ゴジラvsスペースゴジラ
| ゴジラvsスペースゴジラ | |
|---|---|
| Godzilla vs. SpaceGodzilla | |
| 監督 | 山下賢章(本編) 川北紘一(特撮) |
| 脚本 | 柏原寛司 |
| 製作総指揮 | 田中友幸 |
| 出演者 | 橋爪淳 小高恵美 米山善吉 斉藤洋介 吉川十和子 上田耕一 中尾彬 佐原健二 柄本明 |
| 音楽 | 服部隆之 |
| 主題歌 | 「ECHOES OF LOVE」 デイト・オブ・バース |
| 編集 | 米田美保 |
| 製作会社 | 東宝映画 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 108分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 前作 | ゴジラvsメカゴジラ |
| 次作 | ゴジラvsデストロイア |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『ゴジラvsスペースゴジラ』(ゴジラたいスペースゴジラ、またはゴジラ ブイエス スペースゴジラ)は1994年12月10日に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第21作である。観客動員数は340万人。配給収入は16億5千万円。キャッチコピーは「破壊神降臨」。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] 概要
本来は前作の『ゴジラvsメカゴジラ』でシリーズが一旦終了するはずであったが、アメリカ版ゴジラの制作が遅れていたために急遽制作された作品である。
基本的にリアリズムよりも娯楽性を全面に押したつくりであり、新城功二と三枝未希の恋愛劇なども繰り広げられる。またバース島の風景がその淡い恋を彩っている点も見どころである。平成ゴジラシリーズとしては珍しく、ゴジラがやや人類の味方寄りに描かれており、このシリーズで唯一ゴジラがヒーロー的に扱われているのが特徴(実際には、結晶体に幽閉されたリトルゴジラ救出のために戦っている)。福岡におけるスペースゴジラとの決戦では、ゴジラとGフォースのロボット・MOGERAが結果的に共同戦線を張った。
主要襲撃地点は鹿児島、熊本、別府、福岡。当作品はゴジラ九州初上陸ということでも話題になった。また札幌、山形、神戸などはスペースゴジラの餌食となった。
当初は『ゴジラvsキングギドラ』に登場したキングギドラとは異なる、本来の設定の宇宙超怪獣であるキングギドラを敵に迎えた作品が企画されていたが、直前に公開された『ヤマトタケル』に登場するヤマタノオロチがギドラに似ていたことからゴジラ型の新怪獣へと企画が変更された[1]。また、監督の山下賢章の意向により、平成vsシリーズでは唯一となる主題歌「ECHOES OF LOVE」(デイト・オブ・バース)が作られた。
[編集] あらすじ
Gフォースでは、ゴジラ対策として二つのプロジェクトが進行していた。メカゴジラをしのぐ対ゴジラ用新兵器・MOGERAによるゴジラ打倒を主軸とする「Mプロジェクト」と、三枝未希のテレパシーによってゴジラをコントロールすることで被害を抑えようとする「Tプロジェクト」である。
南太平洋に浮かぶバース島では、ゴジラ退治に執念を燃やすGフォースのはみだし隊員である結城晃が、ベビーゴジラの成長したリトルゴジラになつかれつつもゴジラを倒すための様々な罠を地道に準備していた。Tプロジェクトの支援のためにバース島にやってきた新城功二と佐藤清志は、島の中央に奇妙な結晶がいくつも林立しているのを発見する。一方超能力者の三枝未希は、フェアリーモスラに化身した小美人コスモスから不吉なメッセージを受け取る。
GフォースがMOGERAの完成に沸き立っている頃、地球へ巨大な宇宙怪獣が急速に接近していた。怪獣の正体は宇宙に飛散したG細胞から生まれた宇宙怪獣スペースゴジラだった。そんな事情を知る由もなく、計画に関わっていた大久保の裏切りで未希が拉致されてしまう。
迎撃に出たMOGERAを苦もなく退け、バース島に降り立ったスペースゴジラはバース島での初戦でゴジラを圧倒し、結晶体にリトルゴジラを幽閉する。その後日本各地を襲撃し、福岡に上陸。功二達は大久保と結託していた組織を一網打尽にし、未希を救出。改修・強化されスペースゴジラ迎撃に出撃したMOGERAと、鹿児島湾から上陸し北上したゴジラの三者が、福岡で対峙する。
[編集] バース島
本作および次作『ゴジラvsデストロイア』に登場する南太平洋上の架空の島。地下にウラン鉱脈がある。本作ではリトルゴジラが生息しており、近くの海域に生息するゴジラも上陸する。そのため、Gフォースの監視下に置かれ、常駐員が数名いたが、スペースゴジラ襲撃で島の一部が結晶体(結晶生命体)に覆われ、ゴジラとスペースゴジラとの初戦の地ともなった。
ゴジラとリトルゴジラにとって、この穏やかな南海の孤島は安住の地になるかと思われ、三枝未希も定期的に彼等を(職業上は監視任務で)見守っていたが、次作『ゴジラvsデストロイア』では、地下に埋もれていた高純度の天然ウランが熱水噴射により自然核爆発が起きた結果、島自体が消滅。住処を失ったリトルゴジラのゴジラジュニアへの成長と、ゴジラ死亡の原因となった。
[編集] キャスト
| キャラクター | 演じた俳優 | 役職・キャラクター像 |
|---|---|---|
| 新城 功二 | 橋爪淳 | 本作の主人公。Gフォース少尉。27歳。 本来は MOGERA要員としてMプロジェクトに参加するはずだったが、 相棒の清志のミスでTプロジェクトに回され、バース島へ赴くこととなる。 ゴジラと戦うことでロマンを追い求める硬派な熱血漢。 清志曰く「上司にも嫌われるほど世渡り下手な男」。 企業マフィアに捕らわれた未希を救出した後スペースゴジラの撃退任務の際に、 MOGERA要員に復帰し、清志や結城と共に MOGERAに搭乗。 同機のガンナーを勤め、スペースゴジラに戦いを挑んだ。 |
| 三枝 未希 | 小高恵美 | 本作のヒロイン。超能力者。23歳。 本作では国連G対策センター内に新設されたサイキックセンターの主任となった。 ゴジラを操るTプロジェクトに当初反対していたものの、 宇宙に旅立ったコスモスからスペースゴジラ襲来を知らされ、参加を決意する。 Tプロジェクトの際に失敗と判断されたが、ゴジラをコントロールしたことにより、 大久保達企業マフィアに狙われて拉致されるが功二達に救われる。 その際に、今まで出来なかったテレキネシス能力を発動させ功二を援護し、 後に福岡決戦でもMOGERAのハッチに足を挟まれた結城も救い、 決戦後にはゴジラの後頭部に埋まったテレパシー増幅装置を外してみせた。 今作の一件を通して功二に次第に惹かれていく。 |
| 佐藤 清志 | 米山善吉 | Gフォース少尉。26歳。 演習の待ち合わせ時間と集合場所を間違えるというミスを犯してしまったために、 MプロジェクトからTプロジェクトに功二と共に回されてしまった。 相棒の功二とは違って、どこか遊び人気質を感じさせる三枚目的なキャラクターだが、 バース島の荒地をオフロードバイクで功二を乗せて走れる運動神経を持つ。 後にMOGERA要員に復帰し、MOGERAの副操縦士として活躍した。 功二からは「キヨ」と呼ばれている。 |
| コスモス | 今村恵子 大沢さやか |
地球の先住民族の生き残り。 2年前に、地球に迫る大隕石の軌道を変えるためにモスラと共に宇宙へ旅立った小美人で、 今回スペースゴジラの襲来をフェアリーモスラを通して未希に伝えた。 |
| 大久保 晋 | 斉藤洋介 | 進化生物学博士。40歳。 Tプロジェクトへ協力のため、G対策協議会に加わったメンバー。 実は企業マフィアの一員。 未希の力と、サイコトロニックジェネレーターでゴジラを操って利益を上げようと企む。 バース島でTプロジェクトを失敗と独断で判断し帰還する。 その後、未希を仲間に拉致させゴジラを操るが、功二達に未希を奪還された直後、 アジト上空に飛来したスペースゴジラの襲撃で死亡した。 普段は温厚そうに見えるが、窮地に陥ると一変して凶猛な人格を見せる。 |
| 鈴木 勇三 | 宮坂ひろし | Gフォース中尉。 MOGERAのセカンドチームで、宇宙空間でMOGERAを操縦し戦いを挑んだが敗退。 その後無事に本機と共に地球に生還した。 福岡での決戦でも行方が分からない結城達の代理として出撃が決まったが土壇場で本人達が現れたため変更された。 |
| 大野 秀樹 | 木下ほうか | Gフォース少尉。 MOGERAのセカンドチーム。 |
| 上原 誠 | 草薙仁 | Gフォース少尉。 MOGERAのセカンドチーム。 |
| 若月 正人 | 堀崎太郎 | Gフォース少尉。戦闘司令室員。スペースゴジラが宇宙レーダーに捕捉された際や、 ゴジラが鹿児島湾に出現した際に大きく声をあげて麻生達に報告した。 |
| 加藤 道也 | 牧村泉三郎 | 国連G対策センター長官付秘書官。 |
| マッケイ | トム・ドーラン | 企業マフィア極東代表。 |
| フランク・レイノルズ | エディ・クインラン | G対策協議会アメリカ代表。 突如出現したスペースゴジラに関するNASAの観測データを提供した。 |
| エリック・グールド | エド・サーディー | G対策協議会国連代表。 |
| アレキサンダー・マミーロフ | ロナルド・ヘアー | ロボット工学博士。ロシア人で、MOGERAの設計者。 スペースゴジラに一度敗退したMOGERAを難なく改修した。 |
| 警察官 | 奈須真司 | 能古島の巡査。 警邏中に、スペースゴジラが福岡上空に飛来したのを目撃し、警察本部に連絡。 その後、シーサイドももちへ向かおうとする未希と千夏を止めようとしたが、 簡単に通過を許してしまった。 |
| 札幌のサラリーマン | 小堺一機 | 課長。 娘のおみやげのためにゲームセンターで2万円もクレーンゲームに費やしてしまう。 そこへスペースゴジラが上空を通過し電波障害で出てきた人形をみんな持って帰ろうとしたが、 どさくさに紛れて紙袋が破れてしまう。 |
| 松村邦洋 | 2万円も無駄遣いした上司を見て強く呆れ気味だったが、 スペースゴジラが上空を通過した際怖いと泣き出してしまう。 |
|
| レポーター | 荒木美穂 | スペースゴジラのバトルエリアと変す福岡を取材する。 |
| 権藤 千夏 | 吉川十和子 | G研究所生物工学教授。28歳。 5年前に大阪でゴジラと戦い殉職した権藤吾郎の妹。 Tプロジェクトに参加し、宇宙怪獣をスペースゴジラと命名した。 結城を慕い、想いを寄せ彼のバックアップをするが、 ゴジラ打倒はやめて欲しいと願っていた。 またヘリコプターやモーターボートなども自ら操縦する多面性を持つ女性である。 福岡県出身である。 |
| 兵藤 巌 | 上田耕一 | Gフォース中佐。 副司令官に昇格した。 本作では彼の方が麻生よりも、MOGERAでのゴジラ及びスペースゴジラ打倒に意欲を燃やしているように見え、 正規のクルーに復帰した結城達が行方知らずとなった際も怒りをあらわにしていた。 |
| 麻生 孝昭 | 中尾彬 | Gフォース大佐、司令官。46歳。 1年前のスーパーメカゴジラの敗退を引きずっているためか、終始どこか元気がない様子である。 当初は、MOGERAでスペースゴジラを撃退することに不本意だったようでもあった。 だが後に、スペースゴジラ打倒のため結城達をクルーに任命する。 結城とは自衛隊からの古馴染みでもあった。 |
| 瀬川 隆之 | 佐原健二 | 国連G対策センター長官。 MOGERAを対ゴジラ用と分かっていても、 国連からの要請でまずスペースゴジラ撃退を優先するという決断を迷わず下す。 |
| 結城 晃 | 柄本明 | Gフォース少佐。42歳。 殉職した千夏の兄・権藤の仇を取るためにゴジラを単独で打倒しようとする。 Tプロジェクトの前よりもバース島に派遣されており、 そこで独自の対ゴジラ作戦を立てていた。 リトルゴジラに懐かれ「チビゴジ」と呼んだり、 第三者との戦いに敗れて傷付いた宿敵は追わないという理性的な一面も見せる一方、 スペースゴジラ撃退の任務を無視し未希の捜索に赴いたり、 MOGERA要員に復帰後も命令に背いてゴジラを攻撃してしまったりと基本的には一匹狼な性格である。 ヘビースモーカーで、愛用のジッポーのライターは権藤の形見である。 |
- Gフォース隊員:光岡湧太郎、篠原功、公平健一、服部亮久、梅田秀之、大沢洋平、山崎功、伊崎寿克、狸穴善五郎
- 山の上ホテル(福岡)避難民:村中智美
- 企業マフィアの男:チャーリー・クラスラブスキー、ロバート・サンタナ、清水進一
- 宇宙飛行士:フランク・オコーナー、アンディ・スミス、マクシーン・マーチゲビッチ
- 副官:渡辺寛二、GAZ
[編集] スタッフ
- 製作:田中友幸
- 協同製作:富山省吾
- 脚本:柏原寛司
- 音楽:服部隆之
- ゴジラテーマ曲:伊福部昭
- 撮影:岸本正広
- 美術:酒井賢
- 録音:宮内一男
- 照明:望月英樹
- 編集:米田美保
- チーフ助監督:三好邦夫
- 製作担当者:徳増俊郎
- 製作補:有正真一郎
- スチール:工藤勝彦
- 音響効果:東洋音響、東宝サウンドスタジオ
- 音楽制作:東宝ミュージック
- 衣装:東宝コスチューム
- 現像:東京現像所
- スタジオ:東宝スタジオ
- 制作協力:東宝映像美術
- 協賛:西友、ベスト電器、コニカ、JOMO、大島運輸
- 監督:山下賢章
- <特殊技術>
- 特技監督:川北紘一
- 撮影:江口憲一、大川藤雄
- 美術:大澤哲三
- 照明:斉藤薫
- 特殊効果:渡辺忠昭
- ゴジラ担当造型チーフ:小林知巳
- リトルゴジラ、スペースゴジラ担当造型チーフ:若狭新一
- 繰演:三橋和夫
- チーフ助監督:鈴木健二
- 製作担当者:小島太郎
- スチール:中尾孝
- ゴジラ:薩摩剣八郎
- リトルゴジラ:リトルフランキー
- スペースゴジラ:播谷亮
- MOGERA:福田亘
- <特殊視覚効果>
- プロデュース:小川利弘
- スーパーバイザー:小野寺浩、大屋哲男、泉谷修
- デジタルエフェクト:木下良仁、藤下忠男、川端学、田中貴志
- オプチカルエフェクト:岸本義幸、中村信夫、松浦正春、五十嵐敬二、山路宏武、吉村好雄、安田芳郎、佐々木篤志、米木美明、内田剛史、佐藤元、三輪智章、新城孝、杉木信章
- アニメーションエフェクト:吉澤一久、沖満、飯塚定雄、山口拓政、岩田美穂子、吉岡直生、柳原嘉宣、豊直康、川尻健太郎、上田茂、小川幸代、木戸貴子
- マットペイント:木村俊幸
- CGディレクター:内海邦男、市野晃、北条則明
- CGエフェクト:荒木史生、前田哲生、野島慶太、丹羽学、足立亭、高橋俊也、高山滋史、中山武志、鈴木孝治
- HDVSスーパーバイザー:鈴木昭男、原田睦弘
- HDVSCG:飯田正行、石川智太郎
- HDVS技術:滝沢隆也、諏佐佳紀、土屋勝彦、松山孝幸、山崎晴康、石本健二
- タイミング:森吉隆、桑山太郎
- 製作:東宝映画
- 配給:東宝株式会社
[編集] 主題歌
「ECHOES OF LOVE」作詞:NORICO/作曲:重藤功/編曲・歌:デイト・オブ・バース
[編集] その他
- 第1特報での仮タイトルは『ゴジラ6』、『ゴジラ』から『ゴジラvsモスラ』までの流用映像が一部ずつ使用されている。
- 冒頭には、MプロジェクトからTプロジェクトへの転属を命じられた新城と佐藤が氷川丸の船上で日本での最後の夜を過ごすシーンがあった(撮影も行われた)が、「尺を取りすぎる」との理由からカットされた。
- スペースゴジラが東京に上陸するシーンも撮影されたが、未使用となっている。
- 九州に上陸したゴジラをGフォースの戦車部隊が大分県内の山中で迎え撃つシーンも撮影されたが、未使用となっている。
- 鹿児島湾でのゴジラとGフォースの護衛艦隊の戦闘シーンの一部に『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsモスラ』の流用映像が使用されている。
- スペースゴジラが神戸(メリケンパーク、神戸ポートタワーなど)を襲撃するシーンは、阪神淡路大震災の約半年前に撮影された。
- 本作に登場する三枝未希は耳にモスラのマークのイヤリングを付けているが、これは山下賢章監督の発案によるものである。このイヤリングは未希が超能力を発する際に、揺れて光る。
[編集] 映像ソフト化
- DVDは2002年7月25日発売。
- 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
- 2008年5月23日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションV」に収録されており、単品版も同時発売。
- Blu-rayディスクは2010年1月22日発売。
[編集] コミカライズ
- 小学館 てんとう虫コミックススペシャル- 脚本:柏原寛司、作画:坂井孝行
[編集] 脚注
- ^ 野村宏平 編『ゴジラ大辞典』(笠倉出版社)ISBN 4-7730-0292-1
[編集] 外部リンク
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||