのコラボレーションを積極的に行っている。
SNKオールスター
iOS・Androidで2019年5月8日配信。SNKの対戦格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS’98 ULTIMATE MATCH』、『THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH』、『サムライスピリッツ 天草降臨』、『幕末浪漫第二幕 月華の剣士~月に咲く華、散りゆく花~』の人気キャラクターが集結し、新たな物語を綴るRPG。2021年11月26日をもってサービス終了。
KOFクロニクル
iOS・Androidで2019年10月17日配信開始。最大6人1組でチームを組んで戦う、タワーディフェンス型RPG。原作を再現したストーリーイベント等が用意されている。2020年10月15日をもってサービス終了。
THE KING OF FIGHTERS for GIRLS
iOS・Androidで2019年11月8日配信開始。乙女ゲーム。開発はビクターエンタテインメント・ゲームズ。KOFシリーズに登場する男性キャラクターたちとの友情・恋愛といったストーリーが描かれる[45]。2021年3月31日をもってサービス終了[46]
京、真吾、テリー、マキシマ、庵は『XIV』以降に準じたキャストだが、それ以外のキャラクターは本作オリジナルのキャストが担当している。当初はサブキャラクターにボイスはなかったが、アップデートにより順次実装された。
KOF ARENA
iOS・Androidで2022年11月14日配信開始。『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』のPvPコンテンツを独立させ、より対戦に特化したシステムを搭載。原作のゲームシステム同様、3人1組のチーム戦で対戦を行なっていく。運営はNetmarble

映像作品

アニメーション『The King of Fighters: Another Day』
2005年に公開されたアニメーション作品。
実写映画版『The King of Fighters』
詳細は「ザ・キング・オブ・ファイターズ (映画)英語版」を参照
2009年にカナダで撮影が行われた。主演は不知火舞役のマギー・Qオリジナルビデオとしてアメリカ国内で発売された。日本では2011年7月2日より吹き替え版のみが公開された。
アニメーション『THE KING OF FIGHTERS: DESTINY』
2017年に公開された3DCGによるアニメーション作品。

ゲームシステム・主な用語

8方向レバー(家庭用では十字キー)+A(弱パンチ)・B(弱キック)・C(強パンチ)・D(強キック)の4ボタンで操作する。作品によってはEが加わり5ボタンとなる。

基本ルール

ゲーム開始後、3人のプレイヤーキャラクター(作品によっては1チーム)を選択。お互いのプレイヤーにキャラクターが決定した後は3人を出す順番を決め、ゲームを開始する。キャラクターの順番は試合ごとに変えることができる。最初のラウンドではお互いに1人目のキャラクターが登場し、1人目を倒された側は次のラウンドで2人目のキャラクターが、2人目を倒された側は次のラウンドで3人目のキャラクターが登場し、先に3人目を倒したプレイヤーの勝ちという勝ち抜き方式。ラウンドを勝利したキャラクターは残り時間などに応じて一定量の体力が回復する。

'94・'95でのゲームシステム

『餓狼伝説スペシャル』や『龍虎の拳』のゲームシステムを折衷した形のゲームシステム。『'97』『'98』では「EXTRA」という操作モードとして用意されている。

ダッシュ・バックステップ
前または後ろに素早く2回レバーを入力。一足飛びで素早く前進する。
攻撃避け
A・B同時押しで使える。その場で回避行動をとる。これは『餓狼伝説』のライン移動がモデル。『'95』、『'98』のEXTRAモードでは避け動作中にボタンを押すと専用の攻撃(カウンター攻撃)ができる。『'96』では大門とクラークのみ、『2002』ではシェルミー(裏は不可)のみが固有の技として使用可能。
ふっとばし攻撃
C・D同時押しで使える。名前の通り相手をふっ飛ばす=ヒットするとダウンする攻撃を出す。他にも、判定が強い・キャンセルが可能という特徴がある。『餓狼伝説スペシャル』でのライン飛ばし攻撃が元になっている。ジャンプ中にも出すことができるが、この場合は立ち・しゃがみどちらでもガード可能になる。それぞれ「地上」・「空中」とつけて区別される。
挑発
B・C同時押しで挑発を行い相手のパワーゲージを減らすことが可能。
パワーゲージ
体力ゲージとは別のゲージ。A・B・C同時押しでパワー溜め動作を行うことで溜めることができるほか、相手の攻撃をガードすることでも溜まっていく。また、挑発することで相手のパワーゲージを減少させることができる。
最大まで溜まるとパワーMAX状態になり、攻撃力が1.5倍に上昇し、超必殺技が1回だけ使用できるようになる。パワーMAXは超必殺技を使用するか時間経過で自然解除される。
超必殺技
特殊なコマンド入力で使用できる必殺技より強力な必殺技。体力が減少して赤く発光している状態かパワーMAX時に使用できる。後述のMAX超必殺技のある作品では、この両方の条件を満たすことで使用できるようになる。
システムを大幅に刷新した『'96』でもこのパワーゲージや超必殺技のシステムは継承されている。
ガードキャンセル
ガード中に必殺技を出して反撃する『'94』では連続ガードしなければ使えなかったため使用機会はほぼ皆無だったが、『'95』ではパワーMAXになればガードさえすればいつでも何回でも出せたため、その攻撃力と相まってガード待ちが非常に強力な戦法となった。
『'96』以降では、『'95』以前を再現したEXTRAでもこのガードキャンセルは再現されていない。
援護攻撃
『'98』まで存在したシステム。つかみ技を受けているか気絶中に、背景の控え中のキャラクターが飛び込んできて相手の攻撃を阻止する。相性によっては全く援護してくれなかったりする。背景に控え中のキャラクターがいない『'94 RE-BOUT』では、ストライカー同様に画面外から飛び込んでくる。下記の3つの条件を満たした時にA・B・Cボタン同時押しで援護攻撃(ヘルプアタック)となる。
  1. 気絶状態または掴み技を受けている時
  2. 体力ゲージが相手より少ない。
  3. 待機中のメンバーが画面に見えている。

'96以降のゲームシステム

従来のシステムは『'95』で完成していたものの、ゲームスピードが遅く、またキャラクター性能が波動昇龍に偏りすぎていることが待ちを助長することを憂い、相手に向かって前進していく攻撃的なプレイができるようにゲームシステムを大幅に変更している。『'97』『'98』では「ADVANCED」という操作モードとして用意されているため、その2作における説明の場合は、本項ではそのモードの解説として記す。

ダッシュ
前に2回レバーを入力するとキャラクターが相手に向かって走っていく。レバーをニュートラルに戻すことで急停止することができ、従来のものより柔軟性が高い。バックステップは従来同様。
緊急回避
打撃に対し無敵状態になりながら一定距離を移動する行動。A・Bボタン同時押しで使用できる。通常は前方に、レバーを進行方向と逆に同時入力すると後方に移動する。
『'96』の「緊急回避」は避けの機能としては薄く(無敵状態の時間が短く)、相手との間合いを詰める(相手の裏へ移動する)、あるいは離す程度の機能しかなく実用性はイマイチであった。『'97』以降では避け機能が強化された。
『2002』、『XI』ではパワーゲージを消費することで、自分の通常技をキャンセルして緊急回避を行うことができる(クイック緊急回避)。『'98 ULTIMATE MATCH』ではこれに加えて攻撃避けでキャンセルする「クイック攻撃避け」も可能。
のけぞり
攻撃をヒットさせた際の食らった相手の状態を指す。食らい硬直、食らいポーズとも呼ぶ。のけぞっている間は操作不能になるので更に追撃することができる。のけぞり状態は当てた攻撃の種類によってのけぞっている時間が異なる。のけぞり時間は弱攻撃を当てた時よりも強攻撃を当てた時の方が長いことが多い[47]
ふっとばし攻撃
『'95』までと同じ。
ジャンプのバリエーション
『KOF』の特徴の一つに「ジャンプにバリエーションがある」という点がある。ジャンプが普通のジャンプに加えて、高度も低く距離が短い「小ジャンプ」と、高度は低いが長い距離を移動できる「中ジャンプ」、通常より高く飛ぶ「大ジャンプ」(『'95』から存在)が用意され、4種類のジャンプを使い分けることができる。
パワーゲージ
『'96』のみゲージ周りのシステムは『'95』以前のものと変わらないが、『'97』以降はパワー溜め動作が廃止され、主に相手に攻撃を当てるかガードさせたり、必殺技を出すといった攻撃行動を行うことで溜める仕様に変更。加えて、ガードしたり、攻撃を喰らった場合でも微弱ながら一応溜まる。また、『'97』からは時間制限なしに複数本ストックできる形式のパワーゲージが登場した。
アドヴァンテージシステム
『'98』以降のタイトルで導入されているシステム。味方が1人敗北する毎に、パワーゲージの最大ストック上限が1本増加し、最大5本まで貯められるようになる。
ネスツ編3部作のみ、このシステムは採用されていない(『'99』『2000』では代わりにストライカーストックの(最大)個数が1個増える)。
超必殺技
パワーゲージストックを1個消費して使用できる。また、パワーMAX中にはMAX超必殺技という超必殺技の上位版が使用でき、通常の必殺技に比べて演出が派手になったりダメージが上昇するなどの効果を持つ。後年の作品ではパワーMAX状態にならずとも、コマンドをボタン同時押しすることでゲージを複数消費して使用できるなどの条件が追加されている(この場合、対応技が予め決まっていることもある)。
『'96』では使用時にキャラクターにエフェクトが出る。さらに『'97』からは使用時に背景が暗転して少し時間が止まる演出が出るようになり、これにより「パワーウェイブと見せかけてパワーゲイザー」などといった戦術は不可能になったが、逆に時間停止があることで連続技や対空などに使いやすくなるといったメリットも付与された。
『XIII』『XIV』ではゲージ3本消費のNEO MAX超必殺技やCLIMAX超必殺技が導入されている。これらはヒットすると全体力の半分程度を奪う強力なものとなっている。
ガードキャンセル
パワーゲージストックを1個消費して使用できる。ガードをすると即座に動けるようにはならないが、ガードの硬直をキャンセルしいきなり行動を起こす、特定の条件下で可能な行動。ガードキャンセルに使用できるのは前後への緊急回避とふっとばし攻撃。
ガードクラッシュ
相手の攻撃をガードし続けているとガードクラッシュが発生し、ガードモーションを崩しのけぞったようなモーションを見せる。このときガードができず、相手が攻撃を出していた場合はガードできずヒットしてしまう。また、一定時間内に連続攻撃からのガードを続け、許容量を超える最初の一撃を空中ガードの時に受けると空中でもガードクラッシュが発生する。
連続技
通常技からキャンセルして必殺技に繋げて連続技にするという流れは本作にも存在している。
本作独自の要素として、通常技をキャンセルして特殊技を出すことができ、このとき出した特殊技は性能が変化するようになっており、例えば通常しゃがみガード不能の特殊技なら、しゃがみガードされるようになる代わりに必殺技などでのキャンセルが可能になる(例外もあり)。これにより、このシリーズでは「通常技 → 特殊技 → 必殺技」という技の繋ぎが一般的なものとなっている。また空中判定になる特殊技を通常技キャンセルで出すことで、空中でのみ出せる必殺技へ移行できるキャラクターも一部存在する。
また、相手を投げる必殺技も通常技からキャンセルすることで連続技に組み込むことができる。当初このシステムはジャンプ攻撃ののけぞりからも繋がる仕様であったが、『'98』以降はその仕様は廃止されている。
打撃防御(ガードポイント)
『'96』以降、キャラクターの一部の技に備わっている。技動作の途中に相手の攻撃をガードできる部分が発生し、相手の攻撃を受け止めながら攻撃を行うことができる。無敵技に近いが、あくまでもガードなので削りダメージは受ける。ガード不能の打撃技も受け止められるが、ガードクラッシュはしてしまう可能性がある。また、ガードであるが故に、投げには無力。

ストライカー

ネスツ編で採用されたシステムで、援護攻撃の発展形として登場したもの。あらかじめ指定したキャラクターが画面外から登場し攻撃などを行う(キャラクターにより体力回復などの効果をもたらす場合もある)。ストライカーにしたキャラクターは対戦で戦わせることができなくなる。『2000』まではストライカーストックを消費して使えたが、『2001』ではパワーゲージストックを消費して使うシステムに変更されている。

アクティブストライカーシステム
『2000』より登場。ストライカーがストックがある限り、食らい中でなければほぼどこでもいつでも呼び出せるようになっている。
タクティカルオーダー
『2001』のみ採用されたシステム。ストライカーを0 - 3人まで選択可能で、ストライカーの人数次第で、パワーゲージの長さや最大ストック数が決まる。ストライカーが0人の場合はパワーゲージ1本のみでゲージの長さが最も長く、パワーMAX超必殺技が使用不可。ストライカーが1人増えるごとにゲージの長さが短くなり最大ゲージストック数が1個ずつ増える。ストライカーが2人以上の場合は、指定したキャラクターを任意でストライカーとして使用することができる。

マルチシフト

『2003』から『XI』までのシステム。対戦中に随時キャラクターを交代することができる。これに伴いラウンド制が廃止された。待機中でも体力が回復することはない。

リーダーシステム
3人のうちから1人を選ぶ(『2003』では選択画面で最初に選んだキャラクターに固定)。リーダーにしたキャラクターは超必殺技の上位版であるリーダー超必殺技を使用可能なほか、『XI』では攻撃によるジャッジメントインジケーターの傾きがより大きくなる。
交代攻撃
専用の攻撃動作を出した後素早く交代する。『2003』のみ。
スキルゲージ
『XI』で設定された、パワーゲージとは別に存在するゲージ。最大2本で、時間が経つごとに上昇する。これを消費してスーパーキャンセルやクイックシフト(後述)などが可能。
クイックシフト
通常の攻撃をキャンセルして交代する。『XI』で追加。
ガードキャンセルシフト
ガードキャンセルして交代する。『XI』で追加。
セービングシフト
のけぞり中に交代する。『XI』で追加。

ゲージ消費関連

カウンターモード
『'99』および『2000』にのみ存在するモード。パワーゲージを3本全て消費しつつ、ABC同時押しで発動する。
このモード中はキャラクターが赤く光り、通常版のみではあるが超必殺技を無制限に出せ、「スーパーキャンセル」が可能になるという攻撃に特化したモード。また、攻撃による相手の硬直時間も長くなり、弱攻撃でも強攻撃ぶんの硬直を与えることができ、普段ではできない連続技が作り出せる。なお、この間に出した超必殺技は暗転+時間停止の演出がなくなるため、技によっては発生が遅くなる。
アーマーモード
『'99』および『2000』にのみ存在するモード。パワーゲージを3本全て消費しつつ、BCD同時押しで発動する。こちらのモードも上記同様、攻撃による相手の硬直時間が長くなる。
このモード中はキャラクターが黄色く光り、ごく一部の攻撃以外では仰け反りも転びもしなくなるが、超必殺技は一切出せなくなる。また持続時間もカウンターモードに比べ短い。
スーパーキャンセル
特定の必殺技をキャンセルして超必殺技に連続させるシステム。『'99』『2000』ではカウンターモード中限定の行動であるが、『2001』以降ではキャンセル1回でゲージを1本消費するようになった代わりに、いつでもできるようになった。『NEOWAVE』では超必殺技だけでなく必殺技を出すことも可能。『XI』ではパワーゲージの代わりにスキルゲージを1本消費するよう変更された。
他、『XI』以降は超必殺技から上位の超必殺技へキャンセルすることができるシステムも存在する。例えば『XIV』では超必殺技からMAX超必殺技へのキャンセルが可能なアドバンスドキャンセル、超必殺技からCLIMAX超必殺技へのキャンセルが可能なクライマックスキャンセルもある。

技の特性

打撃投げ
『'95』で初登場。他の格闘ゲームでは「打撃投げ」といえばヒットすると投げ技に移行する打撃技のことであるが、『KOF』では投げ技と同様の条件で出すことができる、初段がガード不能な(もしくはガードクラッシュを誘発する)コンビネーションの打撃技のことを指す。
『'98』以降はコマンド投げには投げ失敗時のポーズが出るようになったものの、こちらは『XI』まではそれが出ないためリスクは少なかった。
無条件追撃判定 / 特殊空中ヒット判定
『'99』から存在する、キャラクターの一部の技が持つ特性。この特性があると、通常追い打ちのできない吹っ飛び・ダウン状態にヒットさせることができる。『'99』や『2000』ではほぼストライカー攻撃にのみ存在する特性であったが、中でもジョー・ヒガシのストライカー攻撃が非常に使いやすく、なおかつダウン中に当てると強制的に立ち状態になっていたので、大半のプレイヤーがジョーをストライカーにしていた。『2001』以降はプレイヤーキャラクターの技にも多く見られ始めた。「なんでも判定」と呼ばれることが多い。

KOF MAXIMUM IMPACT

サイドステップ
『MAXIMUM IMPACT』シリーズでは前方・後方の緊急回避に加えて縦軸移動して回避する「サイドステップ」が追加され、これも動作中にボタンで専用の攻撃が出せる。移動後にボタンを押しっぱなしで円を描くように移動する「サークルモーション」となる。
スタイリッシュアート
『MAXIMUM IMPACT』シリーズでのシステム。レバーとボタンを決められた順番で押していくことで連続攻撃を出すことができる。キャンセルが利くため連続技に使えるものから、中段・下段の二択を迫れるものなどバリエーションは多数。
さばき
『MAXIMUM IMPACT 2』以降のシステム。『月華の剣士』の弾きに類似したもので、相手の攻撃に合わせることで少しの間無防備状態にすることができる。弾きと異なる点としてさばかれた側もさばきの入力を行えばさばき返すことができるが、入力タイミングは難しい。さばき返す代わりに、パワーゲージを消費することでキャンセルで緊急回避かふっとばし攻撃を行うことも可能。

家庭用ゲーム機向け移植作品

ここでは、アーケード版から家庭用ゲーム機向けに移植された作品を説明する。廉価版はタイトルの前に(廉)を記載する。

なお、ここではWindows版などのパソコン向け移植作品についても説明する。

携帯ゲーム機向け作品については携帯機向け作品の節を、『MI』シリーズについてはKOF MAXIMUM IMPACTの項目を、格闘ゲームではないタイトルについてはその他の節を参照。

  • 家庭用ネオジオROMカセット版
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 (1994年10月1日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 (1995年9月1日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 (1996年9月27日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 (1997年9月25日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 (1998年9月23日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 (1999年9月23日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 (2000年12月21日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 (2002年3月14日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 (2002年12月19日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2003 (2004年3月18日発売)
  • ネオジオCD
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 (1994年11月2日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 (1995年9月29日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 (1996年10月25日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 (1997年10月30日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 (1998年12月23日発売 / 初回限定版あり)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 (1999年12月2日発売)
  • セガサターン
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 (1996年3月28日発売、専用ROMカセット同梱)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 (1996年12月31日発売 / 拡張RAMカセット同梱版あり)
      • (限定)ザ・キング・オブ・ファイターズ ダブルパック (1996年12月31日発売 / 『'95』+専用ROM、『'96』+拡張RAMのセット)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 (1998年3月26日発売 / 4M拡張RAMカセット同梱版あり)
      • (廉)ザ・キング・オブ・ファイターズ ベストコレクション (1998年10月1日発売、『'95』+専用ROM、『'96』、『'97』のセット。拡張RAMは未同梱)[注 9]
  • ドリームキャスト
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ DREAM MATCH 1999 (1999年6月24日発売)
      • (廉)ドリコレ ザ・キング・オブ・ファイターズ DREAM MATCH 1999 (2000年12月21日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 EVOLUTION (2000年3月30日発売)
      • (廉)ドリコレ SNK BEST BUY ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 EVOLUTION (2001年10月25日発売。当初は9月27日に発売予定だったが、製造ミスにより誤って前作『'98』の移植である『DREAM MATCH 1999』をプレスしたことが判明したため、一旦回収されて発売延期された[48]。)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 (2002年8月8日発売)
      • (廉)ドリコレ ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 (2003年9月11日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 (2002年12月26日発売)
      • (廉)ドリコレ ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 (2004年1月22日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 (2003年6月19日発売)
      • (廉)ドリコレ ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 (2004年11月11日発売)
  • PlayStation
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 (1996年6月28日発売)
      • (廉)PlayStation the Best ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 (1997年3月28日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 (1997年7月4日発売)
      • (廉)PlayStation the Best ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 (1998年7月23日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 (1998年5月28日発売)
      • (廉)PlayStation the Best ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 (1999年6月24日発売)
      • (廉)PS one Books SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 (2003年3月27日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 (1999年3月25日発売)
      • (廉)PS one Books SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 (2003年3月27日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 (2000年3月23日発売)
      • (廉)SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 (2001年3月29日発売)
  • PlayStation 2
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 (2002年11月28日発売)
      • (廉)SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 (2004年11月18日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 (2003年10月23日発売)
      • (廉)SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 (2005年2月17日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 (2004年3月25日発売)
      • (廉)SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 (2005年11月23日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2003 (2004年10月28日発売)
      • (廉)SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズ2003 (2006年3月9日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 RE-BOUT (2004年12月28日発売 / スペシャル限定版あり)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ NEOWAVE (2005年7月21日発売)
      • (廉)SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズ NEOWAVE (2006年11月22日発売)
    • NEOGEO オンラインコレクション ザ・キング・オブ・ファイターズ -オロチ編- (2006年4月20日発売 / 限定版あり)
      • (廉)NEOGEO オンラインコレクション THE BEST ザ・キング・オブ・ファイターズ -オロチ編- (2007年6月21日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズXI (2006年6月22日発売)
      • (廉)SNK BEST COLLECTION ザ・キング・オブ・ファイターズXI (2007年6月28日発売)
    • NEOGEO オンラインコレクション ザ・キング・オブ・ファイターズ -ネスツ編- (2007年4月19日発売)
      • (廉)NEOGEO オンラインコレクション THE BEST ザ・キング・オブ・ファイターズ -ネスツ編- (2008年5月29日発売)
    • NEOGEO オンラインコレクション ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 ULTIMATE MATCH (2008年6月26日発売)
      • (廉)NEOGEO オンラインコレクション THE BEST ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 ULTIMATE MATCH (2009年6月18日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 UNLIMITED MATCH (2009年2月26日発売)
    • NEOGEOオンラインコレクション コンプリートBOX(下巻) (2009年12月23日発売、『オロチ編』『'98UM』『ネスツ編』を収録)
    • キング・オブ・ファイターズ オロチ サーガ King of Fighters Orochi Saga (欧米版 2008年10月28日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 UNLIMITED MATCH 闘劇ver.(2010年6月24日発売)
  • Xbox
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 (2005年3月24日発売 / 初回版あり)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2003 (2005年8月25日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ NEOWAVE (2006年3月30日発売)
  • Windows
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 EVOLUTION (Windows98、サイバーフロント、2000年12月22日発売)
      • (廉)ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 EVOLUTION 低価格版 (サイバーフロント、2002年11月7日発売)
      • (廉)ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 EVOLUTION スリムパッケージ版 (ソースネクスト/サイバーフロント、2005年9月22日発売)
  • PlayStation Portable
    • SNK ARCADE CLASSICS Vol.1(2009年5月21日発売、16タイトルのひとつとして『'94』を収録)
      • (廉)SNK BEST COLLECTION SNK ARCADE CLASSICS Vol.1 (2010年6月24日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ ポータブル '94〜'98 チャプター・オブ・オロチ(2010年6月24日発売、'94から'98までのオロチ編5タイトルを1本にまとめて移植)
  • PlayStation 3
    • ザ・キング・オブ・ファイターズXII (2009年7月30日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズXIII (2011年12月1日発売)
  • Xbox 360
    • ザ・キング・オブ・ファイターズXII (2009年7月30日発売)
    • ザ・キング・オブ・ファイターズXIII (2011年12月1日発売)
  • PlayStation 4
    • ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 アンリミテッドマッチ (2021年4月15日発売)

ネット配信された作品

関連書籍

THE KING OF FIGHTERS FIGHTING EVOLUTION 10th (編集:不知火プロ
ザ・キング・オブ・ファイターズ完全読本(編集:日経キャラクターズ!
付録のCDにはボイスドラマ「KOF:Mid Summer Struggle」(脚本:嬉野秋彦)と、個人サイト「墓標」の人気コンテンツ「美形会議」の出張版「美形会議 -DOKUHON-」が収録。

小説

ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 (著者:いさき玲衣
ゲームの前日談。作者の趣味で庵の設定がかなり変更されている(ベーシストだったのが、ボーカルになっている)。ユキは高校を卒業してモデルをやっている。また、草薙柴舟の名前が「舟」になっている。挿絵は土屋杏子が担当。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 〜Rumbling on the City〜 (著者:嬉野秋彦
ゲームの前日談。庵とレオナの対決が見られるが、『'97』よりも先駆けて覚醒レオナが登場している(庵も暴走した状態で覚醒レオナと交戦する)。サブタイトルは怒チームBGMの曲名。挿絵は伊ノ上ゆかが担当。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 上巻 〜終わりなき夏の最期に〜 (著者:嬉野秋彦)
ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 下巻 〜660年目のふたり〜 (著者:嬉野秋彦)
前後編合わせて京と庵の因縁の対決と、オロチとの決着を主眼に置いた作品。ゲームとはエピローグが多少異なる(京と庵がオロチを封印した後、そのまま対決に移る)。挿絵は柴崎泪が担当。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 〜遺された者たち〜 (著者:嬉野秋彦)
前作「660年目のふたり」の直系の続編。前作のラストで京と庵が行方不明になったため2人は登場しない(京は回想場面で登場)。真吾と紅丸を主役とした作品で、真吾・紅丸・ちづるの、“草薙京に置いて行かれた者たち”のそれぞれが秘める京に対する思いに決着を付ける物語(チームを組むのもこの3人)。この時点では『'99』で紅丸と真吾が同じチームを組むとは思っていなかったことを著者は次々作『BEYOND THE "K"』の後書きで語っている。挿絵は戸橋ことみが担当(以後、『2000』まで)。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 〜最大多数の最大幸福〜 (著者:嬉野秋彦)
コメディ編。『遺された者たち』(話は繋がっていない)とは逆に京と庵も登場、京の(ご都合主義による)1年ぶりの帰還から始まる。登場キャラクター全員を(多少強引にだが)出している。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 〜BEYOND THE "K"〜 (著者:嬉野秋彦)
主人公チームをメインに置いた作品。明言されてはいないが『遺された者たち』の続編と思しき描写がある(紅丸がチームを組む際にちづるを挙げている)。
ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 ICICLE DOLL (著者:嬉野秋彦)
主人公チームをメインに置いた作品。クーラが主人公チームの敵として登場する。
ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 STRIKERS STRIKE BACK (著者:嬉野秋彦)
5つの短編で構成されたコメディ編。『最大多数の最大幸福』同様、今回もストライカーを含めた全キャラクター登場に挑戦しているが、設定の接合を付けるために幼い姿で登場したキャラクター(『MOW』のキム兄弟)や、中には名前が挙げられただけのキャラクターがいる(セスなど、名前すら挙げられず「モヒカン野郎」とだけ言われたキャラクターも)。どうしても作中に登場できなかったキャラクターは後書きに登場する。『ICICLE DOLL』と『STRIKERS STRIKE BACK』の2冊での全キャラクター登場を目標にしていたため、『ICICLE DOLL』に登場した一部のキャラクターは登場しない。
ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 MORE THAN HUMAN (著者:嬉野秋彦)
ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 THE GODS THEMSELVES (著者:嬉野秋彦)
主人公チームをメインに置いた作品。ゲーム中明かされなかった設定の数々が明かされている。前後編とも挿絵はゲームのイラストを描いたハシモトヒロアキ(ヒロアキ)が担当している。

これらの他にも、『ネオジオフリーク』を刊行していた芸文社による小説アンソロジーや、MOVICより出版された『97』の小説『京と庵 炎を統べるもの』(著者:新井諒、挿絵:ルーガル・ガメ夫)、ドラゴンノベルスKADOKAWA)より出版された八神庵が異世界へ転移するという設定の『THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!』シリーズ(著者:天河信彦、挿絵:おぐらえいすけ(SNK))などがある。

漫画

漫画化

ザ・キング・オブ・ファイターズ '94 (著者:真行寺たつや、『月刊少年エース』連載)
単行本ほとんどのチームに見せ場があるが、基本的にはイタリアチーム(餓狼伝説チーム)と日本チームが中心となっている。ルガールの秘書としてマチュアも登場する(ゲームでも名前が公表されていないので名前は出てこない)が、オロチ関連の設定がこの時点では存在していないため、ルガールの愛人のような描写になっている。『龍虎の拳』のジャック・ターナー、『餓狼伝説2』の山田十平衛の弟子、チン・シンザンアクセル・ホークも登場。また、オリジナルキャラクターとしてルガールの部下の女性であるバーバラ(第4巻でマチュアにより銃殺)およびワインの種類を間違え殺されるメイド(姓名不詳)も登場。台詞はゲーム本編のものをそのまま使用している個所もある。単行本全4巻。
ザ・キング・オブ・ファイターズ '94 外伝 (著者:鷹岬諒、『コミックゲーメスト』連載)
イギリスチーム(女性格闘家チーム)を主軸としたストーリー展開。『餓狼伝説』のホア・ジャイ、『餓狼伝説2』の山田十平衛、チン・シンザン、龍虎の拳シリーズのミッキー・ロジャースも登場。また、ヴォルフガング・クラウザーも名前だけ出てくる。第6巻には八神庵が登場し、マチュアの名前も公表されている(ゲーム稼動開始に対して連載開始が遅かったこと、連載が長期に渡ったことなどから連載中に『'95』『'96』が発売したため)。単行本全6巻。
ザ・キング・オブ・ファイターズ 京 (著者:夏元雅人、『覇王マガジン』並びに『コミックボンボン』連載)
ゲーム版の『'95』から『'96』の間の話を描いている。『覇王マガジン』休刊により、最終回のみ『コミックボンボン増刊号』に掲載。単行本全3巻。
その後、ゲーム版『KOF京』の発売に合わせて『'96』から『'97』の間の話が『コミックボンボン』で短期読み切りが掲載された。こちらは未単行本化。
ザ・キング・オブ・ファイターズ G(ギガ) (著者:鷹岬諒、『コミックゲーメスト』)
『'96』の漫画化。麻宮アテナを中心としたエディットチームを主役にしている。前作(『'94外伝』)よりも短期間で終了した。単行本全3巻。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'95(著者:細井雄二、『コミックボンボン増刊号』連載)
季刊発行の『コミックボンボン増刊号』にて連載。草薙京とテリーボガードをメインに描き、最終話では両者が対決している。未単行本化。
THE KING OF FIGHTERS XIV ORIGINAL COMIC(著者:華小二、『コミッククリア』連載)
『XIV』の漫画化。「中国チーム」と「サイコソルジャーチーム」の対戦を軸にしている。未単行本化。
THE KING OF FIGHTERS 〜A NEW BEGINNING〜(著者:あずま京太郎、『マガジンポケット』並びに『月刊少年シリウス』連載)
『XIV』の漫画化。「中国チーム」をメインにしつつ各チームの試合を総当たり戦のルールで描かれている。「異世界チーム」のみナコルル以外は未登場。単行本全6巻。
THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!(著者:蒼木雅彦、原作:天河信彦、原作イラスト:おぐらえいすけ、『COMIC Hu』連載)
同名タイトルの小説の漫画化。単行本既刊5巻。
THE KING OF FIGHTERS 外伝 ―炎の起源― 真吾、タイムスリップ! 行っきまーす!(著者:あずま京太郎、『水曜日のシリウス』連載)
単行本既刊1巻。

4コマ・アンソロジー

判明しているアンソロジー本の出版社一覧。

関連CDドラマ

判明しているタイトルを掲げる。

ザ・キング・オブ・ファイターズ'94(電撃CD文庫
脚本:あみやまさはる / 演出:鈴木久尋
この作品のみ声優のキャスティングがゲーム版とは異なる。キャストは以下の通り。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'96
大会2週間前のアメリカを舞台に、本編とは違うゲーニッツや神楽ちづるとの出会いを描く。
なお、『'96』 - 『2000』のドラマCDに収録されているドラマはラジオ番組『子安・氷上のゲムドラナイト』において放送されたもので、『'96』 - 『'99』については「各話ごとにA・Bの2種類の予告を流し、リスナーの投票でどちらか一方の本編を流す」という形式で放送が行われた(そのため、特に『'96』『'97 激闘編』では両パート共通のイベントが描写され、AパートとBパートの話が混ざっても違和感がないように構成されている)。CDでは、AパートとBパートが完全に独立している『2000』を除き、共通の第1話のあとにAパートの第2話 - 第4話、Bパートの第2話 - 第4話の順で両方のストーリーが収録されている。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'97激闘編
八神庵の力を狙い山崎竜二に彼の拉致を依頼した何者か(『宿命編』でその正体が明らかになる)とオロチ四天王がそれぞれ暗躍する、大会前の日本を舞台にしたパラレルストーリー。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'97宿命編
脚本:滝本正至
『激闘編』の続編。『'96』と同じく、本編とは違う形でオロチと邂逅する。オロチのみゲーム版と声優が異なり、くまいもとこが演じている。
ザ・キング・オブ・ファイターズ'98
ザ・キング・オブ・ファイターズ'99
ザ・キング・オブ・ファイターズ2000
この作品のみ、AパートとBパートが完全に独立している(前述の『ゲムドラナイト』ではAパートのみ放送された)。
Aパート:とある島を舞台に、故障した制御グローブの修理を目的にネスツ基地を狙うK'たちと、街中で偶然クーラと出会い親しくなった紅丸の再会を描く。
Bパート:アイドルとしての仕事が長引きKOFへの出発が遅れてしまったアテナの珍道中を描く、ギャグストーリー。
夕陽と月 〜プロローグ〜
草薙京と対面する前の八神庵と、谷間菊理という病弱な少女とその姉を中心とした物語。声優のキャスティングがゲーム版同じ。キャストは以下の通り。ナレーションは根本央紀
K.O.F.THE BEST 〜Selected by Characters〜
ラジオ番組風ベストCD。厳密に言うとCDドラマの名場面集+α。


関連イベント

ザ・バンド・オブ・ファイターズ(BOF)
メンバーは麻宮アテナ(ボーカル)、草薙京(ギター)、八神庵(ベース)、テリー・ボガード(ドラム)、ナコルル(キーボード)の5人。
等身大のロボットが制作され、当時ネオジオワールドでライブが行われていた。
KOF忘年会
2004年から開催される。2005年度・2006年度ではクイズ企画で「美形会議」が登場。

Original Sound Track

  • The King of fighters'94
  • The King of fighters'94 Arrange Sound Trax
  • The King of fighters'95
  • The King of fighters'95 Arrange Sound Trax
  • The King of fighters'96
  • The King of fighters'96 Arrange Sound Trax
  • The King of fighters'97
  • The King of fighters'97 Arrange Sound Trax
  • The King of fighters'98
  • The King of fighters'98 Arrange Sound Trax
  • The King of fighters'98 Ultimate Match
  • The King of fighters'99
  • The King of fighters'99 Arrange Sound Trax
  • The King of fighters'2000
  • The King of fighters'2000 Arrange Sound Trax
  • The King of fighters Best arrange collection 〜Since 94 to 00〜
  • The King of fighters'2001
  • The King of fighters'2002
  • The King of fighters'2002 Unlimited Match
  • The King of fighters'2003 Arrange Trax Consumer Version
  • The King of fighters Neo Wave
  • The King of fighters Neo Wave Arrange Trax Consumer Version
  • The King of fighters'XI Sound Collection
  • The King of fighters'Xlll
  • The King of fighters'XIV
  • The King of fighters Impact
  • The King of fighters Impact2
  • The King of fighters maximum Impact REGULATION "A" Original Sound Trax

関連作品

Days of Memories
SNKプレイモア発売の携帯電話およびニンテンドーDS用恋愛シミュレーションゲーム。SNKおよびSNKプレイモア作品のキャラクターが設定を変えて登場するパラレルワールドを舞台にした作品で、『KOF』からのキャラクターも数名登場している。
LORD of VERMILION Re:2
スクウェア・エニックス発売のオンライントレーディングカードアーケードゲーム。『KOF』から草薙京八神庵がゲスト出演している。
ヴァルキリーコネクト
エイチーム発売のRPG。『KOF』からのキャラクターも数名登場している。
パズル&ドラゴンズ
ガンホー・オンライン・エンターテイメント発売のパズルRPG。『KOF』からのキャラクターも数名登場している。
グランドサマナーズ
グッドスマイルカンパニー発売のRPG。『KOF』から草薙京八神庵不知火舞が登場している。
クラッシュフィーバー
ワンダープラネット発売のパズルRPG。『KOF』からのキャラクターも数名登場している。
ジョーカー~ギャングロード~
アプリボット発売のRPG。『KOF』からのキャラクターも数名登場している。
誰ガ為のアルケミスト
FgG発売のシミュレーションRPG。『KOF』からのキャラクターも数名登場している。

脚注

注釈

  1. ^ ただし、一部の外伝作品にはプレイヤーキャラクターとして参戦していたり、本編においてもストライカーや背景キャラクターとして登場している者もいる。
  2. ^ 京を使用時に隠しボスとして登場
  3. ^ 『2003』から『XIV』までは下の名前である「カッファン」が省かれた。
  4. ^ キャラクター選択画面ではこの3名はチームとしては並んでおらず、庵と京は画面中央でエディット専用のような立ち位置、ちづるのみボス枠の方で別に配置されているが、本作の公式サイトでは公式チームの1つとして扱われ、専用のストーリーとエンディングが用意されている。
  5. ^ マキはPS2版・Xbox版では最初から使用可能。
  6. ^ ソフトのパッケージイラストや版権イラストでも新キャラクターで唯一人、シュンエイが草薙京や八神庵と同格に並びで描かれている。
  7. ^ キャラクター選択画面では、真吾、影二、香澄の3人が「EDIT」枠として3人組チームのように配置されているが、公式チーム扱いではない。
  8. ^ a b キャラクター選択画面ではツキノヨルオロチノチニクルフイオリ、オロチ、ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナの組み合わせが「うらオロチチーム」として表示され、「うらオロチチーム」で進めた場合のストーリーも用意されている。
  9. ^ SNK最後のセガサターン用ソフトとなった。同ハードのKOFシリーズはオロチ編3部作のみの発売であった。
  10. ^ 家庭用のDLCとして配信されていた3人を含めた36人のキャラクターが最初から使用可能。また、グラフィックオプションの実装やネットワークコードの最適化など、PC向けの改良もなされている。
  11. ^ DLCキャラクター・衣装に加え「デジタル・アートブック」「デジタル・サウンドトラック」も収録した『DELUXE PACK』も同時発売。

出典

  1. ^ a b 新生SNKのモノ作りはここから始まる。「餓狼MOW2」の話題も飛び出した,「THE KING OF FIGHTERS XIV」開発陣インタビュー 4Gamer.net、2016年6月25日
  2. ^ 月刊電撃王9月号. 主婦の友社. (1994年9月1日). p. 132 
  3. ^ a b 『KOF XIV』の発売日が8月25日に決定! "SNK"ブランドの復活のニュースも飛び出した、プレス発表会レポート”. PlayStation.Blog. 2016年9月12日閲覧。
  4. ^ 『マーチャンダイジングライツレポート』1997年11月号
  5. ^ 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』発売直前インタビュー―開発秘話からアップデート情報、懐かしのネオジオ話まで!3ページ目より(『'95』で1つ歳を取って以降は固定) ファミ通.com、2016年8月22日
  6. ^ a b c d シリーズの歴史をプレイバック! 『KOF』ヒストリーその1 オロチ編
  7. ^ 『ネオジオフリーク』 1997年3月号 8頁。「KOFシリーズ徹底大研究」
  8. ^ 『電撃王 通巻48号』主婦の友社、1996年4月1日、129頁。 
  9. ^ 週刊ファミ通 No.380. 株式会社アスキー. (1996年3月29日) 
  10. ^ SBG:PS版『KOF98』のパッケージに100分の1の確率で特別版が? ITmedia Gamez 1999年4月6日
  11. ^ a b c シリーズの歴史をプレイバック! 『KOF』ヒストリー その2 ネスツ編
  12. ^ 他社開発で発売のみを担当したMVS/ネオジオ向け新規開発作品も含めた場合、ノイズファクトリー開発で翌年2001年稼働開始の『戦国伝承2001』が最後。また、据え置きハード全体におけるSNKの新規開発最終作は、同年2000年8月発売のドリームキャスト向けソフト『COOL COOL TOON』で、携帯ゲーム機向け作品も含めた場合は翌年2001年9月発売のネオジオポケットカラー用ソフト『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION』が最後。
  13. ^ a b シリーズの歴史をプレイバック! 『KOF』ヒストリーその3 アッシュ編
  14. ^ a b c 『THE KING OF FIGHTERS XIV』発売!開発者スペシャルインタビューをお届け!【特集第4回/電撃PS】PlayStation.Blog、2016年8月25日。
  15. ^ 『THE KING OF FIGHTERS XIV』ストーリーの鍵を握るのは中国チームの「シュンエイ」。石澤英敏氏も登場したプレス発表会の模様をレポート」4Gamer.net、2016年4月25日。
  16. ^ 「THE KING OF FIGHTERS XV」は2021年に発売。公式トレイラーが公開,さらにPS4版「KOF 2002 UNLIMITED MATCH」発売情報も”. 4Gamer.net (2021年1月8日). 2021年2月21日閲覧。
  17. ^ 『KOF XV』発売日が2022年第1四半期に延期”. 電撃オンライン (2021年6月2日). 2021年6月10日閲覧。
  18. ^ 「THE KING OF FIGHTERS XV」のキャラクタートレイラー第3弾“二階堂紅丸”が公開。シュンエイ&明天君と“ヒーローチーム”を結成”. 4Gamer.net (2021年1月28日). 2021年2月21日閲覧。
  19. ^ 「THE KING OF FIGHTERS XV」に参戦する神楽ちづるのキャラクタートレイラーが公開。草薙 京,八神 庵とともに“三種の神器チーム”を結成”. 4Gamer.net (2021年2月21日). 2021年2月21日閲覧。
  20. ^ 「THE KING OF FIGHTERS XV」の“テリー・ボガード”のキャラクタートレーラーが公開。アンディ&ジョーとともに“餓狼チーム”としての参戦”. 4Gamer.net (2021年3月19日). 2021年3月19日閲覧。
  21. ^ 「KOF98 英雄」先行稼働予定[出典無効]
  22. ^ THE KING OF FIGHTERS -MOBILE- - ウェイバックマシン(2016年3月14日アーカイブ分)
  23. ^ THE KING OF FIGHTERS MOBILE R-2 - ウェイバックマシン(2016年3月14日アーカイブ分)
  24. ^ THE KING OF FIGHTERS-i
  25. ^ THE KING OF FIGHTERS Android
  26. ^ THE KING OF FIGHTERS-1 2012
  27. ^ THE KING OF FIGHTERS-A 2012
  28. ^ 人気対戦格闘『KOF』がMOBAタイトルに、『The King of Fighters Online』が発表 Game Spark 2013年8月27日
  29. ^ KOF検定 めざせカルトクイズ王! - ウェイバックマシン(2016年3月12日アーカイブ分)
  30. ^ THE KING OF FIGHTERS -Volleyball- - ウェイバックマシン(2016年3月14日アーカイブ分)
  31. ^ 燃えよ! KOF大運動会 - ウェイバックマシン(2016年3月14日アーカイブ分)
  32. ^ KOFギャルズ麻雀 - ウェイバックマシン(2016年3月14日アーカイブ分)
  33. ^ THE KING OF FIGHTERS麻雀 - ウェイバックマシン(2016年3月14日アーカイブ分)
  34. ^ THE KING OF MILLIONAIRE - ウェイバックマシン(2016年3月13日アーカイブ分)
  35. ^ THE KING OF REVERSI - ウェイバックマシン(2016年3月13日アーカイブ分)
  36. ^ THE KING OF FIGHTERS バトルフェスタ
  37. ^ SNKドリームバトル
  38. ^ KOF
  39. ^ 街ですれ違うとバトルスタート!人気格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」のソーシャルゲーム北米同時リリース! 面白法人カヤック 2011年10月18日
  40. ^ KOF すれちがいバトル! 面白法人カヤック
  41. ^ THE RHYTHM OF FIGHTERS
  42. ^ BEAST BUSTERS featuring KOF
  43. ^ 正式サービス開始! - OURPALM公式サイトより。
  44. ^ ダイドードリンコとSNKがコラボ!自販機と連動した『ザ・キング・オブ・ファイターズD ~DyDo Smile STAND~』今秋リリース
  45. ^ 「KOF」の乙女向け新プロジェクトが発表に。「THE KING OF FIGHTERS for GIRLS」は2019年夏にリリース”. 4Gamer.net (2019年6月12日). 2019年8月14日閲覧。
  46. ^ 【重要】サービス終了のお知らせ”. THE KING OF FIGHTERS for GIRLS (2021年3月4日). 2021年3月23日閲覧。
  47. ^ 月刊ネオジオフリーク 12月号. 芸文社. (1998年12月1日). pp. 84,85, 
  48. ^ 発売直前に製造ミス発覚して回収された「KOF99 EVOLUTION」ベスト版を実際に起動させてみた - 個人ブログ『はじまりはビープ音』
  49. ^ NEOGEO Station
  50. ^ 『説明書』ポニーキャニオン、16頁。 

関連項目

外部リンク