ゴジラvsデストロイア

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ゴジラvsデストロイア
Godzilla vs. Destoroyah
監督 大河原孝夫(本編)
川北紘一(特技)
脚本 大森一樹
製作 田中友幸
富山省吾
出演者 辰巳琢郎
石野陽子
林泰文
小高恵美
大沢さやか
村田雄浩
上田耕一
河内桃子
高嶋政宏
中尾彬
篠田三郎
音楽 伊福部昭
撮影 関口芳則(本編)
江口憲一(特技)
大根田俊光(特技)
編集 長田千鶴子(本編)
東島左枝(特技)
製作会社 東宝映画
配給 東宝
公開 日本の旗 1995年12月9日
上映時間 103分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 配給収入20億円
前作 ゴジラvsスペースゴジラ
次作 ゴジラ2000 ミレニアム
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ゴジラvsデストロイア』(ゴジラたいデストロイア、または、ゴジラ ブイエス デストロイア)は1995年12月9日に公開された日本映画で、『ゴジラ』シリーズの第22作である。観客動員数は400万人。配給収入は20億円。キャッチコピーは「ゴジラ死す」。

概要[編集]

ゴジラが死ぬ作品として公開された、平成vsシリーズの完結編。

1954年公開の第1作『ゴジラ』へのオマージュ色が濃く、タイトルクレジットが現れる画面では初代ゴジラの鳴き声とともに第1作のタイトルクレジットとして使用された「ゴジラ」の三文字が現れて爆発。オキシジェン・デストロイヤーに飲み込まれて海に沈み、その上から新たに本作のタイトルが現れるという演出が入る他、第1作に登場した山根恵美子が同一の役者で登場する。

この作品は1954年のシリーズ第1作から製作に携わっていた田中友幸の名前がクレジットされる最後のゴジラ映画となっており、また、音楽担当の伊福部昭もゴジラシリーズ最後の作品となった。

登場する怪獣は、ゴジラゴジラジュニアデストロイア。本作のゴジラの鳴き声は前作までと違い、甲高い鳴き声の中にうめき声のようなものが強調されている。

主要襲撃地点は、香港東京羽田空港有明)。また、ゴジラは愛媛県伊方発電所に接近したが寸前で阻止され、四国(伊方町)上陸は果たされなかった。

観客動員数は400万人、配給収入は20億円で1996年の邦画配給収入第1位を記録している。また、前売り券がゴジラシリーズとしては初めて10万枚以上を売り上げた[1]

エンディングのスタッフロールの背景は第1作、及びそれまでに作られた平成vsシリーズ作品の映像が使われているほか、音楽は有名なゴジラのメインテーマを筆頭に据えた伊福部昭による『SF交響ファンタジー』をアレンジしたものになっており、その曲中にはシリーズ最高の動員を記録した『キングコング対ゴジラ』の音楽も含まれる、まさにフィナーレを飾る内容となっている。

ストーリー[編集]

ゴジラとMOGERAが共闘したスペースゴジラとの戦いから1年後の1996年、バース島が消滅し、ゴジラリトルゴジラが姿を消した。その1か月後、香港に出現したゴジラは従来と違い赤く発光し、赤い熱線を吐きながら香港の町を蹂躙していった。バース島消滅は、その地下の高純度の天然ウラン熱水に反応した結果の爆発であり、その影響を受け体内炉心の核エネルギーが不安定になったゴジラは、いつ核爆発を起こしてもおかしくない状態であった。

同じ頃、東京湾横断道路の工事現場で工事用パイプが溶解するトラブルが相次いで発生。しながわ水族館では魚が突然水に食われるかのように白骨化する怪事件が起きる。その原因は、かつてオキシジェン・デストロイヤーを使用してゴジラを死滅させたとき、海底に眠っていた古生代の微小生命体が無酸素環境下で復活し、異常進化を遂げた恐るべき生物・デストロイアであった。デストロイアは急速に巨大化し、人間大の大きさとなって警視庁特殊部隊SUMPを襲い、更には自衛隊の攻撃に対して集合・合体し、40メートルの成長体と化して破壊の限りを尽くす。

御前崎沖に、ゴジラより小さい、ゴジラジュニアと呼ぶべき怪獣が出現した。それは行方不明となっていたリトルゴジラが、天然ウランの影響を受け成長した姿であった。バース島を失ったゴジラジュニアは、自らの故郷であるアドノア島へ帰ろうとしていたのだった。

ゴジラは、四国電力伊方発電所を襲撃しようとした際にスーパーXIIIの放ったカドミウム弾を受け、体内の核分裂が制御され始めたため、核爆発の危機を免れる。しかし、今度は体内炉心の温度が1200度に達した時にメルトダウンが発生することが判明。地球が灼熱の星と化してしまう危機が訪れる。もはやゴジラを倒せるのは、オキシジェン・デストロイヤー=デストロイアしかいない。ゴジラとデストロイアを戦わせるため、ゴジラジュニアを囮としてデストロイアに向かわせる作戦が提案される。

こうしてゴジラの最終決戦が始まろうとしていた。

企画から製作までの経緯[編集]

以前より製作が発表されていたが延期となっていたハリウッド版『GODZILLA』が1997年に公開される見通しとなったため[注 1]平成ゴジラシリーズ最終作として製作された[2]

当初の仮タイトルは『ゴジラ死す』で、特技監督の川北はそれまでの『ゴジラVS○○』という命名法から脱却し、この作品をシリーズ最終作とする意気込みを体現するつもりであった[3]。その後、特報では『ゴジラ7』の仮タイトルで発表され、最終的に現在の題名となる。

本作の初期案は、初代ゴジラの生体エネルギーが幽霊のような「ゴーストゴジラ」として出現。ゴジラと戦い、ゴジラは倒されるが、ゴーストゴジラはジュニアによって倒される、というものだった。実体のない怪獣という見せ方としては面白い見せ方も考えられた。元々ゴジラのバリエーションが割と成功していたために企画されたのだが、やはり3作もゴジラとゴジラのバリエーション怪獣が戦う作品が連続するのはよろしくない上[注 2]、実体のないものに感情移入はしにくいのではないかということで不採用となっている。この脚本を持ってきたのは川北紘一曰く、プロデューサーの富山省吾だったらしい。

ゴジラのメルトダウンとデストロイアに相当するバルバロイという新怪獣が登場する企画は川北組のとある人物が考えたとされる。川北サイドではゴーストゴジラ案が没案となったことを受け、それなら「ゴジラを死なせる」ことを考え、唯一ゴジラを葬り去った兵器・オキシジェン・デストロイヤーでも死ななかった最強の生物・デストロイアと戦わせるというプロットが生まれたという。田中友幸はゴジラを死なせることに反対したそうだが、また復活することを前提に「ゴジラ死す」という企画が認められたとのこと[4]。このため、公開当時のパンフレット冒頭にある田中プロデューサーの挨拶文には「またゴジラは必ずスクリーンに帰ってきます」との言葉が記されている。このインタビュー記事で川北は『ゴジラvsスペースゴジラ』でゴジラを死なせた方がいいと考えていたことも明かしている。

初期の『ゴジラvsゴーストゴジラ』という企画だった頃には、ゲスト怪獣としてアンギラスの登場が検討されており、デザイン画も描かれていた。また企画段階でデストロイアがバルバロイと呼ばれていた頃には、バルバロイの一形態としてアンギラス型の怪獣の登場も検討されていた[5][6]

ゴジラvsモスラ』まで参加した大森一樹は、ゴジラで描けることがある限りは参加するとしていたが、今回川北・大河原両人に口説かれ、ゴジラの死を描くことに賛同し参加を決めた。プロットのやり取りは大森が海外にいてもなお、FAXによって続けられた。大森は阪神・淡路大震災にて被災したことで、火災鎮火のために冷凍レーザーを考案したそうである。

撮影[編集]

シリーズ第1作『ゴジラ』のオマージュとして、山根恭平の娘・山根恵美子(演じるは1作目と同じく河内桃子)やオキシジェン・デストロイヤー再登場の他にも、オープニングが海上を走るカット[注 3]臨海副都心デストロイアが出現した際に伊集院が警察官に「生命の保証はできませんので、お通しすることは出来ません!」と言われるシーン[注 4]や、それぞれ怪獣への対応を注意する点が共通している。山根博士の書斎は『ゴジラ』第1作に登場したものを再現したセットであるが、当時の図面などは残っていなかったため映像から間取りを想定して製作した[7]。第1作の山根博士の書斎にも飾られていたステゴサウルスの骨格模型も、新規に製作されたものである。予告編では、第1作の『ゴジラ』をデジタル処理でカラー化した映像が使われているものがある。

デストロイアの幼体群と人間の戦闘シーンの演出では、それまでのゴジラシリーズには見られないホラー映画のような恐怖映像となっている[8]。特に戦闘シーンは『エイリアン2』や『ジュラシック・パーク』などの影響が散見される。

VSシリーズでは初の海外ロケとなる香港でのロケが行われた[7]。ただしゴジラの登場場面や人物は合成によるものである[7]。プロデューサーの富山はゴジラの海外上陸展開に慎重な意見であったが、未制作企画『ミクロスーパーバトル ゴジラvsギガモス』(1991年)の頃から海外上陸案を検討していた特技監督の川北はこれを押し切る形で実現させた[9]

特殊撮影[編集]

本作のゴジラは、核エネルギーの暴走によりゴジラの体が所々赤く光り輝くという設定である。このゴジラを再現するに当たり、光学合成で光らせる、蛍光塗料で塗装してブラックライトで光らせるなど、さまざまなアイデアが出された。しかし結局は、実際に光らせるのが一番リアルであるとの判断がされた。そこで発光部分の胸、腿、肩等のパーツはFRPとクリアレジンで型抜きされ、電飾には860個もの電球、体内からの蒸気には水蒸気がそれぞれ使用されており、スーツの重量は100キロを越えた。スーツに埋め込まれた装置を作動させるための電源ケーブルを引きずっており[注 5]、ただでさえ重いスーツの動きがさらに緩慢となったため、映画では撮影したものを早送り再生する場合もあったという[注 6]。ゴジラを演じた薩摩剣八郎が撮影テスト中にスーツ内に充満したガスで倒れるハプニングもあり、以降は常に酸素ボンベを着用しての演技となった[注 7]

ゴジラの死亡が明確に描写された作品はこの作品と1954年公開の『ゴジラ』の2つのみであり、ゴジラが自身の肉体能力(原子炉)が暴走してしまい[注 8]自爆とも取れる映像が描かれているのは本作のみである。

体内で核エネルギーが暴走しているゴジラには通常兵器による攻撃は核爆発を誘発する危険性が高いため、前2作のGフォースに代わり、冷凍系の兵器で武装した自衛隊が活躍した。なお、この作品でデストロイアにとどめを刺したのはゴジラではなくスーパーXIII率いる自衛隊の冷凍兵器部隊である[注 9]

スーパーXシリーズの兵器が『ゴジラvsビオランテ』以来6年ぶりに復活した作品でもある。初期段階では、スーパーXIIIとして『海底軍艦』の轟天号が登場する案も存在した[10]

VSシリーズでは、通常50分の1サイズでミニチュアセットが製作されるが、ゴジラジュニアとデストロイア集合体が戦う天王洲アイルのセットは怪獣の身長に合わせて25分の1サイズで製作された[11]

登場兵器[編集]

架空の兵器[編集]

実在の兵器[編集]

設定[編集]

国連G対策センター
Gサミット
具体的な概要は、前作『ゴジラvsスペースゴジラ』のG対策協議会とほぼ同じだが、議長をG対策センターの新長官・国友が務めている。また、インターネットによるテレビ電話で海外にいるメンバーとも連絡を取りながら情報交換も行っている。
Gフォース
国立物理化学研究所
伊集院が勤務している研究機関。監視カメラの映像から写った対象の立体構造をCGで生成する「3Dスキャンシステム」などの超高性能技術を誇る設備を持つ。ここでミクロオキシゲンとデストロイアに関する解析・実験各種が行われる。
ミクロオキシゲン
伊集院が発見し研究開発を行った酸素原子を微小化したもので、酸素の性質と生物の成長促進効果性質を有する。反面、その分子の細かさから、物体を形作る原子の隙間に侵入し破壊する作用がある。零下183.2度で液化し、その性質を喪失する。
これをより大きく拡張したものがオキシジェン・デストロイヤーである。
伊集院はこの発明がエネルギー・食料問題を大きく改善すると考えており、オキシジェン・デストロイヤーに到達寸前のところまで研究開発したと語っている(しかし、そこからオキシジェン・デストロイヤーに至るまでは容易でないとも断言している)。
JBS
ゆかりや速水、南条らが勤めているテレビ局。
ニュース・ジャーナル
ゆかりがメインキャスターを務める夕方の情報番組。この番組の1コーナーで伊集院をゲストに招き、ミクロオキシゲンを取り上げた。
SUMP(サンプ)
Special Unit of Metropolitan Policeの略で[12]、警視庁の「特殊部隊」。部隊内での各班の隊員は「シグマ7(セブン)」や「オメガ3(スリー)」といったギリシア文字と数字を組み合わせたコードネーム(各班の責任者は「○(ギリシア文字)リーダー」)を持ち、灰色の突入服とタクティカルベスト、ヘルメットを着用。さらに数多くの銃火器で武装している。
謎の生物(デストロイア幼体群)目撃の通報を受けて臨海副都心に専用車両8台で出動。幼体群が立て籠もったプレミアムビルの地下搬入口と正面西玄関から突入し、直後に遭遇した幼体群と一進一退の激しい戦闘を繰り広げる。
当時この組織に相当する実在の組織が存在しなかったため[注 10]、架空の組織が設定されている。

主な登場人物[編集]

※ここでは『東宝SF特撮映画シリーズVOL.10 ゴジラVSデストロイア』で「主な登場人物」として掲載されている人物のみを挙げる[13]

伊集院 研作
本作の主人公。国立物理化学研究所所属の物理学者。36歳。酸素研究の過程で偶然ミクロオキシゲンを発見・発明し、国際物理学賞を受賞したことでマスコミから注目を集め始めている。芹沢博士に心酔しており、40年前にオキシジェン・デストロイヤーによって無酸素状態となった東京湾岸周辺の地質が先カンブリア紀の謎を解くヒントになると考え、トンネル工事事故調査の際、現場の土を密かに持ち帰る。ゆかりはその行動が「悪魔の発明」の再来につながるのではないかと危惧するが、本人はオキシジェン・デストロイヤーに対してはあくまでも反対の意志を貫いている。デストロイアに襲われたゆかりを捨て身で救ったり、ゴジラとデストロイア撃退に冷凍兵器使用を提案したりと、科学者の肩書きにとどまらない活躍の見せ場も多かった。
山根 ゆかり
本作のヒロイン。ニュースキャスター。28歳。山根家の養子となった少年・新吉(故人)の娘。思った事をストレートに口に出してしまう性格であり、自身の番組にゲスト出演していた伊集院の機嫌を損ねてしまう。だが恵美子の依頼で、伊集院と個人的にコンタクトを取っていくこととなる。当初は伊集院の楽天主義的な言動に反発していたが、彼の本心を知るに従い、徐々に感情を変化させていく。臨海副都心でのデストロイア幼体群と特殊部隊の戦闘を生中継中、デストロイアの幼体に襲われるという壮絶な経験をする。その後も臨海副都心や報道ヘリから中継を続け、伊集院らとともに戦場に残された未希と芽留を救出する。愛車はエスクード・ノマド。
山根 健吉
新吉の息子で、ゆかりの弟。東都大学の大学生。22歳。ゴジラの独自研究を趣味としている落ち着いた青年だが、ゴジラの異常に関する卒業論文が「不真面目」として認められず留年中。その論文をアメリカのGサミットに送ったところマービンの目に留まり、国友から協力を依頼される。また、未希の大ファンでもあり、彼女も参加していると知ると一度断った依頼をすんなり了承しGサミットに加わる。当初は興味本位での参加だったが、世界的な危機に接する中でゴジラに対する心境も変化。ゴジラの抹殺にはデストロイアと戦わせる以外にないと訴える。
三枝 未希
平成VSシリーズの主要人物。超能力者。サイキックセンター主任。24歳。前作以後もバース島のゴジラとリトルの監視任務に就いていたため、最初にバース島消滅の事実を知ることとなる。本作では超能力でジュニアの捜索を行うものの、見つけ出すことが出来ず、能力が低下しているのではないかと自信を失いかける一幕もある。それでもゴジラやジュニアの身を案じ、芽留と共にテレパシーでジュニアを誘導し、ゴジラの最期を見守る。
小沢 芽留
未希と同様の超能力者。Gサミット・アメリカ情報官。20歳。アメリカで能力開発訓練を受けた後、恐竜化石の発掘探査などへの参加を経てGサミットに加わる。未希と同様に、基本的にはゴジラとゴジラジュニアを案じているが、ゴジラのメルトダウンを避けて地球全体を救うためにジュニアを囮にしようと提案するドライな一面も持ち、未希と比べると自身の超能力を快く思っていないようで、また健吉の意見に肯定的である。
一部書籍などでは『ゴジラvsメカゴジラ』に登場した精神開発センターの女性職員と同一人物ではないかという言及があるが[14]、本編中では未希に対して自らの過去の経歴を語るなど、本作まで面識がなかったことをうかがわせる演出も見られる。
速見 惣一郎[注 11]
TV局ディレクター。45歳。ゆかりの同僚。冒頭のみに登場。
南条
TV局カメラマン。ゆかりの同僚で、ゆかりと共に怪獣たちの死闘を中継する。
上田
内閣調査室室長。Gサミットの参加メンバー。
岡崎
陸上自衛隊陸佐。
村田
陸上自衛隊陸佐。クリーンセンターでのデストロイア攻撃臨時司令部に参加。
田山 孝夫[注 12]
しながわ水族館警備員。深夜の警備中にデストロイアの微小体によって観賞用の魚達が溶かされる場面に遭遇し絶叫するが、翌日その画像を伊集院たちが検証する場に氷枕を額に乗せながら立ち会う。
上田は『ゴジラvsメカゴジラ』及び『ゴジラvsスペースゴジラ』ではGフォース中佐の兵藤巌役として出演していたが、今作では別人役として出演。
黒木 翔
防衛庁特殊戦略作戦室室長、三等特佐。核爆発及びメルトダウンの危険性があるゴジラに対してスーパーXIIIの出動が決定したため、自ら指揮官として搭乗し、6年ぶりにゴジラ攻撃の指揮を執ることとなる。
ゴジラvsビオランテ』では高嶋政伸が演じていたが、スケジュールの都合がつかず実兄の政宏が演じている[18]
山根恵美子
山根恭平博士(故人)の娘で、ゆかりと健吉の叔母。62歳。ミクロオキシゲンにオキシジェン・デストロイヤーの危険性を重ね、更に地球全体をゴジラの暴走から救うためには伊集院の発明に頼るしかないと考える健吉に反対する。第1作『ゴジラ』で恋人だった尾形とは結婚しておらず、独身である[注 13]
麻生 孝昭
Gフォース大佐、司令官。47歳。前2年の大連敗をまだ引きずっているのか、司令官としての威厳が少々感じられなくなっているが、それでもゴジラ対策への熱意は失っていない。
後藤
陸上自衛隊陸将。臨海副都心・クリーンセンターに集結した冷凍レーザータンク部隊を指揮し、デストロイア攻撃に臨む。
国友 満
国連G対策センター2代目長官、Gサミット議長。54歳。興味深い意見を持つ者と感じれば、民間人でもゴジラ対策のメンバーに招き入れる柔軟さを持ち、健吉に協力を依頼する際も自ら彼の自宅へ赴く。東京の真ん中でゴジラとデストロイアを戦わせようという健吉の案には当初反対するが、地球全体の危機を考慮し了承する。
当初、細川俊之が演じていたが急病により途中降板した。細川が出演している特報も存在する[19]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

映像ソフト化[編集]

  • DVDは2002年8月21日発売。
    • 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
    • 2008年5月23日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションV」に収録されており、単品版も同時発売。
    • 2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念版」として期間限定の廉価版が発売。
  • Blu-rayディスクは2010年1月22日発売。

その他[編集]

  • プロモーションは大規模に行われたが、この作品の特徴として「本編や登場怪獣の詳細を極力伏せる」という徹底的なシークレット主義を貫いていた。コピーこそ「ゴジラ死す」であり、第1作のオキシジェン・デストロイヤーが深く関わる作品であることは初期段階から語られていたが、敵怪獣デストロイアの詳細や、ゴジラジュニアの登場は公開当日まで秘密となっており、「ゴジラがいかなる最期を遂げるか」については、出演者、スタッフら関係者全員に徹底した緘口令が敷かれていた[3]。そのため、予告編もこれまでの6作と比べると劇場で流れた回数は少なめであるが、終映間近となった時期にはテレビ用の予告編ではゴジラのメルトダウンシーンが一部放送されていた。
  • デストロイアの形態に関して、完全体だけ(実際は前身の「飛翔体」も含む)いわゆる怪獣の姿なのは、製作サイドの事情としてはスポンサーバンダイの「最終形態だけは怪獣の姿にして欲しい」という要請によるものである。バンダイは作品自体には発光する「バーニングゴジラ」の着ぐるみのための透明素材やデストロイア集合体のソフトビニール人形(群れのシーンに使われている)を大量に提供している。
  • 羽田空港でのバトルシーンでは駐機場に映っているのは架空の航空会社の飛行機(もちろん模型)ばかりだが、シーンラストのデストロイアがゴジラを滑走路に引きずる部分になると一転して実在する全日空日本航空の飛行機が映る(この部分だけ実写との合成のため)。
  • タイアップイベントとして1995年12月3日に有明コロシアムにてゴジラ告別式が催された[2][20]
  • 本作でのシリーズ終了を惜しまれて、1995年度第33回ゴールデン・アロー賞で「特別賞」を贈られた(受賞者は「ゴジラ」名義)。
  • 名探偵コナン』の第13巻の表紙において、東京港湾部の自衛隊vsデストロイア(幼体)の撮影ミニチュアが掲載されているが、これは作者の青山剛昌が東宝に使用要請を行い許可が下りたためである。要請理由は、コナン作中の『大怪獣ゴメラ』(ゴジラとガメラを掛け合わせた風貌のパロディ怪獣)製作現場で発生する殺人事件と表紙を関連させるためであったとアシスタントが語っている。

関連グッズ[編集]

ヒートアップゴジラ
温めると赤く変色するミニフィギュア。全15種。
入場者プレゼントとして配布されたほか、ガシャポン商品としても販売された[20]
一部は『ゴジラvsメカゴジラ』の入場者プレゼントであった「光るゴジラ!」と同じ型を使用している[20]
劇場オリジナル バーニングゴジラ
バンダイから発売されていたソフビ人形「ゴジラシリーズ」の仕様変更品。クリアーオレンジの成型色の上に赤い塗装を施して燃えている様を表現している[20]
以降定番となる劇場限定ソフビの先駆けとなった[20]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 実際の公開は日米共に1998年であった。
  2. ^ 前作と前々作はそれぞれスペースゴジラメカゴジラという、いずれもゴジラのバリエーション怪獣との対決ものになっていた。
  3. ^ 第1作でも同じようなシーンから物語が始まる。
  4. ^ ゴジラ』では山根博士がゴジラ上陸の際、防衛隊員に同じセリフを言われる。
  5. ^ 足元や尻尾からケーブルを逃がし、手前に建物のセットを置く、ガレキをケーブルに被せる、それでも映る場合は映像処理で消している。
  6. ^ 普通は重量感を出すためにスローにする。
  7. ^ それでも「首が膨らむ」という理由で、マスクは口ではなく演じた薩摩の首付近に固定した状態であった。
  8. ^ 原子力発電所などにおいて原子炉が耐熱限界を上回る高熱による炉心溶融のようなもの。
  9. ^ カットされてしまったが、デストロイアが自衛隊の攻撃でも倒れず、ゴジラと最後の死闘を繰り広げた末に倒され、その後ゴジラも死んでいくというエンディングがある。DVDの特典映像で未公開シーンとしてその一部始終を見ることができる。
  10. ^ 特殊急襲部隊ことSAPが相当するのだが、この時期には公になっていなかった。翌1996年にSATとして正式に発足した。
  11. ^ フルネームの表記は『ゴジラ大辞典』による[15]
  12. ^ 役名は『ゴジラ大辞典』による[16]。公開時には名前が設定されておらず、演じた上田耕一はムックのインタビューで「(Gフォースの兵藤が)モゲラの失敗でクビになったのでは?」という質問も受けている[17]
  13. ^ この理由について劇中では触れていないが、本作のパンフレットで河内が「恵美子は命をかけてオキシジェンデストロイヤーの秘密を守った芹沢博士の死に打たれて、結婚せず山根博士と花を作りながらひっそりと生きてきたんです」と語っている。
  14. ^ 読売テレビアナウンサー(当時)で、後輩女性アナの植村、脇浜、徳山と共に出演。

出典[編集]

  1. ^ 日本経済新聞』1995年12月8日付朝刊、19頁。
  2. ^ a b 『東宝特撮映画大全集』 ヴィレッジブックス2012年、248 - 251頁。ISBN 9784864910132 
  3. ^ a b 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 159 「ゴジラVSデストロイアのポイント」。
  4. ^ 冠木新市 『ゴジラ・デイズ ゴシラ映画クロニクル』 集英社〈集英社文庫〉、1998年ISBN 4-08-748815-2
  5. ^ 川北紘一(特別監修) 『平成ゴジラ クロニクル』 キネマ旬報社2009年、197頁。ISBN 978-4-873763194
  6. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 156 「平成ゴジラバーニング・コラム」。
  7. ^ a b c 劇場パンフレットより。
  8. ^ 間宮尚彦 1996, p. 78.
  9. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 131 - 135 「幻の平成ゴジラストーリー」。
  10. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012 p.96 「ゴジラVSデストロイアアートワークス」。
  11. ^ 間宮尚彦 1996, p. 75.
  12. ^ 間宮尚彦 1996, p. 28.
  13. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ 1996, p. 38。
  14. ^ 野村宏平 2004, p. 56。
  15. ^ 野村宏平 2004, p. 219。
  16. ^ 野村宏平 2004, p. 172。
  17. ^ 『ゴジラVSデストロイア』 朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、1996年、45頁。雑誌コード:01844-01。 「SPECIAL INTERVIEW 上田耕一」。
  18. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 146 「平成ゴジラバーニング・コラム」No.007。
  19. ^ 野村宏平 2004, p. 347
  20. ^ a b c d e 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 100 「Memories of ゴジラVSデストロイア」。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]