ワタミ
ワタミ本社ビル(居食屋「和み亭」が隣接している)
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| 種類 | 株式会社 | |||
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| 市場情報 |
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| 本社所在地 | 〒144-8531 東京都大田区羽田一丁目1番3号 |
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| 設立 | 1986年5月1日 | |||
| 業種 | 小売業 | |||
| 事業内容 | グループ事業の戦略立案・経営管理 (グループの事業も参照) |
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| 代表者 | 代表取締役社長 桑原 豊 | |||
| 資本金 | 44億1028万0千円 (2009年3月31日現在) |
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| 発行済株式総数 | 4168万6780株 (2009年3月31日現在) |
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| 売上高 | 単体401億7200万円 連結1042億3100万円 (2008年3月期) |
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| 純利益 | 単体12億8500万円 連結39億2200万円 (2008年3月期) |
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| 純資産 | 単体203億3600万円 連結240億0300万円 (2008年3月31日現在) |
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| 総資産 | 単体559億1600万円 連結613億0300万円 (2008年3月31日現在) |
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| 従業員数 | 単体216人、連結3128人(2008年3月31日現在) | |||
| 決算期 | 3月末日 | |||
| 主要株主 | 有限会社アレーテー 25.89% 渡邉美樹 5.29% サントリー株式会社 5.01% ソニー生命保険株式会社 4.97% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 3.59% (2008年3月31日現在) |
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| 主要子会社 | 関連会社の項目を参照 | |||
| 関係する人物 | 渡邉美樹(創業者) | |||
| 外部リンク | http://www.watami.co.jp/ | |||
| 特記事項:現在は居酒屋和民などを展開するのは子会社。財務事項及び資本金は以下四捨五入。 | ||||
ワタミ株式会社(英称:Watami Co., Ltd.)は、持株会社であり、その傘下で日本基盤の主に外食産業を事業展開している企業集団ワタミグループを統括している企業である。
ワタミの屋号は、主力業態である『居食屋 和民』(いしょくやわたみ)からきており、創業者の渡邉美樹(わたなべみき)に由来する。また、和の民、和やかな民という意味も込められている。
目次 |
[編集] 沿革
- 1984年4月 - 神奈川県横浜市南区に有限会社渡美商事を設立。株式会社つぼ八(つぼ八本部)とフランチャイズ契約を締結
- 1984年5月 - 第1号店となる居酒屋「つぼ八」高円寺北口店を出店
- 1986年5月 - 神奈川県横浜市中区に株式会社ワタミを設立
- 1987年2月 - 株式会社ワタミ、商号をワタミフードサービス株式会社に変更
- 1987年3月 - 有限会社渡美商事の直営店舗の営業全部を、ワタミフードサービスが譲受
- 1989年6月 - お好み焼宅配事業1号店のお好美壱番「KEI太」方南町店を出店
- 1989年7月 - 日本製粉株式会社と共同でジェットオーブンによる「お好み焼製造法」の特許を出願
- 1990年3月 - 本店を東京都大田区西蒲田に移転
- 1992年4月 - 自社ブランドの新業態として、1号店居食屋「和民」笹塚店を出店
- 1992年4月 - 「つぼ八」本部とフランチャイズ契約の解除と、ワタミフードサービスの経営の「つぼ八」店舗を「和民」店舗に順次変更する覚書を締結
- 1993年10月 - 「つぼ八」店舗から「和民」店舗への変更が完了
- 1994年9月 - お好み焼HOUSE「唐変木」から居食屋「和民」へ業態転換
- 1996年3月 - お好美壱番「KEI太」を全店退店し、お好み焼宅配事業を廃止
- 1996年10月 - 日本証券業協会に株式を店頭登録
- 1998年5月 - 株式会社キャリアビジョンに出資
- 1998年7月 - 株式会社ピー・エム・エスを設立
- 1998年8月 - 東京証券取引所市場第2部に株式を上場
- 1998年11月 - 株式会社ティージーアイ・フライデーズ・ジャパンを設立
- 1999年5月 - ファミリーコミュニティレストランとして「和み亭(なごみてい)」1号店を稲田堤(神奈川県川崎市)に出店
- 1999年7月 - 国際環境規格ISO14001の認証を取得
- 1999年8月 - 株式会社ティージーアイ・フライデーズ・ジャパンがRestaurant & American Bar「T.G.I. Friday's」1号店を東京都渋谷区に出店
- 1999年8月 - 教育活動の第一歩として、「わたみ北海道自然学校」を開催
- 2000年2月 - 社内ベンチャー第1号として、グリーンインダストリー株式会社を設立
- 2000年3月 - 東京証券取引所市場第1部に株式を上場
- 2000年4月 - 株式会社ピー・エム・エスがジャパン・リテイル・メンテナンス株式会社に社名変更。日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社、株式会社モスフードサービスより出資を受ける
- 2000年7月 - 和民(中國)有限公司設立
- 2000年7月 - 株式会社安全安心食卓研究所設立
- 2000年11月 - 株式会社カーラジェンテを設立
- 2000年12月 - イタリアン居食屋「CaraGente」(カーラジェンテ)1号店を東京都渋谷区に出店
- 2001年11月 - 和民(中國)有限公司が海外新規出店1号店として居食屋「和民HongKong」Humphreys Avenue店を出店
- 2002年3月 - ワタミ手づくり厨房が埼玉県越谷市にて稼動開始
- 2002年4月 - 有限会社ワタミファームを設立し、株式会社安全安心食卓研究所の業務を継承。ワタミファームは千葉県山武町にて農場運営を開始
- 2002年6月 - ジャパン・リテイル・メンテナンス(株)が「リサイクルセンター」を東京都足立区で稼動
- 2002年9月 - 国際規格ISO9001の認証を「和民」「和み亭」のサービスについて取得
- 2002年9月 - nippon no syokutaku「ゴハン」1号店として高田馬場店を出店
- 2002年12月 - 本店を東京都大田区羽田(現在の本社所在地)へ移転
- 2003年1月 - 居食屋「わたみん家」1号店として京成大久保店を出店
- 2003年8月 - 炭火焼だいにんぐ「わたみん家」1号店として本厚木店を出店
- 2003年8月 - 第12回「日食・環境協力賞」受賞
- 2003年9月 - イタリアン居食屋「カーラジェンテ」の撤退を完了
- 2003年9月 - 有限会社ワタミファームを株式会社へ組織変更し、新たに農業生産法人・有限会社ワタミファームを設立
- 2003年10月 - ワタミ手づくり厨房株式会社をワタミフードサービス株式会社に合併
- 2003年11月 - ごはん酒房「然の家」1号店として本厚木店を出店
- 2004年4月 - ワタミメディカルサービス株式会社設立
- 2004年4月 - 居食屋「和み亭」1号店として鹿島田店を出店
- 2004年5月 - 語らい処「坐・和民」1号店として新宿野村ビル店を出店
- 2004年7月 - ワタミダイレクトフランチャイズシステムズ株式会社を設立
- 2004年7月 - ジャパン・リテイル・メンテナンス株式会社が、ワタミエコロジー株式会社に社名変更
- 2004年7月 - 株式会社キャリアビジョンがワタミユニバーシティ株式会社に社名変更
- 2004年9月 - 海鮮処「和民市場」1号店として川崎たちばな通り店を出店
- 2004年10月 - PREMIER「和民」1号店として大船東口店を出店
- 2004年11月 - 農業生産法人有限会社当麻グリーンライフと資本提携し、グループ会社化
- 2005年1月 - 和民(深セン)有限公司を設立し、中国本土1号店として居食屋「和民Shenzhen」萬象城店を出店
- 2005年3月 - 株式会社アールの介護の全株式を取得
- 2005年4月 - ワタミフードサービス株式会社を、ワタミ株式会社へ商号(社名)変更
- 2005年5月 - 三商和民股フン有限公司(Watami & Mercuries Co.,Ltd.)設立
- 2005年7月 - 居食屋「手づくり厨房」1号店として赤羽東口駅前店を出店
- 2005年9月 - 株式会社ワタミバイオ耕研を設立
- 2005年10月 - ワタミメディカルサービス株式会社が自社開発の高齢者マンション(住宅型有料老人ホーム)一号棟として「レヴィータ岸和田」を開設
- 2005年11月 - 三商和民股フン有限公司が台湾新規出店1号店として居食屋「和民Taiwan」忠孝店を出店
- 2006年2月 - ワタミフードサービス株式会社を設立し、ワタミの外食事業を移管。ワタミ株式会社はグループ経営を統括する持株会社に移行
- 2006年2月 - DINING & BAR 「Japago」1号店として三軒茶屋店を出店
- 2006年3月 - 焼肉居食屋「炭団」1号店として御茶ノ水駅前店を出店
- 2006年4月 - 株式会社アールの介護とワタミメディカルサービス株式会社が合併し、ワタミの介護株式会社に社名変更
- 2006年10月 - アルバイト従業員の労働時間のうち30分未満部分を切り捨てて賃金を支払っていなかったことが発覚。北大阪労働基準監督署から是正勧告を受ける。その後、全国41店舗で同様の賃金不払いが発覚(詳細項を参照)。
- 2008年6月 - 上記賃金不払いを北大阪労基署に通報した元店員が報復人事で解雇されたとしてワタミを提訴[1]。
- 2009年6月20日 - 代表取締役社長をワタミフードサービス株式会社代表取締役社長の桑原豊が兼任し、渡邉美樹は新設される代表取締役会長に就任。
- 2010年11月24日 - ノロウイルス食中毒事故の隠蔽が発覚。
- 2011年2月15日 - 渡邉美樹が東京都知事選挙出馬のため、代表取締役会長を辞任。
[編集] グループの事業
[編集] 外食事業
運営会社を記していない業態は、ワタミフードサービス株式会社が運営する業態である。
[編集] 現行の展開店舗
- 居食屋「和民」(わたみ)
- ワタミの基本となる業態。「居酒屋」と「ファミリーレストラン」の中間の「居食屋」として、「豊かで楽しいもうひとつの家庭の食卓」が基本コンセプト。従来の和民(看板の色から「赤和民」と呼ぶ人もいる)の他、取り扱いドリンクとアイテム数を増やし、看板や内装を新たにした新しい和民(「New和民」と呼ぶ人もいる。「民」の漢字は点がひとつ多い異体字が用いられていている。看板の色は薄い黄土色)も登場している。
- 語らい処「坐・和民」(ざ・わたみ)
- 語らいながらゆっくり飲める、個室感覚の食空間を提供する、高級感のある居食屋業態。メニューは居食屋「和民」と同じもの。
- 居食屋「和み亭」(なごみてい)
- 家族ターゲットのファミリーコミュニティレストランを居酒屋マーケットにシフトさせた業態。駅周辺生活圏に特化し、平日は居酒屋ニーズに、週末はファミリーが来店する居食屋ニーズに対応している。
- japanese dining「ゴハン」
- 古きよき「日本の食卓」をコンセプトとするモダンな居食屋。海外展開店舗の「和民HongKong」(香港)、「和民Shenzhen」(深セン)、「和民Taiwan」(台湾)のベースとなった店でもある。
- 炭火焼だいにんぐ「わたみん家」(わたみんち)
- 本格炭火焼、自家製おでん、大阪風串揚げを圧倒的低価格で提供する居食屋業態。ワタミダイレクトフランチャイズシステムズ株式会社が運営する。ワタミ社員が独立して、フランチャイズ展開することを念頭においた業態でもある。
- Restaurant & American Bar「T.G.I. Friday's」(ティージーアイ・フライデーズ)
- アメリカのカールソン・レストランツ・ワールドワイド社が世界57ヶ国以上で展開する、「古きよきアメリカ」をコンセプトとするカジュアルダイニングレストラン。日本国内では株式会社ティージーアイ・フライデーズ・ジャパンが運営する。アメリカ・グアムでも現地法人・ワタミUSAグアムが店舗を運営している。
[編集] 展開終了の店舗
- 海鮮処「和民市場」
- 新しい魚介料理が楽しめる居食屋業態。
- ごはん酒房「然の家」(ぜんのや)
- 自然をキーコンセプトとした、ゆったりと語り合える新しい和の居食屋空間を提供する業態。
- 焼肉居食屋「炭団」(たどん)
- 「炭火・肉・タレ」にこだわった炭火焼肉居食屋業態。
- DINING & BAR「Japago」(ジャパゴ)
- japanese dining「ゴハン」の基本を継承した、カフェとしてもダイニングバーとしても利用できる業態。
- 居食屋「手づくり厨房」
- 手作り・できたてをコンセプトに、炭火焼、石焼き、溶岩焼きなどの特色のある料理の味と香りを楽しめる居食屋業態。居酒屋チェーン店では初の店内全面禁煙を導入したことで話題となった。
- イタリアン居食屋「CaraGente」(カーラジェンテ)
- 株式会社カーラジェンテが運営していた、イタリアン居食屋。2003年9月に撤退。
- お好み焼HOUSE「唐変木」
- お好み焼き店業態。
- お好美壱番「KEI太」
- お好み焼宅配事業。
[編集] 中食事業
[編集] 展開終了の店舗
- わたみキッチン
- 三越からの出店要請を受けて、ダイヤモンドシティー・ミュー(現 イオンモールむさし村山ミュー)の三越・武蔵村山店店内に1号店を、新宿・京王百貨店内に2号店をオープンした。
- 外食産業で培った調理技術をふんだんに投入した惣菜を調理・販売しており、将来的には、介護事業で培った食べやすい料理も導入される方向であった。
- 当初、「おおきなかぶ」という名称で開業する予定だったが、現在の名称に改められ、店舗ロゴにそのイメージの名残が残っていた。しかし、百貨店地下食品売場の平均販売単価と、ワタミが得意とする販売単価との差があまりにも大きすぎたため、2007年夏に全店閉店、即座に撤退した。
[編集] 農業事業
ワタミグループ全店での、安全な食材を使った料理の提供を目的に、1998年に契約栽培での減農薬・減化学肥料栽培野菜を導入した。2001年には、グループ内企業での有機農産物の生産を開始している。 現在、約40種類の野菜に加え、酪農と乳製品加工と、生産品目を拡大しており、ワタミグループ各店に食材として供給するほか、「ワタミファーム倶楽部」で有機野菜の宅配を行っている。
農業事業は、主に株式会社ワタミファームを中心に事業展開が行われている。ワタミファームと呼ばれる農場は全国に6ヶ所ある。グループ会社農場を含め約250haの農場で、日本で生産されている有機野菜の約6%(2004年度実績)を生産する、有機農業事業者では日本最大のグループになった。
将来的には、畜産への参入も計画している。
[編集] 介護事業
2004年4月、ワタミメディカルサービス株式会社を設立して、介護事業に参入した。2005年3月に介護会社をM&Aで買収し本格参入。
現在は、ワタミの介護株式会社が事業展開を行う。コムスンの介護事業者認定取り消しで一部事業(施設介護)を受け入れ表明していたが、断念した。
また、宿泊施設、飲食物の提供、乳幼児の保育、老人の養護、布団等の貸与などに関して、「ワタミの介護」、「ワタミ」、「介護」などの語や意匠について商標権を有する[2]。
[編集] 環境事業
店舗施工・メンテナンス業務を行う、ワタミエコロジー株式会社が行っている。 ワタミグループの店舗や介護施設などでのエネルギー削減システムやリサイクルシステムの展開、自社リサイクルセンターでのリサイクル活動により、地球環境保護、二酸化炭素排出削減による地球温暖化防止に貢献すべく活動している。
[編集] 教育事業
ワタミユニバーシティ株式会社が行う。ワタミグループ内での採用・教育から、人材開発・教育に関することなど多岐に亘るサポート業務へ事業を拡大し、外食産業以外での他企業へも業務を提供している。
[編集] 国際貢献・社会貢献
特定非営利活動法人「School Aid Japan」(スクール・エイド・ジャパン)を通じて、「一人でも多くの子どもたちに人間性向上のための教育機会と教育環境を提供する」ことを目的に、発展途上国において、学校施設の建設、学校教育環境の改善、教材支援や就学困難の児童への支援を行っている。
School Aid Japanの活動は、ワタミグループ各社・社員からの寄付、その他の個人・団体の寄付のほか、ワタミグループのクレジットカード「ふれあいカード」の総利用額1%相当額の寄付、ワタミ株主優待券による寄付により支援されている。
[編集] 不祥事
[編集] 労働基準法違反
[編集] 従業員への賃金未払い
ワタミの傘下企業である「ワタミフードサービス」は、アルバイト従業員の勤務時間を30分単位で記録し、端数を切り捨てて賃金計算を行っていた。
北大阪労働基準監督署は「和民香里園駅前店」と「坐・和民枚方市駅前店」を調査し、未払い賃金の存在を明らかにした。そのうえで、ワタミフードサービスに対し是正勧告を行い、他店舗でも同様の問題がないか調査するよう指導した。ワタミフードサービスが内部調査を実施したところ、全国47店舗で同様の事例が確認された[3]。ただし、ワタミ社長室が公表したコメントでは「香里園店を含む6店舗」[4]にて問題があったことは認めているが、内部調査により同様の行為が発覚した店舗数については公表していない。この問題に対し、ワタミの社長室は「時間管理が十分ではなかった」[5]と説明している。
ワタミの広報担当では「労働時間の切り捨てはあってはならず、徹底できていない店があった。全国の店舗ですでに改めた」[1]とし、217人に対し合計約1280万円の未払い賃金を支払った[5]。
[編集] 内部告発者を懲罰解雇
北大阪労働基準監督署に通報した元従業員は「内部告発に対する報復で解雇された」[1]と主張し、ワタミフードサービスを提訴した。元従業員の主張によると、賃金未払いの改善を求めても店長が対応しないためワタミフードサービス側に通告したうえで労働基準監督署に通報したところ、ワタミフードサービス側から「労基署に行くようなやつは会社にとって脅威だ」[6]と退職するよう要求され、2007年9月に解雇されたとしている。
しかし、ワタミの社長室では「内部告発を理由に解雇を行なった事実は一切ございません」[4]とのコメントを公表し、「解雇する時はやむを得ない理由場合に限られていますし、内部告発が原因だということは絶対にありません」[7]と説明している。インタビューにてこの問題を問われた際、ワタミ社長の渡邉美樹は「事実無根です。そんな卑劣なことをするはずがありません。結果的に彼の告発のおかげで賃金未払いの事実が分かり、それを改善することでワタミがより成長できる機会を得られたのです。そのような人を報復のために解雇するなどあり得ません」[8]と主張している。 2009年1月14日大阪地裁で和解が成立し、ワタミフードサービスが懲戒解雇を撤回して合意退職とし、解決金75万円を支払った。また、和解条項で、同社は解雇の際に不適切な発言があったことも認めて陳謝した。
[編集] 女性従業員(当時26)入社2ヶ月で過労自殺
2008年4月に「ワタミフードサービス」に入社し、神奈川県横須賀市内の京急久里浜店に配属された女性従業員が[9]、2ヶ月後の同年6月に同市内の自宅近くのマンションから飛び降りて自殺した[10]。女性の遺族は「長時間の深夜勤務や、残業が続いた」ことを原因とする労働災害の認定を申請した[11]。横須賀労働基準監督署は女性の自殺が業務に起因するものとは認めなかったため[9]、遺族は神奈川労働局に審査を求めた[12]。神奈川労働者災害補償保険審査官により改めて審査が行われた結果、2012年2月14日付けで、女性の自殺は過労による労働災害であると正式に認定された[12]。
決定書および代理人弁護士によると、「深夜の調理担当として配属された[12]」女性は「連日午前4時から6時までの調理業務[13]」および「朝5時までの勤務が1週間連続[11]」するなど、「最長で連続7日間の深夜勤務を含む長時間労働[14]」により「1ヶ月の残業が約140時間[12]」に達し「4月から6月の2ヶ月間の残業は計約227時間[14]」にも及んだばかりか、「『休日』には午前7時からの早朝研修会やボランティア活動およびリポート執筆[13]」が課され「休日や休憩時間が不十分[11]」で「極度の睡眠不足の状態[15]」に陥り、「不慣れな調理業務の担当となり、強い心理的負担を受けた[11]」ことなどを主因として「精神障害を発病[13]」し女性が自殺に追い込まれたと、業務と自殺の因果関係を認めた[12][13]。
自殺前の女性の手帳には、助けを求める悲痛な叫びが記されていた[11][16]。本件に関して女性の父親は「過酷な労働環境により娘は自殺に追い込まれた。ワタミの責任だと認められたことが娘への何よりの供養。これを機に、ワタミが従業員を重んじる企業へと更生することを望む。また、同様の状況下にある人を少しでも救ってほしい」と述べた[11][13][15]。
ワタミ広報グループは報道各社の取材に対し、いったんは「審査官による決定書の内容を把握しておらず、コメントを差し控えたい」と述べたが[11][12][15]、2月21日に自社のウェブサイト上にて「当社の認識と異なっており、今回の決定は遺憾」との声明を文書にて発表した[17][18]。
同社の創業者であり取締役会長の渡邉美樹は自身のTwitterで女性の自殺について触れ、「労災認定の件は非常に残念であるが、労務管理ができていなかったとの認識はない」との見解を示した[19]。そしてそのわずか5時間半後には、自身が理事長を務める「郁文館夢学園の姉妹校建設のためバングラデシュに来た。バングラデシュにおける教育モデルを作りたい[20]」などと発言した。渡邉の発言には多くの批判が寄せられたが[21][22]、渡邉はそれに対し「多くの指摘に感謝する[23]」と述べた。また、「バングラデシュで学校を作ることは、亡くなった彼女も期待してくれていると信じている[23]」などと発言した。渡邉は、神奈川労働者災害補償保険審査官によって正式に認定された元女性従業員の苛烈極まりない労務を認めなかったばかりか、女性の自殺という取り返しのつかない結果に至ってしまったことに対する謝罪の言葉を述べることもなかった[21]。渡邉の一連の発言に対し、あまりにも不見識であるとの猛烈な批判が殺到した[21]。ことここに至って、渡邉はようやく「命懸けで反省する。彼女に心から詫びねばならない」と陳謝した[24][22]。
この渡邉の発言のあとの2月24日、ワタミは自社のウェブサイトから、「当社の認識と異なっており、今回の決定は遺憾」と会社としての見解を表明していた文書を削除し[18]、新たに「労災認定については、神奈川労働者災害補償保険審査官による決定の内容を精査し、真摯に対応する」との声明を文書にて発表した[25]。しかしワタミは、自殺した元女性従業員の残業時間や勤務状況、および先の文書を削除した意図に関しての回答は拒否した[18]。
代理人弁護士はワタミに対して、遺族への謝罪と賠償を請求し、再発防止策の提示を求める要望書を提出すると表明した[15]。
[編集] 居酒屋「和民」桜木町野毛店で火災
2010年4月26日午後5時半ごろ、神奈川県横浜市中区花咲町2-59の白鳥ビル4階の居酒屋「和民」桜木町野毛店から出火し、調理室などが焼けた。ビル内にいた人は全員避難して怪我人はなかった。伊勢佐木署は、従業員が鍋を火にかけて目を離した隙に、油やゴミが付いた排気ダクトに燃え移ったと言う。また、同日付で「和民」を閉店。その後、店舗を改装し、5月14日に「炭火焼だいにんぐ わたみん家」として新たに営業再開した。(10/4/27 朝日新聞)
[編集] ノロウイルスによる食中毒
- 2007年11月・12月 - 埼玉県上尾市谷津の居酒屋「和民」上尾モンシェリー店で、11月30日および12月1日に飲食した客33名(5グループ)が、下痢や嘔吐などの体調不良を訴え、鴻巣保健所の立ち入り検査および病院の検査において、一部の客と従業員3名から、ノロウイルスの陽性反応が検出され、12月12日から3日間の営業停止処分にした。(07/12/13 毎日新聞)
- 2009年4月・5月 - 介護付有料老人ホーム「レストヴィラ町田小野路」で、4月29日より入居者・職員らに下痢や嘔吐などの症状があり、5月1日までに男性10人、女性18人の合計28人が発症した。東京都町田保健所の立ち入り検査の結果、4人からノロウイルスの陽性反応が検出され、東京都福祉保健局より、5月3日から7日間の給食提供業務停止の行政処分にした。(09/5/3 毎日新聞)
- 2010年1月・2月 - 広島県東広島市西条本町の居酒屋「語らい処 坐・和民」広島西条駅前店で、2月18日夜に飲食した、22~60歳の客の男女14人が嘔吐や下痢を訴え、西部東保健所は集団食中毒と断定。2月22日夜から同店を当分の間、営業禁止処分にした。また、兵庫県神戸市中央区の居酒屋「語らい処 坐・和民 」JR三宮高架下店において、1月18日にも14人の集団食中毒を出している。(10/2/22 産経新聞)
- 2010年9月 - 東京世田谷区内の「語らい処 坐・和民」三軒茶屋駅前店。世田谷保健所の生活保健課によると、2010年9月10日に出された宴会料理が原因で、ノロウイルスによる食中毒の症状を訴えた客が20人いた。同13日の立ち入り検査では店内から検出できなかったが、複数の食事グループから同じ遺伝子配列のウイルスを検出した為、同30日から7日間の営業停止処分にした。ワタミの公式サイト上では、同日付で世田谷区からの行政処分についての文書を出し、店名を挙げた上で処分を厳粛に受け止め、再発防止などに努めることを明らかにしている。なお店舗は処分を受けた事実を公表せず、休業理由を「店内改装のため」と偽っていた。桑原社長、渡邉会長とも「詳細の公表はしない」、理由も「一切回答出来ない」。(週刊金曜日ニュース2010年11月16日号)
- 2011年1月25日 - 静岡県東部保健所は25日、沼津市大手町の飲食店「炭火焼だいにんぐ わたみん家沼津店」で会食した、2組計18人が嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴え、ノロウイルスによる食中毒と診断されたと発表。同保健所は25日から当分の間、同店を営業禁止にした。同保健所によると、患者や従業員の便から、ノロウイルスが検出された。患者は、それぞれ22人、6人のグループで、1月15日に食事し、翌16日夜から症状が現れた。現在は全員快方に向かっていると言う。(11/1/25 静岡新聞)
[編集] 関連会社
- 外食事業
- 株式会社ワタミフードサービス - 居酒屋「和民」などの飲食店を経営
- ワタミダイレクトフランチャイズシステムズ株式会社 - 2009年4月1日、株式会社ワタミフードサービスに統合
- ワタミ手作りマーチャンダイジング株式会社(旧株式会社渡美商事)
- 株式会社ワタミファーム - 農産物の販売等
- 介護事業
- その他の事業
- ワタミタクショク株式会社
- ワタミエコロジー株式会社
ほか
[編集] 脚注
- ^ a b c 「ワタミがアルバイトに賃金未払い 内部告発の店員を解雇」朝日新聞社 2008年6月1日
- ^ 登録番号第5023028号、2007年2月2日登録。
- ^ 「ワタミ未払い賃金1200万円」『ワタミ未払い賃金1200万円:ニュース:ジョブサーチ:YOMIURI ONLINE(読売新聞)』読売新聞 2008年6月2日
- ^ a b ワタミ『本日の一部報道について』2008年6月1日。
- ^ a b 長谷川豊「ワタミ:バイト217人に未払い賃金1280万円支払う」毎日新聞社 2008年6月1日
- ^ 「ワタミ賃金未払い告発の元店員――『解雇は報復』と提訴」朝日新聞社 2008年6月2日
- ^ 「ワタミ『内部告発で報復解雇』――渡邊社長『事実無根』と全面否定」『J-CASTニュース:ワタミ「内部告発で報復解雇」 渡邊社長「事実無根」と全面否定』ジェイ・キャスト 2008年6月4日
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